『CUBE一度入ったら、最後』の考察解説!あらすじネタバレや感想評価でひどいと言われる点についてもまとめてみた。
2021年10月22日公開の『CUBE 一度入ったら、最後』。
1997年公開のカルト的なカナダ映画『CUBE』の日本版リメイクです。オリジナルの監督であるヴィンチェンゾ・ナタリが監修で参加した、公認リメイクとされています。
『CUBE 一度入ったら、最後』の口コミ評判レビューには、
- ハラハラドキドキする緊迫感のある内容
- 原作を見ていた方からすると物足りないかも
- オリジナルを知らない自分には楽しめる作品だった
- 滲み出る各々の人間性に面白さを感じた
- 補足が無いと理解ができない点が多かった
- 次の展開が読めず面白かった
- リメイク版として上手く作られていたと思う
- 役者さんの素晴らしい演技力が光っていた
という声が多数集まっています。
- 『CUBE 一度入ったら、最後』の考察解説
- 『CUBE 一度入ったら、最後』のあらすじ
- ひどいとの声も多数?『CUBE 一度入ったら、最後』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
もし、まだあなたが一度も「CUBE 一度入ったら、最後」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
U-NEXTなら、初回付与ポイントを使って新作品も実質無料で観ることができますよ!
見放題作品もあり、おすすめです!
▼今なら無料!「CUBE 一度入ったら、最後」を観るならコチラ▼
目次
『CUBE 一度入ったら、最後』の考察解説
CUBEは結局何だったのか考察解説
6人が閉じ込められ、高性能なトラップが仕掛けられた立方体の空間、いわゆるCUBE。
この正体や作られた目的は、作中では語られないまま映画は幕を閉じます。すべての謎が解明されないままであることに、消化不良を感じた方も多いと思います。
リメイク元となった原作のCUBEでも、その目的や正体は一切描かれていません。
しかし、続編のCUBE2、前日譚となるCUBE ZEROでは立方体の目的が判明しています。
立方体を管理する組織は「IZON」と呼ばれており、国家ぐるみの人体実験を遂行していることが明かされるのです。IZONは閉じ込められた人間たちを監視し、その死を前提としてデータ収集をおこなっています。
管理人
そして、立方体に入れられた被験者たちはただの民間人ではなく、記憶を消された死刑囚だったのです。
もちろん、これはリメイク元であるCUBEの設定であるため、日本版リメイクにも引き継がれているとは限りません。
特に、おそらく数年以内に弟を亡くしている後藤が死刑に値するまでの罪を犯しているとは考えづらいです。
ただし、死刑囚ではないにしても何らかの目的のもとで実験がなされていることは間違いないと思われます。
ではその目的とは何なのか?
管理人
日本版CUBEの正体は、感情に関する実験施設なのではないかと考察します。
リメイク元にはない人の記憶を投影する装置や、感情の起伏によってトラップが発動したり照明のカラーが変わったりする仕組みなど、感情や記憶と連動する特徴が日本版CUBEにはいくつか見られました。
極限状態に置かれたときや、異なる背景を持つ人間同士のいざこざ、過去のトラウマに直面したときなど、人の感情が大きく揺れ動くときのサンプルデータの取得が目的なのではないかという気がしました。
しかしこれもあくまで推測であり、本当のところは描かれていません。
もし今後続編が作られるなら、リメイク元CUBEのように徐々に真実が明かされていくのかもしれません。
杏演じる甲斐麻子の正体は?ラストでなぜCUBEに残ったのか考察解説
閉じ込められたメンバーの紅一点、甲斐麻子。甲斐は宇野とともに最後まで生き残って出口にたどり着くメンバーとなりました。
しかし、ラストには甲斐に関する驚きの展開が描かれます。宇野を送り出したあと、甲斐はまた別のグループが閉じ込められている部屋に合流します。
そして、後藤たちと出会ったときと同様に、ひとりひとりの顔を順番に確認したあと「こんにちは。ところであなたたちは何者ですか?」と問いかけるのです。
このことから、甲斐は後藤や他のメンバーのように立方体から出たがっているのではないと考えられます。
ではその正体は一体何なのでしょうか?
管理人
おそらく、甲斐は参加者を見張るような役割を与えられた存在だと推測できます。
甲斐は終始存在感がなく、他のメンバーと違ってバックボーンがまったく描かれません。甲斐の正体がCUBEの運営側にいるために描くことができないのでしょう。
また、そもそも甲斐は過去があるような人間ではなく単なるアンドロイドとも考えられます。
冷静と言うには極端なほどに感情が薄いことや、参加者を目視するごとに機械のような音が聞こえることから、何者かによって造られた存在である可能性が高いです。
もし人間だった場合、いくら運営側に立っていてもトラップの存在や仲間割れによって冷静さを失ってしまうかもしれませんしね。
甲斐がなぜラストまで残ることができたのか、それは「監視者」の役割を与えられており、生き残るための必要最小限の行動しかしないからでしょう。
おそらくCUBEでは人間を使った何らかの実験が行われていると思われます。
管理人
出会ったときに甲斐が問う「あなたは何者か」という質問が、その実験の本質を示しているのかもしれません。
中学生の宇野千陽、菅田将暉演じる後藤裕一のその後を考察解説
参加者のうち、出口と思われる場所にたどり着いたのは男子中学生の宇野と甲斐のみでした。
甲斐は他グループに合流するため立方体へ戻っていったので、実質宇野のみとなっています。
出口と思われる場所に向かった宇野ですが、その後どうなったのかは描かれていません。そもそも、それが出口かどうかもはっきりとは分からないのです。
しかし、大人のことを信用せず、最初は誰とも話をしなかった宇野は、一緒に過ごすなかで後藤との間に少しずつ信頼関係を築いていきました。
この経験を通して、大人や未来に対して、宇野が少し希望を持ったように見えます。出口らしき場所から差し込む光は、宇野にとっての希望の光の象徴のようにも映ります。
自分の足で光に向かって歩いていった姿を見ると、宇野は元の世界に戻って、今までよりも良い精神状態で過ごせるようになったのではないかと感じました。
管理人
後藤に関してはさらに謎が残る結末となりました。身を挺して宇野を庇ったことで、針のトラップの餌食になったと思われます。
実際、ラストに天井のハッチが開き、部屋に落ちてきた後藤は大怪我を負っていました。
ところが、一見命を落としたかのように見えた後藤は突然さっと起き上がります。
さらに、死亡者には「COMPLETED」という文字が映し出されるエンドロールで、後藤には「CONTINUE」と書かれていました。
命を落としたとしか思えない状態にも関わらず、なぜ後藤は何事もなかったかのように起き上がったのでしょうか?
管理人
後藤も甲斐のようにCUBE側の人間だったのかと疑いました。
しかし、そうなると弟のトラウマやすべての言動も嘘となってしまうため、映画のテーマを考えるとそれは考えづらいと思います。
そこで、後藤は間違いなく死亡したものの、何らかの理由によって復活させられたのではないかと考察します。
そして、甲斐のような役割を担う存在にされたと考えるのが最もしっくりきます。
こちらも、今後続編があれば語られるのではないでしょうか。
管理人
『CUBE 一度入ったら、最後』のあらすじ
(以下、映画「CUBE 一度入ったら、最後」のあらすじです。)
『CUBE 一度入ったら、最後』のあらすじ|見知らぬ立方体の部屋
ある男性が、見知らぬ空間で目を覚まします。男性の名前は後藤。立方体のその空間には、越智という男性と宇野という男子中学生も閉じ込められていました。
なぜ自分たちがここにいるのか、誰も分からないようです。
すべての壁と天井、床には1つずつハッチがついています。その中の1つが突然開き、別の男性が現れます。
井出と名乗る男性は、進む部屋にまず靴を投げ入れてトラップがあるかどうか確認しながら進んでいるようです。
また他のハッチが開き、甲斐という女性も入ってきました。一同は別の部屋に進むため、井出が天井のハッチを開きます。
すると、身体の一部をくり抜かれた男性の死体が落ちてきました。
『CUBE 一度入ったら、最後』のあらすじ|トラップを避けながら進む一同
現れた死体にパニックになりますが、どうやらトラップのある部屋を避けながら出口を探さなければならないことを悟ります。
靴を投げ入れてトラップを確認しながら部屋を渡り歩くなかで、安東という中年男性に出会い、一緒に行動することになります。
6人で進むうち、靴で安全が確認できたはずの部屋でトラップに遭遇してしまいます。
なんとか全員助かったものの、靴での確認方法に限界を感じ始めます。
『CUBE 一度入ったら、最後』のあらすじ|最初の犠牲者
後藤は、それぞれのハッチに数字が書かれていることに気付きます。それを聞いた宇野が何かに気付き、計算を始めました。
どうやら素数が使われているハッチの部屋にはトラップが仕掛けられているようです。
この法則のおかげで次々と部屋を進む一同でしたが、宇野がうっかりトラップのある部屋に落下してしまいます。
後藤が慌てて助けに行きますが、トラップによって絶体絶命のピンチです。
そこに井出が救出に来て後藤と宇野は救助されますが、井出は命を落としてしまいます。
以上、「CUBE 一度入ったら、最後」のあらすじでした。
結末が気になる方は実際に映画を観てみることをオススメします。
▼参考▼31日間も無料で観れる!映画「CUBE 一度入ったら、最後」を今すぐ観たいあなたはコチラ▼
映画『CUBE 一度入ったら、最後』にはひどいとの声も多数ある!感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「CUBE 一度入ったら、最後」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|本家の監督に公認させることができたのが凄い
1997年に公開され、カルト的人気を博したカナダ映画「CUBE」ですが、今作「CUBE 一度入ったら、最後」はその日本版リメイクとなっています。
本家「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督が初めて公認したリメイク作品とのことで期待が高まります。
しかし実際観てみると、お粗末な出来だと感じてしまいました。
管理人
出ているキャストは豪華ですし、それぞれの演技も悪くありません。
特に終盤、優しい青年の印象だった越智が豹変し、安東を殺して後藤たちのことも追い詰めるときの岡田将生は見事です。岡田将生はこういう役が本当にハマりますね。
ただ、そんなキャストたちの演技も脚本や演出、美術のせいで上滑りしてしまっている印象でした。
スリラー要素の強い本家とは違い、日本版CUBEはヒューマンドラマに重点を置いています。
リメイクに際して本家との差別化を狙うこと自体は良いことだと考えていますが、それがうまくいっていないのです。
メインキャストは6人ですが、後藤以外の5人の描写はかなり薄いです。
越智が安東を殺害した理由は社会構造にあるのですが、それに関しては取って付けたように触れるだけです。
また、紅一点の甲斐は、この空間にいる人間を見張るような役目だったことがラストに分かります。
しかし、極端に存在感が薄く感情の起伏もないせいで、むしろその存在がノイズになっており、「何かあるだろうとは思ったけど…」としか思えませんでした。
管理人
反対に、後藤に関してだけは過去の回想シーンを何度も挟むほど、その人間性を深堀りされます。
まず、ほぼ密室のようなシチュエーションスリラーで「過去の回想」を繰り返し挟むのは致命的だと感じました。
テンポが悪くなるうえに、空間外の映像が入ることで観ているこちらの緊張感が途切れてしまいます。
さらに、同じ映像を何度も使用するのでしつこさすら感じてしまいました。
主にこういった理由から、ヒューマンドラマとしてのカタルシスが薄く、あまり入り込めなかったのではないかと思います。
管理人
なら他の部分でカバーできているかというと、そういうわけでもありません。
空間自体のトラップや展開もルールが曖昧で、いちいち気が散ってしまいます。
中にいる人間の感情を読み取ってトラップが発動するという要素は必要だったのでしょうか?生かされているとはいまいち思えませんでした。
また、ほぼ画変わりがしないシチュエーションスリラーでは、その美術が観客を惹きつける重要な役割を果たすと思います。
しかし、1997年に作られた本家よりもこだわりが感じられませんでした。おそらくライティングのせいもあるのか、安っぽい印象すらあります。
とは言いつつ、キャストは豪華ですし眠ってしまうほど退屈というわけではないので、友人などと軽い気持ちで観るのには適しているかなと思います。
管理人
本家のおかげでもありますが、シチュエーションの設定がおもしろいのは間違いありません。
気軽に観られる映画を探している人、シチュエーションスリラーが好きな人にオススメの一本です。
『CUBE 一度入ったら、最後』のみんなの口コミ評判レビュー
映画『CUBE 一度入ったら、最後』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「人によってハッピーエンドかどうか別れるラスト」「グロさのリアリティ感はかなり薄めで、伏線の回収が徹底していた」「全てが明確になるのではないので、スッキリしたい人には向かない映画」「原作へのリスペクトもあるし、意外と良かった」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★☆星4
映画「CUBE 一度入ったら、最後」は、カナダの映画「CUBE」の公式リメイク作品です。
サスペンスホラーというジャンルでも今までの邦画にはない設定のもので気になった方は多いのではないでしょうか。
キャストは今をときめく菅田将暉を中心に杏、岡田将生、吉田鋼太郎など豪華俳優陣が登場。キャストだけでも見応えがあると思います。
ストーリーは、登場人物らが謎の立方体の中で目を覚ますことから始まります。
同じような立方体が続く謎の空間に閉じ込められた彼らはどうにか出口を探そうと奮闘しますがトラップのある部屋も。
死体を見つけてしまったら仲間を失ってしまう中で窮地に追い込まれる彼らは、理性を失い、助け合うことを放棄し、仲間割れを起こします。
なんとある人物が仲間を意図的に命を奪おうとし始めるのです。
この物語ではどこにトラップがあるかわからないという恐怖とともに、いつ誰が裏切るかわからないゾクゾク感を味わえます。
確かに洋画に比べてCGのレベルが低いなどという声もありますが、人間の奥底の卑屈さが上手く表現されていると感じます。
また、役者さんの素晴らしい演技力が光っていると思いました。
物語のストーリーやトラップのCGなど物足りなさ、説明不足感を抱く視聴者もいるとは思います。
しかし、登場人物の心情が存分に感じられる作品で、人の心情を感じ取りたい方にとてもオススメです。
20代女性
★★★★☆星4
アメリカで人気のCUBEのリメイク版ということでどの程度似せてくるのか、どの程度日本ならではのオリジナリティを出してくるのか、興味深く思っていました。
本当に上手く日本人が好みそうなスタイルになっていたように思います。グロさのリアリティ感はかなり薄めで、伏線の回収が徹底している、そんな印象でした。
アメリカのCUBEが好きな人にはあまりこの日本リメイク版はささらないかもしれないと思います。その点はかなり好みが分かれるポイントでもあるでしょう。
とはいえ、菅田将暉、杏をはじめとする豪華キャスト陣の演技は確かに惹き込まれるものがあります。
役の設定がアメリカ版とはかなり異なるため、同じものをなぞるのではなく、新たにイメージを固めて演じているのだと思うのですが、全く違和感なく楽しめました。
20代女性
★★☆☆☆星2
最初の柄本時生さんの登場シーンは結構な衝撃があり、これからの物語を想像させられるいい要素だったと思います。
ただ、「数学が得意な人がいないと脱出不可能じゃないか」「斎藤工さんが命を落とすシーンはどうにかすれば回避できたんじゃないのか」など様々な疑問が生まれました。
人間の感情で起動するトラップは特に最後の部屋のシーンは都合がよすぎるタイミングと場所に出てくるし、岡田将生さんが明らかに精神不安定で怪しい動きをしているのに素数チェックを任せた上に簡単に信じて部屋に入るのがあり得ないなと思いました。
菅田将暉さんのキャラがメインだからだとは思いますが、一人の背景にピックアップしすぎて何も描かれていないキャラが生き残ってもあまり感情移入できなかったです。
時間の都合上仕方ないかもしれないけど、部屋をただ行き来するシーンを少し削ってでもそれぞれの感情が揺さぶられるシーンになぜそういう反応なのかわかるシーンをはめこんでくれるともう少し入り込めたかなと思います。
ラストに菅田将暉さんのトラウマを克服しながら進む雄姿を見て、田代輝さんが自分だけが残されたけど皆の分もこれから頑張って生きよう!というような描写がありました。杏さんがCUBEに残るところにも特に突っ込まないしすごく前向きに進んでいっている姿があまりしっくりきませんでした。
せめてもう少し前から成長を感じさせるような動きをしてくれていれば主役の交代に対して応援するような気持になれたかなと思います。
また、なぜこういう状況に陥ったのか、何が目的だったのか明確にしてもらいたかったです。
原作を見たことがないので比べることはできないですが、正直面白い作品とは思わなかったです。
30代女性
★★★★☆星4
案外良かったんじゃないかなと思いました。
この作品は、みんながご存じの通り、カナダの鬼才・ナタリーが作った「CUBE」を日本版にリメイクした作品です。本家は人間関係の恐怖とトラップの恐怖をうまく融合させた作品でしたが、あのメンバーを日本人に変えたら?という視点で見ると、「あ~、確かに日本人集めたらこうなるわ」というところです。
軋轢があるのに、無駄に平和な関係を作るというかなんというか。日本人って致命的な決裂を嫌がりますよね、ソレが映画でもよく表現されています。
また、どうしても見知った顔ばかりなので、トラップの恐怖は感じないですね。
むしろ笑えてきます。が、それはちょっと狙ってやってるんじゃないかなと思ったり、この作品に望んじゃダメなんだと思いました。
ただし岡田将生の演技は凄まじいです。彼には100点中の120点をあげたい。全般として見ると、ちゃんと原作へのリスペクトもありますし、決して悪くはないと思いますよ。
ただ、マイナス1点として、やっぱり素数と因数のネタバレが分かりづらいです。
40代男性
★★☆☆☆星2
意味が分からないから傑作扱いされている「CUBE」にはっきりしたオチをつける、閉鎖空間だからこそ、人と人との気持ちの関わり合いを描きたい、というリメイクのコンセプトは存分に感じられたのですが、その要素はどう考えても不要でした。
蛇足に次ぐ蛇足、これは一体どこで撮影された何なのか?としか言いようのない全員の前で放映される主人公の過去…。
ストーリーが進むほどに、一体なぜこんなリメイクを作ったのか意味が分からなくなっていく怪作です。
菅田将暉さんと岡田将生さんの演技が良いだけに悲しい気持ちになります。
方向性が全体的にミスっているのは分かっている、それでも駄作にしてなるものか!というキャストの意気込みはバリバリと感じられる仕上がりです。
30代女性
★★★★☆星4
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督のCUBEを初めて見た時の緊張感が半端なく、ラストまでハラハラと観て好きな映画の1つです。
今回そんな大好きな映画のリメイクを邦画ですると知った時、正直、「またか。CUBE2の失敗をまた観せられるのか。」と観る前から落胆しました。
リメイク版で良い思い出がありませんが、ゾンビものやシャークもののように考えて気楽にみるかと思い、映画館に行きました。
いやいや、これは、面白いでしょ。クローズ的な映画は出尽くして、アイデアも出尽くして、被ってたりするものですが、いやはやそうきたかという感じでです。
ワンチャンのアイデアで、スカッとできるのは、やはり脚本の素晴らしさではないでしょうか。
それを映像化させる監督や菅田将暉さんら豪華俳優の演技の賜物なのでしょうか。久しぶりに原作より良いと思えましたけど、続編は作らないでほしいです。
30代男性
★★★★☆星4
原作より日本らしさというか日本現代社会らしさはたしかに足されてた感覚です。
登場人物の過去や施設の目的などの背景に深入りしない分、理不尽さや実験的な凶気さが目立ってドキドキしました。
また、良い点としては俳優さんの演技力が大変絶妙で、かつ繊細で引き込まれました。部屋の一面がスクリーンになるのは新しい試みで、体感的に楽しむことが出来ました。
人間臭さが溢れてて、人間の黒い部分と焦った時に出る「本当の姿」が目に見えた作品で、大変リアリティのある内容と描写でした。
今作は参加者の過去や抱える黒い部分にかなりフォーカスしていたため、自分自身の中にある人との向き合い方や接し方について考えさせられる良い映画でした。
20代男性
★★★★☆星4
カルト的なカナダ映画『CUBE』の日本版リメイク。オリジナルの監督であるヴィンチェンゾ・ナタリが監修で参加した、公認リメイクとされています。
様々な罠が張り巡らされた立方体の迷路に閉じ込められた男女6人。脱出を図る中で、様々な人間模様が描かれます。
オリジナルの『CUBE』は低予算映画で、だからこそセットは一つで出演者も限定される、という演出になったようですが、これはアイデアでしたね。
このワン・シチュエーションというのが、映画全体に緊張感をもたらしているように思います。窓もない空間で、息が詰まるような感覚も味わえます。
一応、ラストには衝撃の事実が待っていますが、根本的な謎は残ったままになります。
そもそもこのCUBEはなんなのか?実験施設のような印象もありますが、はっきりとは描かれません。
極限状態の人間が集団の中でどんな反応をするのかを様々な組みあわせで調べているとか。
オリジナル版でも結局この謎は明かされていませんが、そこに想像の余地を残したのがよかったのかもしれません。
40代男性
*映画「CUBE 一度入ったら、最後」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。