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『愛がなんだ』が気持ち悪いと言われる理由は?ラストの象の意味などについても考察!ナカハラと葉子の関係やキャスト相関図解説

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2019年4月19日公開の『愛がなんだ』。

『紙の月』や日本アカデミー賞を受賞した『八日目の蝉』などを手掛けてきた角田光代の原作小説を岸井ゆきの主演で映画化。

男女の複雑な恋愛観を描いた今作は、『花束みたいな恋をした』や『明け方の若者たち』など現代のリアルな恋愛観を描いている映画の先駆けになったとも言える作品です。

映画『愛がなんだ』の口コミ評判レビューには、

  • 共感度抜群の作品だった
  • テルコ演じる岸井ゆきのさんの演技が光る作品
  • 女性客も多いが、男性にも観てほしい
  • 現代の恋愛のリアルが描かれている作品
  • 友達以上恋人未満の人が近くにいる人は胸に刺さる内容
  • どの年代でも考えさせられる映画
  • 複雑な感情になりつつ見入ってしまった
  • なぜか繰り返し見てしまうクセのある作品

という声が多数集まっています。

この順番でチェック
  • 『愛がなんだ』が気持ち悪いと言われる理由は?クズ、テルコがうざいや腹が立つとの声についても解説
  • 『愛がなんだ』の考察解説|ラストの象の意味とは?テルコがマモルに執着する理由や意味深なセリフについて
  • 『愛がなんだ』のキャスト相関図|中原と葉子の関係は?
  • 『愛がなんだ』のあらすじ
  • 『愛がなんだ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
  • 『愛がなんだ』に似てる映画3選

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目次

『愛がなんだ』が気持ち悪いと言われる理由は?クズ、テルコがうざいや腹が立つとの声についても解説

角田光代の同名小説を映画化した本作「愛がなんだ」について、思うように進まない男女のリアルな恋愛を描いた内容に高い評価を集める一方で作品の内容について否定的な意見も多々あがっております。

その否定的な意見の中で特に多いのが、登場するキャラクターについて「気持ち悪い」、「クズ」や「腹が立つ」といった感想です。

では、なぜそのような感想を持たれてしまうのでしょうか?

管理人

その理由としては、メインキャラクターである主人公の「テルコ」、「マモル」、「葉子」の3人が大きな要因となっていると考察できます

まず、テルコですがマモルと出会ってからは仕事にも全く身が入らず、仕事をクビになっても現実を考えずにマモルとの未来だけを考えていく恋愛体質なキャラクターとして描かれており、「気持ち悪い」という意見を持つ方が多かったのではと予想できます。

そんなテルコが恋焦がれるマモルですが、テルコから注がれる熱い気持ちを知りながらも冷たくあしらったかと思えば意中の相手であるスミレに会うためにテルコを呼び出すなど、常に自分のことばかり考える典型的なダメ男として描かれており、そんな彼の姿には「クズ」という言葉がぴったりです。

そして、葉子ですがナカハラの好意を利用し、自分の掌で男を転がす彼女の姿には「腹が立つ」という意見を持つ方が多かったと予想されます。

管理人

このように不快な空気の正体は、

  • 相手に対するリスペクトや誠実さが無い
  • お互いが良いなら…と誰かが我慢しなければならない曖昧な関係を、他人事のように肯定しようとする

と言った登場人物の性質です。

好きな人や物以外にはまったく興味のない依存体質のテルコ。

自分に対して好意的な相手には自己中心的だが、自己肯定感が低い故に人を簡単に傷つけるマモル。

愛人の子として母を粗雑に扱う父を見て育った葉子は、無意識に相手を都合よく扱います。

そして、今の関係を必死に守りたくて我慢する人とその気持ちを都合良く利用する人、悲しむ人と、無関心な人、その状況が端々に映し出されます。

手に入れたいもの、そうではないものに対する言動がはっきりし過ぎていて、登場人物達は「優しくない」のです。

程度の差こそあれ、人間には承認欲求というものがあり、社会に出て大人になるにつれ尊重されない悲しさというものを少なからず経験します。

粗末に扱われる登場人物を自分を投影して見てしまうことで、まるで自分が小さな傷つけられている錯覚を起こしてしまいます。

また、ありふれた日常で繰り広げられる物語が身近に感じられるので、友人や恋人、自分に似た誰かの人生を覗いているような感覚になります。

加えて俳優がみな演技巧者。

管理人

身近に「こんな酷いやついた!こんなクズいる!」というリアルさもまた、腹立たしさや気持ち悪さの要因になっています。

ただ、葉子に関してはナカハラが自分のもとを去ったことをきっかけにしたテルコとの大ゲンカの後、自ら調べてナカハラの写真展を訪れていることから今までの自らの行動を反省し、ナカハラとの関係を修復しようとしている姿勢を感じ取ることができ、好感を持つ方も多かったようです。

紹介した3人のキャラクターからも分かるように、登場するキャラクターは恋愛について欠落した感情を持った不完全な人間たちばかりなので、否定的な意見が多く集まるのも仕方ないのかもしれません。

映画としては鑑賞者の感情を掻き乱す稀有な作品だと思います。

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考察解説|ラストの象の意味とは?テルコがマモルに執着する理由や意味深なセリフについて

ラストの象の意味

葉子からの忠告からマモルは、これまでのテルコへの自己中心的な行動を反省し、もう会わないと伝えますが、テルコはもう二度とマモルと会えなくなってしまうのを避けるためにマモルへの好意を全否定し、友達になることでマモルとの関係を続けようとします。

ですが、その後にテルコが動物園の象の飼育員になって餌を与えているシーンで映画は終わりを迎えます。

このラストシーンの象にはどういった意味があったのでしょうか?

管理人

映画本編ではその意味について明言されることは無いのではっきりとした答えはありませんが、このシーンにはどうしてもマモルとの幸せな未来を取り戻したいテルコの切実な思いが表現されていると考察出来ます

テルコは2人がデートで動物園に訪れた際にマモルが言った「33歳になったら仕事を辞めて象の飼育員になるよ」という一言について自分も彼の33歳以降の未来にいることが約束されていると飛躍的な発想で捉えており、その一言で仕事をクビになったことも忘れて今後続いていくだろう彼との幸せな未来のことだけを考えて生活をしてきました。

しかし、現実は専業主婦のように尽くしてきたのにマモルから家を追い出され、急に連絡が途絶えたかと思えば、彼にスミレという好きな人が出来て33歳以降の未来どころか1年先のマモルとの未来すら約束されていない状況がテルコを襲います。

挙句の果てに友達に戻ることしか方法が無くなってしまったテルコはどうすれば彼との幸せな未来を取り戻せるのか考えた結果、彼の夢であった象の飼育員に自らがなることによってどうにか彼との関係を繋ぎ止めようとしたことが考察出来ます。

象の飼育員になりたいというマモルはテルコが飼育員になったと聞けば、仕事内容について質問をしに来るでしょうし、接点が生まれることによって再び自分への好意を取り戻せるかもしれないとテルコは考えたのでしょう。

管理人

テルコがマモル執着する理由とは?これは恋でも愛もないというセリフの意味について

テルコは友人の結婚式の二次会でマモルに出会ってから彼との恋に落ち、幸せな毎日が訪れると思いきや突然機嫌が悪くなって連絡が来なくなったり、スミレとの奇妙な三角関係に悩まされたり、マモルに度々振り回されて散々な目に遭います。

マモルは世間一般的に言えば、いわゆるクズ男です。

それなのに、なぜテルコはマモルにここまで執着するのでしょうか?

管理人

その理由に関しては、「マモちゃんへの執着は一体何だろう」とテルコが語っているように本人も明確に説明が出来ません。

また、その後に続く「これはもはや恋でも愛でもない」というセリフからも分かるようにマモルへの気持ちが一体何なのか自分でも説明がつかない状況に混乱している様子が窺えます。

テルコがこのような状況に陥ってしまった要因はもちろんマモルにもあるのですが、一番の要因としてはテルコの恋愛体質な性格によるところが大きいと考えられます

葉子とボルダリングをするシーンの会話の中で、以前は筋肉で守ってくれそうなタイプの男の人が好きだったテルコが、マモルに出会ってからは細くてきゃしゃで猫背な可愛い男の子がタイプになったと語っていることから、テルコは好きになった人が出来ると自分の趣味趣向や性格まで変わってしまうくらい、恋愛にのめりこんでしまう性格だということが分かります。

きっとこれまでも恋愛をしては、結局うまくいかず、ただただ相手への好意が空回りしてしまい自分でも感情に整理がつかない状況に陥ってしまう経験が多々あったのでは無いでしょうか。

30代が近付いているにも関わらず、恋愛のことで頭がいっぱいになってしまい仕事がつかなくなってしまうような恋愛体質な性格が変わらない限りは、テルコに幸せが訪れるのは困難といえるでしょう。

管理人

最後の方でテルコがカンバヤシを連れて歩く際に、「私は未だに田中マモルではない」というセリフの意味について

映画のラストでマモルとの関係をつなぎとめるために友情関係を築いていくことを決意したテルコは、マモルにイケメンの男性・カンバヤシを紹介されて、すみれも交えて四人で飲み会をすることになりますが、その帰り道にカンバヤシと歩くシーンでテルコは「私は未だに田中マモルではない」という切実な胸中を語っております。

一般的な恋愛であれば、「私は未だに田中マモルの彼女ではない」という気持ちになると思いますが、好きな人自身になりたいというこのセリフには強い違和感があります。

では、このセリフにはどういった意味があるのでしょうか?

管理人

映画本編ではこのセリフの真意が語られることはありません。

ただ、彼女の恋愛体質な性格から考察するに相手への気持ちの強さから普通の恋愛関係以上に相手を独占したいという気持ちが強く、その独占欲がいつの間にか彼自身になりかわって、彼の感情を自分の意の向くままにコントロールしたいというゆがんだ支配欲に変わってしまったことを意味していることが考察できます

マモルへの気持ちは日々強くなっていくにも関わらず、一向に良い方向に進んでいかない関係性に大きなフラストレーションを感じ、正常な判断が出来なくなってしまっているテルコの状況をうまく表現したセリフだと感じます。

では、テルコがこの状況を抜け出すにはどうすれば良いのでしょうか?

その答えは単純明快でマモル以上に好きな人を見つければ良いのです。

ただ、短期的にはその方法で解決できますが、結局テルコは新しい相手を見つけたとしても同じような失敗を繰り返すことが目に見えていますので、長期的な解決方法としては、彼女の根本的な精神構造を変える以外に方法は無いでしょう。

『愛がなんだ』のキャスト相関図|中原と葉子の関係は?

『愛がなんだ』のキャスト相関図

『愛がなんだ』のキャスト相関図は、このようになっています。

中原と葉子の関係について解説

仲原と葉子は一見主従関係のようですが、仲原にとって葉子は手の届かない存在。女神のように崇める存在のように見えました。

「葉子さんほんと優しいんすよ、俺みたいなやつにも声かけてくれて。」

この言葉から仲原はマモルと同様に自己評価が低いことがわかります。

管理人

ただ自己中心的なマモルと違い、仲原は葉子を中心に据えています。

別荘のシーンでは仲原の愛情の深さがわかります。スミレが正論を叩きつけ、仲原が怒りを爆発させるシーン。

一見、仲原は自尊心を傷つけられているようにも見えますが、実際はただ一緒にいられればいいという自分の小さな望みさえ、彼女を貶めているのではないかということにも傷ついていました。

この一件から葉子との曖昧な関係を脱出して成長していくように見えました。

管理人

スミレの誠実さは「傷ついていい、怒って良い、悲しんでいい」と、仲原の背中を押す形になったと思います。

「俺じゃなくてもいい、誰でもいいのが辛い。」「諦めることぐらい自由に決めさせてくださいよ。」と言う台詞から、本当は我慢を重ねてきたことが伝わります。

一方、葉子は冷たく見えますが、寂しさを自己完結しないといけない境遇に生まれてきたので簡単に「寂しい」と言えなかったのではないかと思います。

葉子の母の話から想像するに、実際は欲しいものを欲しいと言えない人間で、片思いをしている人たちと大差ありません。

父から大切に扱われなかった母を見て育ち、人に対して鈍感で強気でないと居られない「弱さ」のようなものを感じます。

葉子を崇めるあまり、仲原は葉子の弱さに気づかない。だから葉子も対等な立場でいられなかったのではないでしょうか。

管理人

元々、友人を思いやることができる優しい葉子は、テルコと喧嘩したことで成長し、仲原に対して最後に行動できたのだと思います。

『愛がなんだ』のあらすじ

以下、映画「愛がなんだ」のあらすじです。

『愛がなんだ』のあらすじ|テルコとマモルの出会い

29歳の平凡なOL・テルコが仕事から帰宅すると、着信が鳴り、体調が悪いから帰宅途中なら何か買ってきてほしいと電話がありました。

相手は数ヶ月前、友人の結婚パーティーで偶然出会ったマモルからですぐに準備してマモルの家に向かいますが、用事が済むと帰ってほしいとマモルは冷たく伝えるのでした。

親友の葉子はテルコとは正反対の性格でカメラマンの彼氏であるナカハラを都合よく利用するタイプの女性でした。

そんな男はやめておけと葉子は忠告しますが、テルコは全く聞く耳を持ちませんでした。

マモルと出会ってから、二人はデートを重ねてテルコの生活はマモル中心になり、毎週金曜日に彼からお誘いの連絡が来るのを待ち、仕事も手につかないようになっていました。

『愛がなんだ』のあらすじ|うまくいかない二人の関係

ある日のデートで動物園に行った際にマモルは33歳になったら象の飼育員になるよと言います。

そんな彼の何気ない一言から33歳以降の彼の未来に自分もいることが約束されたと勘違いしたテルコは、勤務態度から仕事をクビになっていましたがマモルとの明るい未来のことで幸せいっぱいでした。

その日以来、テルコは毎日のようにマモルの家に訪れるようになり主婦のようにマモルの身の回りの家事に精を出しましたが、そんなテルコが鬱陶しくなったマモルは、ある日の早朝にテルコを家から追い出してしまいます。

それ以来、マモルからの連絡が来ることは無くなりました。

それからしばらく時が経ち、新しい職場での面接中にマモルからの電話があり、いても立ってもいられなくなったテルコは面接を勝手に切り上げてマモルとの待ち合わせ場所に向かいました。

『愛がなんだ』のあらすじ|テルコとは正反対の女性・すみれ

マモルとの待ち合わせ場所にはテルコよりも年上のすみれという女性がいました。

3人で飲むことになりますが飲み会の後、すみれとの関係を回りくどく詮索するテルコをマモルは否定し、すみれを見習えと言い放ってタクシーで帰っていきました。

その後、銭湯でアルバイトを始めたテルコのもとにすみれから飲み会の誘いがあり、すみれに好意があるマモルをテルコが誘います。

すみれとの関係に思い悩むマモルに対し、私でいいじゃんとテルコは伝えますが返事はうやむやにされてしまいました。

それから、夏が過ぎて、ナカハラからテルコに連絡があり、葉子と別れることにしたと告げられます。

葉子がさみしいと思ったときにいつでも呼び出してもらえる存在でありたいという彼の恋愛観に共感していましたが、そんな葉子との関係に耐えられなくなったと語る姿にテルコは大きなショックを受けます。

後日、ナカハラとのことでテルコは葉子と口論になり、大ゲンカに発展してしまいます。

以上、「愛がなんだ」のあらすじでした。

恋愛も友情もうまくいかないテルコに幸せは訪れるのでしょうか?

結末が気になる方は実際に映画を観ることオススメします。

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『愛がなんだ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

感想評価(※ネタバレ有)|アラサー男女の複雑な恋愛観を見事に表現したリアルな恋愛映画

体調を壊し、寝込んでいたテルコのもとにマモルから電話があり、うどんを作ってくれました。

葉子からこれまでテルコにしてきた行動について非難されたというマモルは、自分に好意があることを知りながらテルコのことを考えずにすみれがいる飲み会に誘っていたことや、せっかく看病してくれたのに帰ってほしいと伝えたことなどを謝罪し、もう会わないようにしようと伝えます。

そんなマモルに対し、テルコはもうあなたのことは好きじゃないから友達を紹介してと告げて、友達関係になることでマモルと会えなくなるのを避けることにしました。

一方、葉子はナカハラの写真展を突然訪れ、ナカハラははにかんだ笑顔を見せました。

マモルがテルコにイケメンの友人を紹介するために、すみれも含めて4人で飲み会が開かれます。

テルコは友人に対して全く興味はありませんでしたが、マモルとの友情関係のためにうまく飲み会を立ち回るのでした。

その後、マモルがかつて語っていた夢である象の飼育員になったテルコでしたが、彼との関係に期待していたような未来は訪れていませんでした。

本作『愛がなんだ』は『空中庭園』などで高い評価を集める小説・角田光代の同名小説を実写映画化した作品となっており、平凡なアラサーのOLである主人公の山田テルコを通して、男女の複雑な恋愛観を描いた映画となっております。

管理人

監督を務めた今泉力哉はかつて吉本興業のお笑い養成所であるNSCに通っていたという異色の経歴を持っており、『街の上で』や『あの頃』など話題作を次々と発表している注目の若手監督です。

今泉監督の魅力は、なんといっても非常にリアルな人物描写にありますが本作でもその魅力が遺憾なく発揮されています。

マモルとの関係に一喜一憂し仕事すらままならなくなってしまう主人公のテルコ、そんなテルコの好意を知りながらも時に冷たくあしらうマモル、ナカハラという存在を自分の都合の良い存在として利用する葉子。

そして、そんな葉子との関係を受け入れながらも、内心はさみしさでいっぱいのナカハラなど、それぞれのリアルな恋愛観が赤裸々に描かれています。

テルコを演じた岸井ゆきの、そして、マモルを演じた成田凌の等身大な演技の魅力も相まって、まるで実在する人物なんじゃないかと錯覚してしまうようなキャラクターが魅力的な作品になっております。

管理人

通常の映画では、主人公が運命の相手と出会い成就するまでを描く内容が多いですが、本作はいわゆるハッピーエンドな結末で無いのも含めて他の作品とは一線を画す唯一無二の恋愛映画になっていると思います。

ありきたりな日本の恋愛映画に飽き飽きしているという映画ファンには、特にオススメしたい作品です。

『愛がなんだ』のみんなの口コミ評判レビュー

『愛がなんだ』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。

「人物同士の会話の掛け合いが実に面白かった」「恋愛依存症って怖いな痛感させられる作品」「今泉力哉監督だからこその独特なチャーミングさがある映画」「いろんな人が共感できる部分もある恋愛映画で、どの年代が見ても考えることがあると思う作品」

それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。

★★★★☆星4

こういう経験をしたことがない人からすると非現実的なお話、映画の中での物語という印象を受けるかもしれません。

しかし、私は現代の恋愛のリアルが描かれている作品だと思いました。

実際、こういう関係で悩んでいる女の子が私の友達にもたくさんいます。

主人公のテルコはよく言えば一途だが、悪く言えば都合のいい女です。

急なマモルの呼び出しにも応えられるように、常にスタンバイ状態で自分の生活は後回しにしているシーンがとても辛く苦しくなりました。

相手にどんなに尽くしても、その愛は一方通行で私なら惨めで苦しくて耐えられないと思いました。

劇中の「よかった、山田さんが僕を好きじゃなくて」の会話から、マモルのずるさがとても垣間見えてこの映画を見終わった時、自分自身が失恋したかのように苦しかったのを覚えています。

気持ちがハッピーな時に見るのをおすすめします。沈んでいる時に見ると、余計に気持ちが落ち込みます。

20代女性

★★★★★星5

『愛がなんだ』は、角田光代さんの小説が原作になっています。

話の流れは同じですが、映画オリジナルのシーンも付け加えられた内容になっています。

例えば、テルコと葉子が言い合いになるシーンは原作にはありませんでしたね。

原作を読んでいたわたしとしては、その違いも楽しむことができました。

わたしは、テルコがマモちゃんをずっと好きでいる気持ちの本当の正体は「執着」だと思いました。

最初はただパーティーで出会った気になる男の子だった存在が、テルコの中でどんどんふくらみ、好きな気持ちを抑えられなくなっていく。

やがてテルコは仕事もやめてしまう。マモちゃんのことが自分の世界の中心になっていく。どんな手段を使ってでも、どんな形であってもマモちゃんのそばにいたい。

そんなふうに相手にのめりこむほど好きになってしまったことが私にもあるので、この気持ちの正体はそうなんじゃないかな、と思いました。

俳優さんたちの演技力も素晴らしく、怒り、悲しみ、やりきれなさ、喜びといった感情を、言葉だけでなく表情でも繊細に表現されています。

『愛がなんだ』は今でも繰り返し見てしまう作品です。

30代女性

★★★★☆星4

『愛がなんだ』は、友達に連れられてなんとなく鑑賞しました。

成田凌も知ってるし予告映像も気になるし、くらいの気持ちで見に行きました。

最初はただ、主人公の男女が最終的にはくっつくみたいな話かなと思っていましたが、そんなありきたりな話ではなかったです。

この映画を見るまでは成田凌に好印象を持っていましたが、映画を見終わった後は少し嫌悪感を抱くほどに役に引き込まれました。

スカッとするような話ではありませんでしたが、異様にリアルで見てるのが辛いと思う反面、2人の行末が気になって最後まで見たくなる作品でした。

友達以上恋人未満の人が近くにいる人は胸に刺さる内容なのかなと思います。

どの年代でも考えさせられる映画だと思いました。

20代女性

★★★★★星5

今泉力哉監督の名が世に広く知れ渡ったきっかけの映画だと思っています。

Twitterでこの映画は面白い!と女性を中心に注目を集めていたのを見て、U-NEXTで観てみました。

ここ数年、東京の中心から少し外れたところにあるような街のアパートに住む男女の物語というのは、よく見られるようになりました。

ストーリー全体に大きな動きはなく、はっきりとしたオチもないような物語です。

「愛がなんだ」はそういった作品群の先駆けとなる作品だったと思っています。(でも、愛がなんだは面白いです!)

付き合っていると思っていたマモちゃんに良いように扱われ、ママちゃんの気分が悪い時には家から追い出されるテルちゃんは滑稽ですが、誰しも片思いをしているときの姿は悲しきピエロのようです。

自分は必死なのに相手には見向きもされない彼女は馬鹿ぽく見えますが、人間はそんなものだと思いました。

20代女性

★★★★☆星4

岸井ゆきのさんが好きで、この映画を何気なしに鑑賞しました。

同性として共感できる部分はたくさんあったり、気持ちをおさえれない部分は見てて納得してしまったり、だけど自分が異性だったら正直、こんな女の子は苦手だし、重いな~と思ってしまい、複雑な感情の中拝見していました。

テルコのここまで好き好きアピールされたら疲れてしまうけど、いざ自分だったら同じなのかなと思ってしまいました。

だけど好きなんだから仕方ないし、ここまで執念で追い続けるのも愛なんだなと思います。

自分が好きなように生きれば良いのです。

単純に手に入らないからこそ執着してしまうのではないかと思いました。

人物同士の会話の掛け合いが実に面白く感じ、ますます女優さんが好きになりました。

30代女性

★★★☆☆星3

主人公の女の人が恋愛体質な性格でした。

自分とは性格が真逆だったのであまり、主人公に感情移入ができず、あまり好きではなかったです。

結論からいうと、登場人物の好きな人がいて、お互いが、アドバイスされたりしたりするんですが、誰もくっつかず。

最後まで進展なしです。

主人公も相手のことが好きすぎて付き合うという段階を飛ばして色々しているし、正直いい歳なのにこういう人は自己責任では無いかと思います。

主人公の好きな人もなぜこの人を好きになるんだろうという疑問があったり、主人公を使い時だけ使うというクズっぷり。

あまり観ている人は好きにはならないと思います。

主人公と親友がケンカをするシーンがありますが、正直主人公が自分のことが見えてなさすぎてちょっと引きます。

20代女性

★★★★★星5

題名、そして物語に出てくるキャラクター達は愛がなんだ!と強いインパクトを受けましたが、鑑賞した私自身の感想では愛ってなんだろう…と思わされました。

尽くす事、弄ばれる事、ただただ思い続ける事なのか。

でも、きっとこのキャラクター達の恋は私達がごく当たり前に経験してきている恋と同じで、淡々と流れる日常にスポットを当てているような物語です。

マモちゃんのような男性って何故だか魅力的に感じるんですよね。

少しダルさがある雰囲気。ああいう男性に一度取り込まれてしまうと、どうしても離れられない。

そして、そんな男性に夢中になればなるほどテルちゃんのように重たい女性になっていっちゃうんだなって少し恐ろしくなりました。

不毛な恋ほど人をどんどん沼に引き寄せてしまう、そんな気がします。

40代女性

★★★★★星5

映画『愛がなんだ』は角田光代さんの恋愛小説を実写化した作品です。

「うわー、恋愛依存症って怖いなぁ…」と途中から引いてしまいましたが、これはテルコ=岸井ゆきのさんとマモル=成田凌さんだから絵的に成立しているのであって、一般人だったら…そして同僚や友達だったらドン引きだなぁ、と思ってしまいました。

ただ、ギリギリそうならないところで踏みとどまっているのが凄いです。

これまでも素敵な恋愛映画を撮っている今泉力哉監督だからこその独特なチャーミングさがあり、純粋すぎるほどにマモルが好きで尽くしているテルコと、同じように純粋にすみれ(江口のりこ)のことが好きなマモルの凸凹さが滑稽であり、ちょっぴり哀しくて、でも笑いを含んでいて、面白いです。

ぶっ飛んでいる人たちをぶつけてその化学反応を楽しんでいるような映画だなと思ったら、もう一度見たくなります。

そんなクセの強さがある映画です。

50代女性

以下、映画「愛がなんだ」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。

*映画「愛がなんだ」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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『愛がなんだ』に似てる映画3選

それでは、『愛がなんだ』に似てる映画も3つ、チェックしましょう!

主人公のアラサーOL・山田テルコを通して男女の複雑な恋愛を赤裸々に描いた本作『愛がなんだ』。

本作のようにうまくいかない恋愛模様や恋愛下手な登場人物たちを描いた3つの作品です。

『愛がなんだ』に似てる映画①500日のサマー

運命の出会いを信じているロック好きな青年トムが、新入社員として入社してきたサマーと出会ってから別れるまでの500日を描いた作品です。

サマーは真剣に付き合う気は無く、真実の愛など信じないトムと正反対な女性で、そんなサマーに振り回されてしまうトムの姿が切ないながらもコミカルに描かれています。

サマーとの関係に一喜一憂し、どんどんとふさぎ込んでしまうトムの姿はマモルとのことで頭がいっぱいになり、仕事も手につかなくなってしまうテルコの姿を彷彿とさせるものがあります。

主人公が恋愛体質という点が非常に類似している作品です。

管理人

『愛がなんだ』に似てる映画②勝手にふるえてろ

中学時代の初恋の相手との脳内恋愛を楽しむ主人公ヨシカが、好意を持てない相手との現実の恋愛との狭間で揺れ動く姿を描いた綿矢りさの同名小説を実写映画化した作品です。

恋愛経験の少ない、いわゆるこじらせ女子を松岡茉優がコミカルに演じており、コメディエンヌとしての彼女の魅力を存分に楽しむことが出来ます。

すぐに妄想してしまい、脳内の初恋の相手との運命を信じるヨシカの姿は、マモルとの未来を信じてやまないテルコの姿に通じるものがあります。

管理人

不器用な主人公の思い通りにいかない恋愛を描いている点が類似している異色の恋愛映画になっています。

『愛がなんだ』に似てる映画③“隠れビッチ”やってました。

清楚な女性を装って、思わせぶりな態度で男を弄ぶ主人公のひろみが、男性との出会いを通して、真実の愛に目覚めていく姿を描いたあらいぴろよによる同名人気漫画を実写映画化した作品です。

男たちにチヤホヤされて自己肯定感を高めることを目的としているひろみは、彼らと恋愛関係に発展する気など全く無いにも関わらず、相手に好意があるような素振りを見せます。

その姿は、都合よく相手を利用する葉子やマモルの姿に通じるものがあります。

恋愛においてのクズ男、クズ女を描いている点が類似している作品になっています。

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