ホーンテッドマンション(2023)は昔とどっちが面白いのか解説。旧作との違い、口コミ感想評判レビューを独自調査。

2023年9月1日、日本公開の映画『ホーンテッドマンション』。
ディズニーの人気アトラクションを実写映画化した物で、2003年版『ホーンテッドマンション』のリブート作品です。
ディズニーランドでアルバイトをしていたというジャスティン・シエミンが監督を勤めています。
恐怖と笑い、そして家族の絆をテーマにしたディズニー映画らしい仕上がりで、原作アトラクションの世界観を再現した作品です。
2003年の昔とどっちが面白い?違いについても解説

映画『ホーンテッドマンション』はディズニーパーク内にある人気アトラクション『ホーンテッドマンション』を映画化した作品です。
実はホーンテッドマンションが映画化されたのは二度目です。
最初に映画化されたのは、2003年で『ビバリーヒルズ・コップ』などで知られるエディ・マーフィー主演で日本でも大ヒットを記録しました。
そんな昔のホーンテッドマンションと2023年リブートのホーンテッドマンションは、どちらが面白いのでしょうか。2点を考察していきます。
ホラー要素は昔の方が怖いが、全体の完成度は2023年版の方が高い
結論から言うと、ホラー映画としての完成度は昔の『ホーンテッドマンション』の方が高いと考えられます。
2003年版はおどろおどろしいゴシックな雰囲気がかなり強く、亡霊たちも骸骨やゾンビのようなルックスとなっており、小さい子どもが見ればトラウマになってもおかしくないような怖さがあります。
全体的な映像の雰囲気も2023年版と比べて暗いものになっており、ホラー映画が好きという方にとっては、昔の作品の方が面白いのではないでしょうか。
しかしながら、全体的な完成度は2023年版の方が高いと言えます。
ホラー映画的な怖さは薄いものの、妻を失った主人公のベン、夫を失ってしまったシングルマザーのギャビーと孤独を抱える息子のトラヴィス、家族との不仲を打ち明ける霊媒師のハリエットなどそれぞれが心に孤独を抱えているキャラクターたちが登場し、絆を深めていく様子がハートウォーミングに描かれていきます。
ゴースト退治のチーム6人が最終的に本当の家族のように信頼し合う姿には、思わず涙がこぼれてしまいます。
笑いあり、涙あり、そして、ちょっとしたホラー要素もあるバランスの良い作品になっているため、旧来のディズニーのイメージ通りの子どもから大人まで楽しめる作品は2023年版になっていると考えられます。
管理人
どっちが面白い?といった点から見ると、2023年版の方が笑える演出が多いかもしれません。
作品の違い
2003年版と2023年版の違いについても、見ていきましょう。
どちらもディズニーの同じアトラクション「ホーンテッドマンション」を題材にしてはいるものの、ストーリーについては直接的なつながりは全くありません。
別物の作品となっています。
ですが、よりアトラクションを忠実に再現しているのは2023年版の方です。
マンションの外観についてはカリフォルニアにあるディズニーランド内のものを再現していたり、アトラクション内の移動する椅子やアトラクションに登場するゴーストも出演するなど、ディズニーランドのファンにはたまらない内容になっています。
『ホーンテッドマンション』のあらすじ

(以下、映画『ホーンテッドマンション(2023)』のあらすじです。)
『ホーンテッドマンション』のあらすじ|幽霊なお化け屋敷グレイシー邸に引っ越してきた親子
ある大晦日の夜、物理学者のベンはゴーストガイドをしているアリッサという女性と恋に落ちます。
それから、数年の月日が経ち、アリッサを失ったベンはニューオーリンズでツアーガイドをしながら酒浸りの生活を送っていました。
時を同じくして、ニューオーリンズに引っ越してきた医師でシングルマザーのギャビーと息子のトラヴィスは、地元では有名な屋敷グレイシー邸を購入し、民泊を経営しようとしていましたが、実はその屋敷は幽霊たちに呪われていました。
神父であるケントに助けをを求めますが、手に負えなくなったケントはかつて幽霊が撮れるカメラを撮影したとして科学者たちが総スカンを食らっていたベンに協力を求めます。
ベンは高額な報酬に目が眩み、屋敷を訪れ、とっとと済まして家に帰りますが、幽霊を連れ帰っており、結局屋敷へと戻る羽目になってしまいます。
ケントも同じように幽霊によって屋敷に連れ戻されており、屋敷の幽霊を除霊するため霊媒師と歴史学者を加入させてドリームチームを結成しようと持ち掛けます。
『ホーンテッドマンション』のあらすじ|ドリームチームを結成、明らかになる屋敷の呪い
多少のうさん臭さを感じながらも霊媒師のハリエットを加入させ、屋敷の歴史にまつわる資料を持つ歴史学者のブルースに会いますが、ブルースは心臓に持病を抱えていることから加入を拒否し、資料だけ盗み出しますが、怒り狂ったブルースが屋敷を訪れ、結局彼もチームに加入することとなります。
ブルースの資料によると、主人で会ったグレイシーは病気で亡くなってしまった妻に会うために有名な霊媒師マダム・レオタへ依頼を行い、日々降霊を行っていましたが、妻に会う事が出来ずに幽霊が住み着く場所になっていきました。
発見した降霊部屋でマダム・レオタに会えというメッセージを受け取った一行は物置部屋で謎の箱を発見し、開けるとそこには大きな水晶に封印されたレオタがいました。
レオタは、屋敷には933人の幽霊がおり、1000人になると、幽霊たちが恐れるハットボックス・ゴーストという亡霊の呪いにより、誰も屋敷から出ることが出来なくなってしまうと言います。
ブルースの情報ですでに66人が屋敷で亡くなっていることから、あと1人でも幽霊が誕生してしまえば、呪いが達成されてしまうことが分かります。
『ホーンテッドマンション』のあらすじ|呪いを達成させるためにトラヴィスを狙うハットボックス・ゴースト
呪いを解くためにはハットボックスゴーストの所有物が必要と判明し、ハリエットの降霊によってベンは霊たちに聞き取りを行っていたところ、ハットボックスゴーストに遭遇します。
そして、彼が妻を失い、深い悲しみを持つベンを狙っていることが判明します。
自分の身体に戻ったベンの目撃談を頼りに調査を行い、ハットボックスゴーストの正体がアリエスタ・クランプという大富豪であったことが判明し、急いでベンとケント、トラヴィスは現在は有名な民泊になっているクランプ邸に向かい、なんとかアリエスタの所有物であったシルクハットを発見します。
クランプ邸に戻って来たベンとケントは安全のためにトラヴィスを車に避難させ、屋敷に入ると、アリエスタによって凶暴化した亡霊たちがチームのみんなの前に立ちはだかります。
そして、ベンを幽霊にすることを諦めたアリエスタは、父親を失った深い悲しみを持つ車の中にいるトラヴィスを次のターゲットにしていたのでした。
以上、映画『ホーンテッドマンション(2023)』のあらすじでした。
果たして、チームのメンバーはアリエスタの呪いを解くことが出来るのか?
結末が気になる方はぜひ実際に映画を観てみて下さい。
『ホーンテッドマンション』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

(以下、映画『ホーンテッドマンション(2023)』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|ディズニーの人気アトラクションを実写映画化したファミリーホラー作品
映画『ホーンテッドマンション(2023)』は、ディズニーランド内の同名人気アトラクションを実写映画化した作品として、2023年に公開されました。
ディズニーランドと言えば、大人から子どもまで楽しめる夢の遊園地として有名です。
が、映画『ホーンテッドマンション』は、まさしくそんなディズニーランドのイメージにぴったりのスリルあり、笑いあり、そして、感動ありの作品です。
登場人物たちは、妻に先立たれ自暴自棄な生活を送る主人公のベン、神父と自分の職業を偽るケント、家族と疎遠になっている霊媒師のハリエット、父親を失った現実を受け入れることが出来ていない少年トラヴィスなど、どこか心に悲しみを抱えた人物ばかり。
そんなキャラクターたちが、チームを結成し、有名なお化け屋敷グレイシー邸の呪いに立ち向かっていく中で絆を深め、まるで本当の家族のようにお互いを理解していく姿が描かれていきます。
お化け屋敷が舞台ということで、ホラー映画の要素はもちろんありますが、過度にグロテスクな姿では描かれていません。
なので、ホラー映画が苦手という方や小さいお子様が鑑賞しても全く問題はありません。
ただ、ホラー映画が好きという方にとっては物足りない部分もあるかもしれません。
コメディ作品ということもあり、登場人物たちのコミカルなやりとりは爆笑必須です。
『ナイトミュージアム』シリーズで知られるケントを演じたオーウェン・ウィルソンの軽快な演技はもちろんのこと、コメディからシリアスまで幅広い役柄で知られるベテラン俳優ダニー・デヴィ―トが心臓病を患いながらも、お化け屋敷に立ち向かう風変わりな歴史学者ブルースを演じており、そのコミカルな怪演は必見です。
そんな登場人物たちの前に立ちはだかるのは、999もの亡霊に恐れられる亡霊ハットボックスゴーストです。
彼は人の心の闇に付け入って、死後の世界へと引きずり込む正統派悪役といった印象で妻に先立たれてしまったベンや父親を失ってしまった悲しみに暮れる少年トラヴィスを狙います。
ゴーストの甘い言葉につれられて、闇の世界へ引きずり込まれそうになるトラヴィスでしたが、ベンやチームのみんなとの絆によって、生還し、ゴーストを無事に撃退することに成功します。
映画のラストでは、まるで本当の家族のようになったチームのみんなのその後が描かれるディズニーらしいハッピーエンドで締めくくられます。
どんな世代が集まっても、安心して鑑賞できるファミリーホラーの傑作です。
『ホーンテッドマンション』みんなの口コミ評判レビュー
★★★★★星5
言わずと知れた、あのディズニーランドのアトラクションにもなっている映画。
不動産会社に勤めている父親が、ある日物件を見に来て欲しいと依頼者から電話で呼び出された。
その日は家族で出かける予定だったが、急遽その屋敷へ家族で向かう事に。
誘われていることも知らずに。
そこから、冒険が始まりました。
その屋敷で昔事故があり、あちらこちらには幽霊が彷徨っていました。
ハリーポッターなどの冒険、ファンタジー系が好きなので、夢中になって観ていました。ワクワクするような演出が沢山。不思議な仕掛けが沢山。
何度も繰り返し観ました。
あの不思議が溢れている世界観が最高に良かった。
是非また観たい作品。
40代女性
★★★★☆星4
この映画は不動産業を営む夫婦が、家族旅行の日に、人生最大のビジネスチャンスだと旦那がいい、家族でその物件に向かったところ、そこは不気味な屋敷が立っていて、そこから巻き起こる話です。
ホーンテッドマンションと聞くとディズニーの乗り物を思い浮かべると、ホラーのように聞こえて、子どもと一緒に家族みんなで見れるハッピーで、ファンタジーのような、まるで乗り物になっている気分になれるようなお話です。
ディズニーランドにいるお馴染みの999人のゴーストがいるので一度乗り物を乗ったことあると、より楽しめます!
また、乗ったことある人はまたすぐ乗りたくなるような映画です!
お子さんたち、ディズニー好きにはおすすめですが、大人がホラー気分で見ると少し違うので、ぜひお子さんがいる家族で見る映画におすすめです!
20代女性
★★★★☆星4
前作の2003年に制作されたものと比べて、コメディ感は薄かったものの、感動させられるシーンもあって、ディズニーランド好きとしてはとても良い作品だったと思います。
長年愛されてきたアトラクションを割と忠実に再現されていて、アトラクションへのリスペクトを感じる作品です。
また、映像美も素晴らしく、さすがディズニー作品だなと感動しました。
ホラー映画は苦手な私ですが、ホラーと言うよりは、過去や死に向き合うことについての心の過程を描いた作品だと感じ、少し感情が揺さぶられるシーンもありました。
登場するキャラクター全てが印象的で、愛すべきキャラクターばかりでした。
伏線の散りばめ方やキャスティングすべてに拍手です。
30代女性
★★★☆☆星3
2003年の旧作ホーンテッドマンションは、一晩で呪いを解く愛と家族の物語というテーマが明確で緊張感が高い反面、細かい設定に不自然な点もあったりと、旧作映画に良くあるツッコミどころが多くありましたが、2023年にリメイクされたホーンテッドマンションは、旧作の反省点をしっかり補完してディズニーランドのアトラクションの設定を丁寧に取り入れて、悪霊の倒し方なども物語との整合性も高くし、旧作の反省点をしっかり生かしているなと感じる内容とでした。
しかし、とってつけたようなコメディ要素が物語の雰囲気と合わない場面もあり、練り込みの甘さを感じる結果となりました。
シンプルでまとまりの良かったけれどツッコミどころも多かった旧作を、2023年のリメイクによって根本の設定から見直し、ディズニーランドのアトラクションに寄せたリアリティのある設定重視の内容へと変化しており、映画を観るだけなくアトラクションで体感してねというディズニーのメッセージが透けて見えるような作品だと感じました。
40代男性
*映画『ホーンテッドマンション(2023)』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。







