『シェイプ・オブ・ウォーター』は気まずい?ラブシーンがやばいとの声について!ぼかしなしの修正箇所は?【イライザの正体についても考察解説】

2018年3月1日、日本公開の映画『シェイプ・オブ・ウォーター』。
ギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作を務め、第90回アカデミー賞では作品賞含む4部門で受賞しました。
1950年代のアメリカを舞台に、映画に登場する街並みや室内のセットなど、細部にまでこだわった美術や衣装も見どころの一つです。
デル・トロ監督といえばダークな世界観や不思議なモンスターに定評がありますが、映画『シェイプ・オブ・ウォーター』も例に漏れずデル・トロ節全開のファンタジーとラブロマンスを組み合わせた映画になっています。
『シェイプ・オブ・ウォーター』の口コミ評判レビューには、
- 大人のおとぎ話
- ギレルモ・デル・トロの作品が好きな方は一番オススメ
- 映像や音楽が美しい
- 半魚人と難聴の女性との恋愛を描くストーリー
- 暴力的なシーンや性的なシーンが多い
- ラストシーンではまさに芸術を観ているような気持ち
- 見て良かったと強く印象に残っている映画
- 全体的にダークな雰囲気
という声が多数集まっています。
- 『シェイプ・オブ・ウォーター』が気まずい?ラブシーンがやばいとの声について
- イライザの正体が実は人魚だったと言われる点について考察解説
- 『シェイプ・オブ・ウォーター』のあらすじ
- 『シェイプ・オブ・ウォーター』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
『シェイプ・オブ・ウォーター』が気まずい?ラブシーンがやばいとの声について
映画『シェイプ・オブ・ウォーター』は、『パンズ・ラビリンス』、『パシフィック・リム』などを手掛けてきたギレルモ・デル・トロ監督の作品です。映画『シェイプ・オブ・ウォーター』では、自身初となるアカデミー賞作品賞を受賞したりと話題にもなりました。
恋愛とファンタジーを組み合わせた映画『シェイプ・オブ・ウォーター』ですが、予告編を見る限りでは、ラブシーンが過激そうな印象は特にありません。
ですが、暴力的なグロいシーンや性描写が強く描かれていたりとして、東京国際映画祭公開されたオリジナルバージョンではR18指定、ぼかしを入れて修正して日本で公開されたものはR15指定作品となっています。
管理人
そのため、家族などで見ると気まずいと感じてしまうかもしれません。
では、主に『シェイプ・オブ・ウォーター』が気まずいと要素であるラブシーンについてまとめていきます。
①|主人公・イライザの自慰シーン
映画の冒頭5分以内に、主人公のイライザが全裸で湯船に浸かり、自慰をするシーンがあります。
その手慣れた様子から、彼女には長い期間恋人がおらず、浴室で自分を慰める行為がルーティーン化していると推察できます。
後に描かれる彼女の抱える孤独を演出する上で非常に欠かせないシーンの一つとなっています。管理人
しかし、ストーリーが始まってから割とすぐにアラフォー女性のあられもない姿を見ることになるので、驚愕した方も多かったようです。
②|ストリックランドと妻のラブシーン
映画『シェイプ・オブ・ウォーター』の悪役を一手に担っていると言っても過言ではないのが、軍人であるストリックランドです。
イライザの勤務先の機密機関に出入りする彼は、冷酷な差別主義者で、半魚人の「彼」を虐待しています。
そんなストリックランドと妻のラブシーンでは、彼は行為中に妻の口を手で塞ぎ、「黙ってろ」と何度も言い放ちます。
イライザのように声が出せない女性を求めているという描写でもあり、妻(女性)の人権など無いかのように扱う人物だと印象付ける描写でもありました。
時間はほんのわずかではありますが、荒々しいこのラブシーンは見ていて気分の良いシーンで無いことは確かです。管理人
③|半魚人である「彼」とイライザのラブシーン
解剖されそうになっていた「彼」を機密機関から自宅に連れ出したイライザは、お互いが惹かれあっていることを確信し、とうとう「彼」と肉体的に結ばれます。
浴室を水で満たした中でのロマンティックで幻想的なラブシーンでしたが、二人が裸で抱き合う映像を美しいと捉えるか、異種間での性行為を気持ち悪いと捉えるか、人によって意見が真っ二つに別れそうなシーンとなっていました。
このように、映画『シェイプ・オブ・ウォーター』ではやばいと感じるラブシーンが三箇所ほどあります。管理人
加えて、ラブシーンでなくても下ネタを交えた会話があるため、付き合いたてのカップル、または家族で見ると気まずくなる可能性が大いにあると言えるでしょう。
また、映画『シェイプ・オブ・ウォーター』はおとぎ話を題材としていますがR-15指定となっており、暴力描写や性描写が大人向けとなっています。
子どもが鑑賞するには適切でないことは覚えておく必要があります。
もちろん、カップル、または家族で見る場合であっても、年齢や感性に合わせた選択が必要です。
ぼかしなしのバージョンも?修正箇所について
『シェイプ・オブ・ウォーター』は第30回東京国際映画祭の特別招待作品として、オリジナル版がR18+指定で上映されました。
しかし、その後の日本劇場公開版では、R15+指定での公開に変更すると発表がありました。
すると、一部ファンの間で「暴力描写や性描写があるため、オリジナル版はR18+指定だったが、日本版ではそれらの重要なシーンを監督の許可なく配給会社が勝手にカットし、自分たちの利益のためにレイティング(映画を鑑賞できる年齢制限の枠)を下げたものが公開される」という噂が立ち、一気にネット上に拡散されました。
なので、この噂も信憑性が高いと判断され、広がったのでしょう。
この騒ぎを聞きつけた『シェイプ・オブ・ウォーター』の配給元であるFOXサーチライト・ピクチャーズは、日本版の公開直前に公式Twitterにて、「日本版は監督・製作者承認の元、オリジナル版から一切のシーンカットや差し替えはなく、ある一箇所のシーンのぼかし修正のみ行っている」といった旨を明言しています。
では、一箇所のみの修正箇所はどの場面だったのかと言うと、それはストリックランドと妻のラブシーンです。
ベッドの上での行為中にストリックランドを後ろから映すカットがあるのですが、その際に映る彼のお尻に数秒間ぼかしが入れられていました。
別シーンでイライザのお尻が映るカットにはぼかしがないので、お尻自体が規制の対象なのではなく、大事なところが見えそうなアングルだったため、ぼかしが付いたようです。管理人
現在、このラブシーンのぼかしなしバージョンを見たい場合は、「オリジナル無修正版」としてリリースされたソフトで鑑賞することができます。
シェイプオブウォーター|イライザの正体が実は人魚だったと言われる点について考察解説
ギレルモ・デル・トロ版『美女と野獣』と言われる映画『シェイプ・オブ・ウォーター』は、半魚人と人間の女性のラブストーリーです。
監督が幼少の頃に見た映画『大アマゾンの半魚人』に影響を受けていることでも知られています。
人間の女性に恋をしても成就することなく殺されてしまった半魚人があまりにも可哀想で、二人を幸せにしてあげたくて『シェイプ・オブ・ウォーター』を作ったそうです。
さて、そんな映画『シェイプ・オブ・ウォーター』の主人公であるイライザは、実は人魚だったのではないか?という説があります。管理人
なぜそのように言われているのか理由を考察してみました。
考察①|イライザの首の傷
イライザは赤ん坊の頃に川の中に捨てられていたところを拾われ、養護施設で育ちました。
赤ん坊の頃から首に深い傷があり、声帯まで貫通しているため声が出せずにいます(その話を聞いたストリックランドは虐待によってできた傷だと推測していましたが、真実は分かりません)。
イライザの首の傷は丁度半魚人のエラと同じ位置にあり、ラストで半魚人から口付けを受けるとエラの役割に変わり、水の中で呼吸ができるようになります。
その様がまるで童話の人魚姫のように声を失う代わりに人間の脚を手に入れた人魚が再び元の姿に戻ったように見えたため、イライザは人魚だったのではないかという説が出ました。管理人
考察②|歌が大好き
映画館の上のアパートで暮らすイライザは、ミュージカル映画やレコードが大好きです。
人魚は美しい歌声を持つことで知られているので、もし彼女が過去に人魚だったとすれば、人間になる前は歌うことが大好きだったであろうことが容易に想像できます。
イライザが半魚人に想いを告げるシーンでは、妄想の中の彼女がミュージカルのステージで踊りながら愛の歌を歌う姿が映し出されます。
本当はこんな風に「彼」に愛を伝えたいんだという切実な気持ちが伝わってくるシーンでした。管理人
考察③|靴をコレクションしている
イライザの日課の一つに、出勤前の靴磨きがあります。
いつも同じような服装でファッションに興味のなさそうな彼女ですが、部屋には靴がズラリと並んでいました。
これも憧れだった人間の脚を手に入れた嬉しさで脚の装飾品を集めていると考えると自然に思えます。管理人
考察④|常に水の中を感じる生活
イライザの部屋や身につける物は全て青で統一されていて、まるで深い海の中にいるような雰囲気となっています。
半魚人と恋をするようになってからは、赤い小物がさりげなく増えていきます。
そして、自慰も湯船で行っていましたし、卵を茹でる時も水を使っていました。
また、バスの窓に付いた水滴を操っていたり、晴れの日が続く中でなぜか雨の日を予測ができていたり、半魚人が治癒能力を持っていたことを踏まえると、イライザが人魚ならばそのような不思議な力があってもおかしくないと納得できます。管理人
考察⑤|時間にルーズ
イライザは毎日仕事場に出勤時間ギリギリで来ることが多く、いつも同僚のゼルダに助けられています。
イライザが人間なら、時間にルーズな性格を表す描写になりますが、人魚だったなら、元々時間の概念に囚われていない種族のため、時間通りに物事を行うことが困難であることを意味する描写に変わります。
このような数々の描写から、ストーリーではハッキリと言及されていませんが、イライザが人魚である可能性が示唆されているのではないかと言われています。管理人
ギレルモ・デル・トロ監督はインタビューで、『美女と野獣』は好きではないと語っていますが、その理由として「人は外見ではない」というテーマを掲げながらも、ヒロインは若く美しい処女で野獣がイケメンの王子様なことに納得がいかなかった点を挙げています。
なので、ヒロインは独身で孤独な中年女性にし、半魚人はそのままの姿にしたと語っており、その中ではイライザが人魚であるかについては特に触れていません。
ですが、私は、イライザが人魚だったという説はとても面白いですが、ずっと人間で、最後だけ魚人の力を借りて水の中で生活できるようになったのではないかと考えます。管理人
なぜなら、人間の中でも浮いた存在のイライザが半魚人との出会いによって孤独を感じずに生きていける居場所を手にいれる「自己実現を果たす」過程を描いた映画と考えた方が、より監督の意図通りの演出になっていると思うからです。
確かに二人が始めから同じ種族だった方が収まりは良いのですが、それでは『大アマゾンの半魚人』の半魚人と人間の女性を幸せにしたいと言っていた監督の趣旨から離れていく結果になってしまうように感じます。
このように、イライザの正体が人魚であるという説はありますが、明確な証拠はなく、映画の中での彼女の行動や心情から、観客が自由に解釈することができる形になっています。
『シェイプ・オブ・ウォーター』のあらすじ
(以下、映画「シェイプ・オブ・ウォーター」のあらすじです。)
『シェイプ・オブ・ウォーター』のあらすじ|声が出せないお姫様
舞台は1962年、米ソ冷戦下のアメリカ。
映画館の上階に住む独身女性のイライザは、政府の機密機関『航空宇宙研究センター』で清掃員として働いています。
イライザは幼いころ首に負った怪我が原因で声が出せず、手話でしか会話をすることができません。
それでも隣人でゲイの画家・ジャイルズや同僚で世話焼きの黒人・ゼルダと言った良き仲間に恵まれ、平穏な日々を送っていましたが、心の奥底ではいつも寂しさを抱えていました。
『シェイプ・オブ・ウォーター』のあらすじ|半魚人の王子様
ある日、新しく研究センターに赴任したホフステトラー博士により、南米から研究対象が運び込まれます。
その数日後、威圧的な軍人のストリックランドが出血多量で病院に運ばれました。
血みどろの現場を掃除していたイライザは、噛みちぎられたストリックランドの指と研究対象の半魚人に遭遇し、強く心惹かれます。
それ以来、人目を盗んで半魚人に会うことが日課となり、半魚人もイライザにだけは心を許すようになりました。
『シェイプ・オブ・ウォーター』のあらすじ|脱出
指の癒着に失敗したストリックランドは、技術進歩の名目で半魚人を解剖しようとしていました。
これを知ったイライザは、ホフステトラー博士や仲間の力を借りて半魚人を脱出させ、自宅に匿います。
二人は心身ともに結ばれますが、日に日に弱っていく半魚人を見たイライザは運河から故郷へ逃がす計画を立てます。
以上、「シェイプ・オブ・ウォーター」のあらすじでした。
ストリックランドに見つかる前に半魚人を逃がすことができるのか?
結末を知りたい方は、実際に映画を見てみることをおすすめします。
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『シェイプ・オブ・ウォーター』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「シェイプ・オブ・ウォーター」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|様々な愛の形についての物語
米ソ冷戦下のアメリカで清掃員の仕事をしている口が聞けない女性・イライザ。
彼女が、勤務先の機密機関『航空宇宙研究センター』に実験体として連れてこられた半魚人の”彼”と出会い、恋に落ちる映画です。
モンスター映画やホラー映画のヒットメーカーとして知られる巨匠ギレルモ・デル・トロ版の「美女と野獣」となっています。管理人
ファンタジー要素が強い内容にも関わらず、舞台を米ソ冷戦下で緊張状態にあるアメリカの「航空宇宙研究センター」にしたことで、未知の生物が運ばれてきてもおかしくなさそうな絶妙なリアリティが加わり、見事に大人向けのダーク・ファンタジーとして成立していました。
軍人のストリックランドから暴行を受けていた半魚人を仲間の力を借りて自宅に逃がしたイライザでしたが、日に日に弱っていく半魚人を見て、海に逃がす計画を立てます。
一方、上官から36時間以内に半魚人を連れ戻すよう命令されたストリックランドは、執拗な追跡の末、運河の桟橋にいたイライザと半魚人を見つけ、銃で発砲してしまいました。
半魚人は治癒能力で自身の傷を治すと、ストリックランドの首を切って殺害し、瀕死のイライザを抱え海に飛び込みます。
半魚人はイライザにキスをして銃の傷を治し、口が聞けない原因である首の傷跡をエラに変えました。
水中で呼吸ができるようになったイライザは半魚人と共に海の彼方へ消えていき、映画は幕を閉じます。管理人
この映画は、声が出せないイライザに始まり、隣人でゲイのジャイルズ、同僚で黒人女性のゼルダ、そして異形の半魚人である”彼”と、「社会的に立場の弱い人々」にスポットライトを当てています。
彼らの孤独や苦悩を丁寧に描くことによって、一見ハードルの高そうな異種間同士の恋愛も「社会的に立場の弱い人々」の恋愛として受け入れることができる作りとなっていました。
「美女と野獣」はラストで野獣が元の人間の姿に戻りますが、映画『シェイプ・オブ・ウォーター』の半魚人の”彼”はその姿のままでイライザと結ばれます。
通常、周囲の誰からも祝福される形(例えば半魚人が人間の姿になり、イライザが声を出せるようになる)での終わり方が一番のハッピーエンドに思えますが、エラを得たイライザは半魚人の”彼”と共に人間界から去る選択をしていました。
私の解釈となりますが、このシーンを受けて、もしかして映画『シェイプ・オブ・ウォーター』は怪獣が好きという周囲から理解されない趣味を持っていたギレルモ・デル・トロ監督が、思い切り怪獣愛を表現できる映画の世界に飛び立った瞬間を描いたのではないかと感じました。管理人
このように映画『シェイプ・オブ・ウォーター』は、異種間の恋愛物語だと思わず、様々な愛の形についての作品であることを頭の片隅に置きながら鑑賞すると、もっと深いところまで楽しめる映画となっています。
『シェイプ・オブ・ウォーター』のみんなの口コミ評判レビュー
『シェイプ・オブ・ウォーター』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「会話が多いわけではなく、表情や描写で伝えることが多かった印象」「見ていて愛おしかった」「映画を通じて描かれるテーマやメッセージも多く感じた」「ヒロインであるイライザを演じたサリー・ホーキンスの演技が素晴らしかった」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★☆星4
生まれつき話すことができず、それ故に孤独を抱えたイライザ。
施設の夜間清掃員として働く彼女の元に、アマゾンの奥地からやってきたミステリアスな半魚人が運ばれてきます。
好奇心と恐れが交差する中、彼女は職員の目を盗み、こっそり“彼”と交流を深めていきます。
言葉を発することができないイライザと彼が手話や音楽、ダンスを通して心を通わせていく様が繊細でとても美しいです。
隣人の年老いた画家ジャイルズ、同僚であり友人として彼女を支えるゼルダなど、彼女の周りの人物も温かみがあり魅力的なキャラクターでした。
映像は全体的に寒色系を貴重としており、イライザの衣服も落ち着いた色が多いですが、彼への想いが深くなるにつれて赤を身に着けはじめ、視覚的にもイライザの恋心が伝わる演出が素敵でした。
映画『シェイプ・オブ・ウォーター』のモチーフとして「人魚姫」や「美女と野獣」がありますが、そういったおとぎ話の多くは呪いが解けて美男美女のハッピーエンドになるのがセオリーですが、この映画の彼は最後まで半魚人のままです。
これはある意味美女と野獣へのアンチテーゼであり、愛し合うのに相手のビジュアルは関係ない、さらに言えば自分と同じ種族である必要すらないというデル・トロ監督の熱いメッセージだと感じました。
タイトルのとおり、水のように柔軟に、流動的に形を変える愛を描いた「大人のおとぎ話」です。
20代男性
★★☆☆☆星2
大学生の頃に『シェイプ・オブ・ウォーター』を映画館に観に行きました。
普段洋画はあまり観ないのですが、アカデミー賞受賞や愛の物語を謳うようなCMに興味を持ち、観に行くことにしました。
肝心な内容ですが、暴力的なシーンや性的なシーンが多く、若くあまり免疫のない私にはショッキングな映像でした。
年齢制限もついていたような気がします。若い方や免疫のない方にはお勧めしません。
横暴な上官が半魚人を拷問するシーン、指を半魚人が食いちぎるシーン、その指が腐食していくシーン、この辺りが観ていられなかったです。
ただ、半魚人に恋するイライザの家のお風呂に半魚人を匿い、お湯を目一杯貯めて2人で過ごすシーンは美しく幻想的に感じました。
今でもショッキングな映像は得意ではないですが、あの頃とはまた感性が変わっていると思うので、見直すのも良いかも知れないなと思います。
20代女性
★★★★☆星4
映画『シェイプ・オブ・ウォーター』は奇才ギレルモ・デル・トロ監督による美しくも不思議なラブストーリーです。
映画『シェイプ・オブ・ウォーター』で特に感じたのは、映像や世界観の美しさです。
主人公がナイトシフトで働く女性ということもあって、全体的に夜の映像が多く、1960年代のアメリカというレトロ感と相まってとても美しいのです。
主人公が暮らすのは映画館の屋根裏部屋。勤務先は現代の私たちからすればレトロ・フューチャーと言った感じの研究所。
この限られた場所で繰り広げられる、謎の異形と主人公の心の交流がとても可愛らしく見えてきます。
青を基調とした映像美の中で、時に映る血の赤さが鮮烈でややグロテスクな場面もありますが、その描写さえ芸術に変えてしまうのは流石ギレルモ・デル・トロ監督だと思いました。
30代女性
★★★★☆星4
声が出せない女の子と半魚人の恋愛ストーリー。
半魚人の彼と出会うことで、毎日同じことの繰り返しだった主人公イライザの毎日が色付き出します。
彼と一緒に好物のゆで卵を食べたり、レコードで好きな曲を聴いたり、手話を教えたり、彼の前でタップダンスを披露したり、、好きな人のためにしてあげたいという好意的な行為は可愛く見えました。
この映画は、ファンタジー・恋愛映画ですが、色々考えさせられました。
ハラハラドキドキの要素もありますが、ギレルモ・デル・トロ監督の映画で『パシフィック・リム』の様な映画ではありませんでした。
でも、とても良い映画でした。2人だけの世界、2人にしかわからないこと、そんな素敵な世界観を感じました。
20代女性
★★★★☆星4
同監督の『パンズ・ラビリンス』を観ていた流れで、友人と観に行きました。
怪物が出てくるのはなんとなく想定していたけれど、物語そのものの意外性に驚きながら鑑賞していました。
言葉を話せない女性と、同じく人の言葉は話せない怪物のあいだの愛の話でした。
なかなかとっつきにくいなと思った時間もありましたが、二人の行動や視線を見ていると、この二人ならアリなのだなと納得さえしてしまうような演技でした。
けっこう性的なメタファーに満ちていて、でも、人間同士よりももっと対等な愛が描かれているので、心情的には二人に寄り添いながら鑑賞し終えました。
悲しい結末ではないところがもっとも嬉しいポイントでもあり、同監督のこれまでの映画がきつかった人にも見やすくなっているように思います。
30代女性
★★★★★星5
『シェイプ・オブ・ウォーター』はギレルモ・デル・トロ監督が得意なダークファンタジー作品でした。
初回鑑賞時はデル・トロ監督作品は『パシフィック・リム』のみ知っている状態で見たのですが、こちらの作品の方がより監督らしさを感じられ、その後ほかの作品を見てみようと思う切っ掛けになりました。
主人公の唖者の女性イライザと実験動物の半魚人の恋の様子を生々しく描いている所や、他のキャラクターたちもそれぞれに生きづらさを感じさせる描かれ方をしていてとても好感が持てました。
半魚人を演じるダグ・ジョーンズの特異な体格を遺憾なく発揮させている点も演技も素晴らしかったです。
主演二人が声を発しないというところも当時この映画の面白いところでした。
近年では手話が一言語としてテーマになる作品が多くなり始めましたが、この作品もその潮流の1作品だと思いました。
30代女性
★★★★★星5
ギレルモ・デル・トロ監督のファンである私は、『シェイプ・オブ・ウォーター』を見るのが楽しみでした。
ヒロインであるイライザを演じたサリー・ホーキンスの演技は本当に素晴らしかったです。
言葉を使わずにさまざまな感情を伝える彼女の能力は、まさに圧巻でした。
ホーキンスがこの映画でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたのも当然でしょう。
彼女の演技は映画を見るべき点のひとつであり、イライザというキャラクターを他の女優では実現が難しいと実感させます。(受賞できなかったのは非常に残念。)
この映画が商業的にも批評的にも成功したことは嬉しいですが、一方で、『ゲット・アウト』や『レディ・バード』など、よりアカデミー賞作品賞にふさわしい作品があったという意見は受け入れます。
真に際立った作品に必要なオリジナリティには欠けていたように感じます。
それでも、この映画は美しく感動的な作品であり、ギレルモ・デル・トロのユニークで想像力豊かな作風を評価する人には、ぜひお勧めしたいと思います。
40代女性
★★★★☆星4
映画『シェイプオブウォーター』は1960年代のアメリカとソビエトの冷戦時代を背景に描かれた作品です。
実際に戦争のシーンが全面に出てくるわけではないですが、画面が薄暗くなっているので戦時下の不安定さを雰囲気で感じとることができました。
主人公は話すことができないので純粋さが際立ち、設定された年齢よりもかなり若く感じる要素がたくさんあり、特に物語の主軸である異形との出会いやそこからの入れ込み具合などは幼い子どもを彷彿とさせました。
異形と会話することはないですがミュージカル調の独特のテンポで彼らが通じ合っていることは推測することができ、愛情の芽生もしっかりと感じることができました。
アメリカ映画ということでグロテスクなシーンもありますが、全体的にはまとまりを感じる演出となっています。
最後に二人で消えていくシーンはご想像にお任せします、となっており、最後まで不思議というか危うい雰囲気を感じさせる映画でした。
考えさせられる場面が多いので簡潔な物語が好きな方には微妙だと思いますが、私は概ね好きです。
30代女性
*映画「シェイプオブウォーター」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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