『唄う六人の女』の正体を解説!あらすじネタバレと感想レビュー評価まとめ
2023年10月27日公開の映画『唄う六人の女』。
竹野内豊と山田孝之のダブル主演です。
山奥で車の事故により迷い込んでしまった村に奇妙な六人の女が交わるサスペンススリラー映画となっています。
- 『唄う六人の女』で、六人の女の正体は何だったのか?エンドロール解説
- 『唄う六人の女』のあらすじ
- 『唄う六人の女』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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唄う六人の女|六人の女の正体は何だったのか?エンドロール解説
映画『唄う六人の女』のストーリー展開についてです。
主人公であるカメラマンの萱島森一郎が父親が亡くなったという知らせを受けて生家である山奥の村を訪れた後、落石との追突事故を起こして気を失ってしまい、開発業者である宇和島とともに美しくも奇妙な六人の女たちに監禁されてしまいます。
そして、映画『唄う六人の女』の核とも言うべき存在がこの謎めいた六人の女たちです。
そんな美しくも謎めいた六人の女たちの正体とは一体何だったのでしょうか?
それは、六人の女の正体は擬人化した存在です。
管理人
謎めいた六人の美しき女たちの正体は、山奥で生きる昆虫や動物、そして、植物という自然界に存在する生命が擬人化した存在となっています。
タイトルを見ると、六人の女が唄うのではないか?と勘違いする方々もいると思いますが、おそらくそれぞれが違う性質や特徴を抱えながらも互いに共存しながら、大自然の中で精一杯に生きている様子を「唄う」と表現しているのではないかと考察できます。
エンドロールでは、六人それぞれの女たちの正体が明らかになっていますので、解説します。
- 刺す女/水川あさみ=ハチ
- 濡れる女/アオイヤマダ=ナマズ
- 撒き散らす女/服部樹咲=シダ植物
- 牙を剥く女/萩原みのり=マムシ
- 見つめる女/桃果=フクロウ
- 包み込む女/武田玲奈=ヤマネ
①刺す女/水川あさみ=ハチ
水川あさみ演じる刺す女の正体は、昆虫であるハチとなっています。
森一郎や宇和島のことを鋭いムチで叩いていましたが、それはハチの鋭い針を表現しています。
また、森一郎たちに振る舞う汁に芋虫が入っているのも、芋虫がハチの好物であることから由来していると考察できます。
②濡れる女/アオイヤマダ=ナマズ
アオイヤマダ演じる森一郎を水の中へと引きずり込む濡れる女の正体はナマズとなっています。
アオイヤマダは映画の完成披露舞台挨拶で、撮影の際、池の水温がかなり冷たかったようで、演技に必死になりすぎたあまり、水の中から上がれなくなってしまうという危険な状況に陥ったことを明かしています。
幸いにももがいていたところを森一郎を演じた竹野内豊に引き上げてもらい、大事には至らなかったようです。
かなり過酷な撮影であったことが想像できます。
管理人
その苦労もあって、水中のシーンは非常に神秘的な魅力に満ちており、一番印象深いと感じた観客も多かったのではないでしょうか。
③撒き散らす女/服部樹咲=シダ植物
服部樹咲演じるまき散らす女の正体はシダ植物です。
寝っ転がって何かを撒き散らしている様子が描かれますが、胞子を飛ばして生殖していくシダ植物の特徴を表現していることが分かります。
④牙を剥く女/萩原みのり=マムシ
萩原みのり演じる牙を剥く女の正体はマムシです。
作品でも宇和島に対して、容赦なく攻撃を行っていく姿が描かれていましたが、毒を持ち、凶暴な性格であるマムシの特徴を表現していることが分かります。
⑤見つめる女/桃果=フクロウ
桃果演じるおとなしい性格のため、宇和島に強姦されてしまう見つめる女の正体はフクロウです。
森一郎は幼い頃、謎の女性に助けられ、その女性がフクロウに変化して空へ飛んで行った様子が描かれていました。
もしかしたら、森一郎を助けたフクロウは見つめる女の母だったのかもしれません。
⑥包み込む女/武田玲奈=ヤマネ
武田玲奈演じる恋人であるかすみと瓜二つのため、森一郎を驚かせた包み込む女の正体は猛禽類の一種であるヤマネです。
『唄う六人の女』のあらすじ
(以下、映画『唄う六人の女』のあらすじです。)
『唄う六人の女』のあらすじ|父親が急死したという連絡を受けて、生家を訪れる森一郎
4歳の時に生き別れになった父親が亡くなったという知らせを受けて、カメラマンとして活躍する萱島森一郎は生家がある山奥の田舎を訪れます。
マネージャーでもある恋人のかすみからの電話に心配ないと伝えますが、かすみからは伝えたいことがあるから早く帰ってきてほしいと言われます。
母親から父親の浮気が原因であると聞かされていた森一郎は、父親に対して良い印象を持っておらず、地元の仲介業者を通じて東京の開発業者である宇和島に実家を売却することを決め、早々に手続きを済ませ、宇和島の運転で駅へと向かいます。
宇和島は急いでいるのか凄まじいスピードを出して、道の真ん中にいた着物を着た美しい女性を避けようとしたところ落石にぶつかってしまい、2人とも気を失ってしまうのでした。
『唄う六人の女』のあらすじ|謎の女たちに囚われてしまう森一郎と宇和島
森一郎が目を覚ますと、なぜか腕が縛られており、先程の着物の女が芋虫が入ったスープを差し出しますが、飲むのを拒否すると鋭い鞭で森一郎を叩きます。
一方、宇和島も囚われており、牙を剥く女、見つめる女、撒き散らす女、濡れる女、そして、包み込む女と美しくも一言も発さない不気味な女たちの存在に驚愕します。
森一郎は深い池へと通じる風呂に入れられたところを濡れる女に引きずり込まれた後に強姦されそうになりますが、間一髪で逃げ出し、宇和島を救出して森を出ようとしますが、脱走は失敗に終わります。
小屋に閉じ込められた二人でしたが、宇和島が見つめる女をおびき寄せて暴行し、脱走に成功します。
しかし、深い森を歩けどもあるけども同じ場所に辿り着いてしまい、次第に宇和島の精神状態は悪化していきます。
宇和島は見つめる女を強姦するようになり、その様子を見て注意した森一郎に対しても暴力を振るうようになります。
『唄う六人の女』のあらすじ|山の開発を止めるべく立ち上がる森一郎
森を彷徨っていた森一郎は、父の家で見つけた写真が撮影された場所に辿り着き、幼い頃に川で溺れたところを女性に助けてもらったことを思い出します。
女性は救出してくれた直後に突然フクロウになって飛んでいき、写真はその時の様子を撮影したものだと気付いた森一郎は、自分はもしかしたら森を救うために呼ばれたのではないかと考えるようになります。
そんな中、宇和島の鞄にあった書類から、山が放射廃棄物の処理場として使われる予定であることを知ります。
山には活断層があることも知った森一郎は、開発をすぐさま中止させて山を守ることが自分の使命だと刺す女に訴えたところ、刺す女は森の出口を指示してくれました。
以上、映画『唄う六人の女』のあらすじでした。
果たして、森一郎は山の開発を止めることが出来るのか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
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『唄う六人の女』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『唄う六人の女』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|雄大な自然を舞台にした唯一無二のファンタジースリラー作品
映画『唄う六人の女』は、『オー!マイキー』など独創的な映像作品で知られる映画監督・石橋義正監督による、雄大な自然を舞台に目の前に現れる不思議な六人の女たちに翻弄される主人公たちの姿を描いたファンタジースリラー作品となっています。
キャストが竹野内豊、山田孝之という人気俳優の共演ということでも話題を集めました。
そんな映画『唄う六人の女』は、主人公である竹野内豊演じるカメラマンの萱島森一郎の元に幼い頃に生き別れた父親が急死したという連絡が届き、生家である東京から遠く離れた山の奥深くを訪れることから始まります。
管理人
母親から父親の浮気によって別れることになったと聞かされていた森一郎は父親について良い気持ちを持っておらず、竹中直人演じる地元の不動産業者を通じて山田孝之演じる開発業者の宇和島に生家の売却契約を早々に結び、宇和島の運転で東京へと戻ろうとするのですが、帰路の途中で落石に衝突して気を失ってしまい、謎の女たちが住む森の奥深くで目覚めることになります。
映画『唄う六人の女』の最大の魅力と言っていい、六人の女たちですが、水川あさみ演じる二人を問答無用にムチで叩く刺す女、アオイヤマダ演じる妖艶な魅力に溢れた濡れる女、服部樹咲演じるまき散らす女、萩原みのり演じるバイオレンスな牙を剥く女、桃果演じる純粋な魅力に溢れた見つめる女、そして、武田玲奈演じる包み込む女など、どのキャラクターもミステリアスで美しく、妖しげに描かれており、観るものを一気に作品の世界観に惹き込まれていきます。
特にアオイヤマダ演じる森一郎を水の中へと引きずり込む濡れる女の映像は、非常に神秘的でまるでヒーリング映画を観ているような感覚に陥ります。
女たちからの脱走を試みるも、森から抜け出せないままの状態の中、森一郎は父親が撮影した写真と同じ場所にいることに気付き、かつて森の池で溺れた際に謎の女に助けてもらったことを思い出して、森を救うために招かれたのではないかと考えるようになります。
一方、山田孝之演じる宇和島はどんどんと精神状態が悪化していき、森一郎に暴行を振るい、見つめる女を強姦するなど醜さを露呈するような行動を繰り返すようになります。
観る人の気分を害するような宇和島というキャラクターを演じた山田孝之の表現力や演技力の高さはさすがの一言です。
管理人
宇和島が山に活断層があることを知りながら、放射性廃棄物処理場を開発する計画を立てていることに気付いた森一郎は、父親の意志を引き継いで開発を中止させる決意をします。
そして、裁判の証拠人として宇和島を引っ張り出そうとしますが、取っ組み合いの末に2人とも命を落としてしまうという展開となってしまいます。
エンディングでは、森一郎の恋人であったかすみが、妊娠していた森一郎との子どもとともに生家で暮らしており、かすみの協力によって放射性廃棄物処理場の計画が中止になったことが考察できるシーンで終わりを迎えます。
予告編や映画のあらすじから二人の主人公が6人の奇妙な女たちからの恐怖に耐えていくホラー映画のような展開になるのではと予想した方も多いと思いますが、環境破壊への警鐘を鳴らすメッセージ性や石橋義正監督によるまるでファンタジー映画のような美しい映像など予想を大幅に裏切る唯一無二のスリラー映画となっています。
管理人
普通のホラーやスリラー映画に飽きてしまったという方にぜひオススメしたい作品です。
『唄う六人の女』のみんなの口コミ評判レビュー
*映画『唄う六人の女』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。