『青くて痛くて脆い』を徹底考察!秋好がついた嘘とは何だったのか?キャスト相関図解説【あらすじネタバレ感想評価】
2020年8月28日公開の映画『青くて痛くて脆い』。
『君の膵臓をたべたい』などで知られる人気作家・住野よるの同名人気小説を実写化した作品となっています。
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目次
『青くて痛くて脆い』を徹底考察!秋好がついた嘘の内容は2つのことを指している
考察解説①秋好がついた嘘とは何だったのか?
映画の終盤で楓は、モアイが学生たちの個人情報を企業に横流ししている情報を掴み、楓はそのことをSNSに投稿。
たちまち、ネットは大炎上し、秋好は説明会を開くこととなります。
そんな情報を聞いた楓は説明会の会場へ向かい、遂に楓と秋好は久々の再会を果たしますが、その際になぜこんなことをしたのか追求され、楓は「お前が嘘をついた」と言い放ちます。
果たして、楓が言う秋好がついた嘘とは一体何だったのでしょうか?
管理人
「世界を変える」という壮大な理想
楓は、秋好が当初「戦争を無くしたい」、「世界を変えたい」という理想を掲げていたはずなのに、立ち上げから3年が経過し、単なる就活向けの飲みサークルになってしまったことを指摘し、当初の理想とは全く違う活動になっていることについて、秋好が嘘をついたと考えています。
本来の形ではなくなったモアイを解散させて、新しく作り直すべきという考えのもとでスキャンダルをSNSに投稿したのでした。
しかし、秋好はそのことを否定し、今でも「世界を変えたい」という理想を持っていると反論します。
入学当時、単なる夢想家であった秋好は、活動を続けていくにつれて、理想だけを追い求めているのでは何も変わらないことに気付き、試行錯誤して今の形になったのだと考えられます。
秋好からすれば、何度も楓に相談を持ち掛けたにも関わらずサークルを自分から離れておいて、いきなり今の活動について批判する楓に対して憤りしかなかったと思います。
もう少し、楓が自分が不満に思っていることを活動していた当時に秋好に伝えることが出来れば、こんな事にはならなかったと思いますが、楓は他人に自分の思いを伝えることが出来る人間ではなかったため、こうなってしまうことは必然だったのかもしれません。
この炎上によって、楓が変わるきっかけになったのがせめてもの救いだと言えると思います。
「この青春には、嘘がある」というキャッチコピー
公開当時、今作は「この青春には、嘘がある」というキャッチコピーで宣伝がされていましたが、この嘘というのは、当初楓が語っていた秋好がこの世にいないという嘘と、前述した当初の理想を捨てて秋好が単なる飲みサークルを作り上げてしまったという嘘の二つのことを言っていると考えられます。
単なる青春恋愛映画では無いことを予感させるとても良いキャッチコピーだと思います。
管理人
考察解説②どっちが悪い?
サークル“モアイ”を壊そうと計画し、サークルのスキャンダルについてSNSに投稿、計画通りにモアイを崩壊させた楓。
「世界を変える」という理想を掲げていたにも関わらず、モアイを就活向けの単なる飲みサークルにしてしまった秋好。
果たして、どちらが悪いのでしょうか?
それぞれの意見について、考察していきたいと思います。
楓が悪いという意見
多くの意見が上がったのは、「楓が悪い」という意見です。
楓は、秋好が当初掲げていた「世界を変えたい」という理想を捨てて、モアイを就活向けの飲みサークルにしたことを恨み、サークルを壊すことを計画したと語っていましたが、結局のところは、楓はサークルが大きくになるにつれて自分の居場所がなくなってしまったと考え、恋心を抱いていた秋好が協力者の大学院生である脇坂と交際していると知ってから深い悲しみを負ったことがモアイを壊すことに決めた理由だと考えられます。
つまりは、全て自分の思うようにいかなかったからモアイを壊した=他者を傷つけたということになり、非常に利己的な理由であると考えられ、楓が悪いという意見につながったと考察できます。
もっともらしい意見を付け加えて自分が行ったことを正当化しようとしていましたが、他者との関わりを持ち、変化を続けてきた秋好に対し、楓は他者と極力関わりを持たず、自分の世界だけで生きてきたため、成長スピードが全く違い、楓は一人だけ取り残されているような感覚が耐えられなかったのかもしれません。
総じて楓は考えが非常に幼く、彼が圧倒的に悪いという意見が出てしまうのも仕方のないことなのかもしれません。
秋好が悪いという意見
楓の方が悪いという意見が大半ではありますが、秋好が悪いという意見も一部では挙がっていました。
まず、サークルの体制です。
個人情報を企業に流していたことについて、金銭的な授受はなく、あくまで良かれと思っての事だったと考えられますが、無断で横流ししていたのは明らかな罪であると言えます。
秋好がこの事について知っていたかどうかについては明らかになっていませんが、リーダーとしてモアイの全体についてしっかりと管理できなかったことについては、秋好は悪かったと考えられます。
続いて、楓との付き合い方について、楓はコミュニケーションが苦手で他者と極力付き合わないように生活していた人間でした。
そんな人間の心を不用意にこじ開けて、活動に参加させていたわけですから、最後まで責任をとる必要があるという意見も一部ではあり、秋好が悪いという意見につながったと考察出来ます。
住野よるさんによる原作小説では、モアイが企業からの金銭授受を受けていたかどうかについては、うやむやになっており、秋好も悪いという意見がありましたが、映画では金銭授受に関してはきっぱりと否定していることから、秋好が悪いという意見が原作に比べても少なくなったと考えられます。
考察解説③伝えたいこととは?
今作『青くて痛くて脆い』ですが、伝えたかったこととは一体何だったのでしょうか?
考察していきたいと思います。
伝えたいこと①他者と関わって生きていくことの大変さと大切さ
他者と関わって生きていくことの大変さと大切さがこの映画が伝えたかったメッセージであると考えられます。
楓と秋好の考えがいつの間にかすれ違い、離れてしまったことからも分かるように他者と関わっていくことは非常に大変です。
時には心が傷ついて辛くて夜も眠れなくなることもあるかもしれません。
しかし、その経験が大切で、傷ついた経験があるからこそ、人は他者に優しくも出来ます。
そんな他者と関わって生きていくことで大変な出来事、そして、それを乗り越えて成長していくことの大切さがこの映画では上手く表現されていると思います。
登場人物たちと同じように、これから就職を控えた学生の皆さんには特に伝わってくるものがあるのではないでしょうか。
伝えたいこと②人を噂や見た目で判断してはならない
2つ目のメッセージは、人を噂や見た目で判断してはならないというメッセージです。
当初楓と友人の董介は、モアイに参加している学生たち、特に幹部の天野を軽薄で嫌な人間たちであると決めつけていました。
交流会に参加した際に気になる女の子がいれば、バーベキューに呼んでやりたい放題しているという噂も流れており、とんでもない人物だと思われていましたが、実際に関わってみると噂は噂でしかなく、天野はお人よしで気の良い人物であることが分かり、董介も彼に心を開いていきます。
この事から、他者をよく知りもしないのに、噂や見た目で判断することがどれだけ間違ったことなのかが映画を鑑賞していると、よく分かります。
ネットの記事やテレビの報道といったニュースを鵜呑みにせず、自分自身で何事も判断する能力というものを身に着けたいものです。
考察解説④最後のセリフ
映画のラストで、楓はモアイの後継サークルの会場を後にする秋好を謝罪するために追いかけます。
その際、楓は頭の中で「ちゃんと傷つけ」というセリフを言いますが、この最後のセリフには一体どんな意味が込められていたのでしょうか?
このセリフには、これまでの人生で傷つくことを恐れて、ずっと他者と深く関わり合うことを避けてきた楓が大きく成長しているというメッセージが込められています。
管理人
人は人と関わり合うことで大きく成長をすることが出来ます。
しかし、その過程で様々な困難があり、傷ついてしまうことは多々あります。
その経験が人を成長へとつなげていくわけですが、楓は極端に自分が傷つくことを恐れており、傷つくくらいであれば、他者と関わりを持たない方が良いという信条のもとで生活をしていました。
そんな楓でしたので、脇坂の加入により、モアイが少しずつ規模が大きくなっていった際に本来の趣旨と活動がズレていっているのではないかという危機感があったのに、それをぶつけることが出来ず、結局逆恨みするようになってしまいます。
「自分が傷つけられた、自分は悪くない、自分は被害者だ」、こういった楓の考え方は、非常に幼く、これまで他者との関わりを避けてきたことの弊害であると考えられます。
そんな楓がラストでは、「ちゃんと傷つけ」と自分自身を鼓舞するように伝えており、嫌われても良いから自分の気持ちを伝えたい、秋好に謝罪したいという気持ちが込められており、今後はしっかりと他者と関わって生きていくという彼の強い意志を感じることが出来ます。
非常に屈折した大学時代を楓は過ごしてしまいましたが、遠回りしても最後に自分を変えることが出来て良かったと考えられます。
秋好が謝罪を受け入れてくれるかどうかは分かりませんが、今後楓が他者と関わり合って生きていく上で重要な気付きを今回の件でもらえると思います。
『青くて痛くて脆い』のキャスト相関図
『青くて痛くて脆い』のキャスト相関図
『青くて痛くて脆い』のキャスト・登場人物
キャスト・登場人物 | |
田端楓 役 | 吉沢亮 |
秋好寿乃 役 | 杉咲花 |
西山瑞希 役 | 森七菜 |
天野巧 役 | 清水尋也 |
本田朝美 役 | 松本穂香 |
川原理沙 役 | 茅島みずき |
前川董介 役 | 岡山天音 |
脇阪 役 | 柄本佑 |
『青くて痛くて脆い』のあらすじ
(以下、映画『青くて痛くて脆い』のあらすじです。)
『青くて痛くて脆い』のあらすじ|かつて参加していたサークル“モアイ”を壊す計画を立てる田畑楓
人と関わるのが苦手で、不用意に他人に近付かないことを信条としていた大学生の田畑楓は、キャンパスで秋好寿乃に声をかけられます。
自身とは対照的に空気を読まない言動で周りから浮いている存在の秋好のことを楓は鬱陶しく思いながらも断ることが出来ず、受け入れることにします。
自身の理想のサークルをなかなか見つけることが出来ない秋好は、サークルを作ればいいと提案されたことから「世界を変える」というテーマを掲げた秘密結社モアイを結成し、二人で活動を始めます。
それから3年後、秋好はこの世から去ってしまい、モアイは就活のために多くの学生が加入する飲みサークルのような存在になっており、企業との癒着も噂され、悪い評判も流れていました。
秋好のためにも、そんな現在のモアイを壊すため、楓は友人の薫介に協力を持ち掛け、モアイに潜入することを決めます。
『青くて痛くて脆い』のあらすじ|交流会、バーベキューへの参加、そして、明らかになる秋好の生存
薫介のゼミの後輩である本田がモアイの幽霊部員であったことから、薫介は交流会に潜入し、会場で撮影した映像を楓が会場近くのカフェで監視していました。
カフェでモアイの関係者と思われる学生たちが幹部たちが交流会で目を付けた女の子をバーベキューに呼んでやりたい放題しているという噂話を耳にします。
なんとか薫介が幹部のテンと連絡先を交換することが出来たことから、噂を確かめるために後日開催されるモアイのバーベキューに楓たちは参加することになります。
結局噂の真相は明らかになりませんでしたが、会場に秋好が現れ、楓は血相を変えて場を後にします。
実は秋好は生きていましたが、「世界を変える」という壮大なテーマを掲げて活動していた頃の秋好はいなくなってしまったことから、楓の中では、秋好は死んだも同然の存在だったのです。
『青くて痛くて脆い』のあらすじ|楓が掴んだスキャンダルにより、大炎上してしまうモアイ
かつて児童支援施設へのボランティアなどでモアイの活動に充実感を抱くようになった楓でしたが、大学院生の脇坂が活動に参加し、後に秋好と交際に発展した頃から居場所がなくなり、モアイに顔を出さなくなった過去がありました。
そんな過去を思い出し、楓は夜な夜な学校中にモアイの悪評を綴ったチラシをバラまきます。
更にモアイの内情を探っていた楓は、モアイが学生たちの個人情報を無断で企業に横流ししていた事実をつきとめます。
その情報をTwitterに投稿すると、元々モアイを良く思わない学生が多かったこともあり、たちまち炎上し、モアイに批判が集中することとなります。
炎上の責任をとって、秋好が報告会に登壇することを知った楓は会場に向かい、久しぶりに秋好と再会し、お互いの思いの竹を激しくぶつけ合うのでした。
以上、映画『青くて痛くて脆い』のあらすじでした。
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映画『青くて痛くて脆い』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『青くて痛くて脆い』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|人気小説家・住野よるさんの人気青春サスペンス小説を実写映画化
映画『青くて痛くて脆い』は、『君の膵臓をたべたい』などで知られる人気作家・住野よるさんの同名人気小説を実写化した作品となっています。
人付き合いが苦手で他人に不要に近付かないことを信条としてきた主人公・楓と正反対に空気を読まずに自分の意志のまま突き進む秋好。
二人が「世界を変える」という壮大なテーマのもと、作り上げたサークル“モアイ”が秋好がこの世界からいなくなってしまい、理想からかけ離れたサークルへと変貌を遂げてしまったことから楓がモアイを壊す計画を実行していくという青春サスペンス作品となっています。
ヒロインがこの世からいなくなってしまったという序盤の展開から、『君の膵臓をたべたい』と同じように純愛映画と勘違いした方かもいるかもしれませんが、作品が進むにつれて実は秋好はまだ生きており、当初の理想を捨てて、軽薄なサークルになってしまったこと秋好のことが許せず、彼女が楓の頭の中でいない存在になっていたということが明らかになります。
主人公の楓を演じたのは、その美しいルックスから爽やかな印象の強い吉沢亮さんですが、本作では傷つくことを恐れて他者との交流を避けてきた屈折した青年を繊細に演じています。
イベントに侵入したことにより、モアイが学生たちの個人情報を横流ししていることが明らかになり、楓がSNSにその内容を投稿すると大炎上、世間からのモアイへの風当たりが強くなってしまいます。
とうとう炎上について秋好が説明会を開くことになったと聞いた楓が会場へ向かい、遂に二人は再開することとなり、お互いの爆発した感情をぶつけ合うのですが、このシーンでは人間がお互いを分かり合うことの難しさが非常にリアルに表現されていると思います。
また、モアイが最初に掲げていた「世界を変える」という理想がどれだけ大変なことかも思い知らされてしまいます。
その後、自宅で秋好の説明会の映像を聞き、自分だけが傷ついているのではないことを思い知り、自分がどれだけ幼い考えをしていたのかを痛感し、傷つくことを恐れずに秋好に謝罪に向かうシーンで映画は終わりを迎えます。
謝罪が秋好に受け入れられたかどうかは明らかになっていませんが、傷つくことを恐れて、自分の正直な思いを誰かにぶつけることが出来なかった楓が遠回りはしましたが、成長していることが分かる前向きなラストになっていると思います。
管理人
そんな経験がある方には、共感できる部分が必ずあると思いますので、ぜひオススメしたい作品です。
『青くて痛くて脆い』のみんなの口コミ評判レビュー
★★☆☆☆星2
好きな俳優さんである吉沢亮と杉咲花が主演ということで見てみました。
映画の内容としては、本当にタイトルの通りだなという感じでした。
理想家で変わり者で大学では浮いた存在だった秋好(杉咲花)と友達になった主人公の田端楓(吉沢亮)。
自分が傷つかないように人との関わりを避けてきた田端が秋好と友達になり、2人でサークルを立ち上げ楽しそうに過ごしているところまではお互い仲間が出来てよかったねという感じで見ていられました。
しかし、サークルの仲間が増え秋好のまわりには人が集まり、「もう自分だけの秋好じゃない」となってからの田端の言動は本当に「青くて(未熟で)、痛くて(イタい)、脆い」の連続でした。
主演のお2人も脇を固める役者さん方も演技がとても上手で中だるみせずに見終えることが出来ましたが、内容を振り返ってみた時に田端の言動イタかったなあという印象しか残らなかったので少し残念だったなあと私は思いました。
30代女性
★★★★☆星4
吉沢亮が出ている映画は全て見ていたので何気なくみた作品でした。
人間の中の人を独占したい気持ちだったり人との関わり方、人の気持ちの変化が上手に描かれている作品だと感じました。
序盤は主人公は全てうまく行っているかのように見えていましたが中盤から大きな人に対しての大きな嫉妬、人の気持ちの変化や切なさをそれをどうやって克服、逃げてしまうのか、視聴者がみていても共感できる部分もあります。
映像としては綺麗で、もちろん主役の吉沢亮は安定の美しさでした。
ラストはおそらく満足いかない方も多いかもしれません。
しかし私は主人公の、どうしようもないくらい壊れてしまった姿から復活できる姿も想像できる気がしました。
人生の人付き合いについて自分自身にも当てはめて考えることのできる作品です。
30代女性
★★★★★星5
人との距離感に焦点を当ているのが上手く描かれているなと思いました。
中でも冒頭のシーンで、主人公の田端の人との接し方についての心の声は、少し理解出来る所がありました。
そして田端と純粋な一面を持っている秋好との出会い方が印象的でした。
そんな中二人でサークルのモアイを設立した時は、永遠に二人の仲が続くのかと思いきや、考え方の違いで関係性が離れてしまったシーンは想定外でした。
同時に田端がモアイに復讐をする展開になってしまったのは驚かされました。
そして田端がやった出来事で、田端と秋好の二人が言い合っていた場面は、どちらが正しいのか間違っているのかでは無くて、双方に言い分が伝わってきました。
終盤のシーンで田端が反省をした場面と、後輩達が再び立ち上げたモアイのシーンが良かったです。
人生観を学ばせてもらえる映画でした。
40代男性
★★☆☆☆星2
『君の膵臓をたべたい』の作者さんの作品ということで、どんな結末を迎えるのかとても楽しみにしていました。
大学生という大人とも子供とも取れるアンニュイな年頃まさに青くて脆い男女の友情と恋愛の境界線を描いたようなお話でした。
正直、何を伝えたいのかはよく分かりませんでした。
感動とか何か得られる感情や知識があるかと言うと吉沢亮くんが拗らせてるヤバい男だったなというぐらい。
杉咲花ちゃんのお芝居が好きで色んな作品を見てきましたが、合ってない訳ではないけどわざわざ花ちゃんを使う必要はなかったかなと思います。
吉沢亮くんのお芝居はとても良かったし、ヤバい男感が吉沢くんから放たれる雰囲気にピッタリでした。
ただもう一回見たいとは思えない作品でした。
20代女性
★★★★☆星4
凄くよい視点を持った映画。
舞台は学園だし、中心人物二人が立ち上げたサークル(モアイ)の顛末がストーリーの中心なのですが、立ち上げた当初の理想からサークルが大きくなり、当初のコンセプトとは違う乖離・変節なんかは何も成長途中の登場人物達のような人間だけに当てはまるようなことではなく、どんな組織にも普遍的なものと感じます。
従って世代関係なしに万人が非常に引き込まれるような内容となっており、良い意味でタイトルにある「青さ」だけではないと感じます。
理想から成長へとテーマが変わっていく辺りも起承転結として素晴らしいです。
余談ですが、モアイ像が立っているイースター島はどこからか島に人がいついて定住、そしてモアイ像を作り上げました。
しかし人口過密、資源不足などの理由から内紛して住民は消滅してしまったという説があります。
そんな彼らも映画に出てくるサークル「モアイ」立ち上げ時の二人のように、「ここではないどこか」みたいな理想を求めていた・・のかも知れないです。
40代男性
★★★★☆星4
大学生の青春をテーマにした作品で、性格が正反対の2人の男女の物語を描いた作品です。
楓はところどころ闇が深くて少し怖いなと感じる場面もありましたが、演じている吉沢亮さんの爽やかさで和らいでいる気がしました。
逆に、その楓の少し闇深い感じが、杉咲花さん演じる秋好の明るく天真爛漫なイメージを際立たせているように感じました。
多くの人が経験したことのあるような、リアリティのあるシーンが多いように思いました。
中でも就活のシーンがとてもリアルで、経験のある人は少し胸が苦しくなるような描写だと感じました。
サスペンスのような緊張感のある場面もあるストーリーですが、最後は自らを振り返り反省をすることで、それを活かして未来へとつながっているように思いました。
自分と向き合う大切さを感じた映画でした。
30代女性
★★★☆☆星3
私は小説を読んでから映画を見ました。
小説も映画も最初の方の導入などはめちゃくちゃ分かりやすく描かれていて「考え方は人それぞれ」だよなとか伝えたそうなメッセージのニュアンスは読み取れました。
最後の方で楓がおいていかれて寂しい気持ち的になるのは理解出来ましたが秋好への告白は謎でした。
小説で分からなかったので映像で確認しようとして映画を観ましたがそれでも私的には謎でした。
役者が凄すぎたため期待値を高くして観てしまい、見終わったあと「ふーん」という感じになってしまいました。
私の頭のレベルではまだ観れる作品ではなかったと実感しました。
最後の方は頭がこんがらがりましたが途中まではいろんな感情にさせてくれる作品でした。
一応最後までみたいと思わせられる作品ではありました。
あどけない森七菜ちゃんも見れて良かったです。
20代女性
★★★★☆星4
学生時代の自分にリンクするところもあって、めっちゃ心が痛かったです。
はじめは、ただの大学生の引きこもりというか自分の世界を生きている子の物語でよくわからなかったです。
タイトルからしてどんな話になっていくんだろうと思っていましたが、映画が進んでいく中で「青さ」と「痛み」の意味が紐解かれていき、胸がぎゅっと締め付けられる感じがしました。
主人公は真面目で優しいけれど、どこか壊れているような姿がリアルで、途中からは気持ちに寄り添いながらみていました。
また「脆さ」っていうのが、まさに自分もそうだなと感情が揺れ動く瞬間が何度もありました。
自分と向き合わせられるような感覚があって、すごく辛くなるときもあったけど考える時間を与えてもらえてよかったなと思います。
登場人物の間で交わされる言葉や行動が、まるで本当の自分をさらけ出すことが怖いみたいに見えて、その不安や迷いが痛いほど伝わってきました。
でも、そんな中で少しずつ前に進もうとする姿勢に希望を感じたりもして、最終的には「なんとかなるかも」って思える部分もあって、どこか救われた気持ちになりました。
全体的に青春っていうものが持つ一瞬の脆さや、傷つきやすさをものすごくリアルに描いているなと感じました。
登場人物たちの心情が学生時代の自分にもピタリと重なるところが多かったです。
やっぱり学生って、まだ自分をよく分かっていないところがあって、どうしていいか分からないまま日々を過ごしてるんだよなって、大人に近づいているけどできないことも多くもどかしさやフラストレーションを感じることって多いよなって懐かしさもありました。
主演の吉沢亮さんが丁寧に演じられているので、全体的に見やすく感情移入もしやすくて、学生とその親御さんに見て話す機会になればいいなと感じました。
20代女性
*映画『青くて痛くて脆い』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
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