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『沈黙 -サイレンス-』の海外の反応やグロいとの声について解説!あらすじネタバレ感想評価も

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2017年1月21日、日本公開の映画『沈黙 -サイレンス-』。

17世紀に日本でキリスト教禁制令が敷かれ、迫害が行われた時代を舞台に、ポルトガルの宣教師たちが日本に潜入し、殉教者となっていく物語です。

暴力描写や過激なシーンがあるため、一部の観客には不快感を与えるかもしれませんが、スコセッシ監督ならではの深みのある作品であり、宗教や人間ドラマに興味のある人にはおすすめの映画です。

また、ハリウッド映画ですが窪塚洋介、浅野忠信、小松菜奈など多くの日本人キャストも出演しています。

そして、『沈黙 -サイレンス-』は実話なの?ということについてですが、『沈黙 -サイレンス-』は実話ではありません。

ただ、映画『沈黙 -サイレンス-』は実話ではないですが、実在した人物が登場人物となっています。

『沈黙 -サイレンス-』の口コミ評判レビューには、

  • ひたすら重い159分
  • 必ず一度は観る価値があると思う
  • キリスト教における信仰とは何か考えさせる作品
  • 宗教の国外布教の過程の歴史の勉強になった
  • さすがマーティン・スコセッシといわざるを得ない大作
  • ハリウッドの重鎮が描く時代劇なだけに最高レベルの映画
  • スコセッシ監督の演出力や、俳優たちの演技にも注目
  • 遠藤周作著の不朽の名作を豪華俳優陣が見事に演じていた

という声が多数集まっています。

この順番でチェック
  • 『沈黙 -サイレンス-』の海外の反応は?グロいとの声についても解説
  • 『沈黙 -サイレンス-』は実話ではないが、実在した人物は登場している
  • 『沈黙 -サイレンス-』のあらすじ
  • 『沈黙 -サイレンス-』の感想評価と皆んなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

もし、まだあなたが一度も「沈黙 -サイレンス-」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。

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『沈黙 -サイレンス-』の海外の反応は?グロいとの声についても解説

海外の反応は賛否両論?

映画『沈黙-サイレンス-』は、キリスト教をテーマとした小説を数多く発表し欧米でも高い人気を誇った日本の小説家・遠藤周作の小説「沈黙」をハリウッドで映画化した作品です。

作品の舞台がキリスト教の弾圧が横行していた江戸時代後期の長崎ということで、窪塚洋介や小松菜奈、浅野忠信、イッセー尾形など日本人キャストも数多く出演しています。

そんな日本の文化が色濃く反映された映画『沈黙-サイレンス-』ですが、海外の反応はどうだったのでしょうか?

管理人

海外のレビューを読んでいると、作品の中身について概ね肯定的な感想が多いものの、賛否両論があるようです。

まず、肯定的な意見としてニューヨークデイリー紙は神について鑑賞した人間すべてに問いかける作品の内容を挑戦的と肯定的に評価しています。

タイム誌は「2016年に公開された映画トップ10」というランキングで映画『沈黙-サイレンス-』を選出しています。

同ランキングには6位に『マンチェスターバイザシー』、8位に『ラ・ラ・ランド』が選出されていますが、映画『沈黙-サイレンス-』はそれらの作品よりも上位の5位に選出されており、タイム誌が作品を高く評価していることが分かります。

続いて否定的な意見としては、アメリカのメディア雑誌バラエティは上映時間について罰ゲームのように長いと酷評しており、作品の内容についても退屈という意見を述べています。

また、ニューヨークポストは1991年に構想がスタートし、制作に30年近くかかった映画『沈黙-サイレンス-』について上映時間が30年だったような気分にさせると痛烈に酷評しています。

このように賛否両論ある作品ではあるのですが、俳優陣の熱演についてはどのメディアも肯定的な意見を述べており、特に奉行の井上を演じたイッセー尾形についてはローリングストーン誌はオスカー候補にふさわしいと絶賛、その他のメディアも彼の演技を高く評価しています。

ロサンゼルス映画批評家協会賞で助演男優賞にノミネートされるなど主演のアンドリュー・ガーフィールドやアダム・ドライヴァーを差し置いて支持を集めました。

管理人

宗教弾圧がテーマになっているので決して娯楽作品として楽しめる作品ではありませんが、難しいテーマに真正面に挑んだ監督のマーティン・スコセッシ、そして、俳優陣の熱演は一見の価値があると思います。

グロいシーンはあまりないが精神的なキツさがある作品

映画『沈黙-サイレンス-』は、江戸幕府によるキリスト教徒弾圧への大規模な反乱「島原の乱」が起こった17世紀の日本を舞台にしており、キリシタンへの処刑シーンや拷問のシーンが多いためR指定の作品です。

ホラー映画が苦手な方やグロテスクな映像に耐性が無い方で作品に興味を持っている方はどの程度グロテスクなのか、気になっている方も多いと思います。

結論から言うと、処刑シーンは視覚的なグロテスクさは大したものではありませんが、精神的にキツイと感じてしまう描写が数多くありますので注意が必要です。

管理人

特に注意すべきシーンについて、見ていきましょう。

宣教師たちへの拷問

まず、冒頭の宣教師たちの拷問シーンです。

宣教師たちが磔にされ、棄教を認めるまで熱湯を掛けられ続けており、彼らの身体は真っ赤に腫れあがっています。

視覚的なグロテスクさは無いのですが、その光景は思わず目を覆いたくなるもので目の当たりにしたフェレイラ神父も強い絶望感を露わにしています。

五島列島での処刑

続いて、キチジローの故郷である五島列島での処刑シーンです。

キチジロー以外の家族は踏み絵が出来なかったことから処刑されることになるのですが、藁で拘束され、磔にされて燃やされるシーンについては燃えさかる役者陣の表情に鬼気迫るものがあり、死に直面したものの恐怖を感じる恐ろしいシーンです。

トモギ村での処刑

続いて、ロドリゴたちが潜伏していたトモギ村での処刑シーンです。

ロドリゴたちが潜伏している噂を聞きつけた幕府関係者は村民のうち、4人を人質にとり、キリストの象に唾をかけ棄教を示すことが出来なかった3人を海で磔にし、彼らは溺死してしまいます。

敬虔なキリスト教徒たちをただ隠れて眺めることしか出来ないロドリゴが自分の無力さとキリストに対する不信感を持つ作品にとって重要なシーンになっていますが苦しみながら命を落としていく村人の姿は非常に痛ましく注意が必要なシーンです。

斬首されるキリシタン

ラストは奉行所での処刑シーンです。

踏み絵を要求されたキリシタンたちは要求に応じなかったのですが、処刑されることは無く、ロドリゴもほっと一息つくのですが、その直後にキリシタンのうちの一人がいきなり刀で首を斬られて殺害されるという作品の中でも特にショッキングなシーンです。

頭と身体がバラバラになったキリシタンの姿が描かれるなど作品の中でもっともグロテスクなシーンになっているので注意が必要です。

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映画『沈黙 -サイレンス-』は実話ではないが、実在した人物は登場している

江戸幕府によるキリスト教の厳しい弾圧が進む日本に密入国した二人の宣教師の姿を描いた映画『沈黙-サイレンス-』。

実話なの?と思う方もいますよね。

管理人

しかし、調べてみると、映画『沈黙 -サイレンス-』は実話ではありませんでした。

ただ、実在した人物は登場しています。

では、もっと詳しく解説していきますね。

原作小説から製作されたもので実話ではない

結論から言うと、映画『沈黙-サイレンス-』は昭和の日本を代表する小説家・遠藤周作の同名小説が原作となっており、実話ではありません

遠藤周作は12歳の頃にカトリック教会で洗礼を受けており、その経験から映画『沈黙-サイレンス-』の原作となった「沈黙」の他に代表作の「侍」や「深い河」もキリスト教が作品のメインテーマとなっており、自身の経験が色濃く反映されています。

「沈黙」は出版当時世界中で翻訳されたことから、アメリカでの知名度も高く今回の映画化につながりました。

ストーリーはフィクションです。

ただ、舞台になっている16世紀の日本は、作品と同じように江戸幕府による厳しい宗教弾圧が進んでいました。

作品でショッキングに描かれていた棄教を拒むキリシタンに対しての踏み絵や火あぶりの刑、穴吊りの刑といった処刑・拷問も実際に行われていました。

管理人

では、なぜここまでひどい宗教弾圧が繰り広げられたのでしょうか?

宗教弾圧の理由

ここまでひどい弾圧が行われた理由としては、ポルトガルやスペインによる武力侵攻を危惧したためという説があります。

キリスト教を普及するためにポルトガルとスペインはキリスト教の布教を許可した国のみとの交易を行っており、日本でも急速にキリスト教は広まりました。

日本全体では50万人ほどキリシタンがいたと言われており、作品の舞台となった長崎は特に信仰が強く、キリスト教の領地と化していました。

このままでは日本全体に武力侵攻が行われてしまうことを危惧した幕府は、キリスト教を禁じる動きを見せたということです。

作品のモデルになった人物

作品は実話ではありませんが、登場人物の中には実在した人物がモデルとなったキャラクターもいます。

作品で棄教した司祭のフェレイラは、実在したクリストヴァン・フェレイラという宣教師をモデルとしており、キリスト教を布教していたクリストヴァンは長崎で捕まり、作品と同じように穴吊りの刑に処され、この刑に耐えきることが出来ずに棄教し、その後は沢野忠庵を名乗り、幕府のキリシタン弾圧に協力をしていたことで知られています。

また、作品で主人公のロドリゴたちに厳しい拷問を行う奉行の井上筑後守は江戸時代に活躍した井上政重がモデルとなっており、政重も筑後守と同じように元キリシタンとされています。

原作小説はこのクリストヴァンや井上筑後守のエピソードに着想を受けて作られていますが、主人公のロドリゴやガルペは創作されたキャラクターとなっており、実在はしません。

管理人

ただ、作品と近しい出来事が実際に行われていたことは明らかな事実であり、日本という国に住む国民として作品を観て過去に行われてきた悪しき慣習を重く受け止め、これからの未来に活かしていくべきだと思います。

『沈黙 -サイレンス-』のあらすじ

以下、映画「沈黙 -サイレンス-」のあらすじです。

『沈黙 -サイレンス-』のあらすじ|日本に密入航する宣教師ロドリゴとガルベ

17世紀、日本では江戸幕府によるキリスト教徒への厳しい弾圧が繰り広げられていました。

ポルトガルに住む宣教師ロドリゴとガルベは日本で布教活動を行っていた偉大なる師フェレイラ神父が弾圧に屈し、棄教したという手紙を読み、その真相を確かめるために二人で長崎へ向かいます。

二人は道中に立ち寄った中国でキリシタンのキチジローと出会い、彼にガイド役を頼みトモギ村という村に密入国することに成功します。

トモギ村では幕府からの厳しい弾圧の中、村長のイチゾウや村人のモキチを中心に信仰を続けており、二人は村人と交流を深め布教活動を幕府に隠れて行うことになります。

やがて、キチジローの故郷である五島列島でも布教活動を行うことになり、ロドリゴは村人にロザリオの珠や藁の十字架を分け与えますが、キチジローだけは受け取りを拒否しました。

キチジローはかつて自らの命を守るために幕府からの命令で踏み絵を行い、棄教を示したことについて強い罪悪感を持っていたのです。

『沈黙 -サイレンス-』のあらすじ|幕府に捕らえられてしまうロドリゴ

やがて、宣教師がいる噂を聞きつけた奉行の井上が政府関係者とともにトモギ村に現れ、人質としてイチゾウとモキチ、イチゾウ、そして、キチジローが捕らえられてしまいます。

踏み絵をなんとか行うことが出来た四人でしたが、キチジロー以外の三人はキリストに唾を吐けという要求に応じることが出来ず処刑されてしまいます。

敬虔な教徒たちが処刑されていても、救いを与えずに沈黙を貫く神にロドリゴは強い憤りを感じます。

その後、ロドリゴとガルベは別れて行動することになり、廃村に辿り着いたロドリゴはキチジローと再会しますがキチジローによって密告をされてしまい、ロドリゴは捕らえられてしまいます。

奉行の井上らによって棄教を促されますが、ロドリゴは一切応じることはありませんでした。

『沈黙 -サイレンス-』のあらすじ|棄教したかつての師であるフェレイラとの再会

ある日、海に連れて行かれたロドリゴは拘束されたキリシタンたちとガルベの姿を見つけます。

船から次々とキリシタンたちが投げ捨てられ、ガルベも彼らの後を追うように溺死してしまいました。

キリスト教の布教によって多くの命が失われることを咎められたロドリゴは自分の命を奪えばいいと訴えますが幕府が応じることはありませんでした。

その後、寺へと連れて行かれたロドリゴは棄教したかつての師であるフェレイラと再会し、棄教することを説得されます。

ロドリゴの牢屋のそばでは、キリシタンたちが逆さ吊りの刑にされており、彼らを救う方法はロドリゴが棄教する以外はありませんでした。

以上、「沈黙 -サイレンス-」のあらすじでした。

果たして、ロドリゴは棄教してしまうのか?

結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。

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『沈黙 -サイレンス-』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

以下、映画「沈黙 -サイレンス-」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。

感想評価(※ネタバレ有)|巨匠スコセッシが日本の黒歴史である宗教弾圧に迫った問題作

映画『沈黙 -サイレンス-』は日本が誇る小説家・遠藤周作の小説「沈黙」をハリウッドで映画化した作品となっており、1971年に日本で映画化されて以来、二度目の映画化となっています。

監督を務めたのは、数々の話題作を手掛けるマーティン・スコセッシです。

2011年公開の『ヒューゴの不思議な発明』では子供向けのファンタジー、2013年公開の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』では欲望の限りを尽くす男の生きざまを描き、映画『沈黙-サイレンス-』では厳しい宗教弾圧の中で苦悩する宣教師の姿を描いており、作品の振り幅の広さに驚かされます。

管理人

作品のストーリーは、キリスト教弾圧の動きが激化する日本において布教活動をしていたかつての師であるフェレイラ神父が棄教し、日本で暮らしているという情報を聞きつけた弟子の宣教師ロドリゴとガルベが、真相を確かめるためにキリシタンのキチジローの案内のもと、密入国するところからスタートします。

厳しい弾圧の中でも信仰の心を忘れずに祈り続けるトモギ村の住民たちと交流を深め、布教を続ける中で幕府がその噂を聞きつけ、キチジローを含む四人の村人を人質にします。

棄教を示させるために踏み絵とキリストへ唾を吐くという要求を、キチジロー以外の三人は応じることが出来ず、磔の刑に処されます。

その後、キチジローの裏切りによって幕府に捕らえられてしまったロドリゴは、敬虔なキリシタンたちが次々と処刑されていく姿を目の当たりにし、相棒であったガルベも拘束されて海に投げ出され溺死させられます。

このような悲惨な状況の中で、沈黙を続け、救いの手を差し伸べてくれない神に憤りを感じ始め、信仰心が揺らぎそうになるロドリゴの心情や苦悩を主演のアンドリュー・ガーフィールドが見事に表現しています。

管理人

棄教を拒否し続けるロドリゴでしたが、寺に連れて行かれた際にかつての師であるフェレイラ元神父に再会し、棄教を説得されることになります。

寺の牢屋の近くで宙づりにされているキリシタンたちの叫び声を聞かされ続けたロドリゴは、彼らを助ける方法が自分が棄教する以外無いという状況にフェレイラがなぜ棄教の道を選んだのかが分かりました。

次の日の朝、ロドリゴは苦悩の末に棄教することを決意し、踏み絵を行うことになります。

その後、ロドリゴは棄教を守って仏教徒として日本で生きることになりますが、トモギ村の村人からもらった十字架を握りしめながら火葬されるロドリゴの秘めたる信仰心の強さを感じさせるシーンで映画は終わりを迎えます。

冒頭から幕府によるキリスト教徒への残虐な処刑シーンが展開されていき、その後も磔の刑や斬首など目を覆いたくなるようなシーンが続いていくため、ショッキングな映像に耐性が無い方は注意が必要だと思いますが、宗教弾圧という悪しき日本の歴史をここまでストイックに表現したスコセッシには拍手を送りたいです。

また、俳優陣の演技も圧巻で前述したロドリゴ役のアンドリュー・ガーフィールド、ガルベを演じたアダム・ドライバー、そして、彼ら二人に負けないインパクトを残したキチジロー役の窪塚洋介の熱演は特に素晴らしかったです。

映画『沈黙-サイレンス-』を鑑賞した上でガラパゴス化や独裁的な政治意識が見え隠れする日本の現状を考えると、作品で描かれている鎖国や宗教弾圧といった過去の日本の過ちと同じようなことが近い将来において再び繰り広げられてしまうのではと恐怖を感じてしまいます。

決して娯楽作品として誰しもが楽しめる作品ではありませんが、日本が同じような過ちを繰り返さないためにも観るべき作品だと思います。

『沈黙 -サイレンス-』のみんなの口コミ評判レビュー

『沈黙 -サイレンス-』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。

「鑑賞中も、鑑賞後もただひたすら辛くて胸が張り裂けそうなくらい苦しかった」「映像や音楽も見どころのひとつで、雄大な自然や神秘的な風景、そして音楽によって物語の世界観が一層深まっていた」「当時の江戸時代の背景を上手く描いていたのが良かった」「タイトルの沈黙と言うのも注目するべき点で、音を重視している演出が印象的だった」

それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。

★★★★★星5

出演者に「スターウォーズ/エピソード7」のハン・ソロの息子を演じたアダム・ドライバーが出演されていたので、気になり視聴してみました。

驚くほど流暢に英語を話す日本人が次々と登場してくるので、異世界日本感があって面白かったです。

地元にも隠れキリシタンの遺跡などがあり、そこにいたという認識しかなかったので今回映画をきっかけに知ることができて良かったです。

キリシタンに対する拷問がなかなかショッキングで辛いものがあります。

冒頭から、すでに子供と視聴することを断念しました。

キリスト教国家から見た当時のヘルジャパンという、いつもと違った視点で見る大変貴重な体験だったと思います。

また、マーティン・スコセッシのメガネに叶った日本の実力派俳優陣は見応えがありました。

30代女性

★★★★☆星4

キリスト教を主題にした作品で、色々と考えさせられる映画でした。

原作の小説について私は読んだことがありませんが、欧米ではよく読まれている作品のようです。

江戸時代の初期を舞台に、キリスト教の宗教観と、日本人の宗教観が激しく対立する内容になっています。

私自身、自分自身の宗教観について深く考えたことはありませんでしたが、この映画は宗教というものについて、深い思索を巡らした作品として、キリスト教の信者であるかどうかに関わらず、一見の価値のある作品だと感じました。

映画自体は長い映画にはなりますが、それほど時間を感じることもなく最初から最後まで見ることができました。

日本人とキリスト教との関わり方について考えさせられる作品です。

20代男性

★★★★☆星4

遠藤周作さんの有名な小説をアメリカで映画化した話題作です。

江戸時代はじめのキリスト教の信仰と迫害を描いていて、思わず目を覆いたくなったり、涙をおさえ切れなかったるするシーンが多いです。

主役のロドリゴ神父は、尊敬する師を探しに日本に来て、隠れて信仰する日本人たちと共に過ごしていました。

でも、奉行に見つかり、信者が踏み絵を要求され拒否して命を落としていくのを見て、苦しみの中で神が沈黙していることに悲しみ絶望します。

しかし、踏み絵を迫られた時に、踏みなさいという神の声を聞くのです。

これは、命を大切にというメッセージだと思います。生きているからこそ、信仰も繋がっていくのだと思います。

キチジローは生きるために何度も信仰を捨てますが、最後まで心に中で信仰を持っていました。

同じようにロドリゴも信仰を捨てますが、キチジローが持っていたキリスト像を最後まで持っていました。

人の心の奥深さ、本当の信仰とは何か、神は何を望んでいるのかを考えさせられる映画でした。

50代女性

★★★★★星5

一言で言うと、長年の夢が叶ったという感動でした。

遠藤周作著の不朽の名作を豪華俳優陣が見事に演じており、各人が作品のメッセージ性について、それぞれの役柄から伝えたいという思いがひしひしと伝わって参りました

キリストが踏み絵を通じて神父に語りかけるシーンは、人々が密かに抱く「神は本当にいるのか?」という問いに対して、「神はそれぞれの心に内在する」といった形で表現しているのが、とても印象深かったです。

ラストでいわゆる「転んだ」神父が亡くなり、仏式での埋葬に際し焼かれる時に密かにロザリオを妻より手の中に隠し持たされるシーンで、踏み絵のキリストが本当に伝えたいことを見事に表現しているなと、とても心に残りました。

30代男性

★★★★★星5

これはとてつもない作品です。こんなに怖くて、残酷な映画はありません

普通のホラーやスプラッタ映画が束になっても叶わないくらいです。マーティン・スコセッシが長年の念願だった遠藤周作の原作です。

それだけに日本側のキャスティングや日本側の俳優さんの力の入れようも違っていました。

キリスタンを弾圧する、その命を奪うなんて行為はソフトだとさえ思ってしまいます。

命を奪うより残酷な対応、それは信教、魂を売り渡す行為なのです。

イッセー尾形や浅野忠信ら、幕府側の役人たちの泥沼のような残虐さ、同じ日本人として、日本って本当に怖い国だなと鳥肌が立ってしまいました。

40代男性

★★★★★星5

さすがマーティン・スコセッシといわざるを得ない大作でした。

スコセッシの特徴である映像美も勿論堪能できるし、それが日本が舞台となるだけで、より気持ちが高まってしまう。

日本をここまで美しく映像に残してくれてありがとうと伝えたいです。話としてはとにかく重い。ひたすら重い159分。

ここまで重すぎる映画を長い時間丁寧に描くことで、より精神的に訴えてくる狙いがあるのだと思います。

また、キャストは信じられないほどの豪華キャストで、スコセッシの名のもとに集まってきただけあります。

ハリウッドの名優も出ていれば、日本の演技派も多く出演しており、演技面での破綻は一切ありません。

ハリウッドの重鎮が描く時代劇なだけに最高レベルの映画となっています。

気軽に見る映画でも、カップルや子供と見るような映画でもありません。だけど、見るべき映画だと思います。

30代男性

★★★★☆星4

『沈黙 -サイレンス-』は、マーティン・スコセッシ監督の作品で、17世紀の日本を舞台に、キリスト教宣教師たちが、信仰を貫くために苦難を乗り越える物語です。

この映画は、美しい映像と演出、そして圧倒的な演技力によって、鑑賞者に深い感銘を受けました。

主人公の二人の宣教師が、信仰と宣教のために日本に渡り、苦難に立ち向かう姿勢は、非常に感動的であり、彼らが直面する様々な困難や葛藤に心を打たれます。

また、この映画は宣教師たちの信仰と、日本人の文化・信仰との衝突を描いています。

日本人の残酷な拷問や迫害によって、宣教師たちが苦しめられる様子は、現代の私たちにとっても、宗教と文化の摩擦や対立があることの深い意味を考えさせられます。

総じて、『沈黙 -サイレンス-』は、美しくも壮絶な物語であり、信仰と人間の生きる意味について深く考えさせられる映画です。

スコセッシ監督が、宣教師たちの信仰と日本文化との対立を、緻密に描き出し、非常に見応えがあります。

この映画は、宗教について考えるきっかけを与えることもあり、思索的な作品としても高い評価ができます。

40代男性

★★★★☆星4

過去に日本で起きたキリスト教弾圧の歴史を描いた作品です。

主人公である二人のイエズス会宣教師が、日本での布教活動を通じて迫害と苦悩に直面する様子が、重苦しく描かれています。

この作品は、信仰という根源的な問いに向き合うことをテーマにしています。

二人の宣教師たちは、自らの信仰を曲げることなく、苦難に立ち向かいます。

一方、迫害によって信仰を失った人々も描かれ、信仰の真の意味について考えさせられます。

また、映像の美しさも印象的で、特に日本の自然や風景が美しく描かれています。

しかし、美しい景色とは裏腹に、残酷な描写も多く、目を背けたくなるようなシーンもあります。

この作品は重苦しく、深い哲学的意味を持っています

スコセッシ監督の演出力や、俳優たちの演技にも注目すべき作品だと思います。

ただし、人によっては、強烈な描写が心に残るため、鑑賞後に精神的に疲れるかもしれません。

40代男性

*映画「沈黙 -サイレンス-」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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