『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』がひどいと言われる理由2選!評価は高めの良作

2022年10月7日公開の映画『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』。
乙野四方字の同名小説を原作に、同時公開という異例の形で映像化された『僕が愛したすべての君へ』と『君を愛したひとりの僕へ』は、パラレルワールドという設定を用い、同一人物の選択によって分岐した複数の未来を描く恋愛SF作品です。
2作品は互いに補完関係にありながらも、物語の焦点や結末が大きく異なっており、鑑賞順や視点によって理解度や印象が変化しやすい構成となっています。
そのため、観客の間では「分かりにくい」「評価が割れる」といった意見が生まれやすく、一部では「ひどい」と受け取られる要因にもなっています。
特に議論になりやすいのが、こう言った点です。
議論になりやすい部分
- なぜ評価が割れてしまうのか
- どっちから観るのが正解なのか
- ラストに登場する“おばあさん”の正体や、作中で語られるエラーの意味
これらは単なる説明不足ではなく、あえて断片的に描かれた構造そのものが疑問を生みやすい要因だと言えます。
そこで、2作品の全体的な位置づけを整理したうえで、「ひどい」と言われる理由、おすすめの鑑賞順、そしてラストに残された謎の解釈までを、考察ベースで分かりやすく解説していきます。
管理人
目次
『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』ひどいと言われる2つの理由

2022年10月に異例の同時公開となった『僕が愛したすべての君へ』と『君を愛したひとりの僕へ』の二作品。
そんな二作品について、映像の美しさやSF要素を盛り込んだストーリー展開、切なくも感動的な内容や結末について高く評価する声がある一方、作品について「ひどい」という感想を持つ方も多く見受けられました。
なぜ、両作品は「ひどい」と言われてしまうのでしょうか?気になるその理由について考察していきたいと思います。
管理人
ひどい理由①声優の演技
映画『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』が「ひどい」と言われてしまう理由の1つ目は、声優の演技に原因があると考えられます。
主人公の高崎暦を俳優の宮沢冷魚さん、『僕愛』でのヒロインである瀧川和音を女優の橋本愛さんが担当しています。
二人とも若手演技派俳優として知られていますが、声優の経験は少なく、宮沢さんは映画『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』が初挑戦となりました。
そんな二人の声の演技は、ぎこちなさを感じるものとなっており、特に宮沢さんの演技については「棒読みすぎる」、「感情表現が乏しい」といった厳しい評価となってしまいました。
そのため、プロの声優さんと比べて、不満を抱く方が多くおり、「ひどい」という感想に繋がったと考察できます。
老年期の暦を演じた西岡徳馬さん、老年期の和音を演じた余貴美子さん、佐藤栞を演じた蒔田彩珠さん、佐藤紘子を演じた水野美紀さんも、宮沢さん・橋本さんと同様に声優としての経験は乏しく、作品全体の演技について不満が多く噴出する結果となりました。
話題性を振りまき、観客動員数に繋げようと試みたのかもしれませんが、作品の評価のことを考えると、プロの声優で固めた方が良かったのかもしれません。
ひどい理由②難解なストーリー展開
映画『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』が「ひどい」と言われてしまう理由の2つ目は、難解なストーリー展開に原因があると考えられます。
乙野四方字さんの同名小説をアニメ映画化した映画『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』は、パラレルワールドという設定が重要な鍵を握る作品となっており、「虚室空間」や「パラレルシフト」、「オプショナルシフト」など専門用語が飛び交う内容はかなり難解です。
そのため、SF小説や映画に免疫がない方々にとっては、その世界観に入り込みにくい内容のため、「ひどい」という感想に繋がったと考察できます。
一度鑑賞しただけでは、理解するのが困難な作品だと思いますので、作品を深く理解するために、両作品を鑑賞するのはもちろんのこと、複数回鑑賞し、原作小説を読んでみることをオススメします。
どっちから見るべき?おすすめの見る順番|バットエンドなのは?

映画『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』は並行世界(パラレルワールド)をテーマに、同一人物・同一設定を共有しながらも、異なる世界線の物語をそれぞれ一本の映画として描くという、非常に特殊な構成を持った作品です。
2作品は互いに補完し合う関係にあり、どちらか一方だけを観ても物語は成立します。
しかし、鑑賞する順番によって物語の印象や感情の着地点が大きく変わる点が、映画『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』最大の特徴となっています。
では、初見の方はどちらから観るべきなのでしょうか。
ここでは「後味」「感情の振れ幅」「分かりやすさ」という観点から、おすすめの鑑賞順を整理していきます。
ハッピーエンドを求めるなら…『君を愛したひとりの僕へ』→『僕が愛したすべての君へ』
ハッピーエンドを求めるなら『君を愛したひとりの僕へ』→『僕が愛したすべての君へ』の順番での鑑賞をおすすめします。
『君愛』では、両親の再婚話をきっかけに行われたタイムシフトによって、ヒロイン・栞が交通事故に遭い、「虚質素子核分裂症」を発症します。
魂(虚質)が事故現場に留まり続けるという過酷な状況の中、主人公・暦は彼女を救うために奔走しますが、その代償として心身ともに追い詰められていく姿が描かれます。
一方、『僕愛』では世界線が異なり、暦は和音と結ばれ、家庭を築き、子や孫にも恵まれた人生を歩んでいます。
苦しみと喪失を描いた物語の後に、穏やかで救いのある未来が提示される構成になるため、全体として後味の良いハッピーエンドとして受け取りやすい順番です。
バッドエンドを求めるなら…『僕が愛したすべての君へ』→『君を愛したひとりの僕へ』
バッドエンドを求めるなら『僕が愛したすべての君へ』→『君を愛したひとりの僕へ』の順番が適しています。
『君愛』のラストでは、暦が過去の別の並行世界へオプショナルシフトを行い、その世界では栞と結ばれます。
しかしその一方で、観客が追ってきた元の世界線の暦は死亡するという結末を迎えます。
映画全体として救いがないわけではありませんが、今まで感情移入してきた世界線の暦が報われないため、強い喪失感が残る構造です。
『僕愛』の幸福な結末を先に観たあとでこのラストを迎えることで、感情の落差がより際立ち、切なさが深く心に残る鑑賞体験になります。
ヒロインの好みで選ぶ
後味や構成ではなく、ヒロインへの感情移入を基準に順番を決めるという選び方もあります。
ヒロインの好みで選ぶ
- 気が強く行動力があり、暦を支え続ける和音
- 優しく儚げで、物語そのものの象徴とも言える栞
二人は性格も役割も対照的に描かれています。
「より共感できそうなヒロインが登場する作品から観る」という直感的な選択でも、映画『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』の魅力は十分に伝わります。
分かりやすさを重視するなら…『君を愛したひとりの僕へ』→『僕が愛したすべての君へ』
設定理解を優先したい場合は、『君を愛したひとりの僕へ』→『僕が愛したすべての君へ』の順番がおすすめです。
『君愛』では、虚子空間研究やIP端末といった専門的な設定が、物語の進行に合わせて段階的に説明されていきます。
そのため、並行世界という複雑なテーマにも比較的スムーズに入り込むことができます。
一方、『僕愛』は序盤から未来の時間軸が描かれ、前提知識がないと設定を把握しづらい構成になっています。
理解のしやすさを重視するのであれば、まずは『君愛』から観る方が無難と言えるでしょう。
初見向け・2回目以降向け|おすすめの鑑賞順まとめ
初見の方におすすめ
『君を愛したひとりの僕へ』→『僕が愛したすべての君へ』
- 設定が理解しやすい
- 物語構造を把握しやすい
- 最後に救いがあり後味が良い
2回目以降・考察重視の方におすすめ
『僕が愛したすべての君へ』→『君を愛したひとりの僕へ』
- 並行世界の「選ばれなかった人生」がより強く際立つ
- 感情の落差が大きく、切なさを深く味わえる
- テーマ性をより明確に感じられる
結局どっちがバッドエンドなのか?【結論】
結論として、よりバッドエンドと受け取られやすいのは『君を愛したひとりの僕へ』です。
理由は、別の並行世界では救いが描かれるものの、視聴者が追ってきた世界線の暦が死亡するという結末にあります。
一方、『僕が愛したすべての君へ』は、人生を全うする暦の姿が描かれ、物語としては明確な救いが用意されています。
ただし映画『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』は「どの世界線を正解と捉えるか」で印象が変わるため、単純なハッピーエンド/バッドエンドではなく、選択の結果として生まれる切なさを描いた二部作と捉えるのが最も適切でしょう。
管理人
考察解説|最後のおばあさんは?エラーになった理由やラストの解釈

同時公開されたアニメ映画『僕が愛したすべての君へ』と『君を愛したひとりの僕へ』は、パラレルワールドという共通の設定を軸にしながらも、物語の視点や結末が大きく異なる構成となっており、二作品を通して観ることで初めて全体像が見えてくる作品です。
その一方で、ラストシーンの意味や登場人物の行動、世界線の行き着く先については明確な説明が用意されておらず、多くの鑑賞者が「結局あのラストは何を示していたのか?」という疑問を抱いたのではないでしょうか。
映画『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』は、観る順番や視点の置き方によって解釈が大きく変わる点も特徴であり、特に終盤の展開は一度の鑑賞では理解しきれない部分も少なくありません。
ここからは、二作品を鑑賞した多くの人が引っかかりを覚えたラストの場面に焦点を当て、物語の設定や作中の約束、並行世界のルールを踏まえながら、その解釈について考察していきます。
最後のおばあさん=並行世界の栞
『僕愛』と『君愛*のラストで登場し、暦と会話をするおばあさんは栞であると考察できます。
『君愛』の暦は虚質素子核分裂症となった栞を救うために別の並行世界の過去に遡り、そこから全てをやり直すこととなりますが、現実世界での暦は死亡し、並行世界で栞と暦は会うことが出来なくなってしまいました。
その内容を栞に伝えた際に、並行世界で一度だけ出会うことが出来ると約束をしていました。
ラストに登場したのは、並行世界で暦のことを忘れた栞の年老いた姿であると考えられます。
二人は記憶を失った並行世界で現実世界の約束を果たしていたということになります。
「どこかでお会いしたことがありますか?」と暦は、おばあさんに聞きますが、それは別世界で二人が会っていたことを意味しているのです。
エラーになった理由=新しい世界が誕生した証
『僕愛』で暦のIP端末がエラーになった理由について考察していきたいと思います。
『君愛』の暦は、栞が幸せになれる世界について研究し、自分と栞が会ってしまえば必ず残酷な未来が待ち受けていることが分かり、自分と栞が会わない並行世界を探すことに時間を費やしました。
そして、余命いくばくかになった和音と結ばれた『僕愛』の暦を見つけ、タイムシフトを行い、君愛世界の暦が消滅することによって、栞を救うことが出来ました。
『僕愛』の世界の暦が『君愛』の和音のスケジュール入力によって、本来記憶を失っているはずの『君愛』の暦と栞との約束が果たされたことから、タイムパラドックスが発生し、新たな並行世界が誕生したことをIP端末のエラーが示していると考えられます。
しかしながら、エラーになった理由については明言されておません。
かなり難解な作品ですので、複数回鑑賞し自分なりの答えを見つけるのも良いのではないでしょうか?
『僕が愛したすべての君へ』のあらすじ

(以下、映画『僕が愛したすべての君へ』のあらすじです。)
『僕が愛したすべての君へ』のあらすじ|祖父の死をきっかけに並行世界を意識することになる主人公・暦
舞台はパラレルワールドが認知されている未来。
主人公の暦は7歳のときに両親が離婚し、母親に引き取られることとなり、祖父と祖母、愛犬のユノとともに暮らすこととなります。
ほどなくして祖父が亡くなります。
生前に父親からプレゼントされたモデルガンを没収されてしまったことから喧嘩してしまい、祖父とは険悪な関係なままだったことから、後悔の気持ちを抱えていた暦はある日目覚めると、父親が働くパラレルシフトについての研究所「虚質科学研究所」におり、父親に引き取られた場合の並行世界にいることに気付きます。
その世界では祖父は生きていましたが、愛犬のユノは死んでいました。
元の世界とは違う優しい祖父と一緒に寝た暦は祖父から例え叱ったとしても暦のためを思っているが故であり、嫌いになったわけではないとあたたかく説明するのでした。
翌朝目覚めると元の世界に戻り、祖父の葬儀が執り行われます。
葬儀の片づけをしていると、引き出しには10歳の誕生日おめでとうという手紙とともに没収されたモデルガンがあり、並行世界と同様に祖父は自分のことを考えてくれていたことが分かりました。
『僕が愛したすべての君へ』のあらすじ|高校の同級生である和音の存在
時が経ち、中学生になった暦は成績こそ優秀なものの、友達を全く作ることが出来ませんでした。
次こそは気合を入れて高校に入学した暦ですが、進学校ということもあって、またもや馴染むことは出来ずに孤独な生活を送っていました。
そんな中、瀧川和音という女子生徒から声を掛けられた暦。
和音の父親も虚質科学研究所で働いており、並行世界から現れたと暦に伝えます。
結局は和音の嘘だったわけですが、それ以来、暦は和音に惹かれるようになり、その事をきっかけにしてクラスメイトとも親しくなった暦は中学生の時とは違い、賑やかな高校生活を送ります。
優秀な成績で高校を卒業した二人は同じ大学に進み、交際もスタートさせます。
虚質科学研究所に勤めることとなった二人は、並行世界についての研究を進め、自分がどの並行世界にいるのかを特定することが出来るIP端末を完成させます。
やがて、二人は結婚し、子宝にも恵まれます。
『僕が愛したすべての君へ』のあらすじ|涼を失った13番目の並行世界から現れた和音
涼が5歳になった時、家族三人で幻想動物園に向かったところ、刃物を持った通り魔が現れ、涼を襲います。
幸いにも命に別状はなかったものの、それ以来、和音は涼を以前にも増して過保護に扱うようになっていました。
そんな和音を心配していた矢先、暦は父親である所長に呼び出され、和音が禁止されているオプショナルシフト(希望の並行世界へ向かうこと)を行っていた可能性が浮上します。
堤防にいた和音と涼を見つけた暦は、目の前にいる和音が幻想動物園で死亡してしまった13番目の並行世界からやって来たことを知ります。
涼も自分の母親ではないことに気付いている様子でした。
涙ながらに並行世界の和音は元の世界に戻されることになったわけですが、暦は以前にも増して、並行世界の自分や和音、涼について思いを馳せるようになりました。
それから、随分と月日が経ち、73歳になった暦は孫にも恵まれ、穏やかな余生を送っていました。
そんな中、和音のIP端末に身に覚えのないスケジュールが表示されるのでした。
以上、映画『僕が愛したすべての君へ』のあらすじでした。
果たして、そのスケジュールとは?
『僕が愛したすべての君へ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

(以下、映画『僕が愛したすべての君へ』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|並行世界をテーマとした新感覚のラブストーリー
映画『僕が愛したすべての君へ』は、人気ライトノベル作家である乙野四方字さんの同名小説をアニメ映画化した作品として、2022年に劇場公開されました。
並行世界(パラレルワールド)をテーマとした作品ということもあり、異なる並行世界を描いたスピンオフ作品である『君を愛したひとりの僕へ』も同時公開されるということでも公開当時大きな話題を集めました。
余命いくばくかとなった主人公の暦に謎のスケジュールが表示されたシーンから始まり、回想していく形で映画は展開されていきます。
映画『アベンジャーズ』シリーズなどでも描かれている並行世界について、誰しもが思いを馳せたことがあると思いますが、主人公の暦は7歳の頃に両親が離婚したことが大きな別れ目となっており、映画『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』では母親に引き取られた場合の世界が描かれていくこととなります。
孤独な中学生活を送った暦が高校に入学し、出会ったのが同級生の瀧川和音。自らを並行世界から現れたと当初嘯いていた彼女との出会いから、暦はより一層並行世界の自分について意識をするようになっていきます。
「あの時、あの選択をしていれば、自分はどうなっていたのか?」、そんなことを考えながら鑑賞するとより一層楽しめるかもしれません。
大人になり、和音と結婚し、涼という子宝にも恵まれ、幸せいっぱいの暦ですが、家族三人で遊びに行った動物園で涼が通り魔に襲われてしまうという事件が発生しています。
幸いにも、涼は無事だったわけですが、後に和音が涼が死亡してしまった世界線の和音と入れ替わっていたという展開になります。
並行世界が認められている時代の中で、自分が現状幸せであるならば、きっと不幸せな状態の自分がどこかの並行世界にいるのかもしれない。
そんなことを考えさせられます。
映画のラストでは、謎のスケジュールに記された通りに交差点へ向かい、白いワンピース姿の少女と出会いますが、この少女が誰なのかについては『君を愛したひとりの僕へ』で明らかになりますので、ぜひとも鑑賞することをオススメします。
その後、見ず知らずの女性と会話を交わし、初対面にも関わらず、どこかで会ったような感覚に襲われるシーンがあり、どこかの並行世界では恋人同士だったのかもしれないという会話を交わし、それぞれの世界で自分が愛した人々への感謝を改めて口にするという爽やかな感動に満ちたシーンで映画は締めくくられます。
SFについて興味がないという方にとっては、設定が難解に感じてしまうかもしれませんので、事前にある程度の知識を入れてから鑑賞することをオススメします。
*映画『僕が愛したすべての君へ』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
『君を愛したひとりの僕へ』のあらすじ

『君を愛したひとりの僕へ』のあらすじ|暦と栞の出会い
主人公の暦は7歳のときに両親が離婚し、並行世界についての研究を行う「虚質科学研究所」で働く父親に引き取られることになります。
母と祖父・祖母が飼っていた犬のユノが死んでしまい、悲しみに暮れる暦は研究所に居合わせた少女にユノについて話すと、謎のカプセルまで連れて行き、目覚めると、そこはユノが生きている並行世界でここでは祖父が亡くなっており、夜は悲しみに暮れる母親と一緒に寝ました。
目覚めると、カプセルの中。
彼女の名前は栞と言い、彼女は両親が離婚しなかった並行世界に行きたくて暦を実験台にしたことを明かします。
今度は栞が並行世界に向かおうとしますが、研究所の所長である母親に止められてしまいます。
しかしながら、それ以来、暦と栞はどんどんと親密になっていきました。
『君を愛したひとりの僕へ』のあらすじ|事故に遭い、虚質素子核分裂症となる栞
中学生になった二人はある日、暦の父親、そして、栞の母親に呼び出され、再婚すると伝えられます。
再婚については反対しなかったものの、兄妹になってしまえば結婚が出来なくなるとショックを受けた二人は並行世界で結婚する計画を立てて、二人でカプセルに入ります。
無事に並行世界へ向かうことに成功した二人。
しかしながら、栞は並行世界で交通事故に遭ってしまったことから現実世界で意識不明のまま植物状態となってしまいます。
父親から再婚しても結婚することは出来たと聞かされ、強いショックを受ける暦。
栞の状態は虚質素子核分裂症と言い、今の研究では彼女を救うことは困難で栞は事故に遭った現場の横断歩道で亡霊のようになっていました。
高校に入学した暦は、栞を救う事だけを考えて日々勉強に没頭し、卒業後は研究所に入所します。
何度も実験を繰り返し、栞を救おうとしますが、どれも上手くいきませんでした。
『君を愛したひとりの僕へ』のあらすじ|自分の命を犠牲にする洗濯を決めた暦
なかなか前に進まない実験の中で、暦の助手として瀧川和音が配属されることとなります。
実は和音は暦とは高校の同級生であり、常に自分より成績が上だった暦に密かな対抗心を持ち、博士号を取得するなど非常に優秀な人材でした。
栞のことを知った和音は配属されて以来、暦の実験をサポートし、必要不可欠な存在になっていきました。
和音の計算によって実験は少しずつ前進し、世界線の解析が進みます。
やがて、栞が脳死になる未来と、暦が脳死になる未来が一つの分岐で決まることが明らかに。
暦は栞を救うには、自分が脳死する側の未来へ行く必要があると判断するのでした。
和音は反対しますが、暦は準備を進めます。
そして、いよいよ収束点の日が訪れ、暦はパラレルシフト装置へ向かうのでした。
以上、映画『君を愛したひとりの僕へ』のあらすじでした。
果たして、暦と栞の運命は?
『君を愛したひとりの僕へ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

(以下、映画『君を愛したひとりの僕へ』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|並行世界をテーマとしたどこまでも悲劇的なラブストーリー
映画『君を愛したひとりの僕へ』は、人気ライトノベル作家である乙野四方字さんの同名小説をアニメ映画化した作品として、2022年に劇場公開されました。
並行世界(パラレルワールド)をテーマとした作品ということもあり、異なる並行世界を描いたスピンオフ作品である『僕が愛したすべての君へ』も同時公開されましたが、リンクする内容はありながらも、それぞれに監督が違い、主題歌も違うということで別作品として楽しむことが出来ます。
映画『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』のヒロインは、佐藤栞。
勝気な印象の『僕が愛したすべての君へ』とは違い、白が似合うか弱い美少女という正統派ヒロインとなっています。
そんな映画『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』ですが、研究所で働く父を持つ暦とその研究所の所長を母に持つ栞が、再婚するということを聞かされ、家族になってしまえば、結婚できなくなると大きなショックを受けたことから、違う並行世界に向かい、その世界で結婚するという計画を立てます。
しかしながら、実行中に栞は交通事故に遭ってしまい、現実世界で植物状態になってしまうという悲劇的な展開になっていきます。
それからは、暦が罪悪感を抱えながら、ずっと栞を救うために研究を続ける日々が描かれ、『僕愛』のヒロインである和音はその研究のサポート役として献身的に暦を支えるという役割を担います。
研究を進めていく中で、栞を救うためには暦が脳死する側の未来へ行く必要があるという結論が出るというより悲劇的な展開へと進んでいきます。
和音と結婚し、子宝にも恵まれるという『僕愛』と比べて、悲壮感溢れる内容となっており、悲劇的なラブストーリーが好みであるという方にはぴったりな作品だと思います。
映画のラストでは、暦が栞と出会わない並行世界で自ら死を選ぶためにパラレルシフト装置へと向かい、栞を救うというどこまでも切ない展開となります。
しかしながら、新しく誕生した並行世界にて二人が一緒になることを示唆するシーンもあるため、バッドエンドではないと思います。
エンディングで流れる人気ロックバンドsaucy dogがこのために書き下ろしたという主題歌「紫苑」は、切なくも美しく映画の内容にぴったりとマッチしており、こちらも必聴です。
スピンオフの『僕愛』では、暦と出会わなかった世界ですっかりと老婆になった栞と穏やかに会話を交わすシーンもあるため、映画を観てやるせない気持ちになったという方は、ぜひ口直しに『僕愛』を鑑賞することをオススメします。
*映画『僕愛』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。








