『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』の死霊館シリーズとの繋がりをや実話・元ネタ解説!

2019年5月10日、日本公開の映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』。
死霊館との繋がり

映画『ラ・ヨローナ~泣く女~』は、大ヒットホラー映画シリーズの「死霊館ユニバース」のスピンオフ作品として2019年に公開されましたが、『死霊館』シリーズとのストーリーの繋がりはあるのでしょうか?
ここでは、時系列上の関係性と、シリーズ内での立ち位置という2つの観点から整理していきます。
『アナベル 死霊博物館』と『死霊館 エンフィールド事件』の間を描いた作品
舞台は、1973年のアメリカ・ロサンゼルス。
時系列でいうと、1972年を舞台にした『アナベル 死霊博物館』と1977年を舞台にした『死霊館 エンフィールド事件』の間を描いた作品であることが分かります。
同じ時系列で描かれている証拠は、アナベルシリーズ1作品目である『アナベル 死霊館の人形』に登場したトニー・アメンドーラさん演じるペレズ神父が映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』にも同一キャラクターとして登場する事です。
神父は過去にアナベル人形の恐怖に直面した経験から心霊現象についての理解があり、ヨローナの女の呪いに悩まされています。
子どもたちの身が危ないと相談する『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』の主人公アンナについても、親身になって対応しています。
そして、霊能者で元神父であるラファエルを紹介することによって、事件の解決へと繋がっていきます。
ペレズ神父は作中で「数年前までは伝説や幽霊など信じていなかったが、ある出来事がきっかけで変わった」と語っています。
これは1970年を舞台とした『アナベル 死霊館の人形』の内容のことを意味しています。
ちなみに、ペレズ神父が過去の事件を回想するシーンで一瞬だけアナベル人形が登場することからも、映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』が「死霊館」シリーズと繋がっているということが分かるでしょう。
また、映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』で監督を務めたマイケル・チャベスさんは、今回が初監督作品でしたが。その後、死霊館シリーズの7作品目『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』、8作品目『死霊館のシスター 呪いの秘密』、9作品目『死霊館 最後の儀式』でも監督を務めており、シリーズにとって必要不可欠な存在となっています。
死霊館ユニバース作品だが本編級ではない位置づけ
ラ・ヨローナ~泣く女~は、ワーナー公式に「死霊館ユニバース」の一作品として位置づけられているスピンオフ作品ですが、シリーズ本編と同列に扱われているかというと、やや立ち位置は異なります。
最大の理由は、ウォーレン夫妻(エド&ロレイン)が登場しない点にあります。
『死霊館』や『死霊館 エンフィールド事件』では、ウォーレン夫妻の実体験を軸に物語が展開されますが、映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』では彼らの直接的な関与は描かれていません。
映画の中心も、ウォーレン夫妻の調査ではなく、民間伝承として語り継がれてきた「ラ・ヨローナの呪い」そのものに置かれています。
また、アナベルシリーズのようにシリーズ全体へ大きな影響を与える要素や伏線がほとんど用意されていない点も、本編級とは言い切れない理由のひとつです。
ペレズ神父の再登場やアナベル人形のカメオ出演といった明確な繋がりはあるものの、それらはあくまで「世界観の共有」を示す役割に留まっています。
そのため映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』は、このような位置付けとなっています。
映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』の位置付け
- 時系列上は死霊館シリーズと同じ世界で起きた出来事
- ただし、シリーズを理解するうえで必須ではない外伝的エピソード
死霊館ユニバースの雰囲気や世界観を補完する一本として楽しむことはできま。
すが、本編の流れを追うだけであれば、必ずしも鑑賞が必要な作品ではないというのが『ラ・ヨローナ~泣く女~』のシリーズ内での正確な立ち位置と言えるでしょう。
実話・元ネタ解説|ラ・ヨローナ伝説の正体

「死霊館」シリーズといえば、アナベル人形やポルターガイスト現象で有名なエンフィールド事件など実話をベースにした内容が話題となりますよね。
映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』も実話なのでしょうか?その真相について解説していきます。
古くから伝わる伝説が元ネタ
結論から言うと、映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』の内容は全くのフィクションであり、実話という事実はありません。
脚本を務めたミッキー・ドートリーとイビアス・イアコニスが執筆したストーリーとなっています。
しかしながら、映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』でアンナたち家族を襲う女ラ・ヨローナについては、元ネタがあります。
このラ・ヨローナの内容については、メキシコに古くから伝わる言い伝えが元ネタになっています。
大枠としては、裕福な男性と結婚した先住民の女性が家族に対して興味を失い、家族を捨てた夫に絶望し、子どもたちを殺してしまうといった内容ですが、諸説あり、その中には映画で描かれていたのと同じように夫が若い女性と浮気したショックから、子どもたちを溺死させたといったバージョンや、新しい妻が子どもたちを育てることがないようにあえて子どもたちを溺死させたというバージョンもあるそうです。
しかしながら、どのバージョンでも映画で描かれていたように白く濡れたドレスを着た女性という事は共通しているとのことです。
実話ではないが文化・民俗伝承を下敷きにしている
ラ・ヨローナの伝説は、特定の事件や人物をモデルにした実話ではありませんが、中南米、とくにメキシコ文化に深く根付いた民俗伝承(フォークロア)として、長い年月をかけて語り継がれてきた存在です。
夜の川辺で子どもを探して泣き続ける女の霊というイメージは、怪談というよりも、母性・喪失・後悔といった感情の象徴として解釈されることも多く、地域や時代によって語られ方が少しずつ変化してきました。
映画『ラ・ヨローナ~泣く女~』では、そうした伝承の要素をベースにしながら、時代設定や登場人物、呪いのルールなどを現代的なホラー作品として再構築しています。そのため、実在の事件を映画化した『死霊館』本編とは異なり、文化的モチーフを借用した創作ホラーという立ち位置になります。
この点を理解しておくと、映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』が実話ホラーではなく、伝説を題材にしたオリジナルストーリーであることがより明確になるでしょう。
ちなみにこの伝説は、怪談としてだけでなく文化的な題材としても扱われており、メキシコの民謡「ラ・ジョローナ」としても歌い継がれてきました。
この楽曲は、2018年に世界中で大ヒットを記録したアニメーション映画『リメンバー・ミー』の劇中で使用されたことで、一躍世界的に知られる存在となっています。
『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』のあらすじ

『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』のあらすじ|不審な死を遂げる子どもたち
1973年。
シングルマザーとしてサマンサとクリスを育てるアンナは児童福祉局に勤めており、担当する家庭の子ども二人が学校を欠席しているという報告を受けて家を訪問することにします。
出迎えた母のパトリシアは何かを隠している様子でした。
やがて、アンナは頑丈に鍵がかけられた部屋を見つけ、パトリシアの静止を振り切り、扉を開けるとそこには子どもたちがおり、彼らを保護することにしますが、パトリシアは怒りに震えていました。
子どもたちは腕にそれぞれ不審な傷があったものの無事でしたが、夜になり近くの川で溺死した姿で発見されます。
『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』のあらすじ|明らかになる呪い
パトリシアは激昂し、アンナに詰め寄り、ラ・ヨローナという女の呪いを止めようとしたのに台無しになったと訴えます。
後日子供達の葬儀へ向かったアンナは、ペレス神父からラ・ヨローナがメキシコで伝わる旦那に浮気されたことから我が子を溺死させてしまった女性の呪いであることを聞きます。
程なくして、アンナの子供たちがラ・ヨローナらしき女に襲われそうになる事態が起きます。
『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』のあらすじ|ラファエルの協力のもと、呪いと対峙することになるアンナたち
パトリシアと面会したアンナは、ラ・ヨローナにサマンサとクリスについて伝えたことを明かし、サマンサとクリスの腕に溺死した二人の子どもと同様の傷があったことから、この傷がラ・ヨローナの目印になっていると推測します。
その日の夜、サマンサが溺死されそうになり、九死に一生を得たものの、命の危険を感じ、ペレス神父に相談。
元神父で霊能者であるラファエルを紹介され、ラ・ヨローナと対峙することとなるのでした。
果たして、アンナたちはどうなってしまうのか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

感想評価(※ネタバレ有)|悲惨な過去を持つラ・ヨローナの呪いが描かれた『死霊館』シリーズのスピンオフ
映画『ラ・ヨローナ~泣く女~』は、人気ホラーシリーズ『死霊館』シリーズのスピンオフ作品として2019年に公開されました。
メキシコに伝わるラ・ヨローナという女性の呪いを題材にした作品となっており、シングルマザーの主人公アンナが呪いに直面し、子どもたちを守るために奔走する姿が描かれた手に汗握るホラーに仕上がっています。
上映時間が90分とかなりコンパクトに仕上がっており、テンポの良い展開で非常に観やすいです。
児童福祉局に勤めるアンナが担当する家庭を訪問したところ、子どもたちはラ・ヨローナに呪われており、事情を知らないアンナが母パトリシアを無視して子どもたちを保護したことから、呪いによって子どもたちは命を落としてしまいます。
そしてアンナとその家族は、パトリシアに逆恨みされた挙句、ラ・ヨローナの呪いに襲われることとなってしまいます。
特徴的なのは、ラ・ヨローナとアンナ、パトリシアも孤独な女性という共通点があるところです。
ラ・ヨローナはもともと、夫の浮気によって、我を失い、我が子を溺死させてしまったというルーツがあり、夫に先立たれ女手一人で子どもたちを育てる主人公アンナがラ・ヨローナに同情する気持ちを抱いている点が他のホラー映画と一線を画す点だと感じます。
映画の中盤以降は、本格的にラ・ヨローナの呪いがアンナたち家族を襲う姿が描かれていきます。
ホラー映画ではありますが、過度にグロテスクなシーンは少なくなっているため、ホラー映画初心者の方でも観やすい作品にはなっています。
しかしながら、観客を驚かせるシーンは『死霊館』シリーズの他の作品と同様に全編で描かれており、心臓が弱い方は注意が必要です。
映画の終盤では、霊能力を持つラファエルという人物の協力のもと、ラ・ヨローナとの最終決戦が描かれます。
呪いがひと段落ついたと思ったら、アンナを逆恨みするパトリシアが現れ魔除けを消してしまったことから、再び呪いが猛威を振るうなど手に汗握る展開で最後まで観客を飽きさせません。
しかしながら、必死に子どもを守ろうとするアンナの姿を見て、同じ母親として我に返ったパトリシアが協力し、アンナが十字架をラ・ヨローナに突き刺し、止めを刺すことに成功、再び穏やかな生活を送るアンナたちが描かれるハッピーエンドで締めくくられます。
母親という存在の強さが描かれたホラー映画に仕上がっていますので、家族一緒に観賞しても良いかもしれません。
『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』のみんなの口コミ評判レビュー
★★☆☆☆星2
最近ホラーをよく見ることがあり、それで慣れていることが原因なのか、怖がらせ方に飽きてしまうことが多かったです。
無駄なシーンが続くたびに少しイライラしてしまい、途中携帯を触ってしまうこともありました。
登場人物の行動も理解に苦しむ動きが多く、古いホラー特有な感じがしました。
神父は頼りないし、母親も子どもが襲われているのに簡単に側を離れたりして、感情移入がしづらかったです。
このようなことはこの映画に限らずよくあることで、映画やからドラマやからと自分の中で見ないふりをしていることが多いです。
泣く女という設定もよくわからなくて、暗い画面で人を吹っ飛ばすだけという、説明が難しいと感じました。
メキシコの民話的な背景は面白く、期待していただけに少し残念な作品でした。
30代男性
★★★★☆星4
アンナ、パトリシア、ヨローナとなったマリアと3人のお母さんが出てきますが、子どもを愛し命がけで守る母の姿はあまり印象に残らず、子どもを襲うヨローナの俊敏さと、アンナのせいで子どもをヨローナに奪われてしまったパトリシアの鬼の形相が、おっかなくて心臓に悪い映画でした。
主役のアンナやラファエル元神父の奮闘よりも、夫に浮気されたからと自分の子どもを殺してしまうヨローナと、アンナに復讐しようとするパトリシアの気迫の方が強烈で、人間って偏屈で破滅的な生き物だなあ、化け物よりも人間の方が恐ろしいなあと感じました。
ヨローナが自分の子どもを川で殺したので、他の子どもも水辺で殺そうとする習性があるのですが、その設定もあまり凝っているように感じられなくて、迫ってきそうな怖い雰囲気を楽しむだけの作品だなあと思いました。
50代女性
★★★★☆星4
勢いのある死霊館と同系列だけあって、テンポが良くて見やすいと思いました。
日本人の感覚だからか、ラ・ヨローナ役の女優さんに絶世の美女?とはなりましたが、そこはまぁ…個人差もありますし、仕方ないのかもしれませんね。
ちゃんと、死であったり独り=怖い、水辺はヤバいというホラー的要素もバッチリありつつ、海外のホラー作品らしく最後は爆発で全部解決な所もスッキリしています。
シングルママの孤独さに関しても嫌味なく表現されていて、こんな怪奇現象のさなか、助けてくれる人の少なさに心細くなったり、ちゃんと情緒も動かされる作品でした。
子供の名前が2人とも略での日本語吹き替えなので、途中まで男女の区別がつかず、どっちがどっちか話が進むまでしばらく分からないところはちょっとモヤっとしました。
30代女性
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