『最強のふたり』でなぜ介護を辞めたのか?モデルとなった人物の現在や実話解説
2012年9月1日、日本公開の『最強のふたり』。
フランスでの観客動員数3位を記録し、日本でも興行収入16億円を超えるフランス語映画では歴代1位の言わずと知れた名作です。
頸椎を損傷し車椅子生活を送る大富豪の老人と、スラム街出身の移民の青年。ふだんなら出会いそうにない二人が、青年が老人の介護者となったところから交流を深めていきやがて「最強のふたり」となっていく実話を基にしたヒューマン・コメディです。
『最強のふたり』の口コミ評判レビューには、
- もう古典の領域に入れてもいい名作
- フランス映画らしくないフランス映画
- 最後にはほろりと泣かされてしまう
- とても清々しい気持ちにしてくれる
- 劇中曲も全体を通して素敵
- 思っていた以上に良い作品
- 観終わって爽やかさが残る映画
- 本当に観て良かったと感じた
という声が多数集まっています。
- 『最強のふたり』でなぜドリスはフィリップの介護を辞めたのか?
- 『最強のふたり』でモデルとなった人物の現在や実話解説
- 『最強のふたり』のあらすじ
- 『最強のふたり』の感想評価
- 『最強のふたり』のみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
もし、まだあなたが一度も映画『最強のふたり』を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
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目次
最強のふたり|なぜドリスはフィリップの介護を辞めたのか?モデルとなった人物の現在や実話解説
なぜドリスはフィリップの介護人を辞めたのか?
事故で車椅子生活を送る富豪のフィリップと彼の介護人となった貧民街出身の移民・ドリス。
何もかもが違うふたりでしたが、フィリップを哀れまずひとりの人間として接するドリスの姿勢が信用に繋がり、その雇用関係および友情はとても上手くいっていました。
しかし、物語が進む中でふたりに突然の別れが訪れます。
では、なぜドリスがフィリップの介護人を辞めたのか?ということについてまとめていきます。 管理人
結論から言うと、ドリスは家族のために仕事を辞めました。
その決断には、ドリスの複雑な家庭環境が影響しています。
ドリスは8歳の頃、子供がいなかった叔母夫婦の養子になりました。
しかしその後、叔母である養母に2人子供ができます。
さらに叔父が亡くなり、再婚した養母が子供を産んだため、義理の弟妹が大勢いる家庭で育ったのです。
そんなドリスには、悪い不良仲間とつるんでは怪我をしてくる弟(血縁上は従兄弟)のアダマがいました。
ある時、アダマが兄を頼ってフィリップの屋敷に逃げ込んできます。
薬の取引でヘマをやらかし、とうとう薬の売人に絞められたようでした。
弟のことや家に残してきた家族を心配しつつも、介護人の仕事があるため家に帰ることのできないドリスの姿を見たフィリップは、ドリスに仕事を辞めて家族のもとに帰るよう告げ、ドリスもそれに従います。
元々フィリップは、若く健康で将来の可能性が十分にあるドリスが自分の介護人の仕事を一生するのは勿体無いと思っていたのだと思います。 管理人
「この仕事は君が一生かけてする仕事ではない」というフィリップのセリフがそのことを物語っています。弟の話はドリスの人生のためのいいきっかけだと考えたからこそ出た言葉であると言えます。
実際のドリスがフィリップの介護人を辞めた理由
映画では、ドリスの弟が兄に助けを求めに来たことがきっかけで、家庭問題の解決を優先させるために介護人の仕事を辞めたことになっています。
しかし、ドリスのモデルとなったアブデルの話は全く違います。 管理人
アブデルはフィリップと共にモロッコに移住しています。そして現地の女性と恋に落ち、彼女との将来について考えるようになりました。
そんなドリスの姿を見ていたフィリップの方から、彼の将来を考え、アブデルに契約解除を言い渡したそうです。
また、映画ではほんの1年程しか雇われていなかったように見えます。
しかし、実際は2004年に契約終了となるまで10年間に渡ってフィリップの介護人をしていました。
そのため、ドリスの家庭問題による解雇の流れは映画用に作られたフィクションとなっています。 管理人
モデルとなった人物や実話解説
実話が元となっている映画『最強のふたり』。
ドキュメンタリー映画ではないため完全なノンフィクションではなく、映画と実際の内容では違う点がいくつかあります。
そこで、映画と実話の内容の違いを原作の『Le second souffle(邦題:A second wind)』や、ドキュメンタリー映画の内容を元に解説していきます。 管理人
現実でも大富豪のフィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴ
2001年、フランスで『Le second souffle(邦題:A second wind)』という本が出版されました。
「第二の呼吸」というタイトルのその本は、大富豪フィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴの自叙伝で、彼の生い立ちから始まり、1993年のパラグライダーの事故で首から下が麻痺し42歳から車椅子生活を余儀なくされたことや、最愛の妻の闘病と死、介護人のアブデル・ヤスミン・セローとの出会いについて書かれています。
この著者のフィリップが映画のフィリップのモデルとなった人物で、介護人のアブデルがドリスのモデルとなっています。 管理人
貴族の末裔であり実業家でもあるフィリップのご先祖様はナポレオンとも繋がりがあったそうです。
そのエピソードだけでもフィリップの家柄の凄さが伺えます。
本が話題となり一躍有名人となったふたりは、翌年の2002年にフランスのテレビ番組『Vie privée, vie publique』に出演しました。
この番組の司会者でジャーナリストのミレイユ・デュマはふたりに強く興味を抱き、2003年にふたりの関係性に焦点を当てたドキュメンタリー映画『À la vie à la mort』を制作します。
そして、このドキュメンタリー映画に感銘を受けたエリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ監督が映画化を熱望し、2011年『最強のふたり』の公開へと繋がるのです。
フィリップの元へは既に山のように映画化のオファーが来ていました。
しかし、トレダノ&ナカシュ監督の熱意溢れる説得を受け、コメディ映画として制作することを条件にOKを出しました。
アブデルが映画でアフリカ系の黒人・ドリスになった理由
映画のフィリップは現実のフィリップにほぼ忠実に描かれています。
一方で、ドリスは映画ではアフリカ系の黒人移民として描かれています。
しかし、現実のドリスはアルジェリア出身のイスラム系で、名前もドリスではなくアブデルです。
なぜドリスだけこのように脚色が加えられているのかというと、エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ監督が映画化するにあたって、以前から目をかけていたコメディアンで俳優のオマール・シーのためにドリス役を当て書きしたからです。
そのため、オマールの生い立ちに合わせてキャラクターの書き換えが行われました。
実際、オマールとドリスの境遇はかなり似ています。 管理人
両親がそれぞれ移民のオマールは、移民が多く貧しい人々が暮らす公営住宅地帯であるパリ郊外のイヴリーヌ県トラップ出身で、8人兄弟の4番目として育っています。
そのためか、実家に顔を出したドリスが兄弟たちの世話をするシーンは手慣れている雰囲気を感じました。
ドリス役を演じるためオマールは10kgの減量と肉体改造で映画『最強のふたり』の撮影に挑み、セザール賞(フランス版のアカデミー賞)で主演男優賞を受賞し、映画俳優としての地位を確固たるものにしました。
ちなみに実際のアブデルの生い立ちや生活は、映画のドリスとは比べ物にならないほど荒んだもので、ほとんど浮浪者のような暮らしをしていたそうです。 管理人
フィリップの前妻・ベアトリス
映画ではフィリップの最愛の妻であるベアトリスは、ドリスが介護人の面接のためにフィリップの屋敷を訪れた時点で既に亡くなっている設定でした。
ですが、実話では彼女が癌で亡くなったのはアブデル(ドリス)が屋敷に来てから4年目の1996年5月となっています。
フィリップの自叙伝では学生時代の出会いから情熱的な恋愛、度重なる死産や不妊治療の末に養子を迎えたこと、フィリップの事故と妻の闘病生活等が細かく綴られています。
逆に、アブデルに関する描写がわずかに感じるくらいです。
映画『最強のふたり』はふたりの友情に焦点を当てたストーリーとなっているため、あえてベアトリスの設定を変更したのでしょう。 管理人
ドリスとフィリップの現在
ドリスとフィリップが現在どのような生活を送っているのかについては、映画『最強のふたり』のエンドロールで、本人たちの映像が流れる直前にほんの少しだけ明かされます。
それによると、フィリップのモデルで大富豪のフィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴは現在パリからモロッコに移住しており、現地で再婚して新しい家族と共に生活しています。
前妻との間には残念ながら子供に恵まれませんでしたが、現在は2人の娘の父親となっています。
また、ドリスのモデルとなったアブデル・ヤスミン・セローは、現在ある会社の社長をしており、結婚して3人の子供の子宝に恵まれているそうです。
彼らは今も深い絆で結ばれているという言葉で締めくくられていました。 管理人
パリ在住だったフィリップがなぜ現在モロッコに移住したのかについてですが、介護人のアブデルが、フィリップの身体に湿気がよくないということに気付いたのがきっかけだったそうです。
そのため、少しでも過ごしやすい環境の場所を探したところ、平均気温が25度かつ湿度の低いモロッコが移住先の候補地として上がり、結果的にふたりで移住を決めたとのことでした。
移住先となったモロッコで、フィリップは再婚相手になる運命の女性と出会ったそうです。
つまり、映画本編で描かれていた、パリに住んでいた頃のフィリップと半年前から手紙のやり取りをしていて映画のラストにダンケルクで待ち合わせた文通相手の女性・エレノアは、映画用にかなり脚色された人物だったようです。 管理人
一方のアブデルも、フィリップと同じく現地の女性と恋に落ちました。
そんなアブデルの姿を見たフィリップは、彼の将来のために10年もの間に渡って介護人を務めたアブデルとの契約を解消し、2人はそれぞれの道を歩むこととなります。
その後、アブデルはビジネスで大成功を収め、現在も企業の社長として働いています。
フィリップの元で教養や立ち振る舞いを学んだ経験が活かされているのかもしれないと考えると胸が熱くなりますね。 管理人
さて、最後に現在のフィリップとアブデルの関係についてですが、ふたりは今も交流があり、『最強のふたり』のパリのプレミア試写会にはふたり揃って会場に駆けつけるほどの仲の良さを見せていました。
映画を観たフィリップは感極まって号泣し、「今わたしは両手で拍手しているよ」と監督に伝えたというエピソードが語られています。
今もなお続くふたりの友情に盛大な拍手を送りたいです。
『最強のふたり』のあらすじ
(以下、映画『最強のふたり』のあらすじです。)
『最強のふたり』のあらすじ|正反対のふたりの出会い
パリの富豪に住む白人男性のフィリップは、事故で首から下が付随となり、介護人を探しています。
気難しい性格のため、これまで雇った介護人は皆数日で逃げ出していました。
そんな中、若い黒人男性のドリスが面接にやって来ます。
ドリスは採用される気はなく、失業保険の給付金を受けるため不採用の証明としてサインが欲しいと言います。
その遠慮のない物言いを気に入ったフィリップは、試用期間として1ヶ月間住み込みでドリスを雇うことにしました。
『最強のふたり』のあらすじ|ただの介護人から相棒へ
豪華な部屋を与えられたドリスは喜びますが、普段の介護から排泄の補助まで、想定外の業務に悪戦苦闘します。
また、フィリップの友人がドリスの素性を調べたところ、半年前まで宝石強盗の罪で服役していたことが発覚します。
しかし仕事は雑ではあるものの、自身を哀れんだり特別扱いすることなく、ひとりの人間として接するドリスをフィリップは信用すると言いました。
その後、問題なく試用期間が終了し、ドリスは晴れて本採用となります。
『最強のふたり』のあらすじ|文通相手
フィリップが文通相手のエレノアとの手紙を秘書に代筆させている姿をもどかしく感じたドリスは、勝手に彼女に電話します。
それ以来、通話がフィリップの日課となりました。
そんなある日、エレノアから写真が欲しいと言われます。
最初は障がい者と分かる写真を送ろうとしたフィリップでしたが、直前で事故前の写真と差し替えました。
すると彼女から「パリに行くので会いたい」と返事がきます。
以上、映画『最強のふたり』のあらすじでした。
果たして、障がいを隠したままエレノアに会うのか?
結末を知りたい方は、実際に映画を見てみることをおすすめします。
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『最強のふたり』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『最強のふたり』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|「触れられない人」から「最強のふたり」へ
映画『最強のふたり』は事故で頸髄損傷になり、首から下が動かせなくなった富豪の白人男性と、彼の介護人となった貧困層の移民の無骨な若者との交流を描いた実話ドラマです。
ときに不謹慎なジョークを飛ばし合う2人の掛け合いが本当に面白くて、いつまでもこのやり取りを眺めていたいと思いながら鑑賞していました。
富豪のフィリップには半年間文通をしているエレノアという女性がいます。
写真を送って欲しいと言われたフィリップは、介護人のドリスの薦めで一度は障がい者だと分かる写真を送ろうとしましたが、結局は事故前の写真に差し替えました。
すると、「今度パリに行くので会いたい」と返事が届きます。
ドリスが選んだコーディネートで待ち合わせの店に着いたフィリップですが、やはり自分が障がい者だと知られることに怖気付いてしまい、結局デートをドタキャンしてしまいます。
自分をひとりの人間として接してくれたドリスの存在に勇気づけられつつも、これまで散々人から哀れまれてきたフィリップが臆病になるのも無理はないと思わせられる展開でした。
管理人
フィリップはドリスを電話で呼び出すと飛行機でパリを離れ、旅先でパラグライダーを楽しみました。
邸宅に帰った2人を待っていたのは、トラブルを抱えて兄を頼りにやって来たドリスの弟でした。
ドリスから実家の問題を聞いたフィリップは、ドリスの人生のために彼の解雇を決めます。
ドリスの後任となった介護人は使い物にならず、ある夜フィリップは発作を起こしてしまいます。
急遽呼ばれたドリスは、発作を落ち着けるため夜のドライブに出かけました。
このシーンが映画冒頭5分の名シーンに繋がるのです。
管理人
猛スピードを出していたため警察に止められると、フィリップが障がい者であることを巧みに利用して警察を丸め込み、パトカーに先導されながら車内でアース・ウィンド&ファイアーのセプテンバーをかけてノリノリでドライブする2人の様子に、見ているこちらもワクワクさせられました。
警察とのカーチェイスを楽しんだ2人は、海辺のレストランに入ります。
そこでドリスは、フィリップの邸宅で初日に盗んだ卵型のオブジェを返し、「デートの相手がもうすぐ来る。今度は逃げるな」と告げ、店の外へと出ていきました。
すると、困惑するフィリップの前に文通相手のエレノアが現れます。ドリスの粋な計らいで、エレノアとのデートが実現したのでした。
映画は、フィリップの笑顔を見届けたドリスの後ろ姿を映しながら、フィリップとドリスの実在のモデルとなった人物がそれぞれ幸せな家庭を築いていることを紹介して幕を閉じます。
管理人
『最強のふたり』というタイトルは、原題を日本語に訳したものではなく、日本版独自のタイトルです。
原題はフランス語で『Intouchables』となっており、直訳すると「触れられない」という意味になっています。
本来ならば触れ合うはずのなかった富豪のフィリップと、貧民層のドリスの2人の関係性を表すのにぴったりな言葉なのですが、実は「触れられない」という意味の他に、「触れてはいけない人」という意味も持っています。
介護人の面接に来た候補者たちがフィリップの障がいを見て、どこか腫れ物に触るような態度で接していたり、移民であるドリスがフィリップの友人から出自を探られていたように、世間がどのような目で2人を見ているのかが示されているのです。
原題の「触れられない、触れてはいけない人」という立場をきっかけに出会ったフィリップとドリスでしたが、お互いの人生にいい影響を与え合いながら、2人でいれば何でもできると思える相棒になったという意味では、『最強のふたり』というタイトルがとてもしっくりときました。
管理人
なので、日本版のタイトルを『最強のふたり』にしたのは大正解だったと思います。
このように映画『最強のふたり』は、障がいや差別、移民問題や貧困といったシリアスなテーマを扱ってはいますが、正反対な2人がお互いを高め合いながら人生を豊かにしていくポジティブなストーリーとなっています。
元気や勇気を貰いたいときにぴったりの映画だと言えるでしょう。
『最強のふたり』のみんなの口コミ評判レビュー
『最強のふたり』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「疲れている時や落ち込んでいる時にも元気をくれる明るい作品」「フランス映画の暗さや難解な言い回しはなく、さくっと見れる1本」「ラストシーンはドリスの人柄が出ていて素敵で心温まった」「内容はとても素晴らしいものの堅苦しくないハッピードラマなので、誰もが観られる作品」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★★星5
人生の中でも指三本に入る、大好きな映画です。
わたしも10代で病気になり、勉強や部活、恋愛や進学、全て諦めていた時期がありました。
そんなときに寄り添ってくれた男性が、この映画の主人公にそっくりで、この映画を見るたびに、あの地獄のような日々の中で自分を人として大切にしてくれた彼のことを思い出します。
この世界でたった一人でも、自分を信じ、対等に接してくれる人がいるだけで、人は生きてゆけるんですよね。
病気や障害をテーマにした映画は沢山ありますが、この映画の素晴らしいところは、「支える/支えてもらう」ではなく「支え合う」がテーマのところです。
そして、それは私たちが家庭の中や仕事場でつい忘れがちだけど、とても大事なことであることを教えてくれます。
30代女性
★★★★★星5
『最強のふたり』は定期的に何度でも見返したくなるフランス映画です。
体が不自由な大富豪のフィリップと将来に希望を見出せない失業中のドリスの、お互いに抱えた辛さや悲しみを気遣いあって雇用関係を超えてかけがえのない友人になっていく過程が軽妙なテンポで描かれるので、とても清々しい気持ちにしてくれます。
劇中曲も全体を通して素敵で、そして序盤に流れるEarth Wind& FireのSeptemberがなんとも印象的で胸が熱くなります。
美術館で現代芸術を見て自分にも描けるとドリスが描いた絵画をドリスを馬鹿にしたフィリップの知人に、新進気鋭の芸術家の絵画だと高額で売った皮肉っぽいシーンが特にお気に入りです。
30代女性
★★★★★星5
この映画は予告を見た時からずっと観たいと思ってました。
なかなか映画館では忙しく、結局、観に行くことができませんでした。
絶対観たい!と思った作品だったので、題名を忘れない為に携帯のメモにずっと保存してました。
だいぶ経って、何年か後に、たまたまテレビこの映画をしていたので、観ることができました。
思っていた以上に良い作品で、笑いと感動!感動ばかりでもなく楽しく笑いもある映画が大好きなので、良かったです。
もし、家族や友達に進めるなら、『最強のふたり』はおすすめする作品です。
観終わった後もしばらく、面白かった〜という余韻が大好きです。
この感想を書いている間も思い出し、もう一度見たいなと思ってしまう作品です。
見てない人は絶対見てみて!大好き作品です。
50代女性
★★★★★星5
観終わって爽やかさが残る映画でした。久しぶりですこんな感じの映画に出会ったのは。
一番印象的なシーンはフィリップの誕生日に鈍重なクラシックの演奏があるのですが、ドリスはいつものようにがさつで演奏を遮るような人に聞こえる声で話しています。
ひとしきり演奏が終わった後にドリスがアース・ウィンド&ファイアーのセプテンバーをかけ、踊り始めると、先ほどのクラシックと時とは別人のように皆体を動かし、楽しげに踊りだします。
ドリスのダンスが軽快でリズミカルでかっこよく、自然と体が動き出します。
「みんなあんな重苦しい音楽よりもこっちの方がいいだろ?」とでも言わんばかりです。
誕生日の参加者も白眼視していたこの黒人の若者に一目置いた瞬間でした。
40代男性
★★★★★星5
宣伝のチラシの車椅子を押してるにこやかなふたりの姿が気になり、約5年前にサブスクで視聴しました。
概要欄から実話を元にした、ヒューマンコメディという内容を理解し、いざ視聴。
気難しいフィリップと粗雑なドリスのやり取りを軽やかにコメディとして見ることが出来つつ、移民等が抱える貧困問題についても触れており、約2時間の作品でしたが飽きることなく観ることが出来ました。
特に音楽がとても良く、フィリップとドリスの音楽に関するやり取りが私は見ていて好きなシーンでした。
私はリメイク版である人生の動かし方(英)やアップサイド(米)についてはまだ視聴していませんが、原作が面白かったので機会が有れば見てみたいと思います。
30代男性
★★★★★星5
『最強のふたり』は、大富豪の障がい者と黒人の介護人の交流から芽生える関係性についての物語です。
黒人の介護人であるドリスは、障がい者を障がい者として扱わず、大富豪の障がい者であるフィリップのことも障がい者としてではなくフィリップのことを1人の人間として接しており、介護人と障がい者というよりは1人の人間と1人の人間としての関係性を大切にしているということがとても印象的でした。
この映画を観た中で特に印象に残ったことは、障がいがあったとしても1人の人間として人生を楽しく生きる権利があり、それを障がい者だからというカテゴリーによって排除してはならないということです。
ドリスはそのような偏見や垣根がなかったため、フィリップに対して新たなる経験や道に導くことが出来ただけではなく、フィリップ自身もドリスのことを気に入ったのだなと感じました。
この映画を観た私自身も、考え方や接し方について改めて学ぶことができた映画だったので、観て良かったと感じました。
20代女性
★★★★★星5
何かキッカケがなければ絶対に交わることの無かった2人がお互いを認めて、支え合っていく様子は本当に“最強のふたり”でした。
感動モノかな?とおもっていましたが、どちらかと言うと前向きになれる作品かなと。
車椅子だから、障害があるから、貧乏だから、仕事が無いから…と言って何でも決めつけて行動しないのははよくないし、それでは人間は成長していかないなあと考えを改めさせられました。
他の人なら車椅子だから…障害があるから…と思って遠慮しちゃうことも笑に変えて表現できるドリスは素敵だし、お互いが生きる世界を感じて距離が縮まっていく姿は微笑ましかったです。
ラストシーンはドリスの人柄が出ていて素敵で心温まりました。
40代女性
★★★★★星5
『最強のふたり』は、車いすの富豪フィリップと、彼の介護者になったスラム出身の黒人青年ドリスの友情を描いたヒューマン・コメディです。
実話に基づいての物語で、この映画の魅力は正反対の境遇にある二人が互いに偏見や先入観を持たずに人間として対等に接する姿にあります。
ドリスはフィリップを障害者としてではなく、一人の男性として扱い、彼の心に火を灯します。
フィリップはドリスの素直で自由な性格に惹かれ、彼に新しい世界を見せてもらいます。
二人のやりとりは笑いあり涙ありで、観ているこちらも心が温まります。
特に印象的だったのは、オペラに連れて行かれたドリスが退屈そうにしているシーンです。
フィリップは彼にアース・ウィンド・アンド・ファイヤーの曲をかけてあげると、ドリスは思わず立ち上がって踊りだします。
その姿を見たフィリップも笑顔になります。
このシーンでは、二人の違いが障害ではなく、楽しみになっていることが伝わってきます。
二人の演技も素晴らしく、特にオマール・シー演じるドリスの魅力に引き込まれました。
この映画を見ると、人生に希望や勇気が湧いてきます。
最終的にはお互い別々の道を選びますが、それも1つの答えなのかなと思いました。
40代男性
*映画『最強のふたり』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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