『コーダ・あいのうた』の最後の手話の意味を解説!あらすじネタバレや感想評価も
2022年1月21日、日本公開の『コーダ・あいのうた』。
2014年にフランスで公開された『エール!』のハリウッドリメイク版となっています。
元の作品の良さをさらに引き出したものとなっていて、第79回ゴールデングローブ賞ではドラマ映画賞にもノミネートされました。
- 最後の手話の意味を解説!
- 『コーダ・あいのうた』のあらすじ
- 『コーダ・あいのうた』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
コーダ・あいのうた|最後の手話の意味を徹底解説
『コーダ あいのうた』は、主人公のルビーがバークリー音楽大学に進学するため、大好きな家族のもとから旅立つというラストで幕を閉じます。
車の助手席に乗るルビーは窓から身を乗り出し、遠ざかっていく家族に向けてある手話を掲げます。
このラストの手話の意味は劇中では語られないままエンドクレジットを迎えました。
この手話が持つ意味は「I really love you.(あなたたちを本当に愛している)」です。
管理人
手話では親指、人差し指、小指を立てることで「I love you.(あなたを愛している)」という意味になります。
余談ですが、実はこの手の形のなかには「I love you.」の頭文字である「I」「L」「Y」が含まれています。
手話では、小指を立てることで「I」、人差し指と親指を立てることで「L」、小指と親指を立てることで「Y」を表します。
そのすべてがこの手話ひとつで表現できるため、「I love you.」という意味になるのです。
この手話は世界共通なので、なんと海外でも通じます。愛を伝える言葉が世界中で通じる言語というのは素敵ですね。
管理人
そんな「I love you.」の手話、そこから人差し指と中指をクロスさせるとルビーがラストで掲げた手の形になります。
それは、「I love you.」よりさらに強く愛を伝える意味を持つ「I really love you.」になるのです。
『コーダ あいのうた』では、ルビーは家族と衝突しながらも彼らのことが本当に大好きだということが描かれています。
そして、一度は家族のためを思って諦めかけた夢を家族の後押しもあって叶えることができました。
今まで家族なしの生活なんて考えられなかったルビーにとって、家族からの旅立ちは非常に寂しいものだと思います。
しかし、それでもルビーは自分の夢を描き、自分の人生を歩み始めます。
私自身、手話に関しての知識は乏しいですが、この手話を知らなくても家族を愛するルビーが別れ際に掲げた気持ちは伝わってきました。
管理人
ただの「I love you.」ではなく、「I really love you.」であることも胸を打ちます。劇中でその意味が語られずとも、とても感動的でエモーショナルなラストでした。
『コーダ あいのうた』のあらすじ
(以下、映画「コーダ・あいのうた」のあらすじです。)
『コーダ・あいのうた』のあらすじ|家族唯一の健聴者が持つ歌の才能
毎日午前3時に起きて父と兄とともに家業の漁をする高校生ルビー・ロッシ。
ルビーは家族で唯一の健聴者です。耳が聞こえず手話で会話する父、母、兄と、家族以外の人との間で通訳を担っています。
喧嘩することも多いロッシ家ですが、固い絆で結ばれていました。
新学期、ルビーは密かに想いを寄せているマイルズと同じコーラス部に入部します。ルビー自身も歌うことが好きで、漁のときにも船上でよく歌っていました。
しかし活動初日、今まで人前で歌うことがなかったルビーは恐怖心から教室を飛び出してしまいます。
最初こそ歌えなかったルビーですが、顧問のV先生の指導もあり、次第に人前でも楽しく歌えるようになります。
そんなルビーの歌に光るものを感じたV先生は、マイルズとデュエットすること、そしてバークリー音楽大学への進学を提言します。
『コーダ あいのうた』のあらすじ|音楽の道と家族の間で揺れる心
ルビーはマイルズを自宅に招き、デュエットの練習をします。良い雰囲気の2人でしたが、この日をきっかけに仲違いしてしまいます。
ルビーの家族のプライベートな話を、マイルズが友人に話してしまったのです。ルビーは怒り、マイルズを無視するようになります。
ルビーは音楽大学への進学に向けて、V先生の個人レッスンを受け始めました。
しかし同じ頃、政府の方針変更によりロッシ家を含む漁業組合が打撃を受けることとなります。そこでロッシ家は、自分たちで直接魚を売ることを決意します。
ロッシ家はとても忙しくなり、ルビーはその通訳のため頻繁に駆り出されます。V先生の個人レッスンに遅刻することも増え、思うように歌の練習もできなくなります。
『コーダ あいのうた』のあらすじ|ルビーの告白
ルビーは音楽大学に進みたいことを家族に告白しました。
しかし、ルビーの歌声を聞くことのできない両親はそれに反対します。
今は家業が大切な時期だからいなくなられると困ると言う母親に、ルビーは今までの不満を爆発させます。通訳として、家族に都合よく使われていると感じていたのです。
翌日、ルビーは漁をサボってマイルズと会います。ルビーはマイルズの謝罪を受け入れ、2人は結ばれます。
しかしその日、ルビーが漁をサボったことで父と兄の乗る船には危機が訪れていました。
以上、「Codaあいのうた」のあらすじでした。
結末を知りたい方は実際に映画を観てみることをおすすめします。
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『コーダ・あいのうた』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「コーダ・あいのうた」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価|(※ネタバレ有)万人にオススメできるCODAの自己決定についての映画
フランス映画『エール!』のアメリカ版リメイクとなる『コーダ あいのうた』。日本での公開前から、サンダンス映画祭で大絶賛を巻き起こして話題となっていた作品です。
結論から言えば、本当に素晴らしい作品に出会えたなという感動を覚えました。
全体のストーリー自体は王道で、ある程度結末は予想できます。
しかし、そこに至るまでの演出や役者陣の演技が絶品で、その積み上げによって終盤はずっと涙が止まらない状態でした。
前半はユーモアのあるシーンも多く、特にロッシ家の家族たちのあっけらかんとした言動には劇場でも笑い声が聞こえてきました。
ろう者の苦悩を過剰なまでに描いていないのも好感が持てます。最初はその雰囲気にわりと気楽に観ていました。
しかし、終盤のコーラス部によるコンサートでその雰囲気は一変します。
管理人
ルビーとマイルズのデュエットという、前半からこの作品の重要なキーとして扱われてきた曲があります。
ルビーの家族も見守るなか、ルビーとマイルズがそれを歌い始めた瞬間、私たちはルビーの家族の耳を通してその歌を聞くことになります。
つまり、何も聞こえなくなるのです。
娘の歌声がまったく聞こえないというのはこういうことなのかと、頭では理解しているつもりだった私たちに驚きを与えます。
前半からその完成と披露をとても大切にしてきた曲に、あえてこの演出を入れることで衝撃も倍増しました。
そんな無音のなかで、父親のフランクは周囲の観客の顔を見渡します。
ルビーの歌を聞き、笑顔を浮かべる人や涙を流す人がいることに気付きます。
自分が聞くことのできない娘の歌声が、人々の感情に訴えかける力を持っているのではと感じ始めるのです。
そしてその日の夜、帰宅したフランクはルビーに自分のために歌ってほしいと言います。ルビーが歌いますが、フランクはもちろんそれを聞くことができません。
フランクは、歌うルビーの喉にそっと手を添えます。ルビーの喉の振動をその手に感じ、文字通りフランクは娘の歌に触れたのです。
ここもシンプルながらも非常に力強くスペクタクルなシーンに仕上がっており、役者と制作陣の手腕を感じさせます。
この日をきっかけに、両親はルビーの音楽大学への進学を認めます。家族やV先生の応援もあってルビーは大学に合格し、家族のもとを離れて暮らすことになります。
家から離れる車から身を乗り出し「I Really Love You」の手話をするルビーの姿で映画は幕を閉じます。
映画全体を通して、手話という言語は身振り手振りを使って表現するため、観る者に訴えかける力も非常に強いのだと感じました。
管理人
タイトルのCodaは「Child of Deaf Adults(親がろう者である子ども)」の意味を持っています。
しかし他にも音楽記号としてのcodaもあります。
そして、ルビーのヤングケアラーとしての人生の「終結」の意味でのcodaもタイトルには含まれているように感じました。「家族抜きで何かを決めたことがない」と言っていたルビーが、自分のやりたいことを見つけ、その道を選んで進むという決断をするに至るまでの軌跡が丁寧に描かれています。
感動する映画が観たい人だけでなく、万人に自信を持ってオススメできる一本です。
『コーダ あいのうた』のみんなの口コミ評判レビュー
★★★★★星5
田舎の漁師町。揃って聴覚障害者である父母と兄に囲まれて唯一の健常者である主人公の少女。
しかも彼女には飛び抜けた歌唱の才能があって音楽大学に進学したい。しかし、その夢を実現すると、家族を見捨てることになる。
こうした設定だけを書き並べるといかにも悲劇的ですが、あまり悲しい雰囲気を感じない作品でした。
むしろユーモアに包まれて、それぞれの家族への深い愛情が胸に染み渡るような、そんな映画です。
日本でも近年ヤングケアラーの存在が問題視され、この映画の主人公も状況的には全く同じなのです。
しかし、鑑賞する側に暗さを感じさせず、コンサートの場面に象徴されるような感動的な家族ドラマに仕上げています。
きっと制作者のセンスの良さが光っているのでしょう。
30代男性
★★★★★星5
自分の中でノーマークだったこの映画を観に行ったきっかけは、パンフレットを先に購入したことです。尊敬しているデザイナーさんがデザインされたということで、パンフレットだけ購入したものの、何か気になり出しまして、なんの気なしに観てみましたところ、物凄い良かったです。
私は音楽は歌詞ではなく、声やメロディでグッとくるタイプなのですが、主人公のルビーの声は、まさにそれでした。
冒頭の、ルビーが、みんなの前で歌うのが恥ずかしくて逃げ出した後、森の中で一人歌うシーンからすでに感動でした。
まず、そういった風に主人公の歌だけでもグッときてしまうのに、この映画は、ずっと愛で溢れていました。
両親の愛、お兄さんの愛、BFからの愛。胸がいっぱいになります。
特に印象深かったのは、喧嘩シーンが手話で行われて、静寂の中で手の動きの音だけがするシーンとコンサートの無音のシーンです。
ろう者の方の世界観をうまく表現してあるのではないかと思います。
この映画で良かったところは、ろう者である父母兄皆が、きわどいジョークも飛び交わせたり、とても明るいところでした。家族全員のことが大好きになってしまいました。
なんとなく読めるようなストーリーだと最初は思ったのですが、最早どうでも良いぐらいに、笑いと感動で包まれました。
観賞後も余韻が残るような映画ってそうそうないのですが、コーダは、数日間心がホワホワとする余韻が残って、良い映画だったなと改めて思います。
40代女性
★★★★☆星4
2014年のフランス映画『エール』のリメイク作品とのことだったので、鑑賞前にこちらも鑑賞しました。
『コーダ あいのうた』とは少々変更点はあるもののストーリー展開などは同じでした。
変わった点でいうと家業が酪農家から漁師になっており、この事でより主人公のルビーが家族にとって必要不可欠な存在(健聴者が乗船していないと漁に出れない)になり大学に進学したいけど、家族を残して行けないという葛藤がより辛いものになっていたと思います。
賑やかしでしかなかった弟くんから兄に変わった事もよい改変だったと思います。
兄だからこそ、健聴者の妹に劣等感を覚えていましたし、家族のもとから旅立つよう熱い進言をするのも兄でした。
ラストの手話を駆使しながら歌うルビーの姿は圧巻でした。家族に向けて分かるように手話で歌うところで図らずも涙が溢れてしまいました。
30代男性
★★★★★星5
本作「コーダあいのうた」は2014年のフランス映画「エール」をハリウッド流にリメイクした作品です。
しかし、元の作品の良さをさらに引き出したようなアレンジが素晴らしい作品になっています。
家族の中で耳が聞こえるのが長女だけという大まかな設定は同じですが、フランス版と家族の職業が違ったり・
子どもたちの年齢層も高めになっているなど細かな部分が変わっています。
フランス版に関しても、音楽の素晴らしさや家族の絆の大切さを感じる感動がありましたが、意外とあっさりとした展開になっているので感動を噛み締めるほどの内容では無かったのですが、ハリウッド版に関しては家族の経済的困窮が絡んできたり、家族のために進路に思い悩む主人公ルビーの姿が切実に描かれていたりと細かい部分を丁寧に描いてくれています。
クライマックスでの受験会場で思いの丈を振り絞って歌うルビーの姿には胸が熱くなりました。
思いっきり感動したいという方にはハリウッド版をオススメします。
30代男性
★★★★★星5
この映画を初めて知ったのは映画館で流れる予告でした。「聾唖者の家族」と「音楽」でどのように展開して行くのかとても楽しみにしていました。
普段の生活で聾唖者と関わることもないし、手話に触れる機会もありません。
劇中、当たり前のことですが家族の会話は全て手話。手の動きだけではなく表情で自分の感情を伝えていく。
観ている側も、演者たちの気持ちを必死に読み取らなくてはと思いました。
言葉で会話をしないからこそ、手話は真っ直ぐに思いを伝えるので時に笑いを交えてで楽しく見ることができました。
耳の聞こえない家族に「音大に行きたい」とルビーが言った時のお母さんの表情にはルビー目線で見ていた私は「母親なのに娘の夢を応援してくれないなんて、、、」と心が締め付けられました。でも不器用ながらに娘の夢を応援しようとしていく母親の姿が、見応えがありました。
また、兄の仕事も手伝って欲しいけど妹の夢を自分たちのせいで壊したくないという葛藤が素晴らしい。
コンサート会場での「無音」の演出は心打たれました。最初は音があり、コンサートを楽しむ健聴者と、全く聞こえない家族の表情や手拍子のずれで始まり、終盤のルビーが一生懸命に練習をした曲で急に音がなくなる。見ている私たちを聾唖者の世界に引き込んだ演出。
無音の中で娘が感情込めて何かを歌っている姿。周りの観客の感動している姿。それらを見て家族は娘の素晴らしさに気づくことができ、送り出す決意をする。
斬新な演出だけど、この演出は一気に持っていかれましたね。映画館だからこそ、この感動はあるのではないかと思いました。
20代女性
★★★★★星5
映画「コーダ あいのうた」は評判の高さからか、劇場は満席でだったので、上映前からかなり期待をあげての鑑賞となりました。結果、とても素晴らしい作品でした。
何よりも登場人物たちのキャラクーが個性的で楽しいです。
様々なハンディキャップや仕事を失ってしまうかもしれない、夢が叶わないかもしれないという試練が訪れても、ウジウジせずに前を向く姿にとても感動しました。
この作品は人だけではなく、海を舞台にした街並み、そして音楽が本当に素晴らしいです。歌を使った、誰かにこの思いを伝えたい!という純粋で真っすぐな気持ちを表現したシーンでは、思わず涙を流してしまいました。鑑賞後はサントラを聞くことは絶対に必須です!
家族って良いな。音楽って良いな。映画って良いな。そう思える作品だと思います。
20代男性
★★★★★星5
『コーダ あいのうた』は、両親と兄とコーダ本人の4人家族で、両親は漁船操業で生活をい営んでいるが実はコーダ(主人公女子の高校生)以外は全員耳が聞こえないのです。
そんなコーダは家族から健常者である事で頼りにされる貴重な存在。漁船の操業を手伝いながら培った歌唱力は非凡な才能をスクールの指導者により開花します。
大学を推薦で選ばれオーディションを受ける逸材でもありながら家族への気持ちの板挟みで揺れるまだ未熟な心。
そんなコーダを救ったのはやはり家族やボーイフレンド・周囲の優しい人々でした。とても目頭が熱くなる外国人ならではの家族を大切に想うシーンは胸を打たれます。
中々逢えない実家へ電話を掛けたくなる、そんな素敵気持ちにさせてくれる物語です。
40代男性
★★★★☆星4
平日に急に休みが取れたので、上映中の映画から面白そうだと思い見に行きました。
耳が聞こえない家族の中で、唯一健聴者として生まれた少女が「歌」に出会い苦しみながら成長していく物語。
ありがちなストーリーとは思いましたが、少女が自分の夢を諦めてまでも家族のことを思う姿に涙が止まりませんでした。
家族が少女のコンサートを見に行くシーン、少女がソロがはじまる直前の「無音」という演出は素晴らしかったです。
歌声もざわめきも拍手の音すら聞こえない世界。そうか、彼らはこの「無音」の世界で生活をしているんだ、とハッとさせられました。
「無音」の演出で、普段気にしたことのない周囲の人の表情、しぐさ、僅かな振動に初めて意識を向けました。
今まで生きてきて、耳が聞こえない人の気持ちを体感したのは一瞬でしたがあの時が初めてでした。
先ほどありきたりなストーリーと書きましたが、難聴者と健聴者について体で感じることができた素晴らしい映画だと思います。
20代女性
*映画「コーダ あいのうた」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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