『街の上で』の考察をあらすじ含め解説!ネタバレありで感想評価を調査してみた
2021年4月9日公開の映画『街の上で』。
映画公開当時、再開発途中の下北沢を背景に描かれたユニークな群像劇です。
『あの頃。』や『ちひろさん』などを手掛けてきた今泉力哉監督が、一人の青年と四人の女性たちの恋愛の要素を含みつつも、深い感情の動きを繊細に描いています。
古着屋、古本屋、おしゃれなカフェなど下北沢のサブカルチャーが映画の随所に散りばめられ、映画の舞台はまさに若者たちの聖地であり、彼らのライフスタイルがリアルに映し出されています。
映画『街の上で』の口コミ評判レビューには、
- コメディ要素もありクスッと笑いながら見れた
- 心がポカポカする物語
- 落ち着いた感じで、たんたんと流れていく映画
- 過度な脚色をしないのが良かった
- 日常生活をうまく表現している映画
- ナチュラルで柔らかな雰囲気の作品
- キャストの演技が良かった
- 下北沢を舞台に柔らかな雰囲気で話が進行する青春ムービー
という声が多数集まっています。
- 『街の上で』の考察をあらすじ含め解説
- 『街の上で』のあらすじ
- 『街の上で』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
『街の上で』の考察をあらすじ含め解説
最後にイハが青のもとに訪れた理由は?女性4人の荒川青への想いを読み解く
程よく緩く心地よい会話劇が見どころの「街の上で」。
ですが、意外と交錯する人間関係の中で、明確な感情が描かれず余白がある作品でもあります。
そこで、主要登場人物の女性4人から見た、主人公・荒川青への想いを考察して行きます。
管理人
①川瀬雪
雪は映画の冒頭で別れを切り出したり、浮気の相手が、自身がファンである若手俳優だったり、思いついたら一直線の猪突猛進タイプではありますが、青に対する恋愛感情という意味での好意は間違いないものと思われます。
映画終盤でも、自分の本当の想いに気付いて青とよりを戻しているくらいです。
都合よく解釈すると、青に対して愛想を尽かしたというより、自分の本当の気持ちを確かめるために、浮気をしたと解釈することもできるかもしれません。
感情と行動が一致していないところがあるようにも見えますが、「好き」という感情に右往左往する姿は、意外と映画『街の上で』の登場人物の中では、最も今泉力哉監督の作風が盛り込まれている人物だと思います。
相手に対して「好き」という言葉を発する唯一の登場人物でもあります。
管理人
言葉がそのまま相手への想いを表すものとは必ずしも限りませんが、このときの雪のセリフは正直感情として表れていたように見えました。
②田辺冬子
映画冒頭のナレーションで、冬子は青がガチガチに緊張しながら本を読む場面について「私が見たかった映像」と言います。
冬子が務める古書店に来た青に対して、学生時代のことをしつこく質問する様から、関心があるのは間違いないでしょう。
青の演技の練習に付き合ったり、映画の上映会に足を運んだりと、なし崩しではなく積極的に行動しているシーンもあります。
上映会後に冬子が監督の町子に対して「なぜ荒川さんのシーンはカットされたのか?」と質問をぶつけます。
この言葉から、ほとんど青を見るために足を運んだと考えるのが自然と言えるでしょう。
しかし、町子から素っ気ない対応をされるほど、ヒートアップしていく様子に、何かしらそれ以上の感情を読み解いてしまいたくなります。
町子から挑発するように「好きなの?」と聞かれたときに「だったら何なの?」と開き直った様子で、肯定はしないにしても否定はしていません。
このことから、「恋愛感情はあるけど彼女がいるから一歩引いている状態」もしくは「関心はあるけど、恋愛感情となると自分でも分からない」状態だと思います。
管理人
③高橋町子
この4人の中で、最も青に対する関心が薄いのが町子だと思います。
最初の行動でさえ、映画の出演を打診するなど、好意とは関係なく青に目をつけていたことは読み取れますが、結局は青のあまりに下手すぎる演技に絶望することとなります。
その場に青がいるにも関わらず、青が所在なさげに持っていた本を借りて、代役で撮影を始めており、かなり失礼な行いもしています。
楽屋で、青からカットしてもらって構わないという言葉に心底安心する様子から、少なくとも自身の映画の中では、いなくてもいい存在と捉えているようにすら見えてきます。
これ以降、青と町子が直接会話するシーンは出てきません。
その後の打ち上げで、会話の内容から察するに町子の元カレらしき人にちょっと雰囲気が似ているからという理由が明らかになることから、青を認識した当初はどこかピンとくるものがあったのかもしれません。
しかし、上映会後に冬子から問い詰められた際の様子を見ると、撮影後は青の存在を忘れていた可能性が高いです。
管理人
④城定イハ
イハは、劇中で最も青と会話を交わした人物であり、唯一いっしょに夜を明かした人物でもあります。
恋人関係である雪を除くと、最も青と距離感が接近した人物であると言えそうです。
ただ、それが恋愛感情となると、話は違ってくると思います。
飲み会から二次会の移動の際に、イハが青を自宅に招いたことで長々と恋バナに発展しますが、それらはとてもオープンな内容です。
一般的に女性が恋愛感情がある異性に対して、初対面から明け透けな話はそこまでしないのではないでしょうか?
現にこの2人は寝室を別にして夜を明かします。
その後、雪たちとの鉢合わせにより、恋人関係を疑われますが、そのような関係性ではないことは観客の立場から見ても明らかです。
上映会後に冬子と町子の会話に巻き込まれた際も、青とは友達ときっぱり言い放っています。
ただ、そこで気になるシーンは最後に青の古着屋を訪れるところです。
ここで青に「出演シーンはカットされていなかった」と伝えます。
冒頭の冬子のナレーションや、冬子と町子の会話を見る限り、これは嘘である可能性が高いです。
ただ、これは恋愛感情というよりは、その反応を見て面白がっているニュアンスに見て取れました。
となると、イハが古着屋を訪れた目的が気になります。
ここで青が本を読んでいることから、演技をしていない素の青を確認しにきたと言えるかもしれません。
本を自然体で読んでいる青を横目に見るイハを映してこのシーンは終わります。
この際、イハの表情は全く変わりません。
無意識に顔がほころぶといった様子もないので、単に「普段はこんな感じか」くらいに思っているニュアンスに見えました。
もしくは、イハも上映会まで青の存在は忘れていたけど、冬子と町子の会話で存在を思い出して、ふらっと寄ってみただけということもありえるかもしれません。
管理人
『街の上で』のあらすじ
(以下、映画『街の上で』のあらすじです。)
『街の上で』あらすじ|恋人と別れた青と何気ない日常
単身用アパートの狭い部屋で、青と雪が別れ話をしていました。
雪は自分の浮気を理由に別れを告げますが、青はそれに納得しない様子です。
それならと雪はあなたと別れたと思っているから、あなたは私と別れてないことにしておいていいよと青へ驚きの提案をします。
あまりの斬新な発言に青は、ただただ呆然とするのでした。
失意の底にある青は、古着屋のスタッフとして働いています。
そこに、若い男女のカップルが買い物にやってきますが、唐突に巻き起こる口論に青はたじろぐことしかできません。
夜になり、ライブ鑑賞に出かけていた青は、路上喫煙を警察官に注意されます。
さらに、「姪っ子に恋愛感情がある」と複雑なカミングアウトをされ、青はただ困惑するのでした。
そして、青は行きつけのバーに入店します。
そこで、バーのマスターから、雪から青の連絡がしつこいと聞いたから気をつけろと忠告を受けます。
言いがかりに憤りを覚える青は、やり切れない気持ちを抱えながら、帰路につくのでした。
日が変わり、青は、行きつけの古本屋で女性店員・冬子と学生時代にしていた音楽の話で盛り上がりますが、青の余計な失言により気まずい空気になりました。
『街の上で』あらすじ|まさかの映画出演
ある日、映画監督を志す女子学生・町子が青の古着屋に来店して、卒業制作の映画に出演して欲しいとオファーをします。
余りに唐突な打診に呆気にとられる青は、中途半端な気持ちのまま出演を決心します。
映画の撮影に参加することになった青は、待合室で朝ドラに出演している俳優の間宮と出会います。
青は、「前に付き合っていた彼女が間宮さんのことを好きでした」と行き場のない好意を伝えて、間宮から感謝の言葉の伝言を託されるも、伝えようのない状況に気まずい思いを抱えます。
そして、撮影で青の出番がやってきますが、ぎこちない演技に撮影スタッフは困惑します。
あっさり代役を立てられて青の出番はあっという間に終わってしまいました。
そして、成り行きで映画の打ち上げに行くことになった青は、そこで出会ったイハの家に行き、恋バナを始めます。
初めて行った風俗の話や雪に浮気されて別れを切り出されたこと、引きずっている想いを正直に打ち明けていきます。
それから青に話を促されたイハは、関取の彼氏と付き合っていた過去の話をします。
関取との夜の話をデリカシーなく聞き出す青ですが、明け透けな雰囲気で場の雰囲気は和んでいきます。
『街の上で』あらすじ|グダグダの演技となし崩しの恋バナ
結局、朝までイハの家に泊まっていた青は、玄関口でイハの彼氏らしき存在と鉢合わせて気まずい空気になります。
その場をなんとかやり過ごし、青が帰路に着くついでに、イハはコンビニへ買い物に行きます。
しかし、そこで雪とバーのマスターと鉢合わせてややこしい事態になります。
お互いの浮気を疑う青と雪は、ひたすら水掛け論を繰り広げます。
さらに、イハの彼氏らしき存在が自転車でやってきて、青に合鍵を渡して事態の複雑さに拍車がかかります。
結局、お互いやり直したい気持ちがあることを察したところで、雪は唐突にその場にあった自転車を奪って逃げだすのでした。
その先で、青が以前で出会った警察官に呼び止められます。
自転車の盗難に注意するよう伝えた上で、やはり姪っ子とのエピソードを話し始めた警察官は、姪っ子に勇気を出して告白することを決心したと話します。
そのエピソードから何かを感じとった雪は、自転車は自分の物ではないことを白状し、自分の気持ちを伝えると走り出すのでした。
家に帰っていた青は、ふと学生時代のオリジナルソング「チーズケーキ」を歌います。
失恋の苦みをチーズケーキに例えて歌った曲です。
物思いにウットリしていると、雪は間宮を連れて青の家にやってきて、実は浮気相手は間宮だったと伝えるのでした。
以上、映画『街の上で』のあらすじでした。
果たして青は雪とよりを戻すことはできるのでしょうか?
結末が気になる方は、実際に映画を見てみることをオススメします。
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『街の上で』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『街の上で』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|今泉力哉の真骨頂の可笑しい青春群像劇
映画『街の上で』は、下北沢映画祭からの依頼を受けて、今泉力哉が監督したオリジナル作品です。
再開発前の味がある下北沢の街並みを舞台にして、若者たちの何気ない日常と恋愛話を巧みにすくい上げて、映画ファンから大きな評価を得ました。
下北沢の古着屋で働く青は、ある日突然、恋人の雪から、雪自身の浮気を原因に別れを告げられてしまいます。
やり切れない想いを抱えながらも、青は行きつけのバーで愚痴をこぼしたり、古着屋で若者カップルの痴話喧嘩に巻き込まれたりと、なんてことない日々を送ります。
そんなときに、映画監督を志す女子学生の町子から映画の出演をオファーされて、映画撮影の打ち上げで出会ったイハと朝まで恋バナを語り明かしていくというあらすじです。
管理人
ストーリー展開は起伏がかなり少なく、主人公の青が出かけた先々でなんとなく会話を続けるというものですが、その会話の脱力具合が可笑しくも、どこか本質めいていて惹き付けられてしまいます。
そして、各登場人物もとても魅力に溢れています。
ただひたすら、物事に巻き込まれていく青のリアクションがチャーミングで、ことあるごとに笑いを誘ってきます。
セリフの間合いや表情など若葉竜也さんがこれ以上ないハマり役でした。
女性キャストの雪を演じた穂志もえかさん、イハを演じた山崎青渚さん、冬子を演じた古川琴音さん、町子を演じた萩原みのりさんによる俳優自身の魅力も掛け合わさり、どれも全く異なるキャラクターで実際にこの世に存在していると思ってしまうようなリアリティがあったと感じました。
特に終盤で、それぞれが偶然の再会を果たす場面の会話には笑いがこらえきれません。
今泉監督の演出が巧みだと感じるところは、こうしたコメディ要素が強い展開でも、当人たちはいたって真面目に振る舞っているところです。
それゆえにシチュエーションのシュールさが際立ち、可笑しさを感じながらも、それぞれのキャラクターに感情移入させられるのだなと思いました。
管理人
映画の最後に、雪は間宮との関係性を断ち切ったと青に伝えます。
思わずその場を走り去る間宮を指さして、青は「あんなにファンだったのだから追いかけなよ!」と訴えかけます。
そんな青の可笑しさ混じった必死の行動に、雪は愛おしさを感じたのか、2人は復縁して冷蔵庫に放置されたままだった誕生日ケーキを食べて映画は終わります。
起伏の少ない展開は、人を選ぶかもしれませんが、日常を切り取りながら時折シュールさが際立つ展開や、会話がハマる人には深く刺さる作品だと思います。
『街の上で』のみんなの口コミ評判レビュー
『街の上で』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「何か凄いことが起こるわけではないが、心が暖かくなったりクスっと笑えるような作品」「特別なにかが起こるわけじゃないけど、とっても温かくなるポカポカした映画」「キャラクターが持つ独自の魅力が見事に描かれていた」「仕事終わりや休日にゆっくりと見たい映画」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★☆星4
落ち着いた感じで、たんたんと流れていくストーリーが好きで、見るきっかけとなりました。
でも、その中にちょっとした刺激がある、なんとも歯がゆい感じでした。
古川琴音さんが出演されており、彼女がとても好きなので、自分にとっては、とても味のある作品でした。
日々、代わり映えのない日常生活で、それが1番幸せと言われればそうなのかもしれませんが、たった1つのことをきっかけに、見える景色や世界が変わり、生きることがとても楽しくなる。
こんな経験を人生でできるひとが、一体どれくらい要るのだろうかと考えさせられました。
その中に恋愛や人間関係を絡めることで、様々な感情を生み出し、人として成長していく流れも見られ、見ている側にも考えさられる作品でした。
30代女性
★★★★★星5
下北沢で繰り広げられる古着屋に勤める青年と、4人の女性の物語。
この映画のすばらしいところは、過度な脚色をしないと言う事。
普通のドラマや映画だと、この人は明らかに怪しいから後々ストーリーに絡んでくるなというような演出が多いが、私たちの人生は必ずしもそういうわけではなく、また会おうねと言っていても合わないような人だったり、もう二度と会わない人にばったり会ったりする、そういった日常生活をうまく表現している映画映画だと思います。
また、主人公と映画アシスタントの女の子が家で一晩過ごすシーンは、知人から友人に、そしてほのかな恋愛感情になるのかならないかという心情をうまく表現していたと思います。
2人の何気ない会話だけで、心のつながりが強くなっていく様子を描かれていました。
何か凄いことが起こるわけではないが、下北沢という若者が集まる街を舞台に、等身大のストーリーが繰り広げられていく、心が暖かくなったり、クスっと笑えるような作品です。
30代男性
★★★★☆星4
『街の上で』は、下北沢を舞台にしたラブストーリーです。
主人公の男性が彼女からフラれたことをはじまりに、彼を取り巻く下北沢の街や恋の予感などの人間模様を描かれます。
この作品では、恋愛映画の名手・今泉力哉監督の独特な台詞回しが遺憾無く発揮されています。
日常的なリアリティの中にユーモアのある会話の数々に思わずクスリと笑ってしまいました。
また、主人公・青を取り巻く女性たちがみんな愛らしく、本当に魅力的です。
私は特に、イハを演じた中田青緒さんにこの作品で強く惹かれ、お気に入りの女優さんになりました。
下北沢にて実際に存在するお店などでロケを行っているので、鑑賞後には映画で登場した場所の聖地めぐりも楽しいと思います。
20代女性
★★★★★星5
下北沢を舞台に柔らかな雰囲気で話が進行するムービーでした。
彼女を忘れられずにいる青が様々人と出会い、対話をしながら前に進み出す物語で、自分の気持ちに正直になれない大人たちが多く出てきて終始ムズムズするけどハッキリ、キッパリ伝えることの難しさを改めて感じました。
自分が好きなシーンはイハと出会って家でたわいもない恋バナを繰り広げるシーン。
あーいうちょうどいい距離感で男女の友情が築かれていく感じがリアルで良かったです。
異性といるだけで付き合ってるとか付き合ってないとかとにかくめんどくさいってシーンが印象に残りました。
共感する部分がとても多かったのでストーリーがすらすら入りました。
役者さんの演技が上手で生き生きとしてて、青春って感じで良かったです。
30代男性
★★★☆☆星3
『街の上で』の主役の俳優さん自体は、初めて見る方であまり見た目や雰囲気がタイプではありませんでした。
しかし、映画の雰囲気や古着屋、下北沢、日常と考えたとき、荒川青という青年の雰囲気にとてもマッチしていると思いました。
すごく派手なものや鮮やかななもの、キラキラしたものに目を奪われがちですが、彼の雰囲気は奇抜でないにも関わらず、とても気になる存在として、映画の中で感じ、映画を鑑賞しました。
大人しめで、古着屋の店員として働いている時間も座って読書をしている姿は印象的です。
読書姿が、こんなにもしっくりきて普段の様子が垣間見えます。彼の日常は、元カノに振られてぱっとしない日々でした。
しかし突然彼の日常が変化し、自主制作映画を作る町子から声をかけられて、彼の生活がまた再び色付いていく様子を、不思議な感覚だったのですが腐れ縁のような立ち位置でみていました。
彼の雰囲気やなんとなく頼りなく、恋愛下手そうな様子がそう感じさせたのかもしれません。
彼女が自分に関心があると思い込む中、2人の距離感や互いの温度差をつい見守ってしまう作品です。
40代女性
★★★★☆星4
面白かった~!外国映画のような会話劇。
特別なにかが起こるわけじゃないけど、とっても温かくなるポカポカした映画です。
ストーリーに大きな展開があるわけではなく、ずっと気まずくてずっとぎこちないく、淡々と進んでいくけどなぜか飽きない。
クスッと笑える会話を盗み聞きしてる感覚で笑ってしまいます。
ちょうど良い距離感での男女の友情がなんともリアルでたわいもない恋バナをしてるシーンが好きでした。
何もない、ノンストレスで話している時が1番幸せなんだな~とほのぼの。
ベストシーンは青とイハちゃんの長回しです。出会って間もない異性と2人きりの時間。
独特の流れや会話のテンポ感、あれを表現できているのがすごかった。引き込まれていく感じ。
下北沢の雰囲気と内容がとてもあっていて映像的にも素敵でした。
20代女性
★★★☆☆星3
なかなか彼女を忘れられずにいる青がいろんな人と出会い、対話をしながら前に進んでいく物語です。
下北沢が舞台になっていてナチュラルで柔らかな雰囲気の映画だと感じました。
自分の気持ちに正直になれない大人たちの葛藤が煮え切れない感情でムズムズしますが、相手にはっきり伝えることの難しさを改めて感じました。
ちょうどいい絶妙な距離感で男女の友情が築かれていく感じが自然体で心地よかったです。
面白かったなぁというよりは、男女ともに共感する部分が多いのではないかなという感想です。
休日や仕事終わりなどゆっくりしながら見るのがいいなとも感じたので、またゆっくり見てみたいです。
若葉竜也さんと中田青渚さんが出てる作品をもっと見たくなりました。
30代女性
★★★★☆星4
こちらの作品は、どこか懐かしい作品でついつい見入ってしまいました。
下北沢を舞台に物語が繰り広げているため風景なども新鮮さそのものでした。
また、美大に通う女性監督の出会いで大きく変わっていく青年の物語や女性達の複雑な心境を描いている作品でした。
古着屋で働いていたり、浮気をされて飲み屋で飲み歩きっていうのもなかなかありそうな展開だけに、どこか自分としなる部分もあり懐かしい気持ちで見ていました。
演技力がみなさんとても高く、みなさんが本当にその風景にあるかのような展開で楽しませていただきました。
若者の心の奥に抱える闇の部分も見えて、そこも見どころのポイントです。
20代男性
*映画『街の上で』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。