『忌怪島/きかいじま』の元ネタを考察解説!ラストシーンやエンドロール後の意味とは【あらすじネタバレや感想評価も】
2023年6月16日公開の映画『忌怪島/きかいじま』。
『呪怨』シリーズや『恐怖の村』シリーズなど多くのホラー作品を手掛けてきた清水崇監督作品です。
映画『忌怪島/きかいじま』では、メタバース(仮想空間)とホラーを掛け合わせた新しいものとなっています。
- 『忌怪島/きかいじま』の元ネタを考察解説!モデルとなった島やイマジョ伝説とは
- 『忌怪島/きかいじま』のラストやエンドロール後のリンについて考察解説
- 『忌怪島/きかいじま』のあらすじ
- 『忌怪島/きかいじま』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
映画『忌怪島/きかいじま』の元ネタを考察解説!モデルとなった島やイマジョ伝説とは
映画『忌怪島/きかいじま』には、元ネタがあるという噂がありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
映画『忌怪島/きかいじま』の脚本についてはいながききよたかさんと監督を務めた清水崇さんが共同で担当しているオリジナルストーリーです。
なので、ストーリー自体に元ネタはありません。
ただ、映画『忌怪島/きかいじま』の舞台となる「忌怪島」と「イマジョ」についてはモデルとなった元ネタがあります。
管理人
元ネタ①奄美大島にある喜界島
まず、映画『忌怪島/きかいじま』で惨劇が繰り広げられる舞台となる「忌怪島」。
鹿児島市と沖縄本島の中間に位置する奄美大島の北東部にある喜界島(きかいじま)という実在する島がモデルになっていると考えられます。
この喜界島という名前をホラー映画っぽくいかにも祟りがありそうなネーミングに変えたことにより、「忌怪島」というタイトルになったと推測できます。
管理人
「喜界島」はサンゴ礁が隆起したことによって約10万年前にできたといわれていて世界的にも珍しい島です。
また、特産品としてゴマが有名であり、国産のゴマの約半分がこの喜界島で作られているという凄い生産量を誇っています。
周囲が約50kmの小さな島ですが、美しいサンゴに囲まれた透明度の高いスギラビーチや巨大ガジュマル、サンゴと石垣によってできた木のトンネル、そしてウフヤグチ鍾乳洞など雄大で歴史のある自然の風景を堪能できる島となっており、人気の観光スポットとして人気の高い島です。
映画『忌怪島/きかいじま』を観て興味を持ったという方はぜひ一度観光で訪れてみることをオススメします。
元ネタ②イマジョ伝説
次に、映画『忌怪島/きかいじま』で仮想空間と現実を行き来し、島民たちを恐怖に陥れる「イマジョ」。
こちらは奄美大島に伝わる「イマジョ伝説」という伝説が元ネタです。
「イマジョ伝説」は、怨霊となってこの一族を呪い殺したという伝説です。
管理人
その昔に奄美大島でお金持ちの家で召使として働いていたイマジョという女性がいました。
その美しさから評判になっていたイマジョはそのお金持ちの主人と強引な愛人関係を結ばれてしまいます。
そのことを知った主人の妻は、留守中にイマジョを呼び出してひどい拷問をした上でイマジョを殺してしまったのです。
ひどい殺され方をされてしまったイマジョは、怨霊となってこの一族を呪い殺したという伝説。それが「イマジョ伝説」です。
管理人
映画で登場したイマジョは、この奄美大島に伝わる「イマジョ伝説」が元ネタとなっており、内容もほぼ類似しています。
ちなみにイマジョについて誰かに話すと呪われてしまうという噂もあります。
むやみやたらにこの伝説について口頭で伝える行為は控えておいた方が良いかもしれません。
『忌怪島/きかいじま』のラストやエンドロール後のリンについて考察解説
ラストシーン考察|友彦と環の腕の数字の意味や鳥居が復活していた理由
映画『忌怪島/きかいじま』のラストでは、イマジョが現実世界と仮想空間を行き来する際に使用していた鳥居を燃やし、主人公の友彦は生還することが出来ました。
そして、環とともに船に乗って島を後にするシーンで映画は終わりを迎えます。
しかし、友彦と環の腕には点滅する数字が表示されていたり、燃やしたはずの鳥居が復活していたりと謎が多いラストとなっいます。
この気になるラストについて考察していきます。
管理人
友彦と環の腕の数字の意味
友彦と環の腕に光る数字は、仮想空間であるVRの世界にいることを意味しています。
そして、2人が現実世界ではなく仮想空間に閉じ込められていることを意味しています。
友彦と環は無事にイマジョを封印したと思っていました。
しかし、実はイマジョの呪いは終わっておらず、反対に2人が仮想空間に閉じ込められてしまったというわけです。
2人は船に乗って本土を目指しますが、誰1人乗客がいないことも2人が仮想空間にいることを意味していると思われます。
管理人
この仮想空間にはVRでトレースされた忌怪島しかありません。
2人が本土に辿り着くことは出来ず仮想空間に彷徨い続けることになってしまうことを予感させる、ゾッとするラストシーンになっています。
鳥居が復活していた理由
燃やされたはずの鳥居が映画のラストでは復活しており、海にそびえたっていました。
その理由は、燃やした鳥居は現実世界のもので、仮想空間の鳥居は燃やされていなかったからだと考えられます。
つまり、友彦と環の腕の数字と同様に2人が仮想空間の中に閉じ込められていることを意味しています。
管理人
彼らが現実の世界に戻るためには、仮想空間と繋がっている鳥居の存在が必要不可欠です。
しかし、現実世界では鳥居が燃やし尽くされているため、このままでは2人は現実世界に二度と戻ることは出来ず、仮想空間を永遠に彷徨い続けることになってしまいます。
イマジョの封印を解いてしまったシェアハウスの管理人であったシゲルの部屋にも鳥居があったので、もしかしたらこの鳥居を使用すれば現実世界に戻ることが出来るかもしれません。
どちらにせよ、友彦と環の前にはいばらの道が広がっていることに違いはありません。
ただ、頭脳明晰な友彦であれば、現実世界に戻ることができる方法を思いつく可能性も大いにあると思います。
管理人
ハッピーエンドと思いきや、どんでん返しが待っているジャパニーズホラーお馴染みのサプライスがあるラストシーン。
賛否両論があると思いますが、最後まで観客を飽きさせない清水崇監督のサービス精神を感じます。
エンドロール後|リンの行動の意味を考察
エンドロール後について、リンの行動の意味を考察します。
封印されていたイマジョを解放し島民を恐怖に陥れたシゲルと親しくしていたリンが、鳥居がある海に沈んでいくシーンが映し出されます。
果たして、このリンの行動にはどんな意味が込められているのでしょうか?
管理人
リンは仮想空間に閉じ込められている
現実世界では鳥居が燃やし尽くされていることから、鳥居が建つ海にリンがいるということは友彦や環と同様にリンも仮想空間に閉じ込められていることを意味しています。
シゲルは自分に親切にしてくれたリンのことだけは助けたいと考えていましたが、リンもイマジョの犠牲になってしまっており、シゲルの願いは叶わなかったことが分かります。
仮想空間=あの世であるという考え方も出来るため、シゲルは守りたかったリンをあの世に連れて行ってしまったことになります。
かなり切ない展開だと言えます。
管理人
リンはイマジョに取りつかれてしまった
リンは赤い鳥居がある海へと沈んでいきますが、そこはかつてイマジョが島民から磔にされて殺害された場所です。
おそらくイマジョがシゲルの母親と同様にイマジョに取りつかれてしまったことを意味していると考察出来ます。
リンはイマジョに取りつかれてしまったために海の底に沈むという行動をとった理由については、イマジョの呪いの仕業であることが考えられます。
作品中に登場する島民の中でリンは唯一仲間外れにされているシゲルと親しくしており、一番ピュアで優しい人物として描かれていたため、このエンドロール後のシーンにショックを受けた方も多いのでは無いでしょうか?
管理人
ただ、リンがイマジョに取りつかれたかどうかについては監督から明言されているわけではないです。
自分なりの答えを考えるのも面白いかもしれません。
ちなみに、映画『忌怪島/きかいじま』の脚本を元に小説家の久田樹生さんが書き下ろした小説版「忌怪島/きかいじま」も発売されています。
より作品の謎について追及したいという方は、こちらの小説版を読んでみることをオススメします。
『忌怪島/きかいじま』のあらすじ
(以下、映画『忌怪島/きかいじま』のあらすじです。)
『忌怪島/きかいじま』のあらすじ|仮想空間で巻き起こる心霊現象
若き脳科学者である片岡友彦は、忌怪島という島をVRデータに落とし込み、仮想空間を作り出そうとしている開発チーム「シンセカイ」に参加し、彼らが住む忌怪島のシェアハウスで生活することになりました。
シェアハウスの管理は寡黙な老人であるシゲルが行っていますが、シゲルは島民から差別を受けており、彼に親切にする島民は中学生のリンという女の子だけでした。
友彦はチーム参画の話を持ち掛けた井出が開発中にVR装置をつけたまま、なぜか水浸しになった作業部屋で謎の死を遂げたこと、そして同じ時刻に島民の園田もVR装置をつけたまま死亡したという話を知ります。
実は井出はチームのメンバーには内緒で人間の思考を同期することができるシンクロ機能を開発しており、園田はシンクロ機能の被験者だったのです。
島を訪れていた園田の娘である環と偶然出会った友彦は、彼女からの依頼もあり2人の死の原因について調査を進めます。
『忌怪島/きかいじま』のあらすじ|謎の女幽霊に襲われる島民たち
園田が観ていたVR映像を確認すると、赤い鳥居がある海岸に赤い着物の女が現れ、彼女に海に引きずり込んで殺されていたことが判明し、井出もシンクロ機能によって園田の思考と同期してしまい、命を落としてしまったことが分かりました。
赤い着物の女を幽霊であると仮定したメンバーたちは島の霊能力者であるトキのもとを訪れ、シンクロ機能によりトキの霊能力を手に入れることに成功します。
次の日の朝、作業部屋が水浸しになっており開発チームの北島が行方不明になってしまいます。
VR映像を確認すると、北島が何者かに導かれるように鳥居がある海まで移動しており、鳥居の近くにいたはずの女幽霊が無くなっていることに気付きます。
その後、島民が女幽霊に殺害される事件が発生し、危険を感じた片岡は再びトキのもとを訪れ、女幽霊の正体について尋ねます。
『忌怪島/きかいじま』のあらすじ|イマジョの強大な呪いの力
幽霊はイマジョと呼ばれており、元々若く美しい女性でしたが島の権力者に無理やり愛人関係にさせられてしまい、権力者の妻の怒りに触れて、ひどい拷問を受けた上、海に磔の刑にされて殺されてしまいます。
その後、イマジョは幽霊となって島中の人間たちを呪い殺したそうです。
トキは何者かによってイマジョの封印が解かれ、鳥居を利用して現実世界と仮想空間を行き来していると伝えます。
被害を止めるためにはイマジョを仮想空間におびき寄せた後に鳥居を破壊し、イマジョを仮想空間の中に閉じ込める以外に方法はありませんでした。
以上、映画『忌怪島/きかいじま』のあらすじでした。
果たして、シンセカイのメンバーはイマジョを閉じ込め、島の平和を守ることができるのでしょうか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
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『忌怪島/きかいじま』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『忌怪島/きかいじま』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|『呪怨』の清水崇が手掛ける仮想空間での恐怖体験を描いた新感覚ホラー映画
映画『忌怪島/きかいじま』は、忌怪島という島でVRを利用した仮想空間の開発を進める“シンセカイ”というチームが、仮想空間上に現れた謎の幽霊によって恐怖のどん底に陥れられる姿を描いた新感覚ホラー作品です。
監督を務めたのは、2003年に『呪怨』が大ヒットを記録し、ジャパニーズホラーを代表する監督として世界でも人気を集める清水崇監督です。
清水崇監督は、2009年にはアジア圏初のデジタル3D映画である『戦慄迷宮3D』を手掛けるなど、新しいチャレンジをどんどん行っていく監督です。
近作では、仮想空間での恐怖体験を描くことに挑戦しています。
管理人
作品は冒頭からVR装置を付けた男女が謎の幽霊に殺されるショッキングなシーンから始まりますので、掴みはばっちりだと思います。
仮想空間を作り出すプロジェクトチーム「シンセカイ」に参画した主人公・友彦は、プロジェクトのリーダーであった井出と実験の被験者である園田がVR画面に現れた謎の女幽霊に殺されてしまい、チームのメンバーと園田の娘である環がこの幽霊について調査をスタートさせるところから物語が大きく展開していきます。
女幽霊が次々と島民やシンセカイのメンバーを襲っていくシーンは所々で主観映像であるPOV方式が採用されており、まるで観客が恐怖のVR空間に入り込んでいるような感覚を楽しむことが出来ます。
他のスプラッターホラー映画のような過度にグロテスクな描写はないので、ホラー映画が苦手という方も鑑賞することは可能だと思います。
管理人
女幽霊の正体は遠い昔に島民から迫害され、鎖で磔にされて溺死したイマジョという女性で、その封印を解いたのがイマジョが乗り移ったとして島民から村八分にされた母を持つシェアハウスの管理人・シゲルで島民への強い復讐心が今回の惨劇の原因であったことが明らかになります。
閉鎖的な島で行われた陰湿な差別や迫害が描かれるシーンはなかなかに生々しく描かれており、イマジョが人々を襲うシーンよりも怖いと感じる方も中にはいるかもしれません。
映画の終盤では、協力してイマジョが現実と仮想空間を行き来する際に利用していた鳥居を破壊することに成功し、生き残った友彦と環は一緒に船に乗って島を後にしますが、島には破壊したはずの鳥居が残っており、手首に仮想空間にいることを表す数字が点滅していたことから、イマジョの封印が出来ておらず、友彦たちは仮想空間に閉じ込められてしまったことが分かるどんでん返しで映画は終わりを迎えます。
前述したようにグロテスクな描写は少な目ですし、ミステリーの要素もある映画です。
ホラー映画に興味はあるけれど鑑賞する勇気はないという方にもぜひオススメしたい作品です。
『忌怪島/きかいじま』のみんなの口コミ評判レビュー
*映画『忌怪島/きかいじま』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
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