『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のキャスト相関図を解説。矛盾点についてシリーズと食い違う4シーン。

2011年6月11日、日本公開の映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』。
マーベル・コミックの『X-MEN』を原作とした実写映画シリーズの第5作目であり、時系列上は最も過去を描いた前日譚にあたる作品です。
これまで語られてこなかった若き日のプロフェッサーX(チャールズ・エグゼビア)とマグニートー(エリック・レーンシャー)の出会いと決別を描いた、シリーズの原点ともいえる一本です。
シリーズファンのみならず、初めてX-MENに触れる人にも入りやすい作品となっています。
目次
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のキャスト相関図
キャスト相関図
キャスト・登場人物
キャスト・登場人物 | |
チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX 役 | ジェームズ・マカヴォイ |
エリック・レーンシャー/マグニートー 役 | マイケル・ファスベンダー |
レイヴン・ダークホルム/ミスティーク 役 | ジェニファー・ローレンス |
クラウス・シュミット/セバスチャン・ショウ 役 | ケヴィン・ベーコン |
モイラ・マクタガート 役 | ローズ・バーン |
エマ・フロスト/ホワイト・クイーン 役 | ジャニュアリー・ジョーンズ |
ハンク・マッコイ/ビースト 役 | ニコラス・ホルト |
エンジェル・サルバドーレ 役 | ゾーイ・クラヴィッツ |
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』の矛盾点4つを解説。シリーズと食い違う設定。
映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』は、Xmenの創設者であるプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアとブラザーフッドを率いるマグニートーことエリック・レーンシャーの知られざる過去が描かれています。
批評家からも高い評価を受けましたが、これまでのシリーズとの矛盾点が多くあることについて公開当時から話題を集めていました。
そんな矛盾点について、シリーズと食い違う設定を4つ紹介します。
管理人
矛盾点①プロフェッサーXとミスティークとの関係
映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』では、プロフェッサーXとミスティークが幼い頃から共に暮らし、兄妹同然のように生活をしていたことが明らかになりました。
しかしながら、旧三部作ではプロフェッサーXとミスティークが親し気な様子はなく、大きな矛盾点を感じます。
マグニートー側に付き、長い年月が経ってしまったことから関係性が変わったのかもしれませんが、違和感を抱いてしまいます。
矛盾点②歩いているプロフェッサーX
映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のラストで、エリックが弾いた銃弾が腰にあたり、チャールズは下半身不随となってしまい、それ以来、車いす生活を余儀なくされるという展開になります。
しかしながら、『X-MEN:ファイナルディシジョン』で、幼い頃のジーン・グレイに会いに行くシーンではプロフェッサーXはなぜか車いすではなく普通に歩けています。
映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』の舞台である1962年時点で車いす生活になっているにも関わらず、1980年ごろと予想されるジーン・グレイに会いに行くシーンでチャールズが普通に歩いているのには大きな矛盾を感じます。
この他、スピンオフ作品で同じく1980年頃が舞台とされる『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』のラストシーンでもチャールズは車いすを使わずに歩いており、大きく矛盾しています。
矛盾点③若返ったエマ・フロスト
映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のヴィラン・セバスチャン率いるヘルファイア・クラブのメンバーとしてチャールズたちに立ちはだかるのがホワイト・クイーンことエマ・フロストです。
1962年という設定である映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』で30代に見えるエマですが、実は『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』にウルヴァリンの恋人ケイラの妹として登場しています。
1980年頃が舞台とされる『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』では、10代後半~20代のような見た目になっており、性格もまったく違う描き方をされており、大きな矛盾を感じます。
矛盾点④ミュータント治療薬キュア
映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』でビーストことハンク・マッコイは、ミュータント治療薬であるキュアの開発を進めている姿が描かれます。
あと一歩のところで失敗に終わったキュアの開発ですが、それから40年以上が経過した『X-MEN:ファイナル ディシジョン』でようやく開発に成功しています。
1962年時点で完成まであと一歩のところまで来ていたのに、40年以上も経過していることに大きな矛盾を感じてしまいます。
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のあらすじ
(以下、映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のあらすじです。)
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のあらすじ|幼きミュータント エリック、そして、チャールズとレイヴン
1944年、ポーランドの強制収容所で母親と引き離されてしまった少年エリックは怒りにふるえ、鉄柵を捻じ曲げてしまいます。
科学者であるシュミットはエリックのミュータントとしての能力に目を付け、わざと目の前で母親を殺害させることによって、エリックのミュータントとしての能力を開花させます。
一方、裕福な家庭で暮らす少年チャールズも人の心を読み取ることが出来る能力を持っており、ある日 豪邸に忍び込んできた変身能力を持つ少女レイヴンと出会い、自分と同じような境遇にある仲間に出会えたことを喜び、それ以来、一緒に暮らすこととなります。
時は経ち、1962年。
エリックは母親の復讐のために元ナチス党員を襲い、シュミットの行方を追います。
一方、チャールズは大学でミュータントの研究を行っており、相変わらずレイヴンとともに暮らしていました。
チャールズに対して好意を持つレイヴンに対し、チャールズは彼女のことを妹のようにしか思っておらず、レイヴンは苛立ちを隠せずにいました。
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のあらすじ|暗躍するヘルファイアクラブ
CIAの女性エージェントであるモイラは、アメリカ軍のヘンドリー大佐がシュミットことセバスチャン・ショウと接見し、ソ連へのミサイル準備について要請している様子を目撃します。
ショウが率いるミュータントの組織ヘルファイアクラブが暗躍していることを知ったモイラは、ミュータント研究の第一人者であるチャールズにコンタクトを取り、ヘルファイアクラブの存在を知ったチャールズはモイラに協力することを決めます。
CIAの長官たちはチャールズに協力する様子を見せませんでしたが、極秘組織デイヴィジョンXに招かれ、自身もミュータントである科学者ハンクと出会います。
チャールズは、自身の能力を使ってショウたちの居場所を突き止め、彼らが乗り込むクルーズ船に潜入しますが、そこで同じくショウを追っていたエリックと出会います。
エリックは強大な力によってクルーズ船を破壊するものの、ショウは潜水艦に乗り込み逃亡してしまいますが、チャールズとエリックはショウの野望を止めるという同じ目的の下、協力関係となります。
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のあらすじ|ショウの恐るべき野望
ハンクが開発した能力増幅装置セレブロを利用し、ミュータント能力を持つ仲間を集結させたチャールズでしたが、血気盛んな若者たちは施設をめちゃくちゃにしてしまい、チャールズを呆れさせてしまいます。
テレパスによって、ショウがソ連の将軍宅を訪問する情報を手に入れたチャールズとエリックでしたが、テレパスの遮断装置が利用されており、屋敷を訪れたのはヘルファイアクラブのエマだけでした。
チャールズはエマにテレパスを使い、ショウがソ連とアメリカの間で第三次世界大戦を引き起こさせ、その後の世界をミュータントが支配する恐るべき野望を持っていることを突き止めます。
一方、チャールズたちが不在のディヴィジョンを訪れたショウは若きミュータントたちをスカウトし、昆虫の羽根を持ったエンジェルが彼らの仲間になってしまいます。
以上、映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のあらすじでした。
果たして、チャールズとエリックはショウの野望を食い止めることが出来るのか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『X-MEN:ファーストジェネレーション』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|プロフェッサーX、マグニートーの知られざる過去が明らかとなるX-MENシリーズ第5弾
映画『X-MEN:ファーストジェネレーション』は、MARVELの大人気コミックX-MENを題材にした実写映画シリーズの第5弾として2011年に公開されました。
前作ではX-MENの中心的人物であるウルヴァリンの過去が描かれました。
そして、映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』では、創設者であるプロフェッサーX、敵対組織ブラザーフッドのリーダー・マグニートーの知られざる過去が描かれていて、ファン必見の作品です。
映画冒頭から幼い頃のマグニートーがナチスによって強制収容所に入れられ、母親と引き離された挙句、ミュータントとしての力に目をつけた映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のヴィラン・ショウによって、怒りによって力を開花させるために母親を殺害されてしまうという壮絶な過去が描かれます。
対照的にプロフェッサーXは裕福な家庭で育っており、「人間との共生」を目指すプロフェッサーXと「人間は敵」だと見なすマグニートー、お互いの考え方の違いは幼少期の経験も関係しているのかと思うと、非常に興味深いです。
また、シリーズでマグニートーの側近のような活躍を見せていたミスティークことレイヴンがプロフェッサーXと兄妹同然の関係にあったという設定にも驚いたファンは多かったのではないでしょうか?
彼らはCIAの極秘組織ディヴィジョンXに招かれ、ミュータントの科学者であるハンクらとともに仲間として、世界征服を目論み第三次世界大戦を巻き起こそうとするショウ率いるヘルファイアクラブに立ち向かっていくわけですが、映画の終盤での戦いでは、ショウの弾道ミサイルを止め、ショウを倒すことに成功したものの、ミュータントの力を脅威に感じたアメリカ・ソ連の両軍によってミュータントたちに大量のミサイルが発射されるという展開になります。
この出来事がきっかけとなり、マグニートーは徹底的に人間を憎むようになってしまい、ミスティークも賛同、プロフェッサーXと袂を分かつこととなってしまいます。
ミサイルを操作して人間たちを攻撃しようとするマグニートーを必死に止めるプロフェッサーXでしたが、CIAのモイラが放った銃弾をマグニートーが弾き、その銃弾がプロフェッサーXの腰に当たってしまい、彼が車いす生活を余儀なくされてしまった経緯が明らかとなります。
そんなキャラクターたちの知られざる様々な過去が明らかとなる映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』。
興味深いストーリーもさることながら、終盤では多数のミュータントが登場し、これまでのシリーズ同様にアクションシーンも満載となっていますので、ファンは必見の作品に仕上がっています。
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のみんなの口コミ評判レビュー
★★★★★星5
エックスメンの起源的なストーリーであり、もともとX-MENシリーズを見ていた人はもちろん見てない人も、楽しめるストーリーになっているので誰でもおすすめできます。
ですがエックスメンシリーズを見ている人のほうがより楽しめることは間違いありません。
マグニートーとプロフェッサーXの関係性がわかり、その周りのミュータントたちとの関係性やバックボーンを知る事が出来るので、今までのエックスメンもまた見たくなるようなとても面白い作品でした。
俳優も魅力的でみどころたっぷりでした。
アクションはもちろんマグニートーは何故悪の道を進んだのか、友情はどうなるのかなどみどころたっぷりでエックスメンという付加価値を外してもひとつの映画としてとても完成度が高く一瞬も飽きない作品です。
エックスメンシリーズを見てきた人は絶対みるべき作品だと思います。
20代女性
★★★★★星5
これまで見てきたストーリーにそこまで疑問に思うことがなかったのですが、この作品を見てそんなことがあったのかと純粋に見ることができました。
なんとなくプロフェッサーXとマグニートーの間に何かあったと思うようなことが今までありましたが、それぞれが悲しい出来事をかかえて生きており、生まれながらの特性ゆえに同じ道を歩めず決別してしまう周りの仲間たちにさみしい気持ちと仕方のない気持ちが湧いてくるストーリーです。
どこかしら自分の生きている現実世界の構造と似ているような社会でのストーリー展開は、納得がいく結末のようにも感じました。
個々に考える方法・方向に向かってに生きていくので、みんながまとまるようなハッピーエンドとは違う見ごたえがある同作品のシリーズのうちの1作品だと思います。
30代女性
★★★★☆星4
この作品は、チャールズ(後のプロフェッサーX)とエリック(後のマグニートー)の若い頃が描かれていて、これまでのX-MENシリーズとは少し違った印象を受けました。
過去の作品ではミュータント同士の戦いが多かったけれど、この作品ではふたりの友情や対立、力を持つ者としての苦しみが丁寧に描かれていることが、とても心に残るとともに、チャールズは人間と共に生きる道を選び、そしてエリックは人間への怒りから敵となっていくのがなんとも切なく、原因となる差別問題について考えさせられました。
マグニートーの悲しい過去を知ることで、彼の行動にも少し共感してしまう。
シリーズの原点として、人間の心の深さを感じさせる作品だと思いました。
40代男性
*映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。