映画『ダンケルク』の最後の二等兵は誰?フランス兵はどうなったかや撤退が失敗をしていたらを解説考察【あらすじネタバレや感想評価も】
2017年9月9日、日本公開の映画『ダンケルク』。
『インセプション』、『TENET テネット』など数々の名作を手掛けてきたクリストファー・ノーラン監督作品です。
アカデミー賞では作品賞、監督賞など8部門にノミネートされました。
第二次世界大戦中にイギリス、ベルギー、カナダ、フランスが合わさった連合軍がフランスにあるダンケルク海岸にてドイツ軍に包囲され、民間船含む860隻の船が9日間で331,226人の兵士を救出した「ダイナモ作戦」を元に描いた作品となっています。
映画『ダンケルク』の口コミ評判レビューには、
- 新感覚な戦争映画
- ノーラン作品が好きな人以外もオススメ
- 映像と音楽でリアリティのある戦争映画
- ストーリーが私にはパンチ不足に感じた
- 戦闘機の描写がリアル
- 単調で盛り上がりシーンもない感じ
- 前知識がないと理解しにくい部分もある
- 戦闘描写に関して言えばちょっと微妙
という声が多数集まっています。
- 映画『ダンケルク』で最後の二等兵は誰?
- 映画『ダンケルク』でパイロット(トム・ハーディー)のその後は?
- 映画『ダンケルク』で残されたフランス兵はどうなった?撤退がもし失敗していたら?
- 映画『ダンケルク』のあらすじ
- 映画『ダンケルク』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
最後の二等兵は誰?パイロット(トム・ハーディー)のその後について解説
橋を渡っていた最後の二等兵は誰?
映画『ダンケルク』の終盤では、ダイナモ作戦によって大勢のイギリス軍兵士が救出された後に桟橋で毛布に隠れて眠っていた二等兵がボルトン海軍中佐たちに起こされ、救出されるシーンがあります。
ファリアが操縦していたスピットファイアから上がる煙を呆然と眺めていた、この謎の二等兵は一体誰だったのでしょうか? 管理人
結論から言うと、この二等兵については名前もつけられておらず、詳細については誰なのか全く分かっていません。
おそらく監督のクリストファー・ノーランは陸・海・空の3つの視点の一部始終を観た観客を兵士の中で唯一燃え盛るスピットファイアから上がる煙を見つめた謎の二等兵に見立てており、凄まじい臨場感のある大迫力の映像と音響によって、『ダンケルク』という映画の世界に存分にのめり込んだ観客たちも無事に防波堤から救出されたことを表現しているのではないかと考察できます。
言わば、謎の二等兵は観客の分身というわけです。
これまで『TENET テネット』や『ダークナイト』など独自の演出技法で映画ファンを唸らせてきたクリストファー・ノーラン監督ならではのセンスを感じるシーンとなっています。 管理人
パイロットであるファリア(トム・ハーディー)のその後
戦闘機スピットファイアによって、ドイツ軍を見事に墜落させる大活躍を見せるイギリス空軍パイロットのファリア。
本来であれば、基地へと帰還するための燃料を残した上で戦闘をしなければならないものの、彼は仲間を見捨てることが出来ずに危険を承知の上で燃料不足にも関わらず戦闘を続けて、ダイナモ作戦の成功に大きく尽力します。
そんなファリアですが、ダンケルクの海岸に着陸したところ、ドイツ軍兵士に捕まってしまいます。
その後、パイロットのファリアはどうなってしまったのでしょうか? 管理人
ドイツ軍の俘虜になった
ファリアがその後、どうなったのかについては劇中で語られることはありません。
また、制作スタッフからも明言されていないため分かりません。
そこで、考察していきたいと思います。 管理人
ダイナモ作戦で救出されなかった兵士たちはその後、ドイツ軍の俘虜になり、その後は終戦まで俘虜収容所にて収容されました。
そのため、おそらくファリアもその他の兵士たちと同様にドイツ軍の俘虜になってしまったのではないかと考察できます。
そんな過酷な状況が待っているにも関わらず、なぜファリアはパラシュートによって戦闘機から脱出しなかったのでしょうか?
管理人
重要な軍事機密を守るため
ファリアがパラシュートによって、脱出をしなかった理由に関しては高度不足という理由もあったのかもしれませんが、重要な軍事機密である戦闘機「スピットファイア」がドイツ軍の手に渡り、機密が漏れてしまうのを防ぐためだったと考えられます。
そのために自らの手でスピットファイアに火をつけたのだと思います。
危険を顧みずに戦闘を続けてドイツ軍を墜落させ、その上、軍事機密が漏れるのを防ぐことを考えたファリアというパイロットのかっこよさには何度観ても胸を打たれてしまいます。 管理人
残されたフランス兵はどうなった?撤退がもし失敗していたら
ドイツ軍に包囲され、身動きがとれなくなってしまった大勢のイギリス軍兵士を救出する第二次世界大戦下の作戦「ダイナモ作戦」を描いた映画『ダンケルク』。
民間船等の協力もあり、無事にイギリス軍兵士を救出した後に、海軍のボルトン中佐がフランス軍救出のためにダンケルクに残ることを決意します。
では、その後、残されたフランス兵たちはどうなってしまったのでしょうか? 管理人
残されたフランス兵のその後
ダイナモ作戦は1940年5月26日から6月4日の8日間において行われ、イギリス軍兵士192226名が救出されました。
映画ではイギリス軍だけでしたが、その後はフランス兵も139,000名が救出され、合計して331,226名という凄まじい人数の救出に成功しました。
救出されたフランス兵たちは一時的にイギリスに受け入れられ、訓練の後に再度戦場へと送り込まれました。
ダイナモ作戦で救出されることのなかったフランス兵はドイツ軍の俘虜収容所に送り込まれることになってしまい、終戦まで過ごすことになってしまったということで過酷な状況を経験したフランス軍兵士たちも存在したようです。
映画でも描かれていたように、実際に多くの兵士の救出に成功した「ダイナモ作戦」ですが、もしも失敗していたらどうなってしまったのでしょうか?考察していきたいと思います。 管理人
撤退が失敗していたら第二次世界大戦の結果が変わっていた可能性も
万が一、ダイナモ作戦が失敗に終わっていた場合、30万もの兵士たちがドイツ軍の俘虜になってしまっていた可能性が高いことから、ドイツ軍の有利に働き、戦況が更に悪化していたことは容易に想像がつきます。
フランス、イギリス、ベルギー、カナダの連合軍とドイツ軍との戦いはドイツ軍の勝利になっていたのかもしれません。
また、失敗に終わってしまった場合、兵力の大幅な減少によってイギリスとフランスとの関係に大きな溝が出来てしまい、第二次世界大戦において新たな火種が出来てしまっていた可能性もあると思います。
また、この作戦の成功によって、イギリス、フランスそれぞれの士気が高まり、その後の戦争に大きな影響を与えたと思いますので、失敗に終わっていた場合、戦力的にもそうですが、国全体のムードがマイナスなムードになってしまい、第二次世界大戦の結果が大きく変わっていたと考察できます。
今でもイギリスでは困難な状況に陥った時に不屈の精神で立ち向かう様を「ダンケルクスピリット」と呼ぶそうで、ダイナモ作戦を含めたダンケルクでの経験がその後のイギリスにとてつもなく大きな経験になっていることが分かります。 管理人
『ダンケルク』のあらすじ
(以下、映画『ダンケルク』のあらすじです。)
『ダンケルク』のあらすじ|ドイツ軍に包囲されたフランス・ダンケルクの街
第二次世界大戦の最中、イギリス、フランス、ベルギー、カナダの連合軍はドイツ軍との戦いを繰り広げていました。
強大な軍事力を誇るドイツ軍に圧倒され、連合軍はフランス・ダンケルクの街を包囲されてしまいます。
イギリス陸軍のトミー二等兵はドイツ軍の銃撃に遭い、なんとか連合軍のバリケードまで逃げることが出来ました。
海岸にたどり着いたトミーは各軍の兵士が列を作り、脱出船を待っているのを目撃します。
そこでギブソンという兵士と知り合ったトミーは共に衛生兵を装って負傷している兵士を担架で運び、救助船に乗り込みますが、定員オーバーのため乗船を拒否されてしまいます。
監視の目を掻い潜り、橋の隙間に隠れていたトミーたちでしたが、救助船はドイツ軍の攻撃によって沈没してしまいます。
トミーたちは、なんとか船からの脱出に成功したアレックスという兵士を救出し、その後は三人で他の脱出船に乗り込むことが出来ましたが、休息も束の間、ドイツ軍の魚雷が命中してしまい、船は再び沈没して三人はダンケルクの海岸に戻ってきてしまうのでした。
『ダンケルク』のあらすじ|ダイナモ作戦によって戦地へと救助に向かうドーソン親子
イギリスでは、取り残された兵士たちを救うために民間船を脱出船として利用するダイナモ作戦が計画されており、小型船を持つドーソン親子と息子ピーターの友人であるジョージの三人は兵士たちを救助するためにダンケルクへと向かいました。
道中で沈没したイギリス軍の船を見つけ、兵士を救出しますが、戦争で心の傷を負っており、何も喋ろうとはしませんでした。
船がダンケルクへと向かっていることを知った兵士は引き返すようにドーソンに伝えますが、ドーソンは拒否し、兵士は船を操縦するドーソンを妨害します。
止めに入った結果、兵士に突き飛ばされて重傷を負った英雄になりたいという願望のあったジョージは「自分たちの行いを世の中に広めてほしい」とピーターに告げて、気を失ってしまうのでした。
一方、ダンケルクの上空ではイギリス空軍の3機の戦闘機スピットファイアがドイツ軍との空中戦に挑んでいました。
リーダーが追撃されてしまい、残ったファリアとコリンズが操縦する2機が脱出船に容赦ない攻撃を浴びせようとするドイツ軍と戦いを続けますが、やがてコリンズも墜落してしまい、ファリアが操縦する1機のみとなってしまいます。
『ダンケルク』のあらすじ|たった一機でドイツ軍と戦う空軍兵士・ファリア
海に不時着したコリンズは偶然に通りがかったドーソン親子の船に間一髪で救助されました。
ダンケルクの海岸では、トミーたちが他の兵士たちとともに座礁船に乗り込み、満潮になった際に船が動くのを待っていました。
やがて、船が浮き始めますが、ドイツ軍からの銃撃によって船に穴が空いてしまい、浸水が始まります。
慌てふためく船内では、行動を共にしていたはずのアレックスが扇動したことによりギブソンにスパイ疑惑がかけられてしまいます。
トミーが必死に否定しますが、ギブソンは救出のためにイギリス軍を装っていたフランス軍だったことが明らかになります。
騒動の中でどんどんと浸水が進み、やがて船は沈み始め、次々と兵士たちが脱出していきます。
海にはダイナモ作戦によって救出に駆け付けた民間船が次々と到着し、兵士たちは幸運にも救助されていきますが、ギブソンだけが船に取り残されてしまうのでした。
兵士たちが救助される中、上空ではファリアが敵機を果敢に攻撃していきますが、燃料は底をつき始め、自身が帰還することは出来ない状況になっていました。
以上、映画『ダンケルク』のあらすじでした。
果たして、兵士たちの運命はどうなるか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
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映画『ダンケルク』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『ダンケルク』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|陸・海・空、3つの視点から戦争を描いたクリストファー・ノーランの傑作
映画『ダンケルク』は、『ダークナイト』や『インセプション』、そして、『TENET テネット』など数々の話題作を世に放ち、最新作『オッペンハイマー』でアカデミー賞を総なめにした人気監督クリストファー・ノーランが、第二次世界大戦の最中、ドイツ軍の制圧によってフランス・ダンケルクに取り残されてしまったイギリス軍兵士たちを民間船によって救出するという前代未聞の作戦「ダイナモ作戦」を描いた作品となっています。
物語は陸・海・空の3つの視点で描かれていき、それぞれの視点が最終的につながっていくストーリーとなっています。
陸では、トミー二等兵がダンケルクを脱出するまでの一週間が、海では民間船によって兵士たちを救助に向かうドーソン親子の一日が、そして空では救出されるイギリス軍を守るためにドイツ軍に攻撃をしかける空軍ファリアの一時間が描かれます。
全編においてセリフが少ない映画となっていますが、緊迫した場面展開や映像、演じるキャストの表情の一つ一つで心情を丁寧に描いていて、それぞれのキャラクターの精神状況が観客に痛いほど伝わってくる内容となっています。
管理人
陸での場面では、祖国に帰るためになんとか救助船に乗り込もうとするトミーたちの姿が描かれていきますが、連合軍の仲間をドイツ軍のスパイではないかと疑うシーンなど極限の状態に陥った人間の醜さや弱さが描かれています。
海の場面では、かつて戦死した長男を持つドーソンとその息子であるピーターが自らの危険を顧みずにダンケルクへと救助に向かうシーンが描かれますが、息子の雪辱を晴らしたいという父親の強い思いやイギリス国民として兵士たちをなんとか助けたいというピーターたちの思いなど、その強い使命感には胸を打たれます。
続く空の場面では、ドイツ軍戦闘機と戦うイギリス空軍のパイロット・ファリアの姿が描かれますが、緊迫した戦闘シーンは手に汗握る迫力に満ちており、近年大ヒットした『トップガン マーヴェリック』等のアクション作品が好きな方は絶対に楽しめる映像となっています。
ファリアは敵機を順調に墜落させイギリス軍兵士たちの救出に大きく貢献しますが、自らの燃料不足によって最終的にドイツ軍の占領地に不時着してしまい、取り押さえられて捕虜となってしまいます。
今後の自分の行く末を覚悟し、操縦した戦闘機スピットファイアに火をつけ呆然と眺めるファリアの姿はとても美しく、この映画のハイライトとも言うべきシーンとなっています。
管理人
ファリアの活躍やドーソン親子を含めた民間船の救助によって、トミーたちは救出され、無事に祖国に戻り、待ち受けた人々から大歓迎を受けます。
チャーチル大統領の帰還した兵士たちを讃え、態勢を立て直し、もう一度ドイツ軍に挑むという趣旨の演説を受けて国民の士気は高まっていましたが、トミーだけはもう一度戦地に向かわなければならないという恐怖感から憂鬱な表情を浮かべ、映画は終わりを迎えます。
このラストシーンがなければ、自国を美化した戦争映画として捉えられてもおかしくはない内容となっていましたが、ラストで戦地に出向いた兵士たちのリアルな心境を描いている点が他の戦争映画と一線を画していると思います。
管理人
戦争を描いた作品でありながら、激しい戦闘シーンや血が飛び出るようなシーンはないため、戦争映画は苦手という方にもぜひオススメしたい作品となっています。
『ダンケルク』のみんなの口コミ評判レビュー
映画『ダンケルク』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「淡々と戦争を映像化して進んでいくドキュメンタリーのような少し珍しい映画」「直接的な戦闘の描写というのが意外なほど少ない」「徹底した撤退作戦映画」「3つの視点から描かれた作品で1つの映画として上手くまとまっていた」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★★星5
『ダンケルク』はタイトル通り、第二次世界大戦時のダンケルク海岸からの撤退作戦を描いた物語で、陸・海・空の3つの視点でストーリーが進みます。
まず陸はダンケルクの海岸からの脱出を図るイギリス兵、海はダンケルクにいる兵士たちの救出のため政府からの要請に応じて船を出す民間人、最後はダンケルクに残っている兵士を攻撃するドイツ軍を迎撃するイギリス空軍の戦闘機とばらばらなのですが、最終的にダンケルクの海岸で物語がぎゅっと集まるところに醍醐味を感じました。
また、この陸・海・空はそれぞれ時間軸も異なっていて、陸は1週間、海は1日、空は1時間となっていて、そこの配分の細やかさにも妙味があります。
吹替版もありますが、台詞は多くないので、字幕版で観てもストーリーを追うのに苦労するということはありません。
ただ、その分大画面・大音量で楽しみたい作品となっています。
50代女性
★★★★☆星4
クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』は最初から最後まで緊迫感あふれる映画です。
この映画では第二次世界大戦の有名な「ダイナモ作戦」という連合国兵士の救助作戦が兵士の目線で描かれています。
ですので兵士と同じ視点でカメラが回されるシーンが多くて臨場感があふれ、大画面で見るとバーチャルリアリティを見ているような迫力があります。
特に冒頭の市街戦のシーンは緊張感があり、一気に作品の中に引き込まれてしまいました。
物語はとにかく「いかに危機的な状況を脱出するか」のパニック映画のような感じですが、ところどころ登場人物の人間味が顕れるシーンもあったりします。
また連合国の残兵が救助を待つのは北フランスの港町ダンケルクの海岸ですが、史実と同じそのダンケルクの砂浜でロケされたという海岸のシーンも壮観です。
陸・海・空のそれぞれの視点から撮影されたダンケルクの街や海岸のシーンは何といっても大画面で見ることがおすすめです。
歴史に没入できる感覚があり、ダンケルクの街に行ってみたくなりました。
40代女性
★★★★★星5
第二次世界大戦時に起こったダンケルクの撤退が陸、海、空の3つの視点から描かれた作品です。
陸の1週間、海の1日、空の1時間はそれぞれ独立した物語があり、どの視点も見ごたえがあります。
オムニバス形式ではなく代わる代わる進行していく作りになっているのが新鮮で面白いと感じました。
途中から各視点の登場人物が他の物語にも登場したりと、交錯し収束していくので、3本の物語ではなく1つの映画として上手くまとまっている印象を受けました。
クリストファー・ノーラン監督の映画は画面内の青色が印象的ですが、映画『ダンケルク』も空の青、海の青、トム・ハーディをはじめとしたキャストの瞳の青がそれぞれ際立っていました。
全体を通して重厚感のある作品ですが、どこか芸術品のような美しさも感じられます。
この作品を鑑賞したあと寒い日に外で行列待ちをする機会があったので、紅茶とジャム付きトーストが欲しくなりました。
30代女性
★★★☆☆星3
私はミリタリーオタクなので、戦争映画はいくつも見てきました。
「ダイナモ作戦」も知っているうえでの感想です。
戦争映画には大きく2つの種類があり、迫力のカッコいい重視アクション系と戦争の悲惨さを伝えるシリアス系があると思っていますが、これは淡々と戦争を映像化して進んでいくドキュメンタリーのような少し珍しい映画だと思いました。
少なくともアクション系カッコいい系の映画では全くないです。
戦いのカッコよさを求めて見た人には合わないと思います。
よく言えば、事実をリアルに描いている、悪く言えば単調で盛り上がりシーンも特に無く途中で飽きてくる、そんな映画だと思います。
航空機の映像や破壊シーンなどはしっかり作られていて凄いですが、基礎知識がないと初見で行っても飽きてくるということで人を選ぶ映画だと思い☆3にしました。
20代男性
★★★★☆星4
クリストファー・ノーラン監督作品は好きなのでほとんど鑑賞していますが、この作品はほかの作品と少し毛色が違いました。
史実を元に作られた作品なので、ノーラン監督らしい「時間の魔術師」ぶりはかなり控えめです。
でも、つまらなかったといえばそんなことはありません。冒頭から、本当に死と隣り合わせな空気感が半端ないです。
ああ、人はこんなにもあっさりと命を落とすし、その死にもまわりは敬意を払う余裕すらないという極限状態が見ていてヒシヒシと伝わってきます。
画面揺れがあるのでちょっと気分が悪くなりましたが、それは戦争の残酷さも相まってのものかもしれません。
戦闘機の描写がリアルで好きです。コックピット越しの映像がたまりません。
40代男性
★★★★☆星4
いわゆる有名な「ダイナモ作戦」と呼ばれるものを描いた映画作品となります。
戦闘描写に関して言えばちょっと微妙でした。
これは救出される兵士の目線であるからでもあるとは思いますが、そもそも救出作戦の話ということになりますので、戦うのではなく生き延びようとするという物語です。なので、直接的な戦闘の描写というのが意外なほど少ないです。
しかし、すごく陰惨な感じのする色合いを意識しているのか、そのあたりは昔の戦争を表現しようとしているというような感じがすごく出てて綺麗な映像ではあるのですがmどこかサビのついたような映像表現がされているというのがとても良かったです。
ラストとしては割と真っ当でしたし、不幸感も強くはなかったです。
30代男性
★★★★☆星4
映画『ダンケルク』は第2次世界大戦当時のヨーロッパを舞台にした作品です。
この作品は3つの話に分かれているので、何も知らずに物語を見始めた人は、理解しにくい部分もあるかもしれません。
ですが、これらの3つの話の全て、登場人物がドイツ軍の侵攻に対して何らかの行動を起こそうとしているところが共通しています。
なお、この作品の登場人物は、他の映画のようにセリフを多く語りません。
ですが、セリフの数が少ないことが、逆にこの作品の緊張感を高めていると感じていました。
リアルな戦争を描くためには、登場人物に言葉で多くしゃべらせるよりも、彼らの行動を詳しく描写した方が臨場感が出るようです。
また、効果音の使い方も優れていて、戦争のシーンをよりリアルなものにしています。
40代男性
★★★★☆星4
クリストファー・ノーラン監督らしい映像の息づかいが凄いです。
ダンケルクの戦いでの救出劇を陸海空それぞれの視点で、しかも見ている自分がそこにいるかのような映像の作り方、臨場感をひしひしと感じます。
ただ、戦いの背景などを少しでも知っているとより場面ごとに説得感を持って見ることができると思います。
情報が命取り荷なる時代にこれほどの人数の兵士を撤退させたなくてはいけない、ケネス・ブラナー演じる海軍中佐の苦悩がとても苦しかったです。
いつになったら乗せるべき兵士は来るのだ、いつになったら乗るべき船は来るのだ、浜辺で寒さに凍えている兵士達の敵は、ドイツ軍ではなく、この目の前に拡がり海だった。
そう、戦争映画にも関わらず、敵兵の姿はない、徹底した撤退作戦映画です。
40代女性
*映画『ダンケルク』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。