『一度死んでみた』のキャストが豪華なのはなぜなのか？理由3つを徹底考察。
2020年3月20日公開の映画『一度死んでみた』。
「死後の世界」と「人生のやり直し」をテーマに描かれるコメディ作品です。
主演は広瀬すずで、コメディ作品に初めての本格挑戦となりました。
共演に吉沢亮、堤真一、リリー・フランキーら実力派キャストが名を連ね、監督は浜崎慎治、脚本は澤本嘉光が担当しました。
映画『一度死んでみた』の主人公は、父親との関係に悩みながらも無気力な日常を送っている女子大生・七瀬。
ある出来事をきっかけに彼女は死後の世界を体験することになり、そこで「一度だけ生き返る」選択肢を与えられます。
限られた時間の中で、七瀬はこれまで向き合ってこなかった家族との関係や、自分自身の生き方を見つめ直していきます。
「もし一度死んでみたら人生は変わるのか？」という問いを軸に、親子関係、後悔、選択といった普遍的なテーマを、テンポの良い展開と独特のユーモアで描いている点が特徴です。
死を扱いながらも過度に重くならず、エンターテインメント性とメッセージ性を両立させた作品として注目を集めました。
なぜこれほどまで豪華キャストが集結できたのか｜3つの視点で考察
広瀬すずさんのコメディエンヌとしての才能が開花されたことで話題を集めた『一度死んでみた』ですが、出演するキャストの豪華さにも注目が集まりました。
主人公の広瀬すずさん、吉沢亮さん、堤真一さん、リリー・フランキーさんらメインキャストはもちろんのこと、眞鍋かをりさん、柄本時生さん、西野七瀬さん、志尊淳さん、城田優さん、佐藤健さん、池田エライザさんら人気俳優の他にプロレスラーの真壁刀義さん、本間朋晃さん、ロックバンドHOUND DOGの大友康平さん、宇宙飛行士の野口聡一さんまでジャンルを超えた幅広い出演者が登場します。
なぜ、ここまでキャストが豪華だったのでしょうか？
その理由について考察していきたいと思います。
豪華キャストを実現させた制作陣の人脈力
映画『一度死んでみた』はCMディレクターとして、人気CMを数多く手がけた浜崎慎治さんの初監督作品となっています。
au/KDDIの「au三太郎」などは御覧になった方も多いのではないでしょうか？
そして、脚本を務めた澤本嘉光さんもCMプランナーとして数多くのCMを手掛けてきました。
これまでCMに出演した出演者や長年の経験で培われたコネクションによって、オファーを出し、豪華キャストが集結することになったと考えられます。
当時の社会情勢
映画『一度死んでみた』が公開された2020年は、社会全体が大きな制限や不安に包まれていた時期でした。
外出や人の集まりが制限され、エンターテインメント業界も例外ではなく、映画館の営業停止や公開延期が相次ぐなど、映画界はかつてない逆風にさらされていました。
そうした状況の中で、リスクを承知のうえで劇場に足を運んでくれる観客に対し、「少しでも楽しい時間を届けたい」「映画館に来る価値を感じてもらいたい」という思いから、これほどまでに豪華なキャストを集結させたのではないかと考えられます。
日常が閉塞感に覆われ、気持ちが沈みがちになりやすい空気の中で、ジャンルや立場を超えた出演者が次々と登場するお祭り的な演出は、観る人の心を少しでも明るくしたいという制作陣のサプライズ精神の表れだったのかもしれません。
映画のヒットに繋げる作戦
映画『一度死んでみた』が映画初監督となった浜崎慎治さん。
CMディレクターとしては、長年のキャリアを持つ浜崎さんですが、映画監督としては新人ということで全国公開をするにあたって豪華キャストを集めることにより、話題作りによって、映画のヒットに繋げようという配給会社の思惑があったのではないかと考えられます。
俳優だけでは人が呼べない時代と言われていますので、豪華キャストの集結がどこまで興行的な成功に繋がったかは分かりませんが、少なくとも話題作りには成功していると言えるでしょう。
『一度死んでみた』のあらすじ
（以下、映画『一度死んでみた』のあらすじです。）
『一度死んでみた』のあらすじ｜父親・計への鬱憤を歌い上げるデスメタルバンドのボーカル・野畑七瀬
大学生の野畑七瀬は母を亡くし、製薬会社・野畑製薬を率いる父、野畑計と二人で生活しています。
計は仕事を優先し、母親の最期の瞬間に立ち会わなかったため、七瀬は父に強い嫌悪と怒りを抱いていました。
その鬱屈した感情のはけ口として、彼女はデスメタルバンド「魂ズ」を結成し、ボーカリストとして一部で熱狂的な支持を集めるものの、メジャーには届かず停滞した活動が続けています。
そんな中、計の命令を受けてライブを視察していた秘書の松岡は、七瀬の演奏には心が伴っていないと告げ、彼女が本当に望んでいるものは何かと問いかけますが七瀬自身も答えを見いだせずにいました。
一方で野畑製薬では、開発中の若返り薬「ロミオ」の機密が、競合のワトソン製薬へ流出している疑いが浮上し、社内に緊張が走っていました。
『一度死んでみた』のあらすじ｜渡部に騙され、2日間だけ死んでしまう薬を飲まされてしまう計
野畑製薬に経営再建の切り札として迎え入れられた渡部は、研究員の藤井が完成させた「二日間だけ死に至る薬・ジュリエット」を用い、社長の計自身がそれを服用し、その間にワトソン製薬へ情報を流す裏切り者を炙り出すという、常軌を逸した策を持ちかけます。
計はこの提案を受け入れ、勧められるまま薬を飲み、死神と思しき火野に導かれて三途の川へ向かいますが、そこで亡き妻に出会い、現世へ戻るよう突き返されます。
幽体のまま会社の様子を見守る計でしたが、実際の内通者は渡部自身であり、計が蘇生する前に火葬を済ませ、渡部は強引に企業統合を成立させようと画策していました。
一連のやり取りを目撃していた秘書の松岡は、その企みに気づき、七瀬へ事実を伝えます。
二日後に生き返るという非常識な話を知った七瀬は激怒しますが、父が火葬される事態を防ぐため、松岡と手を組む決意を固めます。
『一度死んでみた』のあらすじ｜計を救うために悪戦苦闘する七瀬と松岡
七瀬は火葬を遅らせるため、涙ながらに懇願して告別式を開いてもらうことになります。
しかし、ワトソン製薬の妨害により葬儀場がすべて押さえられてしまい、会場探しに苦労することになります。
そこで七瀬は、ホテル側に魂ズのライブを行うと説明し、やむを得ずディナーショー会場で告別式を執り行う決断をします。
迎えた告別式当日、渡部の妨害によって開始時間が前倒しされていたことに気付いた七瀬と松岡は、計を蘇らせる時間を早めるため、ジュリエットの緊急取扱ガイドを探しに急行します。
以上、映画『一度死んでみた』のあらすじでした。
果たして二人は、計が火葬されてしまう事態を食い止めることができるのでしょうか。
『一度死んでみた』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
（以下、映画『一度死んでみた』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。）
感想評価(※ネタバレ有)｜広瀬すずがコメディに初挑戦した豪華キャストで贈る話題作
映画『一度死んでみた』は、製薬会社が開発した「2日間だけ死ねる薬・ジュリエット」を軸に展開する、ドタバタ要素満載のコメディ映画です。
広瀬すずさんがコメディ作品に初めて本格挑戦するという点でも注目を集めました。
が、実際のところ面白いのか、それとも合わないのか、判断に迷っている方も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げると、評価が大きく分かれる一本だと言えます。
まず魅力的なポイントとして挙げられるのは、豪華キャスト陣が意外性のある役どころで登場している点でしょう。
佐藤健さんや妻夫木聡さんといった実力派俳優に加え、プロレスラーの真壁選手まで出演しており、どんな形で物語に絡んでくるのか想像しながら観る楽しさがあります。
一方で、映画の構成や展開については好みが分かれます。
会社の合併騒動をきっかけに、誤って「2日間だけ死んでしまう薬」を飲んでしまった製薬会社社長・野畑計。企業スパイである渡部は競合企業と結託し、計が蘇生する前に火葬しようと画策します。
そこに、父親と確執を抱える七瀬と、秘書の松岡が計を救うため奔走するという、かなり突飛なストーリーが展開されます。
そのため、現実味を重視する方には少々受け入れづらい内容かもしれません。
広瀬すずさんは、デスメタルバンドのボーカルとして父親に毒づくという、これまでのイメージを覆す役柄に挑戦しており、その振り切り方は新鮮で印象的です。
ただし、全体的なお笑い演出はやや空回りしている印象もあり、上滑り感は否めず、笑いのツボは人を選ぶでしょう。
しかし、ライブハウスで堂々と歌い上げるシーンは非常に説得力があり、見応え十分です。
最終的に計は火葬寸前まで追い込まれますが、宇宙飛行士・野口さんが用意した宇宙服によって生還するという展開には、さすがに無理を感じる部分もあります。
それでも、一連の騒動を経て親子が和解し、家族の絆を取り戻すラストは心温まるものがあります。
シュールな笑いを楽しめるかどうかで評価が変わる作品ではありますが、上映時間も程よく、気負わず鑑賞できる一本です。
気軽に映画を楽しみたい方には、十分おすすめできる作品ではないでしょうか。
『一度死んでみた』のみんなの口コミ評判レビュー
★★★★☆星4
普段の清楚なイメージとは違ったデスメタルな広瀬すずちゃんがみられる作品です。
ロックが好きな私には赤いヘアスタイルもとってもお似合いで可愛かったです。
超大物俳優が従業員Ａのように次々と使い捨てられていって監督何者！？と思わずにはいられません。
コメディーが苦手な私でも思わずフッと笑ってしまう箇所が何度もあり、このシーンでもふざけるのか！と最後まで退屈しない作品でした。
悪だくみをしている連中の策略をふざけた方法で次々と踏み倒していくシーンは応援したくなるほど痛快です。
見終わったあとは明るい気持ちになれます。
たくさん笑うぞ！と意気込んで観ると期待外れとなってしまうかもしれないが、おすすめの映画を聞かれた際には紹介をしたい作品です。
20代女性
★★★★☆星4
あんな広瀬すずちゃんを見たことがなかったです。
激しく歌っていたのがとても驚きました。
デスメタルのすずちゃんも良いですがあんなにも激しく歌えるのなら、いつもの印象が違って何でもやってくれる女優魂だなと思いました。
あの歌が何回も出てきて映画館から出た時も頭の中であの歌が流れているようでした。
ちょっと変わった発明家なので何でも実験だとか実家を継ぐとかうるさく言っているからこんな感じになってしまったのかなと思いました。
でもすずちゃんにしか見えていなくて驚いていた時はやっぱり寂しくなるんだろうなと思いました。
そして、自分の気持ちを歌にして気持ちが通じてくれてすずちゃんも仲直りすることが出来て良かったなと思いました。
30代女性
★★★★☆星4
期待してなかったのに大ハマり！正直この映画を観るのは賭けのような気分でした。
しかしどうでしょう、観終わったら最高の気分になりました。面白くて良い作品です。
目茶目茶エンターテイメント作品ではないですか。出てくる俳優女優陣、もったいないくらいの使い方をしています。
大好きな健君が出たのほんの数秒ですよ。
笑って3度泣けて面白いのなんのって。
結局、家族のきずなの大切さをうたっていてベリーグッド。
二つぐらい胸に響いた言葉は、目に見えないものにこそ大事なことがある。
言葉にしないと相手には通じない。当たり前のことですが、これが、笑いの中ですっと入ってくる。秀逸です。
あまりタイプではないですがヒロインのすずちゃんと吉沢君のコンビはまっています。
良い映画です。
20代女性
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