映画『愛の渦』みたいな場所って本当にあるの?イライラするとの声についてやあらすじネタバレ感想評価も
2014年3月1日公開の『愛の渦』。
性をテーマにした作品で住宅街の豪華マンションの1室で行われる乱交パーティーを目的とした秘密のクラブのお話です。
123分の上映時間でキャストが服を着ていたのは18分ほどしかなく、主演を務めた池松壮亮とヒロイン役の門脇麦は新人賞を受賞するなど、この年の公開作品とも合わせて出世作の1つとなりました。
R18指定作品ですが、ネット配信用のR15作品のバージョンもあります。
『愛の渦』の口コミ評判レビューには、
- 非日常のようで意外と同意できる映画だった
- 見る人によって印象がかなり変わりそうな作品
- そこまで不快感なく鑑賞できた
- 若い女性は1人で見てみると面白いと思った
- クセになる魅力を持った不思議な映画
- 話の内容もとても良かった
- 愛って何だろうと考えさせられた
- 門脇麦さんの魅力が垣間見える作品
という声が多数集まっています。
- 映画『愛の渦』みたいな場所は本当にあるの?
- 『愛の渦』がイライラするとの声について解説考察
- 『愛の渦』のあらすじ
- 『愛の渦』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
もし、まだあなたが一度も「愛の渦」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
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目次
映画『愛の渦』みたいな場所は本当にあるの?
映画『愛の渦』の映画の舞台となるお店は深夜0時から明け方5時の営業時間に男女が集まり、乱交パーティーが開かれるという裏風俗店になっております。
参加費は男が20,000円、女は1,000円という価格設定になっており、高級マンションの一室でお互いが相手を選び、行為をしていく様が映画では描かれていきますが、非常に設定がリアルだったため作品を観た人の中には映画のような場所が実際にあるのかと気になった方も多いと思います。
モデルになったお店に関しては無いようですが、映画の設定でも裏風俗店となっているようにインターネットで検索してもこのようなお店はおそらく出てこないと思います。
管理人
風俗店で本番行為を行うのは法律的にNGとなっているため、映画のようなお店が例えあったとしても法律的には非常にグレーであり、反社会的組織との繋がりがある可能性も高いため近付かない方が良いかと思います。
お店ではありませんが、乱交パーティーの開催については時々ニュースなどで報道されることがあります。
2022年12月8日のニュースでは、乱交パーティーを主宰していた40代の男が、30代から50代の男性会社員4人に17歳の女子高生を引き合わせた児童売春・児童ポルノ禁止法容疑で逮捕されています。
このように実際に乱交パーティーが開かれている事実がありますが、前述したニュースのように児童買春や危険ドラッグの使用など犯罪に巻き込まれてしまう可能性が非常に高いため、好奇心でそういった場所に近付くのは全くオススメできません。
『愛の渦』がイライラするとの声について解説考察
鬼才・三浦大輔が原作、監督を務めた映画『愛の渦』に関して、風俗店という密室で繰り広げられる男女の人間模様に対してそのリアルな感情表現が高く評価されています。
また、役者陣の演技も好評で特にニートの若い男を演じた池松壮亮は第38回日本アカデミー新人杯優勝を受賞しました。
このように映画に関して高く評価する声がある一方、「イライラする」というネガティブな感想を持つ方もおられますが、その理由は一体何なのでしょうか?
管理人
それぞれの感想にはなってしまうので一概に言えませんが、「登場するキャラクターに感情移入ができない」という理由が大きいと考えられます。
まず、ニートの若い男ですが布団を買ういう名目で家族からもらった仕送りを使って風俗店に来ており、そのクズさには呆れてしまいます。
何か風俗に行って生きる活力を貰いたいと思っているのかもしれませんが、その割には女子大生としか行為をしようとしないし彼の感情が全く作品では読めてきません。
また、女子大生に関しても口数が少ないため何を考えているのか、いまいち掴めてこないのです。
その他のキャラクターでいうと、保育士の女性は序盤は大人しかったですが、作品が進むにつれてフリーターとサラリーマンの男と一緒になってOLの女や工場作業員の童貞の男の陰口を叩いたりと女性特有の陰湿な雰囲気に観ているとムカついてきます。
唯一、工場作業員の男は童貞ということを隠してはいましたが、素直な性格で好感を持てましたが後のメンバーは全く共感ができないメンバーばかりになっております。
そのような感情移入できないキャラクターが集結しているため、観ているとイライラしてしまうという感想を持った人が多かったのでは無いでしょうか?
管理人
ここまで人間の嫌なところを表現できる三浦大輔氏はやはり天才だと思います。
『愛の渦』のあらすじ
(以下、映画「愛の渦」のあらすじです。)
『愛の渦』のあらすじ|深夜に開かれる乱交パーティー
六本木の高級マンションの一室にある裏風俗店では毎日深夜0時から明け方5時までの間、乱交パーティーが開かれています。
なけなしの20,000円を支払い、ニートの男性が部屋に入ると、女子大生、常連の女、OLの女、保育士の女、フリーターの男、サラリーマン、工場作業員の男と職業も年齢もバラバラの男女が集まっていました。
店長の男がルールを説明すると、フリーターの男とOLの女が意気投合し、早速下の部屋にあるベッドへと向かいます。
行為が始まると、OLの女の大きな喘ぎ声が上の階まで聞こえてきました。
続いて、サラリーマンの男が保育士の女に声をかけ、下の階へ向かっていきました。
『愛の渦』のあらすじ|お互いについて語り合うメンバーたち
二組の行為を観察していた常連の女に作業員の男が声をかけます。
残ったニートと女子大生も会話をし、下の階へ向かいました。
大人しい印象の女子大生でしたが、行為が始まると凄まじい喘ぎ声をあげ、他のメンバーも驚きを隠せませんでした。
一回目の行為を終え、上の階に戻ったメンバーは、踏み込んだお互いの仕事の話や性的な話を交わした後、今度は保育士がフリーターを誘いました。
OLはサラリーマンを誘い、ニートと女子大生は再びペアになりました。
常連に童貞だったことをバラされた作業員でしたが、行為のコツを掴んだともう一度、常連を誘いました。
4組は二回目の行為を行うため、下の階へ向かいます。
『愛の渦』のあらすじ|最悪の空気になってしまう店内
二回目の行為を終え、再び上の階に戻ったメンバーたち。
今度はフリーターが女子大生を誘いますが、女子大生に密かな恋心を抱いているニートがそれを嫌がったことにより揉め始め、フリーターは店員に文句を言います。
フリーターは常連とは絶対したくないと拒絶し、保育士も作業員を拒絶し、可愛い女の子を揃えているのに男のメンバーが良くないと店員に文句を言い始めます。
それを聞いた常連は保育士はそんなに可愛くないと冷やかし、OLが笑うと、怒った保育士はOLの性器が臭いとフリーターとサラリーマンに影口を叩かれていることを伝え、室内には最悪の空気が流れていました。
そんな状況の中、一組のカップルが店内に入り、彼女の方がニートを誘い、下の階へと向かいます。
彼女の喘ぎ声が響く中、彼氏も女子大生を誘い、下の階へと向かいました。
以上、「愛の渦」のあらすじでした。
ニートと女子大生は果たして、どういう関係になっていくのか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
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『愛の渦』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「愛の渦」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|密室で繰り広げられる人間のむき出しの感情を描いた問題作
映画『愛の渦』は、劇作家であり、映画監督としても活躍する三浦大輔の戯曲を映画化した作品となっています。
原作者の三浦大輔自身が監督を務めた意欲作です。
非常にシンプルで高級マンションの一室の裏風俗店で開かれる乱交パーティーで繰り広げられる人間模様を、リアルに描いた作品になっております。
管理人
ストーリーに関しては非常にシンプルで主人公であるニートは仕送りを握りしめて裏風俗店に向かいますが、そこには職業も年齢も違う男女がニートも含めて8人集まっており、深夜0時から5時までの間、それぞれ思い思いの相手と行為を楽しんでいきます。
1回目の行為のときは互いに遠慮しながらぎこちなかったメンバーですが、2回目、3回目と行うことにより徐々に相手に対する意見やこの相手とはしたくないという我儘を言いだしたりと不満が露わになっていく姿は非常にリアルです。
序盤から互いに遠慮はしながらもマウントを取り合うような会話を行っていたOLと保育士の女が、3回目の行為の後は互いの感情を爆発させる姿や見栄を張り、童貞だということを隠していた工場作業員の男の情けなさ、徒党を組みグループの中で影響力を持とうとする保育士の女、サラリーマン、フリーターの男の姿など人間の内側にある卑屈さや欲望、嫉妬といった様々な感情がこれでもか映し出されていきます。
ニートは女子大生と行為を行い、否定しながらも恋愛感情のようなものを抱くようになり、途中で参加したカップルの男女とも身体を交えますが、カップルが途中でケンカをし、退店したことにより、最後まで二人で行為を行います。
映画のラストでは店内で女子大生の携帯を探す際にニートの携帯電話が使用されたことにより、女子大生の電話番号を知ったニートが女子大生から呼び出され、期待を胸に店に向かいます。
しかし、女子大生は店にいたときの姿は自分ではないから番号を消してほしいと伝え、ニートの期待は無残にも崩れてしまい、何事も無かったように日常がまた始まっていくのでした。
基本的に密室でストーリーが展開していくので風景に代わり映えは無いのですが、ニートを演じた池松壮亮、女子大生を演じた門脇麦を筆頭に演技派の俳優ばかりが揃っており、非常に感情豊かな演技が堪能できるので全く退屈に感じることはありませんでした。
管理人
監督を務めた三浦大輔氏は映画化するにあたって、満足する演技力の役者陣を揃えるために企画から映画化まで2年の歳月がかかったということでその苦労が頷ける役者陣の演技となっております。
日常に退屈さを感じている方や、むき出しの人間の感情を味わいたい方に、ぜひオススメしたい作品となっております。
『愛の渦』のみんなの口コミ評判レビュー
『愛の渦』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「日本人らしい初対面の固さが次第に氷解してからの人間模様はなかなか面白かった」「それぞれの人間感があり、複雑な人間模様が見れた」「現代の多様な社会、人が暮らす世の中において、どう生きていくのが正しいのか考えさせられる作品」「不思議といやらしさを感じない作品」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★★星5
映画「愛の渦」はエロ全開のヤバい映画かと思ったら、全然違いました。
松坂桃李さんの「愛の渦」で話題になった三浦大輔さんの原作で舞台作品で、監督も三浦氏が務めており、その思いのたけを炸裂させたような作品に仕上がっています。
作中で服を着ているシーンが圧倒的に少なくて、びっくりするほどあけすけに性的なシーンが続きますが、三浦監督が描きたかったものは、その先にある人の心の深淵だろうな、と感じました。
何よりもヒロインポジションの女子大生を演じた門脇麦さんが凄まじいです。
例えるならば「ガラスの仮面」の北島マヤ…観ている側が圧倒されるほどの感情表現、ガラス玉のような空虚な瞳を見せたり、くるくる変わる表情に翻弄されました。
撮影当時21~22歳…末恐ろしいと思った当時の予感は大当たり。
今の彼女の活躍ぶりを予感させる芝居でした。
50代女性
★★☆☆☆星2
単純に性欲を解放するために一室に集まった男女の一夜を描いた映画『愛の渦』。
着衣シーンがほとんどなく、一度火ぶたが切られたら大胆な濡れ場の連続なのですが、不思議といやらしさを感じない作品でした。
裸になると、人は内面が浮き彫りになりやすいのでしょうか?
また、他人の濡れ場を覗き見る、というタブーを犯している高揚感もあるのでしょうか?
徐々に集まった人間たちの本性や欲望がむき出しになっていき、人間は性欲のみを持った獣に変身していきます。
一夜明けて通常の日々に戻っていくのが何とも言えない虚無感に包まれました。
ニートの男性が女子大生と関係を続けたがっていたのに、バッサリ一夜のことをなかったことのように関係を断つのが面白かったです。
とはいえ鑑賞するのに疲れる映画であることは間違いないですが、自分を解放したい方は鑑賞してみてもいいのでは?
40代女性
★★★★☆星4
映画を観て思ったのは、人間はやはり女性の方が現実的と云うか冷静と云うか、日本人らしい初対面の固さが次第に氷解してからの人間模様はなかなか面白かったです。
オドオドやキョロキョロなど視線や眼差しで物凄く伝わってくるのが秀逸です。
しかし男女問わず、世渡り上手でも不器用でも臆病でもヤリたい衝動だけでなく、性に対しての欲求や悩み事があるんですよね。
それに愛されていると云う不安、愛していると云う疑念を振り払うって難しいんですね。面白い映画でした。
一時的な愉悦や、ある種の躁状態で得たものは、やはり儚い非現実でしかなく、リアルのキビシさを垣間みた気がします。
身体で理解し合うって至極当たり前で本質を付いているようですが、やはりそれだけでは普通じゃないんですね。
また時間がある時に観たいと思いました。
30代男性
★★★★★星5
門脇麦さんの魅力が垣間見える作品でした。
一つの場所に複数の人たちが集まり、相手を決めて行為をするといった内容です。
それぞれの人間感があり、複雑な人間模様が見れました。
その中でも話題性を得たのは、門脇さんの演技力だと思います。
あどけない表情、しぐさ、スタイル、体が作品にマッチしていたと感じます。
また、2回、3回と別の異性を求めていく内容ですが、相手の男性が気にする場面、周りから見られる非日常的な設定、3回目は別の異性と交わりお互い気にする場面、感情移入を誘う素敵な作品でした。
現代の多様な社会、人が暮らす世の中において、どう生きていくのが正しいのか考えさせられる作品でした。
40代男性
★★★★☆星4
映画『愛の渦』は、第50回岸田國士戯曲賞を受賞した舞台劇の映画化作品です。
乱交パーティーをするために集まった男女8人の欲望渦巻く一夜を切り取った群像劇となっています。
本編123分中、裸のシーンが大部分を占めているため、終盤でみんなが服を着ている方が違和感があるのも面白かったです。
そんな異質な世界が題材なので非日常の話のように思えますが、蓋を開けてみると意外と私たち観客にも同意できる日常の光景が広がっていました。
「行為がしたくてたまらない」という条件で集まった男女ですが、本当に誰とでも行為ができれば満足というわけではないことが分かってきます。
承認欲求が高かったり、マウントを取るために他者を貶めたり、相手を露骨に選んだり…と、日常から解放されるために来たはずの場所で、日常と同じような人間関係を形成してしまっている光景に滑稽さを感じました。
基本的には登場人物の誰にも共感できないのですが、初対面の男女が一つの部屋に集められた時の気まずさや、ちょっとした会話の中に共感できる部分もあったりして、「意外と身近な人たちがこういうところに来るんだな」と妙にリアルな生臭さを感じとれる映画です。
鑑賞前はあまり好きなタイプの映画ではないと思っていたのですが、手を出してみると意外とクセになる魅力を持った不思議な映画だと思いました。
30代女性
★★★★★星5
映画を見る前に、テレビのインタビューで「服を着ている時間は本編の中でたったの10分でした!」というのを聞いて、どんな話?と興味を持ちました。
映画を見てびっくり!まさに10分もあるかな?って位にバスタオル一枚のシーンや裸のシーンばかりでした。
ただ、確かにやらしいシーンは多かったですが、艶めかしい雰囲気はなく淡々と進んでいく感じがあり内容を話しで聞くのと見るのとではすごくギャップがある話だと感じました。
相手が後腐れなく、同じ目的同士だと逆に本音を言えて喧嘩になったり、かと思うと野性的になったり…でも意外とすべての場面の全員の胸の内が読み取れる不思議な映画でした。
スタッフの携帯に子供が産まれたという知らせが入った時は、皆が楽しんでしていた行為の延長=子供は明白なのに、そのギャップがとても違和感に感じました。
40代女性
★★★★☆星4
池松壮亮さんが好きで、主演作を見漁っている時に見つけた作品です。
内容が内容なので、なかなか踏ん切りがつかなかったのですが思い切って見てみました。
そしたら窪塚洋介さんも出演していて得した気持ちになりました。
まずド肝を抜かれたのは門脇麦さんの演技です。
地味で陰気なキャラとは裏腹に、行為の際は自分の欲望を吐き出すかのような圧巻の演技でした。
お話の内容もとても良かったです。
そこで出会った人と連絡先は交換してはいけないルールを破ってでも、麦ちゃんと一緒になりたかった池松壮亮さんがとても切なかったです。
愛って何だろう、体を繋げることも愛情表現の一つなんだなあと改めて考えさせられた作品でした。
30代女性
★★★★★星5
門脇麦さんが凄まじい女優魂をぶつけた衝撃の問題作です。
個人的には、松坂桃李さんの「娼年」と対になるのでは、と思っています。
というのも、監督が同じ三浦大輔さんで、どちらも同様に舞台作品を経て映画化されています。
映画『愛の渦』はある目的があって集まった人々の群像劇で、門脇麦さんは”女子大生”、相手役の池松壮亮さんは”ニート”と呼ばれています。
名前がないのです。
その空間では、名前などには全く意味がないからです。
全編通して、殆どのキャストがほぼ服を着ていないという凄まじい作品ですが、意外なことに観る側はその状況にはすぐに慣れてしまうのです。
問題は、その先にある物語でした。
全てをむき出しにした男女の間にあったのは、動物的な欲望だったのか、それともピュアな愛に昇華していく可能性のある感情なのか。
いろんなものを脱ぎ捨てた結果、その部屋を出たときにみんなが何をどう感じたか。
彼らに起こった化学反応のような変化は、ちょっと羨ましいくらいでしたね。
50代女性
*映画「愛の渦」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
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