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映画「茶飲友達」の元ネタとなった実話事件を解説!あらすじネタバレや口コミ評判レビューも紹介

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2023年2月4日公開の映画「茶飲友達」

実際にあった高齢者の売春クラブが摘発された事件をもとにした実話映画作品となっています。

短編映画『此の岸のこと』でモナコ国際映画祭2011にて最優秀作品賞など5冠を受賞した外山文治が監督を務め、主演を岡本玲が務めました。

『茶飲友達』の元ネタとなった実話事件を解説

本作『茶飲友達』は、高齢者の男性向けに「ティーガールズ」と呼ばれる65歳以上の女性を派遣する高齢者向けの売春サービス「茶飲友達」を運営する岡本玲演じる主人公のマナ、そして茶飲友達に関わる人々の姿を短編映画『此の岸のこと』が2011年のモナコ国際映画祭において最優秀作品賞を受賞するなど国内外で高く評価される外山文治監督が描いた社会派ドラマとなっています。

そんな今作『茶飲友達』には実は元になった実話事件があるのはご存じでしょうか?

気になるその事件についてまとめていきたいと思います。

2013年に起きた高齢者向け売春クラブ事件

今作『茶飲友達』は2013年10月に起きた高齢者向け売春クラブ事件から監督と脚本を兼任した外山文治さんが着想を受けて作られた作品となっております。

事件の内容は、東京新聞に「茶飲み友達紹介」という広告を掲載し、高齢者の男性に売春の斡旋を行い、売春クラブ「三愛」を経営していた経営者が売春防止法違反で逮捕されたという事件になります。

映画で経営を行っていたのは、30代前半と思われる女性マナでしたが、この実話事件によると逮捕された経営者は70歳の男性だったようです。

逮捕された経営者によると、高齢者向けに売春クラブを経営していた理由として40歳以下の年齢だと、トラブルが多いという考えがあったようで風俗の悪いイメージを与えないために「茶飲み友達紹介」というキャッチコピーで人を集めていたようです。

事件が起きる10年前の2003年頃から男は新聞広告を出して、広告を見て応募してきた男女から5000円の登録費を受け取り、その会員数は男女合わせて約1350人、平均年齢65歳前後の高齢者だったということで映画と同じように大規模だったことが分かります。

会員数約1350人の内訳としては、約1000人が平均年齢65歳の男性、そして約350人が平均年齢60歳前後の女性ということでしたが、女性会員の中には82歳の高齢女性もいたということで当時の報道で大変な話題となりました。

映画ではデートだけのコースを煎茶コース、本番ありのコースを玉露コースとしてコールガールたちを派遣しておりましたが、実際の事件でも「茶飲みコース」と「割り切りコース」という2つのコースがありました。

「割り切りコース」を選択した男性からは1回あたり2万円~2万5千円の料金を徴収していたようでそのうちの1万円をクラブ側が受け取る映画と同じような方法がとられていたことが明らかになっております。

広告を掲載していた東京新聞を発行する中日新聞本社によると、あくまで「茶飲み友達の紹介を行う」という文字通りの内容であると理解して掲載しており、売春の斡旋であるとは思ってもいなかったようで犯罪に利用されたことを受けて、再発防止のために今後は慎重な審査を行った上で新聞掲載を行うと事件当時の取材でコメントを残しております。

現在の2023年の日本は、実話事件が起きた2013年よりも高齢化が進んでおり、同様な事件が今後も起きてしまう可能性は大いに考えられます。

「高齢者の性」というタブーにされてしまいがちな問題について、この映画を機に日本全体で考えるべきではないでしょうか。

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『茶飲友達』のあらすじ

『茶飲友達』のあらすじ|高齢者向けに女性を派遣する売春クラブ「茶飲友達」

主人公のマナは、高齢者向けの売春クラブ「茶飲友達」を経営しており、「ティーガールズ」と名付けられた65歳以上のコールガールの女性たちや一緒に働く若者たちをファミリーと呼び、互いに支え合って生活をしていました。

マナたちは、新聞の三行広告や街で見かけた孤独な老人たちを勧誘し、その会員数は1,000人を超えており、毎日ホテルにティーガールズを派遣し盛況を集めておりました。

ある日、マナはスーパーでおにぎりを万引きしたことから店員に捕まっていた孤独な老人・松子を助けたのをきっかけに「茶飲友達」に勧誘し、戸惑いながらも初仕事を終えた松子は、大きな喜びを感じました。

『茶飲友達』のあらすじ|人気を集めていく松子

松子はティーガールズとして人気を集めるようになり、勧誘してくれたマナを命の恩人だと感謝します。

そんなマナには、実は癌で余命わずかの母親がおりましたが、幼少期厳しく育てられたため関係性は最悪な状態となっており、弟から再三容態について連絡があるものの、一度もお見舞いに訪れたことはありませんでした。

茶飲友達への派遣依頼は、老人ホームに入所している男性からも来るようになり、ますます人気を集めていきます。

『茶飲友達』のあらすじ|一気に崩壊していくファミリーたちの関係

マナは松子からの勧めもあって、母親のお見舞いに向かいますが、売春をする人間なんて娘じゃないと激昂され、その場から飛び出します。

久しぶりに見た母親はやせ細り、髪も抜け落ちており、そんな姿を目の当たりにしたマナはショックを受けました。

一方、利用者を増やして順調に見えた茶飲友達の運営も松子のお客さんが派遣先のホテルで自殺を図り、松子がその場から逃げ出してしまったことから警察の取り調べが入ってしまい、一気に信頼関係が崩れてしまうのでした。

果たして、マナたちはどうなってしまうのか?

結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。

『茶飲友達』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

感想評価(※ネタバレ有)|高齢者の性というタブーを取り扱った社会派ドラマ

本作『茶飲友達』は、2013年に発生した高齢者向けの売春クラブ摘発事件を題材に、高齢者の性というタブーを取り扱った社会派ドラマ作品です。

監督を務めた新進気鋭の監督として批評家からの評価も高い外山文治監督で、今作が長編作品3作目となっております。

物語は、妻に先立たれた老人男性が新聞で「茶飲友達募集」という小さな広告を見つけ、高齢者向けに65歳以上のコールガールを派遣する売春クラブ「茶飲友達」を利用するところから始まります。

「茶飲友達」を運営するのは、30代の若い女性マナですが、マナは働く若いスタッフや「ティーフレンド」と呼ばれるコールガールをファミリーと呼んで互いに支え合うように運営を行っており、孤独な老人を見つけては勧誘して利用者を増やしていきます。

コールガールたちがホテルや利用者の自宅などに派遣されて、サービスを行うシーンが多々描かれていきます。

ヌードなどはないものの、老人たちが身体を求め合うシーンが生々しく描かれており、衝撃を受ける方も多いかもしれません。

順調に利用者を増やしてファミリーたちがお互いに支え合って、活き活きと暮らしているシーンが描かれていきますが、マナからの勧誘でコールガールになった松子という女性を派遣した利用者がホテルで自殺を図り、松子がその場を逃げたことから茶飲友達に警察の取り調べが入ってしまい、違法な売春斡旋を行っていたことから摘発され、一気にファミリーは崩壊していきます。

それまで互いをファミリーと呼び合っていたにも関わらず、マナを実の娘のように接していた松子も「出会わなければ良かった」と掌を返してしまい、人間の信頼関係の脆さをリアルに描いております。

取り調べの中で警察が事件について綺麗ごとを述べるのに対して、マナが「正しいことだけが幸せじゃない」と訴えかけるシーンは、高齢社会となり、今後ますます老人が増えていくであろう社会に住む我々の胸に響くものがあります。

マナを演じた岡本玲はラブコメのイメージが強い女優さんですが、今作では感情豊かな演技を披露しており、ハマり役だと思います。

その後、映画は刑務所に収監されたマナの面会に関係が悪化していた母親が訪れ、「なんで来たの?」と問うマナに対し、「家族だから」と母親が伝えるシーンで映画は終わりを迎えます。

どんなに他人と信頼関係を築いたとしても、家族という絆よりも強いものはないというメッセージを感じる素晴らしいラストシーンだと思います。

老人の性というものについては、テレビなどでもタブーとされており、取り上げられることはありませんが、そんな問題に真っ向から挑戦した外山文治監督に拍手を送りたいです。

『茶飲友達』の皆んなの口コミ評判レビュー

★★★★★星5

オリジナルをリスペクトしつつも庵野監督作品としてリメイクした「仮面ライダー」。 それ以上でもそれ以下でもない映画だったかなと。 カメラワークやカット割り、背景のコントラストなど映像としての美しさは随所で感じられましたがアクションシーンや物語はもう少し頑張って欲しかったところ。 個人的には仮面ライダーの仮面から出ている髪の毛の襟足はメチャクチャ恰好良かったので、ライダーレイヤーさん達はぜひ! あとエンドロールで出演者をチェックしていましたが、特殊メイクのせいでどの役を演じているのかが分からなかったです。

引用:CINEGROOVE|映画好きの夜更かしさんが読むブログ

男性

★★★★☆星4

映画『茶飲友達』は、人々が現代社会で抱える孤独や不安といった感情を描いた、深い感動を与える作品でした。

映画のストーリーは、主人公の高校生・清水智久が、ある日突然現れた謎の女性・千春と出会い、茶道を通じてお互いに助け合いながら成長していくというものです。

千春は、普段は取り繕った態度を見せていたものの、実は孤独な人生を送っていたことが明らかになります。

その一方で、智久も自分自身と向き合い、自分自身を受け入れることで成長を遂げていく過程が描かれます。

この作品は、二人の登場人物が茶道を通じて深い絆を築いていくという点が非常に印象的でした。

茶道の風習や美学が描かれることで、茶道の美しさや奥深さが伝わってきます。

また、人間関係を築く上での大切さや、人々が抱える孤独や不安といった感情を共感することで心が癒されるというメッセージが込められていると感じました。

映画の演出や音楽も素晴らしく、ストーリーと相まって作品全体として深い感動を与えてくれました。

特にラストシーンは、心に響く感動的なシーンで、涙が止まらなくなってしまいました。

『茶飲友達』は、茶道を通じて人々の絆や心の交流を描いた感動作品であり、見る人々に心温まる時間を与えてくれる作品だと思います。

40代男性

★★★★★星5

映画『茶飲友達』は、外山文治監督が2013年に起きた高齢者売春クラブの摘発事件をモチーフにした社会派群像劇です。

高齢者専門の売春クラブ「茶飲友達」を運営する若者たちと、そこで働く高齢女性たち、そして利用する高齢男性たちの人間模様を描いています。

この作品は、現代社会の孤独や寂しさ、貧困や閉塞感などをリアルに表現していると思います。

登場人物たちはそれぞれに悩みや苦しみを抱えており、生きる希望や目的を見失っています。

しかし、「茶飲友達」で出会った仲間や相手との交流を通じて、少しずつ心の支えや変化を見つけていきます。

特に主人公のマナ(岡本玲)は、「茶飲友達」の代表として強く振る舞いながらも、家族との確執や自分自身の将来に不安を感じており、複雑な感情が表情や言動に現れています。

この作品は売春というセンセーショナルな題材を扱っていますが、それだけではなく、高齢者と若者という異なる世代がどう共存していくべきかという問いかけも含んでいます。

また、演技力の高いキャスト陣が作品に深みを与えており、とても印象に残っています。

この作品は超高齢化社会の現実に向き合う必要性を訴える作品だと思います。

20代女性

★★★★★星5

友人がとても良い作品だったと教えてくれて、ぜひ観た方がいいと勧められてこの作品を観ることにしました。

あらすじを読んだところすんなり受け入れられるお話ではないと感じ、あまり乗り気ではなかったのですが、実際に見た感想としては、多くの人に観てほしくもっと広まってほしいと感じました。

マナ役を演じる岡本玲さんのお芝居がとても素晴らしかったです。ハマっていました。

あと個人的に、映画の色味やテイストが好みでした。

明るい感じではなく、この作品の内容に沿ったような暗さで、落ち着いていて、煌びやかではない、そんな雰囲気を感じることができて素敵でした。

ラストの展開、私は好きでした。

リアルで劇的ではない、これこそ人間らしいと感じました。

20代女性

 

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