映画『エゴイスト』の龍太の死因を考察!原作との違いや実話解説も【あらすじネタバレ感想評価】
2023年2月10日公開の映画『エゴイスト』。
同性愛と言う難しい役柄を鈴木亮平と宮沢氷魚の実力派が見事に演じていて、特にラブシーンには圧倒されるほど体当たりのお芝居が印象的です。
また、映像の撮り方が独特で、俳優のかなり近くを撮っていて手ぶれを演出に取り入れたりとリアルなドキュメンタリーを見ているような作品でキャストの演技やストーリーだけでなく、映像面も注目ポイントです。
『エゴイスト』の口コミ評判レビューには、
- 主演2人の体当たりお芝居が印象的
- 途中から涙が止まらなくなった
- 痛くて愛おしい作品
- ラブシーンには圧倒された
- エゴと愛がテーマ
- じわじわ考えさせられるいい映画
- カメラワークが見ていてとてもリアルに感じた
- シンプルに物語自体が面白かった
という声が多数集まっています。
- 映画『エゴイスト』で龍太の死因は何だったのか?過労死説など考察解説
- 映画『エゴイスト』の原作との違いや実話解説!その後はどうなった?
- 映画『エゴイスト』のあらすじ
- 映画『エゴイスト』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
もし、まだあなたが一度も映画『エゴイスト』を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
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目次
映画『エゴイスト』で龍太の死因は何だったのか?過労死説など考察解説
龍太の死因は過労死?
映画『エゴイスト』のストーリーですが、大きく分けて前半と後半の2つに分かれており、前半では浩輔とパーソナルトレーナーの龍太の2人の関係性が中心として描かれていきます。
そんな作品の前半で浩輔と龍太が交際をスタートさせ、龍太が病気がちな母親の妙子との生活費を稼ぐために男娼をしていることが分かり、一度は関係が途絶えてしまうものの浩輔が毎月お金をサポートすると約束し、2人は再び交際を再開し、足りない生活費は龍太が肉体労働などでお金を稼ぐようになります。
困難を乗り越えて2人の関係性はより親密なものになり、交際は順調かと思われた矢先、妙子から電話があり龍太が急死したと聞かされます。
そんな衝撃の展開の後、ストーリーは後半部分にうつり、龍太に残された浩輔と妙子の関係性を中心に描かれていくことになります。
なぜ龍太は急に死んでしまったのでしょうか?
管理人
気になる龍太の死因については、映画で具体的に明かされることはありません。
エッセイストとして活躍した高山真さんが執筆された原作小説『エゴイスト』でも具体的に明言されてはいません。
しかし、おそらく龍太の死因は「過労死」であったと考察出来ます。
その考察を裏付けるシーンが2つあります。
- 身体が限界に来ていることが分かるシーン
- 浩輔と妙子の病院での会話のシーン
この2つのシーンについて、考察していきます。
龍太の死因が過労死ある理由①身体が限界に来ていることが分かるシーン
龍太は浩輔と再会してから男娼を辞めて、工事現場などの肉体労働や深夜の飲食店などアルバイトを掛け持ちして昼夜問わずに働き、生活費を稼ぐようになります。
その後、妙子が体調を崩して手術を行い通院するようになってからは以前にも増して労働時間が増えていました。
そのため、龍太の身体は限界を超えており、過労によって命を落としてしまったと考察出来ます。
管理人
その考察を裏付けるように龍太の目の周りには大きなクマが出来ていたり、浩輔の部屋を訪れてもすぐに疲れて寝てしまったりと浩輔が疲れ切っていることが分かるシーンが多々描かれています。
生まれつき龍太は身体が弱かったと妙子が語るシーンもあり、パーソナルトレーナーとして働いてはいましたが、きっとそこまで身体が丈夫な方ではなかったのだと思いますし、男娼をやっていたときと労働時間も全く違っていたと思います。
なので、急な環境の変化に身体が悲鳴をあげていたのかもしれません。
龍太の死因が過労死ある理由②浩輔と妙子の病院での会話のシーン
妙子が癌によって入院してしまい、浩輔がお見舞いに行った際に公園のベンチで2人で話すシーンがあるのですが、そこで浩輔は妙子にごめんなさいと謝り、自分が龍太に無理をさせてしまったと言います。
この浩輔のセリフから龍太が長時間の労働によっての過労で命を落としてしまったと考察できます。
管理人
以上2つのシーンから龍太の死因は「過労死」であると考察出来ます。
ちなみに映画では、龍太の死を浩輔が聞かされるシーンは納車したばかりの車の中で割と淡々と進んでいきます。
しかし、原作では、同僚たちと飲食店で食事中に電話に出たところ、急死を聞かされ、我を忘れて泣き崩れ周りの人たちに心配の声をかけられるというシーンになっており、原作の方がより浩輔の悲しみが表現されています。
気になった方は高山真さんの原作も一緒に読むことをオススメします。
管理人
映画『エゴイスト』の原作との違いや実話解説!その後はどうなった?
原作小説との違いは?結末は一緒なのか解説
同性愛者の抱える心の孤独や性別や血のつながりを超えた家族の在り方を描いた映画『エゴイスト』。
2012年にエッセイストとして知られた高山真さんが浅田マコトという名義で発表した小説が原作となっています。
当時は浅田マコトさんと高山真さんが同一人物であるということは伏せられており、当時のプロフィールは女性誌の編集長を経て小説「エゴイスト」で小説家デビューという紹介のみされておりました。
ちなみに浅田マコトという名前はフィギュアスケートの浅田真央選手の苗字から取られたそうです。
管理人
高山真さんが2020年に亡くなった後に本名の高山真名義で再度出版され、話題を集めました。
そんな原作小説ですが、結末は映画版と同じでがんが見つかり入院する妙子を病室のベッドの隣で浩輔が優しく寄り添い、二人が血のつながりを超えた家族のような関係になったことが分かるシーンで終わります。
また、映画版で最大の謎であった龍太の死因については原作小説でも明らかになることはありません。
このように大まかなストーリー展開は、ほぼ同じであることが分かる原作小説と映画版。
管理人
しかし、原作小説と映画版で違う点が大きく分けて3つだけあります。
原作小説と映画の異なる点
- 浩輔の実家
- 浩輔と龍太が愛し合う場所
- 浩輔が龍太の死を知るシーン
それでは、一つずつ解説していきます。
原作小説との違い①浩輔の実家
映画版では回想シーンや妙子との会話のシーンで浩輔の実家が千葉県にあることが明らかになっています。
ですが原作では、実家までの道のりについて、東京から新幹線に乗って3時間、新幹線の「こだま」しか止まらない駅に降りて、その後にJRに在来線に乗り換えてから五駅目、そこからもう一本乗り換えるという紹介があります。
「こだま」しか止まらない駅というのは「新富士」「掛川」「三河安城」「新岩国」「厚狭」の5つの駅しか無いため、原作での浩輔の実家は千葉県ではないことが分かります。
管理人
原作小説との違い②浩輔と龍太が愛し合う場所
映画版では、浩輔と龍太が身体を重ね合い、愛し合う場所は決まって浩輔が住む豪華なマンションの一室です。
しかし、原作小説では二人が愛し合う場所はマンションではなく、すべてホテルとなっています。
管理人
原作小説との違い③浩輔が龍太の死を知るシーン
映画版では、浩輔が龍太の突然の死を知るシーンは、納車したばかりの車でドライブに行こうと浩輔が龍太が来るのを車の中で展開され浩輔も突然の死に唖然としながらも、龍太の葬式のシーンまで過度に湿っぽくならずに展開されていきます。
原作小説では、浩輔が同僚と中華料理屋で食事をしている際に何度も着信があったため、折り返しの電話を入れた際に急死を聞かされ、泣き崩れてしまい、のたうち回って浩輔がパニック状態になるシーンになっています。
浩輔にとって龍太の存在がいかに大きかったのかが、原作小説の方が分かりやすく表現されていると思います。
管理人
以上の3つが原作小説と映画版の大きな違いです。
原作小説の「エゴイスト」は現在、文庫本となっており、お求めやすい価格で発売されていますよ。
気になった方はぜひ書店で手に取ることをオススメします。
『エゴイスト』は実話を基にした映画作品
映画『エゴイスト』は高山真さんの同名小説「エゴイスト」を映画化した作品です。
しかし、実はこの原作小説は高山真さんの自伝的小説となっており、高山さんの体験談を基に作られた小説となっています。
つまり、高山さんは映画版で鈴木亮平が演じたキャラクターである浩輔のモデルとなった人物となっており、自身も同性愛者であったことが明らかになっています。
管理人
また、宮沢冷魚が演じたキャラクター・龍太のモデルとなった人物は、高山さんが付き合っていた男性となっており、高山さんと友人で会ったライターの成田全さんは、龍太のモデルとなった男性についてよく高山さんから教えてもらっていたそうです。
そんな高山さんの実体験が基になっている映画『エゴイスト』ですが、高山さんは2007年から2020年にかけて頻繁にブログを投稿しており、小説のベースとなったであろう体験も綴られています。
そのブログを読んでみると、2007年の10月に「不幸があり、しばらく更新が出来ない」と綴られており、おそらく龍太のモデルとなった人物が亡くなってしまったと考察出来ます。
また、2009年4月のブログには「旅立った二人に平安を」と綴られており、おそらく妙子のモデルとなった人物が亡くなったと考察出来ます。
妙子のモデルになった人物に、高山さんは毎月20万円ほどの金銭的援助を行っていたそうです。
映画版では描かれることがありませんでしたが、彼女の生活保護の申請が受理されてからは金銭的援助はなくなったようです。
龍太、そして妙子のモデルとなった人物が亡くなられてから2016年のブログでは「誰よりも自分をフォローしてくれているのがダンナです」と綴られており、新たに自分を大事に思ってくれる存在を見つけることが出来ていたようです。
管理人
そんな高山さんでしたが、2020年7月に惜しまれながらこの世を去りました。
高山さんの死因については詳しく明らかになってはおりません。
しかし、2018年にすい臓がんの切除手術を行っていたことからがんの再発が原因であったのではと予想されています。
高山さんの死後、2021年に「エゴイスト」は再度出版され、その切ない愛を描いた内容が話題を呼び再注目を集め、映画化につながっていきました。
映画『エゴイスト』が高山真さんが小説家やエッセイストとして残した素晴らしい作品を、多くの人が知るきっかけになればいいなと思います。
管理人
『エゴイスト』のあらすじ
(以下、映画『エゴイスト』のあらすじです。)
『エゴイスト』のあらすじ|浩輔と龍太の出会い
ファッション誌の編集者として華々しい生活を送る同性愛者の浩輔は、14歳で亡くなった母の命日に実家に帰省していました。
浩輔にとって悪い思い出ばかりだった地元は居心地の良いものではなく、父親との会話もそこそこに東京に戻りました。
ある日、友人の紹介でパーソナルトレーナーの龍太と出会い、二人はすぐに恋に落ちます。
病気がちな母親の妙子を支えるために一生懸命に働く龍太を少しでもサポートできればと会う度に浩輔は妙子へのお土産を龍太に渡すのでした。
交際が順調に進む中、浩輔はいきなり龍太から別れを告げられます。
龍太は実は生活費のために男娼としてお金を稼いでいたのですが、浩輔と出会ってから他の男性との罪悪感を抱き仕事が続けられなくなっていたのです。
『エゴイスト』のあらすじ|龍太を必死にサポートする浩輔
龍太から別れを告げられてから、何度も電話をする浩輔でしたが、龍太が電話に出ることはありませんでした。
浩輔は龍太を忘れることができず、風俗情報サイトで龍太と思わしき人物を見つけた浩輔は客を装って龍太をホテルへと呼びます。
驚く龍太に対し、浩輔は自分も一緒に妙子のサポートをすると伝えます。
浩輔の深い優しさに涙した龍太は浩輔との交際を再開するのでした。
それ以来、浩輔は毎月生活費の一部として龍太にお金を渡し、残りの生活費は龍太が肉体労働や飲食店でのアルバイトで昼夜問わず働き稼ぐようになりました。
『エゴイスト』のあらすじ|突然の別れ
龍太から自宅に招待され、妙子と初めて会った浩輔は彼女に亡くなった母親の面影を感じ、三人で和やかな時間を過ごしました。
そんな中、容態が悪化し手術を行った妙子の通院が増えて龍太はより忙しい毎日を過ごすことになります。
龍太の姿を見て、二人を支えたいという気持ちから浩輔は通院のために車を購入することを決めます。
申し訳ないと口にする龍太を説得し、二人は納車の日に海までドライブする約束をします。
納車の当日、約束の時間になっても姿を現さない龍太に電話をかけた浩輔でしたが、電話に出たのは母親の妙子でした。
妙子から龍太が急死したと告げられ、状況を飲み込めないまま浩輔は葬儀へと向かうのでした。
以上、映画『エゴイスト』のあらすじでした。
果たして、大切な龍太を失った浩輔はどうなってしまうのか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
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『エゴイスト』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『エゴイスト』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|同性愛をテーマに人を愛することの難しさ、そして、素晴らしさを描いた人間ドラマ
映画『エゴイスト』は、14歳の時に母親を失い内側に孤独を抱えながらファッション雑誌の編集者として生活を送る主人公・浩輔と、パーソナルトレーナーとして働きながら病気がちな母親を必死に支える青年・龍太の二人の恋愛模様を描いた作品です。
原作はエッセイストであった高山真さんの自伝的小説となっています。
ストーリーは、物語の前半は同性愛者の主人公・浩輔と友人の紹介で出会った龍太の二人の関係を中心に描かれます。
管理人
同性愛を描いた作品ということで、男性同士が愛し合う姿がショッキングに映し出されますが、体当たりで同性愛者を演じた主演の鈴木亮平さんの演技は素晴らしく、女性らしい仕草や喋り方などで浩輔というキャラクターを見事に演じています。
また、同じく主演の宮沢氷魚さんも母親思いで純粋な龍太のキャラクターに繊細な演技がぴったりとハマっています。
病気がちな母親・妙子の生活費のために男娼をしていた龍太に対して、浩輔は自分がお金の援助をするからと男娼を辞めさせ、足りないお金は龍太が肉体労働や深夜のアルバイトで稼ぐようになり、二人の交際は順調に見えた矢先、龍太は突然死してしまうという衝撃の展開になります。
その後の物語の後半では残された浩輔と母親の妙子の二人を中心に描かれていきます。
管理人
同性愛であることを隠して地元で孤独に生活をし、14歳で母親を失ってしまった浩輔は、両親にも自分が同性愛であることを打ち明けられないままで過去の自分に囚われていました。
そんな浩輔に対して、愛し合うことに性別なんて関係ないと伝え、大切な人がいるという事実が素晴らしいんだと語りかけます。
妙子の優しさに触れて、浩輔はようやく辛かった過去を受け入れることが出来たのだと思います。
タイトルの「エゴイスト」は、おそらく浩輔や龍太に対してお金を送ったり生活のサポートをしている浩輔自身のことを指しており、自分の行為について浩輔は自分のエゴではないかと自問自答しており、映画のラストで愛することが分からないと切ない心中を吐露しますが、妙子は少なくとも龍太と自分はあなたに救われたと伝えます。
その言葉を伝えられた後の浩輔の表情は非常に安らかで、三人が血のつながりを超えた家族のような絆で結ばれていることが分かる映画『エゴイスト』のハイライトとも言うべきシーンだと思います。
管理人
妙子を演じた阿川佐和子さんはタレントのイメージが強いですが、ナチュラルで自然体な演技がとても魅力的です。
同性愛を描いた作品ということでスキャンダラスに取り上げられがちな作品ですが、人の愛することの難しさ、そして、素晴らしさに真正面に向き合った素晴らしい人間ドラマです。
ぜひ先入観を取っ払って鑑賞することをオススメします。
『エゴイスト』のみんなの口コミ評判レビュー
『エゴイスト』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「登場人物たちの心の葛藤や依存心、家族の絆がリアルに描かれていた」「カメラワークもドキュメンタリータッチで、登場人物の感情の揺れ動きが引き立てられていた」「今までの同性愛者に関係する作品とはまた少し違った素敵な作品」「ヒューマン映画な感じで優しさに溢れた素敵な作品」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★★星5
美しい映画です。そしてとても優しくて、哀しい物語でした。
これが実話をもとにした作品だと知って、二度目を見たときには浩輔(鈴木亮平)と龍太(宮沢氷魚)の表情が全く違うものに見えました。
性別や様々なものを超越した、人間同士の結びつきを描いた作品です。
でもそこにあったのは、ゲイとして誰にも譲れない自分のアイデンティティと、身近な人にそれを理解されない哀しみと、ようやく巡り合えた最高の恋人とのきらきらした美しい時間と…という凄まじく凝縮された人生でした。
鈴木亮平さんの口元に寄せられた指の動きの美しさ、伏し目がちに、ふっと口元を緩めて微笑む表情がたまらなく魅惑的で、でもこれは女性に向けられるものではないのだなという不思議な感慨が残りました。
龍太の母を演じた阿川佐和子さんがお二人に挟まれると本当に小さくて華奢で、でも素敵な笑顔がとても印象的でした。
少し時間を置いて、また見返してみたい、そんな心に残る作品です。
50代女性
★★★★★星5
愛情がテーマとなっているヒューマン映画でとても心に残り何度も観かえしたくなる作品でした。
エゴという言葉の本当の意味を思い知らされたように思います。
様々な愛情の形を教えられ、また愛情の受け取り方や受け取られ方の違いをも感じられました。
鈴木亮平と宮沢氷魚のリアリティ満載の素晴らしい演技に魅了され観終わった後には胸がいっぱいになりました。
エゴイストという作品名が自戒のように理解でき、心に響き切なく重い気持ちにもさせられました。
これといって派手なシーンや演出がないように感じたにも関わらずここまで考えさせられ気持ちに残り響いた映画はほかにあまりないように思います。
今までの同性愛者に関係する作品とはまた少し違った素敵な作品です。
20代女性
★★★★☆星4
主人公の浩輔がゲイということを親に言えないもどかしさ、私自身もゲイなのですごく共感できました。
龍太への寵愛が感じられて、とても暖かかったです。しかし、突然の龍太の死。びっくりでした。私の考察的にきっと過労死でしょう。
あんなにお母様のために健気に仕事を頑張っていた龍太がなぜ自分が浩輔との愛を知り幸せになっていくところで亡くなってしまったのかと悲しい気持ちになりました。
しかし、その後浩輔が龍太の母のことを自分の母親のように気遣い、支えていく姿が本当に感動しました。
ラストのシーンは2人が本当の親子のように愛し合っているなと思いました。
好きな人の親をここまで愛せるのはなかなかないことだと思います。
浩輔は本当の愛を知らないと言いながらも、第三者からは人のことを愛せる素敵な男性だなと感じました。
1人のゲイとして、とても考えさせられる物語でした。
20代男性
★★★★★星5
鈴木亮平さんの演技が圧巻でした。
TVドラマで拝見する役柄のほとんどにぴったり寄り添った演技をされるので、毎回飲まれてしまいす。
今回も例にもれずに、鈴木亮平さんの同性愛者の役には息をのむ魅力を感じました。
まだまだ日本では同性愛者に対する風当たりや認め合える関係性を築くに至っておらず、歯がゆい思いをしたり、現実に生きてる同性愛者の方たちはしているのだと痛感しました。
ただ、性が違うだけなのに、それだけでカップルでいることに白い目で見られてしまう環境のほうが異常だと思える時代になってほしいです。
特別なことはなく、目立ったこともなく、こういったことが自分たちの日常なんだと叫んでくれる作品だと思いました。
30代女性
★★★★★星5
同性愛者の映画だったのでどんな映画になるのか想像ができずあまり期待せずに見ました。
しかし恋愛映画というより、ヒューマン映画な感じで優しさに溢れた素敵な作品でした。
見終わった後またもう一度見たいと思いました。泣いたり笑ったりできるシーンがあり、とても素敵な映画でした。
また愛の形は一つではなくいろんな形があり、愛の定義とは何かと決めることはできないと感じました。
考えさせられる内容でした。身近な人大切にし、一日一日を大切に生きていきたいと思いました。
そして俳優さん達の演技力がとても高かったです。
特に鈴木亮平さんの話し方や仕草がリアルで本当にゲイなのではないかと思えるくらい演技力が高く、見入ってしまいました。
30代女性
★★★★☆星4
鈴木亮平さん、宮沢氷魚さんお二人とも以前から割と好きだったのと、予告にとても興味をそそられて鑑賞しました。
予告の時点でなんとなくハッピーエンドではない予感がしていたので、序盤は主役のコウスケさんが騙されてしまう話なのではないか、見た後胸糞悪くならないかと心配してしまいました。
しかし、ハッピーエンドとは言い難いものの、人間の幸せとは一体何なのであろうと、じわじわ考えさせられるいい映画でした。
想いが通じ合って幸せなひと時を過ごす二人がとても可愛らしく、この時が終わらなければ良かったのにと思います。
鈴木亮平さんの演技が特に人間味に溢れていて、実際に存在していると思わざるを得ない説得力がありました。
自動販売機の前でコウスケさんが泣いてしまうシーンで私もアホほど泣きました。
40代女性
★★★★★星5
『エゴイスト』は、ストーリーにおいては地味な部分もありますが、登場人物たちの心の葛藤や依存心、家族の絆がリアルに描かれており、特に鈴木亮平のゲイ演技は見事で、細かな仕草や言葉じりがとても自然でよかったです。
また、カメラワークもドキュメンタリータッチで、登場人物の感情の揺れ動きが引き立てられていました。
男性同士であることに特に執着しない純粋な愛情から、エゴイストという映画のタイトルの意味を考えさせられました。
彼らの関係はただのゲイの恋愛物語ではなく、相手の力になりたいという妙子の愛情や、自己犠牲的な愛情によって結ばれるものだったのだと思いました。
この作品ではカメラワークが特に印象的で、キスの音や咀嚼音、手振れカメラワークが見ていてとてもリアルに感じました。
20代男性
★★★★☆星4
映画『エゴイスト』は、鈴木亮平と宮沢氷魚がゲイカップル役を演じると話題になっていた映画でした。
映画は、彼らのカップルとしての日常を描きつつ、世間体との狭間にいる主人公の苦悩、ゲイカップルであるからこその壁等、思っていたよりもなかなかに重いテーマでした。
正直泣かせに来てるやろと思いつつも泣いてしまった場面もありました。
私は率直に言うと、映画『エゴイスト』を観てよかったと思っています。
シンプルに物語自体が面白かったこと、問題提起をしているような部分があったことが高い評価の理由です。
また、キャストの二人の演技力がとても高く、引き込まれました。
ただ、カメラの手ぶれのせいなのか、ゆったりとした映画にも関わらず、画面酔いしやすい映画でした。
20代女性
*映画『エゴイスト』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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