『樹海村』でスタッフ死亡の理由。最後の女の子,場所は実在するのか,あらすじなどを解説。口コミ感想レビューを独自調査。

2021年2月5日公開の映画『樹海村』。
「恐怖の村」シリーズとも呼ばれる行っては行けない村シリーズの第2弾です。
『犬鳴村』に続いて『呪怨』などのホラー映画で有名な清水崇監督が引き続いて務めています。
また、映画『樹海村』の口コミ評判レビューには、こんなものがあります。
- ホラー映画でしたが、そんなに怖くなく見やすい映画
- 犬鳴村よりはホラー感が強い
- 正直あまりしっくりこない作品
- 年代層幅広くドキドキしたい方には超オススメな映画
- ストーリーがいまいち
- ホラー好きなら満足する映画
- 俳優さんの演技が全員うまい
- 気持ち悪さにおいて清水監督史上最高レベル
という声が多数集まっています。
目次
撮影中に起きたスタッフ死亡。亡くなったのは照明技師。
映画『樹海村』は、富士の樹海を舞台に、インターネット上で語られてきた都市伝説“樹海村”や“コトリバコ”を題材にしたホラー作品です。
そして、実際にスタッフ死亡という出来事がありました。
照明技師を担当していた松本憲人さんは、映画撮影中の8月8日に脳卒中で倒れてしまい、その後、2020年の8月9日に亡くなられました。
松本さんは、長年その技術によって多数の日本映画作品に参加しており、活躍されていました。
前作の『犬鳴村』にも参加しており、その訃報は残念で仕方ありません。
映画『樹海村』では、追悼の意味を込めて、エンドロールで「松本憲人に捧ぐ」というメッセージが表示されていました。そのメッセージを見た観客の中には、映画の撮影中に呪われてしまったのではないかと映画の展開と無理やり結び付けたがる人もいたようです。
ですが、スタッフである松本さんの死亡はあくまで病気であり、映画『樹海村』の内容と因果関係は全くないと言えます。
最後の女の子とその家族にコトリバコが現れたのは、呪うため。
映画『樹海村』のラストには、幸せそうに暮らす女の子と両親が描かれます。
最後の女の子とその家族は一体誰だったのでしょうか?そして、なぜそこにコトリバコが現れたのでしょうか?
気になる最後の女の子のシーンの意味を解説していきます。
管理人
最後の女の子は鳴と鷲尾の間に生まれた娘で、コトリバコは娘ねねを狙っていると考察されます。
家の庭で洗濯物を干している女性は鳴。
その干している体操服のゼッケンには「わしおねね」と記されており、鳴と鷲尾の間に生まれた娘であることが考察されます。
庭でバーベキューの準備をしている男性は鷲尾であり、三人は幸せな家族として描かれています。
しかし、ねねは死んだ叔母・響と同じように霊を見る力を持っている様子が示唆されます。
コトリバコは「その家系が絶えるまで呪う」と伝わるほど強力な呪物であるため、天沢家の血を継ぐねねを狙って現れたと考えられます。
最後まで後味の悪さを残すのは、清水崇監督らしい演出です。
コトリバコの正体は呪具。元ネタはネットの掲示板で都市伝説。
コトリバコ(子取り箱)は、2000年代前半にネット掲示板で広まった都市伝説で知られています。
差別や迫害に苦しんだ村人が「相手の子孫を絶やすため」に作ったとされる呪具で、箱の中に間引かれた子どもの遺体の一部が納められているという恐ろしい設定です。
都市伝説では「女性や子どもに特に効果がある」とされますが、映画では老若男女を問わず効力を持つ設定に改変されています。
管理人
島根県周辺の場所に実在するという噂もあります。
しかし、怪談研究家の吉田悠軌氏は「完全な創作」と明言しています。
場所は実在する山梨県の青木ヶ原樹海。ただし樹海村は実在しない。
実在するのは山梨県の青木ヶ原樹海
映画『樹海村』で登場した樹海村という集落は、実在していません。
ただし、舞台となった青木ヶ原樹海(山梨県富士河口湖町・鳴沢村)という場所は現実に存在します。
小説や映画の題材となり、自殺の名所としても知られてきましたが、実際には方位磁針が極端に狂うことはなく、案内看板やキャンプ場なども整備されています。
映画で描かれたような「抜け出せない異界」ではないことが分かります。
観光PRに利用した山梨県と静岡県
撮影時、山梨県は「自殺を助長する恐れがある」として撮影を許可しませんでした。
そのため実際のロケは静岡県で行われ、地元のゆるキャラ「すそのん」とのコラボまで展開。
最終的には山梨県も観光PRとして作品を利用するようになりました。
映画が地域イメージに与える影響の大きさが表れています。
映画『樹海村』のあらすじ
(以下、映画『樹海村』のあらすじです。)
『樹海村』のあらすじ|武器な箱の呪いに翻弄される天沢姉妹
昔から霊感の強い少女だった天沢響は、姉の鳴、そして鳴の恋人である鷲尾と一緒に幼馴染の阿久津輝と恋人の美優の引っ越しの手伝いをしていました。
床下に何かがあると響が気付き、輝が探ると、古ぼけた不気味な箱を見つけ、響は悪い予感を感じ、触らないように警告します。
悪い予感は的中し、箱を引き取ろうとした借家オーナーの小宅が直後にトラックに轢かれて即死し、美優も引っ越し作業中の事故で入院し、お腹にいた子供を流産してしまいます。
呪いによる災いだと考えた5人は、鷲尾の父が住職を務めるお寺にお祓いのため、一泊することとなりますが、箱の力は強大であり、呪いを消すことは困難を極めました。
翌日になり、響は青木ヶ原樹海での配信中に行方不明になった配信者アキナを探すためファンの仲間たちと一緒に樹海へと入りますが、樹木が絡みつく仲間の幻覚を見てしまい、逃げ出してしまうのでした。
『樹海村』のあらすじ|箱の呪いによって次々と増えていく犠牲者
その日の夜に鷲尾の寺が炎に包まれ、父親は死亡、鷲尾も入院することとなりますが、監視カメラの映像に火を放った響の姿が映っていました。
主治医の野尻に響は統合失調症と診断され入院することとなり、鳴は美優たちから拒絶され、孤立することとなってしまいました。
面会時に響は、亡くなった母親から箱の呪いがその家系が絶えるまで続くことを幼い頃に聞いたと伝えます。
その後も不幸は続き、響と鳴の祖母が死亡、美優も行方不明となってしまい、美優の携帯のGPSアプリから彼女が青木ヶ原樹海にいることを突き止め、輝と鷲尾とともに樹海へと向かいますが、美優の携帯は樹海のパトロールに来ていた出口たちに拾われており、美優を見つけることは出来ませんでした。
『樹海村』のあらすじ|呪いを止めるために樹海へと向かう鳴
病室にいた響は、呪いが自分たちに近付いていることを恐怖しており、主治医の野尻が突然病院から飛び降りて下にいた輝に直撃し二人とも死亡、行方不明になっていた美優が樹海で遺体となって発見されてしまいます。
長年樹海をパトロールしている出口に箱について尋ねた鳴は、箱には樹海の中で彷徨う人々が集まる集落・樹海村の呪いが込められており、以前樹海村を見たであろう幼い姉妹を救出した経験があることを聞かされます。
鳴は自分たち姉妹が過去に出口に保護された存在であると気づき、急いで響の部屋を調べると村への道筋と箱の置き場所が記された絵を発見します。
それらをスマホで写真撮影すると、鳴の背後には箱が出現し、箱を戻して呪いを止めるために鳴は一人で樹海へと向かうのでした。
以上、映画『樹海村』のあらすじでした。
映画『樹海村』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『樹海村』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|前作「犬鳴村」に続く「実録! 恐怖の村シリーズ」の第二弾
映画『樹海村』は、都市伝説のコトリバコを題材にしたジャパニーズホラー作品です。
インターネット上の都市伝説で有名な青木ヶ原樹海にあると言われる樹海村を舞台にしています。
『呪怨』で知られる清水崇さんが監督を務めたことでも話題を集めました。
管理人
映画『樹海村』は、前作『犬鳴村』に続く「実録!恐怖の村シリーズ」の第二弾となっています。
映画は配信者がカメラを回しながら舞台となる青木ヶ原樹海へと入っていくシーンから始まります。
コメント欄などのディテールもしっかりと描かれる中、突如姿を消してしまう衝撃の展開から始まり、観客を冒頭から一気にその世界観へと引きずり込みます。
前作『犬鳴村』でも類似した手法が使われていましたが、観客の恐怖心を掴むのが上手だと感じます。
ちなみにですが、配信者のアキナ役を前作と同様に大谷凛香さんが演じていたり、霊が見える男の子・遼太郎くんが再登場したりと前作とのつながりが発見でき、ファンにとっては嬉しい仕掛けとなっています。
主人公の天沢姉妹が友人の引っ越し作業中に謎の箱=コトリバコを見つけたことから、本格的なストーリーが展開されていきます。
前作『犬鳴村』は、どちらかというと、グロテスクな描写は抑えめな作品でした。
しかし、映画『樹海村』については、かなり多く盛り込まれており、前作は物足りなかったという方にとっては、ぴったりな作品になっていると思います。
コトリバコに呪われてしまった人間が料理中に指を切断してしまうというシーンや、呪われた人間が飛び降り下にいた人間もとろも死んでしまうシーン、そしてトラックに轢かれて即死してしまうシーンなど、思わず目をそむけたくなるようなショッキングなシーンが多く展開されていきます。
コトリバコを戻すために樹海村へと向かう終盤では、亡霊と化した村人が蠢いて鳴を襲うシーンや指から人が生えてくるといった中盤以上にグロテスクなシーンが多く展開されていきますので、ホラー映画に耐性がないという方は注意して鑑賞することをオススメします。
最終的には、妹の響が身代わりとなって樹海村の呪いにその身を捧げ、鳴が無事に生還します。
単なるショッキングなホラー映画に留まらず、しっかりと姉妹愛を描いている点は、清水監督の真骨頂であると言えます。
ハッピーエンドかと思いきや、エンドクレジット後では、コトリバコの呪いが続いていることが分かるなんとも後味の悪いシーンが展開され、最後の最後まで楽しむことが出来ます。
前作が物足りなかったというホラー映画ファンの方にぜひともオススメしたい作品です。
『樹海村』のみんなの口コミ評判レビュー
★★★★★星5
「樹海村」ワードからだけで、もうゾワゾワしますよね。
邦画も洋画も含めてサスペンスホラー系が好きなので、今回の作品も楽しみに見てみました。
こちらは、心霊ホラーとなっており、かなり日本らしい不気味な構成でホラー好きなら満足する映画だと思っています。
この作品の中での醍醐味は人間の心理に注目している点だと思います。
人間の心理は不思議なもので、「やってはいけない」となると、なぜかやってしまいたくなる衝動に駆られてしまうのでしょうね。
映画中に登場する「コトリバコ」が何とも不気味なアクセントになっています。
シナリオとしては、最近よくある展開だと思いますが、年代層幅広くドキドキしたい方には超オススメな映画です。
30代女性
★★☆☆☆星2
Jホラーの巨匠、清水崇監督の最新作。
犬鳴村に続く村シリーズの2本目、富士山の麓の青木ヶ原樹海と都市伝説で有名なコトリバコの合わせ技一本という作品でした。
主役の姉妹が自身の苛烈な運命に立ち向かう過程で村へ向かう、というのは犬鳴村に近い部分もあります。
謎を解決していく主人公の追体験をできるという点に関してはシリーズ通しての作風なのかな、と感じました。
中盤から後半にかけての登場人物が次々に消えていく描写についてはさすが清水崇監督の演出だな、といえるようなテンポ感とカット割り。
一瞬にして恐怖に突き落とされる感覚になります。パターンもそれぞれ違うので、飽きずに見ることが出来ます。
出演者では安達祐実さんの演技がさすがでした。
20代男性
★★★☆☆星3
清水崇の作品であり、犬鳴村も見ていたので今回見に行きました。
ホラー映画ということでしたが、所々泣けるシーンもあり楽しめました。また、家族愛について、友達の大切さなども描かれていたと思います。
呪いの箱は、相当しつこくついて回り、関わった人が亡くなるというものでした。
が、中身が薬指で、それが幽霊に変わったり、毛虫になったり、ちょっと気持ち悪かったです。
中盤に入ると、色んな謎が解けてきて、次どうなるんだろーとかドキドキしながら見てました。
おばあちゃんが亡くなり、1人残されためいちゃんが、必死に呪いから解放されようと樹海に向かうところなどは、家族や友人を失い、呪いの箱に関係した人たちも亡くなっていくのを断ち切ろうと、勇気を出して1人樹海に行くところは、私だったら無理と思いました。
結局、妹に守られてめいちゃんは生き残りましたが、呪いの箱が受け継がれて、めいちゃんの子供が発見した結末で、呪いは続いていくんだ、今後めいちゃんの子供や家族を守れるのか気になります。ホラー映画でしたが、そんなに怖くなく見やすい映画でした。
40代女性
★★☆☆☆星2
正直あまりしっくりこない作品でした。
怖いのは、怖いのですが、ただ怖くしているだけで、ただそれだけという印象です。富士の樹海を舞台に、コトリバコを絡めて描くホラー。
ストーリーがいまいちで、姉も亡くなってもおかしくない状況なのに一人生き残るコトリバコは帰したのだから、悲劇は終わったはずなのに、、という流れです。
またエンドロールの途中のおまけは一体何意味してるのかもよくわかりませんでした。
とにかく映像的にも物語的にもつながりが悪く、総じてわかりにくかったです。そのため、恐怖よりも疑問が先に来てしまった印象です。
樹海とコトリバコと親子の物語という発想はおもしろくても、それが脚本としてまとまってないように感じました。
40代男性
*映画『樹海村』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。