『マーベルズ』のひどいと爆死した理由3つ。エンドクレジットの意味や繋がりを解説考察。感想口コミレビューを独自調査。

2023年11月10日公開のマーベル映画『マーベルズ』。
2019年公開『キャプテン・マーベル』の続編作品です。
キャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァースに加え、ディズニープラスのドラマで人気を得たカマラ・カーン(ミズ・マーベル)、そして『ワンダヴィジョン』で能力を得たモニカ・ランボーが初めて一堂に会し、トリオヒーローとして描かれるます。
目次
ひどいと爆死した理由3つを解説。『マーベルズ』が残した不名誉な記録。
映画『マーベルズ』は、2019年に公開され、全世界で興行収入11億ドルを超える大ヒットを記録し、日本でも興行収入約20億円を記録。
MCUの単独作品としては史上初めて全世界で興行収入10億ドルを超えるという成功を納めた『キャプテン・マーベル』の続編として2023年に公開されました。
映画『マーベルズ』も、前作と同様に、当然ながら大ヒットするだろうと大きな期待が寄せられていました。
が、蓋を開けると全世界での興行収入が約2億600万ドルと前作の5分の1というまさかの結果となってしまいました。
製作費が2億2000万ドルかかっており、広告宣伝費もかなりの金額がかけられていると予想されますので、この結果は記録的な大爆死と言えるでしょう。
さらに、MCU作品の中でこれまで最も興行成績が低いとされてきた『インクレディブル・ハルク』(2008年/約2億640万ドル)をも下回り、全世界興行収入・北米オープニング成績ともにMCU史上最低の記録を更新してしまいました。
結果として『マーベルズ』は、MCUにおけるワースト興行収入作品として名を刻むこととなったのです。
そして興行面だけでなく、作品の中身自体も賛否両論が分かれる結果となり、「ひどい」という感想が散見される事態となってしまいました。
なぜ、映画『マーベルズ』は「ひどい」と言われ爆死したのか、その理由は3つあると考察されます。
管理人
ひどい理由①ポリコレの傾向
映画『マーベルズ』が「ひどい」と言われてしまう理由の1つ目は、ポリコレに原因があると考えられます。
ポリコレは、ポリティカルコレクトネスの略で人種や性別などで多種多様な背景を持つ人々を尊重して、差別的な表現を避けていく考え方のことを指していますが、近年のMCU作品では『シャン・チー/テン・リングスの伝説』、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』『アントマン&ワスプ:クアントマニア』などでポリコレの傾向が強まっています。
映画『マーベルズ』でも主要キャラクターのモニカは黒人女性、ミズマーベルはパキスタン系の女性、そして、女性の三人チームが活躍するという内容に関しては、ポリコレを意識していると考えられます。
この一連のポリコレ傾向の強化によって、作品の中の表現がされたことにより、MCU作品がつまらなくなったと感じる方多くおり、「ひどい」という感想に繋がったと考察できます。
ひどい理由②ドラマシリーズのハードル
映画『マーベルズ』が「ひどい」と言われてしまう理由の2つ目は、作品の内容が掴めない点にあります。
マーベルシネマティックユニバースの33作品目の作品となっていますが、ドラマシリーズである『ワンダヴィジョン』や『ミズ・マーベル』との結びつきがかなり強い作品となっています。
そのため、このドラマシリーズを鑑賞していないと、作品の内容が掴みづらい部分があることから、楽しめなかったという方が多くおり、「ひどい」という声にもつながりました。
ひどい理由③不必要なシーン
映画『マーベルズ』は、ドタバタコメディのようなシーンも多くありますが、特に批判が集まっているのが惑星アラドナでのシーンです。
歌と踊りが言語になっている惑星の設定からミュージカルのようなシーンが展開されていきますが、作品の本筋に関係なく、時間の無駄と捉えてしまった方がおり、「ひどい」という感想に繋がったと考察できます。
キャプテンマーベルがディズニーのプリンセスのような衣装で踊るという展開については意外性があって面白いですが、果たして必要があったのかと問われると疑問が残ります。
最後に登場した人物は誰?『マーベルズ』エンドクレジット解説
MCUシリーズの大きな魅力のひとつが「エンドクレジットシーン」。
過去には『アイアンマン』でニック・フューリーが登場しアベンジャーズ計画を示唆したり、『アベンジャーズ』ではサノスが初登場するなど、シリーズの未来を決定づける重要な瞬間が数多く描かれてきました。
そんな恒例行事とも言えるエンドクレジットシーンは、映画『マーベルズ』でも2つ用意されています。
果たして、最後に登場した人物たちは誰なのか?そして、今後のMCUにどのような影響を与えるのか、詳しく見ていきましょう。
管理人
ヤングアベンジャーズの結成の可能性大!でも….
1つ目のエンドクレジットシーンでは、ミズマーベルことカマラ・カーンが登場。
ドラマ『ホークアイ』に二代目のホークアイとなったケイト・ビショップに連絡を取り、チーム結成の打診をするといった内容となっています。
原作ではケイト・ビショップや『アントマン』のキャシーなどが若きアベンジャーズであるヤングアベンジャーズを結成するという展開がありますので、映画でも今後ヤングアベンジャーズが描かれるのではないかという予感を感じさせるシーンとなっており、ファンから期待が寄せられています。
ただ、映画『マーベルズ』が大爆死してしまい、ドラマシリーズ『ミズ・マーベル』自体も、大きな成功を納められてない結果に。
なので、実際に「ヤングアベンジャーズ」の活躍が映画で描かれていくのかは微妙なところかもしれません。
管理人
X-MENの登場
2つ目のエンドクレジットシーンでは、モニカがマルチバースへ飛ばされてしまったシーンが描かれます。
病室で目覚めると、亡くなったはずの母マリアと瓜二つの人物が側にいましたが、別人のバイナリーという人物であったことが明らかとなります。
そして、研究者と見られる青い獣姿のミュータントが現れますが、このミュータントは同じくMARVELの人気コミックを実写映画化した「X-MEN」に登場するビーストことハンク・マッコイであり、今後MCU作品がX-MENと繋がっていくことを示唆したシーンとなっています。
ちなみに、ハンク・マッコイを演じたケルシー・グラマーは、2006年公開の『X-MEN:ファイナル ディシジョン』、そして、2014年公開の『X-MEN:フューチャー&パスト』でもハンクを演じており、X-MENからはお馴染みの役者となっています。
管理人
2026年公開予定の新作『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』にもハンクは登場する事になっていることから、今後どのような展開になっていくのか楽しみで仕方ありません。
『マーベルズ』のあらすじ
(以下、映画『マーベルズ』のあらすじです。)
『マーベルズ』のあらすじ|不思議な現象に巻き込まれてしまうキャロル、モニカ、カマラの3人
クリー人の新しい指導者ダー・ベンは、強大な力を持つバングルの片割れを回収し、残る一方を探索していました。
同じ頃、宇宙の電気異常を調査していたキャプテン・マーベルことキャロルは、異常なジャンプポイントを発見。
ジャンプポイントに触れると、キャロルと同様にジャンプポイントを調査していた知覚兵器観察対応局S.A.B.E.Rのエージェントであるモニカ、そして、ジャージーシティに住むミズ・マーベルことカマラのバングルも反応し、3人のいる場所が入れ替わる現象に巻き込まれ、それぞれの能力を利用することによって、居場所が入れ替わってしまうことが明らかとなります。
この現象が指導者であるダー・ベンの企みであるとキャロルは推測し、クリー人とスクラル人との間で和平交渉が行われている惑星ターナックスへと向かいます。
『マーベルズ』のあらすじ|惑星ターナックスとアラドナの資源を奪うクリー人の指導者ダーベン
クリー人はキャロルを敵視していることから3人は激しい戦いを繰り広げることとなり、ダーベンのバングルによって不安定なジャンプポイントが形成されてしまい、街は崩壊してしまいます。
犠牲者を出しつつも避難民であるスクラル人はニューアスガルドで保護されることなりますが、和平交渉が決裂したことにより、キャロルに対してスクラル人から非難の声が上がっていました。
クリー人が住む惑星ハルは空気と水が足りず、滅亡寸前であることからダー・ベンはジャンプポイントによってターナックスから空気を取り込み、次は水が豊富な惑星アラドナを狙っていることを知り、一行は惑星へと向かいますが、ダーベンたちとの激しい戦いの末にジャンプポイントが形成され、アラドナはターナックスと同様に豊富な水資源を失うこととなってしまいます。
『マーベルズ』のあらすじ|太陽を狙うダーベンとの戦い
ダーベンに逃亡されてしまったキャロルは目を背けていた過去について語り始め、かつて自身の記憶を改ざんし、クリー人を支配していた人工知能のスプリームインジェンスを破壊したことによって、惑星ハルは混乱の一途をたどり、結果的に現在のような状況になってしまったことからクリー人に恨まれていることを明らかにします。
キャロルの知られざる過去を共有し、次なるダーベンの狙いが地球の太陽であることが明らかとなり、3人はダーベンの野望を阻止するために彼の船へと潜入し、激しい戦いが始まるのでした。
以上、映画『マーベルズ』のあらすじでした。
『マーベルズ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『マーベルズ』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|過去の失敗との葛藤を描いたキャプテンマーベル、4年ぶりの続編
映画『マーベルズ』は、2019年に大ヒットを記録した『キャプテン・マーベル』の続編として、2023年に公開されました。
前作が全世界での興行収入が11億ドルを超える大ヒットを記録しましたが、映画『マーベルズ』は2億ドルと振るわない数字になってしまいました。
その理由は前作が『アベンジャーズ/エンドゲーム』公開を控え、全世界が盛り上がっていたという状況も原因があると思いますが、主人公キャプテン・マーベルことキャロル以外の主要キャラクターであるモニカとミズ・マーベルことカマラはドラマシリーズ『ワンダビジョン』、『ミズ・マーベル』でそれぞれ活躍したキャラクターであり、ドラマを観ていない観客を置いてけぼりにしているという状況が大きいと思います。
キャラクターの詳細を知るためにも、軽くドラマの内容については知っておいた方が作品を楽しめると思います。
かつてキャロルが崩壊させる原因を作ってしまった惑星ハルに住むクリー人の指導者ダー・べンがヴィランとなっています。
キャロルへの復讐に燃えるダーベンは、惑星ハルの復興のために他の惑星の資源を奪って崩壊させようと考えており、キャロル、モニカ、カマラの三人が立ち向かっていくといった内容です。
前作でキャロルがクリー人の人工知能スプリームインジェンスを破壊したがすべての元凶となっており、目を背けてきた過去に向き合うこととなるキャロルの心の葛藤が描かれおり、彼女の人間味に触れることが出来る作品となっています。
これだけ聞くと、かなりシリアスな内容に思うかもしれませんが、キャプテンマーベルの大ファンである高校生のカマラのキャラクターや、水の惑星アラドナでのコミカルなミュージカルライクなシーンなど、コメディ色も強く、バランスの良い内容になっていると思います。
また、MCUの醍醐味と言えばアクションシーンですが、映画『マーベルズ』では、能力を利用すると3人の居場所が入れ替わってしまうという設定を活かしたアクションシーンは新鮮味があり、こちらも必見です。
3人のチームワークによってダーベンを倒し、モニカが犠牲になってしまいながらも、地球を救うというラストになりますが、MCUお得意のエンドクレジットシーンでは、モニカが別次元で目を覚まし、MARVELの人気シリーズ『X-MEN』との繋がりを予感させるシーンが展開され、最後の最後まで目が離せない内容となっています。
前述したようにドラマシリーズを鑑賞していない方にとっては、内容が理解しにくい部分があると思いますので、ある程度の前情報を持って鑑賞することをオススメします。
『マーベルズ』のみんなの口コミ評判レビュー
★★★★☆星4
私はキャプテン・マーベルがもともと好きでした。
彼女は強い女性の象徴として描かれており、アベンジャーズ全員がかかっても敵わないほどの最強の存在として表現されているところに惹かれました。
そんな彼女がミズ・マーベルと入れ替わるという設定は、最初からとても面白いと感じました。
ミズ・マーベルについてはドラマ版を追っており、素朴で等身大のヒーローとして描かれている点に強い好感を持っています。
その彼女が、私にとって長く憧れの存在であったキャプテン・マーベルと共闘するシーンは、本当に胸が躍りました。
また、カマラの家族愛が丁寧に描かれていたことも、物語全体に癒しの要素を与えていたように思います。
特に、カマラの家でヴィランと大暴れする場面は、家がどんどん壊れていくにもかかわらず笑いが止まらず、印象に残りました。
アクション映画としてはやや物足りなさを感じる部分もありましたが、それでも女性ヒーローたちが集結し、力を合わせて戦う姿は見ていて胸がスカッとしました。
40代女性
★★☆☆☆星2
正直、いろいろと思うところがありました。
まず、キャロル・ダンヴァース、モニカ・ランボー、カマラ・カーンの3人の掛け合いやチームとしての成長は、観ていてとても微笑ましかったです。
特にカマラが、まるでアイドルを追いかけるファンのような目でキャプテン・マーベルに絡む姿は、作品全体に良いテンポと明るさを与えていたと思います。
アクションについては、能力が入れ替わるギミックをうまく活かしていて、飽きさせない工夫が感じられました。
ただ一方で、肝心のストーリーに関しては少し置いてけぼりを食らうような場面もありました。
ドラマシリーズを見ていないと背景がわかりづらかったり、キャラクター同士の関係性が急に深まっていたりして、不自然に感じる部分もありました。
また、敵キャラクターの印象が薄く、「なぜこの戦いが重要なのか」「どこに緊張感があるのか」といった点が十分に伝わってこなかったのも残念でした。
もしヴィランにもう少し深みがあれば、物語全体に厚みが出たのではないかと思います。
とはいえ、マーベル作品としては比較的短めでテンポよく観られますし、映像面のクオリティはやはり安定していました。
シリーズを追っているファンやディズニープラスの作品を観ている方にとっては楽しめる内容だと思います。
ただ、久しぶりにMCUを観る方にとってはややハードルが高いかもしれません。
総じて、ファン向けの軽めの一本という印象でした。
決して悪くはありませんが、「心に残る一本」と言えるかどうかは少し弱いように感じます。
20代男性
★★★☆☆星3
ワンダヴィジョン、ミズ・マーベルから続く映画『マーベルズ』、見る前から期待値が高かったです。
キャプテンマーベルとミズマーベルの対面がどうなるかわくわくしていたのになかなか会えない、入れ替わってしまうたびにぼろぼろになっていくおうちが心配でたまりませんでした。
そしてモニカとの再会。中盤謎のミュージカルシーンがあったりもしたのですが、ロキやワットイフとつながるマルチバースの登場にわくわくしてしまいました。
X-MENのキャラクターが出てきたときには鳥肌でした。これからMCUにX-MENが来るのかと楽しみでなりません。
クラーケンねこちゃんの大活躍もかわいかったです。ぼろぼろになったおうちの伏線回収もちゃんと最後にされていてホッとしました。
30代女性
★★★★★星5
他のアベンジャーズの映画よりも、スピードと勢いが感じられ、上映時間1時間45分、あっという間に駆け抜けた気がします。
無敵で、ソロで清々しく敵を倒せてしまうキャプテンマーベルですが、モニカや、キャプテン・マーベルのファンのミズ・マーベルと、身体が入れ替わったりしながら、3人のチームプレイで敵に向かっていく設定も新鮮でした。
マーベルが神々しいほどに美しくて、かっこいいのは相変わらずなのですが、前作より強くなったモニカも、まだ10代のカマラも、それぞれにパワフルで魅力的で、3人キャラクターがかぶっていなくて、心地よく戦闘シーンを見ることができました。
マーベルが、一緒に戦うふたりに心を許していくシーンも、微笑ましかったです。
50代女性
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