ミッドナイトスワンの原作との違いや凪沙の死因などを解説!あらすじネタバレ評判感想【興行収入〇〇でアカデミー賞も?】
2020年9月25日公開。
草薙剛主演のトランジェスターを題材にした今作は
- 感動した
- 胸に響く映画だった
- トランジェスターの人の孤独や苦悩さが知れる作品
- 号泣した
- 草薙剛の演技に魅せられた
- 涙が止まらなかった
- 日本だけでなく世界的に代表できるトランジェスター作品
- 生涯、心に残る映画になった
と多くの絶賛する口コミ評判レビューとなりました。
優秀主演男優賞に選ばれた草薙剛ですが、桜田一果役を演じた服部樹咲は演技初挑戦だったにも新人俳優賞に選ばれるなどキャスト陣の演技、また作品のストーリーや映像など、全てクオリティの高いものとなっています。
公開日となった9月25日にちなんで公開された予行編は925秒と世界最長の予告映像となっています。
- ミッドナイトスワンの原作との違いや凪沙の死因などについて解説考察
- ミッドナイトスワンのあらすじネタバレ
- ミッドナイトスワンの感想評価と口コミレビュー|芸能人の絶賛する評判も数多く?
- 興行収入〇〇でアカデミー賞も?
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目次
映画ミッドナイトスワンの原作との違いや凪沙の死因などについて解説考察
ミッドナイトスワンの原作について
原作は監督も務めた内田英治の小説が元となっています。映画が決まったと同時に原作小説を執筆したので、内田英治のオリジナルものです。
原作小説と映画では大きな違いはありませんが、原作小説では個々の心情がより濃く描かれています。凪沙の一果を育てたい思いや、一果も凪沙と暮らしたい反面、母親である早織に対する情がある思いが原作小説では凄く分かりやすく書かれています。
個人的には原作小説の方が感動したくらいなので、映画でハマった人にはぜひオススメしたい原作小説です。
ミッドナイトスワンの原作と映画の結末ラストの違い
映画ではイギリスへと渡った一果が踊るシーンで終わりとなっています。実は、これは映画だけのオリジナルで原作小説にはない部分となっています。
原作小説での結末ラストは、映画でもあった凪沙が亡くなり、一果が海に入っていくところで終わっています。天国に行けば、りんと凪沙にも会えると思った一果は海に進んでいきますが、後ろで白鳥が飛び立つようなを見て歩みを止めます。
原作小説では、解釈次第では一果も死んでしまうように捉えられます。一果の安否が原作小説では分からなかったのですが、映画の結末ラストでは、その後のことが描かれていたので良かったです。
もしかしたら、原作小説では一果も死んでしまう結末ラストで、映画では一果は生き続けてバレエを続けた設定なのかもしれません。これは内田監督にしか分からないところなので気になるところではありますね。
映画では描かれなかった原作の話
これは違いというよりも描かれなかった話になりますが、凪沙の親友である瑞貴は国立大学で理工系を専攻していたという高学歴の設定です。凪沙を助ける為に、事件を起こしてしまった瑞貴ですが、その後は「生きやすい社会を!」というキャッチフレーズで区議会議員に立候補する話があります。
政治家に向けての演説をしたりする瑞貴が原作小説では描かれていますが、実際に映画でも瑞貴が政治家になる場面も撮っていたそうです。一果が凪沙を探す為に瑞貴のところに尋ねるシーンになるのですが、編集で泣く泣くカットしたことを内田監督は語っています。
他にも、一果がりんのお墓参りするところや凪沙が力仕事の現場の先輩に恋をした話なども原作小説にはあります。
凪沙の死因は?
映画では語られていませんでしたが、凪沙の死因は手術後のアフターケアを怠ったことによる感染症となっています。
生きる気力を失った凪沙は引きこもり、お金もなくなり家も追い出されてホームレスとなります。瑞貴のお陰で生活保護を受けられるようになり、ボランティア訪問をお願いしながら生活したことが原作小説では語られています。
映画の描写でもありましたが、股間部分が血だらけとなっていました。これにより、身体も弱っていき、目も見えなくなってしまったのです。
しかし、現代ではこのようなことは起こりづらいそうです。その為、感動させるよう要素として、トランスジェンダーを悲劇の象徴としたのではないかと一部では批判の声が上がりました。
内田監督はこの事に対して、エンターテイメント作品として成立させることによって、多くに人がトランスジェンダーに対して考えてくれるようなキッカケとなればいいと語っています。
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ミッドナイトスワンのあらすじネタバレ|トランスジェンダーの凪沙の物語
(以下、映画「ミッドナイトスワン」のあらすじネタバレとラスト結末です。)
ミッドナイトスワンのあらすじ|トランスジェンダーの凪沙
トランスジェンダーである凪沙は新宿にあるニューハーフショークラブ「スイートピー」で働いていました。「スイートピー」では4人のニューハーフが白鳥の格好をしてダンスしたり、お客さんと飲んだりと接待をしていました。
ある日、凪沙は母親から従姉妹の早織の娘である一果を少しの間だけ預かって欲しいと頼まれます。母親にはトランスジェンダーであることをカミングアウトしていない為、普段とは違い男らしく受け答えします。
まだ中学生である一果は母親である早織に育児放棄にあっていました。近隣の人とも揉めたりする事もあり、保健所の人が来たことから凪沙に話が回ってきたのでした。
凪沙は毎月ホルモン注射をしにいったり、タイで性転換手術を受けることを目標としていてお金が必要でした。そして、一果の面倒を見ることで多少のお金が入ることから引き受けることにします。
ミッドナイトスワンのネタバレ|バレエ教室に通う一果
広島から東京の新宿に来た一果は凪沙から、いきなり声を掛けられて戸惑います。待ち合わせの為に貰った写真の凪沙は男性としての写真で、女性としての格好をした凪沙に不安を抱きながらも付いて行きます。
凪沙は自分のことを家族に話すことを強く口止めし、家でのルールを話して、冷たい態度ですぐに仕事場の「スイートピー」へと向かうのでした。
翌日、凪沙は一果の学校の手続きの為に中学校へと向かいます。先生からも不審がられ、一果はクラスメイトからからかわれ、怒った一果は椅子を投げ飛ばして帰ってしまいます。
学校の帰り道に、一果はバレエ教室を見かけます。バレエ教室を覗いていると、講師である実花から案内のチラシを貰います。
体験もやっているということで、翌日に一果はバレエ教室を訪れます。少し汚れた体操着に着替え、靴は実花のバレエ教室で一番上手い、りんから借りることになりました。
一果は昔バレエを習っていたことはあるものの、ぎこちない動きでバレエのレッスンを受けるのでした。
家に帰っても、ネグレクトの影響で心を開いていない一果は凪沙とは話をしようとはしません。学校で起こした問題を凪沙に言われるも、無視するのでした。
ミッドナイトスワンのネタバレ|バレエ教室に通う為に内緒のバイトを始める
一果は学校の廊下を歩いていると、バレエ教室で靴を貸してくれたりんと出会います。りんは同じ中学で一果の1つ上の学年でした。
学校終わりに、一果はりんの家に呼ばれます。りんの家はお金持ちで、りんの母親は昔バレエで海外の学校に行っていて、りんは母親に押し付けられながらもバレエをやっていたのでした。
りんは一果にバレエの服を沢山あげますが、一果はお金がないからバレエ教室には通えないことを話します。すると、休日に一果はりんに秋葉原へと連れ出されます。
りんは中学生ながらも撮影会のモデルのバイトをしていたのでした。写真を撮るオタク相手に、りんは一果を紹介します。写真を撮られる数時間のことでしたが、1万円以上のバイト代を一果は稼ぐことができたのでした。
ミッドナイトスワンのネタバレ|才能が開花していく一果
それから、一果はバレエで上手くなりたいと夜は公園で1人で練習し、実花の元でバレエ教室に通うのでした。しばらくすると、実花は一果に才能があることを見抜き、今までりんに対して厳しく指導していたものの、一果に対して厳しく指導するようになります。
りんも一果の才能には気付いていました。バレエはお金が掛かるため、コンクールに出て更に出費が掛かることを思ったりんは、一果に今度の撮影会は個別でするようにと言います。お客さん相手と1対1での撮影となり、稼げるお金も多くなるのでした。
後日、個撮をやってみる一果ですが、撮影相手のオタクが水着や下着になれないのかと強く迫ってきます。それに嫌がった一果は騒ぎになり、警察沙汰へとなってしまいます。
警察から呼ばれた凪沙は一果を迎えに行くと、りんの母親からは一果のせいだと嫌味を言われます。安否を気にした実花も駆けつけていて、この時に凪沙はようやく一果がバレエ教室を通っていることを知ります。
バイトも出来なくなり、バレエ教室にも通えなくなると思った一果は諦めた様子で部屋から出ていってしまいます。そんな中、一果には才能があるから今後も育てていきたいことを実花は凪沙に話すのでした。
ミッドナイトスワンのネタバレ|凪沙も一果の才能に気付く
一果のことを追いかけていった凪沙は一果が自分の腕を噛んでいるのを止めさせます。一果はネグレクトを受けていた頃のストレスから、嫌なことがあると自分の腕を噛む癖がありました。凪沙は一果を抱きしめ、強く生きていかないとダメだと言い聞かせます。
その日の夜、凪沙は一果を家に一人でいさせるのも心配になり仕事場である「スイートピー」へと連れて行きます。凪沙の同僚からは一果は可愛がられ、一果も見学する中、いつものようにダンスショーが始まります。
しかし、酔っ払いのお客さんがショーを邪魔して、揉み合いとなっています。そんな中、一果は舞台に立って踊り始めます。一果の踊る姿に観客や凪沙たちは見とれて、その場が収まるのでした。
ミッドナイトスワンのネタバレ|新しい仕事を
りんは以前から悪かった足の怪我により、バレエがもう出来なくなってしまいました。素行も悪くなり、タバコも吸うようになったりんですが、一果にとっては唯一の友達でした。更に2人はキスしたりなど、友達以上の存在でした。
一方で凪沙の同僚で一番の仲が良い瑞貴が「スイートピー」を辞めることになりました。凪沙と同じように性転換手術を受ける為にお金を貯めていましたが、中々お金が貯まらないことから身体を売って稼ぐことを選んだのでした。
一方で凪沙も就活を始めていました。一果の思いや、スイートピーで踊った一果の姿を見て才能を感じとった凪沙は、一果の為にも昼職もすることを決意します。しかし、女性の格好をしている凪沙は就活が上手くいきませんでした。
実花にはもう少し、バレエ教室の月謝は待って欲しいと頼みます。そして、凪沙は瑞貴と同じように身体を売ることを決めます。瑞貴の紹介で風俗店へと案内されます。
しかし、いざお客さんを目の前にすると凪沙は身体を売ることをは出来ず、その場から逃げてしまうのでした。
ミッドナイトスワンのネタバレ|母の迎え
一果が朝起きると、凪沙は短髪になっていました。凪沙は一果のお母さんとなるべく、就職する為に長かった髪を切りました。就いた仕事は工場のようなもので物を運ぶ力仕事で、夜は「スイートピー」で働き一果の為に必死で働くのでした。
一果も凪沙の気持ちに応えるため、踊りたいという気持ちから必死に練習します。そしてコンクールではオデットのヴァリエーションを一果は選びます。
実花は三大バレエは審査員が厳しく評価するから不利になる為、反対しますが一果はどうしても白鳥の湖が踊りたかったのでした。
コンクールの前日、一果が家に帰ると家の前には早織がいました。ママは変わったから迎えに来たよと早織は言いいます。そして、これにより一果の精神は一気に不安定になります。
ミッドナイトスワンのネタバレ|離れ離れになる2人
コンクール当日、一果は不安定な精神状態でしたが、ずっと会えていなかったりんから励ましの電話が来ます。りんはビルの屋上で父親の会社の結婚パーティに参加していました。
電話が終わると、一果は踊り出します。そして、それに呼応するかのようにビルの屋上の会場でりんも踊り出します。離れた場所でシンクロするかのように踊り、りんは柵を越えてジャンプするのでした。
1曲目が終わり、一果の上手さは話題になっていました。そして、次の審査で踊る為に白鳥の格好をした一果は舞台に立ちます。しかし、早織のことや広島に帰ってバレエが続けられなくなるのではないかと不安定になり動けなくなってしまいました。
そして、一果がお母さんと助けを求めます。凪沙は自分に向けられた言葉なのか早織に向けられた言葉なのか分からず呆然としていると、早織が走ってステージへと上がっていきます。
そのまま、早織は一果を広島へと連れて帰り、凪沙とも離れ離れになってしまうのでした。
ミッドナイトスワンのネタバレ|性転換手術
それからしばらく経ち、凪沙は台湾へと訪れていました。凪沙は一果のお母さんになりたいという思いから性転換手術を受けに来たのでした。そして、手術を終えた凪沙は一果のいる広島へと向かいます。
一方で、一果は凪沙と離れてしまったことや、りんがビルから飛び降りて亡くなったのを知ってから再び心を閉ざすようになっていました。
そんな中、凪沙が一果を迎えに広島までやって来ます。こんなとこにいてはダメで、踊るのよと凪沙は一果に言います。一果が動けずにいると、早織は一果は私の娘だから私が育てると言いとっくみあいになります。
それにより凪沙の服が破れて、膨れた乳房が露わになります。早織からは気持ち悪いと言われ、凪沙の母親も凪沙の姿に悲しみます。その場を後にする凪沙を一果は追いかけますが早織によって引きとめられてしまうのでした。
ミッドナイトスワンの結末ラスト|凪沙との再会
一果の中学の卒業式。一果は早織に東京に行くことを伝えます。中学校を卒業することが早織からバレエを続ける条件で、凪沙に会いに東京に行くことは禁止されていましたが、それも中学生まででした。
卒業式でも一果は実花からのバレエのレッスンを受けます。凪沙から頼まれていた実花は、広島に定期的に行き、一果にバレエを教えていたのでした。
その後、一果は凪沙の家へと向かいます。家は酷く臭うような部屋になっていました。凪沙の股間部分には血のついた包帯が巻かれおり、目も見えていない状態でした。
再会できた一果は、凪沙の得意料理であるハニージンジャーソテーを作ります。弱々しい凪沙は、一果に海に連れて行って欲しいとお願いします。
浜辺に着いた2人ですが、凪沙はほとんど動けない状態でした。一果は凪沙にイギリスのバレエ学校に奨学金で行けることになったことを報告します。
一果を褒める凪沙は、一果に踊ってほしいと頼みます。そして、一果はあの日コンクールで踊るはずだったオデットのヴァリエーションを踊り出します。一果の踊る姿を見る凪沙ですが、そのまま横になり亡くなってしまいます。
その後、海外へと渡った一果はステージでバレエの踊りを披露するのでした。
以上、「ミッドナイトスワン」のあらすじネタバレとラスト結末でした。
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ミッドナイトスワンの感想評価と口コミレビュー|芸能人の絶賛する評判も数多く?
(以下、映画「ミッドナイトスワン」の感想評価と口コミ評判です。)
ミッドナイトスワンの感想評価|芸能人の評判もリップサービスではない
この映画の予告を見たときはあまり乗り気ではありませんでした。現代の中でも少数派に属するトランスジェンダーの「凪沙」の役を、草薙が演じるということで、正直拒否感しかありませんでした。
しかし、この映画は広末涼子や伊藤沙莉など多くの芸能人が絶賛していたり、江頭2:50もYoutubeで高い評価のコメントをしていました。あまりに評価が高い映画だったので、観に行ってみると納得の出来でした。
草彅の持つオーラのようなものが、力強い波動を与えているのか、愛の物語として完成度の高いものになっています。もちろん草薙というスターとしてのオーラも感じますが、やはり彼個人の人間性がにじみ出ているような気がしました。
プロとしての矜持が、各シーンに現れていて、凄いなと感心してしまい、トランスジェンダーに対する考え方も払拭されてしまいました。また、健気な少女がバレリーナとして成長して行く姿も秀逸です。
映画公開から、しばらく経ってから鑑賞した作品ですが、この時期に多くの人がいたのにも納得ですし、オススメしたい作品です。
ミッドナイトスワンの口コミ評判レビュー|素晴らしい作品
ミッドナイトスワンの口コミ評判レビューには、「たくさんの愛が描かれた素晴らしい作品」「今まで観てきた映画の中でもトップクラスに入るくらいの絶品」「ほんの少しの微笑みがとても胸に響く映画で、ラストは号泣」「当たり前に生きている日常が大変恵まれているのだなと改めて感じさせてくれた」という評判が多い印象です。
★★★★★星5
草彅剛さんの「自然体の強さ」が現れた作品を久しぶりに見たような気がしました。トランスジェンダーの「凪沙」という難しい役どころでも、変わらず見事に自然体で演じ切っていました。草彅剛さんの存在感に加えて、子役の「一果」役の服部樹咲の存在感も大きかったです。
色んな方向の愛が掛け違い、愛があるから苦しみ、傷つき、傷つける。でもそんな深いたくさんの愛が描かれた素晴らしい作品でした。映画じゃなくてまるでドキュメンタリーを見てるようでした。
大きいアクションもかっこいいキャラクターもVFXもないけど、素晴らしい物語を見せてくれた作品でした。草彅剛さんが難しい役をされてましたが見事に演じ切った様に思いました。素晴らしかったです。ところどころで鳥肌が止まらないほど、ずっと胸がギュッとしました。
30代女性
★★★★★星5
草なぎさんが出演している映画で、テレビコマーシャルでバレエのスワンの冠をつけた女の子に『負けたらアカン。がんばらないと!』と言うセリフと、タイトルがスワンになってたので、バレエのトップを目指している女の子の話だと思い軽い気持ちで映画を観に行きました。
思ってた内容とは全く違う内容でしたが、現在の社会から外されてしまった人の生活模様がリアルに描かれて考えささられる内容でした。
同性愛、貧困、水商売、風俗等、普段下流扱いされている人々は、望んでその世界で生きている人ばかりではないし、普通の生活をしたいと必死でもがいているにも関わらず、身内ですらその生活を認めず応援することは皆無、ただ純粋な子供は環境に惑わされず外見でない人間愛が伝わってた事にはホッとしました。涙がとまりませんでした
40代女性
★★★★★星5
私は主人公凪沙のようなジェンダーレスではありませんが、訳あって他人と違うという点で辛い思いをした事があります。その為、凪沙と自分が重なり早い段階から泣き通しでした。
「うちらみたいなんは一人で生きていかないけんのよ」って、こんな悲しい言葉を言わなければならない人生っていったい何だろうって。少しづつ一果と距離が縮まっていくにつれ悲しい結末じゃなければいいな、と祈りながら観ていました。
凪沙と一果の距離が縮まっていく姿は嬉しいはずなのに痛々しく感じてしまったり、笑顔の少ない描写のせいか凪沙がバレエ教室の先生にお母さんって呼ばれた時の恥ずかしそうに微笑む姿がとても印象的で目に焼き付いています。
ほんの少しの微笑みがとても胸に響く映画でした。もうラストはほぼ号泣。凪沙の気持ちは穏やかだったのだろうけど私としては、こんな結末は悲しすぎる、なんでこんな結末しか迎えられなかったの?凪沙は本当なら生きて幸せを掴んでもいいはずの人なのに!って辛くて悲しくて。
他の人とちょっと違うってだけで疎外される世界は本当に無くなって欲しいと心の底から思った映画でした。
40代女性
★★★★★星5
映画「ミッドナイトスワン」は、今まで観てきた映画の中でもトップクラスに入るくらいの「絶品」でした。幾重にもストーリーが重なり、万華鏡のように展開していくので、とても面白い内容になっているなと感じました。
個人的には「草彅剛」さんの映画やドラマを観たことがなかったので、「こんなに演技力があるのか」とこの作品を観て感じました。映画を観た後は、しばらくの間感動して席から立てませんでした。
とても切なく、当たり前に生きている日常が大変恵まれているのだなと改めて感じさせてくれた作品でした。キャストも素晴らしく、草彅剛さんも良かったですし、服部樹咲はこの作品がデビューとは思えないほどの演技力でした。バレエ経験者なのに、わざとバレエが下手な役をしなくてはならないのは大変だっただろうなと感じました。
とても良い作品に出会ったなと思っています。
20代男性
*映画「ミッドナイトスワン」のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
興行収入〇〇でアカデミー賞も?
今作では評価の高さから、YouTubeの予告や口コミサイトなどでは多くの人からアカデミー賞を受賞すべき作品というコメントが多々あります。アカデミー賞の前哨戦とも言われる報知映画賞でも『ミッドナイトスワン』は読者投票1位となりました。
映画の完成度からしても、実際に作品賞を受賞してもおかしくない作品です。
昨今、注目される興行収入ですが、ミッドナイトスワンは約7億円の興行収入です。(更にロングラン公開されれば増えると思います)
2020年に公開された「劇場版 『鬼滅の刃』 無限列車編」は日本で歴代最高の興行収入となったのに比べて、かなり少なく感じますが、アカデミー賞受賞作品においては、あまり関係ありません。
2020年のアカデミー賞を受賞した『新聞記者』の興行収入は5億円でした。質が問われるアカデミー賞ですが、全体の投票権の20%以上を持つ「東宝」「松竹」「東映」の大手3社の配給会社の映画作品が有利なのは変わらないです。
『ミッドナイトスワン』はキノフィルムズという配給会社です。2020年のアカデミー賞を受賞した『新聞記者』はスターサンズという配給会社で、独立系作品でも受賞できたことを考えると『ミッドナイトスワン』も受賞する可能性は充分にあり得ることです。
配給会社から考えると不利な点はありますが、去年の『新聞記者』のように台風の目となる作品です。