『カメラを止めるな!』の何がすごいの?海外の反応についても解説!あらすじネタバレや感想評価も
2017年11月4日公開の映画『カメラを止めるな!』。
制作予算300万円という低予算ながら、公開されるとSNSや口コミでその評判が広まり、たちまち大ヒットとなった作品です。
インターネット上では新しい映画でとても面白かったという意見と、つまらなかったという意見のまさに賛否両論の映画となり、国内外でも数々の賞を受賞しています。
『カメラを止めるな!』の口コミ評判レビューには、
- ホラーとドキュメンタリーが融合した映画
- 他の監督には無いオリジナリティーが溢れていたのが面白かった
- 内容が評判通りには感じなかった
- 結末を知った上でもう一度最初から見返したくなる
- 斬新なところに目をつけたテーマ
- 初めて見た時は衝撃
- 後半からの種明かしに驚き笑った
- 内容自体も前半と後半で、全く変わっていて、2倍楽しめる作品
という声が多数集まっています。
- 『カメラを止めるな!』の何がすごいの?海外の反応についても紹介
- 『カメラを止めるな!』のあらすじ
- 『カメラを止めるな!』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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『カメラを止めるな!』の何がすごいの?海外での反応もすごかった
『カメラを止めるな!』の何がすごいの?大ヒットになった理由について解説考察
低予算と有名キャストを使わずに口コミのみで大ヒット
有名な俳優を使わずネームバリューがない、機材や小道具などを含め低予算での制作でミニシアターからの出発でありながら、全国で異例のロングヒットをしたということです。
話題が話題を呼び、かなり多くの人が映画館に足を運びました。
誰もが見に行った理由は、ネームバリューでも莫大な予算でもなく、アイデア一本。初見は誰もが驚ろかされたと思います。
ストーリー構成
ストーリーは3部に分かれており、第1部ではどこか違和感を感じながらも、第2部で登場人物の日常が描かれ少しずつヒントが与えらます。
第3部は第1部の種明かしという構成。脚本はよく練られていて分かりやすく、伏線回収のスッキリ感もある。
ホラー映画を観ていたはずがコメディに変わっていく面白さもあります。
ワンカット撮影
また、『長回し』と言う手法を観客に知らしめたことと、その手法をエンタメにまで昇華したことです。
それまでもカメラの長回しをしている映画は沢山ありました。
長回しという技法を知っている観客にとっては、「今ずっと長回ししているな。役者もカメラも大変だろうな」と言ったように、映画鑑賞の際の注目ポイントの一つでしたが、そうでない観客にとっては特に注目するポイントではありませんでした。
その現場の苦労とこだわりを敢えて観客に見せることで、『長回し』という手法の大変さを観客が当事者意識を持って体験できる素晴らしい映画となりました。
管理人
また、実際劇中で長回しをして撮られた映像を観客に公開することで、撮影の裏側を見ていた観客から笑いや感動を引き出すことに成功した稀有な作品だったと思います。
『カメラを止めるな!』の海外での反応もすごかった
当初は都内わずか2館公開の低予算インディーズ映画だった『カメラを止めるな!』。
しかし、その面白さが口コミで広がるや否や国内外で様々な賞を受賞し、社会現象を巻き起こしました。 管理人
イタリアの第20回「ウディネ・ファーイースト映画祭」にて観客賞2位となったのを皮切りに、南米最大級のファンタスティック映画祭「FANTASPOA 2018」でインターナショナルコンペティション部門・最優秀作品賞、ポルトガルの「MOTEL/X映画祭」で観客賞等々、世界各地の映画祭で様々な賞を受賞しています。
英語圏の大手レビューサイト「Rotten Tomatoes」では批評家スコアが100%となっており、評価の平均点は10点満点中8.6点と高評価を得ています(2022年12月時点)。
著名人からの評価も高く、「ホラーの帝王」の異名を持つ小説家のスティーヴン・キングや、ゾンビコメディ映画の監督で知られるエドガー・ライトも自身のTwitterで映画を絶賛しています。
また、2022年にはアカデミー賞受賞経験のあるミシェル・アザナヴィシウス監督によるフランス版のリメイク作品『キャメラを止めるな!』(原題:Coupez!、英題: Final Cut)が公開されました。
『カメラを止めるな!』のあらすじ
(以下、映画「カメラを止めるな!」のあらすじです。)
『カメラを止めるな!』のあらすじ|37分間ノンストップで撮影されたゾンビ映画
山奥の廃墟で女性がゾンビに襲われています。
画面外から「カット!」の声が掛かり、映画の撮影だと分かります。
撮影は42テイク目でしたが、本物にこだわる監督のOKが出ません。
そんな中、スタッフの一人が本物のゾンビと化し、他のスタッフを襲います。
それを見た監督は、嬉しそうに撮影を続けました。
最後は監督やゾンビを斧で倒した女優だけが生き残り、37分間ノンストップで撮影されたドラマ『ONE CUT OF THE DEAD』のエンドロールが流れます。
『カメラを止めるな!』のあらすじ|ドラマ撮影の1ヶ月前
“早い・安い・質はそこそこ”を自称する映像監督・日暮の元に、ゾンビ専門チャンネル開局記念ドラマ『ONE CUT OF THE DEAD』の監督オファーが来ます。
廃墟でゾンビ映画を撮影していた映画チームが本物のゾンビに襲われるという筋書きで、「一度もカメラを止めず30分間生放送する」という企画モノでした。
無謀すぎると断った日暮でしたが、娘の真央が好きな俳優・神谷和明が出演すると知り、監督の話を引き受けます。
『カメラを止めるな!』のあらすじ|本番までの準備期間
撮影の準備期間が始まりますが、アルコール中毒の俳優、胃腸の弱い俳優、意識の高すぎるゾンビ役の神谷、事務所NGが多すぎるヒロイン、俳優同士の不倫など、想定外の問題が起こり、日暮は頭を抱えます。
一方、日暮の妻で元女優の晴美はこっそり脚本を読んでいました。
迎えた本番当日、俳優二人が衝突事故に遭い、現場に来られなくなってしまいます。
以上、「カメラを止めるな!」のあらすじでした。
結末を知りたい方は、実際に映画を見てみることをおすすめします。
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『カメラを止めるな!』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「カメラを止めるな!」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|低予算コメディの皮を被ったヒューマンドラマ
映画監督・俳優養成スクールであるENBUゼミナールの「シネマプロジェクト」第7弾として2017年に製作された映画です。
この映画は前半37分間でワンカットのゾンビドラマ『ONE CUT OF THE DEAD』を観客に見せた後、後半でそのドラマを制作する俳優や裏方スタッフたちのドタバタ群像劇を楽しむ構成となっています。
本番当日、俳優2人が現場に来られなくなった時も、日暮が監督役を、見学に来ていた妻の晴美がメイク役を演じることで無理矢理カバーしてしまいます。
口では無理だと言いつつも、満更でもなさそうな晴美の顔に思わずニヤリとしてしまいました。 管理人
生放送中は、話が台本通りに進まず現場が混乱しますが、見学に来ていた娘の真央が代替案を考え、的確な指示を出したおかげで無事シーンが繋がります。
クライマックスシーンの撮影では、壊れたクレーンカメラの代わりに人間ピラミッドを作り、その頂上で真央が日暮に肩車をされながらカメラを持ち、上空からの撮影を成功させます。
『ONE CUT OF THE DEAD』のエンドロールが流れている間、スタッフたちは人間ピラミッドを崩すまいと全身をプルプルさせながら耐えています。
とても笑えるシーンであると同時に、作品のために一生懸命頑張っている大人たちの姿に胸がジーンと熱くなりました。 管理人
「カット!」の声が掛かり、みんなが顔を見合わせて笑うシーンでは、見ているこちらも一仕事終えたような爽やかな気持ちになりました。
この後、真央が日暮に一枚の写真を見せます。
それは、日暮に肩車をされた幼い真央が笑顔でハンディカメラを持っている写真でした。
親子二人の笑顔のアップで映画は幕を閉じます。
最後に親子愛が入ってくると思っていなかったので、父親の仕事を手助けするまでに成長した娘の姿にも感動しましたし、大人になっても2人が肩車をするシーンを入れてくる演出の上手さに感嘆のため息が漏れました。 管理人
本編のエンドロールでは、『カメラを止めるな!』の撮影風景が映し出されます。
実際のカメラマンの方が合間に水分補給をしている所などのオフショット姿が見れて、最後の最後まで楽しめる映画となっていました。
映画『カメラを止めるな!』はただの低予算コメディではなく、極上のエンターテイメント映画と言える仕上がりとなっています。
最初の37分間はわざと稚拙な作りにしていることを理解した上で鑑賞することをおすすめします。
『カメラを止めるな!』のみんなの口コミ評判レビュー
『カメラを止めるな!』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「伏線回収がすばらしく、見終わった時には清々しい気分になる」「必ず2回見ると見た人が言っている意味が分かる、本当に面白い映画」「コメディな雰囲気なのでドキドキ・ワクワク感はそんなに無く、面白く見られるという感じ」「前半のゾンビパートが長くて単調に感じてつまらない」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★☆☆星3
映画『カメラを止めるな!』は、廃墟でゾンビ映画を撮影していると本物のゾンビに襲われてしまうホラーコメディ作品です。
撮影スタッフがゾンビに襲われて逃げる最中、カメラで撮影するのを止めないカメラマンと最後まで映画の撮影と言い張る監督に恐怖を感じました。
ゾンビ映画の撮影なので、第一ゾンビが現れたとき演技力が高いゾンビが来たなと思っていたら、一瞬にしてスタッフの一人が襲われるという非現実な世界に変わってしまい理解が追いつかなくて戸惑いましたね。
襲われたらゾンビに変わってしまうゾンビ映画のテンプレ通り、一人また一人とスタッフが犠牲になりますが映画スタッフの女優役の女性が逃げていく様子を、カメラマンが後ろから撮影しながら追いかけ続け、最終的には女優とカメラマンだけが生き残り前編が終了しました。
当初は映画スタッフが襲われる物語で本編が終わると考えていたので、予想外の展開に良い意味で裏切られました。
映画の告知ポスターも前編の登場人物だけしか描かれていなかったので、後編の物語がどんな物語になるのか全く予想がつきませんでした。
後編は、前編のようなホラーコメディ感がなく人間ドラマと言いますか、個人にスポットを当てた物語になっていて前編のように血飛沫が舞い散るゾンビ映画とは真逆だったので、ゾンビ映画を期待していたので少々物足りなさがありました。
後編について、告知もされていなかったので意外性という点では視聴者に良い仕掛けになったのではないかと考えますが、もう少しゾンビ映画の前編を長くして欲しかったなという感想ですね。
30代男性
★★★★★星5
この映画のおかげで2019年の邦画シーンが盛り上がったと言っても過言ではない映画です。
タイトル通り、カメラを一度も止めることなく37分間ぶっ通しでゾンビ映画を撮る(しかもテレビで生放送する)という挑戦だけでも驚かされるのに、その撮影の裏側で起こるドタバタ劇も描いていることが面白さに拍車をかけています。
当初の撮影計画からズレてしまっても、意地でもカメラを止めずになんとか乗り切ろう奮闘する製作陣の姿に笑いと感動を貰いました。
撮影中にもかかわらず腹痛に見舞われるキャストさんが出てくるのですが、私自身腹痛になりやすい体質なので、生理現象はコントロールしようがないから仕方ないですよね…!と同情してしまいました。
三谷幸喜監督の『ラヂオの時間』が好きな人は絶対ハマると思います。
完成した37分間の映像もキチンと流れるので、「このシーンの時、裏ではこうなってたんだよね」と思い出しながらクスッとなるのも楽しかったです。
30代女性
★★★★☆星4
最初の印象は何故人気が出たのかわからないという印象でしたが、一度見てからはすごいと思いました。
最初の映像はカットのない撮りっぱなしの映像で、NGの許されない緊張感のある映像で、舞台を見ているような緊張感のあるものです。
その映像だけ見ると正直なところ、個人で制作したようなクオリティの印象でしたが、映像を作る側のストーリーになってからは魅力がいっぱいです。
役者さんはかなりの個性派揃いで、撮影中も数々のトラブルもひっくるめて絡み合って出来上がった映像だったとわかります。
それを最後まで見た上で、2回目に見る冒頭の映像はかなり笑えます。
ホラー映像なのに笑いが出てくるという面白い現象体験しました。
あまり二度同じ映画を見るのは苦手なのですが、この映画に関しては二度目が面白いと思える作品です。
30代女性
★★★★★星5
前代未聞の「撮りながらゾンビ映画を生放送で配信する」という、とんでもない企画の監督をすることになった冴えない映画監督が主人公の映画『カメラを止めるな!』。
撮影の準備中から、色々なところに、わかりやすく伏線が貼られています。
例えば、お腹が弱いことを殊更に強調されている撮影スタッフがいたり、不倫してるんだろうなぁという感じの女優と俳優もいたりと、クセのある人ばかりの出演者とスタッフに疲れきっている主人公の対比が面白いです。
そして本番にやっぱり!ってくらい見事に問題が起こりまくります。
それらを何とか誤魔化しながら生放送を守り抜くのが滑稽で愉快です。
「カメラを止めるな!」というより「カメラが止められない!!!」と言ったところでしょうか。
20代女性
★★★☆☆星3
前半のゾンビパートが長くて単調に感じました。
そこが後々の伏線になるので見逃すわけにはいかないのですが、その部分があまりにもちゃっちくて面白みがないです。
具体的には単調な同じような展開が20分間何度も続きます。
そのせいで集中力がそがれ、見るのをやめようと考えたのですが後半ネタバラシ部分で少し視聴するモチベが回復しました。
理由としては、後半で前半パートの不自然なシーンの実情を描いています。
あの不自然なシーンはこうやって撮影していたから、こうなったとかそんな感じです。
映画撮影の苦労が垣間見え、映画を見終わるころにはある種のメタ的な感動を受けました。
メタ的というのは、この映画がワンカットで撮影されているのでこんな苦労する映画撮影を長回しして撮るのはすごいです。
20代男性
★★★★★星5
この作品を見た感想は、これほど映画館で見る事に適した作品は中々無かったなと感じました。
特に映画館では、他の人達の反応も楽しみながら見ていました。
そして物語で言うと、ホラーとドキュメンタリーの部分が融合していると言うのが面白かったです。
物語のテンポが良かったのと、他の作品に有りがちな間延びすると言う事が無くて良かったです。
特に前半でオチと言うのか作品を見せてから、後半の部分では裏側を見せながらやると言う展開が斬新で面白いなと思いました。
そして上田慎一郎監督の演じて方法も注目するべき点の一つです。
中でも言葉の言い回しなどは、他の監督には無いオリジナリティーが溢れていたのが面白かったです。
注目するべき点の一番の部分は、これほどの作品を低予算で作り上げたのは凄いと思うのと、今後の日本映画の課題が浮き彫りになった作品の一つだなと思いました。
40代男性
★★★★★星5
初めて見た時は衝撃でした。話題になった理由が、見れば分かります。
内容自体も前半と後半で、全く変わっていて、2倍楽しめる作品になっていました。
また、前半部分のカメラワークもとても面白くて良かったです。
新感覚の映画という感じでした。1台のカメラでよく撮れたなと思います。
見ている側も違った緊張感が漂っていて、見ごたえがありました。
後半はタネ明かしのような感じになっていくので、そこも面白かったです。
当時は有名な俳優さんはあまりいませんでしたが、みんな個性派な俳優という感じで見ていてクセになりました。
ここから、活躍するようになった俳優さんたちもチラホラいるので、その辺を楽しみに見てもいいと思います。
30代女性
★★★★☆星4
当時話題になっていたので、映画館で鑑賞しました。
冒頭から数十分間は「なぜこの映画が巷で話題なんだろう?」と疑問に思いましたが、後半からの種明かしに驚き笑った記憶があります。
チープな作りではあるものの、それを逆手にとったストーリーはとても面白かったです。
出演している俳優さんが有名でなかったのもこの映画の良かった点だと思います。
あまりにも有名だと、「この人は〇〇という俳優だ」と意識して鑑賞せざるを得なくなるので、知らない俳優さんたちが出演していたことで作品のリアリティが増したと思います。
ただ、ドキュメンタリー調のストーリーなのでカメラが固定されていなかった点は、画面酔いしやすい私にとってかなり辛かったです。
20代女性
*映画「カメラを止めるな!」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
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