『老後の資金がありません！』でなぜ三谷幸喜が出演している？キャスト相関図やイライラとの声も解説【あらすじネタバレ】
2021年10月30日公開の映画『老後の資金がありません！』。
垣谷美雨の同名ベストセラー小説を天海祐希主演で映画化したコメディ映画。
「老後の資金は2000万円必要」といった社会問題を背景に、高齢社会の日本が抱える目をそむけたくなる重い問題を題材にしつつもコメディタッチでバランスのとれた作品となっています。
映画『老後の資金がありません』の口コミ評判レビューには、
- 笑いながら楽しく、そして勉強になる映画
- 想像以上にコミカルで、少し現実離れしたお話と思ってしまった
- エンタメ作品として、誰もが楽しめる作品
- 将来の為にも見ておいて損はない映画
- 115分の上映時間があっという間に感じた
- 天海祐希のコメディエンヌぶりを発揮した演技力が良かった
- 全編コメディー要素が強いですが、ラストは感動できる
- 老後の生活設計することを考えさせられた
という声が多数集まっています。
目次
三谷幸喜がなぜ出演している？イライラとの声についても解説
なぜ三谷幸喜の検索がある？
本作『老後の資金がありません』について、インターネットで検索する際に関連キーワードとして脚本家・映画監督である三谷幸喜さんが頻出されます。
なぜ、関連キーワードとして三谷さんの名前が登場するのか考察していきたいと思います。
考察できる理由は大きく分けて2つあります。
作品のテイストが三谷作品と似ている
関連キーワードとして三谷幸喜さんの名前が登場する理由の1つ目は、本作のテイストが三谷作品と似ているからだと考察できます。
三谷さんはこれまで、注文住宅を建築しようとする一家の姿をコミカルに描いた『みんなのいえ』や記憶喪失になった最低の支持率を記録する総理大臣の姿を描いた『記憶にございません！』など数多くの社会派コメディをヒットさせてきました。
本作に関しても、老後2,000万円問題やオレオレ詐欺、嫁姑問題、リストラなどの社会問題をコミカルに描いており、テイストが似ていることから関連キーワードとして頻出する結果となったと考察できます。
また、これまで三谷作品の常連である天海祐希さんや石井正則さんが出演していたことから、三谷幸喜さんの監督作品だと勘違いした方も多くいたと考えられます。
脇役として出演
関連キーワードとして三谷幸喜さんの名前が登場する理由の2つ目は、年金受給の本人確認で現れる区役所の職員・森口を三谷さんが演じていたからだと考察できます。
脚本家・映画監督として活躍する三谷さんが俳優として映画に出演するのは極めて珍しかったことから、注目した方が多くおり、関連キーワードとして頻出する結果となったと考察できます。
三谷さんは雑誌の企画で後藤芳乃を演じた草笛光子さんと対談しており、その対談の中で大ベテランである草笛さんが大泉健三を演じた毒蝮三太夫に化けるというシーンを演じており、その役者魂に参ったと語っており、三谷さんが脚本を担当した大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では急遽出番を増やすなど、彼女の演技を高く評価していることが分かります。
イライラするとの声について
本作について、イライラするというマイナスな意見を持つ方もおられます。
なぜ、そういった厳しい意見があがってしまうのか？考察していきたいと思います。
キャラクターの行動
イライラするという声があがってしまう理由の1つ目は、「キャラクターの行動」に原因があります。
妻にお金のことは任せっきりで、何も考えずに父親の葬儀代400万円を負担した挙句、務めていた会社が倒産してしまう夫の章、そして浪費癖があり、自分勝手で自分の思うままに突っ走ってしまった末にオレオレ詐欺に引っ掛かり、結納金である100万円を失ってしまう義母の芳乃、そんな二人に対して強く言うことが出来ない主人公の篤子。
そして、両親の問題を篤子たちに押し付けようとする義妹の志津子など登場するキャラクターたちの行動に腹が立ってしまう方が多くおり、作品全体がイライラするという意見につながったと考察できます。
ご都合主義の展開
イライラするという声があがってしまう理由の2つ目は、ご都合主義の展開にあります。
様々な問題が降り注いだ後に全てが円満に完結し、夫婦そろってシェアハウスに入居してなんとなく全てが上手に解決した形で映画は終わりを迎えます。
しかし、映画の中盤で年金受給の本人確認をなりすましを行ったのは犯罪ですし、自宅を売却した末にシェアハウスに入居して夫婦がお互いに幸せになったという展開にも疑問が残ります。
そんないかにもコメディ作品らしいご都合主義な展開に不満を抱く方がおり、イライラするという意見につながったと考察できます。
ただ、このようなテンポの良いご都合主義のハッピーエンドにしなければ、社会問題を描いたただの暗い作品になっていた可能性があるので、仕方の無ないことだったのかもしれません。
『老後の資金がありません』のキャスト相関図
『老後の資金がありません』のあらすじ
『老後の資金がありません』のあらすじ｜老後への不安を抱える主婦・篤子の前に降り注ぐ様々なお金の問題
「老後には4,000万円もの蓄えが必要である」というコメンテーターを聞いて貯金が700万円しかないことから不安を覚える主婦の篤子は、夫の章、長女のまゆみ、長男の勇人の四人暮らしでした。
義理の父が亡くなり、章の妹夫婦から言いくるめられ、葬儀費用を全額負担することとなり、義理の母である芳乃の要望もあり、豪華絢爛な式を執り行いましたが、参列者は30人あまりで当てにしていた香典も集まらず、結局400万円近くの費用を負担することになってしまいました。
追い打ちをかけるように勤務先の家電量販店を解雇されてしまった篤子でしたが、今度は娘のまゆみがヘヴィメタルバンドをしている彼氏の琢磨と結婚すると言い、彼の両親が実業家であることから豪華な結婚式を挙げたいと費用負担をお願いされてしまいます。
『老後の資金がありません』のあらすじ｜同居することになった義理の母・芳乃
問題が続く篤子でしたが、次は夫の章の会社が倒産してしまい、退職金も出ない状況となってしまいます。
一家の財政状況が悪化してしまったことから、芳乃に毎月支払っている9万円の仕送りの中止について妹夫婦に相談しますが、両者一歩も引かずに、感情的になった篤子は仕送りを止める代わりに芳乃を引き取ると高らかに宣言します。
芳乃の引っ越しが完了し、年金が入ってくる通帳を預かりますが、芳乃は浪費癖があり、毎月のクレジットカードの請求額は年金以上の額になってしまい、結局篤子たちが負担しなければならない状況となってしまいます。
まゆみの結納金として100万円を受け取りますが、喜びも束の間、芳乃がオレオレ詐欺に引っ掛かってしまい、100万円を奪われてしまうのでした。
老後への不安がますます加速する中、章が警備会社の仕事で出会った山崎が住むシェアハウスに招待された章と篤子は新しい価値観に強い関心を抱きます。
『老後の資金がありません』のあらすじ｜篤子不在のまま、執り行われる芳乃の生前葬
篤子と芳乃は通っているヨガ教室で知り合ったサツキから、年金受給の役所の本人確認において、受給者である父の健三になりすましてほしいと依頼を受け、二人で協力してなりすましを行いますが、その途中で健三本人が帰宅してしまいます。
怒り心頭の健三から必死で逃げる篤子と芳乃でしたが、この件をきっかけに二人は打ち解けます。
篤子と芳乃が仲を深めていた矢先、芳乃は狭心症によって倒れてしまいます。
幸い命に別状はなかったものの、この先いつ死が訪れてもおかしくないことから今度は生前葬を挙げると計画を始めます。
貯金が減る一方であることから、篤子の我慢は限界に達し、生前葬に対して猛反対します。
芳乃は計画を進行し、遂に篤子が不在のまま生前葬が執り行われますが、芳乃が狭心症の薬を忘れてしまっていたことから篤子は急いで式の会場へと向かうのでした。
『老後の資金がありません』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
感想評価(※ネタバレ有)｜昨今の日本の社会問題を天海祐希主演でユーモラスに描いた社会派コメディ作品
本作『老後の資金がありません！』は、昨今取り沙汰されている老後2000万円問題やオレオレ詐欺、嫁姑問題となった日本における社会問題をユーモラスに描いたコメディ作品となっています。
老後への不安を煽るテレビのコメンテーターに触発され、老後への不安を抱く主人公の主婦・篤子の前に義父の葬式費用、娘・まゆみの結婚式費用、夫婦そろって失業、そして義理の母・芳乃と様々な問題が降り注ぎ、翻弄される姿がコミカルに描かれていきます。
主人公の篤子を演じたのは、宝塚出身で現在では数多くのテレビドラマ・CMにも出演し、演技派女優として人気を集める天海祐希さんですが、日本が抱える社会問題に頭を抱える主婦をチャーミングに演じており、コメディエンヌとしての魅力を堪能することが出来ます。
また、脇を固める役者陣の好演も魅力的で、お金のことは妻に任せっきりで頼りないながらも、お人好しで人当たりの良い夫・章を演じた松重豊さん、高級志向で浪費癖があり篤子の悩みの種になってしまう大御所女優の草笛光子さん、その他、柴田理恵さん、友近さん、哀川翔さんなどの豪華役者陣が登場し、作品を盛り上げます。
将来への不安を抱えながらも、お金が出ていく一方となり、挙句の果てに失業してしまうという展開は、誰しもが起こりえる可能性がある状況であり、コミカルな内容に笑いながらも、自分はどう生きれば良いだろうと将来について考えるきっかけになる作品となっていて、日頃目をそらしがちな社会問題について、映画を楽しみながら向き合うことが出来る社会的意義のある作品になっていると思います。
問題に立ち向かいながら、篤子は少しずつ芳乃との絆を深めていき、終盤で彼女の生前葬に遅れて出席した篤子は、自身への感謝の気持ちが綴られた芳乃からの手紙に感動し、会場が涙に包まれるという心温まる展開となります。
その後、芳乃は妹夫婦の家に引っ越すこととなり、篤子と章は新たな価値観を広げ、持ち家を売却し、夫婦でシェアハウスで仲睦まじく過ごす様子が描かれ、映画は終わりを迎えます。
こんなに上手くいくわけがないとツッコみたくなるようなご都合主義の展開ではあるものの、人々が目をそらしてしまいがちな重いテーマをコミカルにテンポ良く描いており、115分という上映時間があっという間の作品となっており、肩肘張らずに楽しむことが出来ます。
夫婦やご家族そろって鑑賞し、自分たちの将来の参考にしてはいかがでしょうか？
『老後の資金がありません！』の皆んなの口コミ評判レビュー
映画『老後の資金がありません』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「天海祐希をはじめキャスト陣も良く、映画としても良作」「頑張って生きてきたので、ラストはもっとハッピーエンドで締め括って欲しかった」「お金という現実的な話を扱いつつも、くすっと笑えるところもたくさんあり楽しめた」「喜怒哀楽の詰まったどんな世代でも入り込みやすい映画」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★☆星4
映画『老後の資金がありません！』は天海祐希さん主演のヒューマンドラマです。
主婦ならではの家計にまつわる心配事が山積されているうえ、舅のお葬式、娘の急な結婚宣言、旦那の会社の経営破綻など様々な災難が降りかかってきて頭を抱える姿は、経験はないけれど、世のお母さん方はこういう悩みを抱えているんだろうなと思わせるストーリーでした。
現実世界と照らし合わせて「あり得ない」といった感想を持っている方もいるようですが、そこはフィクションであることを割り切って見たらいいのではないかと思います。
姑の嫁に対する本音を語るシーンではウルっとくるし、娘の結婚相手の両親役には意外な夫婦が出演するしと、いろんな場面で楽しめる作品でした。
30代男性
★★★★☆星4
ところどころ笑いながら楽しく、そして勉強になる映画。この映画をみて、ドキッと感じる人は多いのではないか。
老後2000万円問題などありましたが、老後にお金がどれくらいかかるのか、そして今どれくらい足りていないのか、足りていない場合どんな生活になってしまうのか、それを防ぐためには日々、どんな節約をしていけばいいのか、映画ではかなり具体的に学ぶことができます。
映画としてみるよりも、ドキュメンタリーというか勉強のためにみるのもありですね。
これからは政府や会社はあてにできないし、どんな風にして自己防衛をしていくかが生き残る鍵だと思うので、見ておいて損はない映画となってます。
原作も読みましたがかなり面白いです。
20代男性
★★★★★星5
鑑賞をする前はあまり期待をしておりませんでしたが、見終わった後は期待以上のとても面白い映画でした。
前半部分は、日常生活の中で我が家でも同感する部分が多々あり、自然と映画の中に入り込んでいくようでした。
更に追い打ちをかけるように浪費癖のある義母と一緒に住む様になってからは、その後の展開がどうなるんだろうかと心配してしまいましたが、主人公（天海祐希さん）が決して嫌味のない立ち振る舞いでポジティブに考え行動することで、ストーリーがどんどんと好転していくので、見ているこちら側も心の中で応援をしておりました。
そしてラストはお金のかかる葬式を生前に行うという義母自身の提案から、関係した人々が明るくサントワマミーを合唱するシーンで、私自身涙があふれておりました。
明るく元気を頂いた映画でした。
50代女性
★★★★★星5
とても面白い映画だと感じました。
まずは、キャスト。天海祐希を中心に、松重豊など豪華メンバーで、ちょい役にも関わらず高橋メアリージュンなどステキなキャストでした。
内容としては、正直老後の問題をこうしていくと解決できるよといったようなものではありませんでしたが、老後の問題についてどのような心持ちで楽しく向き合いながら生きて行くかのヒントを教えていただいたような気がします。
印象的なシーンは、義母への仕送りが難しいために、義母を引き取り、一緒に生活して行く中で、心模様が変化していくところが楽しかったです。
ラストのシーンも、完全なるハッピーエンドとまではいかないものの、所有物にこだわらずどのように生きるかを考えさせられる良い映画でした。
30代男性
★★★★☆星4
本作は、2019年にメディアや政治家によって大いに世間を騒がせた、いわゆる「老後2000万円問題」が関係しています。
映画の冒頭では、実在の評論家が「国は『老後2000万円が必要だ』と言っていますが、これには医療費や介護費は入っていません！本当に必要なのは4000万円です」といった持論を展開しています。
普通に生活していると、親の「葬式代」「香典代」などといった様々な「お金の相場」を意外と知りません。
これは天海祐希が扮する、少し贅沢なバッグが欲しいだけの主婦も同様で、ちょっとした出来事で、気が付けば家計は火の車になっていきます…。
本作は、それらをテンポ良くコミカルに描かれているので、楽しみながら見られます。
「お金の相場などを考える教材」としても非常に意義深い作品で、主人公が修羅場を経験しながらも、だんだん成長していき評論家のことも疑えるレベルにまで達しているのは爽快感もありました。
天海祐希をはじめキャスト陣も良く、笑いだけでなく心にしみるシーンもあったりで、一本の映画としても良作だと思います。
20代女性
★★★☆☆星3
話題の小説の映画化、天海祐希さん主演ということで見ました。想像以上にコミカルで、少し現実離れしたお話かなと思いました。
一生懸命、老後の資金を貯めてきたのに、次々とふりかかるお金が出て行く出来事。それに対処する、天海祐希さんの演技はとてもおもしろかったです。
ただ、やはりラストが納得できませんでした。シェアハウスに行きつくって、何だか人生の悲哀を見せつけられたような気分になりました。
頑張って生きてきたのに、ラストはもっとハッピーエンドで締め括って欲しかったです。
単純にエンタメの作品として、余計なことは考えず見るだけなら、俳優のみなさんの演技も良かったし、とてもおもしろくて誰もが楽しめる作品だとは思います。
40代女性
★★★★☆星4
ストレートにいうとこの映画は一切の雑念を捨てて見て楽しむことができる映画です。日本映画でこういう映画って最近なかった気がしますね。
伊丹十三監督の『マルサの女』に通じる雰囲気があると思いました。
概要は「2000万円と言われる老後資金に対して主婦がドタバタしてしまう」そんな映画です。
落ち着いている雰囲気の役柄が多い天海さんですが、この映画ではごくごく普通の主婦を熱演しています。
ヨガでの変顔なんて今でも思い出してしまうほどのシュールさです。
あとは草笛光子さんですね。お美しい。調べると90歳前ということで米寿とは思えないほどの美しさでびっくり。
演技も流石といったところで天海さんを喰う感じでしたね。
全編コメディー要素が強いですが、ラストは感動の嵐。まあ嵐というと語弊がありますが少なくとも私は泣いてしまいました。
40代男性
★★★★☆星4
前半はコメディかと思うようなオーバーな演技が多く、芸人を多用しているのもどうかと思ったが、草笛光子、松重豊は流石の演技で魅了されました。
天海祐希はコメディエンヌぶりを発揮したが、最後に凛とした姿を見せてくれた点が高評価です。
元気なうちに老後の生活設計することは必要だと思いました。でも、そのために今の自分を犠牲にしても意味がなく、大金を使わなくても、読書や映画を楽しむことは出来ます。
お金という超現実的な話を扱いつつも、くすっと笑えるところもたくさんあり、大事な物を当たり前のように大事にする心が大切だと教えられるためになる映画でした。
また、やっぱり家族がいれば乗り越えられることもあると改めて、人の大切さも痛感出来ます。
40代女性
映画『老後の資金がありません！』のロケ地を詳しく解説
映画冒頭のビジョンを見上げるシーン
篤子がビジョンを見上げるシーンは自由が丘の南口、ブックファーストの近くのようです。
しかし、残念ながらこの場所には実際にはビジョンはないようです。
舅の葬儀会場
舅の葬儀を行うための相談に訪れた葬儀会場は埼玉県の芝浦工業大学近くにある葬儀場のようです。
両親が始めたサーフショップ
篤子の両親が始めたサーフショップは千葉県九十九里のTED SURF SHOPというところのようです。
『老後の資金がありません』はドラマ化されるのか考察した結果。
現時点で、『老後の資金がありません』のドラマ化予定はありません。
ただ、TBSで、映画『老後の資金がありません』の見どころなどを紹介する放送があったようです。
恐らくこの関係で『老後の資金がありません』がドラマ化されるのではないかと思われた方がいたのかと思います。
舞台の題材にもなっている作品なので、もしかしたら今後『老後の資金がありません』のドラマ化なども出されるかもしれませんね。
管理人
ただ、現段階では『老後の資金がありません』のドラマ化というような話はありません。
