映画「竜とそばかすの姫」はサマーウォーズ繋がり?美女と野獣のパクリ説を検証!口コミ評判に「面白くない・つまらない」の声が集まる理由とは?【あらすじネタバレ有】
2021年7月16日公開の映画『竜とそばかすの姫』。
細田守監督の第6作目となる作品で、2009年に公開した『サマーウォーズ』のような仮想空間とリアル世界では高知県を舞台にして描かれます。
主題歌となった楽曲は『U』です。『King Gnu』の常田大希がプロジェクトする『MILLENNIUM PARADE』は、これまでにも楽曲によっては歌っている人が違ったり、様々なボーカリストを迎えたりしていますが、主題歌を歌っているのは主人公のすず(ベル)役の声優を務めた中村佳穂となっています。
映画『竜とそばかすの姫』の口コミ評判レビューには、
- 悪い意味で安いミュージカルみたいに感じた
- ストーリーに色々と無理やり感がありひどい
- 多彩なキャラクターと映像技術は美しいが、それだけだった
- 音楽が凄い良くて、あの綺麗な映像と合わせると感動した
- 内容が足りなくて気になる部分を映像と音楽で誤魔化していて、つまらない
- 佐藤健さんをはじめ、声優さんたちもとっても上手だったのに内容がもったいない
- サマーウォーズのような話が好きな人にはおすすめの作品
- 現代版の美女と野獣というのは納得だし、純粋に素敵だなと感じた
という声が多数集まっています。
- サマーウォーズとの繋がり・関係
- 美女と野獣のパクリと言われている点について
- 口コミに「つまらない」「面白くない」の声が多数ある理由
- 感想評価と口コミ評判レビュー(ネタバレ含む)
- 竜の正体の意味と、クジラについて解説考察
- 主題歌の歌手・歌ってる人一覧
- 竜とそばかすの姫のあらすじ
もし、まだあなたが一度も「竜とそばかすの姫」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
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目次
映画『竜とそばかすの姫』サマーウォーズとの繋がり・関係を考察
まず、映画『竜とそばかすの姫』と映画『サマーウォーズ』との繋がりについてですが、2つの話が直接的に繋がりがある描写などは見受けられない印象です。
仮想世界がストーリーを司る鍵となっていることは共通していますが、特に繋がりがあるわけではありません。
しかし、『サマーウォーズ』の登場人物が『竜とそばかすの姫』の仮想世界「U」で、アバターとして登場するようなこともありませんでした。
しっかり探せば『サマーウォーズ』で登場したアバターも、もしかしたら存在したかもしれません。
しかし、何回も見てよく探さなければ見つからない程度のものだったら、視聴者に伝えたいメッセージ性はそれほど高いものではないと考えられます。
そういう意味でもサマーウォーズの主人公と竜とそばかすの姫の主人公は、同じような仮想世界で翻弄する全く別の人物像として描かれたのではないかと考えます。
主人公の身近で起こる死や、ネットに飛び交う多くの声など、共通するシチュエーションはあります。
しかし、それらを誇張して紐付けている様子はなく、それぞれ別の作品として、お互いの作品を引きずらずに単体でそれぞれを楽しんでほしいという意図が感じられます。
また、映画『竜とそばかすの姫』と映画『サマーウォーズ』でもう1つ共通しているのは、どちらの作品も主人公が高校生であるという点です。
子供と大人の狭間にいる17歳前後の子が主役として描かれるのは、感情の起伏が最も激しいからではないでしょうか。
その激しさが人に共感をもたらし、同情を呼び、親近感を抱かせるような気がします。
二つの作品において、話の繋がりこそありませんが、視聴者に感じてほしいと考えている「共感の思い」は共通していて、その点にはほぼ差はないのかもしれません。映画『竜とそばかすの姫』美女と野獣のパクリと言われている点について
監督自身が「美女と野獣を意識して制作した」と語る
主人公のベルと竜が広間で踊るシーンがあることが『美女と野獣』のパクリではないかと言われています。
女の子の名前は同じベルですし、相手は野獣ではなく竜であるにもかかわらず、映画の中では彼のことを「ビースト」と呼ぶシーンがあります。
竜を英語にすれば「ドラゴン」であるはずですが、わざわざその呼び名を「ビースト」にするなんて、これは『美女と野獣』のパクリと言われても仕方ないかと思います。
しかし、調べてみると、細田守監督自身が今作は『美女と野獣』を意識して製作されたことを語っています。
『美女と野獣』は、過去の過ちから野獣の姿にされてしまった男性の心を優しいベルが再び開く、心温まるストーリーです。
そして、『竜とそばかすの姫』も、心を閉ざした竜に優しく寄り添うベルの姿が印象的です。
結果的に「パクリ」と言われ、作品のイメージダウンにつながっているのは残念
しかし、個人的には、パクリ説が囁かれるほどにまでにストーリーの方向性や主人公を『美女と野獣』に重ねる必要はなかったのでは?と感じます。
「現代の美女とは何か?野獣とは何か?を意識しながら製作した」と細田守監督は語っていますが、ダンスシーンなどにパクリ説が浮上し、作品のイメージダウンにつながってたように感じます。
映画評論家でもない素人でさえ、ベルと竜が広間で踊るダンスシーンでは「これって美女と野獣の2人が踊るシーンにそっくりだよね?」と呟きたくなります。
ここまで似せて作っても、オリジナルシーンが印象的であればそちらに目が行き「パクリ」とここまで言われなかったかもしれません。
例えば、今回の主人公の特技は歌なのですが、その美しい歌声で、彼を閉じこもった殻の中からそっと導く様子を、バルコニーに2人が並んでいる映像で表現することも出来たはずです。(これでは少し臨場感が足りないのではないかもしれないですが)
ですが、このような作品の印象的な部分となるオリジナルシーンが欠けていて、結果、「美女と野獣のパクリ」と言われてしまっています。
制作側も「パクリ説」が浮上することは事前に予期できたはず
しかし、ここまで映画『美女と野獣』に似せて作ったとなると、制作側も「パクリ説」が浮上することは事前に予期できたはずです。
もちろん、アニメ映画ではなく実写映画だったならば、話は別です。
実写映画であれば、撮影方法や役者の力で、様々なアングル、人の表情の繊細な移り変わりなどの違いを作ることができます。
そうすると、ここまで「パクリ」とも言われず、ただ単にオマージュした「似ている」作品となり、オリジナルとして見ていられる映像にすることは可能だったでしょう。
しかし、今回の映画『竜とそばかすの姫』は、アニメでの登場人物に、人と同じような表情の変化を落とし込むことは出来なかった、もしくは何か物足りなさを感じたのではないでしょうか。いくら今のアニメ作成の技術が上がったとは言え、アニメーションに人の複雑な表情を落とし込むことは、至難の業です。
そこで、その足りなさを補うために、映画『美女と野獣』のダンスシーンでの動きが必要としてのでは?と考えられます。
そうなると、やはり映画『竜とそばかすの姫』は、映画『美女と野獣』を「意識して制作された」というよりも、「難しいシーンの動きなどを拝借して製作された」となります。
つまり、パクリ以外の何物でもない、ということですね。※ただ、もちろんこれは個人的な考察です。
映画『竜とそばかすの姫』口コミに「ひどい・つまらない・面白くない」の声が多数ある理由|感想評価と口コミ評判レビュー(ネタバレ含む)
(以下、映画「竜とそばかすの姫」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
竜とそばかすの姫の感想評価(ネタバレ含む)|研ぎ澄まされた音楽と映像美の世界
映像の美しさと多くの場面で流れる音楽の素晴らしさはおそらく誰もが感動できるものだと思います。
サマーウォーズの仮想世界『oz』とは比べ物にならないくらい『U』の世界は立体的で近未来的に見えます。
しかし、一方、ストーリーについては最後の結末で意外性があるものの、空振りしてしまったような印象を受けます。
細田守監督作品としての期待値を上回ることは出来なかった印象です。総合評価としては100点満点中60点程度でしょうか。
口コミに「つまらない」や「面白くない」などと言った評価も理解できます。
ストーリーの秀逸さに最新の音楽や映像が加わることで、今までにない最高の評価を受けると思われた作品でしたが、その期待を裏切ったという点を含めて辛口採点すると、40点の減点に値するでしょう。
伝えたいメッセージは分かりやすい映画
ただ、伝えたいメッセージが複数あることは、見ているだけで伝わります。
自身を犠牲にしてまで他人の子供を救った母。すずは「自分という娘がいるにもかかわらず」と、どこか許せない気持ちを亡くなった母に対して持っています。
また、匿名であるが故に起こる、多数が個人を攻撃するというネット特有の図。
そして、現実逃避のために仮想世界に迷い込む竜の気持ち。
映画の色々な場面に、伏線になり得るであろうポイントが出てきます。
一番注目してほしいシーンは、すずが複雑な表情をする場面
その中でも特に印象的なシーンは、すずの母が見知らぬ子供を助けて亡くなった後のシーンです。
母の葬式で参列者が母を否定する場面があります。すずも、母が知らない子供に身を捧げた理由をよく分からないでいます。
なので、すずは、参列者が母を否定する気持ちが分かる側の人間なはずです。しかし、このシーンで、すずはどっちつかずな顔をしています。
参列者と一緒に母を問い詰めたい気持ちと、心の底では大好きな母をこれ以上責め立てないでほしいと思う真逆な気持ちが入り乱れて苦しい表情です。
しかし、そんな気持ちを誰にも話せないでいるんです。そんなすずの感情を、映像からぜひ読み取ってほしいと思います。
映画『竜とそばかすの姫』は、考察好きな人、過去に引っ張られ前に進めない人に、おすすめ
このように、小さなポイントについて考察を深めて楽しめる人なら、映画『竜とそばかすの姫』を楽しむことが出来るでしょう。
また、過去の出来事に引っ張られて前に進めない人にもおすすめです。
前に進めない自分の気持ちを理解できる人なんて自分以外いないと感じているなら、この映画を見ることで、現状を打破する方法は自分が行動することしかないということに気付くことができると思います。
しかし、伏線になり得るであろうポイントは、映画の中で綺麗に伏線として回収される印象は受けることができませんでした。残念ですが。
そのため、綺麗に完結するストーリーを好む人には歯がゆさが残る映画だと思います。
脚本と演出を操る能力を同時に持つことは、想像以上に難解なことなのでしょう。
次の細田守監督作品が映画を楽しみに待っている人々の期待を裏切る作品でないことを願います。
口コミ評判レビュー「歌声・音楽の素晴らしい映画」「ストーリーには色々とツッコミどころが多い」
『竜とそばかすの姫』の口コミ評判レビューには、このような評価がありました。
「伏線回収が甘かったので、結末がスッキリしきれない感情になりました」「映画館のスクリーンで多くの人にあの感動を体感してほしいと思った」「中盤までの話の進行はつまらないし、面白くない」「金だけ使って曲や声優は良いのに、肝心な内容が同じレベルになくて、ひどいクオリティ」
それでは、具体的な声を見て行きましょう。
★★☆☆☆星2
サマーウォーズが好きで、大々的に宣伝している事もあり気になっていました。友達も鑑賞してきたと報告を受けた事もあり、時間を作って私も観てみる事にしました。
番宣からの話の流れや友達の感想も聞いていたので、期待はせずに鑑賞してきました。
序盤は、サマーウォーズと同様にインターネット空間の仮想世界「U」の解説から入り、映像の迫力と歌で始まります。
そのため期待以上の作品かもしれないと思いましたが、出だしだけでした。
ストーリーは、これといって内容が詰まっていなかったので、始終ミュージック・ビデオでも見せられているのかなと思う程でした。
話が進めば進む程、ツッコミどころが満載で、ストーリーに重点を置きたいなら、このシーンいらなくない?という所も多々見受けられました。
最後に暴力父の所に女子高生1人で向かっていく所も謎。監禁されてるはずの男の子達が外にいるのも謎で、救い出した後の男の子達のその後も謎で、よくわからないお話でした。
30代女性
★★★☆☆星3
映画の予告で圧倒的な歌声に惹かれて観に行きました。序盤から主人公ベルの心震わせる歌は本当に素晴らしく、映画館の大音量で聴けて良かったです。
主人公が活躍するバーチャル空間「U」はサマーウォーズのOZと同じ世界なのかと思いましたが、少し違うようです。
OZとは違い、アバターが自身の体内情報と連動して作られるという設定は面白いなと思いました。
主人公のすずの悲しい生い立ちや、父親と上手くいかないギクシャクとした関係などから、すずが「U」の世界で本当の自分を曝け出す姿に胸を打ちました。
しかし、竜と出会い、ベルが彼に興味を持つシーンや竜の本体を探して現実世界で竜を助けるシーンは、そこまでに至る彼らの心情が薄く、展開も急速で、問題を解決したと言い切れないラストにモヤモヤが残りました。
ベルの歌声が素晴らしいだけに脚本が少し残念です。
20代女性
★★★★☆星4
一言で言うならば、絵の美しさと歌声・音楽の素晴らしさに圧巻される作品でした。目と耳で楽しめる作品なので映画館で見る価値が十分にあると感じます。
ただTwitterなどで賛否両論あるように、ストーリーについては若干納得のいかない部分がありました。
物語のラスト、父親からの虐待を受けている少年2人を助けに行こうとすずがひとりで電車に乗って家へと向かうシーン。
まわりには多くの大人がいるのに、付き添わないのはなぜ?まずは児童相談所に連絡すべきでは?子供一人で行かせるのは危険では??
そんな疑問であふれてしまい、もっと深刻な問題なはずなのに、あまりにもあっさりと話が進んでしまっていたことに、違和感を感じました。
しかしながら前述したように、仮想空間のこだわり抜かれた細かいイラストとベルの歌声は圧巻でしたので、見て良かったと思います。
20代女性
★★★☆☆星3
仮想世界の音楽や映像はワクワクした。仮想世界の中のアバターの種類や奥行き、カラフルさ、世界観は個人的にはとても好き。
音楽も最初からインパクトのあるもので、映画が終わったあとにも余韻を残すものだった。
細田監督の作品でよく出てくるクジラも、仮想世界でスズが歌うシロナガスクジラと現実世界の商店街の中にいた。
シロナガスクジラにたくさんついているスピーカーは、海でいうフジツボみたいだなと思った。
途中で、美女と野獣のような雰囲気になり、いやもうそのまま美女と野獣だった。仮想世界での呼び名もベルとビーストで、途中『あれ?』と思った。
結局なにが言いたかったんだろう?と思ってしまった。
今後拡大してくであろうAIやICTに警鐘を鳴らすようなものかな?と思い観賞したのだが、仮想世界に対する警告?期待?みたいなものは感じられず、かといって感動もせず。
犬の片足がなぜないのかも明かされなかった。ただ映画と歌だけ印象的な映画だった。
30代女性
★★★★☆星4
ジャンル的にはミュージカル映画の部類になり、ディズニー好きにはオススメの作品かと思えます。歌と映像が素晴らしく、特にベルの歌声は鳥肌が立ちました。
この歌を聴くためだけでも映画館に行く価値アリだと思います。声優さん・デザイン・展開のバランスも良かったです。
作品の世界観に引き込まれ、あっという間の時間でした。
ただ情報量が多すぎるので、もう1回見に行って整理したいと思います。賛否両論ありますが、個人的にはこの夏イチバンの映画です。
特に印象に残っているのは、初めのすずのシーン・川岸で歌うシーン。
物話が進むにつれ、すずの現実とネット上での相反する性格が少しずつ無くなっていく感じが挙げられ、大変良かったです。
20代男性
★★★★★星5
予告での歌を聞き、非常にカッコいいメロディーに惹かれ見てきました。
細田守監督が「美女と野獣」を見てアニメ・映画の世界に入ったというようなお話を少し耳にしたことがありましたが、「竜とそばかすの姫」では主人公がbelle、竜(野獣/ドラゴン)だったり、お城でのダンスシーンだったり、belleの内面に惹かれていったりと似ている箇所が多々ありました。
また「サマーウォーズ」の世界観に似ていて、悪口や世界中の人に見られるというようなネット社会での問題が、現在よりも明らかになっているように感じました。
ところどころわかりずらいところもありますが、本人が持っている能力を引き出すことができるAsで現実世界とはまた違う自分(本来持つ能力をしっかり発揮できる自分という意味)で生きることができるUの世界との出会いは、鈴にとって母の死から前を向くための重要な出来事でした。
マイナス思考で目立つことが嫌いな鈴ですが、belleとして心に傷を負った竜との関わりの中でだんだんと強くなっていきます。
後半の東京へ向かうシーンでは明らかに強くなったと感じます。
知らない少女を助け命を落とした母と、顔も知らない竜を救おうとするbelle/鈴。
母親の行動が理解できなかった鈴ですが、気付かないうちに自分も同じことをしているところに私はこの親子の強さを感じました。
また、鈴の周りには心配してくれる多くの人がいることに人との繋がりの温かさを感じました。
そして、この映画の最大の見どころは、迫力あり切なさありのbelleの歌です。感情が一つ一つの音に込められていて、引き込まれ、自然と涙が出てきます。
私がこの映画を見て一番最初に思ったことは、ここまで人に影響を与える音楽の力は凄いなということでした。
10代女性
★★☆☆☆星2
細田守さんの最新作ということで、期待して見にいきました。結論から言わせていただきますが、正直あんまり面白くないと思いました。
どうしても世界観や設定がサマーウォーズの二番煎じのように感じてしまうのは私だけでしょうか。さらには美女と野獣のような物語の展開も感じてしまいました。
過去にあった名作の美味しいところだけをひとつにまとめました!みたいな。
そりゃ話自体はそれなりのものが出来るとは思いますが、そのやり方で楽しめるのは子供だけなんじゃないですかね。
現実世界のキャラクターも、お前ら本当に必要だったの?ぐらいの扱いで、終わってみると話に無駄が多いなという感想を持ちました。
もっと洗練されたものが見たかったです。ですが、King Gnuの常田さんが担当した楽曲や映像美はとても良かったです!
30代男性
★★★☆☆星3
まずは音楽がとても良かったです。曲は家に帰ってからも何度も聞きました。
細田監督の作品であり、サマーウォーズの続編であるという風に聞いていたのですが、あまり関係がなかったです。
唯一クジラだけは出てきていました。細田監督はクジラがお好きなのでしょうか。
また、作品をみていてすごく気になったのが、スズのお母さんが助けた赤紙の少女は結局誰だったのかというところです。
あの少女は物語に大きく関係していると思っていましたが、そんなことがなく少し残念でした。
さらにスズがケイに会いに行くシーンがありましたが、児童虐待を発見したのであれば警察に電話をするか、自動相談所に電話をしなければ解決には繋がらないと思います。
歌を歌えなかったスズが歌でケイを変えようとするシーンは素晴らしいと思いましたが、児童虐待に関して言えば間違った認識を広めかねない作品でもあると思います。
他にも、かみしんと、るかちゃんの電車でのシーンは本当にいるのか疑問でした。
総括するとストーリー的にはあまり納得がいくものではなかったですが、ベルの歌やアズ内での迫力などは良かったと思います。
20代男性
このように、口コミレビューでは賛否両論でした。
歌や音楽には圧巻されます。
しかし、ストーリーに緻密さが欠けていること、児童虐待についての認識の甘さが露呈していること、大きくこの2点がよくない評価としてありました。
*映画「竜とそばかすの姫」のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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映画『竜とそばかすの姫』竜の正体はけいくんである意味と、クジラについて解説考察
竜に正体がけいくんだったのには意味がある
竜の正体は、今回のストーリーで最も注目されるところだと思います。
主人公のすずといかに関連のある人物か、その関係性には過去の現実とどんな関わりがあるのか、伏線の回収が多くの人の期待を膨らませたことでしょう。
最初、竜はすずの父なのではないかと思われました。現実の世界ではすずに優しく接する父ですが、愛する人を失った悲しみを味わったのは父も同じです。
いつまでも母の死をどこか引きずるすずに、自分の悲しい気持ちをどうにか封じ込めて今まで接してきたどこにも吐き出せない気持ちが、攻撃的な性格として『U』の中では表現されているのではないかと思いました。
これが本当ならば、初対面のベルと竜がお互いの存在にかなり深く興味を示したのも納得出来ます。
しかし、竜の正体はけいくんという、すずが現実では一度も会ったことのない男の子でした。
もちろん彼が映る場面はいくつかあったものの、すずと彼は『U』の中でたまたま顔を合わせた2人でしかなかったはずです。
すずにとってまだまだ関係の浅いけいくんが、竜というストーリーの中で大事な存在に選ばれた理由。
それは近い存在だけがあなたの味方ではない、というメッセージを伝えたかったからではないでしょうか。
人は近くにいる人ほど信用し、頼るケースが多いと思いますが、それと同じくらい近いからこそ好きになれない、素直になれない、頼れないということもあるかと思います。
近くに頼れる存在がいない、そのように感じてしまうと、自身の存在意義すらも見失ってしまうことはないでしょうか。
そんな人達に向けた「距離が遠く離れていても、かけつけてくれる存在があなたにも必ずいるよ。すずにもいたように。」という思いが、映画に込められているのかもしれません。
今作でのクジラの役割
クジラは仮想世界『U』の中に登場します。『U』の守り神的な存在に思われますが、クジラがストーリーの中で重要な役割を果たすことはありません。
サマーウォーズの仮想世界『oz』でも守り神としてクジラが登場したり、細田守監督作品ではクジラが多く登場します。
しかし、ここで登場する生き物がクジラであることの意味について考えるのは、非常に難しいように感じます。
クジラ自体は、海から陸に上がった哺乳類の中で再度海に戻って、また進化を繰り返した結果、生まれた生き物です。
クジラは一度行った陸から再び元の住処である海に戻った存在なので、「二つの世界を行き来する存在を受け入れる生物」と解釈できます。
そこで、そのような解釈のクジラを仮想世界に飛び込ませてみると、クジラは仮想世界にくる私たち人間を容易く受け入れ、現実に戻る私たちのことも優しく見送ることができる存在に思えてきます。
これはあくまでも一個人の考察でしかありません。
しかし、このように考えると、クジラという生物の誕生背景と、クジラが仮想世界に存在していることには、密接な関わりを持っていると言えるかもしれません。
映画『竜とそばかすの姫』主題歌の歌手・歌ってる人をチェック
主題歌の曲名は『U』、歌手は中村佳穂さんです。
この曲は、ベルが竜の正体を探している時の本音を表したものだと考えられます。
「君を知りたい 何一つ見逃さぬように 時は誰も待ってくれないの」という部分は、今すぐ彼を探さなければならない焦燥感を素直に言葉にした歌詞だと感じます。
現実のすずは無数のユーザーの中から1人を探し出すことがいかに困難であるか、現実的な問題を投げ出してはいません。
周りの人間がそれは無理だと言っていても、それならどうすればいいのか、冷静さを多少失いつつも彼女は考えます。
とても感情的になりたい時に、冷静な判断をしなければならなかったのです。
そんな彼女も、仮想世界の中でベルという存在を通してなら、歌を使って本当の思いをぶつけることが出来たのではないでしょうか。
ただ、この曲が流れるのはストーリーの冒頭で、まだすずが竜の存在すら知らない時。
物語全体を通して見れば歌詞の中に出てくる「君」とは竜のことだとほぼ断言出来ますが、竜と出会う前の「君」とは一体誰だったのでしょうか。
様々な意見もあるでしょうが、「君」とは、すずの母親を指していると考えることもできます。
すずは自分を残してまで他人のために自らの命を捧げた母親の心情を、時を経ても理解出来ないでいます。
「でも、いつまでたってもこのままではいけない、自分は母親の気持ちを飲み込んで前に進んで行けるようにならなくては」
そのような焦りと、その気持ちを知りたいという感情が、ストーリー初期での歌詞に込められた思いなのではないかと思います。
映画『竜とそばかすの姫』のあらすじ
(以下、映画「竜とそばかすの姫」のあらすじです。)
竜とそばかすの姫のあらすじ|すずの過去とUへの参加
田舎で父と2人で暮らす女子高生のすずは、幼い頃に母を亡くしたことがきっかけで、大好きだった歌を歌えなくなってしまいました。
そんなすずを親友のヒロちゃんは仮想世界『U』に誘い出します。すると、すずの歌は瞬く間に『U』の中で拡散されていきます。
『U』でベルという名を使って歌い始めたすずは、ついにコンサートを開きますが、突然謎の侵入者が乱入し、コンサートはめちゃくちゃになってしまいます。
その侵入者が気になったすずは、侵入者である彼のことを深く知ろうとします。
竜とそばかすの姫のあらすじ|竜との出会い
ベルは竜にコンサートを台無しにされた身です。
ですが、そうではあるものの、『U』の秩序を守る警察のような組織「ジャスティス」に追われる竜のことが、なぜだか放っておけません。
そこで、彼が『U』の中で住むとされる、城を訪れます。
竜とそばかすの姫のあらすじ|竜の正体を導きたいすず
竜の住む城にたどり着いたベルですが、心を閉ざした竜は激しくベルを罵ります。
竜が心を閉ざす理由が、現実の世界における彼の相当切迫された状況にあることに、ベルは気付きます。
現実世界の竜を救いたいすずですが、50億以上のユーザーが存在する『U』の世界で彼を特定することは非常に困難です。
どのようにしてすずは彼を探し出すのか?続きはぜひ映画でお確かめください。以上、「竜とそばかすの姫」のあらすじネタバレでした。
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