こんな夜更けにバナナかよ|映画と原作の違いと時代背景を解説【あらすじとネタバレ含む感想評価】

2018年12月18日公開の映画『こんな夜更けにバナナかよ』。
24時間体制での介助が必要な患者と、患者を支えたボランティアとの現場を描いた実話作品となっています。
主演は大泉洋で、患者を支えたボランティア役として高畑充希や三浦春馬などが演じています。
タイトルの意味は、難病を抱えている鹿野さんが夜中にバナナを食べたいと言い出したことからきているそうです。
主題歌はポルノグラフィティの「フラワー」となっています。
- こんな夜更けにバナナかよ|原作と映画の違い!時代背景も原作と一緒ではない
- こんな夜更けにバナナかよのあらすじ
- こんな夜更けにバナナかよのネタバレ含む感想評価と口コミ評判レビュー
「こんな夜更けにバナナかよ」は原作を読んでおくとより一層、映画を楽しめるのでおすすめです!!
■公式■「こんな夜更けにバナナかよ」の原作を無料で試し読みするなら、Yahoo!のeBookJapanで検索!
目次
こんな夜更けにバナナかよ|原作と映画の違い!時代背景も原作と一緒
こんな夜更けにバナナかよの原作と映画の違い
映画では鹿野さんの生き方を笑いや涙を交えながら描いている形です。
が、原作はもっと複雑な人間関係や障がい者の自立、そして障がい者とボランティアの関わり方のリアルを伝えたものになっています。
映画では最終的に美談のような形で終わっていますが、実際はわがまま放題で強烈な個性をもつ鹿野さんとボランティアたちとの間にもっと葛藤があったようです。
また、映画ではボランティアの人たちがボランティアを続ける理由をあまり深く掘り下げていません。
が、原作では何かを求めて鹿野さんと関わるようになった人たちが多くいたことが分かります。
一体どちらが支える側でどちらが支えられる側なのか分からなくなったボランティアもいたようです。
管理人
そして映画では美咲と田中がメインとなって描かれていましたが、原作ではもっとたくさんのボランティアと鹿野の関わりが描かれています。
実際には大学生を中心とした500人以上のボランティアがいました。
原作では人間が生きるということはどういうことなのかについて考えさせられる内容でもあります。
時代背景も原作と一緒
映画の1番初めのシーンで、「1994年、札幌」という表示が出ることから、映画の中は1994年の札幌が舞台になっていることが分かります。
そこでは既に鹿野はたくさんのボランティアに囲まれ、自立生活をしていました。
原作で描かれている本当の鹿野の経歴では、1959年に生まれ、1982年に自立生活を開始し、1995年に人工呼吸器をつけ、2002年に亡くなるというものです。
映画でも1994年から始まって、皆んなで年を越し、それから人工呼吸器をつけるようになったことから大体同じ時代背景で物語が進んでいっていることが分かります。
それから7年後に鹿野は亡くなったと語られていることから、亡くなった年も同じだと推測できます。
■公式■「こんな夜更けにバナナかよ」を無料で試し読みするなら、Yahoo!のeBookJapanで検索!
よりお得にフル動画で無料視聴できる公式サービス
『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』のフル動画を観るのにおすすめなHuluについて紹介しておきます。
Amazonプライム・ビデオも、無料期間中に解約すれば料金の支払いが掛からない点は一緒です。
しかし、プライムビデオは配信作品の入れ替わりが激しく、視聴しようと思ったら配信されていない事がよくあります。(2025年6月時点ではレンタル作品です)
また、値段のせいか見放題となっている配信作品がプライムビデオは少ないです。
レンタル作品が多い上、スマホやタブレットのアプリからではレンタル作品を購入することが出来ないというデメリットもあります。
それに比べてHuluでは作品数が7万本以上と、プライムビデオの見放題作品と比べると7倍以上となっています。
また、映画だけでなく日本ドラマや海外ドラマ、アニメまで豊富に作品が揃っています。
暇つぶしに、追加料金のことなどを考えずに楽しみたいという方は、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』を観たら継続で使うことも検討してみてくださいね。

こんな夜更けにバナナかよのあらすじ|美咲と鹿野の行方
(以下、映画「こんな夜更けにバナナかよ」のあらすじです。)
こんな夜更けにバナナかよのあらすじ|鹿野との出会い
1994年、札幌。美咲は医大生の彼氏である田中のボランティア先を訪ねたところ、鹿野に声をかけられます。そして、一緒に一晩ボランティアに付き合うことになってしまいました。
夜中の2時を過ぎてもお喋りを続ける鹿野に付き合っていると、突然鹿野がバナナが食べたいと言い出します。美咲は必死に探し周り、ものすごい形相で鹿野にバナナを渡します。すると鹿野はぐっときたと陽気に言うのでした。
こんな夜更けにバナナかよのあらすじ|ブチ切れる美咲
鹿野は筋ジストロフィーを患い20歳まで命がもたないと言われていましたが、病院を飛び出し、34歳の今まで生きてきたのでした。そんな鹿野を尊敬する田中に再びボランティアを頼まれ、美咲は渋々承諾します。
しかしわがまま放題で、真面目に働いている田中に横柄な態度をとる鹿野に美咲はついに何様だとブチ切れてしまいます。そんな美咲に鹿野はもう来るなと言い放ちました。
その夜、鹿野は田中に手紙を書いてほしいとお願いします。それは美咲への手紙で、そこには謝罪と共に美咲への恋心が綴られました。デートの誘いまで書かれており、田中にお願いされた美咲はキスすることを条件にそのお願いを承諾します。
約束の日、田中と高村と共に鹿野はやってきました。ジンギスカンを食べながら、鹿野は自分のことを話します。既婚者であったことや、アメリカ旅行に行きたいこと、そしてボランティアを集めるために有名になりたいことなど鹿野について様々なことを知ります。
途中で便を漏らしてしまうという事件はあったものの、鹿野と美咲はすっかり仲良しになっていました。
こんな夜更けにバナナかよのあらすじ|鹿野の母親に会う美咲
病状が悪化し、鹿野は医師の野原に入院を勧められます。しかし命の責任は自分で持つと入院を拒否します。
ある日、鹿野の母親の光枝が家を訪ねてきます。たくさんの差し入れを持ってきてくれた光枝に対し、鹿野は帰れと冷たい態度をとります。
美咲はお使いついでに帰っていく光枝と一緒に話をしました。
光枝はあんな身体に生んだ自分が悪いと悲しい笑顔を浮かべます。
自立したいという鹿野のために何も手を出さないことが今の光枝にできることなのでした。
以上、映画『こんな夜更けにバナナかよ』のあらすじでした。
■公式■まだ読んでないの?「こんな夜更けにバナナかよ」を無料で試し読みするならeBookJapanでいますぐ検索!
こんな夜更けにバナナかよのネタバレ含む感想評価と口コミ評判レビュー
(以下、映画「こんな夜更けにバナナかよ」のネタバレ含む感想評価と口コミ評判です。)
ネタバレ含む感想評価|素敵な生き方に感動
初めは障がい者のお話ということで、見るのが辛くなってしまうようなストーリーなんだろうなと思っていましたが、良い意味で予想を裏切られました。
どんどんとストーリーにのめり込んでしまい、目が離せなくなってしまいました。
身体が動かなくなってしまう病気という悲しい運命を背負いながらも、そんなことを微塵も感じさせない鹿野という人物。
そこで、この映画も楽しく明るい雰囲気に包まれていました。
大泉洋の演技というものには疑問があったので期待をしていなかったのだけれど、なんとも陽気な役どころがぴったりとハマっていたのではないかと思います。
障害をもっていても、自分のやりたいことを素直に追求していく鹿野さんの姿が心にとても残りました。考えを改めて問われるいい映画だと思います。ネタバレ含む口コミ評判レビュー
★★★★☆星4
この映画の見所は幼少の頃から難病の筋ジストロフィーを患い、体で動かせるのは首と手だけの鹿野さんが悲しい表情を見せずに人生を謳歌しているところです。
人の助けがないと生きていけないにも関わらず、病院を飛び出し、風変わりな自立生活を始めて自ら大勢のボランティアを集め、迷惑ばかりかけます。自由すぎる性格に振り回されながら、でも、まっすぐに力強く生きる彼のことが皆大好きでした。
この映画は、そんな鹿野靖明さんと、彼に出会って変わっていく人々の人生を、笑いあり涙ありで描く最高の感動実話でした。私はこの映画を見て今までの自分がちっぽけに思いました。鹿野さんから生きることの大切さ、喜びを学びました。
10代女性
★★★★★星5
まだ、医療福祉の環境が整備されていない時代に、筋ジストロフィー(筋肉が衰えていく難病)でありながら、自立した生活を送る事に必死にしがみつく男性を描いた作品です。
様々な課題に直面しながらも、ボランティアと文字通り体当たりで生活していく姿は、まさに闘いそのものであると感じました。映像であるからこそ直接伝わる雰囲気も多く、見終わった後に様々な事が頭の中に浮かんでいました。
自分なら同じことができるのか、同じように支えることができるのか、家族であればどうだったか、本当に色々な視点から考え直されることがありました。
最後には旅立ちが待っているのですが、決して過剰な表現もなく、素直に悲しみに浸ることができ、鑑賞中にどれだけ世界観に入っていたかということを実感しました。
30代男性
★★★★★星5
私は大泉洋さんが大好きなので、大泉洋さんが出演する作品は毎回拝見していますが、大泉洋さんの作品の中でも「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」はかなり人間の奥底にある温かいものを感じる作品でした。
最初は大泉洋さん演じる鹿野さんが、障害のために身体が不自由でありながらも、ボランティアの人のおかげで病院や親に頼ることなく生活していくというストーリーということで、ボランティアの大切さや、有難さを感じるだけの映画なのではと思っていました。
実際、この作品を見て、自分もボランティアまではできませんが、街で出会う障害をもった人に進んで手を差し伸べようという気持ちにもなりました。
しかし、この作品を最後まで見終わったとき、私の気持ちはもうひとつ違うことを感じていました。それは、障害をもった人を助けるというよりも、人と人として支えあうことの素晴らしさでした。
鹿野さんの生き方をみて、世界中の人が同じ気持ちになれば素敵だなぁと思います。ぜひおすすめしたい作品です。
30代女性
★★★★☆星4
どんな病であれ、特にそれが助からないとわかっている場合、周囲の人間は、その本人とどう向き合って、どう接するか思い悩むものだと思います。
当然、本人も、周りにかける負担を思うと、なかなかストレートに望みを伝えられなかったり、遠慮してしまうことが多々あるのではないかと思います。
そんな想像の範囲を大きく超えてくる、大泉洋演じる主人公の自己中とも捉え兼ねられない態度。しかし、その突き抜けた明るさと、裏も表もなく気持ちと要求をぶつける姿、病人だからとか健常だからとかの区別なく何も諦めていない強さに、清々しさすら感じ、周囲の人達も同じような思いで、時に戸惑い困惑しつつも、巻き込まれ離れられなくなっていったのではないかと思います。
実は大変に重いテーマであり、誰もが直面する可能性のある難しい課題でもありますが、主人公のシニカルでありながら暗さのないそのキャラクターを大泉洋の素晴らしい演技で、最後まで引っ張られていきます。が、最後にはその重いテーマがズッシリと心の中に残り考えさせられる映画でした。
40代女性
*映画「こんな夜更けにバナナかよ」のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。