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『すずめの戸締まり』の東日本大震災が批判される理由!地震はなぜ起きた?呪文の意味やダイジンかわいそうとの声についても解説考察!

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2022年11月11日公開の映画『すずめの戸締まり』。

日本各地で開く災いの扉を閉めるという、ロードムービーとファンタジーを掛け合わせた作品です。

新海誠監督作品の『君の名は。』や『天気の子』でも災害のテーマは扱われていましたが、映画『すずめの戸締まり』は東日本大地震が1つのテーマとなっています。

その為、公式Twitterでは緊急地震速報の受信した際の警報音が流れる注意喚起をしています。

『すずめの戸締まり』の口コミ評判レビューには、

  • 登場するキャラが愛くるしかったり、声優さんが良かった
  • 精神的にしんどくなってしまう人がいそうな内容
  • 新海誠監督作品の中で一番ファンタジー要素が強い
  • ストーリー的には同じことを繰り返しているいだけのように感じた
  • 映像は綺麗で、そこは映画館で観る価値のある作品
  • 途中で飽きることなくノンストップで楽しめた
  • 喪失だけではない、暖かさがあるラスト
  • 考察できる部分が多くあり、且つテンポのいい物語

という声が多数集まっています。

この順番でチェック
  • 『すずめの戸締まり』が批判されている理由は東日本大震災に関係しているから?
  • 『すずめの戸締まり』の呪文の意味について解説
  • 『すずめの戸締まり』のダイジンかわいそうとの声について
  • つまらない?怖い?『すずめの戸締まり』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
  • 『すずめの戸締まり』のあらすじ

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『すずめの戸締まり』が批判されている理由は?映画内で東日本大震災はなぜ起きた?

新海誠監督作品の『すずめの戸締まり』について、しばしば批判の声が見られ、その理由について考察します。

『すずめの戸締まり』は幼い頃に母親を亡くした女子高生の鈴芽と「閉じ師」と呼ばれる草太が震災から日本を救うために「後ろ戸」と呼ばれる扉を閉じていく物語です。

そして、この映画が批判される主な理由は「東日本大震災」を題材としているからではないかと考えられます。

管理人

そこで批判されるポイントとなり得る「東日本大震災」を取り扱っていることそのもの、地震描写のリアルさ、ファンタジーへの昇華の大きく3点について解説していきます。

批判理由①|東日本大地震を題材にしているから

1点目は「東日本大震災」を取り扱っていることそのものについてです。

劇中で「東日本大震災」という言葉自体は使われていませんが、はっきりと「3月11日」の出来事であることや東北という土地などが示されており、誰が見ても「東日本大震災」の話であることは明らかです。

監督ご自身も東日本大震災を扱ったものと明言されています。

管理人

また、主人公の鈴芽も幼い頃に東日本大震災で母を亡くした震災孤児であったり、物語の終盤で被災地を訪れる場面もあったりと、物語の核となる出来事として描かれています。

10年以上の年月が経っているとはいえ、今なお苦しんでいる人々も多数いる中で、この繊細な題材を扱ったこと自体に批判があってもおかしくはないでしょう

批判理由②|地震描写のリアルすぎる

次に2点目の地震描写のリアルさについてです。

事前に、地震描写があることや緊急地震速報受信の音がなることはアナウンスされていますが、それらの描写が非常にリアルです。

ですが、それを知らない人もいるでしょうし震災を経験した人が鑑賞した場合にフラッシュバックしてしまう可能性もあります。

震災を経験していなくても恐ろしさを感じるような描写でもありました。

管理人

危機的な状況にあるということを強く描くためにも必要な描写ではあるかと思いますが、観る人への配慮に欠けていると受け取られることもあるのではないのでしょうか。

批判理由③|ファンタジーへの昇華に違和感

最後にファンタジーへの昇華についてです。

実際に起こった東日本大震災を扱い、非常にリアルな描写がありながらも、映画『すずめの戸締まり』はファンタジー映画となっています。

閉じ師という職業者や、「後ろ戸」や「要石」といった架空の存在、その後ろ戸閉じることで地震の発生を食い止められるという設定は非常にファンタジー色が強いです。

捉え方によっては大震災を止めることもできたはず、失敗した結果大震災が起きたということにもなります

また、少し茶化されていると感じないとも限りません

東日本大震災という実在の大災害を扱いながらファンタジーとして描くということが受け入れられないという見方があることも仕方がないことではないでしょうか。

管理人

以上のように、『すずめの戸締まり』が批判されている主な理由は東日本大震災を描いたことと、その描写がリアルでもあり、ファンタジー要素も強かったことではないかと考えられます。

東日本大震災から11年経った今、風化させないという意味でも映画『すずめの戸締まり』が公開された意義も大きいと思いますが、繊細な問題だけに、捉え方が難しくもある作品でしょう。

すずめの戸締まりの東日本大震災はなぜ起きた?

すずめの戸締まりで震災を起こした原因は、「ミミズ」とされています。

ナマズが地震を起こすという都市伝説はよく聞かれると思いますが、すずめの戸締まりでは「ミミズ」です。

新海誠監督が地震の原因をミミズにした理由は、村上春樹の「かえるくん、東京を救う」からインスピレーションを得ているからです。

この「かえるくん、東京を救う」ではミミズが地震の原因になっており、そのためすずめの戸締まりでもミミズが原因で地震が起きたことになっています。

村上春樹さんの「かえるくん、東京を救う」は『神の子どもたちはみな踊る』という短編集の中の作品です!

管理人

「神の子どもたちはみな踊る」に含まれている短編集からインスピレーションを得ている映画作品は、すずめの戸締まり以外にもあり、一度読んでおくと映画をさらに楽しめて演出の意図やなぜ?が解決できます。

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映画『すずめの戸締り』の呪文の意味について解説

「閉じ師」として災いを防ぐために「後ろ戸」と呼ばれる扉を閉じる為に日本各地を旅している草太。

草太には後ろ戸を閉じる際に唱える呪文があり、その呪文のセリフの意味について解説します。

まず、草太の呪文のセリフは以下の通りです。

「かけまくしもかしこき日不見(ひみず)の神よ。遠(とお)つ御祖(みおや)の産土(うぶすな)よ。久しく拝領つかまつったこの山河(やまかわ)、かしこみかしこみ、謹んで、お返し申す!」

このセリフを現代語に直すと、このようになります。

「声に出して言うのも畏れ多い、日不見(ひみず)の神よ。遠い先祖の生まれたこの土地の神々よ。長年(我々人間たちが)使わせていただいている山や川を、畏れ多くも、謹んで、お返しします!」

日不見(ひみず)とはモグラ科の哺乳類で、昆虫やミミズを捕食する生物のことです。

人間が昔から長く使わせて来てもらった自然の土地を、劇中で、大暴れし、災いを持たすものである「ミミズ」を食べる「日不見」の神にお返しすると伝え、日不見の神にミミズを鎮めてもらい、後ろ戸を閉める、ということを意味していると考えられます。

管理人

また、後ろ戸を閉じる際には呪文を唱えるだけでなく、その土地の人々に想いを馳せ、声に耳を傾けるということも草太たちは行っています。

ミミズを鎮めて地震を食い止めるだけでなく、その土地に残っている人々の想いも含めて返す、鎮魂の意味もあるとも考えられます。

以上のように、草太の呪文は後ろ戸の開いてしまった土地を神々にお返しする、ということを意味するものです。

その呪文を唱えて後ろ戸を閉めることにより、ミミズを封じて地震を食い止め、また同じことが起きないように鎮魂を祈ることが閉じ師の役目なのでしょう。

すずめの戸締まり|ダイジンかわいそうとの声について

新海誠監督作品の『すずめの戸締まり』の感想の中にはしばしば「ダイジンがかわいそう」との声が見られます。

ダイジンというのは、猫の姿をした「要石」のうちの1体です。

「要石」とは後ろ戸に刺され、「ミミズ」という災いを封じる役割をしているものです。

管理人

ダイジンは主人公の鈴芽によって抜かれ、自由の身となり、猫の姿で全国を逃げ回ります。

ダイジンが「かわいそう」と言われる理由は、主に後ろ戸を次々と開いている悪者と誤解されていたことと、ダイジン自身がが当初から望んでいた結末とならなかったことだと考えられます。

その誤解とダイジンの望みについてそれぞれ解説していきます。

ダイジンがかわいそうと言われる理由①|悪者と誤解される

まずはダイジンが悪者と誤解されたことについてです。

ダイジンは草太を椅子の姿に変え、その後全国各地を逃げ回ります。

ダイジンが目撃された場所へ鈴芽たちが辿り着くと、後ろ戸が開いているということが続き、ダイジンが後ろ戸を次々と開き、災いを呼び起こしているのだと鈴芽たちは考えます。

また、草太はただ椅子の姿に変えられただけではなく、要石としての役割を移されており、東京の後ろ戸を押さえて大災害を防ぐために鈴芽の手によってミミズに刺されます。

このようにダイジンは草太の人間としての生きる道を閉ざし、要石としたことや、次々と後ろ戸を開いて人々を死に追いやろうとした悪者だと鈴芽たちや見ている観客たちは捉えたのです。

しかし、このダイジンの捉え方には誤解を含みます。

たしかに草太を椅子の姿に変え、要石の役割を移しましたが、それは純粋に鈴芽と一緒にいたかったからです

ずっと要石として後ろ戸のそばに刺さっていた自分を自由にし、親切にしてくれた鈴芽のそばにいたいと考え、草太を遠ざけ、要石の存在も維持するために役割を移したと考えられます。

また、ダイジンの行く先々の後ろ戸が開いていたのも、開いた後ろ戸に鈴芽たちを誘導していたからであるということも物語終盤で明かされています

元要石として、役割を全うしようとしたのです。

ただ自由になりたかった、鈴芽に好かれたかったことからとった行動によって「悪者」と見られたり、大好きな鈴芽に嫌われたりということに繋がったダイジンはかわいそうと言えるでしょう。

ダイジンがかわいそうと言われる理由②|ダイジンの想い

次にダイジンの望みについてです。

「誤解」の内容にも繋がりますが、ダイジンが望んだことは「鈴芽の子」になることでした。

子猫の姿となって鈴芽の家に現れら時、鈴芽は瘦せ細ったダイジンに餌を与え、「うちの子になる?」と問いかけます。

それに対してダイジンは「鈴芽、好き」と答えます。

あとは「誤解」の項目で説明した通りです。

管理人

ダイジンは鈴芽の子として鈴芽のそばにいたかったのです。

しかし、物語の最後、ミミズを押さえることと、草太を助けたいという鈴芽の望みをかなえるために、自ら要石に戻ります。

その直前に「鈴芽の子にはなれなかった」と悲しそうに伝えるセリフがありました。

このことからも自分に親切にしてくれた鈴芽にも自分を好きでいて、一緒にいてほしかったのだということがわかります。

ダイジンの望みは叶うことなく、元通りとなってしまったことからもダイジンがかわいそうと言えるでしょう。

管理人

以上のように、良かれと思ってとった行動を悪く取られてしまったことや、ただ鈴芽に好いてほしい、一緒にいたいという望みが叶わなかったことなどがダイジンのかわいそうと言われている理由ではないでしょうか。

ダイジンはかわいそうな面が大きかったですが、愛らしい姿や声や邪悪にも見える様子、勇敢に戦う姿、悲しそうな表情など、様々な面を見せてくれた非常に素敵なキャラクターでした。

つまらない?怖い?『すずめの戸締まり』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

以下、映画「すずめの戸締り」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。

感想評価(※ネタバレ有)|新海誠監督作品の集大成

『すずめの戸締り』は幼い頃に母親を亡くした女子高生の鈴芽と「閉じ師」と呼ばれる草太が災いから日本を救うために「後ろ戸」と呼ばれる扉を閉じていく物語です。

日本各地にある「後ろ戸」を探して閉じるロードムービー要素もあり、日本中を巻き込み、歴史とも結びつく壮大な物語でもあり、観ていて飽きないストーリーとなっています。

映画『すずめの戸締まり』で特に魅力的だと感じた点は「キャラクターの温かさ」、「ロードムービー要素」、「誰かのために一生懸命になれる姿」の3点です。

管理人

まずは1点目のキャラクターの温かさについてです

鈴芽と草太は旅の途中、各地でさまざまな人に助けられます。

愛媛では千果、神戸ではルミ、東京では芹沢など、理由も知らずに家に泊めたり送迎を引き受けてくれたりなど、人の温かさを感じられたエピソードが多数盛り込まれていました。

「いってきます」、「おかえり」など人に伝えることのできる幸せというものも感じられました。

次に2点目の「ロードムービー要素」についてです

今回は鈴芽が現在暮らしている宮崎から、実家のある東北まで旅をする物語でもあります。

土地が変わり、風景やそこにいる人々も変わりながら展開していく物語は非常にテンポもよく見ていて飽きることがありませんでした。

また、1点目にも通じるような人の温かさを感じ和むような場面と、開いてしまった「後ろ戸」を閉じる時のようなシリアスな場面とが織り交ざって緩急もついています。

最後に3点目の「誰かのために一生懸命になれる姿」です

特に主人公の鈴芽は草太のために自分が代わりに要石になっても構わないという思いで彼を救おうとします。

そのまっすぐさが印象的でした。

草太も家業とはいえ危険を冒して戸締りを続けます。

若い2人の世界や、誰かのために一生懸命に戦う姿には終始心を打たれました。

物語の最後、芹沢や環の手助けもあり、鈴芽は実家近くの「後ろ戸」を見つけ、そこをくぐり、要石となっていた草太を救い出します。

また、しっかりとしたハッピーエンドで、扉を閉めて災いを防ぎ、鈴芽と草太が最初に出会った場所で再び出会う場面で物語は終わったのも良かったです。

映画『すずめの戸締まり』は東日本大震災から11年経った今、真っ向から震災について描いた作品です。

管理人

事前に案内されているように、当時を思い出すようなつらい描写もありますが、風化させないためにも今公開されたことは意義のあることなのではないかと思います。

これまで新海誠監督が描いてきた自然の脅威との対峙でかつ実際に起きた大震災を題材とし、過去作でも重要な役どころを務めた声優を再起用し、音楽も3作連続のRADWIMPSとのタッグであり新たなメンバーも加えました。

そういった意味でもこの作品はまさに新海誠監督作品の集大成とも言えるのではないでしょうか。

『すずめの戸締り』は震災をテーマとして記憶を風化させないという役割を担いながらも、決して暗く悲観的になることなく、人と人とのつながりや温かさ、誰かのために一生懸命になることの素晴らしさを感じて胸が熱くなる物語です。

管理人

映像、音楽、声優、ストーリー含め、見事にまとめきった、まさに新海誠監督の集大成ともいえる作品でしょう。

『すずめの戸締まり』のみんなの口コミ評判レビュー

『すずめの戸締まり』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。

「見た方によってはもちろん賛否両論かつ、ダイジンへの思いもそれぞれあるので評価は分かれそう」「緻密な日常の描写と、ファンタジックなシーンの構成が素晴らしい」「期待していた分、少し物足りなかった」「アニメならではの現実にない圧倒的な世界観もありながら人間同士の深層心理のリアルな描写もされていて非常に面白い物語」

それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。

ざっくりとした感想としては映像美と迫力のある動きが楽しめる映画です。 女子高生の鈴芽と椅子の姿に替えられた大学生の草太が猫のダイジンを追って日本各地を転々とする話なので、各地で出会う人から親切にされたり、鈴芽が今までしたことがないことに苦労するところがコメディチックに描かれていて楽しいです。 鈴芽の家庭環境が複雑であったり地震がテーマなため、怖いシーンや暗いシーンがありますが、コメディチックな人とのやり取りやシーンを短めにすることでずっと暗いまま進展するのを防ぎつつも重いテーマをきっちり描いていてすごかったです。 他の映画と違い色々な企業とタイアップしているので映画を見る前か見た後に公式HPのタイアップ企業やタイアップCMを見るともっと楽しめると思います。 作中にもいくつかタイアップ企業が出ているので、何度見ても色々な楽しみ方のできる映画です。

引用:日常の色々な事

日常の色々な事

★★★★★星5

映画『すずめの戸締まり』は、あの有名な新海誠監督の映画最新作ということで、ずっと楽しみにしていた作品です。

今まで通り映像美は素晴らしく、今回は特に美しさだけでなく、迫力・脅威なども感じました。

映画のポスターなどにもなっている、一番初めの扉の空間は、どこか幻想的な雰囲気で一番印象に残っています。

事前に、地震の描写がある為、そのような描写が苦手な人は見ない方がいいと注意喚起されていたので、すこし身構えていた部分があったのですが、地震速報の音などは少し変えられていたし、想像していたほど直接的な凄惨な描写はあまりなかったので、そこは平気でした。

ただ、震災そのものの恐怖よりも、そこでお別れすることになった人々や日常を想起させる場面があったので、そちらが心にきました。

あまり細かく書くとネタバレになってしまうので詳しくはいえませんが、ラストの常世でのすずめのメッセージや、「いってきます」「いってらっしゃい」「おかえり」のワードの使われ方がとても好きです。

新海誠監督の手がけた作品の中で、一番好きな作品でした。

30代女性

★★★★☆星4

新海誠監督による最新作は、今までの作品と地続きで語られるような壮大で幻想的な物語ですが、震災をテーマとして扱っている為より社会的な問題も色濃くなった内容になっていました。

ただ主人公の鈴芽と災いの扉を閉める草太との、九州から東北へ至るまでのロードムービーにもなっており、エンターテイメントとして夏休みに公開されても人気が出そうな映画になっておりました。

ちゃんと猫とか椅子といった愛らしく不思議なキャラクターが出ているのもポイントは高いかと。

新海監督ならではの、現実を凌駕する景色の作画の美しさは、健在で田舎の景色から都会の景色まで見たことある景色だけど見たことが無い魅力が描かれていて、風景を見るだけでも充分見る価値はあると思います。

40代男性

★★★★★星5

映画『すずめの戸締まり』は、私にとって初めて鑑賞した新海誠監督の作品でした。

この作品を観に行こうと思った最初の理由は、自分が推しているジャニーズのグループ・SixTONESのメンバーである松村北斗さんが声優をされるからでした。

そんな理由から初めて観た新海誠監督の作品は圧倒されすぎて、1回目観たあとしばらくは呆然として立ち上がれませんでした。

映画によくある中だるみの時間も私は感じず、上映時間全て作品の世界に引き込まれました。

圧倒されすぎてしまい、終わった後に内容をあまり覚えてなかったので2回目を観に行きました。

1回目よりも余裕を持って観ることができたのもあり、じっくりと内容を理解できました。

理解できたからこそ、この映画のテーマが悲しくつらいものであることに気がつきました。

この映画の大きなテーマ、「東日本大震災」。

12年前のことなので、まだ心に大きな傷を負ったままの人も多くいますし、この映画はきっとその人たちの辛くて悲しい記憶を呼び起こすものになるだろうことはきっと監督も分かっていたでしょう。

私自身は当時中学3年生だったとはいえ、その当時連日テレビから流れる地震や津波の映像は衝撃的で、今でも映像としてくっきりはっきりと記憶に残っています。

被災していない私ですらそう思うのだから、東北の被災者の方達の胸中は計り知れません。

それでも、新海誠監督はきっとこのことを知りながらもこうして『すずめの戸締まり』という映画を公開しました。

私は10年以上経過したこのタイミングだったからこそ、この映画にはあの大きな災害を風化させない、今一度この平和な日常の尊さを考え直すきっかけという一つの役割があるようにも感じます。

悲しい事実だし、失ったものは二度と返ってこない。でも、大事なものはもうもらっていたんだと主人公の鈴芽が言うように、喪失だけではない、暖かさがあるラストだったと思います。

20代女性

★★★★☆星4

これまでの新海誠作品よりさらにファンタジー要素が強くなったので、私は感情移入するのが難しかったです。

ですが、物語の途中で知り合う人々がいい人達ばかりで、その温かさに触れることがでたのはとても癒されました。

見ず知らずの人に優しくすることができる人たちの姿を見ると、繋がりの大切さを感じます。

今回の主人公のすずめは、個人的にはあまり好きなタイプではありませんでした。

可愛いのですが、自分で勝手に決めて大切な保護者にまったのくの説明不足であり、人生についてもどこか諦めているところがありました。

ですが、彼女はまだまだ子供であっただけで、物語を通じて成長していったのは良かったです。

設定とラストは強引ではありますが、クスリと笑えるシーンも多かったですし、少女の成長物語と考えても、名作であることは間違いありません

30代女性

★★★★★星5

事前に注意喚起されていた通り、地震と深くつながりのある物語でした。

主人公に巻き起こる不可思議な現象、主人公と関わる人々とのドラマ、紐解かれていく過去、アニメならではの現実にない圧倒的な世界観もありながら人間同士の深層心理のリアルな描写もされていて非常に面白い物語でした。

アマゾンプライムで既に冒頭の12分間が公開されていますが、引き込まれる世界観と圧倒される描写の数々、シーンのテンポの良さと素晴らしい音楽で常に飽きないです。

はっきりと語られていない部分もある為、考察のし甲斐もあります。

続編というより特別編があるとするならばもう一人の主人公と呼ばれるダイジンについての物語をぜひ見てみたいと思います。

基本的に一度見た物語はもう見ないのですが、この作品は考察できる部分が多くあり、且つテンポのいい物語で映画館で大音量で見るのに最適なので何度も見に行きたいと思える映画でした。

印象に残っているシーンは後半のすずめとおばさんのやりとりや、すずめが日記のページをめくる場面、すずめの子になれなかったというダイジンの言葉が印象に残っています。

『君の名は。』や『天気の子』とは全然違いました。ぜひ映画館でみてほしい映画です。

20代女性

★★★★☆星4

新海誠監督の作品ということで、見に行きました。今回も映像、音楽がとても綺麗で、楽しむことができました。

前情報なしで観に行ったのですが、イケメンの男の子が、椅子になってしまうとは思っておらず、映画序盤からかなり驚きました…。

1番のお気に入りの登場人物は、芹澤くんです。神木隆之介くんが声優さんだったのですね。素晴らしかったです!

芹澤くんはサラッと、すずめと環さんを助けてくれて、かっこよかったし、3人でのドライブシーンは、1番好きなシーンでした。

懐メロが良かったです。暗く悲しく、切ない雰囲気もある映画でしたが、芹澤くんの登場で救われました。

最後は、草太さんが救われてよかったです。エンドロールもとても好きでした。

ダイジンの行動について、1回観ただけでは少し分かりづらい部分もあったので、星4つにさせていただきます。

20代女性

★★☆☆☆星2

新海誠監督の作品は『君の名は。』くらいしか見たことがなく、今回の『すずめの戸締り』は私にとって新海監督の作品の中で2つ目に見た作品になりました。

結論から申し上げますと、私にとってはあまり面白い作品とは言えませんでした

一度しか見ていないからなのか、正直言ってあまり理解できていないのかもしれません、あくまで私の感想です。

なんだかスピード感があるのかないのか、悪い意味で言うと変なところは間延びしていて、でも置いて行かれてしまうところもありました。

途中で出てくるダイジンがなぜ要石になってしまったのか、ということも話題に出てくるわけではないのでなんだか可愛い猫なのに愛着が持ちにくいように感じました。

ちゃんと観ていればわかるのですが、山場を山場だと思ってちゃんと見たいのでもっと山場らしい前振りが欲しいです。

地震や震災の描写があるということで少し身構えていましたが、思っていたよりは気にならなかったです。

ですが終盤に差し掛かった時、3.11の日の朝の色々な人のいってらっしゃいのシーンはかなり心にくるものがあります。

自分は直接被災はしていないのですが、これが現実でおこっていて、何気なく言った「いってらっしゃい」が今生の別れになったというのは考えさせられるし、涙が出ました。

3.11で被災した方にとっては少しきつい作品かもしれないので、サブスクなどで見れるようになるまで待ってみても良いのかもしれません。

30代女性

*映画「すずめの戸締まり」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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『すずめの戸締まり』のあらすじ

以下、映画「すずめの戸締まり」のあらすじです。

『すずめの戸締まり』のあらすじ|「閉じ師」との出会い

日本各地で起こる震災は「後ろ戸」と言われる扉から「ミミズ」と呼ばれる巨大な物体が出てくることで起こることで発生しているのでした。

その「後ろ戸」を閉じるために「閉じ師」とである宗像草太と、彼とたまたま出会った岩戸鈴芽は旅に出ます。

鈴芽は宮崎で暮らす女子高生で、亡くなった母親を探して広い草原を走り続け、女性に声をかけられるという夢を繰り返し見ていました。

ある日、「閉じ師」である草太と出会い、「後ろ戸」を見つけた鈴芽はその扉の向こうに夢の中と同じ景色を見ます。

そして、その扉の近くに刺さっており、「ミミズ」を封じる役割を担っていた「要石」を抜いてしまいます。

草太と力を合わせ、何とか扉は締めたものの、猫の姿に変わった要石の「ダイジン」によって草太は椅子の姿に変えられてしまいます。

そして2人はダイジンを要石に戻し、ミミズを封じるために、ダイジンを追う旅に出るのでした。

『すずめの戸締まり』のあらすじ|戸締まりの旅

草太と鈴芽はダイジンを追い、宮崎から愛媛に向かいます。

そこで2人は土砂崩れで廃校となった学校が後ろ戸になり、そこからミミズが出てきていることに気づき、協力して扉を閉めます。

道中で出会った千果に泊めてもらい、その後ヒッチハイクで拾ってもらったルミとその子供たちと一緒に次は神戸へと向かいます。

ルミの家で子守やルミの営むスナックの手伝いをしているときに、鈴芽はダイジンを見つけ、追いかけるうちに閉園となった遊園地の観覧車が後ろ戸となり、ミミズが出てきていることに気づきます。

ダイジンは逃がしてしまいましたが、扉は無事閉めることが出来ました。

そして2人は東京に旅立ち、草太の家を訪れます。

そこで古い資料を読み、日本には要石が2か所にあり、もう一つの要石は東京にあることを知ります。

『すずめの戸締まり』のあらすじ|関東大震災の危機

東京の草太の家から巨大なミミズが見え、2人はミミズのもとに向かいます。

そこで再びダイジンを見つけ、要石に戻るように言いますが、既に要石の役割はダイジンではなく草太に移っていることがわかります。

巨大なミミズが落ちれば大勢の犠牲者が出るというダイジンの言葉を聞き、鈴芽は涙を流しながら要石となった草太をミミズに刺し、ミミズを封じます。

鈴芽は草太を救うために「後ろ戸」の向こうに見る「常世」という死者の赴く場所に入ろうとするも、入ることができません。

そこで草太の祖父であり同じく閉じ師である羊朗のもとを訪れ、人がくぐることのできる「後ろ戸」は一つだけあるということを聞きます。

そして、草太の友人である芹沢の車で、東京まで追いかけてきた育ての親でもある叔母の環と共に、幼い頃の記憶にある実家の近くの扉を探しにいきます。

以上、「すずめの戸締まり」のあらすじでした。

鈴芽と草太、そして日本がどうなるのか?

そして、鈴芽が幼い頃見た景色は何だったのか?

結末を知りたい方は、実際に映画を見てみることをおすすめします。

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