『桐島、部活やめるってよ』の考察解説まとめ!桐島の飛び降りの意味や正体は?キャスト相関図についても
2012年8月11日公開の『桐島、部活やめるってよ』。
朝井リョウの原作小説を映画化したもので、第36回日本アカデミー賞では最優秀作品賞を受賞しました。
内容もさることながら、今では映画やドラマなど多方面で活躍する豪華なキャストも見どころです。
原作小説では橋本愛が演じたかすみの短編集や、スピンオフドラマでは宮部実果を主人公としたエピソードなどもあります。
『桐島、部活やめるってよ』の口コミ評判レビューには、
- 日本の各映画賞を総ナメにした話題作
- 思った以上に楽しめた
- キャストも皆ハマってた
- 好き嫌いが分かれそうな、とても斬新な映画
- ぜひ高校生時代に見てほしい作品と思った
- 映像作品として見ごたえがある
- 最後のシーンはあまり理解できなかった
- とてもリアリティがある映画
という声が多数集まっています。
- 『桐島、部活やめるってよ』の考察解説|飛び降りたのは誰?桐島役の正体や最後の電話の意味とは
- 『桐島、部活やめるってよ』のキャスト相関図
- 『桐島、部活やめるってよ』のあらすじ
- 『桐島、部活やめるってよ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
『桐島、部活やめるってよ』の考察解説|飛び降りたのは誰?桐島役の正体や最後の電話の意味とは
考察解説①|飛び降りたのは誰?桐島役の正体について
映画の終盤で放課後、中庭で竜汰とバスケットボールをしている際中に友宏が屋上の中二階から飛び降りた男子生徒を見つけ、彼を桐島だと断定し、すぐに屋上に向かいますが駆け付けたときには映画部以外誰の姿も無く、桐島に会うことは出来ませんでした。
落胆した友宏たちは映画部に襲撃されて、散々な目に遭い、その様子を前田が8mmフィルムに納めます。
では、屋上の男子は本当に桐島だったのでしょうか?作品中では、そのことについて明らかになることは一切ありません。
管理人
エンドロールでも役名については「屋上の男子」と記載されているのみで真相は謎のままで映画は終わりを迎えます。
ただ、前田が屋上に向かう際に屋上の男子とすれ違った時に、彼の姿を見て驚いた様子を見て二度見しています。
そのことから、彼が桐島の可能性は大いにあると思います。
部活を辞めた理由を親しかった友人たちや彼女、そして迷惑をかけたバレー部のメンバーたちに詮索されるのを恐れて、誰にも会わずに過ごせる場所である屋上で一人、この状況が落ち着くのを待っていたのかもしれません。
そんな姿を友宏に見つかったのが分かった桐島は、急いで屋上を後にしたと推測することは出来ます。
屋上から中庭まではかなりの距離があると思いますが、桐島が部活を辞めるという決断をするまで友宏、宏樹、竜汰の三人はいつも放課後、桐島の部活が終わる時間までバスケットボールをして待っていたので中庭にいるのが友宏と竜汰であったことは屋上からでもすぐに分かったと思います。
友宏たちが自分を必死に探している状況にこのまま逃げているままではいけないと思い、とりあえず一番自分の気持ちに共感してくれるだろう宏樹に電話をかけたのかもしれません。
管理人
考察解説②|桐島が部活を辞めた理由とは?
本作『桐島 部活辞めるってよ』はそのタイトルの通り、桐島が部活を辞めたことにより、関係性や心境が変わっていく生徒たちの姿を描いた作品です。
ですが、肝心の桐島の姿は作品中で一切出てくることはありません。生徒たちの評判を聞くと、桐島はバレー部のエースとして活躍し、学校一の美女と噂される梨紗とも付き合っているというまさに順風満帆な高校生活を送っております。
では、そんな人気者である桐島はなぜ部活を辞めることを決意したのでしょうか?
管理人
その理由に関しては、作品中で明らかになることはありません。
部活を辞めてからバレー部の試合も出場せず、学校にも欠席をしており、彼女である梨紗も共に汗を流したバレー部の仲間たちも連絡が一切とれない状況となっており、彼が部活を辞めた理由については誰も分からない状況になっております。
もしかしたら、桐島から部活を辞めるという意思を聞いたバレー部の顧問の教師は理由を知っている可能性はあるかもしれません。
しかし、作品中では明言されることは無く、謎のままです。
朝井リョウによる同名の原作小説でも、桐島が部活を辞めた理由については最後まで明らかになっておりません。
桐島が部活を辞めた理由については観客に委ねられております。
ただ、生徒たちから見れば、どう見ても完璧に見える桐島は人気者として学校生活を送っていくことにプレッシャーを感じていたのかもしれません。
何の前触れも無く部活を辞めていることから、プレッシャーについて、素直に打ち明けることの出来る関係性を友人や彼女と築くことが出来ていなかったのだと予想できます。
管理人
そんな自らが置かれている状況に耐えきれなくなり、部活を辞めるという決断に至ったと考察出来ます。
考察解説③|ラストで宏樹が泣いた理由とは?最後の電話の意味
作品の終盤に屋上で撮影を行っていた映画部部長の前田と出会った宏樹は、前田からカメラを向けられると、思わず涙を流してしまいます。
宏樹が泣いた理由は何だったのでしょうか?
将来は映画監督になるの?と宏樹に聞かれた前田は否定をしながらも、映画について真剣な思いを語ります。
学校の中で地味な存在である前田ですが、自分の好きな映画について語るその姿はとても魅力的に見えます。
対する宏樹は、高身長のイケメンで沙奈という可愛い彼女と付き合っている傍から見れば完璧に見えます。
しかし、内心は所属している野球部の練習に参加せずに放課後はダラダラとクラスメイトのみんなと過ごす中途半端な生活を送っています。
そんな自分と前田を比べたときに、前田のように何か真剣に打ち込むことが出来ない自分に惨めさを感じて泣いてしまったのだと考察できます。
前田と別れた後、桐島から着信があったことに気付き、宏樹は折り返し電話をかけますが、その内容については映画で明らかになってはおりません。
また、グラウンドで自分が所属している野球部が一生懸命練習している姿を見ながら宏樹は電話をかけますが、その神妙な表情を見ると自分がこのまま野球部に所属すべきなのか、それとも辞めるべきなのか、宏樹も部活について同じ悩みを持っていたと推測される桐島に相談しようとしているのかもしれません。
考察解説④|かすみの本心は前田が好きなのか
前田は週末に映画を観にいったところ、中学時代に思いを寄せていた前田と偶然出会い、話をします。
その事に前田は喜び、映画について語り合い、別れ際に前田が撮影予定の映画について楽しみにしていると告げて、かすみは去っていきます。
かすみは、竜汰と付き合っておりますが女子の関係の複雑さを理由に皆んなには内緒にしています。
かすみは、本心では竜汰では無く中学時代の同級生である前田のことが好きなのでしょうか。
その真相については、映画では明らかにはなっておりませんが、かすみは前田のことが好きなわけではないと考察できます。
その考察の理由は、前田に映画館で出会った時と前田に竜汰と二人でいるところを目撃されたかすみの対応にあります。
管理人
映画館で前田が観ていたのは「鉄男」という塚本信也監督のグロテスクな表現も多々あるカルト映画でそんな映画をかすみが観ていたのを知って運命的なものを感じておりますが、かすみは竜汰とケンカした後に一人になりたくてたまたま映画館に入っただけです。
そんなことも知らずに映画について延々と語ろうとする前田に対して、かすみは若干引き気味で対応しているのが分かります。
また、前田に教室で竜汰と二人きりで親しくしているところを目撃されるシーンで、もし前田に好意があるのであれば驚いたり誤魔化したりすると思いますが、かすみは顔色も変えず何事も無かったようにしています。
以上のことからかすみは前田に対して特別な恋愛感情をもっているわけでは無いと考察できます。
かすみは、竜汰と付き合っていることを、人との関係性の難しさを理由に他のみんなには内緒にしています。
しかし、本当に好きなのであれば、みんなにオープンに堂々と付き合いたいと思うのが普通だと思います。
それなのに頑なに内緒を貫こうとしているかすみは、もしかしたら竜汰のこともそこまで本気ではないのかもしれません。
『桐島、部活やめるってよ』のキャスト相関図
『桐島、部活やめるってよ』のキャスト相関図はこのようになっています。
『桐島、部活やめるってよ』のあらすじ
(以下、映画「桐島、部活やめるってよ」のあらすじです。)
『桐島、部活やめるってよ』のあらすじ|突然部活を辞めた桐島
試合が翌日に控えている11月25日の金曜日、バレー部のキャプテンである桐島が部活を辞めたというニュースで学校は騒然となります。
いつも桐島の部活が終わるのを中庭でバスケをしながら待っている親友である宏樹や竜汰、友弘たちにも、彼女である梨紗にも辞めた理由は知らされておらず、電話やメールにも反応はありませんでした。
一方、映画部の前田と武文は顧問の反対を押し切ってゾンビ映画を制作するために後輩を引き連れて撮影のため屋上に向かいます。
屋上には吹奏楽部の亜矢が自主練習を行っており、前田は場所を移動してほしいとお願いします。
お願いを拒否した亜矢でしたが、中庭にいた宏樹がいなくなったと気付いて屋上を後にしました。
亜矢は好意がある宏樹を見るためいつも屋上から自主練習をしていたのでした。
翌日の土曜日、桐島不在のバレー部は桐島のポジションを任された小泉の奮闘も虚しく試合に完敗してしまいます。
『桐島、部活やめるってよ』のあらすじ|桐島不在で徐々に狂い始める関係性
日曜日、マニアックな映画「鉄男」を観に行った前田は映画終了後にクラスメイトのかすみがいたことに気付きます。
かすみと映画について語り合うことが出来た前田は彼女に好意を寄せていたこともあり、嬉しさと淡い期待を持ちます。
歯科医s、かすみは彼氏の竜汰とデート中に喧嘩をしてしまい、たまたま映画を観に来ただけだったのでした。
月曜日になり、試合に完敗したバレー部の小泉と久保は欠席した桐島について彼女である梨紗に執拗に尋ねます。
それにより、教室の雰囲気は最悪なものになります。
その光景を見ていた宏樹の彼女である沙奈はバレー部について悪口を言い、梨紗を気遣います。
しかし、バトミントン部の実果は突然桐島の不在をカバーせざるを得なくなった小泉たちバレー部に対して同情している様子で沙奈の反感を買いました。
桐島が部活を辞めたことにより、中庭のバスケットボールは無くなったため宏樹が帰宅していると、所属している野球部のキャプテンが練習しているのを見つけ、咄嗟に隠れました。
散々練習への参加を促されている宏樹でしたが、幽霊部員状態が続いていました。
『桐島、部活やめるってよ』のあらすじ|一斉に屋上に向かう生徒たち
火曜日になり、桐島が学校に来るという噂が学校に流れます。相変わらず自分の顔色を窺って気遣う沙奈を梨紗は冷たくあしらいました。
放課後になり、教室に忘れ物を取りに行った前田はかすみと竜汰が2人きりで親しげに話している姿を目撃します。
人のしがらみを気にしたかすみの希望で、みんなには内緒で2人は付き合っていたのでした。
ショックを隠し切れない前田でしたが、撮影のために科学棟に向かうと、すでに自主練習に励んでいる亜矢がいます。
場所の変更を強く懇願され、仕方なく予定を変更して屋上に撮影に向かいました。
科学棟の前には沙奈と宏樹が待ち合わせをしており、弘樹への好意を持つ亜矢に対して見せつけるようにキスをしたのでした。
直後に屋上で桐島を目撃したという情報が流れ、宏樹たちやバレー部員たちが全員一斉に屋上に向かいました。
果たして、宏樹たちは桐島を見つけ、その真意を聞き出すことが出来るのでしょうか?
そして、前田たちの映画撮影はどうなるのか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
以上、「桐島、部活やめるってよ」のあらすじでした。
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『桐島、部活やめるってよ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「桐島、部活やめるってよ」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|「学校」を通して社会の縮図を表現した異色の青春映画
宏樹たちが屋上に駆け付けると、すでに桐島の姿は無く、いるのは撮影をしている前田たち映画部だけでした。
苛立ちを隠せないバレー部の久保が映画の小道具を蹴り飛ばしたことから激怒した前田は久保に詰め寄り、一触即発の空気が流れます。
囃し立てるような態度を見せる沙奈をかすみはいきなりビンタしました。
直後に撮影を邪魔された映画部員は桐島を探しに来た生徒たち全員と取っ組み合いのケンカを始め、その混沌とした状況を前田はカメラに納めていきます。
前田の頭の中には自らが監督するゾンビ映画のイマジネーションがどこまでも広がっていきました。
映画部員以外の生徒は屋上から出て行った後、宏樹は撮影の際に前田が落としたカメラの部品を前田に手渡しました。
映画撮影について目を輝かせながら語る前田の姿を見て、恋愛にも勉強にも部活にも真剣に打ち込むことのできない中途半端な自身の現在の状況とのギャップを感じ、宏樹は涙を流しました。
宏樹がふと携帯を見ると、桐島からの不在着信があり、電話をかけ直します。校庭では所属している野球部員が必死に汗を流していました。
本作『桐島、部活やめるってよ』は発表当時、現役の大学生であった朝井リョウの同名小説を吉田大八が実写映画化した作品となっております。
それぞれの生徒の視点で桐島が部活を辞めたことについて描かれたオムニバス形式の原作を一本の映画としてまとめており、公開当時アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞するなど高い評価を受け、現在でも吉田監督の代表作として人気を集めています。
バレー部の桐島という生徒が部活を辞めたという些細な出来事を描いた青春映画が、なぜここまで高い評価を受けたのか。
管理人
その理由は、様々な環境にいる生徒たちを描くことによって学校を社会全体の縮図として表現した点にあります。
傍から見れば何もかも完璧に見えるが自らが抱える虚無感に頭を悩ませる宏樹。
学校の人気者で桐島の彼女である梨紗に取り入るため、コロコロと態度変化させる沙奈。
そんな梨沙や沙奈たちのバランスを取り関係を築くことに気を遣うかすみ。
いわゆるオタクでクラスの中でも影の薄い存在ではあるものの、映画撮影に自らの情熱を懸ける前田。
桐島不在のプレッシャーに押しつぶされそうになる小泉。
個性豊かな生徒たちが登場しますが、彼らが抱える悩みというのは私たちが社会生活を行っていく中で誰しもが一度は経験する事柄です。
だからこそ、観客は彼らの姿に自らを重ねて共感することが出来、高い評価につながっていると考察出来ます。
管理人
桐島が部活を辞めた理由や映画のラストでの宏樹と桐島の電話の内容についてなど映画本編で明らかになることが無い謎がたくさんある作品です。
しかし、その分観客が映画に隠された謎について自由に考察できる点もこの映画の魅力だと思います。
生徒たちを演じたのは神木隆之介、東出昌大、橋本愛、松岡茉優、太賀などです。
現在の日本映画史を支える豪華キャストたちで当時10代であった彼らの、瑞々しくも表現力豊かな彼らの演技も素晴らしいです。
映画全体の完成度を高める大きな要因となっております。
普通の青春映画にはどこか物足りなさや、わざとらしさを感じてしまうという方に、ぜひオススメしたい作品となっております。
意味がわからないとの声も?『桐島、部活やめるってよ』のみんなの口コミ評判レビュー
『桐島、部活やめるってよ』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「現在の日本映画界を背負う俳優陣が勢揃いしている、豪華な映画」「淡々とした日常から一気にクライマックスに駆け上がるのが良かった」「等身大の高校生を描ききっているので物語に説得力があった」「青春時代の不安定さとあざとさが、見事に表現された作品」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★☆星4
タイトルにもなっている「桐島」という物語の重要人物が、実は一度も出てこないというトリッキーな作品です。
監督は国際ロマンス詐欺を題材にした「クヒオ大佐」を撮った吉田大八で、日本アカデミー賞の最優秀作品をはじめ、多くの賞を獲得しました。
原作は直木賞作家である朝井リョウで、本作がデビュー作です。
一部では「よくわからない」という評価もあります。
しかし、無理に何かを理解しようとしなくても、ただ高校生たちの不安定さを感じてもいいし、中心なき社会への皮肉と見てもいいなど、いろいろな見方ができる作品だと思います。
私としては、学校のスパースターである桐島が、突然バレーボール部を辞めることになったという話が広まり、桐島本人のいないところで、それが徐々に周囲の人たちの関係を壊していくのですが、いわゆるスクールカーストの頂点にいた桐島の不在が、それまで当たり前だと思っていたものは砂上の楼閣で、いつ崩れてもおかしくない、とても脆いものだったのだということだと感じました。
その事実を受け入れられない者も、桐島を心配するというより、自分の状況が変わることを心配している。だから桐島自身は透明人間なのだと思います。
高校生らしい、青春時代の不安定さとあざとさが、見事に表現された作品ではないでしょうか。
出演者も神木隆之介、松岡茉優、橋本愛、東出昌大、山本美月、鈴木伸之ら、とても豪華で見どころの多い作品になっていると思います。
50代女性
★★★★☆星4
映画『桐島、部活やめるってよ』は朝井リョウの小説を原作とした映画です。
もともと朝井リョウさんが好きで原作を読んでいたので映画化されたのを知り見させて頂きました。
原作の内容を残しつつも、映画ならではの視点を変えて話を展開していっていたので原作を知りつつも飽きさせない工夫が見られて良かったです。
個人的には、この映画のメッセージ性としては特に強いこれといったものはないですが、何気ない日常や出来事が青春を感じさせてくれます。
また、大どんでん返しがあるわけではないですが、たんたんと進んでいくストーリーに引き込まれていく感じでした。
誰もが経験してるであろう感情をフォーカスしたストーリーなので共感も得れたのだろうと思います。
30代男性
★★★☆☆星3
原作も読んでいます。映画は公開当初(2012年)に映画館で見ました。
ある高校の中心人物だったとされる桐島が、突然バレー部を辞めたことでその高校の生徒たちは何を考え、どう行動するのかを描いた群像劇です。
原作は人物にフォーカスをあてて話が進んでいきますが、この映画では時間軸ごとで話が進みます。
1つのシーンを別の登場人物視点で繰り返し何度も見ることになります。
部活にのめり込み一生懸命映画を作っている、クラスでは冴えない男子。言い出せない恋愛感情を抱く吹奏楽部の女の子。
クラスの中心人物ながら実は部活から逃げている男子。そしてその周りの生徒たちが出てきます。
当時私は彼らと同年代でしたが、生徒たちの会話や雰囲気の描写にとてもリアリティがあり、ヒリヒリした雰囲気や心情が痛いほど伝わってくるようでした。
等身大の高校生を描ききっているので物語に説得力がありました。しかしながら、最後のシーンはあまり理解できませんでした。
20代女性
★★★★☆星4
映画「桐島、部活やめるってよ」は、2012年に公開され、その年の日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む3部門で最優秀賞を受賞しました。
大変評価されている作品です。
主役の神木隆之介をはじめ、橋本愛、松岡茉優、山本美月、鈴木伸之など、その後活躍する若手俳優達がたくさん出演しています。
さらにクラスメイト役では当時無名だったけれども今はドラマでよく見かける俳優さん達なども見つけることができ、そういった見方でも楽しめます。
青春時代ならではの目に見えないクラス内カーストや、イケてるグループの人はイケてない人と仲良くしてはいけないような歯痒さや気まずさ。
そのような雰囲気がとてもよく表現されています。途中少し昔を思い出して辛くなるかもしれません。
しかし、ラストの演出も面白いので、ぜひ高校時代冴えないグループにいた方にこそ見てほしい作品です。
30代女性
★★★★☆星4
映画『桐島、部活やめるってよ』を、タイトルにもなっている桐島が出てこないという話しを聞いていました。
何所かで一瞬映ったりするのではないかと期待しながら見ていたのですが、最後まで一切出てこなかったので正直「新しいな」と思ってしまいました。
桐島という「イケてる」「勝ち組」カーストの生徒の「部活を辞める」という話題だけで、学校中が浮足立つような感じ。
高校生にありがちだなと思いました。
高校生くらいの年代だと友人や恋人が一番で、しかも自分なんてと思っている年代だと「眩しい」存在が必ずいて、これぞ青春っていう空気が伝わって来て、自分の高校時代はどうだっただろうかと思い出してしまいました。
将来の不安やら、いろんなものに対する不安を感じる高校生という時代を、上手く表現した映画だなと思いました。
40代男性
★★★★★星5
バレー部のエース、桐島が突然退部することになり学校中に衝撃が走ります。
桐島の彼女、友達、桐島から最も遠い映画部の部員たち。様々な思いを、同じ曜日を繰り返す事でじわじわと私たちに伝えてきます。
まず、神木隆之介さんがいいですね。陰キャの映画部部長を実にリアルに演じています。
この作品は校内カーストについても描かれていて、俗にいう「イケてるグループ」に必死に食いついていこうとする女子や、その子の本心がちらっと垣間見れるところがとてもリアルでした。
また、何でも器用にこなせて頭もよく女にモテる。
そんな男子ですら虚無感をおぼえ、映画部に憧れとも似たような感情を抱くところで不覚にも泣きそうになりました。
部長の「監督はなりたいけど、きっと無理」という夢を見ているようで一番現実を見ているセリフも胸に刺さります。
好きすぎて10回以上見ていますが、その都度感情移入する高校生が変わります。ラストの余韻、一度味わってほしいです。
40代女性
★★☆☆☆星2
終始暗い感じの映画で、何を伝えたくてと言うのが頭の悪い私にはちょっと理解し難い映画でした。
1回しか見たことないですが、スっと内容が入ってこらず、最初につまずき、あとは内容が分からないまま見るしかなかったです。
もう少し分かりやすく興味を示せる映画だったらな…と思いました。神木隆之介をなぜキャスティングしたのかもまた微妙な所でした。
別に部活やめるのは人の好きだし、人気者!と謳ってる割には暗いし…彼女すら辞める理由を知らないからなんだ!?って感じでした。
彼女が知らないのは、彼女は桐島に信用されてないから言われてないだけじゃないの?って思ってしまいました。
山本美月の大根芝居も酷いものです…。東出昌大や鈴木伸之は良かったです。
20代女性
★★★★★星5
まず、この映画を見て衝撃だったことは桐島が出てこない!
桐島不在で物語が進む中、しかし登場人物たちの中心は間違いなく桐島で。という今までになかった映画の構成です。
映画そのものの面白さはもちろんのこと、2012年に上映されたこの映画には、若かりし頃の橋本愛さん、東出昌大さん、松岡茉優さんなど、今では主演となる役者さんたちがたくさん出ていることも見どころの一つです。
ちなみに主演の神木隆之介君はまったく変わっていなくてそこにもびっくりです。
高校が舞台ということもあり登場人物はかなり多いです。
その登場人物ひとりひとりの演技がとても上手で、みんな良いキャラをしていて、人数が多くても話が混乱することもなくとても面白い映画でした。
10代女性
*映画「桐島、部活やめるってよ」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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