『1秒先の彼』の考察解説やキャスト相関図|【あらすじネタバレ感想評価】

2023年7月7日公開の映画『1秒先の彼』。
2020年公開の台湾映画『1秒先の彼女』を日本版にリメイクしたものです。
原作の台湾映画では、ワンテンポ早い女性と遅い男性の物語でしたが、映画『1秒先の彼』では男女のキャラクター設定を逆転させ、物語の舞台も京都となっています。
- 考察解説|意味がわからない?消えた1日ついて
- 『1秒先の彼』のキャスト相関図
- 『1秒先の彼』のあらすじ
- 『1秒先の彼』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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考察解説|意味がわからない?消えた1日ついて
台湾映画『1秒先の彼女』を日本でリメイクした映画『1秒先の彼』を鑑賞した方々の感想の中で一番多く散見されるのが、「意味が分からない」という意見です。
この意見が散見される理由としては、一の「消えた日曜日」についての疑問が原因になっていると考えられます。
この「消えた日曜日」の中で特に多い疑問が一のように日曜日の記憶が無い人と普通に日曜日を過ごしたかのように記憶がある人がいることについてです。
そんな気になる疑問について考察していきたいと思います。
管理人
まずヒロインである麗華、そしてバスの運転手、一の父親・平兵衛に関しては、他の人々よりもいつもテンポが遅いため、その時間が溜まった結果として「一日」がプレゼントされ、他の人たちの時間が止まった日曜日を過ごすことが出来ました。
彼らがテンポが遅いのは、長曾我部(ちょうそかべ)、釈迦牟尼仏(みくるべ)、 婿養子であった平兵衛の旧姓である勘解由小路(かでのこうじ)といった画数の多い苗字だったことも要因となっています。
余談ですが、勘解由小路という何とも珍しい苗字を持つ方は実在しており、京都の小路が由来しているということですが、全国でもごくわずかな人数しかいないそうです。
テンポが普通の方々は、麗華たちがプレゼントされた日曜日が終わった後に通常通りの日曜日を過ごすこととなり、一が行くことが出来なかった宇治の花火大会も予定通り開かれていたわけです。
しかし、一は他の人々よりもテンポが早く「一日」を返さなければならないために一日をプレゼントされた麗華たち以外の人たちが過ごす通常通りの日曜日を過ごすことも出来なくなります。
そのため、普通に日曜日を過ごしたかのように記憶がある人と一のように日曜日の記憶が無い人がそれぞれ存在していたと考察できます。
映画の冒頭で「バスから乗客の男性が消えた」というニュースが流れていましたが、これはもちろん一のことです。
映画では描かれていませんでしたが、京都以外の他の地域でも麗華たちのように一日がプレゼントされた人々、一のように一日を没収されてしまった人々がいたのではないでしょうか。
管理人
『1秒先の彼』のキャスト相関図
キャスト相関図
キャスト・登場人物
皇一 役 | 岡田将生 |
長宗我部麗華 役 | 清原果耶 |
桜子 役 | 福室莉音 |
皇舞 役 | 片山友希 |
ミツル 役 | しみけん |
皇清美 役 | 羽野晶紀 |
皇平兵衛 役 | 加藤雅也 |
エミリ 役 | 松本妃代 |
小沢 役 | 伊勢志摩 |
釈迦牟尼仏憲 役 | 荒川良々 |
『1秒先の彼』のあらすじ
(以下、映画『1秒先の彼』のあらすじです。)
『1秒先の彼』のあらすじ|偶然出会ったストリートミュージシャンの桜子に恋をする郵便局員の主人公・ハジメ
京都の長屋で妹と妹の彼氏の三人で暮らす郵便局員のハジメは、幼い頃から人よりワンテンポ早く、テストやかけっこでも誰よりも先にスタートする子どもでした。
郵便局では配達員として働いていましたが、度重なるスピード違反によって厳重注意を受け、現在は窓口業務を担当していました。
そんなハジメはある日、ストリートミュージシャンの桜子と出会います。
後日、窓口まで自身のCDを持って来てくれた桜子と連絡先を交換したハジメは、すぐに桜子に恋をし、いつも聞いているラジオ番組のDJに報告しますが、その日の番組のテーマが「無くしたもの」だったことから、失踪してしまった父親を思い出し、テンションが下がってしまうのでした。
後日、桜子とデートをしたハジメは楽しいひと時を過ごしますが、桜子から病気の弟がおり、手術費として40万円が必要であると打ち明けられます。
ハジメはすぐに賞金がある催しを調査し始め、宇治の花火大会の催しであるお姫様抱っこ選手権で優勝しようと提案、二人は練習に励みます。
帰り道、明日の日曜日に行われる宇治の花火大会に行く約束をして二人は別れます。
帰宅してから再びラジオDJに相談するハジメは、わくわくした気持ちを抑えながら眠りにつきます。
そして、花火大会の当日になり待ち合わせ場所の郵便局前に行くためバスに乗り込むハジメでしたが、後部座席の男からポケットに忍ばせていた40万円が入った封筒を抜き取られるような感触がした後、急に目が覚めます。
『1秒先の彼』のあらすじ|失われてしまった昨日に困惑し、謎を追求するハジメ
慌てて待ち合わせ場所へと向かうハジメは、日曜日にも関わらず郵便局が営業しているのを見て驚き、いつの間にか自分が知らない間に日曜日が終わり、月曜日になっていたことに気付いて愕然とします。
交番に向かい、昨日をなくしたと伝えるハジメですが、警察官がまともに取り合ってくれるわけがありませんでした。
ポケットに忍ばせていた封筒はなぜか電子レンジの中にあり、妹のエミリも寝過ごしたんだろうと言いますが、なぜか肌が日焼けしていることもあり、釈然としないまま街を歩いていると、写真館に撮影された覚えのない自分の写真が飾られていました。
店主から撮影したのは、昨日まで務めていたバイトの女子大学生で撮影場所は天橋立だと思うと聞かされたハジメはいつも切手を1枚ずつ買って郵便を送っている女子学生であると確信し、彼女が窓口で出した郵便を見ると、宛名は長曾我部麗華となっており、天橋立の私書箱へと送られる予定になっていました。
その名前を見てハジメは幼い頃、入院していた際に病室が一緒だった少女のことを思い出しました。
『1秒先の彼』のあらすじ|時が止まったことを利用して、ハジメを天橋立へと連れて行く麗華
長曾我部麗華はハジメとは対照的に人よりワンテンポ遅く、いつも周りについていくことが出来ずにいました。
幼い頃、自動車事故によって両親を亡くし、自身も大きな怪我を負った際に励ましてくれたのがハジメで退院する際に二人は天橋立の私書箱を使って文通する約束をしました。
天橋立が遠かったこともあり、結局ハジメが私書箱へ向かうことはなく、手紙が返ってくることはありませんでしたが、ハジメの存在が麗華にとっての大きな支えとなっていました。
大学7年生になった麗華は、ハジメを偶然見かけ、彼が郵便局で働いているのを知り、毎日手紙を送るようになります。
そんな中、窓口で親し気にハジメと話す桜子を見て、彼女を尾行した麗華は桜子が自身の男性ファンに対して取り巻きを使って恐喝している様子を目撃し、彼女がハジメに渡した手作り弁当がこの男性ファンが作った弁当であったことが明らかになります。
後日の二人のデートについても尾行していた麗華は、桜子がハジメと別れたタイミングで声を掛け、食事を共にすることになりますが、ハジメのことを馬鹿にするような発言を続ける桜子を見て、怒り狂い、思わずビールをかけ、花火大会に行ってあげてほしいと伝えますが、桜子が応じる様子はありませんでした。
翌日になり、なぜか世界が止まっていることに気付いた麗華がハジメが桜子との集合場所へ向かうために乗っていたバスを見つけると、バスの運転手だけは時が止まっていませんでした。
動揺していた麗華でしたが、良い機会だと感じ、ハジメと文通の約束をしていた天橋立まで連れて行ってもらうことにするのでした。
以上、映画『1秒先の彼』のあらすじでした。
『1秒先の彼』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『一秒先の彼』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|宮藤官九郎と山下敦弘のタッグで台湾の名作『一秒先の彼女』をリメイクした話題作
映画『一秒先の彼』は、中華圏のアカデミー賞とも言われる金馬賞で作品賞、監督賞など計5部門を受賞し、高い評価を受けた作品『一秒先の彼女』を日本でリメイクした作品となっています。
設定を女性から男性に変え、舞台も台湾から京都に変更となり、京都に住んでいる人ならニヤッとしてしまうようなご当地ネタも盛り込まれており、台湾版とは違う新たな魅力が詰まった作品となっています。
人よりテンポが早く、幼い頃から生き急いでいるように見える郵便局員の主人公ハジメとそんなハジメとは正反対にテンポが遅く、周りのみんなについていくことができない女子大学生の麗華の恋を描いたファンタジックなラブストーリーの内容です。
管理人
映画の中盤で岡田将生さん演じる郵便局員のハジメは意中の女性である桜子とのデートに向かう途中に不思議な感覚に襲われ、目覚めると翌日になってしまっており、なくしてしまった昨日の謎を探るようになります。
なぜ、ハジメの一日が奪われてしまったのか?
不思議な謎に観客は作品の世界観に惹きこまれてしまいます。
そんな謎の鍵を握るのが、清原果耶さん演じる女子大学生の長曾我部麗華です。
彼女は人よりもテンポの遅い時間が溜まりにたまって神様から一日をプレゼントされたことにより、彼女とバスの運転手以外の世界は時が止まってしまうという不思議な状況が発生します。
そして、麗華が実は幼い頃に入院していた病室が一緒で自分を励ましてくれたハジメにずっと恋をしており、彼と約束をしたまま果たすことが出来なかった天橋立に行くという約束を果たすために運転手に協力をしてもらってハジメを天橋立へと連れて行くことになります。
時が止まった京都は静寂に満ちており、不思議で美しい映像によって世界が止まった様子を表現しています。
管理人
麗華のことを思い出したハジメは、彼女と再会することを夢見て天橋立の郵便局に勤めることとなり、ようやくハジメと麗華が再会してお互いに笑みを浮かべる爽やかなシーンで映画は終わりを迎えます。
「あまちゃん」や「池袋ウエストゲートパーク」など数多くの人気ドラマで知られる宮藤官九郎さんが脚本を担当していることもあり、登場人物たちの独特な会話シーンがコミカルで思わず笑ってしまいます。
また、「リンダリンダリンダ」や「天然コケッコー」で知られる監督を務めた山下敦弘監督ならではの自然体なキャラクター描写も魅力的で、コミカルながらホロッと涙が出てしまうような爽やかな感動をくれる作品となっています。
『1秒先の彼』のみんなの口コミ評判レビュー
★★★★☆星4
宮藤官九郎さん脚本の不思議なラブストーリーでした。
岡田将生さんは、美しくてかっこいいのに、どうしてこんなになさけない役が似合うのでしょうか。
人より早い彼と遅い彼女の物語です。その理由が面白いのです。
私自身も、結構名前の画数が多くて、人前でフルネームの署名する時は、時間がかかってなんだか落ち着かない気持にります。
映画を観た後は、署名するたびこの映画を思い出しています。
京都が舞台なのは、長い名前が多いからというのはさすがですね。
その分を返すための1日、その時間で清原果耶さんのレイカが、岡田将生さんのハジメを助けるというのが素敵です。
清原果耶さん、前半出てこなくて、後半タネ明かしされます。
ちょっと不思議で、せつなくて笑える、こんな映画もいいなと思う。
50代女性
★★★★☆星4
この映画の面白いところは設定です。
オリジナルの台湾版とは異なり、男女の設定が逆になっています。
男女が入れ替わるだけで見え方や感じ方も大きく異なってくるので、どちらも見てみるのがおすすめです。
岡田将生さんと清原果耶さんのW主演で役者陣も豪華だと感じました。
安定の演技力で作品の世界観に引き込まれます。
お2人の京都弁なかなか新鮮で良かったです。
たった1秒、その一瞬で人生が大きく変化してしまうこともある、たった1秒の積み重ねの重みを感じることができた不思議な映画でした。
登場人物やちょっとしたことに実は意味があって、最後まで見るとそういう事か!と納得する点も多いので、2度見るとまた違った視点で楽しむことができると思います!
30代女性
★★★★☆星4
清原果耶さんは好きな女優さんで一目を置いていました。
そんな中、映画に出演するということでワクワクしながら見に行きました。
「1秒先の彼」という題名から切ない・儚いストーリなのかなと考えながら作品を観ましたが、やはり時間感覚のズレをテーマにした、ユーモラスで切ないラブストーリーでした。
他の作品でもそうですが、清原果耶さんの自然な演技が魅力的なのですが、こちらの作品もとてもそれが伝わってきて、観終わった後にじんわりと心が温まる作品でした。
ただ、なぜ時間のズレが起こるのか?という部分がやや曖昧で、ファンタジー的な要素を楽しめるかどうかで評価が分かれるかもしれませんが、私的にはとても大満足な作品でした。
30代女性
*映画『1秒先の彼』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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