映画『マッチング』の考察解説|真犯人やラスト1秒の意味とは?あらすじネタバレや感想評価も
2024年2月23日公開の映画『マッチング』。
『ミッドナイトスワン』でアカデミー賞を受賞した内田英治監督による、マッチングアプリを題材にしたサスペンススリラー作品です。
- 映画『マッチング』を徹底考察!真犯人やラスト1秒の意味とは?
- 映画『マッチング』で吐夢が指を自撮りした意味や動機を解説
- 映画『マッチング』のあらすじ
- 映画『マッチング』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
映画『マッチング』を徹底考察!真犯人やラスト1秒の意味とは?
真犯人は誰?ラスト1秒に込められた意味
映画『マッチング』の劇場公開時のキャッチコピーは、「ラスト1秒、あなたの愛が反転する」といった意味深なものでした。
キャッチコピーを表現するかのようにラストの1秒では、輪花の横にいる吐夢が意味深な笑みを浮かべるシーンで終わります。
このシーンはどういった意味があったのでしょうか?考察してみました。
管理人
真犯人の吐夢がこれからの犯行を予感させるラストシーン
映画の中盤で、父親・芳樹の不倫相手であった節子の一人息子で、親友である尚美、そして、高校時代の恩師であった村岡夫婦を殺害した犯人が影山であったことが明らかになり、観客の多くが犯人だと予想していたであろう吐夢はただのストーカー気質の男だったと感じたと思います。
しかし、映画の終盤で、影山が取り調べにおいて一連の連続事件の犯人が他にいることを示唆し、取り調べの最中にアプリ婚夫婦の被害者がまたもや発生したことが知らされ、事件は終わっていなかったという展開になります。
その直後のシーンで、吐夢が血のついた刃物を公衆トイレで洗い流しています。
つまり、一連の殺人事件の犯人が吐夢であることが考察出来ます。
管理人
ラストで吐夢が不敵な笑みを浮かべているのは、自分が犯人であるということを意味している他に、映画の世界と観客の間にある第4の壁を破壊し、おそらくスクリーンの向こうにいる観客に対して「騙されました?」と試すような意味があったのではないかと思います。
また、観客に向けての「次はあなたが被害者になるかもしれない」という吐夢からのメッセージだったのかもしれません。
映画『マッチング』で吐夢が指を自撮りした意味やその動機を解説
アプリ婚連続殺人事件の犯人であろう吐夢。
影山には一連の連続殺人事件に乗じて、輪花の関係者であった片岡夫婦、そして、輪花の親友である尚美を殺害した理由について、母親・節子の不倫相手であった芳樹の娘である輪花に復讐するためという明確な動機がありました。
が、吐夢がアプリ婚をした夫婦たちを殺害した理由については、あやふやなままでした。
そんな気になる吐夢の動機について調べて考察してみました。
管理人
真実の愛を試す吐夢
映画では、吐夢が連続殺人事件を犯した動機については、詳しく描かれていませんでした。
が、監督を務めた内田英治さんが執筆された原作小説には、吐夢の気になる動機について描かれています。
そんな気になる動機ですが、吐夢がアプリ婚をした夫婦を殺害しているのは、彼らの間に「真実の愛があるのか確かめるため」でした。
節子と不倫相手である輪花の父・芳樹との間に望まれない子どもとして誕生した吐夢は、誕生後にすぐに捨てられてしまい、愛という感情に飢えたまま大人になりました。
そこで、誰かを愛したいという欲求を強く持っており、そのためであれば自己犠牲も厭わないという考えを持っていました。
そんな愛を渇望する吐夢は「マッチングアプリには否定的で偽りの愛しかない」と考えており、マッチング婚をした夫婦に真実の愛があるのか確かめるため、夫婦たちにあるゲームを仕掛けていました。
管理人
吐夢は夫婦に対して、「どちらか一人を殺す。殺されるのは、どちらか決めろ」と選択肢を与えます。
愛は自己犠牲の上で成り立っているという考えを持っている吐夢は、夫婦が「自分を殺してくれ」と選択すれば助けましたが、被害者になった夫婦はそれぞれ「相手を殺してくれ」と自分自身の保身に走ったため、真実の愛ではないと判断し、問答無用で殺害していたのでした。
吐夢と輪花のその後
異母姉弟であり、恋人である輪花との禁断の愛を手に入れた吐夢ですが、その後の二人の関係性はどうなっていくのでしょうか?
気になる二人のその後については原作でも明らかになっていません。
が、おそらく吐夢は今後関係が深まっていくにつれて、輪花に対しても真実の愛を確かめるゲームをするのではないかと考えられます。
例えば、第三者に犯人役を頼み、「殺されるのは、どちらか決めろ」と輪花に伝え、輪花が吐夢を殺してくれと選択したならば、吐夢は輪花を殺してしまうのではないかと思います。
ただ、輪花は大切な父親や友人を失ったという過去があるため、愛する吐夢を助けるために自分自身を殺してくれと選択する可能性も多いにあると考えられます。
管理人
もし、続編が今後発表されるのであれば、二人のその後について描いてほしいと思います。
吐夢が仕事場で指を見つけて自撮りした意味
事件中盤、主人公・輪花の恩師であった片岡夫婦が殺害されたことから、アプリ連続殺人事件の犯人を追う警察の西山、そして、堀井は特殊清掃の仕事を行っている吐夢の仕事現場へと捜査へ向かいます。
その際に特殊清掃を行っている中で、吐夢は切り落とされたであろう人間の指を見つけて自撮りをしていました
どういった意味があったのか考察して解説します。
管理人
このシーンは、吐夢がサイコパスであることを裏付けるシーンとなっています。
ただ、吐夢がなぜ指を撮影したのかについては、具体的に映画の中で明言されることはありませんでした。
が、映画の後半で一連のアプリ連続殺人事件の犯人が一部を除いて吐夢であったことが明らかになっていますよね。
つまり、吐夢は人を殺害することで性的興奮を覚え、撮影することで自らの性的興奮を満たしていたのではないかと考察出来ます。
だからこそ、殺害現場や孤独死した遺体などの清掃を行う特殊清掃の仕事に就いていたのではないでしょうか?
このシーンを映画の中盤で挟むことによって、映画の終盤で明らかになる吐夢が一連の事件の犯人でサイコパスであることを裏付けています。
管理人
『マッチング』のあらすじ
(以下、映画『』のあらすじです。)
『マッチング』のあらすじ|マッチングアプリで不審な男とマッチングしてしまう唯島輪花
ウェディングプランナーである唯島輪花は思いを寄せていた高校時代の恩師・村岡が結婚をしたことをきっかけに、同僚である尚美に何度も進められていたマッチングアプリ・ウィルウィルに登録します。
あまり期待をしていなかった輪花でしたが、男性からの申し込みが殺到し、早速トムという男性とマッチングし、メッセージをやり取りするようになりました。
その頃、世間ではマッチングアプリをきっかけに結婚したアプリ婚夫婦が殺害されるという連続殺人事件が発生していました。
事件の影響で登録者が激減したウィルウィル社と輪花が勤める会社とのコラボレーション企画が立ち上がり、輪花はウィルウィル社のプログラマーである影山と知り合います。
輪花はトムとのやり取りを重ね、水族館でデートをすることになりました。
が、爽やかな印象のプロフィール写真とは全く違う陰鬱な雰囲気の青年が現れ、不可解な発言を連発します。
不気味に思った輪花はすぐにその場を後にしました。
その後、トムから何度も連絡が来るようになり、遂には自宅まで押しかけて来るようになります。
『マッチング』のあらすじ|アプリ婚殺人事件の多発と隠された父親の過去
トムについて恐ろしくなった輪花は影山に相談し、二人は少しずつ親密になりますが、トムからは影山に近付かない方が良いという警告を受けます。
世間を賑わせていたアプリ婚連続殺人事件ですが、恩師であった村岡が殺されてしまい、これまでの被害者が輪花が結婚式のウェディングプランナーを担当した夫婦だったことから輪花が匿名で容疑者として週刊誌に報道されてしまい、仕事に大きな影響が及んでしまいます。
その頃、警察はマッチングアプリで度々トラブルを起こしていたトムを容疑者として捜査を進めていました。
一方、輪花の父親である芳樹に不審な電話がかかってくるようになり、それ以来、様子がおかしくなっていました。
耐えかねた輪花が問いただすと、芳樹はその昔、当時流行していたインターネットチャットで知り合った女性・節子と不倫関係にあり、別れ話がもつれ、芳樹との子どもを妊娠したという不倫相手の女性から刺されてしまった過去がありました。
その後、一命をとりとめた芳樹でしたが、妻は失踪してしまい、家に戻る事はありませんでした。
次の日になり、尚美から自宅マンションに来てほしいという電話があり、不審に思って駆け付けると、尚美が転落死しているのを目撃します。
ショックを受ける輪花でしたが、追い打ちをかけるように父親の芳樹が橋から首を吊って死亡しているという連絡を受けます。
『マッチング』のあらすじ|母・節子の復讐を果たそうとしていた影山
絶望する輪花を影山が優しく抱きしめます。
後日、すべての真相が分かったと言い、廃墟になった団地へと輪花を連れて行く影山。
実は影山は芳樹の不倫相手・節子の息子であり、母の前から姿を消した芳樹を恨んでおり、娘である輪花を殺すことで復讐を果たそうとしていたのです。
刃物を持って襲いかかってくる影山でしたが、トムが駆け付け、輪花を救出することに成功します。
その後、輪花は父の罪を謝罪するためにトムともに節子の元へ向かい、車イスに乗った節子と思われる女性とその介護をする女性の二人が出迎えます。
車イスに乗った節子と思われる女性に思いの丈をぶちまけますが、一向に反応はしません。
実は車イスの女性は、輪子の実の母である美智子で、美智子の介護をしていた女性こそが節子だったのです。
節子は美智子の足を切断して監禁し、25年もの間、苦しめていたのです。
必死に美智子に対して訴えかける輪子に包丁で襲い掛かる節子でしたが、トムが身代わりとなり、節子は逮捕されました。
入院したトムのお見舞いに向かう輪子。
これまでとは違い、少しずつトムに対して心を開き、事件はようやく収束したかのように見えました。
が、トムには輪子には打ち明けていない隠された秘密がありました。
以上、映画『マッチング』のあらすじでした。
果たしてトムの秘密とは?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
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映画『マッチング』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『マッチング』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
映画『マッチング』は、どんでん返しの連続に驚かされること間違いなしのマッチングアプリを題材にしたサスペンスホラー作品です。
管理人
ウェディングプランナーの主人公・唯島輪花がマッチングアプリに登録したことによって殺人事件に巻き込まれてしまう悲劇を描いています。
昨今、男女の出会いのメインツールとして話題になっているマッチングアプリを題材にしていることや、作品中盤からのどんでん返しの連続といった巧妙なストーリー展開で話題を呼び、興行収入約10億円のヒットを記録しました。
ストーリーは、ウェディングプランナーとして精力的に仕事をこなす独身の主人公・唯島輪花がマッチングアプリ“Will Will”に登録し、トムという怪しげな男とマッチングしたことから始まります。
管理人
世間ではアプリ婚した夫婦が殺害される連続殺人事件が発生しており、ストーカーのように付きまとうトムを警戒する輪花は勤めるウェディング会社と提携することになったWill Willのプログラマーである影山に相談し、親交を深めていきます。
死体現場の掃除といった特殊清掃の仕事をしている怪しげなトムを演じたのは、人気アイドルグループ・Snowmanのメンバーである佐久間大介さんですが、ステージ上のきらびやかな姿とは正反対の死体を漁る危険な男を演じており、そのギャップに驚いたファンの方も多いと思います。
その後もアプリ連続殺人事件が発生していき、輪花も巻き込まれていきますが、なんとこれまでサポートしてくれていた影山が実は輪花の父親・芳樹の不倫相手であった節子の息子で復讐のために輪花に近付き、殺害を計画していたことが明らかになりますが、怪しげな印象であったトムに助けられる形で輪子は無事に生還します。
その後もどんでん返しは続き、節子が失踪した母親・美智子を監禁して25年もの間、一緒に生活を共にしていたという驚愕の事実も明らかになっていきます。
ショックを受ける観客に追い打ちをかけるかのように、「トムが本当は良い人だった」というオチかと思いきや、実はトムが節子と芳樹の間に生まれ、誕生後すぐに捨てられた二人の息子で、輪子の異母姉弟であったという衝撃の事実が明らかになります。
最後には、アプリ婚連続殺人の犯人が実はトムであったという事実を匂わせるようなシーンで映画は終わりを迎えます。
予想が裏切られる予測不能の展開は見事で、特に中盤以降のたたみかけるようなどんでん返しの連続には驚かされました。
管理人
役者陣の好演も見事で輪花を演じた土屋太鳳さん、前述したSnowmanの佐久間さん、誠実な印象でありながら実は輪花への復讐を計画していた影山を演じた金子ノブアキさん、そして、節子を演じた斉藤由貴さんのサイコパスな雰囲気などそれぞれが役柄にハマっていたと思います。
ストーリーの完成度が高いサスペンス映画が観たいという方にぜひオススメしたい作品となっています。
*映画『マッチング』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
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