『おおかみこどもの雨と雪』のお父さんの死因,名前,その後。「雪がかわいそう」「気持ち悪い」などへのネタバレ含む感想を調査。

2012年7月21日公開の映画『おおかみこどもの雨と雪』。
細田守監督の長編映画作品の第2作目で、1作目に制作した『サマーウォーズ』の興行収入を遥かに上回る42億円を記録しました。
世界34カ国でも上映され評価の高い作品となっています。
また、物語に出てくる大学のモデルは一橋大学、移住先の田舎は富山県の里山がモデルとなっています。
監督である細田守が富山県の出身であり、富山県の上市町の景観が描かれています。
映画『おおかみこどもの雨と雪』の口コミ評判レビューには、
- 完全なファンタジーではなく現実問題が織り込まれているストーリー
- たくさん泣けてほっこりできるやさしい映画
- 最後のシーンで母に愛の偉大さ、美しさが出ていて感動しました
- オオカミとして生きるか人間として生きるかには考えさせられた
- エンドロールに流れる「おかあさんの唄」も良かった
- 映画館に2度見に行く程に感動した映画
- あまりにも深くて残酷で驚きの感情で満たされました
- 細田守監督作品現時点での最高傑作だと思う
という声が多数集まっています。
目次
お父さんの死因は事故で名前は伊賀。家族のその後を考察。

映画の前半で花と恋に落ちる狼男。
狼男は、花との間に二人の子どもを設け、お父さんとなります。
しかし、謎の死を遂げてしまい、近所の川で見つかったところをゴミ収集車で処理されてしまうという悲惨な状況に陥ります。
果たして、お父さんの死因は一体何だったのでしょうか?そして、お父さんの名前は何だったのでしょうか?解説していきます。
管理人
お父さんの死因は?狩りの途中で事故に遭った可能性
結論から言うと、お父さんの死因は映画の中で明確には描かれていません。
しかし、遺体の周囲に鳥の羽が散らばっていた描写から、花や子どもたちに滋養のあるものを食べさせようと鳥を狩っていた最中、何らかの事故に遭った可能性が高いと考えられます。
作中でも、花が第一子を妊娠して体調を崩した際に、お父さんがキジを狩って鍋を作る場面がありました。
そのことからも「狩りの途中で亡くなった」という説が最も自然で、滑落してしまい頭を打ったなどの死因が考えられるでしょう。
免許証に映る「伊賀」という名前の秘密
物語の中で花は彼のことを常に「お父さん」や「彼」と呼び、名前が直接語られることは一度もありません。
監督の細田守さんによれば、あえて具体的な名前を設定せず、「おおかみおとこ」という呼称そのものに優しさと神秘性を持たせたかったと語っています。
ひらがな表記の「おおかみおとこ」は、従来の狼男の凶暴なイメージとは真逆の、穏やかで人間味ある存在を象徴しています。
一方で、劇中に一瞬だけ映る免許証から、彼の素性がわずかに読み取れます。
免許証には「伊賀」という名前(苗字)が確認でき、交付地は富山県、住所は東京都国分寺市。
生年月日は昭和54年(1979年)2月12日と記されており、映画が公開された2012年当時の年齢に換算すると33歳となります。
つまり、おおかみおとことして描かれた彼にも、きちんと人間としての伊賀という名前が存在していたのです。
3人のその後は?雪・雨・花の未来を考察
映画『おおかみこどもの雨と雪』のラストでは、雪は人間として、雨はオオカミとして、それぞれ異なる道を選びます。
では、3人はその後どうなったのでしょうか。監督・細田守さんが執筆した原作小説でも、その後の詳しい描写はありません。
しかし映画の中には、それぞれの未来を示唆するシーンがいくつかあります。
管理人
雪は、近隣に中学校がないため全寮制の学校に進学しました。
花に宛てた手紙に添えられた写真では、友人たちと笑う雪の姿、そして草平の姿も映っており、二人の絆が続いていることが分かります。
草平は、雪を人間でもオオカミでもなく雪として受け入れた唯一の存在です。
その関係が将来、花とお父さんのような愛へと発展していく可能性も感じられます。
一方、雨は山で先生と慕っていたアカギツネの死後、その役目を継ぎ、山の支配者として生きる決意を固めました。
人里には降りず、しかし花の暮らす地域に近い山中で、母と姉を見守っているのではないかと考えられます。
そして花は、大学時代から二人を育て上げるまで激動の年月を過ごしてきました。
子どもたちが巣立った今は、母親の花は、田舎で人との関わりを大切にしながら、穏やかに日々を送っていることでしょう。
管理人
雪がかわいそうと言われる本当の理由|花の行動と母子の距離を解説

『おおかみこどもの雨と雪』を観た人の中には、「お姉ちゃんの雪がかわいそうだった」という感想を持つ方も少なくありません。
なぜ、そんな声が上がってしまったのか、その理由を物語の描写から解説していきます。
管理人
雨ばかりを気にかける花
雪が「かわいそう」と言われる理由のひとつは、母・花が弟の雨ばかりを気にかけているように見えたことです。
たとえば、雨が川に落ちて雪が助けに飛び込むシーン。
実際には花は二人ともを必死に抱きしめているのですが、視点によっては「雨ばかり心配しているように見えた」という声もありました。
また、雪が学校に通っているのに対し、雨が登校をやめて山で過ごすようになっても花がとがめない様子に、「不公平に感じた」という意見もあったようです。
しかし、花は子どもたちにそれぞれの生き方を自分で選ばせたいという考えを持っていました。
もし雪が同じように「学校に行かない」という選択をしたとしても、花はきっと受け入れたのではないでしょうか。
管理人
そして、何より印象的なのは、嵐の日の出来事です。
雪が学校に取り残されている一方で、花は山にいる雨を探しに向かいます。
この場面で「雪がかわいそう」と感じた人が多かったようです。
ですが冷静に見ると、花の判断は決して間違っていません。
学校は安全な避難場所で先生もいました。
一方で、嵐の山の中にいる雨の方が命の危険があったのです。
母として今どちらを助けに行くべきかを考えた時、花の行動はむしろ理にかなっていたと言えます。
管理人
さらに、雪と雨がけんかをした時も、花はどちらの味方をすることもなく、二人を見守っていました。
また、雪のためにきれいなワンピースを作ってあげるなど、二人に対してそれぞれ違う形で愛を注いでいたことが分かります。
そしてもう一つ、「かわいそう」と感じられた背景には、母と娘の間に描かれた特有の距離感もありました。
母と娘の距離感の描き方
花と雪の関係は、弟の雨とのそれとは少し異なります。
幼い頃こそ花に甘えていた雪ですが、成長するにつれて人間の社会に溶け込みたいという思いが強くなり、母と少しずつ距離を取るようになります。
花もまた、そんな雪の心の変化を感じ取りながら、あえて踏み込みすぎないようにしていたように見えます。
それは「冷たさ」ではなく、娘としての選択を尊重する母の姿勢でした。
雪が学校生活を送り、人間としての道を歩み始めたのに対し、雨はおおかみとして生きることを選びます。
その対比の中で、花は二人を同じように愛しながらも、それぞれに違う距離感で接していました。
雪に対して厳しくも静かな愛を向けたのは、彼女がすでに母の手を離れても生きていけると信じていたから。
それは、親としての最後の優しさでもあったのではないでしょうか。
管理人
『おおかみこどもの雨と雪』はなぜ気持ち悪いのか、理由は2つ

映画『おおかみこどもの雨と雪』には、細田守監督らしい美しい映像や、親子愛を描いた感動のストーリーについて高く評価する意見があります。
しかし、一方で「気持ち悪い」という感想を持つ方も見受けれます。
なぜ、映画『おおかみこどもの雨と雪』は「気持ち悪い」と言われてしまうのか?気になる2つの理由について解説していきます。
管理人
気持ち悪い理由①狼との間に生まれた子ども
映画『おおかみこどもの雨と雪』が「気持ち悪い」と言われてしまう理由は、その内容に大きな原因があります。
本主人公の女性・花がおおかみおとこと出会い、恋に落ち、やがて、二人の子宝に恵まれるという展開となります。
美しい映像で生々しさは全くないものの、狼との身体を重ねるという行為について、生理的に受け付けないという方が多くおり、「気持ち悪い」という感想に繋がったと考察できます。
お父さんことおおかみおとこは、単純な狼ではなく、狼と人間のハーフです。
が、彼は人間と狼が交尾を行った末に誕生していることから、この設定についても拒否反応を示す方は多かったようです。
気持ち悪い理由②辛いときに笑ってしまう花の性格
映画『おおかみこどもの雨と雪』が「気持ち悪い」と言われてしまう理由の2つ目は、花に原因があると考えられます。
花は辛いときは笑うようにしており、父親の葬式の時にも笑っていたというエピソードを語っていました。
また、冬の日に彼に長時間待たされたときも満面の笑みを浮かべていたり、移住した田舎で厳しい状況を目の当たりにした際にも笑っていました。
この辛いときに笑うという花に対して、恐怖感を抱いた方も一部にはおり、「気持ち悪い」という感想に繋がったと考察できます。
『おおかみこどもの雨と雪』のあらすじ

(以下、映画『おおかみこどもの雨と雪』のあらすじです。)
『おおかみこどもの雨と雪』のあらすじ|おおかみおとこと恋に落ち、二人の子宝に恵まれる花
大学生の花は、キャンパス内で出会ったミステリアスな男性と知り合い、恋に落ちます。
彼はやがて、自身がおおかみおとこであるという重大な秘密を花に打ち明け、花はその秘密を受け入れ、二人は交際することとなります。
やがて、長女の雪、長男の雨という二人の子宝にも恵まれますが、突如おおかみおとこは狼の姿で死亡しているのが発見され、花はシングルマザーとして貯金を切り崩しながら狼に変身することが出来る二人の子どもの子育てを懸命に頑張ります。
しかし、都会での子育てに限界を感じ、自然豊かな田舎へと移住することになります。
都会からやってきたシングルマザーの花を最初は警戒していた住民たちでしたが、次第に打ち解け、農業への親切なアドバイスなど生活をサポートしてくれるようになります。
『おおかみこどもの雨と雪』のあらすじ|自然豊かな田舎で大きく成長していく雨と雪
自然豊かな環境の中で何事も恐れず伸び伸び生活していく雪とは対照的に弟の雨は、大人しく臆病な性格でしたが、ある雪の日に川で溺れる経験をしてから自然を恐れなくなり、別人のように変わっていきます。
年頃になった雪は学校に興味を持つようになり、普通の子どもたちと同じように小学校へ入学することとなります。
集団生活を歩む中でより人間らしくなることを心掛けていく雪は学校にどんどんと馴染んでいきます。
雨も1年後に入学することとなりますが、雪とは対照的に学校には馴染めず、欠席がちになってしまいます。
順調に学校生活を送っていた雪の前に草平という転校生が現れ、獣臭さを指摘されてしまったことから動揺してしまい、しつこく付きまとわれた結果、狼の姿になり草平に怪我をさせてしまいます。
草平に謝罪して以来、学校を欠席してしまう雪でしたが、草平が懸命にお見舞いに来てくれたことから心を開くようになり、二人は絆を深めていきます。
『おおかみこどもの雨と雪』のあらすじ|人間として生きることを望む雪と狼として生きることを望む雨
雨は花の職場である新川自然観察の森で自然に興味を持つようになり、いつしか学校を休んで先生と慕う山の生態系を守るキツネとともに狼の姿で過ごす時間が増え、狼として生きていくことを望むようになります。
人間として生きることを望む雪、狼として生きることを望む雨。
対照的な二人は意見の相違で大喧嘩をしてしまうのでした。
そんな中、ある激しい雨の日に先生と慕うキツネが亡くなることを受けて雨は狼として先生の後を引き継ぐことを決め、激しい雨の中で山へと入っていきます。
そんな雨を花は必死に探します。
一方、学校で避難していた雪は草平と語り合い、やがて、自身が狼であるという秘密を打ち明けようとするのでした。
以上、映画『おおかみこどもの雨と雪』のあらすじでした。
『おおかみこどもの雨と雪』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

(以下、映画『おおかみこどもの雨と雪』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|おおかみの血を引き継ぐ子どもたちを育てることになったシングルマザーの姿を描いた細田守監督作品
映画『おおかみこどもの雨と雪』は、『時をかける少女』や『サマーウォーズ』で知られる細田守監督の長編オリジナル作品です。
原作も細田監督自身が手掛けた意欲作となっています。
『時をかける少女』や『サマーウォーズ』の二作品は、青春をテーマに少年少女たちの視点で描かれた作品でした。
しかし、映画『おおかみこどもの雨と雪』は、不思議な狼の血を引き継ぐ子供たちを育てることになったシングルマザーの主人公・花の視点で描かれ、親子愛がテーマになった作品です。
いわゆる狼男がテーマになった作品で、狼男と女子大学生が恋に落ちるという序盤の展開は、なんとなくホラー映画のようにも聞こえますが、細田監督らしい美しい作画でホラー映画というよりも、ファンタジー映画の方が近いと感じます。
管理人
やがて、恋に落ちた狼男は突然の死を遂げてしまい、シングルマザーとして女手一つで彼との間に生まれた子どもたち雨と雪の二人を懸命に育てていく姿がメインに描かれていきます。
そんな主人公の花を演じたのは、演技派女優として知られる宮﨑あおいさんです。
花は、一見か弱そうに見えますが、一本筋が通っており、苦しく辛いときこそ笑おうという強さを持った女性として描かれており、そんな花のキャラクターを宮﨑さんの感情豊かな演技で見事に表現しています。
活発で人間たちと積極的に関わろうとする長女の雪、対照的に幼い頃に溺れてから自然への恐れがなくなり、自然の中で生きたいと思う長男の雨。
成長するにつれて、それぞれの思いはどんどんと強まっていく様子が描かれていきます。
決定的だったのは、その違いから大喧嘩に発展してしまう場面です。
小学校のメンバーとも馴染んで人間社会で生きていくことを望む雪、そして雨にもそうなってほしいと学校に来るように訴えますが、雨は先生と慕う山の主アカギツネのように狼として自然の中で生きていく意思を決めており、雪に猛反発してしまい、狼の姿で二人は大喧嘩をしてしまいます。
どちらの肩を持つわけでもなく、それぞれの考えに寄り添おうとする花の姿は、しっかりと親という存在をリアルに捉えていると思います。
そして、映画のクライマックス。
台風の日に山の中に入っていった雨を探しに行く花は、山の中で気を失ってしまい、狼となった雨に救出されます。
人間ではなく、狼として生きていく雨を尊重し、彼に別れを告げるシーンは、非常に感動的に描かれています。
雪も、自身が狼であることを知る草平という理解者を見つけ、それぞれが前向きに未来に進んでいく姿が描かれるハッピーエンドとなっており、子どもから大人まで楽しめる作品です。
細田監督の作品を観たことがないという方も楽しめると思いますので、先入観なしで鑑賞する事をオススメします。
『おおかみこどもの雨と雪』のみんなの口コミ評判レビュー
『おおかみこどもの雨と雪』の口コミ評判レビューには、
「声優に抜擢された宮崎あおいさんと、優しくも響く声が印象的な大澤たかおさんがぴったりはまった作品」「非現実な設定で、リアルな感情を描いていたのが良かった」「お母さんの心の葛藤が共感できた」「自分が本当にやりたい事って何だろうと改めて考えるきっかけをくれた映画」
という評判が多い印象です。
★★★★★星5
サマーウオーズを手掛けた細田守監督の長編アニメーションなので楽しみに視聴しました。
結果、細田守監督作品ではこれが一番好きな作品になりました。完全なファンタジーではなく現実問題が織り込まれているストーリーが好きです。
オオカミの男性と人間子所税が恋に落ちて子供が生まれる。生まれた子供は当然普通の子とは違っているので人間社会で生活するのに様々な葛藤が生まれていく。
この作品ではオオカミだけど世の中にあるいろんなマイノリティに置き換えても通じることがいっぱいでいろいろと考えさせられる作品でした。
2人の娘と一緒に見ましたがたくさん泣けてほっこりできるやさしい映画でした。最後のシーンで母に愛の偉大さ、美しさが出ていて感動しました。
40代女性
★★★★☆星4
大きな口をあけて笑う母親と子供二人の幸せな顔がゆきまみれになっているのが印象的でした。声優に抜擢された宮崎あおいさんと、優しくも響く声が印象的な大澤たかおさんがぴったりはまった作品でした。
父親不在で、狼人間の血をついだ雨と雪の子供二人を愛をもって育てる花の姿に胸打たれました。オオカミとして生きるか人間として生きるか、雨と雪は葛藤をするシーンは、ダブルの血をうけついでるがゆえの悩みで、ともに考えさせられました。
どちらが二人にとって幸せな社会の選択であるのか、二人の成長とともにみることができました。勉強よりも自然のことが知りたいという気持ちは父親の血がこくあらわれて本能がゆさぶられているんだと感じました。
30代女性
★★★★★星5
この映画は「親子」や「おかあさん」「こども」などがテーマになっています。私は男性ですが…当時公開された際、映画館に2度見に行く程に感動した映画です。
私としては「花」が親として成長してゆく過程を見るのが、とても愛おしく涙してしまうようなシーンもあり。とにかく「花」の人生の断片を見るのがとても大好きです。その人生の断片が美しいなと感じます。
つい、映画を見ていると「花」に感情移入してボロボロと泣いたり笑ったり「花」になった気でいました。
映画が終わった後に主題歌である「おかあさんの唄」が流れます、これは「アン・サリー」が歌っており、細田監督が作詞をしています。この楽曲は映画のことを明確に表現した、とても素晴らしい曲です。この歌が流れるエンディングを見てはじめて、一本の映画を見たと言えると思います。
ある日の金曜ロードショーで放送された際、エンディングがばっさりカットされており、とても残念に思った事を覚えています。ぜひ、まだ見てないよという方がおられる場合は、エンドロールに流れる「おかあさんの唄」を全て聞いて、映画を見終わって欲しいと思います。
30代男性
★★★★★星5
あまりにも深くて残酷で驚きの感情で満たされました。小さな子どもにも受け入れやすい優しいタッチで描かれたキャラクターデザインと郷愁的な心地を抱かせる淡い色彩を用いた背景からは想像もつかないほど、現実における不条理さを克明にしていたなと思いました。
しかしながら、生きていく上で付きまとってくる困難を曖昧模糊に描くことをせずに、ハッキリとさせたことは非常に素晴らしかったです。そして、雨と雪、その両方が子どものうちに人生の大きな岐路に立たされて自らの意思を持って選択をしたことが何よりも印象的でした。
この年齢で人生の決断をするのは些か酷ではないかと思ったけれど、両者が考えに考えて苦しんだ末の選択は素直に応援してあげたいと心から思うことができました。
20代女性
★★★★★星5
ほっこり癒し系でありながらも、生きていく上で大切な決断力や判断力を学べる映画でした。おおかみ人間である雨と雪が子供のころの話はとても可愛くみていてキュンキュンしました。
しかし2人が成長していくにつれて人間でありたい雪と、狼でありたい雨の衝突がみていてとても苦しく、2人とも頑張れと応援したくなりました。どちらの考えや想いもとても腹落ちするものだったので、人生の選択は難しいと改めて学べる内容だと思いました。
結末はとても爽やかで納得できるものだったので、最後まで見てすごく満足です。また、お母さんも程よく抜けているところがあったので、カリカリせずに2人を見守るところが素敵でした。
30代女性
★★★★★星5
この作品はとてもほっこりできるところがあって好きです。花は彼と出会って、世界が変わった感じがとても印象的です。彼にいろんなことを教えてあげて、一緒に時間を過ごしていくのが何より楽しいのが伝わってきました。
そんな中で彼が突然いなくなったのは、すごく切なかったです。戻ってきてほしいと日々願うのは、花の切実な想いだったはずです。
また雨と雪を育てていく花も、すごく良かったです。なんとか一人で二人のお世話をしていこうと、逞しい花がかっこよかったです。田舎へ引っ越して、のびのび生活していたのは、見ていて微笑ましかったです。
いろんな悩みもありながら、花はいつも雨と雪に愛情を注いでいたのが母親だなと痛感しました。
20代女性
★★★★★星5
おおかみこどもの雨と雪は母と子の物語でとにかく泣ける作品です。時をかける少女やサマーウォーズでも知られる細田守の作品の中でも一番良い作品だと思います。
狼男との恋とか、狼との子供が生まれて・・・と話の内容は非現実的かもしれないですが、夫を亡くした後一人で狼の顔を持つ子供を育てる花の一生懸命さや母性愛の強さを実感できるものでした。とにかく雨も雪もかわいい。
現代社会の中でも生きづらさを感じている人は必ずいるはずだし、子育てをしている女性にぜひ見てほしい、共感できる部分がたくさんあります。
子育てにおける葛藤を子供の成長の喜びとして表現してあるのは子供では分からない部分も多いかと思うけど絵もきれいでたくましく生きるヒントが詰まっているので、何かに負けそうな時見てほしいです。
30代女性
★★★★☆星4
おおかみこどもの雨と雪は、とても大好きな作品です。観ている途中も見終わってからも心がほんのり暖かくなり、穏やかな気持ちになれます。
私は、小さな子供が2人いるのですが、母親目線でついつい映画を観てしまいました。雨と雪のお母さんがとても素敵で愛に溢れていて、人としてとても素敵で、私もこんなお母さんになりたいと思わせてくれる作品でした。
きっと、雨と雪もお母さんからの愛情をたっぷり感じ取っていたからこそ、あんな風な生き方ができたんだと思います。子育ての難しいさや、愛情をかけるところと見守るところ、お母さんの逞しさ、たくさん気付かされて考えさせられました。
この映画のその後も気になるので作品化して欲しいと思います。
40代女性
*映画『おおかみこどもの雨と雪』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。








