映画『タクシードライバー』が気持ち悪い?トラヴィス死亡説やラストを考察解説
1976年9月18日、日本公開の映画『タクシードライバー』。
ロバート・デ・ニーロ主で演暴力的な現実と孤独感を描いたマーティン・スコセッシ監督作品です。
パルムドール受賞やアカデミー賞にもノミネートされ、アメリカ議会図書館が「アメリカ国立フィルム登録簿」にも登録されました。
映画ファンやスコセッシファンにとっては必見の作品の1つとなっています。
映画『タクシードライバー』の口コミ評判レビューには、
- 映画史に残る名作のひとつ
- 見終わった後には深い感銘を受けた
- 社会問題や人間の孤独や絶望といった深いテーマ
- 現実と孤独感を痛烈に描いた衝撃作
- ロバート・デ・ニーロの代表作の1つ
- 人間の本質について考えさせられた
- 今でも世界中の映画ファンから愛され続けている作品
- 心に残る傑作映画
という声が多数集まっています。
- 映画『タクシードライバー』で主人公のトラヴィスが気持ち悪いと言われる理由について
- 映画『タクシードライバー』のトラヴィス死亡説やラストを考察解説
- 映画『タクシードライバー』のあらすじ
- 映画『タクシードライバー』の感想評価
- 映画『タクシードライバー』のみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
映画『タクシードライバー』で主人公のトラヴィスが気持ち悪いと言われる理由について
映画『タクシードライバー』を観た人の感想で一番多く挙げられるのが主人公であるトラヴィスが気持ち悪いという感想です。
なぜトラヴィスは気持ち悪いと言われてしまうのでしょうか?
トラヴィスが気持ち悪いと言われる理由は大きく分けて2つあると思います。
管理人
気持ち悪い理由①|キレやすい性格
1つ目は彼のキレやすい性格です。
映画の序盤で選挙事務所で働くベッツィに一目惚れし、人目も憚らずに口説いてデートに行くことになりますが、彼がデートに連れて行った場所はあろうことからポルノ映画館。
ベッツィは当然怒って帰ってしまい、その日以来トラヴィスからの連絡を無視しますが、トラヴィスはそんなベッツィに逆ギレして事務所に乗り込み彼女を罵ります。
そんなトラヴィスのキレやすい性格に気味の悪さを感じ、気持ち悪いという感想につながったと考察できます。
管理人
気持ち悪い理由②|常軌を逸した行動
2つ目は彼の常軌を逸した行動です。
トラヴィスは日頃から犯罪の蔓延るニューヨークにうんざりしていて、誰かがこの街を綺麗にしてくれることを願っていたのですが、いつからか自らの手でニューヨークを浄化することを決め、拳銃を大量に購入し身体を鍛え始めるようになり、大統領の候補のパランタイン議員を暗殺する計画まで立てるようになります。
鏡の前で銃を持ってポーズを取り独り言を言うシーンや、議員の集会に忍び込み遠くで不敵な笑みを浮かべながら拍手するシーンなどは、トラヴィスを演じたロバート・デニーロの類稀な演技力も相まって非常に不気味なシーンとなっていて、気持ち悪いという感想につながったと考察できます。
では、なぜ彼はこのような気持ち悪いという行動をとってしまうのでしょうか?
管理人
トラヴィスが気持ち悪い行動をとってしまう理由は、彼がベトナム戦争から帰還した元海軍という設定から考察することができます。
1965年から1975年にかけて起きたベトナム戦争では、大国であるアメリカはまさかの敗戦を喫してしまい、様々なトラウマを抱えてアメリカに帰国し精神的に不安定になってしまった帰還兵たちが多くいたそうです。
具体的に作品でそのあたりの背景が詳しく説明されるシーンはありませんが、目の前で人が命を落としていく姿を目の前で見続けていたわけですから、まともな精神ではいられなくなることは容易に想像ができます。
おそらくトラヴィスもベトナム戦争によって精神的な疾患を抱えてしまい、このようなまともでは無い行動をとってしまっていると考察できます。
管理人
映画『タクシードライバー』のトラヴィス死亡説やラストを考察解説
トラヴィスは死亡したのか?
主人公のトラヴィスは、映画の終盤で偶然知り合った未成年の売春婦であるアイリスがいる売春宿に向かい、組織の男たちを皆殺しにし、自身も撃たれてしまい瀕死の状態になります。
その後、回復し、マスコミの記事によって一躍町の英雄としてもてはやされるようになるという展開になります。
しかし、実はトラヴィスは売春宿で組織の男に撃たれて死亡してしまったのではという説を唱える方もいます。
なぜこういった説が出るのか?考察していきたいと思います。
管理人
トラヴィス死亡説が出る理由は「都合の良すぎる展開」にあると考察できます。
トラヴィスは売春宿に向かう前はバランタイン議員の殺害を計画し、集会で拳銃を取り出そうとしていたところを護衛のシークレットサービスに気付かれ必死に逃げています。
モヒカン頭で非常に印象的なルックスをしていたので、トラヴィスが新聞で大々的に取り上げられた際にシークレットサービスが議員殺害を計画していた男と気付いて警察に突き出すことも出来たと思うのですが、トラヴィスは警察に突き出されることは無く、それどころか町のヒーローとしてもてはやされるようになっています。
アイリスに関しても、両親のもとに帰り学校に通っていると両親から送られてきた手紙に記されていて、トラヴィスの思惑通りになっています。
このように、トラヴィスの都合の良すぎる展開になっているため、トラヴィスの死後の妄想ではないか?と考える方がいて、トラヴィス死亡説につながったと考察できます。
トラヴィスが実際は死んでいたのかどうかについては監督を務めたマーティン・スコセッシもインタビュー等で明言したことはありませんので定かではありませんが、様々な解釈が出来る映画になっています。
管理人
映画を鑑賞してそれぞれで解釈を考えて自分なりの答えを出すことをオススメします。
映画のラストでトラヴィスは何を見たのか?
映画『タクシードライバー』のラストで、売春組織を射殺したことにより、少女アイリスを助けたヒーローとしてマスコミに取り上げられたトラヴィス。
怪我が回復した後、仕事に復帰し、かつて思いを寄せていたベッツィがトラヴィスのタクシーに乗り込んできます。
ベッツィにさほど興味を示さずに目的地で降ろしたトラヴィスはその後、いきなり険しい目つきになり、バックミラーを見つめた後、何事も無かったようにタクシーを走らせて映画は終わりを迎えます。
映画のラストでトラヴィスが何を見つめていたのかは明言されていないので、定かではありませんが、いきなり狂気的な表情を見せるトラヴィスを描くことによって彼がまともな人間ではないということを表現していると考察できます。
管理人
売春宿の組織を壊滅させたことによって偶然トラヴィスは街のヒーローになりましたが、その前はバランタイン議員を殺害しようと計画を練っていて、正常な人間ではありません。
街のヒーローになったことによってもてはやされ、孤独な心が少しは満たされたかもしれませんが、根本は自らの手で街を汚す人間を排除したいという歪んだ正義感を持った男であり、これからも大きな殺害計画を企てる可能性は大いにあります。
このラストシーンは、そんなトラヴィスのこれからも変わることはないであろう狂気的な人間性をうまく表現したシーンだと言えます。
管理人
映画『タクシードライバー』のあらすじ
(以下、映画「タクシードライバー」のあらすじです。)
『タクシードライバー』のあらすじ|ニューヨークのタクシー会社に勤める孤独な青年トラヴィス
元海軍のトラヴィスはタクシードライバーとして夜通しニューヨークの街を運転しています。
トラヴィスはベトナム戦争によるトラウマで不眠症を患っていて、強い孤独感を抱いていました。
そんな中、トラヴィスは次期大統領候補パランタイン議員の事務所に勤めるベッツィという女性に一目惚れし、声をかけます。
ベッツィもトラヴィスに興味を持ち、デートに出かけますがトラヴィスがポルノ映画に連れて行ってことにベッツィは激怒して途中で帰ってしまいます。
それ以来、ベッツィが連絡を無視していることに腹を立てトラヴィスは事務所に行き、彼女を大声で罵るのでした。
『タクシードライバー』のあらすじ|街を浄化する計画を立てるトラヴィス
再び孤独になったトラヴィスは犯罪が横行するニューヨークへの嫌悪感が日に日に強くなっていきました。
そんな中、タクシーに泣きながら逃げ込んできた幼い少女が無理やり連れ戻される姿を見たトラヴィスは自ら街の浄化をすることを決め、拳銃を購入し身体を鍛え始めます。
ある日、食料品店で黒人の強盗に出会したトラヴィスは犯人を射殺し、店主から感謝され拳銃の所有許可を持っていなかったため逃がしてもらいます。
気を良くしたトラヴィスは浄化計画の一環としてパランタイン議員の暗殺を計画するようになります。
『タクシードライバー』のあらすじ|パランタイン議員暗殺計画
暗殺計画の合間に以前タクシーに逃げ込んできた少女アイリスを見つけたトラヴィスは声をかけ、食事を共にします。
未成年でありながら学校に行かずスポーツという男の指示によって売春を行うアイリスに対してトラヴィスはそんな生活を辞めるように説得しますが、アイリスは聞く耳を持ちませんでした。
いよいよパランタイン議員の暗殺を実行することを決めたトラヴィスは頭をモヒカン頭にし、拳銃を隠し持って議員集会に向かうのでした。
以上、「タクシードライバー」のあらすじでした。
果たして、トラヴィスは暗殺を実行してしまうのか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
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映画『タクシードライバー』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「タクシードライバー」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|公開から40年以上経った現在でも高く評価されるスコセッシの代表作
映画『タクシードライバー』は、危険な街ニューヨークでタクシードライバーを務める青年トラヴィスの姿を巨匠マーティン・スコセッシが描いた作品です。
当時アカデミー作品賞、主演男優賞、助演女優賞にノミネートされ公開から40年以上経った今でも根強い人気を誇るスコセッシの代表作です。
ストーリーは、元海軍としてベトナム戦争を経験し不眠症に悩まされるトラヴィスが、タクシー会社に就職したところから始まります。
管理人
冒頭から落ち着いたサックスのメロディと相対する夜のニューヨークの危険な風景のコントラストに一気に引き込まれます。
夜通しタクシーを運転するトラヴィスは強い孤独感を日々抱いていましたが、パランタインという議員事務所で働く美しい女性ベッツィに一目惚れし、声をかけデートへ向かうことになります。
ですが、デートはうまく行かずにベッツィから連絡を無視されるようになったトラヴィスは事務所で彼女を強く罵り、再び孤独に戻ります。
犯罪が横行するニューヨークに嫌気が差したトラヴィスは、自ら街を浄化する決意をします。
計画のために大量に拳銃を購入し、身体を鍛えるようになるトラヴィスの異常な姿は狂気に満ちていて、映画『ジョーカー』の主人公ジョーカーの姿に通ずるものがあります。
管理人
立ち寄った食料品で黒人の強盗を射殺したことから歪んだ正義感が加速したトラヴィスはパランタイン議員の殺害を計画。
そして、議員集会に向かうのですがシークレットサービスに勘づかれてしまい、計画は失敗に終わります。
頭をモヒカン頭にして遠くで議員を見つめながら不敵な笑みを浮かべるトラヴィスの姿。
このインパクトが凄まじく映画史に残るシーンだと思います。
管理人
議員殺害を失敗したトラヴィスは偶然知り合った売春を行う少女アイリスの売春宿へ向かい、組織の男たちをアイリスの目の前で次々と殺害したトラヴィスは重症を追いますが、議員殺人未遂犯から一転、少女を救う正義のヒーローとしてマスコミから持て囃されるようになるという衝撃の展開を見せます。
仕事に復帰したトラヴィスのタクシーにベッツィが乗り込みますが、以前のように彼女に好意を見せる事はなくトラヴィスがニューヨークの夜の闇へと消えるシーンで映画は終わりを迎えます。
ベトナム戦争によって心の傷を負い、常軌を逸した行動を見せていくことになる青年トラヴィスを演技派俳優ロバート・デ・ニーロが見事に演じきっていて、その怪演ぶりはいつ観ても圧巻です。
彼の演技によって、ベトナム戦争がアメリカの若者の心にどれほどの影響を与えてしまったのかが分かります。
決して心が愉快になるような軽いタッチの映画ではありませんが、あまり描かれることのないアメリカの闇の部分を鮮明に描くことに成功しています。
高く評価されるのも頷ける内容です。
管理人
当時のアメリカの時代背景を考えながら鑑賞することをオススメします。
映画『タクシードライバー』のみんなの口コミ評判レビュー
映画『タクシードライバー』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「ロバート・デ・ニーロの狂気的なまでの孤独感と社会不適合を描き出す演技は圧巻」「人間の心の奥底にある感情と憎悪が剥き出しに描かれているのが凄い」「ラストのシーンも印象的」「圧倒的な映像美とストーリー展開で演出も巧み」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★★星5
映画『タクシードライバー』は、骨太の漢たちのドラマを撮らせることに定評がある巨匠マーティン・スコセッシ監督×ロバート・デニーロの狂気が映画全体に漂う映画史に燦然と輝く不朽の名作です。
ベトナム戦争帰りで戦火の後遺症として不眠症に悩まされ、定職に就けず流しのタクシードライバーをしているトラヴィス(デニーロ)。
この作品はベトナム戦争しかり戦争に駆り出された兵士が戦場から帰還した後の苦悩・社会的障害を作品のメインテーマとしていて、サスペンス映画というジャンルで割り切れない社会問題を内包していて見るものに色々考えさせられる点で私は万人にオススメしたいです。
私がこの作品も見たのは、新橋駅烏森口にあった名画座『新橋文化』のラスト上映でした。
今でも印象に残っています。
40代男性
★★★★★星5
『タクシードライバー』は、マーティン・スコセッシ監督と俳優ロバート・デ・ニーロのコンビによる、名作映画です。
デニーロ扮するベトナム戦争帰りのタクシー運転手トラヴィス。
トラヴィスの目から描かれた、ニューヨークの闇が全編を通して描かれています。
トラヴィスは上院議員事務所に勤務する美しいベッツィーという女性にふられたり、少女でありながら娼婦をしているアイリスとの出会いなどをへて、どんどんテロリスト化していきます。
その過程が息詰まるものがあって、苦しい気持ちになります。
ネタバレになりますが、最後はトラヴィスが売春宿で発砲事件をおこして、自殺未遂をするというオチです。
これがトラヴィスなりの自己浄化であったのだなと感じました。ラストのシーンも印象的でした。
元のタクシー運転手として働くトラヴィスをみていると、この世の闇はずっと続いていくのだなーとしみじみと感じました。
40代女性
★★★★★星5
まず10代の頃、レンタルでなんとなく面白そうだな、とノリで観た時は、あまり良さがわからず寝てしまい、ラストまで見れずに返してしまいました。
そして数年後、20代になり様々な芸術作品に触れていくうちに、この作品が実は優れた最高級の作品であると知り、改めてレンタルで鑑賞。
なぜ10代の頃なにも感じれなかったか、答えがわかった気がしたのです。
主人公トラヴィスは軍隊上がりのタクシードライバー、孤独な生活、友達もなく、恋した女性には軽くあしらわれ、嫌われ、最後にはやりたい放題あばれまくりです。
彼が鏡の前で自分自身に問いかける名シーン、あれはトラヴィスの孤独さを顕著に表していますね。
20代になって社会の荒波にもまれはじめて、やっとその良さに気づける作品でした。
また、モヒカンになった若き日のロバートデニーロの怪物のような名演技も見どころ。
30代男性
★★★☆☆星3
鬱屈したアメリカ感があるのが結構好みを分けると思うのですが、当時のアメリカの社会情勢とか批判というのが込められている点は、見ていて気分が良いわけではないですが、わからんでもないという気分にはなります。
主人公も当然ながら最初から悪い人ではなかったんでしょう。
戦争の被害者ともいえますがだからと言ってその行動が許されるわけではありませんが、そうなってしまったことに一定の同情というか共感もなくはないというのが作中のシーンから思わせてくるあたり、さすがに素晴らしいです。
楽しいのか、というとそんなことはないですし、考えさせられるのかというそうでもないです。
悲しくもないですが、すべてにおいて独特な悲愴は感じられる作品ではありました。
30代男性
★★★★★星5
この映画を初めて見たのは高校生の時でした。
当時は映画にとにかくはまっていて、レンタルビデオ店(当時はスマホも配信サービスもなかったので)でビデオを借りては片っ端から見ていました。
マーティンスコセッシ監督の『タクシードライバー』と言えば映画史に残る名作なので、見たかったから見たというより、見ておかなければと思って見た、という感じでした。
結果、全く訳が分かりませんでした。
ロバートデニーロの演技には圧倒されたものの、高校生の私には難しすぎました。
それが大学生になり社会人になり、数年に一度見返すたびに、この映画の凄みが少しずつわかるようになりました。
映画には見る側の力量も必要なんだな、ということを教えてくれたのがこの映画です。
40代女性
★★★★★星5
映画『タクシードライバー』は、ロバート・デ・ニーロ演じるタクシードライバー・トラヴィスを中心に物語が展開していきます。
トラヴィスが常に感じている孤独感や社交性に欠けている点など、共感しやすい面もあるかと思えば、一目惚れした女性をポルノ映画に誘ったり、女性に振られたことで筋トレや銃の練習に励むなど、話が進むにつれて理解できない奇妙な行動が増えていき、おかしくなっていく様子に少し恐怖をおぼえました。
パランタインを暗殺し損ねたことで、アイリスを救うことになり、その結果ヒーロー扱いされることになるのですが、善と悪の表裏一体感にも狂気を感じます。
ただ、アイリスはある程度自由に生きられる現状の生活に満足していた様子で、親元に引き戻されるのが果たして彼女の幸せだったのかとも思い、考えさせられることが多い映画です。
20代女性
★★★★★星5
この映画の感想は、人間の心の奥底にある感情と憎悪が剥き出しに描かれているのが凄いなと思いました。
特に主人公のトラヴィスはタクシー会社の運転手をしている事から、様々な人達の人生を見ていく事によって、自らの人生をも変えてしまうのが印象的でした。
自分自身の中にある暴力性と葛藤している姿が、この映画を見ていく上で注目するべき見どころです。
そんな中で一人の少女アイリスと出会った事で、違ったトラヴィスの人間性が見られた事が良かったです。
そして監督のマーティンスコセッシの演出にも注目するべき点で、暴力シーンだけでは無くて心理状態を描くのが凄く上手いなと見ていて感じました。
もう一つの見どころは、演じている役者陣です。
特にロバートデニーロさんの鬼気迫るラストシーンの演技は、この映画の最も注目するべきポイントの一つです。
40代男性
★★★☆☆星3
マーティン・スコセッシ監督作品『タクシードライバー』は、多くの映画ファンにとっては傑作とされる一方で、私自身はあまり好きではありません。
しかしながら、この映画には見るべき点がいくつかあります。
主人公トラビスの狂気的なまでの孤独感と社会不適合を描き出す演技は圧巻です。
ロバート・デ・ニーロが体を鍛え上げて作り上げたトラビスの肉体と、内面の葛藤が見事に表現されています。
また、彼の語り口調や独特な動きは、この映画が生み出した象徴の一つであるとは思います。
さらに、作品には社会の汚れた部分を暴き出すメッセージ性があるとも言えます。
特に、トラビスが終盤で起こす事件は、社会に対する彼の怒りと孤独感の表現と同時に、現代都市の危険性を描写する場面となっています。
一方で、この映画の暴力的な描写や性的な表現には、多くの観客が抵抗を感じることもあります。
私自身も、作品全体の荒々しさや過激さが、あまり好ましいものではありませんでした。
暴力や病的な心理状態などの描写が多く、観客にとって快適な映画体験とは言えません。
私は『タクシードライバー』をあまり好きではありませんが、その映像美や演技、社会批判的な側面を評価することはできます。
映画というのは、人それぞれの好みとらえ方があって然るべきなので、見ておくのもありとは思います。
40代女性
*映画『タクシードライバー』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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