『シライサン』の考察|ずるいと言われる理由や倒し方は?続編やエンドロール中にある隠された意味について解説!
2020年1月10日公開の『シライサン』。
本格ミステリ大賞を受賞するなどした『GOTH リストカット事件』の作者である乙一こと、安達寛高の初監督作品となりました。
押井守が義父であり、乙一以外にも多数の別名義でも小説を執筆しています。
主演を演じたのは飯豊まりえで、稲葉友や染谷将太など実力派キャストも出演しています。
『シライサン』の口コミ評判レビューには、
- 物語のオチが少し残念
- シライサンの見た目は凄い怖かった
- 期待したほどではなかった
- モヤモヤした感じになるラスト
- 独特の不気味さと怖さがあった
- 内容に関しては少し物足りなさを感じた
- 飯豊まりえ、染谷将太などキャストの演技も良かった
- シライサンのビジュアルは強烈で惜しい作品
という声が多数集まっています。
- 考察|シライサンがずるいと言われる理由や倒し方は?続編やエンドロール中にある隠された意味について
- 『シライサン』のあらすじ
- 『シライサン』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
考察|シライサンがずるいと言われる理由や倒し方は?続編やエンドロール中にある隠された意味について
シライサンがずるいと言われる理由や倒し方についての考察
シライサンについて視聴した人からズルいという意見が見受けられました。
特に多かったのは、ラストシーンで春男の前にシライサンが現れたときです。
最初は踏切の向こうにいたのに、電車が通過すると共に視界が遮られ、シライサンのルールで目を逸らすといけないのでシライサンが近づいてきます。
対策をされたせいなのか、いきなりシライサンが後ろに瞬間移動してくるのには、ずるいという声も多々見受けられました。
管理人
亡くなった家族や友人の幻を見せて目を逸らすように仕向けたりと、幽霊ですが知恵を働かせているようにも見えました。
また、他にもずるいと言えるのは倒し方がなかったり、逃れる方法がほとんどないと言えることでしょうか。
貞子だったら呪いのビデオを他の人に見せるだったり、着信アリだったら転送することだったりで呪いから逃れる方法がありました。
しかし、『シライサン』ではそれがありません。
シライサンの存在を知ることで呪いにかかる、3日に1回シライサンを知っている人が襲われるというの利用し、映画内ではインターネットでシライサンを知っている人を増やして逃れようとしましたが、具体的にやれる事と言えば、このようにシライサンを知っている人を増やすしかありません。
映画でも言われていたことですが、これだと命を落とさなくてもいい人が命を落としてしまう可能性が出てきてしまうのですが。
瑞紀のように記憶喪失になって逃れるのは難しいですし、シライサンを見続けるというのも映画最後の春男を見ると後ろに壁がないと無理なような気もします。
そもそも、シライサンをずっと見続けるというのは精神的におかしくなりそうです。
今作ではいろいろ謎も多かったので、シライサンがずるいと言われるのも仕方ないのかもしれません。
管理人
ラストで春男はどうなったのか?続編について考察
シライサンのラストシーンは踏み切りの向こうにいるシライサンに春男が気づいて、見ていたらそこに電車が通過し、視界が遮られシライサンが間近まで来ているところで終わりましたが、あの後の春男はどうなったのでしょうか?
瑞紀が記憶を無くした時に春男は少し悲しそうな顔をしつつもほっとしたような複雑な様子で病室を後にしました。
瑞紀が呪いから解放され、自分のことも忘れてしまった春男はシライサンの呪いについて半ば諦め状態になっていたのではないでしょうか?
弟もシライサンにやられ自身にも死の恐怖が迫る中、せめて瑞紀を守れたことでもう全てを終わらせようとしているように見えました。
自分が居なくなっても瑞紀は傷つくことなどなく生きていけるからと抵抗することを諦め、死を選んだように思いました。
ただ、あの踏み切りでシライサンが現れるのは予想外で春男も油断していたようにも見えました。
しかし、恐らくはシライサンに命を奪われたラストだったと思われます。
管理人
続編があるとすれば、シライサンの名前を知る生き残りの誰かにより拡散されていく必要があります。
目隠し村とシライサンの関係など説明が足りてないなと感じる点は多々ありました。
続編は今のところないようですが、シライサンの呪いの起源や倒し方など明らかにして欲しいところです。
エンドロール中にある隠された意味について考察解説
シライサンは本編終了後に映画のエンドロールが流れますが、注意して見ているとある仕掛けが施されています。
じっくり見ていないと見落としてしまうのですが、脚本の部分を担当した人の名前が間宮冬美になっています。
記者である間宮幸太が命を落としたあとに引っ越しをして失踪している間宮冬美が脚本担当になっているのです。
ここでシライサンのルールを思い出してください。
シライサンは名前を知る者の場所に来ます。
間宮幸太は死の間際、冬美に電話し記事を公開するように言っていましたが、電波が悪く声は聞き取れない状況でした。
ですが、私たち観客に向かって「シライサン」の名前を知れるようにしたのです。
幸太の記事を公開しろという指示をとんでもない形で実現した間宮冬美。
聞いたら呪われる、見たら呪われる系の怪談はホラー映画にすることでフィクションの物語を傍観者として楽しむことができますが、最後まで映画を見た後に一気に映画の世界に引き摺り込む仕掛けが面白いですね。
管理人
エンドロールに間宮冬美の名前をこっそり入れることで映画と現実の世界をうまく繋げており、エンドロールでそこに気がついた視聴者は恐怖を感じることと思います。
『シライサン』のあらすじ
(以下、映画「シライサン」のあらすじです。)
『シライサン』のあらすじ|異様な死に方
眼球が突然破裂して命を落とす。
そんな奇妙な死に方をする事件が立て続けに起こります。
被害者の鈴木和人の兄、春男は弟が亡くなる直前に不可解な電話をしてきた事から事件性を疑い調べ始めます。
そして、春夫はSNSで同じように友人を亡くした瑞紀と知り合い2人で死の真相を探ります。
瑞紀の友人である香奈は瑞紀とレストランで食事中になにかに怯えだし、店内で眼球破裂をして命を落としました。
調べてみると、同じ死に方をした2人は少し前に詠子を加えた3人で温泉旅館へ行っていました。
春男と瑞紀は詠子に当時の様子を聞く為に詠子のもとへと向かいます。
そこで、詠子は死んだ2人と温泉旅館のロビーで怪談話をしたことを話します。
怪談話をする中、旅館に出入りする酒屋の渡辺という男が飛び入り参加をしてきて、とある怪談を話したと言います。
渡辺の怪談は目の大きな女に追いかけられる男の話でした。
男が女にどうして追いかけるのか聞くと、女が私のことを知っているからだ、と言う内容の話ですが、詠子は渡辺が大きな声を出しみんなを驚かしたよくある怪談話だと思っていました。
しかし、実際に友人が命を落としたりして詠子は怯えていました。
『シライサン』のあらすじ|連鎖する怪異
怪談話をした後に詠子は恐怖のあまり自殺をしようとしますが、春男に助けられます。
そして、詠子は意識が朦朧とする中で「シライサン」の名前を口にしてしまいます。
病院にいる詠子から「シライサン」の名前を知ってしまったことにより、春男と瑞紀は呪われたことを告げられます。
その夜に詠子は病院内でシライサンに出くわし命を落としました。
一方、怪談話が行われていた温泉旅館「福美館」では従業員の森川は渡辺が亡くなったことを聞いて、その場にいた自分も呪われたと怯えます。
そんな中、記者の間宮幸太は連続して不自然な亡くなり方をする事件に興味を持ちます。そして、SNSを探り春男や瑞紀にたどり着きます。
幸太は福美館の従業員の森川が休んでいると聞き家に行きます。暗い部屋で怯えている森川からシライサンの話を聞いて冬美に電話で教えてしまいます。
ですが、森川は幸太にシライサンから助かる方法も教えてくれます。
その頃、別行動をしていた瑞紀の前にシライサンが現れます。
春男は怯える瑞紀をなだめて幸太から聞いた、シライサンは目を逸らさなければ良いという方法を伝え瑞紀を助けに向かいます。
2人でシライサンを見続けることによって、2人はその夜を乗り切ることができました。
『シライサン』のあらすじ|シライサンの法則
シライサンの怪談話をした酒屋の渡辺は近所に民俗学者がいて、子どもの頃に読んだ日記で怪談話を思い出したと話していたとの情報を得ます。
その民俗学者の書籍には「目隠し村」という場所が書いてあり手がかりになると思った3人は目隠し村へ向かいます。しかし、何も無い古びた廃村で手がかりもなく車を走らせているとエンストを起こしてしまいました。
山道のため他の車が通るのを待つ3人でしたが、シライサンのある法則に気が付きます。
シライサンは3日に1度現れており、呪われた人の数が多いと出現回数を減らすことができるのではといった仮説でした。
幸太は今すぐ執筆していた記事を全世界に公開しようと言いますが、関係ない人の死人が出ると瑞紀と春男と喧嘩になります。
揉み合いの末、瑞紀は岩場へ転落してしまいます。
焦る幸太は山道で冬美に電話をしますが電波が悪く伝わりません。その時、目の前にシライサンが現れてるのでした。
以上、「シライサン」のあらすじでした。
果たして、瑞紀、春男、幸太は無事に呪いを解くことができるのでしょうか?
結末が気になる方は実際に映画を視聴してみてください。
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『シライサン』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「シライサン」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|あと一歩足りないホラー映画
シライサンはその名前を知る人の前にランダムに現れる怨霊で目を離すと近づいてきて命を奪われてしまいます。
シライサンという怨霊は目隠し村にまつわる祈祷師が関係している話です。
しかし、昔から語り継がれている以外に特に情報が無いところはホラー映画として曖昧に思いました。
名前を聞いたらダメというルールの呪いですが、シライサンはあまりにも無差別であり、もはや災害レベルです。
しかもかなりはっきりと姿を現しますし、顔が怖いので目を逸らさない事は難しく思います。
また、目を合わせていても身近な人の霊が現れて目を逸らそうとしてきます。
これにより、記者であった間宮幸太はシライサンに命を奪われてしまいました。
シライサンの謎が残りつつ、ラストはどうなるのかと思い見てましたが、瑞紀は岩場に転落した際に頭を打ってしまい、記憶喪失に。
シライサンや春男のことも忘れてしまい生存ルートに。一方で、1人となってしまった春男の目の前にはシライサンが現れてという結末。
最後までシライサンの呪いの原因なども謎なままモヤモヤしたものとなりました。
管理人
ただ、リングや呪怨のように禁忌に触れたことで呪いを受けるわけではありません。
また、呪いにかかる人物が多ければ多いほど助かる確率が上がるのは、新しいアイデアで面白かったです。
呪いでやられてしまうシーンも細部まで映さないので、シライサンの見た目の怖さ以外には特にホラー映画初心者でも見ることが出来る作品だと思います。
話は後編から一気にスピード感は出ますが、呪いの理由ははっきり示されてはいません。
作品の雰囲気は大変良いので、呪いの起源について深掘りできたら更に面白かったかもしれません。
『シライサン』のみんなの口コミ評判レビュー
『シライサン』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「シライサンの見た目の怖さが半端なかった」「序盤は怖く引き込まれたのに、ラストへの展開が勿体無く感じた」「ただ怖いだけでなくストーリー性も高かった」「王道な邦画ホラーでありながらも、先の読めない展開に目が離せなかった」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★★星5
ただ怖いだけでなくストーリー性も高かったので、最初から最後まで楽しませてもらいました。
シライサンという怪談を知った人は次々と死んでいく…という王道な邦画ホラーでありながらも、先の読めない展開に目が離せませんでした。
一人ひとりの演技力も高くキャラクター性もしっかりしているので、感情移入しながら楽しめる作品です。
通常のジャパニーズホラーといえば暗い部屋や夜道のシーンが多いのですが、シライサンは昼間でも襲ってきます。
そのため、日常生活のどこに居ても思い出してしまうのが怖いですね。非現実的でありながらも、とてもリアルに感じました。
呪いというのは回避不可能な運命なので、悲しい気持ちになる部分も多かったです。
20代女性
★★★☆☆星3
ポスターのキービジュアルが気になり映画を観ましたが、個人的にはそこまで期待したほどではないなと思ってしまいました。
ホラー映画なのでもちろん怖いですが、物語のオチが少し残念感があるなという印象です。
ネタバレになるので詳しくは言えませんが、主人公以外バッドエンドなのは微妙感があるだけでなく、”シライサン”という化け物の根本的な解決に至らないのも面白さに欠けるのでホラー映画好きな人にとっては「う~ん…」となる展開かもしれないです。
シライサンから目をそらさないというのがありますが、そらさず凝視するシーンは緊迫感があって映画の見所な感じもあるけど、そのシーンの下りが少し長いのでくどいなと思ってしまいましまいました。
原作を読んだことないので実際の結末は分かりませんが、シライサンの見た目は怖くても、全体的な怖さ足りなかったり、ストーリーの展開が良くも悪くもない、飽きが来る展開で観終わった後はモヤモヤした気持ちになる映画だと思いました。
20代女性
★☆☆☆☆星1
WOWOWで録画して鑑賞。ジャパニーズホラーは姿は見えるが実体がない呪いの類が多いです。
これが怖さに繋がるのですが、何故呪いがかかるのか、呪いから逃げるにはどうするかがストーリー展開上重要になってきます。
ところがこの作品ではこの2点がまるでダメでした。
民俗学者による目隠し村の研究とシライサンがどう繋がるのかがよくわかりませんでした。
また、呪いから逃げる方法がシライサンのことを忘れることで頭をうち記憶喪失になった女性が呪いから逃げられるというのは少し不可思議な気持ちでした。
呪いの本質は誰からどうやって呪われているかが分からないところに呪いの怖さがあるのに。
序盤はそれなりに怖く引き込まれたが話が進むにつれつまらなくなっていった印象です。
30代男性
★★★★☆星4
この映画「シライサン」は自分がその手の作品を見すぎているせいか、ホラーと言われる割には大人しい、地味な作品と感じました。
ストーリー的にはありがちな怪談話を聞いた者、しかも名前を知った者を襲う、という内容。
主人公的な瑞紀と春男たちが対応策を最終的には見つけ出すもラストのシーンでは「含み」を持たして終わる、という視聴者側にある意味「やっぱり」と思わせてしまうのは私には残念な終わり方でした。
ただ、演者の演技やシーン毎の心理描写、ホラーにはありがちなグロさは、この手の映画が苦手な人が観ていても、すんなりと最後まで見続けられるように作られてはいるなと思いました。
映画全体の感想としてはこの辺は意見が分かれるとは思いますが。
50代女性
★★☆☆☆星2
ホラー映画を洋画・邦画ともに1週間に2本ほど観ているのですが、シライサンの感想としては、残念です。
シライサン自体の設定はしっかりしているのですが、途中から設定が無くなっていて、あれ?ってなる事が多々ありました。
シライサンが目を取る理由も分からないしなんか対処方法も目を逸らすなっていう物で、瞬きはカウントされないのかって思いました。
ずっと睨み合いしてるシュールの絵面がずっと続いて、シライサンの格好が手を揃えてる格好で止まってるからしんどそうだなって他のことに意識持っていかれて、あんまり怖くなかったです。
役者さんの死んだ友人や娘さんのオバケも出て来るけど、惑わしてるんだろうけど惑わし方が雑でした。
最後に記憶喪失で忘れたからヒロインは見逃されたけど、忘れた者勝ち感が出てて嫌な最後でした。
途中までは面白かったですが、ラストはあんまりでした。
20代女性
★★★☆☆星3
ホラー好き、飯豊まりえと染谷将太が好きなので鑑賞しました。
よく言えばびっくりさせるところは少ないからゆっくりと見られるホラー、悪く言えば少し物足りないかなというホラーでした。
やっぱり染谷将太がかっこよかった。雰囲気も話し方も好きでした。
映画は、ストーリー・テンポがよかったです。
久しぶりにJホラーを見て、そこまで恐怖感はなかったけれども、シライサンのビジュアルは強烈でした。
最後の終わり方については、電車で遮られて目をそらしたことになったから近づいたのでしょうか、、?
謎が少し残りました。
20代男性
★★★★☆星4
よくNetflixなどホラー映画作品の中に出てくるおすすめされる作品。正直そこまで面白いのかと疑っていました。
しかし、独特の不気味さとジャパニーズホラーを感じれる作品でしっかり怖かったです。
ホラー映画初心者にもオススメ出来る作品だと思いました。とにかく見た目の怖さたるもの半端ないです。
ただ、クオリティーの高いホラー映画を求めている方からすると、少し物足りないと感じたり、安っぽいと思ってしまうのかなと思いました。
出ている俳優さん達の演技にも圧巻でした。
安っぽくて笑ってしまうようなホラー映画がありますが、私は笑いませんでした。
ただ、私の友人は安っぽくて笑えちゃうといっていたので、そこは感性の違いなのかなと思いました。
30代女性
★★★★★星5
親友の突然の死にショックを受け、立ち直れずにいた女子大生の瑞紀は、弟を亡くしたばかりの青年、春男と出会う。
亡くなった二人は同じバイト先の同僚で、その変死の異様さが共通していた。
そんな中、一緒に死の真相を探り始めたことによって瑞紀と春男は、呪われてしまうというお話です。
本作では「シライさんの名前を知ったら呪われる。」と「シライサンから目をそらすと命を落とす」という二つのルールが厳守されます。
このルールを守った上での攻防戦が楽しかったです。やはり「貞子」に足りなかったのはルールだと思いました。
何でもありになってしまうと緊張感がなくなってしまいます。「シライサン」という名前を知った者を次々と襲う謎の女性。
呪いの原因や具体的な解決策などは何もありませんでしたが、面白かったホラー映画です。
50代女性
*映画「シライサン」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。