『X-MEN:ダーク・フェニックス』がひどい2つの理由と矛盾点を解説。ジーンは本当に死亡したのかラストの消滅シーンも考察。

2019年6月21日、日本公開の映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』。
『X-MEN:ダーク・フェニックス』には、「ひどい」「矛盾点が気になる」といった評価があります。
考察してみると、「ひどい」と言われる理由は2つほどあり、矛盾点も2つ見つけられました。
では、『X-MEN:ダーク・フェニックス』の気になる「ひどい」という口コミの中身と、矛盾点について、徹底解説します。ジーンは本当に死亡したのか、ラストの消滅シーンについて考察していきます。
管理人
映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』を説明
前作『X-MEN:アポカリプス』に続くX-MEN新シリーズの完結編として製作。
2000年から続くX-MEN映画シリーズの一区切りを飾る作品に。
原作コミックでも象徴的な「ダーク・フェニックス・サーガ」を本格的に扱った作品。
ジーン・グレイが「フェニックス」として覚醒する経緯を軸に物語が展開される。
目次
『X-MEN:ダーク・フェニックス』がひどいと言われる2つの理由を解説

2000年からスタートしたMARVELの人気コミックを実写映画化した『X-MEN』シリーズ。
そのラストを飾るとして、2019年に公開されたのが映画『X-MEN:ダークフェニックス』です。
ですが、「ひどい」といったネガティブな感想が多く溢れる結果となりました。
なぜ、映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』は「ひどい」と言われてしまうのか、その理由は2つあると考察されるので、解説していきます。
管理人
ひどい理由①『ファイナルディシジョン』の二番煎じ
関連記事▶︎X-MEN:ファイナル ディシジョン』のラストとエンドクレジットを解説。最後の意味、感想、あらすじ、口コミレビュー。
映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』がひどいと言われる理由は、その内容に原因があります。
宇宙でのミッションを原因として、ジーン・グレイの封印されていたフェニックスの能力が覚醒してしまいます。
そして、多くの犠牲者を出してしまった上でその後、改心したジーンが自らを犠牲にして宇宙人から世界を救うという展開となります。
これは、ジーンの能力が暴走してしまい、X-MENたちにも被害が及ぶという展開は旧シリーズ3作目の『X-MEN:ファイナル ディシジョン』に類似しています。
そこで、二番煎じのような内容を退屈に感じてしまったファンが多くいたことから「ひどい」という感想に繋がったと考察できます。
最終的にジーンが犠牲となるという先の読める展開にうんざりしてしまった方も多かったのではないでしょうか?
もう少し長年のファンにとって、マンネリ感のない新鮮な内容であれば、結果は違っていたのかもしれません。
ひどい理由②興行的な失敗
映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』がひどいと言われる理由は、興行的な失敗に原因があります。
製作費・広告費を合わせて3億5,000万ドルという巨額の費用が投じられた超大作となっています。
しかし、アメリカでの興行収入は6,500万ドル、全世界の興行収入を足しても2億5,000万ドル…。
製作費・広告費には遠く及ばず、約1億ドルという赤字を計上することとなってしまいました。
そんな興行的な失敗が「ひどい」というマイナスな感想に繋がったと考察できます。
前作『X-MEN:アポカリプス』が大ヒットしたにも関わらず、映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』がコケてしまった理由は定かではありませんが、X-MENシリーズもフランチャイズ作品を合わせると12作品目ということから、観客に飽きが来てしまったことも原因なのかもしれません。
2019年の公開当時、同じくMARVELの人気コミックを題材にした『アベンジャーズ/エンドゲーム』が世界的な大ヒットを記録していたにも関わらず、アメコミ実写映画化の先駆けともいえるX-MENシリーズが大コケしてしまった事実は世代交代を感じ、非常に残念です。
管理人
『X-MEN:ダーク・フェニックス』の2つの矛盾点を解説

『X-MEN』シリーズと言えば、矛盾点があることも毎作話題となりますよね。
映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』にも矛盾点が2つ、登場しています。
そこで、映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』にある矛盾点について、解説していきます。
矛盾点①フューチャー&パストとの矛盾点
関連記事▶︎X-MEN:フューチャー&パスト』最後と時系列を徹底解説。プロフェッサーはなぜ生きてるのか矛盾点3つ。
ウルヴァリンたちが過去を変えたことによって、未来を変えることに成功した前々作『X-MEN:フューチャー&パスト』。
こちらの作品では、映画のラストで変更された未来には元気そうな姿を見せるジーン・グレイが登場しています。
しかし、彼女は、映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』で、何事もなかったかのように登場しています。
自らを犠牲にしミュータントたちを救ったにも関わらず、ジーンが何事もなかったかのように登場したことについて、大きな矛盾点を感じます。
矛盾点②ジーンとプロフェッサーXとの出会い
旧3部作の3作品目となる『X-MEN:ファイナル ディシジョン』では、プロフェッサーXとマグニートーがジーンの自宅を訪れて学校への入学を促すシーンが描かれており、そのシーンでは両親も健在でした。
しかし、映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』では、母親を事故死させてしまったことを原因に父親から引き取ってほしいと頼まれ、プロフェッサーXが父親も事故死してしまったと偽り、入学させることとなります。
『X-MEN:フューチャー&パスト』で過去が変わったことから、出会いの経緯が変わってしまったのは理解できます。
しかし、あまりにも出会いの経緯が変化していることについては矛盾を感じてしまいます。
ジーンは本当に死亡したのか?ラストの消滅シーンを考察

映画の終盤では、ヴークの攻撃を止めるためにジーンが自らを犠牲にし、仲間たちを救うことに成功します。
ジーンは消滅してしまいますが、彼女は死んでしまったのか考察すると、実は生きていたということが考えられます。
管理人
ジーンのその後については明言されていないため、なんとも言えませんが、前々作『X-MEN:フューチャー&パスト』のラスト、変更された未来にはジーンがいたことからジーンは実は生きていた可能性は高いと考えられます。
その説を裏付けるように映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』のラスト、チャールズとエリックと語らうシーンで、ジーンと思われるフェニックスが空を飛んでいる様子が微かに浮かんでおり、何らかの理由でジーンは生存してきたと考えられます。
ジーンが生きているのであれば、『X-MEN:フューチャー&パスト』と辻褄が合うのですが、死亡しているのであれば大きく矛盾してしまうこととなります。
なので、「ジーンは生きている」という説の方を推していきたいと思います。
管理人
『X-MEN:ダーク・フェニックス』のあらすじ

(以下、映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』のあらすじです。)
『X-MEN:ダーク・フェニックス』のあらすじ|宇宙での事故により、コントロールを失うジーン
X-MENのジーン・グレイは幼い頃、その能力が原因で両親を事故死させてしまいます。
そんなジーンの元にプロフェッサーXことチャールズが現れ、ミュータントの学校に彼女を受け入れます。
時が経ち、1992年。
X-MENたちの活躍によりミュータントたちはすっかりと人々に受け入れられていました。
大統領からNASA宇宙船の救出を依頼されたチャールズはX-MENを宇宙へと向かわせ、懸命に作業を行いますがジーンが凄まじいほどの太陽フレアに巻き込まれてしまいます。
奇跡的に生還したものの、危険なミッションを易々と受け入れるチャールズにレイブンは苦言を呈します。
宇宙での作業からジーンのパワーはどんどんと増大し、能力によって亡くなっていたはずの父親が生きていることに気付き、チャールズが嘘をついていたことに失望して姿を消してしまいます。
『X-MEN:ダーク・フェニックス』のあらすじ|ジーンの暴走の犠牲になってしまうレイブン
チャールズは仕方がなかったと説明しますが、レイブンやハンクは嘘をつくべきではなかったと苦言を呈します。
ジーンは幼い頃に住んでいた家を訪れ、確かに生存していた父親のジョンと再会しますが、垣間見た父親の記憶から自身が愛されておらず、母親の死について恨んでいることを知ったジーンは怒りによってパワーが更に強大になります。
X-MENたちが駆け付け、事態を納めようとしますが、歯が立たず説得しようとしたレイブンが命を落としてしてしまう事態となってしまいます。
レイブンの葬式後、ハンクは元凶はチャールズにあると言い放ち、ジーンを殺すために人里離れた場所で生活をしているマグニートーことエリックに会いに行き、協力を依頼します。
ハンクとエリックが、ジーンを殺害しようとしていることを知ったチャールズはX-MENを引き連れて、彼らの元を急ぎます。
『X-MEN:ダーク・フェニックス』のあらすじ|X-MENと宇宙人ヴークとの戦い
一方、ジーンは彼女の太陽フレアの力を求めに地球へとやってきた宇宙人ヴークと出会い、弱ったジーンの心に付け込んでX-MENたちに耳を貸さず、力を解き放つべきだと説得します。
ジーンを殺害しようと現れたハンクとエリックの前にチャールズたちX-MENが立ちはだかり、内紛が発生しますが、その最中にエリックはジーンに立ち向かいますが、返り討ちに遭います。
エリックが危険を顧みずに説得を行い、ようやく正気を取り戻したジーンでしたが、ヴークが彼女の力を奪い、ジーンは気を失ってしまいます。
事態を重く見て駆け付けたアメリカ軍によって、X-MENとジーンたちは隔離施設行きの列車へと乗せられてしまいますが、ジーンの力を奪ったことによりパワーアップしたヴークが再びジーンを利用しようと列車を襲撃し、X-MENとヴークたちとの戦いが始まるのでした。
以上、映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』のあらすじでした。
『X-MEN:ダーク・フェニックス』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

(以下、映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|「X-MEN」シリーズ、遂に完結
映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』は、MARVELの人気コミック「X-MEN」を実写映画化したシリーズの第7作品目です。
前作『X-MEN:アポカリプス』の続きが描かれた作品となっています。
映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』での主人公は、封印された力が暴走し、コントロールを失ってしまうテレキネシスの能力を持ったジーン・グレイです。大統領からの依頼で、宇宙でのミッションを遂行したことをきっかけに封印されていた力が強大化し、X-MENの仲間たちに被害が及んでしまうこととなります。
管理人
前々作『フューチャー&パスト』でのウルヴァリンの活躍によって、過去が変わり、政府関係者たちにも信頼され、ミュータントにとって良い方向に進んでいることが分かりますが、人間との共生を重要視しすぎるあまりにX-MENのメンバーと対立することとなってしまうプロフェッサーX、そして、プロフェッサーXが過去を隠蔽してしまったことがジーンの更なる暴走を生むことになってしまい、これまでの作品でもっともプロフェッサーの立場が危ぶまれる展開になっていきます。
そんな対立構造が生まれつつある中で、ジーンの暴走によって『フューチャー&パスト』以降の作品でミュータントの英雄として象徴的な存在であったミスティークことレイブンが命を落としてしまうという悲劇が待ち受けます。
レイブンの死を知り、ジーンを殺害しようと計画するマグニートーとハンク。
そして、ミュータントの未来のためにもマグニートーたちの計画を阻止し、ジーンを説得しようと動くプロフェッサーX。
二組の戦いが始まる中でジーンの強大なエネルギーを狙った宇宙人が言葉巧みにジーンに近付いていき、大混戦の展開となっていきます。
終盤は暴走から正気に戻ったジーンを狙って、X-MENたちに立ちはだかる宇宙人ヴークの姿が描かれていきますが、前作のアポカリプスのようなインパクトはなく、正直物足りなさは感じてしまいます。
それよりも、X-MEN同士の戦いをもう少し長く描いてくれた方が楽しめたと思います。
その後、ジーンが自らを犠牲にして宇宙人もろとも消滅する姿が描かれますが、この展開についても旧3部作『ファイナルディシジョン』でも同じようにジーンが犠牲になる流れがあったことから、新鮮さに欠けています。
ラストで友人関係に戻ったプロフェッサーとマグニートーが穏やかな時間を過ごすという展開は微笑ましいのですが、シリーズのラストと考えると、やはり物足りなさを感じてしまいます。
全体的に蛇足感が否めない作品ではありますが、シリーズの最大のテーマであるミュータントと人間の共生が進んでいる状況を知ることが出来るので、ファンは観て損はない作品だと感じます。
『X-MEN:ダーク・フェニックス』のみんなの口コミ評判レビュー
★★☆☆☆星2
X-MEN:ファースト・ジェネレーションから4作目でありラストになったダーク・フェニックス。
前のシリーズでは3作で終わっていたので、4作目はないと思っていたので続きがあるだけで嬉しかった。
フェニックス(ジーン)が覚醒をし、その力に圧倒されるのだが、前のシリーズでは一度死に、そこからの復活でダークサイドに落ちていたという風に、ダーク・フェニックスというタイトルにあっていた気がする。
どうしても前のシリーズと比べてしまう。
新シリーズの方は皆がまだ子供感が抜けていないように思える。
で、敵となるのが宇宙からきた謎の女って、、
宇宙が未知なのはわかるが、アポカリプスのような存在のほうがしっくりきた。
40代女性
★★☆☆☆星2
観終わった後なんというか…妙な虚無感が残りました。
シリーズの集大成になるはずだった作品なのに、どうしてこうも薄味になってしまったのか、正直ちょっと今でも考えています。
これまでのシリーズで描かれてきた信頼や葛藤、仲間としての絆が、ここでは急に軽く扱われたように思えてしまいました。これまで愛されてきた人物たちの決断や犠牲が、驚くほど軽やかに処理されてしまう。
「え、そんなに簡単に終わる?」と、思わずテレビの前で声が漏れたほどです。
感動するタイミングも泣けるタイミングも見つけられず、ただただ流れていく時間を眺めている感じでした。
正直に言えば、シリーズを見守ってきた者としては、「こんな終わりなら、無理に作らなくても良かったのでは」とさえ思ってしまいました。
作品の重みがあまりにも足りない。集大成という言葉が泣いています。
ネタバレをなるだけ抑えて書いてみましたが、一言で言うなら酷評です。
30代男性
*映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。








