護られなかった者たちへは実話映画?かんちゃん役をキャスト相関図で解説!あらすじネタバレや感想評価も
2021年10月1日公開の『護られなかった者たちへ』。
2018年に発売された中山七里の社会派ミステリー小説を映画化。事件の犯人は分かっても、物語の犯人は誰にも分からない最高傑作と著者の中山七里が自負する作品です。
アカデミー賞の前哨戦と言われる報知映画賞では作品賞を受賞しました。
映画『護られなかった者たちへ』の口コミ評判レビューには、
- 伏線の回収もしっかりされていて面白かった
- 邦画史に残る傑作
- 老若男女全ての人にお勧めの作品
- 重い内容だが、また見てみたいと思えた
- ただのイケメン俳優だけかと思っていたが演技が凄かった
- タイトルの意味が最後に分かりスッキリした
- 震災や生活保護など、とても深いテーマが伝わる作品だった
- 最後の真実には驚かされた
という声が多数集まっています。
- 護られなかった者たちへは実話映画なのか解説
- 護られなかった者たちへのキャスト相関図
- かんちゃん役は誰かについて
- 護られなかった者たちへのあらすじ
- 護られなかった者たちへの感想評価
- みんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
もし、まだあなたが一度も「護られなかった者たちへ」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
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目次
『護られなかった者たちへ』は実話映画なのか徹底解説!
本作の原作となったのは中山七里さんの同タイトルの小説で、いわゆるミステリ小説です。
つまり、フィクションということで実話ではありません。
では、実話ではなく完全なる創作物なのかというと、単純な作り話とは言えないようです。
なぜなら、テーマとなっている生活保護にまつわるエピソードの中には、実際に起きた事件を基にしたのかなと思われるものがあるからです。
管理人
なにより、この映画で描かれたような生活保護にまつわる挿話の数々は、現実に生きる我々のすぐそばで、今まさに起きているという点を忘れてはならないと思います。
また今作にある、生活保護を行う行政が最も避けたいのは「不正受給」と言われており、映画のような「多くを救う為、多くが切り捨てられる」状況は、実際に起きていると思われ、そもそもの「制度」や今の「システム」へ対する疑問を投げかけています。
瀬々監督は、そのような理不尽に重点を置きながらも、映画でのテーマを「人間同士の関係で、困難を乗り越える事」にしたそうです。
円山は最後に、苦しんでいる人達に「もっと声をあげよう」とメッセージを発信します。
生活保護に限らず、護られない理不尽は多く存在しており、今はSNSを通し、そのような問題が以前より明るみになってきたと思います。
声をあげよう、もっとお互い人間同士なのだからと円山のような者達の想いが、少しでも多くの人に響くことを願う気持ちにもなった作品です。
管理人
笘篠役の阿部寛が言った最後のセリフは?
本作のラストで刑事役の阿部寛さんが言った最後のセリフは「……はいよ……」というものです。
誰に向けた言葉だったのか、どんな思いで発した言葉だったのか、シチュエーションを見ていきましょう。
佐藤健さん演じる利根と防潮堤で2人は話をします。そして、利根は3.11の日に起きたことを告白します。
それは、子供の頃のトラウマで水に恐怖を感じる利根は、目の前で水に飲まれていく黄色いジャンパーの男の子を助けることができなかった過去でした。
阿部寛演じる刑事の笘篠は震災で妻子を亡くしています。そして亡くなった息子は黄色いジャンパーを着ていました。
様々なことを察した笘篠は、それでも利根に「ありがとう。護ろうとしてくれて」と言います。笘篠の腕には息子が遺した腕時計がありました。そして時計が、ピッと鳴ります。
それを受けて、笘篠は「はいよ」と息子に返事をしたのです。これが阿部寛演じる笘篠の最後のセリフです。
震災の時、だれもが誰かを助けたいと思いました。それは人間の善性と言っていいはずです。
その一方で、本当に困窮して生活保護を受けたいと言ってきた人を、規則だからと救わない。
そこには一種の思考停止に繋がる想像力の欠如があると思いますが、簡単に人を見捨ててしまえる、そんな一面も人は持っています。
どうしようもない、矛盾と諦観の中で、笘篠の腕時計は鳴りました。
管理人
それを息子からのメッセージなどと考えてしまうのは感傷的過ぎるのでしょうが、しかしそれでも、笘篠は父として「お父さんはここにいるよ。お前のことを忘れずに、生きていくよ」と息子に答えたように思えてはならない阿部寛演じる笘篠の最後のセリフでした。
『護られなかった者たちへ』のキャスト相関図|かんちゃん役は誰?
かんちゃん役を演じたのは石井心咲です。2008年生まれで現在は中学1年生です。
小さい頃から役者として活動している為、多くのテレビドラマやCMに出演経験があります。
連続テレビ小説「まれ」、大河ドラマ「西郷どん」、Netflix「全裸監督」や欅坂46『黒い羊』のMVにも出演していますよ。
管理人
かんちゃんは今作で最も重要な登場人物です。
以下ネタバレを含みますが、大人になったかんちゃん役を演じたのは円山幹子役でもある清原果耶です。
清原果耶は、朝ドラ「朝がきた」で女中役を演じて注目を集め、最近では『花束みたいな恋をした』などにも出演し、これからの活躍が期待できる女優さんです。
映画『護られなかった者たちへ』のあらすじ
(以下、映画「護られなかった者たちへ」のあらすじです。)
護られなかった者たちへのあらすじ|震災と猟奇殺人
2011年3月11日、東日本大震災発生。刑事の苫篠誠一郎は、妻と息子を失った被災者で、今もどこかにその影を背負っています。
時は過ぎ2020年、復興しきっていない仙台のアパートで殺人事件が発生します。被害者は保健福祉センターの三雲忠勝、椅子にくくりつけられ「餓死」していました。
笘篠は福祉センターを捜査し、三雲の部下の円山幹子の仕事現場に同行します。
そこで見たのは、「決まり」だからと、生活保護を打ち切られていく貧困の人々でした。
捜査の中、大震災がもたらした暗い現実が見えてきます。
護られなかった者たちへのあらすじ|奇妙な共同生活
事件は「生活保護を打ち切られた人物の犯行」と推測され、第2の殺人も発生します。
被害者はかつて三雲の同僚で福祉連絡会副理事の城之内猛。捜査の結果、2人と接触のあった利根泰久の名が上がります。
利根は、震災時にカンちゃんという少女、遠島けいという老人の被災者3名で共同生活しており、6年前に福祉事務所放火の罪で逮捕、現在は出所しています。
警察は利根を容疑者として手配します。
護られなかった者たちへのあらすじ|哀しい殺人動機?
放火の発端は、利根にとって母親同然のけいが、生活保護を受けられず餓死し、それに抗議した利根を城之内が追い返した事でした。
笘篠はやるせない事実と、円山幹子がカンちゃんである事を突き止めます。
警察は第3の殺人を防ぐ為、国会議員の上崎岳大を警護します。上崎も三雲の同僚で、けいの担当員でした。
そして、予想通り利根が現れます。
以上、「護られなかった者たちへ」のあらすじでした。
利根は生活保護を受けられず餓死した、けいの復讐を果たすのでしょうか?
続きが気になる方は実際に映画を観てみることをオススメします。
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『護られなかった者たちへ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「護られなかった者たちへ」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
『護られなかった者たちへ』の感想評価(※ネタバレ有)|意外な展開と真相
瀬々敬久監督の新作ということで期待して見に行きました。監督の、日の当たらない薄暗い日常を描く様な演出は、毎回心に刺さります。
2011年の震災のシーンから始まり、まだ表面的にしか復興していない現実を炙り出します。
笘篠(阿部寛)が捜査する連続猟奇殺人を軸として、多くの登場人物が関わり、物語は現在と過去を行き交い、その中で彼らは少しずつすれ違い、やがて出会います。
円山幹子(清原果那)が務める福祉センターでの生活保護を巡るやり取りでは、それぞれに言い分があり、「決まり」だからと突き放される人々が生々しく描かれ、実際に起きているであろう現実を浮き彫りにして実話映画のようにも感じられます。
管理人
事件の容疑者として浮かび上がる利根(佐藤健)は、常に暗い影を背負い、どこか普通ではない空気を漂わせますが、幼い幹子と老婆けい(倍賞美津子)との不思議な共存生活を通し、また過去と現在を何度も描き、利根の隠れた人間性が明らかになっていきます。
連続殺人は、守るべき者を守らなかった、いわば役所の人間が標的にされており、この映画のタイトルの意味が分かってきます。
けいに、生活保護をさせないように勧める福祉センターの三雲(永山瑛太)には、どこか不気味な物を感じました。
管理人
映画の最後で利根は笘篠達に捕まり、事件解決と思いきや、自体は一変し、上崎が何者かに拉致されます。
何かを知っている利根に気付き、笘篠は利根と共にある場所へ向かいます。そこはけいの家で、中には縛られた上崎と、円山の姿がありました。
三雲と城之内を殺害したのは円山でした。
円山は自分の様な弱者救済の為、福祉の仕事に就きましたが「けいが社会から守られず命を落とした」事への怒りは収まっていませんでした。
そんな円山=カンちゃんの復讐を、利根は止めようとしていたのです。
管理人
最後は利根の説得で円山は観念し、上崎は助かりますが、笘篠も観ている私達も「これで良いのか?」考えさせられます。
ラストシーンで利根は笘篠に、津波の際に眼前の子供を救えなかった無念、故にその子に似たカンちゃんを守ろうとした事を明かします。
笘篠も震災時、避難所でカンちゃんを息子と見間違えており、利根ともすれ違っています。
利根が守ろうとした子供が自分の息子である事を悟り、笘篠は感謝の言葉を口にします。
笘篠が利根を追い詰め、事件を解決していくクライマックスまでの展開はテンポよくスリリングです。阿部寛のどこか好感が持てる演技の賜物でしょうか?
管理人
ただ、いつもの瀬々監督作品よりも演出が若干派手な印象でした。
朝ドラで活躍中だった清原果那をメインヒロインにしている辺りは、全体的に幅広い層に支持されるエンターテイメント映画を目指した様な気がしました。
しかし、過去と現在を何度も往復し、シーン同士がパズルのように合わさり、物語が形成されていく様は見事です。
最後のどんでん返しは、演出と構成はもちろん、何よりも、彼以外に犯人がいる事を予想させない、利根役の佐藤健が放つ「重いオーラ」によって成り立っていたと思います。
今作では「救う」「守る」と言うワードが、劇中に散りばめられています。
震災後の「救われない弱者」「守り切れない社会」という理不尽な現実の中で暮らしているのだと少し虚しい気持ちにもなり、考えさせられる映画でした。
管理人
映画『護られなかった者たちへ』の口コミ評判レビュー
映画『護られなかった者たちへ』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「日本の社会福祉制度について知り、考えるきっかけとなった映画」「実際に起きているであろう現実を浮き彫りにさせる作品」「原作も別視点から読んでみたいと思った」「震災と生活保護と孤児、そこに猟奇的な殺人事件まで合わさって胸に来るものがあった」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★★星5
映画『護られなかった者たちへ』は、佐藤健・阿部寛の出演作ということで、公開が発表された時から必ず映画館に観に行こうと決めていました。
パンデミックで、一時期は映画館が閉館するなど、エンタメ業界にも多くな影響がありましたが、幸いこの映画の公開日の10月1日は、ちょうど緊急事態宣言も解除され、座席も空間を空けることなく上演できるようになった日でもあったので、初日の初回上映にて鑑賞してきました。
東日本大震災や生活保護をテーマとした重い映画ではありましたが、日本の社会福祉制度について知り、考えるきっかけとなった映画でした。
特に佐藤健の眼の演技が素晴らしく、実際に利根という人物がそこに生きていて、葛藤しているように感じました。
原作のある作品ですが、あえて原作を読まずに映画を観に行ったので、また別視点から原作も読んでみたいと思っています。
あまり事前の宣伝もしていませんでしたし、テーマからして大人気になるタイプの映画ではないかもしれませんが、ぜひ映画を見て、自分ならどうするか、どんな社会にしていくべきか、自分なりの答えを見つけてほしいと思います。
30代女性
★★★★★星5
瀬々監督の作品が好きなので映画館にて観賞しました。
瀬々監督が得意とする”フィクションなのにリアルすぎる質感”が、今作ではかなり光っていて、作品を重厚かつかなりシビアなものにしていました。
震災と生活保護と孤児、そこに猟奇的な殺人事件まで合わさって胸に来るものがありました。
そして佐藤健さんの素晴らしすぎる演技力。もちろんキャストの皆さん全員素晴らしかったのですが、抜きん出て佐藤健の目の演技が印象的でした。
あと瀬々敬久作品常連の三浦誠己さんが今回も参加していて嬉しかったです。事前情報を見ずに行ったのですが、たぶん刑事役かなと思っていたらやはり刑事役でした。
すらっとした高い身長と大きな声なので目立ちますね。重い内容ですが、また見てみようかなとなる不思議な作品でした。
20代女性
★★★★☆星4
佐藤健のうどんの食べ方の演技がすごいとの記事を見て気になったため予習もせずに見に行きました。
東日本大震災の避難所から物語が始まります。
佐藤健は孤独な青年、倍賞千恵子も孤独な老人、そして女の子は親を亡くして避難所でそれぞれ一人ぼっちでいますが、三人で行動を共にするようになります。
避難所を出た後も交流は続きますが、事前の情報で得ていた佐藤健のうどんを食べる演技は本当にすごかったです。孤独で生きていた青年の食べ方を見事に演じていました。
これまで佐藤健をただのイケメン俳優と思っていましたが、すごい演技でした。
テーマは生活保護でしたが、生活保護を受けるべきなのに恥と感じ、受けない人、受けたがらない人。
逆に、生活保護を受けてベンツに乗ったり、パチンコに行ったりして生活している人。生活保護の制度の実態を初めて知りました。
連続猟奇殺人の犯人がかんちゃん役の女の子であったことは想像も出来ず、タイトルである護られなかった者たちへの意味は最後のやっとわかりました。
とてもいい映画だと感じました。佐藤健とあの女の子を演じた子の他の映画をもっと見てみたいと思いました。
30代女性
★★★★★星5
映画「護られなかった者たちへ」は、書籍が実写化したものでした。
東日本大震災の影響で、生活補助を受けないと生活が難しい住民が増えてきました。しかし、生活補助を申請した人全員に補助をしていると国からの支援金が足りません。
また、生活補助をもらわないと生活できないのに遠慮している人もいます。そのように、生活補助を受けれなかった人は飢餓になり命を落としてしまいます。
誰の立場から見ても正当な意見があり、国の援助の体制がいきわたっているのかなど、今の日本でいいのか考えさせられる映画になっています。
誰もが守りたい人を抱えており、その人の為にはなんにでもやるという人間味の溢れる映画です。
正しくて優しい良い人だと思っていても、他の人から見ると人の心がない人と思われているかもしれません。様々な角度から物事をとらえる大切さを学びました。
20代女性
★★★★☆星4
震災直後の宮城県が舞台。震災の背景に合わせて、生活保護の様々な問題点にきりこんだ映画。
前々から生活保護には実際には本来のものには即していないのではと疑問に思っていました。
必要出ない人が無駄に生活保護を使用し、本当に必要な人はまだまだ利用してない現状も描かれてもり、この映画ではより「理不尽さ」を感じました。
犯人は意外な人物でした。誰も悪くない、誰を憎めばいいのかわからない、佐藤健さんのその「理不尽さ」を感じる表情は見所だと思います。
震災を通して、さまざまな人のストーリーが裏で繋がっており、考えさせられる映画でした。
見た後、いつ起こるかわからない災害対策をきちんとしておこうという気持ちにもさせられました。
40代男性
★★★★☆星4
東日本大震災から10年後に起きた殺人事件、一体誰が巻き起こしたのかを追っていく映画。震災直後のシーンと事件を追う現在のシーンとか交互に描かれていました。
利根くん、けいさん、かんちゃんのトリオが大好きです。利根くんがだんだん心を開き、初めてぎこちない笑顔を見せた時は泣きました。
また、事件の犯人であるかんちゃんを追い詰めた時、襖にかかれた「おかえりなさい」の文字には涙が止まりません。あえてこの言葉を選んだのがすごくよかったなと思います。
犯人は鋭い方なら勘づくかもしれません。判明してからの伏線回収にもすっきりしました。
普段は震災関係の映画や重い映画はあまり好んでみないのですが、期待以上に満足できました。見て良かったなと思いました。
10代女性
★★★★☆星4
最後の最後、利根の「助けなきゃと思ったが、できなかった。」に対する、笘篠刑事の「ありがとう。助けようと思ってくれて。」のセリフですべてが腑に落ちました。
実際に助けられるかはケースバイケース、でも助けようと思わないことにはどうにも、、ってことですが、生活保護申請を取り下げると餓死するかもと予見できたにも関わらず、取り下げができますよと誘導した三雲やそれに同調していた城之内は「できなかった」ではなくむしろ助からない方に「仕向けた」と捉えられます。
カンちゃんはSNSで、福祉現場の職員は1%を除いて真面目に仕事していると発信していますが、その1%がまさに三雲や城之内で、この人たちが福祉に関わり続けていると、けいさんのようになんとかできた命がこの先もどんどん奪われる方向に仕向けられてしまうと思ったのが犯行動機でしょう。
ただ、本作の問題提起はそこにとどまらないと思います。
生活保護法はあるものの個々の案件への対応は現場任せ、申請却下で恨まれるのも、危険を冒して不正受給を糾弾するのも現場の苦しみです。
ましてや震災後の混乱と案件激増で現場は相当疲弊していたはずです。平常時ならわかることもわからなくなってしまうぐらいに。三雲の良い面の描写もありましたから。
その意味では三雲たちもまた、国や制度に「護られなかった者たち」なんでしょう。
結局、福祉現場がとか国や制度がではなく、命を脅かすほどの貧困には社会全体がもっと目を向ければ助かる命もあるのではというメッセージと受け止めました。
また、どの役者さんの演技も素晴らしく、心に残る名作となりました。
30代男性
★★★★★星5
「護られなかった者たちへ」は、東日本大震災の被災者という立場の主人公たちが抱える、不安ややりきれない想いが描かれた作品でした。
主要キャストは、阿部寛さん、佐藤健さん、清原伽耶さん、そして倍賞美津子さん、などの演技派の俳優陣がかためています。
ストーリーは、殺人事件という大きな、そして不可解な事件が起きるところからはじまって、その事件を捜査していくものですが、根底にあるのは、10年前の東日本大震災で被災した被災者による苦しみでした。
誰もが悲しみとやりきれなさを感じながら、もがいてきた被災後の生活を描き、あの震災を忘れては行けないとあらためて考えさせられました。
とても深いテーマが伝わる作品でした。時間を追う刑事と容疑者が、同じ被災者だったことも考えさせられます。40代女性
*映画「護られなかった者たちへ」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。