『デッドプール2』の吹き替えがひどい理由2つ。ユキオ役の海外の反応、最後ラストを解説考察。

2018年6月1日、日本公開の映画『デッドプール2』。
マーベル・コミックのキャラクター「デッドプール」を原作とし、2016年公開の前作『デッドプール』の続編です。
最愛の人を失ったデッドプールが、未来からやって来た戦士ケーブルと対立しながら、少年を守るために新たなチーム「Xフォース」を結成する姿が描かれます。
敵役のケーブルは『アベンジャーズ』シリーズでサノス役を演じているジョシュ・ブローリンが務めたことでも話題になりました。
目次
『デッドプール2』の吹き替えがひどい理由2つ。

映画『デッドプール2』は、日本でも興行収入18億円を超えるヒット作品となりました。
が、日本語吹き替えについては、「ひどい」という感想を持つ方が見受けられました。
なぜ、吹き替えがひどいと言われてしまうのか?その理由は2つあると考察されます。
 管理人
管理人
1.翻訳への不満
吹き替えがひどいという感想が集まる多くの理由が、声優への不満です。
話題性のためにプロの声優では無い俳優や有名タレントが吹き替えを担当し、その演技について批判が集まるというケースが多いです。
しかし、映画『デッドプール2』はデッドプールを演じたライアン・レイノルズの声を多く担当している加瀬康之さんら有名声優が担当しており、演技について批判が集まることはありませんでした。
ただ、批判が集まったのは、翻訳に対してとなっています。
『デッドプール』と言えば、そのギツい下ネタやジョークが人気を集めていますよね。
しかし、翻訳ではそれらの表現がかなりマイルドになっており、熱烈なファンからは、上品になりすぎているという感想が広がりました。
そこで、「ひどい」という感想につながったと考察できます。
しかしながら、下ネタや日本人には分かりにくいジョークがローカライズされ、初見の方には観やすくなっていると思います。『デッドプール』によりハードな表現を求める方は字幕版を、下ネタが苦手という方は日本語吹き替えを観ることをオススメします。
 管理人
管理人
2.キャラクター性が薄まったと感じる声
もう一つ挙げられる理由として、吹き替え版ではデッドプールのキャラクター性がやや弱く感じられたという声が見受けられます。
デッドプールは原語版では皮肉と毒を交えた早口のジョークをテンポよく畳み掛けるキャラクターとして描かれています。
が、日本語吹き替えでは言い回しやテンポが調整されたことにより、勢いが抑えられてしまったと感じる人もいたようです。
特にメタ的な発言やブラックユーモアが持ち味であるデッドプールにとって、セリフ回しのテンポや語感はキャラクターの印象を大きく左右します。
そのため、このような評価が寄せられる一因となりました。
- 「原語のほうが毒が効いていてデップーらしい」
- 「吹き替えは少し穏やかで、丸くなった印象」
- 「キャラの狂気とユーモアが弱く感じる」
もっとも、字幕版と吹き替え版は単純な優劣ではなく、「表現の方向性の違い」と捉えることもできます。
吹き替えはセリフが聞き取りやすく、キャラの感情は伝わりやすいという強みがあるため、初見の方やテンポの速いジョークが苦手な方には適した選択肢と言えるでしょう。
吹き替え批判の本質は好みの分かれ方
結論として、「吹き替えがひどい」という評価は演技の質が低いからではなく、作品の魅力である毒のあるジョークや過激な表現が抑えられたことによる受け取り方の違いが大きな原因だと考えられます。
- 原語のテンポや毒っ気を重視 → 字幕版を推奨
- 過激表現が苦手・内容を理解したい → 吹き替え版を推奨
このように、どちらが優れているかではなく、好みや視聴スタイルによって選ぶべきバージョンが変わると言えるでしょう。
吹き替え版をきっかけに作品を知った人も多く、字幕版と吹き替え版の両方を観ることで、デッドプールの持つ魅力をさらに深く楽しむことができます。
 管理人
管理人
ユキオ役は忽那汐里に対する海外の反応は、歓迎の声が多い

映画『デッドプール2』で、前作にも登場したX-MENのメンバー・ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドの恋人として登場するのが、ユキオです。
ユキオは、X-MENの協力者として知られるキャラクターで、紫色の色鮮やかなヘアースタイルとキュートなルックスが印象的で観客に大きなインパクトを与えています。
実写映画としてはこれが初登場ではなく、2013年公開のヒュー・ジャックマン主演作『ウルヴァリン:SAMURAI』にもユキオは登場しており、このときは福島リラさんが演じていました。
 管理人
管理人
ただし、『ウルヴァリン:SAMURAI』版のユキオと『デッドプール2』版のユキオは、同じ名前を持ちながらも設定や性格が異なる別キャラクター扱いとなっています。
さらに補足すると、原作コミックのユキオは日本人の女暗殺者で、ウルヴァリンの仲間として登場するキャラクターです。
明るく自由奔放な性格で人気のあるキャラクターですが、映画では作品ごとに異なる解釈で描かれているのが特徴です。
ユキオ役を演じたのは海外でも活躍する忽那汐里
映画『デッドプール2』でユキオ役を演じたのは、日本人女優の忽那汐里さんです。
忽那さんは、『BECK』や『3年B組金八先生』など日本の多くの映画やドラマに出演した人気女優でしたが、2018年からは海外でも活動を行っており、映画『デッドプール2』の続編となる2024年公開の『デッドプール&ウルヴァリン』やNetflixドラマ『アウトサイダー』にも出演。
国際的にも注目される存在となっています。
また、忽那さんは14歳までオーストラリアで生活していたため英語が堪能で、映画『デッドプール2』でも自然な英語セリフを披露しています。
ユキオへの海外の反応
忽那汐里さんが演じたユキオには海外からも好意的な反応が多く寄せられました。
ネオンカラーのヘアスタイルとコスチュームが日本アニメ的で可愛いと話題になり、アニメファンを中心に人気を集めました。
さらに映画『デッドプール2』ではLGBTQ+キャラクターとして描かれている点も評価され、「MCU(マーベル映画)に多様性が増えた」と歓迎する声も多く見られました。
 管理人
管理人
続編『デッドプール&ウルヴァリン』にもユキオは再登場しており、ビジュアルも少し変化。
前作より出番が増えたことで、ファンからの人気も高まっています。
最後ラストでなぜヴァネッサは生きてるのか。タイムマシンについて解説。

映画『デッドプール2』は冒頭で、妻であるヴァネッサが事件によって命を落としてしまい、自暴自棄になったデッドプールが自殺を図ろうと大爆発を起こすシーンで始まります。
そんな命を落としてしまっていたヴァネッサですが、映画のラストでは生きています。
なぜ、ヴァネッサはラストで生きていたのでしょうか?その理由を解説します。
 管理人
管理人
ヴァネッサが生きていたのには、未来世界で殺人鬼となったラッセルによって、妻と子どもを殺害され、未来を変えるために過去にやってきたケーブルのタイムマシンが大きく関係しています。
ケーブルの小型タイムマシンは故障してしまっていましたが、映画のラストでネガソニックとユキオによって修理され、デッドプールが過去の世界にタイムトラベルし、ヴァネッサを救出したため、ヴァネッサは生きていたというわけです。
その後のシーンでは、興行的な失敗作である『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』に登場したウェイドや、演じたライアン・レイノルズの主演作で大コケした『グリーン・ランタン』公開に大喜びするライアンを殺害していくといった、「デッドプール」らしいメタ視点な行動がとてもユニークです。
『デッドプール2』のあらすじ

(以下、映画『デッドプール2』のあらすじです。)
『デッドプール2』のあらすじ|ミュータントの少年ラッセルとともにアイスボックスへと収容されてしまうデッドプール
デッドプールことウェイドは、妻となったヴァネッサとともに幸せな生活を送っていましたが、退治した麻薬カルテルの復讐に遭い、巻き込まれたヴァネッサが命を落としてしまいます。
自暴自棄になったウェイドは、大量の爆薬によって自殺を図ろうとしますが、X-MENのメンバーであるコロッサスとネガソニックに救われ、見習いとしてX-MENの活動に参加することとなります。
ミュータント児童養護施設にて炎を操る能力を持つラッセルという少年が暴れているということでX-MENとして駆け付けますが、ラッセルが施設の理事長たちに日常的に虐待を受けていることに気付いたデッドプールは、ラッセルを庇って職員の一部を殺害してしまったことからラッセルとともに能力を停止する装置を付けられた上で収容施設であるアイスボックスに隔離されてしまいます。
『デッドプール2』のあらすじ|ラッセル救出のためにXフォースを結成するデッドプール
能力停止装置によって治癒能力がなくなり、次第に衰弱していくデッドプールでしたが、未来から来たという謎の男・ケーブルが現れ、施設は大パニックになり、トラブルに乗じて装置が外れたデッドプールは本来の力を取り戻します。
ケーブルはなぜかラッセルの命を狙っており、必死に守ろうとしますが、戦いの末にアイスボックスから放り出され、ラッセルのみアイスボックスに取り残されてしまいます。
ラッセルを救出するためにオーディションによって選んだメンバーとともにXフォースを結成し、ラッセルが収容された護送車を襲う計画を立てますが、メンバーはポンコツばかりで幸運が能力のミュータント・ドミノのみ生き残り、護送車の侵入に成功します。
ラッセルを救出しようとする中でケーブルも現れ、戦闘が始まりますが、ラッセルは収容されていた大男ジャガーノートを解放し、二人でどこかへ逃亡してしまいます。
『デッドプール2』のあらすじ|ケーブルと協力し、ラッセルを止めようとするデッドプール
ジャガーノートからの攻撃によってダメージを負い、休養していたデッドプールのもとにケーブルが現れ、ラッセルの命を狙う事情を説明します。
ラッセルは未来の世界で殺人者として悪名高い人物となっており、ケーブルの愛する妻と子も殺されてしまったことから過去にタイムスリップしてラッセルを殺害し未来を変えようとしていたのです。
協力する代わりにラッセルを説得する時間を欲しいというデッドプールの懇願をケーブルは了承します。
そして、ジャガーノートを従えて理事長を殺害しようと企むラッセルを止めるためにデッドプールとケーブルたちは養護施設へと向かうのでした。
果たして、デッドプールはラッセルを止めることが出来るのか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
以上、映画『デッドプール2』のあらすじでした。
『デッドプール2』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

(以下、映画『デッドプール2』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|型破りなヒーロー・デッドプール、2年ぶりの新作
映画『デッドプール2』は、ヒーローらしからぬコミカルな言動や行動、そしてR指定ということでハードなアクションシーンで話題を集め、2016年に異例の大ヒットを記録した『デッドプール』の2年ぶりとなる続編になります。
ストーリーに関しては、愛する妻ヴァネッサを失ってしまい、自暴自棄になってしまったデッドプールがX-MENに見習いとして加入し、未来世界で殺人鬼となってしまうミュータントの少年ラッセルを救うために未来から来たケーブルという男とともに敵に立ち向かっていく姿を描いた作品です。
前述したようにデッドプールといえば、ヒーローらしからぬ型破りな言動で観客を大いに笑わせてくれます。
映画『デッドプール2』でも、そのキツいジョークは健在で「待ってました!」という感想を持つファンは多かったと思います。
しかしながら、映画『デッドプール2』では、ヴァネッサを失ってしまったデッドプールが、日常的に虐待を受けたトラウマから施設の理事長を殺害しようとするミュータントの孤児ラッセルを救うために動いていきます。
前作にはなかったデッドプールの優しさや人間味をより堪能できる作品になっており、彼の人間的な成長を感じることが出来ます。
新たに登場するキャラクターは、未来世界で家族をラッセルに殺害され、ラッセルを殺害するために過去にタイムスリップしてきた男・ケーブル。
演じたジョシュ・ブローリンは『アベンジャーズ』の最強のヴィラン・サノスも演じていることから、デッドプールにサノス呼ばわりされるなど、MCUファンにはたまらないジョークも展開されます。
そして、デッドプールが結成したXフォースのメンバーとして大活躍を見せる女性ミュータントのドミノはとてもクールでかっこよく、施設で虐待を受けたことによって大人たちに不信感を抱き理事長への復讐に燃えるラッセルはどこか可愛らしく憎めないキャラクターとして描かれており、デッドプールに負けず劣らずの魅力的なキャラクターが多数登場し、作品を盛り上げます。
映画の終盤では、デッドプールの自らの命を懸けた説得によってラッセルを改心させることに成功し、未来が変わるという展開となり、映画のラストではケーブルのタイムマシンを修理したことによって、デッドプールが過去に戻ってヴァネッサを救ったり、主演のライアン・レイノルズの黒歴史を変更したりとやりたい放題のデッドプールらしいハッピーエンドで締めくくられます。
コミカルな作風の中に、思わずホロリとするシーンも含まれており、前作以上にバランスの良い内容なのでオススメです。
『デッドプール2』のみんなの口コミ評判レビュー
★★★★☆星4
まさにイメージするデッドプールという感じでよかったです。
メタ発言はしっかりと笑わせてもらいましたし、他作品ネタとかもわかるのであれば十分に笑えるものになっています。
コメディのみならず、しっかりとしたヒーロー要素である優しさ、人間味もあったりして、そこもよかったです。
そしてバトル要素は素直にアクションがよい。
その上で、友情が芽生えたり、ということもあり、まさに真っ当にヒーローものでしたね。
話がだらだらとしておらず、アクションのテンポもよいですし、会話の流れなども妙なとっかかりというか、勢いを止めるようなシーンもなくて、流れるようにみることができました。
笑って泣けるというのは実によかった映画でした。
 30代男性
30代男性
★★★★☆星4
前作に続いて破天荒な笑いとアクションが全開のエンタメ作です。
今回のデッドプールは、「仲間や家族の絆」というテーマに直面し、より人間味のある一面が描かれているように思いました。
皮肉や少し過激な発言を連発しながらも、仲間を守ろうとする姿には思わず胸が熱くなりました。
新キャラクターであるケーブルやドミノなど個性的で印象に残るキャラが登場し、チームとしての掛け合いが見ていてとても楽しいです。
アクションシーンではテンポが良いだけでなく、ギャグと感動シーンのバランスも良くて非常に満足できました。
スーパーヒーロー映画の常識を崩しながらも、最後にはしっかりと心に響くストーリーになっているように思いました。
前作よりもスケールアップしていてとても見ごたえがありました。
 20代女性
20代女性
★★★★☆星4
とにかくX-フォースがほぼ全滅するくだりが面白かったです。
メンバー募集から愉快で楽しそうな奴らという印象を与えつつ、名曲 Thunderstruck(AC/DC)でかっこよく爽快に、パラシュート降下直後に各々イキるメンバーたち。
こんあ素晴らしい前フリからのなんと哀れな末路か。
バス激突死、ヘリコプター巻き込まれ死、電線感電死、粉砕機巻き込まれ死からのゲロかかり死、ピーターは一度助かったと見せかけての無惨な死、素晴らしい。
また、ドラマ部分もシンプルですがうまく演出されておりクライマックスはグッとくるものがありました。
敵であるケーブルがデッドプールとは対象的な、寡黙で目的に一直線タイプ。
これがストーリーを見やすくしている一因だと思います。
そんなケーブルが実は悲しみを背負っており、最後には利他的となり敵対するデッドプールを救う。
これはエンタメで何度も行われている展開ですが、デッドプールのキャラクター、ストーリー展開、演出が非常にユニークゆえに、良いギャップを与えてくれたと思います。
演じるジョシュ・ブローリンも良い味出してました。
 40代男性
40代男性
*映画『デッドプール2』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。









 
  
  
  
  
  
 