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『秒速5センチメートル』の結末でなぜ2人は結ばれなかったのか?トラウマ、呪いとの声や明里の結婚相手など意味わからん部分も解説考察

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2007年3月3日公開の映画『秒速5センチメートル』。

君の名は。』や『天気の子』など、今では有名な新海誠監督の劇場公開作品3作目です。

「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」と短編3話にて描かれ60分と短い上映時間で、青春の甘酸っぱさと切なさが描かれている作品となっています。

映画『秒速5センチメートル』の口コミ評判レビューには、

  • 映像はかなり綺麗
  • 切ない物語
  • 成就しない恋をしたことのある方に刺さる
  • 珍しい手法のアニメ作品
  • 初恋の甘酸っぱさ、片思いの切なさを感じれる
  • ストーリー構成が素晴らしい
  • 共感できる人は多いだろうなという作品
  • 青春のはかなさを感じた

という声が多数集まっています。

この順番でチェック
  • 結末でなぜ貴樹と明里は結ばれなかったのか?意味わからん部分を解説考察
  • トラウマになるほど気持ち悪いなど貴樹のクズっぷりについて。呪いとは?
  • 『秒速5センチメートル』のあらすじ
  • 『秒速5センチメートル』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

もし、まだあなたが一度も映画『秒速5センチメートル』を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。

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結末でなぜ貴樹と明里は結ばれなかったのか?意味わからん部分を解説考察

結末でなぜ貴樹と明里は結ばれなかったのか?

映画『秒速5センチメートル』は、遠野貴樹と篠原明里の初恋を3話構成で描いたオムニバス作品です。

第3話の『秒速5センチメートル』で貴樹と明里のその後が描かれ、最終的に二人が結ばれることはなかったという結末になります。

なぜ、貴樹と明里は結ばれなかったのでしょうか?理由について考察をします。

管理人

どうしようも無いほどの距離とすれ違い

二人が結ばれなかった理由は、栃木県と鹿児島県という1500km以上離れた凄まじい距離にあると思います。

当時中学生の二人がこの距離を超えて、会いに行くのは不可能に近いと考えられます。

中学生ですから、それぞれに部活や友達関係などに忙しく、いつの間にか手紙のやり取りもなくなってしまい、すれ違ったまま時間が経ってしまったため、二人は結ばれなかったと考えられます。

初恋の人と結婚する可能性はわずか5%という統計データもあるらしく、初恋が成就する可能性というのは困難であると言えます。

転校という子どもではどうすることもできない問題は、二人にとって大きな障壁だったと言えます。

管理人

お互いの成長スピード

二人が結ばれなかった理由としては、お互いの成長のスピードも原因だと言えます。

第1話の「桜花抄」では、準備していた手紙をお互いに渡せないまま別れてしまいますが、明里は出会ったことの思い出や貴樹への感謝、貴樹が鹿児島に引っ越ししてしまうことへの淋しさと、貴樹へのこれからも好きだという気持ちなど痛いほどの思いが伝わる文章量の手紙を準備していました。

対する貴樹はシンプルなメッセージで綴られており、好きという感情は明里の方が貴樹よりも数倍上だったということが手紙から分かります。

明里は転校先に馴染むことができず、貴樹という存在に依存していました。

対する貴樹はクラスメイトや部活の先輩とも良好な関係を築いており、明里がいなくても何の問題もなく生活をしており、この時点では貴樹の方がよっぽど自立した存在であったと考察できます。

しかし、その後の成長スピードが大きく違っていきます。

明里は貴樹が鹿児島に引っ越してしまうということで自立しなければならないという気持ちから、自分自身を成長させ、過去と決別し、しっかりとした女性へと成長し、婚約相手まで見つけることが出来ました。

対する貴樹は明里と最後に会い、桜の木の下でキスをした特別な夜のことがずっと忘れられないままに過去に縛られたまま、成長することが出来ずにいました。

映画のキャッチコピーには「どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか」とありますが、貴樹の成長スピードは明里と比べて非常に遅く、二人がこの先会うことは二度とないというメッセージが込められていると考察できます。

管理人

明里の結婚相手は誰?ラストシーンの踏切など意味わからんと言われる部分を解説考察

明里の結婚相手は誰?

第三話「秒速5センチメートル」では、明里が結婚式を来月に控えており、貴樹ではない男性と結婚することが明らかになっています。

この結婚相手とは一体誰だったのでしょうか?

その相手については作中で一切明らかになってはいません。

貴樹との過去を断ち切った後に学校、もしくは職場などで出会った男性であることが分かります。

高価そうな婚約指輪を明里がはめていることから、しっかりとした職に就いた一般男性であると考察できます。

管理人

水野理紗について

第三話「秒速5センチメートル」で貴樹は水野理紗という会社員の女性と約3年間付き合っていたことが分かります。

しかし、貴樹は水野と付き合っていながら過去の明里への思いに縛られてしまっており、会社を退職したことなどもきっかけとなり、水野と別れ、彼女からは「1000回以上メールをやり取りしたけれど、心は1センチほどしか近付けなかった」という、なんともショッキングな内容のメールが届いており、自分以外の誰かのことを思っていることを貴樹は見透かされていたことが分かります。

ちなみに水野は、『秒速5センチメートル』では出番が少なかったですが、映画公開後に発表された小説版では二人が付き合ったきっかけや別れについてなども細かく描かれているので、気になった方は小説版を読んでみることをオススメします。

ストでようやく貴樹は明里との過去と決別することが出来たので、もしかしたら水野と復縁するという未来もあるのかもしれません。

管理人

ラストシーンの踏切の意味

ラストシーンでは、貴樹と明里らしき女性が踏切ですれ違います。

電車が通り過ぎた後、貴樹は振り返りますが、そこには彼女はすでにいませんでした。

この踏切にはどういった意味があるのでしょうか?

この踏切には、断絶の意味が込められており、二人がこの先の人生で交わることがないというメッセージが込められていると考察できます。

すれ違った二人は、踏切を境界としてそれぞれに別々の道を歩んでいきます。

貴樹は誰もいなくなった踏切を見て、ようやく過去と決別することができ、自分の道を歩むことが歩んでいくことが出来るようになったのだと思います。

管理人

花苗のその後

第二話「コスモナウト」で主人公として登場するのが、貴樹に思いをよせるサーフィンが趣味の女子高生・墨田花苗です。

彼女はなかなかうまく出来なかった波乗りに成功した日に、ずっと片思いをしていた貴樹に告白しようとしますが、貴樹が自分以外の誰かのことを思って遠い未来のことを考えていることを痛いほどに知って結局告白することはありませんでした。

そんな辛い片思いをした花苗はその後、どうなったのでしょうか?

空港での告白

映画版では、貴樹の乗った飛行機を見つめる花苗が描かれていました。

が、公開後の2011年に発表された漫画版では、花苗が貴樹へ好きという思いを告白するシーンが描かれます。

花苗が自分の思いを伝えたかったという趣旨の告白でしたので、その後、二人が付き合うという結果にはならなかったようです。

高校卒業後の花苗

進路についてなかなか決めることが出来なかった花苗。

その後、鹿児島県にある看護学校に通うこととなり、看護師として働くことになりました。

恋愛もそれなりにしてきたようですが、卒業してもなお貴樹のことが忘れられずにおり、なかなか長続きはしなかったようです。

高校卒業してから10年が経ち、27歳になった花苗はサーファーの亮という男性に告白されたことをきっかけに貴樹のことを思い出し、様々な情報を頼りに会いに行くことを決め、東京に着きますが、その過程で過去と決別することが出来たようで会いに行くことを辞めてしまいます。

告白してきたサーファーの亮にお断りの電話を入れ、公園から出ようとした際に、貴樹らしき男性と偶然に出会うというシーンで漫画は終わりを迎えますが、もしかしたらその後、貴樹と花苗が付き合うことになるという未来もあるのかもしれません。

貴樹がずっと明里との過去に囚われてしまっていたように、花苗もずっと貴樹との過去に囚われてしまい、なかなか過去と決別することが出来なかったようですが、10年経ってようやく未来へ進むことが出来たことが漫画で明らかになっています。

花苗のその後が気になるという方は漫画版を読んでみることをオススメします。

管理人

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トラウマになるほど気持ち悪いなど貴樹のクズっぷりについて。呪いとは?

トラウマになるほど気持ち悪いとの声について

映画『秒速5センチメートル』を鑑賞した方々の中には、トラウマになるほど気持ち悪いという感想を持つ方も中にはおられます。

なぜ、そういった感想が出てきてしまうのか、考察します。

トラウマになるほど気持ち悪いという感想が出てしまう理由については、主題歌である山崎まさよしさんの名曲「One more time,One more chance」の歌詞が大きな原因であると考察出来ます。

歌詞には “いつでも捜しているよ、どっかに君の姿を。向かいのホーム 路地裏の窓 こんなとこにいるはずもないのに”や“いつでも捜しているよ、どっかに君の破片を 旅先の店 新聞の隅”という部分がありますが、これが明里を求めてストーカーになってしまった貴樹の姿を連想させるために気持ち悪いという感想を持った方がいると考察できます。

ロマンティックな歌詞ではあるのですが、貴樹を連想しながら聞くと、どこにいても明里の存在を探してしまう様子がイメージされて気持ち悪く感じてしまう方が多くいたのだと思います。

貴樹のクズっぷりについて

トラウマになるほど気持ち悪いという感想が出てしまう理由については、貴樹のクズっぷりも原因があるようです。

貴樹は明里への思いが断ち切れないままでいるにも関わらずに、水野理紗という3年間も付き合っていました。

3年間と言えば、非常に長い年月であり、20代後半に差し掛かり、女性にとってみれば結婚を意識する大事な時期です。

そんな大事な時期に気持ちがないにも関わらず、3年間も付き合っていた貴樹のクズっぷりが気持ち悪いという感想につながったと考察できます。また、第二話「コスモナウト」で、墨田花苗の気持ちがないにも関わらず、必要以上に優しくする貴樹の思わせぶりな態度についても、不快に感じるという方も多くいたようです。

管理人

女性に対して誰にでも優しく接することが出来るのは、貴樹の魅力であり、だからこそモテるのだと思います。

ただ、そんな優しさについて不快に思う人々も同時に多くいるのだと思います。

男性は貴樹の行動を見て注意した方が良いかもしれませんね。

『秒速5センチメートル』の呪いとは?

インターネットサイトなどで『秒速5センチメートル』と検索すると、「呪い」というキーワードが出ます。

ホラー映画でもないにも関わらず、「呪い」という物騒な関連キーワードが出てしまうのはどうしてなのでしょうか?

関連キーワードで登場する「呪い」という言葉については、貴樹が作中に経験している過去の恋愛から来るトラウマのことを指していると考察出来ます。

管理人

貴樹は過去の明里との恋愛に囚われており、その事から未来へ踏み出すことが出来ずにいます。

言わば、貴樹にとってみれば過去の恋愛が呪いとなって重くのしかかっているわけです。

貴樹と同じように過去の恋愛経験が呪いとなり、うまく次の恋愛に踏み出せずにいる人たちの心を映画『秒速5センチメートル』が大きく揺さぶったため、「呪い」というキーワードが関連キーワードとして登場するようになったのだと考察できます。

第三話で貴樹は明里らしき女性とすれ違い、誰もいなくなった踏切を見て、晴れやかな表情を浮かべますが、この瞬間にようやく貴樹は過去の恋愛という呪いから解かれ、新しい未来への一歩を踏み出したのだと思います。

過去の恋愛という呪いから解放されるには、非常に長い年月が必要になることが映画『秒速5センチメートル』では見事に表現されています。

それが映画『秒速5センチメートル』が長く愛される理由になっているのかもしれません。

『秒速5センチメートル』のあらすじ

以下、映画『秒速5センチメートル』のあらすじです。

『秒速5センチメートル』のあらすじ|第一話:桜花抄【転校によって離れ離れになった遠野貴樹と篠原明里】

東京に住む小学6年生の遠野貴樹と篠原明里はお互いに転校生だったことや病気がちだったこともあり、仲を深めていましたが、小学校卒業とともに明里は栃木へと引っ越ししてしまい、二人は離ればなれになってしまいます。

中学生になって半年ほど経ち、二人は手紙をやり取りするようになりますが、1年生が終わりに差し掛かった頃、今度は貴樹が鹿児島に引っ越すことが決まります。

栃木と鹿児島がこれまで以上に遠く離れていることから、もう二度と会えないかもしれないと思った貴樹は3月4日に電車に乗り継いで栃木県まで明里に会いに行くことを決めますが、悪天候によるダイヤの乱れにより、なかなか辿り着くことが出来ず、待ち合わせ時間の19時はとうに過ぎてしまいます。

時刻が23時に差し掛かった頃、ようやく貴樹は目的地の駅に辿り着き、二人は久しぶりの再会を果たします。

雪が降り積もる中、桜の木の下で口づけを交わした二人。

近くの納屋で過ごし、朝が来るまで毛布にくるまって語り合いました。

朝になり、駅で別れを告げた二人。

貴樹は電車の中で様々な思いを巡らし、明里のことを守れる力が欲しいと強く願ったのでした。

『秒速5センチメートル』のあらすじ|第二話:コスモナウト【遠野にずっと思いを寄せる花苗】

鹿児島の高校に通うサーフィンが趣味の墨田花苗は中学生の頃に転校してきた遠野貴樹にずっと片思いをしてきました。

周りが進路を決める中、趣味のサーフィンでもなかなか波に乗る事が出来ずに貴樹のことを思っていた花苗は、帰り道にいつもメールを打っている貴樹の姿を見て自分以外の誰かのことを思っていると気付きながらも、そのメールの宛先が自分であればいいのにと願っていました。

そんな日々の中で、半年ぶりにうまく波に乗ることができた花苗は貴樹に遂に告白することを決めます。

いつもの帰り道、思いを伝えようとする花苗でしたが、言葉が出て来ずに無言のまま時間は過ぎていきます。

そんな中、勢いよく宇宙探査ロケットがはるか彼方へ打ち上がる光景を目撃します。

その瞬間、貴樹が現在ではなくずっと遠くの未来のことを思っており、自分のことなどは見ていないことを確信した花苗は思いを伝えることなく、貴樹と別れるのでした。

『秒速5センチメートル』のあらすじ|第三話:秒速5センチメートル【遠野と明里のその後】

年が過ぎ、東京で働く貴樹は自分でも分からない衝動に駆られながら仕事に忙殺される日々を過ごしていました。

心の奥底では今も明里のことが忘れられず、3年間付き合った水野理紗からもそのことを見透かされ、1000通以上メールを重ねたけど、心は1cmしか近付かなかったと別れを告げられてしまいます。

一方、明里は来月結婚式を控えており、実家に帰った際に渡すことの出来なかった貴樹宛の手紙を見つけて、昔のことを思い出していました。

仕事を辞めた貴樹は小学生の頃、よく通った道を訪れ、踏切で明里とよく似た女性とすれ違います。

電車が通り過ぎた後、すぐに振り返る遠野でしたが…。

以上、映画『秒速5センチメートル』のあらすじでした。

この先の結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。

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映画『秒速5センチメートル』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

以下、映画『秒速5センチメートル』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。

感想評価(※ネタバレ有)|根強い人気を誇る新海誠監督の出世作

映画『秒速5センチメートル』は、新海誠監督が2007年に発表したアニメーション作品です。

初恋をテーマに主人公・遠野貴樹と篠原明里の二人の恋の行方を描いた作品となっています。

後に『君の名は。』や『天気の子』などの大ヒット作品を次々と発表する新海監督の出世作です。

2025年秋には実写映画化も決定するなど、今もなお根強い人気を誇っています。

作品は三話形式のオムニバスとなっており、一話「桜花抄」では、転校によって離ればなれになってしまった中学生の貴樹と灯里の姿が描かれ、二話「コスモナウト」では、貴樹に片思いをする女子高生・墨田花苗の姿が、そして三話「秒速5センチメートル」では大人になった貴樹と明里の姿が描かれていきます。

管理人

新海監督らしいデジタル技術を使用した美しい映像で描かれています。

しんしんと降る雪景色や空の青さ、自然の壮大さが実写以上に美しく描かれており、切ない恋模様を彩っています。

作品が展開するについれて、貴樹が初恋だった明里のことが忘れられないままにどこか焦燥感を抱えながら生活していることが明らかになっていきます。

二話「コスモナウト」では、貴樹が誰かの事をずっと思いながら生活をしていることを知りながらも、片思いをしている墨田花苗の姿が描かれますが、誰かに片思いをしたことがある方なら胸が痛いほど共感してしまうような内容となっています。

三話「秒速5センチメートル」では、大人になった貴樹と灯里の姿が描かれますが、貴樹との思い出を心の奥にしまい、来月結婚することになった灯里とは対照的に過去の思いから逃れることが出来ずに未だ迷走している貴樹の姿が描かれ、時の流れの残酷さが痛いほど伝わってきます。

すれ違う二人の過去や現在が描かれる中、BGMでは山崎まさよしさんの名曲「one more time , one more change」が流れ、切なさをより盛り上げます。

管理人

新海監督といえば、『君の名は。』や『天気の子』でもRADWIMPSの楽曲を効果的に使用していました。

が、映画『秒速5センチメートル』でも楽曲の使い方が見事で涙なしでは観れないシーンとなっています。

ラストシーンで貴樹は灯里らしき女性と踏切ですれ違い、電車が通り過ぎた後に振り返りますが、すでにそこに女性はおらず二人が再会することはないまま映画は終わりを迎えます。

しかし、貴樹の表情は晴れやかになっており、ようやく過去に囚われることを辞めて今を生きていくことを決心したのではないかと感じるポジティブなラストです。

これまで胸が苦しくなるほどの恋愛をしたことがあるという方だったら必ず共感する映画なので、鑑賞することをオススメします。

『秒速5センチメートル』のみんなの口コミ評判レビュー

『秒速5センチメートル』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。

「観ていて複雑な心境になったが美しい作品」「ぜひ一人きりで世界に入り込んでみていただきたい映画」「鬱な部分がないとはいいませんがすっきりと見られる」「主人公の純粋な気持ちと孤独感が伝わってきてとても心が苦しくなった」

それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。

★★★★☆星4

映像が凄く綺麗で非常に目を惹く作品であり、2007年公開なので、もう結構古めの作品です。

がその点は現在でも通用するクオリティーであり、新海誠監督は昔から凄かったんだと感じさせてくれます。

内容としてはお互い特別な想いを抱きながらも、小学校からの卒業と共に離れ離れになってしまった少年と少女の関係が距離と時間により変化して行くという物語です。

初恋のむず痒い感じや、甘酸っぱい感じを味わう事が出来ます。

それだけでなく、片想いの辛さや離れ離れになってしまった相手を忘れる事が出来ず想い続ける切なさ等、恋愛で抱える葛藤や苦しみを存分に感じさせてくれる内容です。

何より3つの短編から構成されている作品であるだけに、細かく描き過ぎずに空白を多用して視聴している側に想像の余地を与えるという描き方が絶妙でした。

特にラストの主役である貴樹の表情が、色々と想像を膨らませてくれるので、ぐっと来るものがありました

40代男性

★★★★☆星4

終わり方が秀逸な作品で、記憶に残るストーリーでした。

主人公がとても優秀な人なのにもかかわらず、過去の女性に対する淡い思いをトラウマのように抱え込んでおり、社会人となってからの数年間を棒に振っておりもったいないと見ていました。

思う相手の女性も少し稀な感じの女性であり仕方ない事ですが、二人の熱量には違いがあり、女性はすでに家庭を持とうとする身の上。

エンディングで、まだ未練を持つ主人公が線路の向かいを列車が過ぎ去るのを待っていますが、そこにはすれ違いざまに気付いていただろう彼女の姿はありません。

それは正しくて苦いけれど、二人の思いの違いやこれからを無言で克明に描いています。

おかげで主人公は吹っ切れて己が道を取り戻すことができ、ほっとさせられるのですが、実らぬ恋(美しい初恋)って時に人生を無駄にさせますね…。

50代女性

★★★★★星5

『秒速5センチメートル』は、私が初めて新海誠監督に触れた作品でした。

当時私は大学生でまだそこまで新海監督の事も知らず、監督自身もそこまで有名ではありませんでした。

ただテレビかネットかどの媒体化は定かではありませんが、そのCMで流れた世界観に衝撃を受けました。

作品としては三部作からのショート作品の合作の様な感じで、主人公の遠野の初恋などの恋模様を描いた様な感じですが、三部作全てに彼の恋についての部分が出てきます。

それぞれ違う女性で小学校から社会人という感じの描かれ方で彼の成長していく部分で恋というか恋愛の部分の繊細さがどう変わっていったかという感じが私は面白かったです。

全体的に見たらハテナが浮かぶ部分はあるかと思いますが、セリフだけではない主人公やその他の人物描写から発せられるメッセージ性によるこちらの想像力を刺激するところが凄く印象的でした。

主題歌的な山崎まさよしさんのOne more time, One more chanceが良いところで挿入歌として流れ最後のラストシーンの心情が物凄く浮かび上がるというか際立たせる名作だと思います。

新海誠監督の最高傑作ではないかと思っているのでぜひ観ていない方には見て欲しい良作だと思います。

30代男性

★★★★☆星4

私が初めて観た新海誠監督の作品になります。

ネットの評判が結構高いのと「鬱映画」と揶揄されていたことを覚えており、きっと悲しい恋愛の物語なのかな?といった先入観で鑑賞しました。

まず映像の綺麗さに驚きました。

実写のように細かく描写された背景に引き込まれました。

特に印象に残っているのは、「桜花抄」の主人公の子供部屋と「コスモナウト」での舞台となった種子島の中種子町の風景は、自分自身の子供時代を思い浮かべて懐かしい気持ちになりました。

ストーリーに関しては、小中学生時代までは仲良しなカップルだったのに、置かれた環境や人間関係の変化で段々疎遠になってしまったり、別れてしまうという現実的なものなのですが、とても綺麗な映像と音楽で良い感じにまとまっている印象です。

元々主人公の遠野貴樹と篠原明里は親の都合で引っ越しを余儀なくされ離れ離れになってしまうのですが、主人公の方は大人になって他の女性と付き合っていても明里を忘れられないでいましたが、明里の方は他の男性と結婚していました。

よく男の恋愛は新規作成、女の恋愛は上書き保存とか言ったりしますが、男はいつまでもうじうじ引き摺っているのに比べて、女の方はアッサリ結婚してしまっている描写がアニメ映画なのになんかとても生々しいなと思いました。

ベタにハッピーエンドにならなくて良かったなと思います。

映像や音楽はまるで夢の中のように綺麗でしたが、現実的な人物描写によって一度観たら忘れられなくなり、なんならまた鬱になりたくて定期的に観たくなる中毒性を産み出す作品になっていると思いました。

30代女性

★★★★☆星4

初恋の甘酸っぱさ、片思いの切なさを思い出させてくれる大好きな作品です。

また、視聴する年代や今いる生活環境によって、大きく気持ちが揺さぶられるので、久しぶりに視聴するにもお勧めの作品です。

また、凄く繊細な気持ちを上手く描写しているし、音響の使い方もキュンとするような使い方にセンスの良さを感じます。

ただし、語りのシーンが多過ぎて、少し間延び感があります。

本編のギュッと詰まっているシーンが短いので、よけいに勿体ない気がします。

やはり、60分ほどの作品では限界が来るかな?と思いました。

それでも、ストーリー構成は素晴らしく、何度見ても泣けます

ゆっくりと桜の花びらが散っていくシーンは今でもリフレインしています。

40代男性

★★★★☆星4

『秒速5センチメートル』は新海誠監督の作品で、三つの短編から成るのですが、それぞれ同一主人公遠野貴樹の異なる時期を描いている珍しい手法のアニメ作品になります。

物語の内容を一言で言い表すならば切ない初恋と主人公の成長を描いているアニメ作品になります。

私が好きなのは幼い頃の初恋は時間と距離が二人を引き離していく切ない物語で、自分にもあてはまる部分がもあったので、かなり共感することができました。

特に夜行列車の乗るシーンでは、主人公の純粋な気持ちと孤独感が伝わってきてとても心が苦しくなりました。

新海誠監督ならではの映像美と音楽がとても印象的で画面にくぎ付けになりました。

菜の花ビラが舞い散るシーンがあるのですが、今でもはっきりと思い出せるほど私の心に残っています。

20代男性

★★★★★星5

『秒速5センチメートル』は新海誠監督の原点とも言われる作品です。

この作品を見終わったあとは胸がキューと掴まれるような切ない気持ちになります。

“言葉”で自分の気持ちを伝えることがいかに大切か、今という瞬間に感じた伝えたい思いは伝えようと思える作品です。

貴樹と明里が小学生だった頃、お互いに惹かれあっていたのに明里が小学校を卒業すると同時に栃木へ引越しをしてしまいます。

それをきっかけにすれ違ってしまう様が年代別で描かれています。

貴樹も中学1年終わり頃に九州へ引っ越すことになり、二度と会えないかもしれないと思い、明里が住む栃木へ会いに行くことを決意しますが天候により約束してた日に遅れてしまいますが明里は待っていてくれます。

中学生で中々行動力のある二人だなと思いました。

会いたいという一心で東京から栃木まで会いに行こうと行動に移し、また、約束してる時間になっても来ず、連絡も来ずで本当に来るかわからない貴樹が来ることを信じて待ち続けている明里の信念の強さ。感動しました。

しかし、それからは生活の変化もあり気にはかけているもののすれ違っていきます。

高校に上がるにつれて精神的になっていくのですが明里は恋人を作ったりと、過去の恋として受け止めて行動できています。

貴樹は明里への思いを断ち切れず前に進めない状況で、貴樹へ思いを寄せる女の子も出てくるのですがその子もまた貴樹への想いを伝えずに終わってしまいます。

中学生以来二度とすれ違うことのない二人ですが過去の恋を引きずっていると幸せを逃してしまうのだと痛感もします。

また、山﨑まさよしさんの”One more time,One more chance”が使用されているのですがマッチしすぎています。

切ない気持ちにはなりますが、大事なことも教えられるので、新海誠監督の作品の中で一番好きな作品となりました。

30代女性

★★★★☆星4

なにか淡い感じのストーリー展開で、鑑賞後にほわっとした印象が残ったのを覚えています。

予備知識なしでみたので、一話あたりが短い短編映画であるのが意外だったのと、一話目と三話目の主人公が同じであることに気付くのに少し時間がかかったのが印象に残っています。

遠野貴樹と篠原明里という気持ちが惹かれ合う2人でありながらも、見ている将来のギャップからそれぞれ違う道を歩みはじめるというエンディングに青春のはかなさを感じました。

青春物にありがちな物語ですが、同じような話に何度も触れることがあるのは、誰しも多かれ少なかれ似たような経験をして、たくさんの人の共感を得られるからなのだろうと思いました。

テーマ的に肩ひじは張らずに観られる良い話であったと思います。

40代男性

*映画『秒速5センチメートル』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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