『マイ・エレメント』が爆死でひどい?タイトルの意味についても解説考察【あらすじネタバレや感想評価も】
2023年8月4日、日本公開の映画『マイ・エレメント』。
ディズニー&ピクサー製作、27本目となった長編映画です。
火、水、土、風と異なるエレメントを持つ種族が共生する世界という舞台設定で、あらゆる動物が共生する世界を舞台としたピクサーの名作『ズートピア』に似ている感じもします。
しかし、映画『マイ・エレメント』は、異なる種族は共に生きられるのか、家族になれるのかという部分を掘り下げたラブストーリーになっています。
映画『マイ・エレメント』の口コミ評判レビューには、
- 今までになくラブストーリー色が強い作品
- CG映像の技術が凄かった
- 深さや感動も味わえる映画
- とにかく映像が綺麗なので没入感があった
- 少し大人な作品
- ディズニーの定石通りの映画
- アニメなのに大切なテーマが込められていて良かった
- 見終わった頃には疲れるほど号泣した
という声が多数集まっています。
- 『マイ・エレメント』は爆死説からの大ヒット?『マイ・エレメント』の興行収入
- 『マイ・エレメント』が『ひどいと言われる理由は?
- 『マイ・エレメント』を解説考察!タイトルの意味とは?
- 『マイ・エレメント』のあらすじ
- 『マイ・エレメント』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
『マイ・エレメント』は爆死でなく興行的にも成功した!興行収入はいかほど?
『マイ・エレメント』は爆死してなかった!根拠は興行収入
2023年8月に公開されたディズニー&ピクサー作品の『マイ・エレメント』は、水、風、土、火の4つのエレメントが暮らしている「エレメントシティ」を舞台に火のエレメントのエンバーと水のエレメントのウェイドの2人の恋愛模様やその家族たちとの関わりを描いた物語です。
移民問題をはじめとする社会問題、多様性等を扱った作品でもあります。
そんな映画『マイ・エレメント』ですが、「爆死なのではないか?」、「興行収入が奮っていないのではないか?」といった声が見られます。
結論から言えば、「爆死とは言えず、興行的にも成功した」と言えるでしょう。
ではその根拠について、現在の興行収入の状況などをもとに解説していきます。
管理人
全世界での興行成績
まず、本国アメリカをはじめとする、全世界での興行成績について見ていきます。
映画『マイ・エレメント』は2023年6月16日(金)に全米公開されました。
ピクサーは前年公開の『バズ・ライトイヤー』の商業的失敗などもあり、映画『マイ・エレメント』に期待をかけていました。
しかし、初動は振るわず、ディズニー&ピクサー歴代ワースト2の結果となり、赤字を懸念されていたようです。
ですが、公開から約1か月半経過した時点で大逆転し、黒字に転じました。
入れ替わりの激しいアメリカ市場においては異例の展開です。
管理人
結果的に製作費2億ドルに対し、全世界での興行収入は約5億ドルまで伸ばし、無事黒字化し商業的にも成功となりました。
理由として考えられるのは口コミの良さです。映画『マイ・エレメント』は、移民の苦悩や親子の複雑な関係性などを丁寧に描き、現代の社会問題に切り込みながらも、ピクサー作品としては稀である美しい純愛を描いた物語でもあります。
そんなテーマが大人たちまで広く響き、話題になったのでしょう。
また、他国で言うと韓国での興行も好調だったようです。
これについては、監督であるピーター・ソーンが韓国系アメリカ人であることなどにも起因するのではないかと思います。
管理人
日本での興行成績
次に日本国内での興行成績について見ていきます。
日本では2023年8月4日(金)に公開され、公開して6週間ほどの9月18日時点で25億円を超え、その後もしばらく上映続きました。
この25億円という数字は歴代のピクサー作品の中では決して高くない数字です。
しかし、日本で劇場公開された過去2作『2分の1の魔法』、『バズ・ライトイヤー』を大きく上回り久しぶりのヒットとなりました。
また、ピーター・ソーン監督の前作『アーロと少年』の興行収入も大きく上回りました。
こちらも全米同様口コミなどにより広がっていき、ロングランヒットに繋がったようです。
管理人
実際に「感動した」「ずっと泣いていた」といった声もSNS上で多数見られました。
また、吹き替え版キャストの演技の評判も非常に良い良いです。
主人公のエンバーに川口春奈、ウェイドに玉森裕太が起用されています。
声優が本業でない役者が起用される際、否定的な意見が上がることも多いですよね。
しかし、映画『マイ・エレメント』では、吹き替え版キャストに起用した俳優に賞賛の声の方が多く見られるように思います。
管理人
歴史的大ヒットではないが爆死してないし、興行収入的に失敗とは言えない
最後にここまで述べてきたことも踏まえて、「爆死なのか?興行収入は振るわないのか?」について見ていきます。
例えば、ピクサーの代表作でもある『トイ・ストーリー』シリーズの最新作『トイ・ストーリー4』は全世界で10億ドル超え、日本での興行収入は100億円超えという大ヒットを記録しています。
そういった作品と比較すると決して歴史的大ヒットとは言えないでしょう。
しかし、口コミで広がり全世界で着実に観客動員を増やし、黒字化し、ピクサー作品久しぶりのヒットとなった作品であることは間違いないでしょう。
配信のみの作品なども増える中、子供から大人まで幅広い層が劇場に足を運び、心を打たれた素晴らしい作品でもあります。
決して「爆死した」「興行的に失敗した」とは言い難いと思います。
管理人
『マイ・エレメント』が『ひどいと言われる理由は?
ディズニー&ピクサー作品『マイ・エレメント』は、純愛や家族の関係、そして多様性の社会をピクサーならではの世界観で描いた意義深い作品です。
ピクサーに久しぶりのヒットをもたらした作品でもあります。
その背景には、子供たちだけでなく大人まで幅広い世代、境遇の人に響き、その口コミの良さからより多くの人に届いたということがあります。
今後のピクサー作品もますます楽しみになりました。
管理人
ですが、そんな映画『マイ・エレメント』ですが、「ひどい」との声も見られます。
そこで、いくつか口コミを紹介し、何に対して「ひどい」と感じたのかを考察して行きます。
「ひどい」側の意見にはこのような口コミが見られました。
- 話の辻褄が合わず、キャラクターの一貫性にも欠け、ひどい
- ストーリーが薄い
それぞれについて、具体的になぜそういった口コミが寄せられたのか、理由を考察していきます。
ひどい理由①話の辻褄が合わず、キャラクターの一貫性にも欠けるのか?
まずは、「話の辻褄が合わず、キャラクターの一貫性にも欠ける」という点について考察していきます。
このような印象を受ける可能性がある要素は3つあると言えます。
序盤のつかみどころのないウェイド
1つ目は「序盤のつかみどころのないウェイド」です。
ウェイドはエンバー家の店について、かなり事務的に違反を報告しようとしました。
しかし、その後エンバーの話を聞いて「かわいそうだ」と思い、撤回を求めようとします。
他者への共感性が高く、感化されやすいウェイドですが、その割に最初の対応が冷酷に感じました。
非常に真面目に仕事に取り組んでいるから、ということはあるかと思いますが、違和感を感じる人もいたかもしれません。
なぜか許す上司のゲイル
2つ目は「なぜか許す上司のゲイル」です。
ウェイドとエンバーは、ウェイドの上司のゲイルに営業停止の取り下げを認めてもらうために、スポーツ観戦を共にします。
試合終了後水漏れの原因を突き止めて解決すれば営業停止を取り下げる、と約束してくれました。
ウェイドの働きかけにより試合観戦が盛り上がったということや、スポーツ観戦を通じて心が一つになったといったことはあるかと思います。
しかし、「違反による営業停止を条件付きとは言え取り下げる」と言ったことをなぜゲイルはあっさり決めたのか、と疑問を抱く人もいたかもしれません。
自分に自信を持ったエンバーが補強したのに結局決壊するダム
3つ目は「自分に自信を持ったエンバーが補強したのに結局決壊するダム」です。
エレメント・シティの水漏れの原因であるダムの壁のヒビ割れを、エンバーが砂をガラスに変えることで補強しました。
応急処置処置とは言え、自分に自信を持ったエンバーによる一つの成果です。
しかし、このガラスも割れ、ダムは決壊してエレメント・シティは水に沈みます。
この状況の変化が、彼女の心情やエンバーとウェイドの関係にリンクしているようにも感じ取れますし、最後に2人や家族の問題を一気に解決するためもあるとは思います。
しかし、エンバーの頑張りや変化は何だったんだと不信感を覚える人もいたかもしれません。
以上の要素などから「話の辻褄が合わず、キャラクターの一貫性にも欠ける」といった印象を持つ人もいたのかもしれません。
管理人
ひどい理由②ストーリーが薄い?
次に「ストーリーが薄い」という意見について、考察していきます。
考えられる主な要因として、2つあると考察できます。
なぜそう考えたのか、行動したのかが不明なところが多い
まず1つ目は「なぜそう考えたのか、行動したのかが不明なところが多い」についてです。
特に気になったのは「なぜエンパーとウェイドの奮闘の結果エレメント・シティに変化が起きたのか」ということや「エンバーが外の世界に関心を持ち夢を追いたいと思ったのはなぜか」ということ、そして、先述の「なぜゲイルは店の営業停止取り下げを認めたのか」といったあたりです。
それぞれ、理屈ではない部分や、想像に委ねる部分もあるかと思います。
しかし、腑に落ちないと感じるケースが、特に大人は感じたかもしれません。
風と土のエレメントの存在感の薄さ
次に2つ目の「風と土のエレメントの存在感の薄さ」についてです。
こちらは口コミでも特に多く見られた意見です。
エンバーとウェイドの2人の恋愛模様が主軸とは言え、
- もっと他のエレメントについて知りたかった
- 設定を生かしきれていないのではないか
と思う人も多かったのではないかと思います。
こちらについても、エレメント・シティはエレメントごとにある程度居住区もわかれており、エレメントという性質上基本的には深くは関わり合わないため、あまり風や土のエレメントが出てこないことは自然なのかもしれません。
ただ、せっかくならもっと見てみたかったと感じるのも無理はないでしょう。
以上のように、背景や原因が深められていないように感じることや、設定を生かして他のエレメントについてももっと見たいという希望から「ストーリーが薄い」と感じる人もいたのでしょう。
管理人
ひどい作品なのか?面白い作品だったのか?
最後に、実際に「ひどい」作品だったのかについて言及します。
確かに上述の通り、引っかかる部分や、他のエレメントの存在感など物足りなさを感じる要素はあったと思います。
また、これまでのディズニーやピクサー作品で見たような既視感を覚えるような内容でもありました。
しかし、全体としては賞賛の声の方が多く見られ、多くの人々に響いた作品だったと思われます。
映画『マイ・エレメント』で多様性が描かれているように、映画を観て何を感じるかも人それぞれです。
「ひどい作品だった」とも「すばらしい作品だった」とも言えるのではないのでしょうか。今後もピクサー作品に注目したいと思います。
管理人
『マイ・エレメント』を解説考察!タイトルの意味とは?
原題からタイトルの意味を考察解説
映画『マイ・エレメント』の原題は”elemental”です。
英単語”elemental”の基本の意味として、「元素の」や「基本的な」があります。
映画『マイ・エレメント』は先述の通り、「水、風、土、火の4つのエレメント」たちの物語です。
単純にそんな「元素、エレメントの話」ということを表しているのかもしれません。
他にも込められていそうな意味を考えてみます。
管理人
この「水、風、土(地)、火の4つのエレメント」というのは占星術において使われているものでもあります。
占星術においては12星座を火は牡羊座、獅子座、射手座、地は牡牛座、乙女座、山羊座、風は双子座、天秤座、水瓶座、水は蟹座、蠍座、魚座、というように4つのエレメントに分類します。
そしてそのエレメントはその人の価値観を表すものでもあります。
それを踏まえると、映画『マイ・エレメント』は元素の話であり、火と水の2人が触れ合うのが難しいという物理的な話もあれば、価値観や性格の全く異なる2人が心を通わせていくという内面の要素も、この「エレメント」には込められているのではないでしょうか?
管理人
ちなみに、占星術において火のエレメントは情熱的や積極的、風のエレメントは知的好奇心旺盛や自由気まま、地のエレメントは堅実的や安定感、水のエレメントは共感性や感受性が高いといった特徴があるとされているようです。
これは映画『マイ・エレメント』に登場したエレメントたちの性格などにも通じるところがあるようにも思われます。
また、”elemental”には派生して「不可欠な」、「生まれつきの」、「生来の」といった意味もあります。
エンバーをはじめとしたエレメントたちの個性やルーツについても垣間見える場面が多くあるので、そういったところも含まれているのでしょう。
邦題からタイトルの意味を考察解説
次に邦題である『マイ・エレメント』の意味について考えていきます。
原題に「マイ(”my”)」=「私の」という要素が付け加わったような形です。
「エレメント(”element”)」は”elemental”の名詞形であり、意味としては「元素」や「要素、成分」などがあります。
そのまま「エレメント」とするよりも「マイ・エレメント」とした方が響きも良いですし、「私のエレメント(元素)」とより「エレメント(元素)」が強調されているようにも感じられます。
そうした効果から、単純に「マイ」がつけられたのかもしれません。
しかし、原題についての考察も踏まえると、やはりもっと他の意味や効果があるのではないかと思います。
管理人
「エレメント」を単に「元素」ではなく、広く「要素、成分」としたときに「マイ・エレメント」は「私の構成要素」となります。
そうすると、「私が何でできているのか」、「私とは何なのか」、といった意味とも取れます。
映画『マイ・エレメント』では個性豊かなエレメントたちが暮らすエレメント・シティにおいて、主人公のエンバーは自分の居場所やなりたい姿について葛藤します。
そして最終的には父の店を継がずに、夢を追ってウェイドとエレメント・シティから旅立ちます。
そんなエレメントたちの、個性、ルーツ、自分らしさといったことを描いた物語でもあるので、タイトルにその意味もきっと込められているのでしょう。
また、現代英語において、”one’s element”、例えば”my element”の形で「自分にぴったりの場所・環境」という意味で使われることも多いようです。
エンバーとウェイドにとってはお互いが自分にぴったりの場所となり、新たな居場所に向かって旅立ち、エレメント・シティもエレメントたちにとってのより良い環境になりました。
管理人
「マイ・エレメント」の意味
ここまで考察してきたことをもとに、「マイ・エレメント」のタイトルの意味についてまとめます。
原題”elemental”から、邦題で「マイ・エレメント」と意味が付け加えられていることなどを踏まえると、映画『マイ・エレメント』は水、風、土、火の4つの元素である「エレメント」の物語であり、自分たちの個性など自分らしさ、そして自分たちの居場所についての物語でもあるという意味が込められているのではないでしょうか?
また、そのまま「エレメンタル」や「元素」といった形ではなく「マイ・エレメント」とすることで響きも良くなり、より映画『マイ・エレメント』のイメージが沸く、ぴったりの邦題だとも思います。
管理人
『マイ・エレメント』のあらすじ
(以下、映画『マイ・エレメント』のあらすじです。)
『マイ・エレメント』のあらすじ|エンバーとウェイドの出会い
水、風、土、火の4つのエレメントが暮らしている「エレメントシティ」という街がありました。
火のエレメントである女の子エンバーの両親はかつてエレメントシティに移住してきて、火のエレメントのコミュニティを築いてきました。
代々受け継がれてきた青い炎守りながら、商店を切り盛りし、娘のエンバーに跡を継がせようと育てましたが、エンバーはすぐ癇癪起こしなかなか上手く行きませんでした。
ある日エンバーは接客中に怒りを爆発させてお店めちゃくちゃにしてしまいます。
水道管の破裂など、エンバーが家を修理していたところ、水道管から現れた水のエレメント、ウェイドと出会います。
問題が見つかり、店は営業停止の危機に陥ります。
『マイ・エレメント』のあらすじ|営業停止の危機
エンバーはウェイドを止めるために追いかけました。
そして彼に事情を説明したところ、親想いなエンバーに感心したウェイドは提出してしまった報告書を差し戻してもらおうとします。
しかし、叶わず営業停止を余儀なくされます。
そこで2人はウェイドの上司に掛け合ったところ、ウェイドの上司のゲイルは水漏れの原因が特定できたら営業停止にしないと言いました。
与えられた数日で解決するため、2人は協力して捜査します。
気球に乗って原因を探し、ダムの壊れた箇所から水が流れ出ていることを突き止め、土嚢で塞いで応急処置しました。
一安心したウェイドはエンバーをデートに誘います。
『マイ・エレメント』のあらすじ|エンバーの迷い
エンバーとウェイドの2人はエレメントシティの様々な場所を一緒に回り、親睦深めていきます。
そしてエンバーはウェイドに悩みを打ち明け、ウェイドはそんなエンバーを勇気づけました。
エンバーは自信を持ち始めました。
その後、再びダムから水流れ出し、修理も間に合わないという事態に陥りました。
そこでエンバーが自らの能力で砂をガラスに変えてより強く壁の穴を塞ぎ、無事水の流出を食い止めたことで店は営業停止を免れたのです。
エンバーはウェイドの自宅に招かれ、彼の家族とも仲良くなります。
エンバーの作るガラス細工をウェイドの母は褒め、ガラス工房を紹介すると言いました。
しかし、店を継がなければならないと想いからエンバーは悩みます。
そんなエンバーにウェイドは自分のやりたいをやるようアドバイスしました。
2人は、エンバーが幼い頃見たかったというヴィヴィステリアの花を見に行きます。
ゲイルの助けも借り、無事美しい花を見ることができまし。
エンバーとウェイドの距離はさらに縮まり、2人はエレメントの壁を超えて触れ合います。
しかし、父との関係など複雑な想いから、エンバーはウェイドに怒りをぶつけてしまい、ウェイドから離れてしまいます。
以上、映画『マイ・エレメント』のあらすじでした。
果たして、エンバーとウェイドの2人の関係やエレメントシティはどうなるのでしょうか?
結末を知りたい方は実際に映画を見てみることをおすすめします。
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『マイ・エレメント』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『マイ・エレメント』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|美しい世界観による多様性の物語
『マイ・エレメント』は水、風、土、火の4つのエレメントが暮らしている「エレメントシティ」を舞台に火のエレメントのエンバーと水のエレメントのウェイドの2人とその家族たちの物語です。
癇癪持ちのエンバーが壊してしまった自分の家族の店の修理をきっかけにウェイドと知り合い、その店と洪水から街を守るために奮闘します。
管理人
その過程で2人は仲を深めていきますが、父との関係の複雑さなどからエンバーはウェイドに怒りをぶつけ、2人は別れてしまいました。
その後、エンバーへの店の引き継ぎパーティーが開かれ、そこへウェイドが現れて愛の告白をしました。
その内容で父はエンバーが水道管を壊したという真実を知り、エンバーには店を継がせないと怒ってしまいます。
さらにダムが決壊し、大洪水でエレメントシティが沈み、ファイアタウンは危機に瀕します。
そんな中、エンバーとウェイドは青い炎を守ろうとしますが、ウェイドは暑さから蒸発して消えてしまいます。
青い炎を守り、自分の気持ちを打ち明けたエンバーと両親は和解し、残っていた水滴が集まりウェイドも無事復活しました。
物語の最後、エレメントシティは以前に増して活気に溢れていました。
エンバー家の店は他のエレメントも来店し、繁盛しています。異なるエレメント同士の交流もあちこちで見られました。
そしてエンバーとウェイドの2人は夢を追うために、みんなに見送られてエレメントシティを去り、物語は終わります。
映画『マイ・エレメント』で特に魅力的だと感じた点は「世界観の作り込み」と「楽しさや美しさと、シリアスさのバランス感」です。
管理人
まずは1点目の「世界観の作り込み」についてです。
過去のピクサー作品にも言えることですがやはり細部までの作り込みが非常に素晴らしいと感じました。
それぞれのエレメントの特徴や異なるエレメント同士の関係性、それらを踏まえた街の在り方など、もっとじっくり見返したいと思うようなところばかりでした。
エレメントという架空の生命体を用いながらも人間世界にも通じるところが多く、非常に考えされらることにも繋がりました。
次に2点目の「楽しさや美しさと、シリアスさのバランス感」についてです。
1点目に挙げた世界観の作り込みにより、冒頭その世界観に触れた時のワクワク感が非常にあります。
また、4つのエレメントが暮らす世界ということで、それらの色のコントラストも美しく見ていて飽きません。
一方で、多様性や移民の問題というのも映画『マイ・エレメント』のテーマの一つでもあります。
エンバーたち火のエレメントはエレメントシティに移り住んで来て、他のエレメントから嫌がらせを受けたりしながら最終的には上手く共存できるようになっていきました。
繊細かつ重くなりそうなテーマですが、エンターテイメントとして上手くバランスが取られていると感じました。
管理人
エンバー家の店で最初は悪質ないたずらをする他のエレメントの様子が見られましたが、最後は和気あいあいとしたムードで買い物を楽しむ様子に変わっており、そのシーンの対比が印象的でした。
このように、ピクサー作品ならではの世界観や美しさと物語のバランス感が非常に際立った作品でした。
一方で、少しきれいにまとまりすぎていると感じる人もいるかもしれません。
また、もう少しそれぞれのエレメントについて掘り下げるといったこともあると面白かったかもしれません。
ぜひ、他のエレメントたちのアナザーストリートなども見てみたいです。
以上のように『マイ・エレメント』は4つのエレメントが共存する世界を舞台に多様性や家族愛、恋愛を描いた物語です。
管理人
ピクサー作品ならではの世界観の作り込みで非常に美しく楽しい仕上がりかつ現代の社会問題にも切り込んだバランス感のある作品と言えるでしょう。
『マイ・エレメント』のみんなの口コミ評判レビュー
映画『マイ・エレメント』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「ディズニーは相変わらず多様なテーマを上手く折り込みつつ、エンタメに感動を交えて落とし込むのがさすがだなと思った」「見ていて心温まるそしてほっこりとする映画」「各エレメントのイメージが鮮明に表現されていて圧倒される色の表現」「エレメントとして描かれていることが観点としてとても面白く子供達には理解しやすいと思った」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★★星5
ディズニープラスのサブスクリプション配信で観ました。
既に視聴していた家族からのネタバレを聞いてしまっていたのですが、それを経てもとても楽しく観ることが出来ました。
まずは映像の美しさです。
各エレメントのイメージが鮮明に表現されていて圧倒される色の表現です。
火のエレメントの家族は移民としてシティに移って来たという設定ですが、監督自身の経験とのことです。
下世話な感想ですが、移民としての生い立ちで勿論監督自身の努力は計り知れないと思いますが、ピクサーで仕事が出来るって凄い。
アメリカという国の可能性に憧れました。
火のエレメントの家族は移民です。苦労してシティでの生活基盤を築いています。
ですが、やはり差別というものが顕著にあり、この時点で胸が苦しくなりました。
もう完全に大人向けの作品と言ってもいいと思います。
ディズニー作品なのでハッピーエンドは分かりきっているのですが、それでも水のエレメントである恵まれたウェイドとエンバーの間には数々の困難が訪れます。
克服出来るのは分かりきっているのですが、ハラハラしてお願い、お願いと思いながら観ていました。
ディズニーストーリーは分かりきっていると何度も書きましたが、それでも感情移入して胸熱くして見入ってしまうのはディズニーマジックです。
エンバーとウェイドが結ばれて良かったです。
50代女性
★★★★★星5
妻と小学3年生の娘と3人で行きました。
娘の強い希望で、なんでも娘の友だちが観に行ってとても面白かったからとのことでした。
正直家族サービスのつもりで、作品自体に対しては大して期待はしていませんでした。
ストーリーやキャラのストーリーはディズニー定石通り。なるほどザ・ディズニー映画という印象から始まりました。
しかしだんだん後半になるにつけ、そんな定石通りの設定の中からだんだんと深みを感じるようになり、主人公の火のエレメントの女の子と、その相手方となる水のエレメントの男の子(男性?)に感情移入をしてしまうようになりました。
基本はその二人のラブロマンス。しかしその背景に描かれる家族愛もなかなか泣かせます。
繰り返しますが、ディズニーの定石通りの映画です。しかしそんな定石通りにとどまらない深さや感動も味わえる映画だと思います。
30代男性
★★★★☆星4
最近のアニメは作画だけじゃなくCGとかの技術も上がってきていて凄いけれど、この作品ほど映像が凄いって思えた作品は初めてなんじゃないかってくらいに、映像が綺麗でした。
水の透明感は他のアニメでも当たり前になってきているけれど、水や火の揺らめきまでがリアルに細かく再現されていて、最初はそれにも驚かされてしまいました。
そしてストーリーも、火や水や植物といった人間でいうと国籍や性別といった人種が違う者同士でも、手を取り合って助け合うのがすごく分かり易いストーリーで描かれていたのでシンプルな分、ピュアな恋愛が引き立ってよかったと思います。
あと、エレメントごとに結構性格が違うっていうのも、キャラの個性として面白かったです。
30代女性
★★★★★星5
水、火、土、風というように普段何気なく皆が感じているものに命を宿しており新しい発想のディズニー映画だと思いました。
主人公のエンバーの将来父の店を受け継ぐという葛藤が細かく表れており、このように悩んでいる現代人に話しかけるような感じで心に響きました。
そして、火と水というように混ざり合わない2人がお互いに惹かれあっていくところはとてもドキドキしました。
しかし、育った環境も違うし、お互いどうなるか分からないという葛藤が各場面で繰り広げられて一時諦めてしまいましたが、やはり惹かれ合う者は結ばれる運命にあるんだなと思いました。
ウェイドの一生懸命さがとても伝わってきて、見ていて心温まるそしてほっこりとする映画でした。
20代女性
★★★★☆星4
ディズニー映画で、プリセンスものではなくキャラクターものです。
火の女の子と水の男の子の恋の話です。これだけで大体話の予想はつきますが、とても素敵な話だったので、観てよかったです。
いつも怒ったら自分を止められない火の女の子と、ちょっとしたことで感動してしまい泣いてしまう男の子ですが、大概に2人は惹かれ合うけどお互いの力がお互いを消してしまうものでした。
最初から結末が予想できる簡単な話でしたが、水の男の子がとても良いのです。
火の女の子とデートしてる時、彼女が楽しんでるか常に気にかけて、残念なことがあったときは笑わせるようにして感動して泣いて、相手を思いやる気持ちに溢れてて観てて、そうそう私もこういうパートナーが欲しいわも思いました。
心温まるお話なので、家族や恋人と観るのにぴったりな映画です。
30代女性
★★★★☆星4
表情豊かで個性的なキャラクターが沢山登場し、時々コミカルな動きをしたり歌を交えたりというピクサー映画らしい作品でした。
どのキャラクターも映画を見る前より後の方が好きになってしまいます。
私の推しキャラは水の性質を持つウェイドという心がとてもイケメンな男性です。
この映画は触れそうで触れられないという二人の男女のせつないラブストーリーでもあり、対照的な二人のいつになってもどうしてもちゃんと交わらない恋の行方がとても美しく悲しく、でも相手を想う心が温かく涙なしでは見られませんでした。
私の一番好きなシーンはウェイドに誘われたことがきっかけでエンバーが自分の知らない広い世界を知るというシーンがお気に入りで、見る度にワクワクしています。
40代女性
★★★★☆星4
元素(エレメント)に焦点を当てエレメント達が暮らすエレメント・シティを舞台にしたストーリーです。
火・水・土・風のエレメントはそれぞれの異なる性質もを持ち化学反応が起きてしまうため、関わることが禁止されています。
主人公である火のエレメントのエンバーはひょんなことで出会った全く性質の異なる水のエレメント、ウェイドにより世界の広さを目の当たりにします。
この二人のエレメントの出会いによって巻き起こるエレメント・シティの化学反応を楽しむ映画でした。
エレメントとして描かれていることが観点としてとても面白く子供達には理解しやすいと思いました。
ストーリーしては目新しいものはないにせよ、自分と異なるものへの理解、尊敬、尊重という観念は断続的に訴えていかなくてはいけないことだと思いました。
とにかく映像が綺麗なので没入感もあり、見終わった後に楽しかったと思える映画です。
40代女性
★★★★★星5
映画「マイ・エレメント」は久しぶりに鑑賞したピクサー映画でした。
異なるエレメントを持つ種族が共生する世界という舞台設定は、あらゆる動物が共生する世界を舞台としたピクサーの名作ズートピアと通じるものを感じましたが、今回はズートピアのテーマの中から異なる種族は共に生きられるのか、家族になれるのかという部分を掘り下げたラブストーリーになっていました。
グローバル化が進んだ社会ではありますが、出身国、人種、宗教の異なる相手と共に生きていく上ではいまだに様々な障壁があります。
異なる種族に対して寛容なウェイドの家族の在り方はとても素敵だなと思う反面それは恵まれていたからこそできることで、過去に差別された経験から簡単には異なる種族を受け入れられないエンバーの家族の葛藤もとてもリアルで、簡単にはいかない気持ちもとてもよくわかりました。
最終的に、お互いに触れることを躊躇していたエンバーとウェイドは互いが意識的に作っていた壁を超えて結ばれ、そして当初反対していたエンバーの家族もウェイドの本当の人柄を知ることで彼のことを認め、ラストはハッピーエンドを迎えます。
誰もが潜在的に作ってしまっている壁を超えて、お互いに触れ、相手を理解することを諦めないことが大切なのだということを作品を通じたメッセージとして受け止めました。
30代女性
*映画『マイ・エレメント』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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