『竜とそばかすの姫』酷評なぜなのか。ラストひどいなど4つの理由を徹底考察。あらすじと感想評価レビュー。

2021年7月16日公開の映画『竜とそばかすの姫』。
『おおかみこどもの雨と雪』や『バケモノの子』など現代社会とファンタジーを融合させた物語で知られる細田守監督の集大成とも言える作品です。
高知の田舎町で暮らす女子高校生・すずが、インターネット上の仮想世界「U」でベルとして歌声を響かせ、世界中の注目を集めていく姿を描いています。
興行収入も60億円を超え、国内外で大ヒットを記録しました。
映画『竜とそばかすの姫』の口コミ評判レビューには、
- 悪い意味で安いミュージカルみたいに感じた
- ストーリーに色々と無理やり感がありひどい
- 多彩なキャラクターと映像技術は美しいが、それだけだった
- 音楽が凄い良くて、あの綺麗な映像と合わせると感動した
- 内容が足りなくて気になる部分を映像と音楽で誤魔化していて、つまらない
- 佐藤健さんをはじめ、声優さんたちもとっても上手だったのに内容がもったいない
- サマーウォーズのような話が好きな人にはおすすめの作品
- 現代版の美女と野獣というのは納得だし、純粋に素敵だなと感じた
という声が多数集まっています。
目次
酷評なぜなのか。ラストひどいなど4つの理由を徹底考察。

『竜とそばかすの姫』は、『おおかみこどもの雨と雪』や『バケモノの子』で知られる細田守監督の最新作として2021年に公開され、興行収入66億円を記録した大ヒット作です。
日本アカデミー賞で優秀作品賞を受賞するなど、興行面でも評価面でも成功した作品となりました。
しかしながら、一部では「酷評」「ラストがひどい」という声も挙がっています。
そこで、ラストがひどいと言われる理由と、酷評される理由3つを考察していきます。
管理人
ラストがひどいと言われる理由
終盤で現実世界のすずが、父親から虐待を受ける恵と知を救うため、たった一人で東京へ向かう描写があります。
この展開については、
- 一人で向かうのは危険すぎる
- ありえない行動に感じる
- 児童虐待を軽く扱っているように見える
といった批判が特に多く集まりました。
さらに、すずが帰宅した後の描写で父親との関係修復や、忍との関係に触れるシーンはどれも深掘りされないまま終わってしまい、「全体的に中途半端」「消化不良」という声が多く見られます。
物語のクライマックスとその後のまとめ方が十分に描き切られていない点が、ラストに対する酷評の中心となっています。
酷評理由①キャラクターに感情移入しにくい
母親を事故で亡くして以来、自分に自信を持てずにいる主人公・すずがインターネット上の仮想空間Uの中で歌姫ベルとなり、変化していく姿が描かれますが、音楽や映像ばかりがフィーチャーされています。
主人公すずや、すず以外のキャラクターについても心情が細かく描かれていないことから、キャラクターに感情移入がしにくく、酷評に繋がってしまったと考えられます。
せっかく魅力的なキャラクターがたくさん登場するので、もう少しそれぞれの心理が描写されるシーンが描かれていれば、評価は違ったのかもしれません。
酷評理由②独特な映像表現への好き嫌い
仮想空間「U」の世界観は独創的かつ魅力的に描かれていますが、一部ではそのビジュアルに馴染めないという声もあります。
好みが分かれる映像表現が、作品全体への評価を下げる一因になっています。
酷評理由③演技がひどいという指摘
主要キャラクターの多くを俳優が担当していることから、演技力への批判も見受けられます。
特に主人公・すずを演じた中村佳穂さんは、演技も声優も初挑戦だったため賛否が分かれた部分です。
ただし、未経験ながら堂々とした表現だったという肯定的な声もあります。
主題歌を歌ってる人は誰?ミュージシャンの中村佳穂

ユーザーが50億人以上とも言われるインターネット上の仮想空間Uで主人公のすずは、ベルという歌姫となり、素晴らしい歌声を披露して世界中の人気者となりますが、果たして、歌っていたのは一体誰だったのでしょうか?
映画『竜とそばかすの姫』で歌唱を担当したのは、実力派女性ミュージシャンである中村佳穂さんです。
管理人
中村さんは、監督の細田守さんから抜擢され、歌唱を担当することとなりました。
細田さんは、すずとベルを同一人物が演じることを希望していたようですが、歌も演技も上手な方を見つけるのは、かなり困難だったようです。
そんな中、中村さんがセリフを読むと、演技の表現力も素晴らしく、細田さんの希望通りだったそうです。
中村さんは、人気ロックバンド・king gnuの常田大希さんの音楽プロジェクトmillennium paradeとともに制作した劇中歌「U」で第72回紅白歌合戦にも出演する活躍を見せ、一躍注目を浴び、日本中に中村佳穂の存在を知らしめました。
2024年7月には独立し会社を設立、表現力と技術を兼ね備えた素晴らしい歌声と卓越したピアノ演奏を武器にバンド、ソロなど様々な形態で音楽を奏でており、現在も大活躍しています。
サマーウォーズとの繋がり

映画『竜とそばかすの姫』は、細田守監督の出世作となった2009年公開の映画「サマーウォーズ」との繋がりがあるとされています。
どう繋がっているのか気になりますが、作品的なつながりはないようです。
インターネット上の仮想空間を描いた二作品
結論から言うと、二作品はストーリー上での直接的な繋がりはありません。
『竜とそばかすの姫』が『サマーウォーズ』から12年後に公開された作品であることから、12年後を描いた続編という噂もありました。
しかし、その事実は確認できませんでした。
ただ、『竜とそばかすの姫』がインターネット上の仮想空間「U」、『サマーウォーズ』も仮想空間である「OZ」と、それぞれ仮想空間を描いている点は共通しています。
また、東京ではなく地方が舞台となっていることや主人公たちが高校生という設定も共通しています。
極めつけは、二作品とも家族愛、インターネットという匿名性の怖さをテーマとして描いていることから、細田監督が『サマーウォーズ』との繋がりを意識していたのは確かだと思います。
作風・テーマ面での精神的な続編としての共通点
直接的な世界観の繋がりこそありませんが、監督が繰り返し描いてきた家族や居場所のテーマは、映画『竜とそばかすの姫』にも色濃く反映されています。
特に、仮想世界で本当の自分をさらけ出す難しさや、ネット上での出会いが現実の行動に影響していく構造は、『サマーウォーズ』でのOZの騒動と『竜とそばかすの姫』の「U」での出来事が重なる部分でもあります。
そのため、多くのファンからは「精神的な続編」として受け取られており、細田作品の流れの中で両作をセットで語る声が見られるのも自然なことでしょう。
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美女と野獣のパクリと言われる理由

映画『竜とそばかすの姫』は1991年に公開されたディズニーアニメーション映画『美女と野獣』とパクリと言われています。
なぜパクリと言われてしまうのでしょうか?その理由は、多くの類似点があるからです。
類似した部分と、細田守監督にとって重要な『美女と野獣』という作品について、解説します。
管理人
『美女と野獣』との多くの類似点
映画『竜とそばかすの姫』が『美女と野獣』のパクリと言われてしまうのは、多くの類似点があることが原因となっています。
まず、竜のルックスやシルエットについて非常に野獣に似ています。
また、すずの仮想空間Uでの名前であるベルという名前も『美女と野獣』のヒロインと同じですし、二人が出会う城もものすごく野獣の城と似ています。
竜とともに城の中にいる人々は、『美女と野獣』に登場する住人たちとも似ており、多くの類似点があることからパクリであるという批判が相次ぐ結果となりました。
では、なぜ細田監督はここまで露骨に『美女と野獣』をオマージュしたのでしょうか?
細田守監督にとって重要な作品である『美女と野獣』
細田監督が露骨にオマージュした理由は、監督にとって『美女と野獣』が非常に重要な作品であるからに他なりません。
細田監督が東映動画に入社した1991年に公開された『美女と野獣』。
細田監督はその時期に仕事を辞めたいと思っていたそうですが、映画を観て「こんなに素晴らしい作品を作ってみたい」という気持ちが芽生え、仕事を続けたそうです。
『美女と野獣』に出会わなければ、『サマーウォーズ』や『バケモノの子』もなかったかもしれません。
細田監督にとって、どれだけ『美女と野獣』が重要な作品であったのかが分かります。
それから、30年近くずっと『美女と野獣』をモチーフにした作品を作りたいと思っており、インターネット上の仮想空間の中で『美女と野獣』というコンセプトで映画『竜とそばかすの姫』が制作されることとなりました。
その中で、ディズニーアニメーションで『アナと雪の女王』や『ベイマックス』のキャラクターデザインを手がけたジン・キムさんがベルのキャラクターデザインを担当することとなり、ますますディズニー要素が強い作品に仕上がりました。
細田監督の『美女と野獣』を感じ取りながら、鑑賞するとより楽しめるかもしれません。
管理人
『竜とそばかすの姫』のあらすじ

(以下、映画『竜とそばかすの姫』のあらすじです。)
『竜とそばかすの姫』のあらすじ|仮想空間Uの中で歌姫ベルとして人気を集めることになる女子高生すず
女子高生のすずは、幼い頃に水難事故によって母親を亡くして以来、心を閉ざすようになり、父親との関係もギクシャクするようになりました。
人前で歌う事もままならなず、自分に自信が持てないすずでしたが、親友のヒロのサポートもあり、世界的に人気のインターネット上の仮想空間“U”でベルというユーザー名で自作曲を披露したすずは、評判を呼び、瞬く間に人気を集めます。
U上で大規模なコンサートを開いたベルでしたが、コンサートの際中に傷だらけの竜が暴れ回り、コンサートは中止になってしまいます。
Uの世界の秩序を守ろうとするジャスティン率いる自警団は竜の正体探しのための情報提供を訴え、コンサート中止に怒る人々を扇動します。
『竜とそばかすの姫』のあらすじ|謎の竜と交流を深めていくベル
竜の存在が気になったベルは、彼が住む城を発見し、訪れると、傷ついたものを守ろうとする本当の姿を知り、竜に惹かれるようになります。
城からの帰り道にジャスティンたちに竜との居場所について尋問されたベルが情報提供を拒否したところ、その正体を暴かれそうになり、駆け付けた竜によって助けられます。
次第に竜も心を開くようになりますが、ジャスティンは必ずや竜の正体を暴くと躍起になります。
一方、私生活では思いを寄せる幼馴染のしのぶと学校のマドンナであるルカが両想いであると勘違いし、すずは大きなショックを受けますが、実はルカはすずの友人であるカミシンに思いを寄せている事を知り、一安心し、二人の仲を取り持とうとします。
しかしながら、ベルがすずであることを知っているとしのぶから聞かされたすずは逃げるようにその場から立ち去ります。
『竜とそばかすの姫』のあらすじ|明らかになる竜の正体
同じ頃、ジャスティンたちが竜の城を発見し、燃やされているとヒロから聞かされたすずは、竜の正体を必死に探し、恵と知という配信者の兄弟の存在を知ります。
配信上で彼らが父親からひどい虐待を受けていることを知り、知を必死で守ろうとする兄の恵こそが竜であったことが明らかになります。
なんとか彼らを守ろうとするすずでしたが、人間不信である恵の信頼を得るために駆け付けたしのぶたちからのアドバイスもあり、ベルではなく、自らの正体を晒してすずとしてUの中で歌うことを決めるのでした。
果たして、すずは兄弟を守ることが出来るのか?
結末が気になるかたは実際に映画を観ることをオススメします。
以上、映画『竜とそばかすの姫』のあらすじでした。
『竜とそばかすの姫』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

(以下、映画『竜とそばかすの姫』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|仮想空間Uでの出会いから大きな成長を遂げていく主人公の姿を描いた2021年の大ヒット作品
映画『竜とそばかすの姫』は、『サマーウォーズ』や『バケモノの子』など数々の代表作で知られるヒットメーカー細田守さんの監督作となっており、興行収入60億円超えを記録し、2021年の映画界を代表するヒット作品となりました。
そんな映画『竜とそばかすの姫』の舞台となるのは、高知県の田舎町。
母親を失った過去のトラウマから、心を閉ざすようになった女子高生すずがインターネット上の仮想空間Uで居場所を見つけ、歌姫ベルとして世界中で人気を集めていく姿が描かれていきます。
インターネット上の仮想空間と田舎の高校生が活躍するという設定は細田監督の代表作『サマーウォーズ』を彷彿とさせるものがあり、喜んだファンも多いのではないでしょうか?
映像技術の進歩により、映画『竜とそばかすの姫』で描かれた仮想空間Uは圧巻であり、観客もその世界観に没入することが出来ます。
また、すずがベルという歌姫になるという展開であることから音楽も重要な要素となっており、すずとベルの声には、実力はシンガーソングライター・中村佳穂さんが起用され、映像と見事にリンクした挿入歌は非常に美しく仕上がっています。
世界中で人気を集めることになったベルの前に現れるのは、傷ついた竜。
他のユーザーから忌み嫌われる存在である竜ですが、ベルだけはその心の優しさに気付いており、次第にお互いが心を開いていく姿が描かれていきます。
ベルが竜の城を訪れるシーンなどは、ディズニーアニメである『美女と野獣』を彷彿とさせるものがあり、ミュージカルのようなシーンもあり、ディズニー作品が好きな方も楽しめると思います。
管理人
後半では、竜が実は父親から虐待を受けながらも、弟を必死で守ろうとしている恵という少年であったことが明らかとなり、人間を信用することが出来ない恵の信頼を勝ち取るために仮想空間上ですずは、ベルの姿ではなく、自らの姿を晒し、美しい歌声を披露して拍手喝さいを浴びます。
自分に自信が持てず、人前で歌うことが出来なかったすずが堂々と歌い上げる姿は彼女の成長を感じさせる感動的なシーンとなっています。
ラストは、現実世界でもすずが父親から虐待を受けていた兄弟を救い、関係がぎくしゃくしていた父親との関係も修復、本来の自分の姿を取り戻したすずの姿が描かれる出来過ぎとも思えてしまうハッピーエンドで締めくくられますが、大人から子供まで安心して鑑賞できる作品にはなっていると思います。
音楽やミュージカル映画が好きという方にぜひオススメしたい作品です。
『竜とそばかすの姫』のみんなの口コミ評判レビュー
『竜とそばかすの姫』の口コミ評判レビューには、このような評価がありました。
「伏線回収が甘かったので、結末がスッキリしきれない感情になりました」「映画館のスクリーンで多くの人にあの感動を体感してほしいと思った」「中盤までの話の進行はつまらないし、面白くない」「金だけ使って曲や声優は良いのに、肝心な内容が同じレベルになくて、ひどいクオリティ」
それでは、具体的な声を見て行きましょう。
★★☆☆☆星2
サマーウォーズが好きで、大々的に宣伝している事もあり気になっていました。友達も鑑賞してきたと報告を受けた事もあり、時間を作って私も観てみる事にしました。
番宣からの話の流れや友達の感想も聞いていたので、期待はせずに鑑賞してきました。
序盤は、サマーウォーズと同様にインターネット空間の仮想世界「U」の解説から入り、映像の迫力と歌で始まります。
そのため期待以上の作品かもしれないと思いましたが、出だしだけでした。
ストーリーは、これといって内容が詰まっていなかったので、始終ミュージック・ビデオでも見せられているのかなと思う程でした。
話が進めば進む程、ツッコミどころが満載で、ストーリーに重点を置きたいなら、このシーンいらなくない?という所も多々見受けられました。
最後に暴力父の所に女子高生1人で向かっていく所も謎。監禁されてるはずの男の子達が外にいるのも謎で、救い出した後の男の子達のその後も謎で、よくわからないお話でした。
30代女性
★★★☆☆星3
映画の予告で圧倒的な歌声に惹かれて観に行きました。序盤から主人公ベルの心震わせる歌は本当に素晴らしく、映画館の大音量で聴けて良かったです。
主人公が活躍するバーチャル空間「U」はサマーウォーズのOZと同じ世界なのかと思いましたが、少し違うようです。
OZとは違い、アバターが自身の体内情報と連動して作られるという設定は面白いなと思いました。
主人公のすずの悲しい生い立ちや、父親と上手くいかないギクシャクとした関係などから、すずが「U」の世界で本当の自分を曝け出す姿に胸を打ちました。
しかし、竜と出会い、ベルが彼に興味を持つシーンや竜の本体を探して現実世界で竜を助けるシーンは、そこまでに至る彼らの心情が薄く、展開も急速で、問題を解決したと言い切れないラストにモヤモヤが残りました。
ベルの歌声が素晴らしいだけに脚本が少し残念です。
20代女性
★★★★☆星4
一言で言うならば、絵の美しさと歌声・音楽の素晴らしさに圧巻される作品でした。目と耳で楽しめる作品なので映画館で見る価値が十分にあると感じます。
ただTwitterなどで賛否両論あるように、ストーリーについては若干納得のいかない部分がありました。
物語のラスト、父親からの虐待を受けている少年2人を助けに行こうとすずがひとりで電車に乗って家へと向かうシーン。
まわりには多くの大人がいるのに、付き添わないのはなぜ?まずは児童相談所に連絡すべきでは?子供一人で行かせるのは危険では??
そんな疑問であふれてしまい、もっと深刻な問題なはずなのに、あまりにもあっさりと話が進んでしまっていたことに、違和感を感じました。
しかしながら前述したように、仮想空間のこだわり抜かれた細かいイラストとベルの歌声は圧巻でしたので、見て良かったと思います。
20代女性
★★★☆☆星3
仮想世界の音楽や映像はワクワクした。仮想世界の中のアバターの種類や奥行き、カラフルさ、世界観はとても好き。
音楽も最初からインパクトのあるもので、映画が終わったあとにも余韻を残すものだった。
細田監督の作品でよく出てくるクジラも、仮想世界でスズが歌うシロナガスクジラと現実世界の商店街の中にいた。
シロナガスクジラにたくさんついているスピーカーは、海でいうフジツボみたいだなと思った。
途中で、美女と野獣のような雰囲気になり、いやもうそのまま美女と野獣だった。仮想世界での呼び名もベルとビーストで、途中『あれ?』と思った。
結局なにが言いたかったんだろう?と思ってしまった。
今後拡大してくであろうAIやICTに警鐘を鳴らすようなものかな?と思い観賞したのだが、仮想世界に対する警告?期待?みたいなものは感じられず、かといって感動もせず。
犬の片足がなぜないのかも明かされなかった。ただ映画と歌だけ印象的な映画だった。
30代女性
★★★★☆星4
ジャンル的にはミュージカル映画の部類になり、ディズニー好きにはオススメの作品かと思えます。歌と映像が素晴らしく、特にベルの歌声は鳥肌が立ちました。
この歌を聴くためだけでも映画館に行く価値アリだと思います。声優さん・デザイン・展開のバランスも良かったです。
作品の世界観に引き込まれ、あっという間の時間でした。
ただ情報量が多すぎるので、もう1回見に行って整理したいと思います。賛否両論ありますがこの夏イチバンの映画です。
特に印象に残っているのは、初めのすずのシーン・川岸で歌うシーン。
物話が進むにつれ、すずの現実とネット上での相反する性格が少しずつ無くなっていく感じが挙げられ、大変良かったです。
20代男性
★★★★★星5
予告での歌を聞き、非常にカッコいいメロディーに惹かれ見てきました。
細田守監督が「美女と野獣」を見てアニメ・映画の世界に入ったというようなお話を少し耳にしたことがありましたが、「竜とそばかすの姫」では主人公がbelle、竜(野獣/ドラゴン)だったり、お城でのダンスシーンだったり、belleの内面に惹かれていったりと似ている箇所が多々ありました。
また「サマーウォーズ」の世界観に似ていて、悪口や世界中の人に見られるというようなネット社会での問題が、現在よりも明らかになっているように感じました。
ところどころわかりずらいところもありますが、本人が持っている能力を引き出すことができるAsで現実世界とはまた違う自分(本来持つ能力をしっかり発揮できる自分という意味)で生きることができるUの世界との出会いは、鈴にとって母の死から前を向くための重要な出来事でした。
マイナス思考で目立つことが嫌いな鈴ですが、belleとして心に傷を負った竜との関わりの中でだんだんと強くなっていきます。
後半の東京へ向かうシーンでは明らかに強くなったと感じます。
知らない少女を助け命を落とした母と、顔も知らない竜を救おうとするbelle/鈴。
母親の行動が理解できなかった鈴ですが、気付かないうちに自分も同じことをしているところに私はこの親子の強さを感じました。
また、鈴の周りには心配してくれる多くの人がいることに人との繋がりの温かさを感じました。
そして、この映画の最大の見どころは、迫力あり切なさありのbelleの歌です。感情が一つ一つの音に込められていて、引き込まれ、自然と涙が出てきます。
私がこの映画を見て一番最初に思ったことは、ここまで人に影響を与える音楽の力は凄いなということでした。
10代女性
★★☆☆☆星2
細田守さんの最新作ということで、期待して見にいきました。結論から言わせていただきますが、正直あんまり面白くないと思いました。
どうしても世界観や設定がサマーウォーズの二番煎じのように感じてしまうのは私だけでしょうか。さらには美女と野獣のような物語の展開も感じてしまいました。
過去にあった名作の美味しいところだけをひとつにまとめました!みたいな。
そりゃ話自体はそれなりのものが出来るとは思いますが、そのやり方で楽しめるのは子供だけなんじゃないですかね。
現実世界のキャラクターも、お前ら本当に必要だったの?ぐらいの扱いで、終わってみると話に無駄が多いなという感想を持ちました。
もっと洗練されたものが見たかったです。ですが、King Gnuの常田さんが担当した楽曲や映像美はとても良かったです!
30代男性
★★★☆☆星3
まずは音楽がとても良かったです。曲は家に帰ってからも何度も聞きました。
細田監督の作品であり、サマーウォーズの続編であるという風に聞いていたのですが、あまり関係がなかったです。
唯一クジラだけは出てきていました。細田監督はクジラがお好きなのでしょうか。
また、作品をみていてすごく気になったのが、スズのお母さんが助けた赤紙の少女は結局誰だったのかというところです。
あの少女は物語に大きく関係していると思っていましたが、そんなことがなく少し残念でした。
さらにスズがケイに会いに行くシーンがありましたが、児童虐待を発見したのであれば警察に電話をするか、自動相談所に電話をしなければ解決には繋がらないと思います。
歌を歌えなかったスズが歌でケイを変えようとするシーンは素晴らしいと思いましたが、児童虐待に関して言えば間違った認識を広めかねない作品でもあると思います。
他にも、かみしんと、るかちゃんの電車でのシーンは本当にいるのか疑問でした。
総括するとストーリー的にはあまり納得がいくものではなかったですが、ベルの歌やアズ内での迫力などは良かったと思います。
20代男性
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