映画『グラスホッパー』がひどい理由は2つ!タイトルの意味や虫についてまで解説して徹底考察【あらすじネタバレも】

2015年11月7日公開の映画『グラスホッパー』。
『重力ピエロ』や『アヒルと鴨のコインロッカー』などで有名な伊坂幸太郎の原作小説を実写映画化したものです。
監督を務めたのは瀧本智行で主演を務めた生田斗真とは『脳男』以来のコンビでHey! Say! JUMPの山田涼介や浅野忠信、波瑠など豪華キャストとなっています。
- 映画『グラスホッパー』がひどいと言われる理由を解説考察
- タイトル「グラスホッパー=バッタ」に込められた深い意味とは?
- 映画『グラスホッパー』のあらすじ
- 『グラスホッパー』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
映画『グラスホッパー』がひどいと言われる理由を解説考察
『重力ピエロ』や『ゴールデンスランバー』など数多くの実写映画化作品で知られる小説家・伊坂幸太郎さん。
彼の同名小説を実写映画化したものが映画『グラスホッパー』です。
生田斗真さん、山田涼介さん、浅野忠信さんの豪華共演ということでも話題を集め、興行収入10億円を超えるヒット映画となりました。
そんな映画『グラスホッパー』ですが、前述した豪華キャストの熱い演技を高く評価する声が上がる一方で映画の内容については、「ひどい」という声が多々あがっていました。
なぜ、そういった「ひどい」といったネガティブな感想につながってしまったのか?その理由について2つ考察します。
管理人
ひどい理由①ツッコミどころ満載の設定
映画『グラスホッパー』がひどいと言われてしまう理由の1つ目は、ツッコミどころ満載の設定にあると考えられます。
まず、鈴木が寺原たちに潜入するきっかけとなったメモを現場でタイミングよく拾うという展開にも無理がありますし、ろくな身辺調査もせずに鈴木を組織に入れて秘密を簡単に明かしたり、寺原Jrを殺害した槿を追うという重大な任務を鈴木に任せるという展開にもツッコみたくなります。
極めつけは、槿の自宅でGPS機能の付いた鈴木の携帯電話の電源が入り、槿の行方が分かったにも関わらず、自宅まで向かわずに鈴木が帰ってくるのを待っているという組織の間抜けさにも呆れてしまいます。
そんなツッコミどころ満載の設定に嫌気が差したという方が多く、ひどいという感想につながったと考察できます。
管理人
ひどい理由②虫が登場するシーン
映画『グラスホッパー』がひどいと言われてしまう理由の2つ目は、虫が登場するシーンに原因があります。
グラスホッパー=バッタというタイトルが付けられている通り、映画『グラスホッパー』ではバッタやゴキブリなどが登場するシーンがあります。
虫好きな方は特に問題は無いと思いますが、虫が嫌いという方は拒絶してしまうようなシーンがあり、「ひどい」という感想につながったと考えられます。
虫が嫌いという方はあらかじめ注意が必要だと思います。
管理人
タイトル「グラスホッパー=バッタ」に込められた深い意味とは?
『グラスホッパー』というタイトルですが、日本語に訳すと「バッタ」になります。
なぜこのタイトルが付けられたのでしょうか?タイトルに隠された意味について解説します。
管理人
群れると狂暴化?トノサマバッタに見る人間の変異性
グラスホッパーのタイトルの鍵を握るのは、吉岡秀隆さん演じる寺原Jrを殺害した槿です。
鈴木が家庭教師を装って槿の家を訪れた際に槿はトノサマバッタと人間の共通点について語り始めます。
トノサマバッタは集団で育つと、群衆相と呼ばれるタイプに突然変異し、色は黒くなり、狂暴になります。
槿は人間も同じで集団の中にいると、狂暴になり、トノサマバッタと同じく群衆相のようになると語っています。
人間が劣悪な環境の中にずっといると悪い方向に変化してしまうことを、トノサマバッタの習性に例えて、タイトルを『グラスホッパー』と付けたと考察できます。
管理人
その証拠に、映画『グラスホッパー』は冒頭で、シブヤスクランブル交差点での死亡事故があった際に被害者を面白がって写真撮影する人々や寺原Jr、そして岩西が殺害された際にその遺体を撮影する人々など集団で生活する中で倫理観が崩壊してしまった現代の人々が意図的に描かれています。
虫すら殺せない鈴木が復讐者になるまで
劇中では、グラスホッパーというタイトル通り、主人公の鈴木の部屋でゴキブリやバッタなど虫が登場するシーンがあります。
これは虫も殺せないような心優しい鈴木が、妻の復讐のためにどのように変化していくのかを表現していると考えられます。
愛する婚約者の復讐のために動いた鈴木でしたが、麻生久美子さん演じるすみれからも「あなたに人殺しは似合わない」と言われている通り、ゴキブリを殺すこともできないほど心優しい人間のまま生活をしている様子がラストでは描かれており、鈴木は群衆相ではなかったことが表現されています。
映画『グラスホッパー』のあらすじ
(以下、映画『グラスホッパー』のあらすじです。)
『グラスホッパー』のあらすじ|婚約者の復讐のためにフロイラインへ潜入する鈴木
渋谷のスクランブル交差点で薬物中毒者が運転した暴走車によって死傷事故が発生し、教師である鈴木の婚約者・百合子は命を失ってしまいます。
フロイラインという違法薬物を取り扱う企業を営む寺原親子が本当の犯人であるという情報を知った鈴木は、教師を辞めて、社員としてフロイラインに潜入し、彼らへの復讐を計画します。
危険な薬物が混入された痩せ薬を上司である比与子から命令され、街頭で販売していた鈴木は元教え子だという若い女性から声をかけられ事務所へと案内しますが、比与子が提供した飲み物によって女性は気を失ってしまい、寺原の息子であるジュニアの玩具として引渡すことになってしまいます。
『グラスホッパー』のあらすじ|突然の寺原ジュニアの死、そして、犯人を追うこととなる鈴木
ジュニアとの待ち合わせ場所に比与子とともに向かう鈴木でしたが、ジュニアは押し屋と呼ばれる殺し屋によって押され、道路に飛び出してしまい、命を落とし、比与子の指示で鈴木は必死に押し屋の後を追います。
一方、違う殺し屋である鯨は押し屋とは違い、ターゲットをマインドコントロールし、自殺に促すことから自殺屋として業界で名高い人物でした。
そんな鯨が情報を知り過ぎているとして寺原親子から依頼を受けた殺しの仲介人である岩西は、蝉という殺し屋を利用して鯨を暗殺しようと企んでいました。
鈴木は寺原、そして比与子から押し屋を依頼したという濡れ衣を着せられてしまい、途方に暮れている中、偶然にも押し屋の家族と出会い、彼の家を訪れることとなります。
『グラスホッパー』のあらすじ|教え子を救うため、死を覚悟でフロイラインのアジトへ
殺し屋が家庭を築いていることに驚きつつも、そのあたたかい雰囲気に涙を流した鈴木は押し屋の槿 に寺原に気を付けるよう忠告し、教え子である女性を救うために命を落とす覚悟でフロイラインのアジトへと向かいます。
自分のことを狙っていることに気付いた鯨は岩西の事務所を訪れ、彼を殺害し、全てを終わらせるために寺原を殺害するため、アジトへと向かいます。
一方、相棒である岩西を殺害された蝉は怒りに震え、復讐を誓い、鯨の後を追います。
アジトへと向かい、寺原たちに捕まった鈴木が殺害される直前に鯨が現れ、鈴木はなんとか助かりましたが、その場に現れた蝉と鯨による壮絶な戦いが始まろうとしていました。
以上、映画『グラスホッパー』のあらすじでした。
『グラスホッパー』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『グラスホッパー』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|人気小説家・伊坂幸太郎の同名小説を豪華キャストで映画化
映画『グラスホッパー』は、人気小説家・伊坂幸太郎さんの同名小説を実写映画化したものです。
伊坂幸太郎さんは、『アヒルと鴨のコインロッカー』や『重力ピエロ』など数多くの映画原作小説を手掛けています。
公開当時、生田斗真さん・山田涼介さん・浅野忠信さんの豪華俳優陣のトリプル主演ということでも話題を集めました。
妻を殺害され、復讐に燃える心優しい主人公・鈴木と二人の殺し屋が交差するストーリーとなっていますが、オープニングから薬物中毒者が運転する乗用車がハロウィンでごった返す渋谷のスクランブルに突っこみ、大パニックになるという衝撃的なシーンから始まります。
管理人
このシーンでは、被害者の方々を撮影するという心無い人々の姿も描かれており、SNSが主流となった現代を風刺しているようにも見えます。
そんな凄惨な事故によって妻を失った主人公の鈴木が、この事故が裏組織の中心的人物である寺原率いるフロイラインという違法薬物を取り扱う組織が企てたものであることを知り、復讐のためにフロイラインへと潜入していくという展開となっていきます。
鈴木を演じる生田斗真さんは、シリアスからコミカルまで幅広い役柄を演じ分けることができる俳優さんですが、気弱でありながらまっすぐな優しさを持ったキャラクターを好演しています。
やがて、鈴木は吉岡秀隆さん演じる殺し屋・槿に寺原の息子の暗殺を依頼したという濡れ衣を着せられ、追われる立場となっていきますが、その他に浅野忠信さん演じるマインドコントロールを行い、華麗に依頼を遂行するも精神的な病を抱える殺し屋・鯨、殺すことでしか生きる目的を見出すことができない若き殺し屋・蝉といった殺し屋が登場し、それぞれの目的のために動いていきます。
映画の終盤では、フロイラインのアジトに鯨と蝉が現れ、凄まじいバトルが繰り広げられます。
このバトルシーンはリアルで迫力満載となっており、特に山田涼介さんはアイドルということもあり、その身体能力を活かしたアクションは必見です。
鯨と蝉はとても魅力的なキャラクターであるため、もう少し彼らの過去や殺し屋になった経緯などが描かれると、もっと感情移入できたのではないかと感じます。
鯨や蝉とは別にフロイラインに潜入していた組織によって、フロイラインは壊滅し、生還した鈴木がラストでは婚約者の死を乗り越えて、笑顔を見せる幸せな未来を予感させるシーンで映画は終わりを迎えます。
魅力的な設定やキャラクターが登場するものの、全てが中途半端な仕上がりになっており、残念に感じる部分はありますが、リアルなクライムアクションシーンは見事な仕上がりとなっていますので、アクションシーンだけでも一見の価値はある鋭意がだと思います。
『グラスホッパー』のみんなの口コミ評判レビュー
★★★☆☆星3
伊坂幸太郎さんの小説が原作のスリラーアクション映画です。
映画『グラスホッパー』の魅力はキャスティングの素晴らしさだと思います。
吉岡秀隆さんの陰のある演技や浅野忠信さんの空虚感…細やかな表現が素晴らしいと思いました。
また、山田涼介さんは持ち前の運動神経を活かしたアクションシーンが印象的でした。
全ての役者さんがまさにピッタリハマり役!といった感じで、映画により没入できる要素の1つだと感じました。
鈴木・鯨・蝉の3人がそれぞれ心に闇を抱えながらも裏の世界で生き抜いていこうと必死に藻掻く姿が非常に印象深い映画でした。
グロテスクな表現もあるので苦手な方は観覧注意です。
119分という短い時間でまとめるには繊細過ぎる映画なので原作を読んでいる人と呼んでいない人で賛否両論分かれそうです。
原作を見る前の方が楽しめる映画だと思います。
30代女性
★★★☆☆星3
『グラスホッパー』は、伊坂幸太郎原作の映画としては他の映画と比べると見劣りする感じがします。
1つの視点からストーリーが進んでいって、最後にどんでん返しがあるというのが伊坂幸太郎原作の映画の良さだったので、映画『グラスホッパー』はそういった部分が薄れてしまっています。
キャストに関しては、それぞれの役にぴったりでした。
原作を読んでいないのであれば、それなりに楽しめます。
恋人を亡くした主人公が次第に裏社会に巻き込まれていく展開は面白いと思います。
主人公の鈴木が恋人が亡くなった要因の一つと考えられる合成麻薬を販売していた会社に入社して調べていくところは、いくら裏社会に巻き込まれる必要があったとは言え、強引さを感じました。
主人公の鈴木は普通の人であるせいか、裏社会に巻き込まれながらも最終的には寝ていて事が終わっていたというのはなかなか面白いです。
50代男性
★★★☆☆星3
伊坂幸太郎さんの小説の特徴なのかもしれませんが内容がかなり詰め込まれていて、話の流れやキャラ同士の関係がちょっとわかりにくかったです。
原作を読んでから見ると少しは見やすいかなと思いました。
一度観ただけだと全部を理解するのは難しいという印象でした。
でも、それだけにもう一回観たくなるような深さもありました。
アクションシーンはかなり良かったです。俳優さんたちの魅力がしっかり出ていて、迫力もあって見応えありました。
特に殺し屋たちのシーンは緊張感があって、ドキドキしながら観てました。
ストーリーは複雑だけど、雰囲気や演出、アクションを楽しめる映画でした。
テンポも良く、映像のスタイリッシュさも印象に残りました。
原作ファンにも違った楽しみ方ができそうです。
30代男性
★★★★☆星4
殺人のお話で暗めのお話です。
違うタイプの殺し屋が出て結構戦ったり血が出てくるのでグロめの内容ですが、ストーリーやそれぞれの気持ちがしっかりあるので面白い映画でした。
グロいのが大丈夫な人にはおすすめしたい映画です。
終盤いいテンポで展開が進んでいくので、最後までハラハラできるので途中で寝てしまうことないなという印象です。
主人公が妻を殺されてしまい復讐のために裏社会に入るのですが、思いがけない形で目の前で復讐相手が殺されてしまいます。
それも殺し屋に殺されたと知り行方を追って行くとその人には家族がいると知り、打ち解けてしまうのですが、主人公の人柄の良さが出てるなと思いました。
主人公は最後まで生きているのでハッピーエンドでは若干あるかなと思いますが、実際は幻覚と思うような動きがあるので少しハッピーエンドではないのかな…?という感じです。
20代女性
★★☆☆☆星2
原作はとても面白いのです。
なので、映画はいつになったら面白くなるんだろうと我慢し続けながら見ていました。
結局は、全く面白くありませんでした。
その理由は原作の中で好きだった箇所がいくつか削られていたからです。
映画は、必ずしも原作どおりである必要はありませんが、自分なら絶対に削らないという箇所が削られてたので、凡作となってしまいました。
結局、山場も何もないままで終わったイメージ。
中学生が考えたような陳腐なストーリーに、何故このキャスティングにしたのかも意味不明でした。
キャラクターにも何の魅力もない、ラストに種明かしをし始めた時にはあまりの酷さに声も出ませんでした。
時間とお金の無駄でした。
40代男性
*映画『グラスホッパー』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。