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『戦場のメリークリスマス』の海外の反応は気持ち悪いやグロいとの声多数?あらすじネタバレや感想評価も

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1983年5月28日、日本公開の映画『戦場のメリークリスマス』。

大島渚監督の「話題作」であり「問題作」です。

1942年、太平洋戦争で日本が統治していたインドネシアのジャワ島にあった捕虜収容所を舞台にする日本陸軍の軍人と、イギリス陸軍将校の関係性を描いています。

既に大島監督、デヴィッド・ボウイ、坂本龍一が亡くなり、残るはビートたけしとなりましたが…若き日の、まだお笑いのイメージが強烈にあったビートたけしの今とは異なるインパクト、後に繋がる奇才ぶりを感じる作品です。

既に古典となり、若い世代にはなじみのない作品かもしれませんが、当時の歴史を含めて多くの人に知って欲しい映画です。

映画『戦場のメリークリスマス』の口コミ評判レビューには、

  • 映画音楽が最高
  • 少しストーリーが難しい
  • 深く惹きつけられる映像美
  • 時代背景を知らないと面白くないと思う
  • 音楽も世界観もどこか寂しく、美しい映画
  • 人の愛と別れを描いた、見事な名作
  • 役者陣が豪華
  • 坂本龍一氏の音楽が素晴らしい

という声が多数集まっています。

この順番でチェック
  • 映画『戦場のメリークリスマス』海外の反応は?「気持ち悪い」「グロい」などの声について解説考察
  • 映画『戦場のメリークリスマス』のあらすじ
  • 映画『戦場のメリークリスマス』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

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映画『戦場のメリークリスマス』の海外の反応は?「気持ち悪い」「グロい」などの声について解説考察

『戦場のメリークリスマス』の海外の反応

映画『戦場のメリークリスマス』は、1976年発表の『愛のコリーダ』が国内外で高く評価を受けた大島渚がメガホンをとり、日本、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの合作映画として制作され、世界各国で公開されました。

俘虜収容所という極限の環境の中で生活する軍人たちの国境を超えた友情や性別を超えた愛、それぞれの思いを繊細に描き、海外でも高く評価された映画『戦場のメリークリスマス』は、世界でもっとも有名な映画祭と言われる第36回カンヌ国際映画祭にも出品されました。

惜しくもグランプリは逃したものの海外の批評家から高い評価を受けました。

管理人

ハラ軍曹を演じたビートたけしは後に映画監督として国際的な評価を受けることなりますが、当時はコメディアンのイメージの方が強かったです。

なので、エンディングで「メリークリスマス、ミスターロレンス」とロレンスに言うシーンに関しても、国内ではネタにされてしまうことが多かったのですが、海外では高い評価を受けました。

2012年にはカンヌ映画祭、ベルリン国際映画祭と並んで世界三大映画祭と言われる第70回ベネチア国際映画祭にクラシック部門として上映され、再評価を受けており、公開から40年経った現在でも海外に根強いファンがいる作品となっています。

また、高橋幸宏、細野晴臣と結成したバンドYMOで国際的な評価を集めていた坂本龍一が劇中の音楽を担当しており、高い人気を集める有名な主題曲とともに高い評価を受け、映画『戦場のメリークリスマス』で日本人として初の英国アカデミー作曲賞を受賞する快挙を成し遂げました。

坂本龍一はその後、1987年公開の『ラストエンペラー』で日本人初のアカデミー作曲賞を受賞し、現在も国際的な評価を集めています。

管理人

当時『レッツダンス』の大ヒットによって世界的なロックスターとして人気絶頂であったデヴィッド・ボウイが出演していることもあり、彼のファンであり、『ダークナイト』や『インターステラー』の監督であるクリストファー・ノーランは「デヴィッド・ボウイのカリスマ性を捉えることに成功した稀有な作品」と高く評価をしています。

2013年に大島渚監督、2016年にデヴィッド・ボウイ、そして、2023年3月には坂本龍一が惜しくも亡くなってしまいましたが、彼らの類まれなる才能が集結し、作り出された映画『戦場のメリークリスマス』は今後も世界中で評価されていくこととなるでしょう。

『戦場のメリークリスマス』が気持ち悪い、グロいとの声について

巨匠・大島渚が第二次世界大戦中のジャワ島 日本軍俘虜収容所を舞台に軍人たちの交流を描いた映画『戦場のメリークリスマス』。

作品の中身を高く評価する声がある一方、「グロい」、「気持ち悪い」という感想を持つ方もいます。

そこで、なぜそういった感想を持つ方がいるのか、理由を考察してみました。

管理人

「グロい」という感想があるのは、際どいシーンもあるから?

まず、「グロい」という感想についてですが、映画『戦場のメリークリスマス』は一応戦争を題材にした映画ではあるものの、従来の戦争映画のように戦闘シーンや激しい銃撃シーンなどは一切nいため、スプラッターホラーのように血があふれ出すようなグロテスクなシーンというのはありません

ただ、映画の冒頭で朝鮮軍属のカネモトが切腹しようとするシーンや、カネモトに犯されたオランダ兵の俘虜がカネモトが切腹すると同時に舌を噛み切って自害するシーン、そして、ヨノイ大尉の心を惑わすジャック・セリアズを殺害しようとした罪で兵士が切腹するシーンなど自害するシーンが描かれています。

そう行ったシーンが、グロいという感想につながったのだと思います。

管理人

前述したように、視覚的にそこまでグロテスクというわけではありません。

ただ、自害するシーンが生々しく描かれているため嫌悪感を感じる方もいるはずなので、鑑賞する際は注意が必要です。

「気持ち悪い」という感想があるのは、同性愛を描いているから?

そして、「気持ち悪い」という感想についても考察して行きます。

映画『戦場のメリークリスマス』は戦争映画であると同時に禁じられた同性愛を描いた作品でもあります。

作品で明言されることはありませんが、坂本龍一演じるヨノイ大尉は、英国軍少佐のジャック・セリアズを一目見た時からその美しさの虜になってしまい、軍人として許されることのない敵国の同性の男に恋をしてしまった自分の葛藤することになります。

映画の終盤では斬りかかろうとするヨノイ大尉にジャック・セリアズが立ちはだかり、彼を抱きしめキスをする刺激の強いシーンもあり、同性愛について抵抗がある方の中には嫌悪感を感じる方もいるでしょう。

そのようなシーンが、気持ち悪いという感想につながったのだと思います。

管理人

ヨノイ大尉を演じた坂本龍一は作品でアイメイクを行っており、男性が化粧をするという行為について抵抗がある方も多かったと予想できます。

現在はLGBTの方への理解も社会的に深まっていますが、映画『戦場のメリークリスマス』が公開された1983年当時はLGBTの方について理解をしている方が少なく、現在よりも「気持ち悪い」という感想は多かったと思います。

そういった時代に同性愛について描いた映画『戦場のメリークリスマス』が公開から40年以上経った現在でも高く評価されるのは、必然的なことなのかもしれません。

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『戦場のメリークリスマス』のあらすじ

以下、映画『戦場のメリークリスマス』のあらすじです。

『戦場のメリークリスマス』のあらすじ|俘虜収容所に現れた英国軍少佐ジャック・セリアズ

ジャワ島にある日本軍の俘虜収容所にて軍曹のハラは、昨夜朝鮮軍属のカネモトをオランダ兵の俘虜デ・ヨンを犯した罪で処刑しようとしていました。

処刑の証人としてハラに呼び出された英軍中佐のロレンスは、なんとか止めようとしますがハラは聞き入れません。

騒ぎを聞きつけたヨノイ大尉が処刑をやめさせ、カネモトの処遇は後日決まることになりました。

その日、収容所には新たな俘虜である英軍少佐のジャック・セリアズが加わります。

軍人の中の軍人と評価されるセリアズの魅力にヨノイ大尉はすぐに魅せられ、衰弱していたセリアズに手厚い治療を治療班に命じるのでした。

『戦場のメリークリスマス』のあらすじ|セリアズに魅了されていくヨノイ大尉

俘虜長のヒックスリーはヨノイからの名簿提出といった情報提供を拒み続け、日本軍と友好な関係を築いているロレンスに名簿提出を引き伸ばすように命じます。

ヨノイはセリアズに魅了されて以来、周りの軍人から心配されるほど様子がおかしくなりセリアズの型破りな行動に飲まれていきました。

カネモトが処刑として切腹することが決まり、切腹が実行されますが俘虜のデ・ヨンも舌を噛み切って自害してしまいます。

状況を重く見たヨノイは俘虜たちの48時間の外出禁止と断食を命じますがセリアズは命令に反して花を食べ俘虜たちを扇動します。

セリアズを庇いきれなくなったヨノイはセリアズを独房に閉じ込めます。

また、ロレンスも身に覚えのない無線機を持ち込んだ罪で独房に入れられました。

『戦場のメリークリスマス』のあらすじ|処刑を目前に控えるジャックとロレンス

日本軍の従卒がセリアズの独房に侵入し、殺害をしようとしますが間一髪で逃げることに成功し、ロレンスとともに脱出を試みますが刀を持ったヨノイが二人の前に立ちはだかります。

ですが、ヨノイにジャックを斬ることは出来ませんでした。

従卒はヨノイを惑わせるセリアズが気に食わず、ヨノイの身を案じてセリアズを襲ったのでした。

無線機を持ち込んだ罪でセリアズとロレンスは処刑されることが決まります。

隣り合った独房に入れられたセリアズとロレンスは、それぞれに過去の思い出や忘れられない罪について語り合うのでした。

以上、映画『戦場のメリークリスマス』のあらすじでした。

果たして、ジャックとロレンスはどうなってしまうのか?

結末が気になる方は映画『戦場のメリークリスマス』を今すぐ観ることをオススメします。

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『戦場のメリークリスマス』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

以下、映画『戦場のクリスマス』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。

感想評価(※ネタバレ有)|俘虜収容所を舞台に極限下にいる男たちの交流を描いた異色の戦争映画

映画『戦場のメリークリスマス』は、第二次世界大戦中の1942年、ジャワ島にある日本軍俘虜収容所を舞台に軍人たちの交流を描いた戦争映画です。

監督を務めたのは、『愛のコリーダ』や『愛の亡霊』などで国際的な評価の高い大島渚監督です。

大島監督は『愛のコリーダ』ではその過激な性描写で世界中に凄まじいインパクトを与えましたが、映画『戦場のメリークリスマス』でも日本の黒歴史とも言える俘虜収容所の実態について描き国際的な評価を受けました。

ストーリーは俘虜収容所にて朝鮮人日本兵がオランダ兵捕虜を犯し、軍曹のハラから切腹を命じられるという衝撃的なシーンからスタートします。

軍曹のハラを演じたのは当時コメディアンとして凄まじい人気を誇っていたビートたけしですが、彼の粗暴な演技は良くも悪くも純粋すぎるハラというキャラクターにマッチしており、ハマり役だと思います。

管理人

駆け付けたヨノイ大尉によって場は納められました。

しかし、ヨノイは新しく収容所に英国軍少佐のジャック・セリアズが加入したことにより、いつの間にか彼の魅力の虜になってしまいます。

ジャック・セリアズを演じたのは公開当時『レッツダンス』の世界的ヒットにより国際的なロックスターとして活躍していたデヴィッド・ボウイです。

そのダンディな美しさは今観ても新鮮にかっこよく魅力的に感じます。

管理人

死を顧みずに日本軍に対して反抗的な態度をとるセリアズについてヨノイは悩まされます。

しかし、セリアズに恋のような感情を描いてしまい、思うように対応を取ることが出来ません。

そのため、部下たちも、そんなヨノイの姿に戸惑うようになっていきます。

セリアズに悩まされるヨノイを演じたのは映画『戦場のメリークリスマス』が映画初出演となった坂本龍一で、セリアズへの許されない愛に混乱し続けるヨノイの姿を見事に演じています。

管理人

やがて、ジャックは英国軍中佐のロレンスとともに身に覚えのない無線機の持ち込みの罪で処刑されることが決まります。

隣り合った独房へそれぞれ入れられます。

そこで、死を目前にし、セリアズとロレンスは過去の思い出や過ちを語り合います。

そこで障害を持った弟へのいじめを見て見ぬふりしてしまったセリアズの後悔が語られるシーンは非常に切なく胸を打たれます。

管理人

死を覚悟していた二人でしたが、その日がクリスマスだったことから、酔っ払ったハラ軍曹から二人は「メリークリスマス」と言われ釈放されるのでした。

やがて、情報提供に一切応じようとしない俘虜長のヒックスリーに業を煮やしたヨノイが俘虜たちを集合させ、ヒックスリーに斬りかかろうとします。

その瞬間、セリアズがヨノイの目の前に立ちはだかり、彼をそっと抱きしめてキスをし、驚いたヨノイは倒れこんでしまうのでした。

なぜセリアズがこのような行動をしたのかについてはいろんな見方が出来ると思います。しかし、誰かを愛することに人種も性別も関係無いという強いメッセージを感じる映画『戦場のメリークリスマス』のハイライトとも言える名シーンだと思います。

管理人

セリアズはこの件で生き埋めにされて衰弱死しますが、ヨノイがセリアズの死の直前で彼に敬礼をし、二人の心が通じ合っていたことを感じさせます。

戦争映画ではあるのですが、派手な爆撃シーンやアクションシーンなどは一切無く、極限の状況下にいる男たちの国籍を超えた友情や性別を超えた愛が描かれていくためド派手な戦争映画をイメージしている方は肩透かしを食らうかもしれません。

繊細な人物描写によって、観たものの戦争への強い嫌悪感を浮かび上がらせることに成功した大島渚の才能を、存分に感じることが出来る作品となっています。

『戦場のメリークリスマス』のみんなの口コミ評判レビュー

『戦場のメリークリスマス』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。

「劇中の音楽が非常に繊細で美しく、流れるピアノの音が映像の美しさを引き立てていた」「深いテーマが視聴後にぐるぐると頭の中で渦巻く作品」「難解というかストーリーがよくわからなかった」「切なさや儚さなど人間の中に心の奥底にある感情に焦点が当てられているのが良かった」

それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。

★★★★★星5

『戦場のメリークリスマス』は、ただの「同性愛の映画」という言葉ではい言い表せない、人を愛することの苦しみやエゴ、戦争と人の負う責任とは何なのか。という深いテーマが視聴後にぐるぐると頭の中で渦巻く作品です。

音楽も世界観もどこか寂しく、美しい映画なのですが、何より美しかったのはセリアズの心だったのではないかと思います。

もしも、時代が違えばセリアズとヨノイは友情を育み、一生失われることのない絆や愛を得たのかもしれません。

私は劇中のセリアズとヨノイの関係は、友情も思慕も越えた愛だったと思っています。

そしてこの映画で一番印象に残ったのが、ラストシーンでハラがローレンスに「メリークリスマス、ミスターローレンス」と晴れやかな表情で別れの言葉を告げるあのシーンです。

決意と切なさと晴れやかさが混じった、あんなにも悲しくて美しい別れのシーンは一生忘れられません。

戦場のメリークリスマスは人の愛と別れを描いた、見事な名作だったと思います。

20代女性

★★★★☆星4

監督の大島渚さんの映画は初めて見ましたが、何が言いたかったのか、よくわかりました。

主人公のセリアズが自分の時のいじめに弟が助けてくれたのに、弟の時のいじめに逃げた経験があり、第二次世界大戦の時の理不尽なことは逃げずに同じ捕虜の人をかばったのが偉かったと思います。

この話は第二次世界大戦の経験に基づいて作ってありますが、本当にこんなことが起こったように思いました。

日本軍は上からの命令で、やり過ぎなことが多かったのですが、これもよく表していました。

また、セリアズ役のデビット・ボウイさんは初めて見ましたが、とてもかっこよかったです。

それから、ヨノイ役の坂本龍一さんやハラ役のビートたけしさん、イワタ役の内藤剛志さんの若いときが見られたのもよかったです。

50代女性

★★★★☆星4

雰囲気は暗いというよりは、まさに異質。メッセージ性がとても強いです。

ですが、その中でやはり高く評価されている部分である音楽。これが映画の質を強めているというのは感じられました。

第二次大戦下の話であり、捕虜収容所の話です。

戦争をしている両国の兵士と捕虜の交流から感じられるものがある内容……という気はしますし、前述の通り、メッセージは強いとは思うのですが、いまいち結論的なものは自分の中でもはっきりできない異質感が出てきます。

戦争の話ですし、個人でのことなんて大河の流れに逆らえないようなもの、という意識があるのかな?という気はしました。

ちなみに戦闘シーンがほぼないのでそういう戦争映画を期待してみるとがっかりします。

30代男性

★★★★☆星4

この映画は10代の頃にも何度か見た作品ですが、見た時の映画に関する情報がどれほどあるのかで評価が分かれる作品ではないかと思います。

特にヨノイ大尉へセリアズがキスをするシーンは、緊張走るシーンだったため、こんな時になぜ?と若い頃は首を傾げましたが、年を重ね、この映画に関する考察を見てようやくヨノイ大尉がセリアズに対する思いに気づきました。

そういった背景を知ることでより楽しめる作品なのだなとは気づくことができましたが、1度見ただけでは全てに気づくことができないという点では少しわかりにくい作品とも言えますし、何度も見ることで気づきが増し、より楽しめる作品であると評価することもできます。

ハラ軍曹と日本語がわかることから重宝される捕虜のロレンスの間に育まれる友情、セリアズの弟への後悔や深い苦しみと向かい合うシーンなど、この作品は戦争の中でも敵味方関係なく育まれる絆を大切に描写しているなとは感じました。

坂本龍一氏の音楽も素晴らしく、彼の演じるヨノイ大尉は容姿も演技も魅力的でした。

最後のシーン、ハラ軍曹の有名なあの言葉は、ハラ軍曹とロレンスの絆に関する描写があってこそラストに相応しいと思います。

あのラストはどの映画の中でも忘れられない「メリークリスマス」です。

30代女性

★★★★☆星4

『戦場のメリークリスマス』は有名な大島渚監督の作品です。

私自身、大島作品をしっかり見たのはこの作品が初めてで、これを機に大島作品に興味をもつきっかけとなりました。

それくらい印象に残る作品でした。

戦場、戦争をテーマに描かれた作品で映像やストーリ展開は決して明るいものではないのですが、深く惹きつけられる映像美がありました。

拷問に近いやり取り、衰弱死する様子などつらく悲しいシーンもそれを悼み尊重する姿も併せてうつされており当時の環境の異様さとその環境においてなお人の奥底にある善性が見える様子に深く感動しました。

また、劇中の音楽が非常に繊細で美しく、流れるピアノの音が映像の美しさを引き立てるようでした。

公開から20年経って初めて鑑賞した私にも感動を与えてくれる作品の奥深さに尊敬の念さえ抱きます。

30代女性

★★★★★星5

この映画の感想は世界観に尽きると思います。

他の戦争映画の特徴は、戦いがメインになる事が多い作品がありますが、この映画は、切なさや儚さなど人間の中に心の奥底にある感情に焦点が当てられている所がポイントの一つです。

特にイギリスの陸軍少佐のセリアズとヨノイ大尉とハラ軍曹との間にある人間関係と距離感が絶妙で面白かったです。

中でもセリアズとヨノイには、独特の愛情表現がある描き方などは、大島渚監督ならではの演出方法が見られる所が注目するべきポイントの一つだと思います。

そして物語で流れてくる音楽も、この映画を相乗効果で盛り上げてくれる所がおすすめです。

もう一つの注目するべき所は役者陣です。

中でもデヴィッドボウイさん坂本龍一さんとビートたけしさんの豪華キャストの演技は見どころの一つです。

40代男性

★★★★☆星4

若い頃にリアルタイムで観ました。

坂本龍一のあのテーマ曲とラストのビートたけしのアップが印象的です。

第二次世界大戦がテーマの戦争の映画ですが、日本軍俘虜収容所での話しでその背景をきちんとわかっていなかった昔は難解というかストーリーがよくわからずポイントポイントのCMで流れるようなシーンだけを覚えているという感じでしたが、大人になって振り返って見ると、それぞれの立場の悲しみが胸に迫ってくるものがありました。

それでも人を愛することが描かれていると思います。

デビッド・ボウイと坂本龍一が演技が上手とは言えないけれど美しく、大島渚監督はこう撮りたいというものがあって作った映画なのかなとも思いました。

50代女性

★★★★★星5

『戦場のメリークリスマス』を初めて観たのはテレビのロードショー番組で、当時まだ学生だった私には衝撃的でした。

いきなり捕虜と日本軍の軍人の同性愛から始まり、北野武演じるハラ軍曹に切腹を命じられる。

その後、坂本龍一演じるヨノイ大尉がデビットボウイ演じるセリアスに一目惚れするという、内容的に同性愛の映画なのかなと思いながら鑑賞していましたが、捕虜を殴ったり命を奪ったり…当時の日本軍はやはり悪だと思われても仕方がないなという思い、日本人として恥ずかしいと言う思いも自分の中から湧き出てきました。

印象に残ったのはやはりローレンスとハラ軍曹の奇妙な友情で、日本が戦争に負け、戦犯でハラ軍曹の死刑が決まり、死刑の前夜にローレンスが訪ねてきてローレンスがハラ軍曹に「あなたは犠牲者なのに」と悲しそうにするシーンはとても切ない気持ちになりました。

そして日本人とアメリカ人の心の余裕の違いがわかりました。

以前ローレンスが捕虜だった時のクリスマスの話をし、最後ローレンスが去る時、ハラ軍曹が「ローレンス!メリークリスマス!メリークリスマス!ミスターローレンス!」、この最後のシーンはとても印象に残りました。

坂本龍一さんの「メリークリスマス ミスターローレンス」も素晴らくて、最後のシーンではグッときます。

この映画は2〜3年に一回は観ている気がします。大島渚監督はこんな深い映画を作られる方なんだな、本当にすごい監督だったんだなと思います。

50代女性

*映画『戦場のメリークリスマス』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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