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『崖の上のポニョ』の考察|死後の世界と言われる都市伝説やリサの最後のセリフ、宗介が両親を呼び捨てにしている点について

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2008年7月19日公開の『崖の上のポニョ』。

人間になりたい魚の子供であるポニョと人間の少年である宗介の物語。2004年の『ハウルの動く城』以来4年ぶりとなるスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画です。

今作は1836年の童話である「人魚姫」が原作とも言われていますが、制作途中に気づいたものであり宮崎駿監督はこれを否定しています。

映画『崖の上のポニョ』の口コミ評判レビューには、

  • 子供にも観せたい映画の一つ
  • 家族の愛情や友情まで話が広がっていく良い話
  • 温かい気持ちになる映画
  • 小さな子供でも楽しんで観れる
  • 子供向けなファンタジー映画のようで考えさせられる映画
  • かわいいが詰まっている作品
  • 話の内容よりもアニメーションを楽しんで作られている感じ
  • 全体的にメルヘンで可愛い絵柄でしたが奥深い物語

という声が多数集まっています。

崖の上のポニョ|リサは死んだのか?死後の世界と言われる都市伝説について考察解説

ジブリ作品には、その人気の故に数多くの都市伝説が存在していますが、『崖の上のポニョ』においてもそれは例外ではありません。

本作にまつわる最も有名な都市伝説は「津波によって町が沈んでからの描写は死後の世界である」というものです。

管理人

高台にある家に避難していた宗介とポニョは無事でした。

しかし、ひまわりの家に向かったリサを始めとして町の人々は津波によって既に亡くなり、2人は死後の世界に足を踏み入れることで皆と再会したという内容なのです。

例によって非常に衝撃的な内容ですが、そこには荒唐無稽とも言い切れない根拠がありました。

ここではその都市伝説が生まれた理由を紹介するとともに、内容を検証していきたいと思います。

①老人ホームでの不思議な出来事

町が完全に没してしまったなか、リサの勤める老人ホームでは水中にもかかわらず呼吸が可能で、普通の生活が出来ています。

それどころか、足が不自由で車イスに乗っていた老人たちが元気に走り回っているのです。

これは確かに非現実的であり、死後の世界を想起するのも頷けます。

しかも老人たちは、「あの世も良いわね」「本当、怖がるんじゃなかった」などと、そこが死後の世界であることを前提に会話しているのです。

しかし、老人ホームはクラゲのドームに覆われており、フジモトもグランマンマーレもその場を訪れていました。

深く考えずに見れば、魔法によって老人たちの足は治癒し、さらに老人ホームも特殊な空間となっていると解釈できるでしょう。

事態をよく理解できない老人たちも勘違いをしているように感じます。

管理人

また、老人たちが「リサさん、つらいでしょうね」と語るセリフについて、リサが宗介を残して死んでしまったことに対する同情とする見解もあります。

これについてですが、直前のシーンでフジモトが宗介の試練について説明しています。

なので、話の流れとしては、僅か5歳で大きな試練に直面する宗介のことを指して、母親の立場としてつらいだろうとの感想を持ったのではないでかとも考察できますね。

②ポニョの名前

「ポニョ」という名前は宗介がその形状・質感から命名したものですが、元々の名前は「ブリュンヒルデ」でした。

これは北欧神話に登場する女神ワルキューレの名前でもあります。

ワルキューレは戦場で生きる者と死ぬ者を選別し、戦死者の魂を天上の宮殿ヴァルハラへと導く役割を持った半神の女性たちであり、ブリュンヒルデはその中の一人です。

ブリュンヒルデのキャラクターは、近代以降は特にリヒャルト・ワーグナーのオペラ「ニーベルングの指環」のヒロインとして有名になりました。

この死を司る存在とも言えるキャラクターと同名というのは、非常に意味深です。

管理人

また、人間の姿になったポニョが大波に乗って宗介の許へ向かうシーンでは、明らかにワーグナーの楽曲「ワルキューレの騎行」を意識したBGM(その曲名も「ポニョの飛行」!)が流れており、神話のワルキューレとの関連性は意図的なものであることが分かります。

③大正時代の家族

宗介とポニョが舟に乗ってリサを探しに行く途中に遭遇した夫婦と赤ちゃんが大正時代の人間である、という説があります。

そうであれば、この世ならざる者と出会うのは、やはりそこが死後の世界だからなのかもしれません。

しかし、この説には違和感があります。

この婦人は宗介やリサのことも知っており、ボートで避難する町の人々を見て安堵しているのです。

さらにはポニョからスープをもらって飲んでいるということは、あの世の存在と言うよりも、肉体を備えた普通の人間であることの証ではないでしょうか。

そもそも、この説の根拠は本作のパンフレットにありました。

管理人

そこでは件の婦人役の柊瑠美氏が、宮崎監督に「大正時代の落ち着いたお母さんだけど、生活感がない感じでいい」と言われたと語っているのです。

文面からは確かに大正時代の人間とも受け取れるのですが、これは恐らくパンフレットのスペースの都合上、コメントを最大限に要約した結果です。

単純に大正時代のような古風な雰囲気の婦人、という意味なのではないかと思われます。

④舟の墓場

劇中、宗介の父、耕一の船は多数の船が打ち寄せられている「船の墓場」とでも言うべき場所に辿り着きました。

乗組員も「あの世の入り口が開いたんだ」と恐れています。

このシーンも明確に死後の世界を連想させるものではありました。

ただ、その割には全ての船の照明は点灯しており、どこか生命力を感じるのも確かです。

そしてグランマンマーレが船の下を通過することで故障が直り、耕一たちは終盤、町に戻り宗介たちと再会することができました。

管理人

グランマンマーレによる不可思議な現象を乗組員は「観音様の御神渡りだ」と言っています。

この描写だけでは彼女が耕一たちを助けたのか、あるいは他の船共々あの世へと導いたのか判然としません。

この作品全体に通ずる、あの世の一歩手前の死の匂いを感じる部分を象徴するシーンだと思います。

⑤説明不足のストーリー

宮崎監督を密着取材したNHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」によると、彼はアニメ制作にあたって、まずシナリオよりも自らのインスピレーションを絵に起こすことから始めるそうです。

管理人

それは時として物語としてのまとまりを欠く要因にもなり得ます。

特に今回は、小さな子供でも分かるような物語というコンセプトがあり、理屈抜きで宗介とポニョの冒険や世界の変異を楽しんでもらおうという意図が明確でした。

宮崎監督は本作について、ルールが何も分からなくても理解できる映画を作ろうとしたこと、敢えてシナリオの定石を外したことを語っています。

その結果、本作はインパクトとスピード重視で伏線も無く、起承転結すら曖昧な異例の物語となったのです。

劇中の不思議な事がらについて多くは語られず、想像の余地が大きいことも都市伝説を生みやすくした一因でしょう。

⑥音楽担当である久石譲のコメント

本作も含めた数多くのジブリ作品の音楽を手がける久石譲。

その久石氏は「崖の上のポニョ」の楽曲について、インタビューで次のように答えています。

「死後の世界、輪廻(りんね)、魂の不滅など哲学的なテーマを投げかけている。でも、子供の目からは、冒険物語の一部として自然に受け入れられる。この二重構造をどう音楽で表現するか。そこからが大変でした(読売新聞2008年7月31日)

都市伝説を裏付ける最大の根拠がこのコメントです。

例えば、オープニング曲「海のおかあさん」の歌詞は、覚和歌子の詩「さかな」を元に宮崎監督が作ったものなのですが、その根底にあるのは「生物は母なる海から生まれて輪廻転生を繰り返し、人間もそのサイクルの一環である」という考えです。

ここでは省略しますが、それぞれの歌詞と詩を見ていただくと容易に理解できると思います。

また、宗介の答え次第ではポニョが泡になってしまうことをフジモトが危惧したのに対して、グランマンマーレは「私たちは元々、泡から生まれたのよ」と言っています。

つまり泡からまた別の生物に転生することも過程の1つだと、泡に戻ることを否定的にとらえていません。

本作からは、死を迎えても魂は不滅であり命は流転する、という世界観が見えてきます。

あるいは、本作は原初の海を中心とした宮崎監督流の創造神話であると言えましょう。

管理人

そこでは生と背中合わせの死が暗示的に描かれ、過去世を意味する太古の生物も登場するなど、生の多層構造が見られます。

それらの文脈で死後の世界について触れることは極めて自然な流れでしょう。

ただ、宮崎監督は物事を何でも説明する作風ではありませんので、ハッキリと死後の世界としては描かれていないのです。

したがってその解釈は観客に委ねられるわけです。

しかし、物語が例え見たままのストレートなハッピーエンドだとしても、その背後に死後の世界が意識されていたことは間違いありません。

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崖の上のポニョ|リサの最後のセリフや宗介が両親を呼び捨てにしている理由について考察解説

リサの最後のセリフについて考察解説

本作のラストでリサが言ったセリフについて、分かりづらいという声が多くあるようです。

なかには謎のメッセージではないか、との憶測まで呼ぶこともあったそうですが、これは結論から申し上げると「あなたも!グランマンマーレ!」と言っています。

単純にグランマンマーレがリサに「リサ、ありがとう」と感謝した言葉への返答であり、それ以上の意味はありません。

分かりづらいとされる原因としては、リサ役の山口智子氏の本業は女優なのでアフレコが十分でなく聞き取りづらかった、そのシーン以前にグランマンマーレの名前が呼ばれることがなかったので突然出てきたその名前が何のことだか不明だった、という可能性が考えられます。

個人的には、山口智子氏の活舌は悪くなく、むしろ性格に合わせてハキハキと発声されていたと感じるので、後者が大きな原因だと思います。

リサの母であるグランマンマーレは公式情報にはもちろん名前が記載されていますが、劇中で名前を呼ばれたのは、そのリサのセリフたった1度でした。

管理人

ポニョは「お母さん」、フジモトは「あの人」「お前」としか言っていま線でしたよね。

本編だけだと「グランマンマーレ」という少し複雑で聞き慣れない固有名詞が何を指すのか、確かに分かりづらいのです。

また、「ありがとう」に対して「あなたも」という返しも、日本語の日常会話としては少し違和感があります。

この場合で普通使われるのは「こちらこそ」であり、「あなたも」というのは英語での「Thank you」「You too」と同じ言い回しですね。

ただ、この言葉にはもう1つ、同じ母親としての共感が込められているのではないか、という解釈もあります。

本作は幼児向けでありながら、その裏には製作側の死生観が反映されていたり、生きることの喜びがシンプルに描かれていたり、あるいは母と子の関係性について考えさせたり等の深いテーマが隠されていました。

リサの教育方針については後に述べますが、リサにしろグランマンマーレにしろ子供のために最善を尽くそうとする姿が映画からは見えてきます。

管理人

リサとグランマンマーレがひまわりの家で話し込んでいるシーンもあったように、お互いには通じ合うところがあったのではないでしょうか。

宗介が両親を呼び捨てにしている理由について考察解説

本作の主人公である宗介は、5歳児にして両親のことをそれぞれ「リサ」「耕一」と名前で呼んでいます。

しかし、この年頃であれば「ママ」「パパ」あるいは「お父さん」「お母さん」呼びが普通であり、仮に大人の場合でも両親を名前で呼ぶのは極めて珍しい例でしょう。

それは日本はもとより、独立や自主性を重んじる欧米でも変わりません。

そのため、この点については上映後に批判が少なからずあったようです。

特に保守的な考えの人ほど「両親を敬っていない」と感じ、受け入れられなかったのではないでしょうか。

管理人

それでは、敢えて宗介に両親を呼び捨てにさせたのは何故なのでしょう?

その意図については、鈴木敏夫プロデューサーが「ジブリの森とポニョの海」(2008年角川書店)の中で触れていました。

それによると宮崎監督の設定では、宗介が両親を名前で呼ぶのはリサの(恐らくは耕一も賛同した)教育方針であり、もしかしたら今後の日本の家族のあり方かもしれないし、家族間であっても一個人として自立するべきということの象徴でもあるそうです。

確かに宗介はとても5歳児とは思えないほどしっかりしたキャラクターなので、そうした設定も自然に受け入れられます。

また、ストーリー上でも、ポニョに対する試練を受けなければならないため自立性が求められたということもあるでしょう。

いずれにしても相当に進んだ教育ではありますが、名前で呼ばせることで「父」「母」といった役割を超えた一人の人間として認識し、お互いを尊重する関係性が伝わってきます。

管理人

世間の反発は予測できたでしょうに、進歩的で攻めた設定はさすがの宮崎監督です。

そしてもう1つの解釈として、ジブリ作品において個人の名前は特別な意味を持つということが挙げられます。

最も顕著な例では『千と千尋の神隠し』において、千尋やハクは名前を奪われることで支配され単なる労働力と化してしまい、名前をとり戻すことで呪縛を解き本来の自分に帰ることが出来ました。

名前は単なる識別記号ではなく、アイデンティティーそのものであり、意志や使命であり、力でもあるのです。

本作においても「ブリュンヒルデ」から「ポニョ」に名前が変わることで、ポニョが過去と決別し、新しい存在に生まれ変わることを強調しています。

やはり、敢えて物議をかもす設定を入れたということは、そこに監督のメッセージが込められていると考えられます。

『崖の上のポニョ』のあらすじ

以下、映画「崖の上のポニョ」のあらすじです。

『崖の上のポニョ』のあらすじ|ポニョ、宗介に出会う

海の中の不思議な世界。そこには人の顔をした魚がたくさんいます。ひときわ好奇心いっぱいの魚が、そこから抜け出して大海へ泳ぎだします。

人間の世界に近づくにつれて、汚れた海が迫ってきます。ゴミだらけの海、そこで空き瓶にはまった魚は泳げなくなり、岸辺に流れ着きました。

それを偶然見つけた男の子、宗介(そうすけ)に助けられ、魚はポニョと名付けられ、水のはいったバケツに入れられて連れ回されます。

しかし、疲れた顔をした、ちょっと気味悪い男が迎えに来て、海の世界に連れ戻されてしまいます。

『崖の上のポニョ』のあらすじ|ポニョ、女の子になって、宗介に会いにいく

再び海の世界。ちょっと気味悪い男はフジモトという元人間でポニョの父親でした。

そこで彼は不思議な液体を蓄えています。それをいっぱいにして「人間の時代を終わらせる」みたいな物騒なことを考えています。

一方、ポニョは、宗介のことがすっかり好きになりました。

また会いたい、その一心で再び海の世界から抜け出しますが、アクシデントで、不思議な液体を海の中にぶちまけてしまいます。

それを浴びたポニョは、人間の女の子に変身します。そして大荒れの海の波の上を走って、宗介に会いに行きます。

『崖の上のポニョ』のあらすじ|宗介に再会して、世界を破滅させる?

ポニョは宗介と再会できたものの、ゆっくりする時間はありません。海はますます荒れていきます。

ポニョがぶちまけた液体のせいで、世界のバランスが崩れたのです。宗介は母親の身を案じ、ポニョと一緒に、いまや海に沈んだ陸地の中に漕ぎ出していきます。

以上、「崖の上のポニョ」のあらすじでした。

世界は救われるのか?

ポニョと宗介の運命はどうなる?

続きが知りたい方は、実際に映画を見ることをお勧めします。

『崖の上のポニョ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

以下、映画「崖の上のポニョ」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。

感想評価(※ネタバレ有)|ハッピーエンドなはずが、どこか怖いお話

ラストは、宗介がポニョの正体を知りながら、すべてを受け入れて大切にする約束をすることで、世界は救われ、晴れた空が戻ってきます。

みんな無事で、宗介の父親も船に乗って、沖から戻ってきます。車椅子だったお婆さんたちには不思議な力の影響が残っていて、自分たちの足で歩けるようになります。

まさに大団円といったときに、金魚のポニョが宗介にキスして、金魚から人間の女の子になります。

そして、文字通り「崖の上の(宗介の家でいっしょに暮らす)ポニョ」になったところで、唐突にエンドロールに入ります。

本来なら王子様の役どころの宗介が、お姫様のポニョにキスするところが、おてんばなポニョらしいですよね。

初恋のキスなんて雰囲気はなく、無邪気なチューという演出は、親が子供に安心して見せられるジブリ映画といったところでしょうか。

管理人

ポニョの父親のフジモトも、人間嫌いの元人間で「人間の時代を終わらせる」ことを目論む怖い人かと思ったら、世界の綻びを目の前にするとあたふたして、娘のポニョの行く末を案じる良い人でした。

意地悪を言うお婆さんも、宗介が無事に戻ってきて、ギュッと抱きしめるくだりがあります。

結局、根っからの悪人なんていません。みんな個性はあるけれど、良い人たちばかりなんですという結末でした。

宮崎駿監督は、この映画を子供に安心して見せられる映画として作ると話していました。

しかし、大人の視点で見ると、ちょっと結構怖い一面があるお話として仕上げたのかなと思ってしまいます。

管理人

なぜそう思うかと言うと、海の女神みたいなポニョの母親は、海の中を船より大きな姿で進む登場シーンから、フジモトと会話する中で人間サイズに早変わりするような超常的な力を持った存在として描かれ、その正体は最後まで明かされません。

おそらく魔法使いのフジモトを圧倒するような力を持ちながら、美しい微笑みを絶やさないところが、この人だけは怒らせてはいけない的な怖さを感じさせました。

世界が破滅するかもしれないと慌てふためくフジモトに、世界を破滅から救う提案をするのも彼女です。

その内容がまたある種怖かったです。

管理人

宗介がポニョを大事にする条件を受け入れることで、世界はバランスを取り戻すというものでしたが、その約束は一生涯続くものであろうと思われます。

宗介は5歳にして、生涯の伴侶を選ばされたのか?しかし、当の宗介はそこまで考えてはおらず、子供の頃にお嫁さんにする約束のノリでしかありません。

将来、大人になった宗介が約束を破って、ポニョを不幸にしたら、ポニョの母親が怒って、世界は再び滅びの危機に瀕してしまのではないかと心配になってしまいました。

世界の命運は、宗介が一途な性格か、浮気性かどうかにかかっているのか?

前半のシーンで、宗介が幼稚園の建屋に入るや否や、女の子二人が宗介に駆け寄って来ていましたよね。

宗介は結構モテるのではないか?などと想像すると、コミカルに怖いエンディングでした。

『崖の上のポニョ』のみんなの口コミ評判レビュー

映画『崖の上のポニョ』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。

「母親であるリサの一生懸命な感じも、全体を通して愛を感じる作品」「いつか自分が親になった時、物心ついた子供と一緒に観たい作品」「ポニョと宗介の関係性や愛情が微笑ましかった」「1度目見る時と2度目見る時でまた違う作品に見えるのも魅力の1つ」

それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。

★★★★★星5

『崖の上のポニョ』は、2004年の『ハウルの動く城』以来4年ぶりとなるスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画です。

海辺の小さな町で崖の上の一軒家に暮らす宗介は、ある日、海岸で頭がジャムの瓶にはまり困っていた魚の女の子・ポニョを助け出します。

ポニョはクラゲに乗って家出してきたところでした。

それ以来、宗介とポニョの間には絆が芽生えていきますが、彼らが住むそれぞれの世界には、大きな隔たりがありました。

ポニョは本当に可愛らしくて、小さい子も楽しめるお話ですが、地球の危機を題材とした物語でもあり、大人でも考えさせられるお話です。

色々な立場から、さまざまな視点で見ることのできるので素晴らしいと思います。

私自身も2回見ましたが、学生の頃に見たときと大人になって見たときでは違う感想を持ちました。

20代女性

★★★★★星5

崖の上のポニョが好きで何度も見ました。ポニョと主人公のソウスケが可愛らしくほのぼのしていて大好きです。

宮崎駿作品の中で水の表現が立体感がありそういった背景も見所の一つです。

後半にでてくるデボン紀の生き物もリアルでその生き物についても知りたい!と思わず検索をかけてしまいました。

また、キャラクター一人一人が個性的で特に好きなのはソウスケのお母さんのリサです。

母であり、強い女性でほとんど一人でソウスケを育てているリサにシングルマザーの私は惹かれました。

母ではあるけれど、一人の女性として強く生きている姿がかっこいいです。

最後は人魚姫のハッピーエンドバージョンのような終わり方でしたが、その後二人はどうなっていくのか?と想像できる終わり方で想像力の膨らむ結末が大好きです。

30代女性

★★★★☆星4

ジブリ作品は大好きですが、そのなかでも上位に入る作品です。主人公のポニョの可愛らしい話し方や宗介との可愛らしいやりとりに癒されます。

学生のころに見たときより、出産して自分が母親になって見たときのほうが受け取り方や感じ方がちがう気がしました。

そしてポニョのお母さんと宗介のお母さんのリサさんの子供たちに対する愛情や母親としての強さやたくましさがかっこいい!!

自分もこんな素敵なママになりたいなーと思いました。

ストーリーもすごく好きだけど、大橋のぞみちゃんが歌ってる『ポーニョポーニョポニョ さかなの子〜』のフレーズでおなじみの主題歌もすごく好きです。

お子さんがいらっしゃる方には、ぜひお子さんといっしょに見てほしいです。

30代女性

★★★★☆星4

2008年公開の映画なので今から14年前、現在大学生の娘がまだ幼稚園児だった頃に、娘と夫と3人で観に行きました。

大好きな「スタジオジブリ」制作の新作映画だったので、観る前から家族全員がワクワクしていました。

映画が始まると、観に来ているお客さんはお子さんが多かったため、うちの娘もですが子どもたちの笑い声が頻繁に聞こえてきました。

みなさん楽しそうに鑑賞されているなという印象でした。まず始めに感想を一言で伝えると、「ポニョがとにかくかわいい!」です。

まだ幼い保育園児の宗介が魚のポニョを助けたことによって出会い、それからお互いが好きになっていくというなんともかわいいストーリーで癒やされます

ポニョが「ポニョ宗介好き!ポニョ人間になる!」というシーンは、何度聞いても思わず微笑んでしまうシーンです。

この映画は子ども向けの映画で、大人には少しつまらないと思う方もいるかもしれません。

でも母親リサの人間味らしいシーンがあったりして、私はおもしろかったと思います。小さいお子さんがいるご家族には特におすすめの映画だと思います。

40代女性

★★★★★星5

この作品はゆるさもありながら、独特な世界観なのが印象的です。どこか懐かしさを感じるような風景があって、見ていてほっこりした気持ちになります。

そして宗介の素直で可愛らしいところが良かったです。

ポニョのことがどんどん好きになっていくのが伝わってきます。ずっとポニョのことを見たり、心配しているのが優しいなと感じます。

またポニョも宗介の存在が、とても大きくなっていくのがリアルです。お互いに信頼し合っているのが、まるで親友のような感じがして微笑ましいです。

ポニョの愉快な雰囲気はとても癒されます。思わず放っておけないようなところがチャーミングです。

ファンタジーな世界の中に、ぬくもりがあって暖かい気持ちになれます

20代女性

★★★★☆星4

崖の上のポニョといえば、大橋のぞみさんの可愛い歌のイメージが強い人が多いのではないでしょうか。宮崎駿監督が手がけた有名な映画です。

不思議な世界観で描かれたこの映画は、これぞジブリだと言えます。

崖の上の小さな家に住む宗介は、ある日瓶にはまっていたポニョを助けます。ポニョは外の世界が気になり家出をしてきていました。

2人の間には少しずつ友情が芽生えていきます。しかし、ポニョと宗介の間にはやはり大きな壁があり大きな事件を引き起こします。

不思議な描写が多く、お子様向けの映画としてはわかりにくいといった評価もありました。実際に私も大人になってから映画を見てストーリーの奥深さがわかりました。

そんな中で2人が仲良く結ばれるラスト・結末は微笑ましいシーンです。

20代女性

★★★★★星5

私にとってジブリ作品は物心つく前から触れてきた作品の一つです。その中でもポニョは幅広い世代から評価の高い作品だと考えます。

私にとって『崖の上のポニョ』という作品は私たちが暮らしている世界にちょっとした不思議を混ぜた世界観を表現した作品だと感じます。

自分達と何ら変わりない宗介やリサを取り巻く環境がポニョとの出会いで大きく変わっていく様に心躍らせる人も多いでしょう。

小さい頃から私も作品に出てくる古代の海の生物やポニョやポニョの妹たちのいるガラスの無い謎の水槽。

ジブリ飯と呼ばれる作中で登場するラーメンや蜂蜜入りホットミルクなどを毎回楽しみに観ています。

ポニョと宗介の好奇心やワクワク感満載の冒険とは裏腹に、リサとの一時的な別れや共存して行くための大きな壁。

今になって、他種との共存の難しさや、親と離れた子の寂しさ、恐怖心などを感じました。

大人になってから見ると、より理解しやすい場面も多く、考えさせられる作品だと思います。

ただ他作品の登場キャラクターより年齢が低めなため考察しがいのある心理描写などは少なめですね。

明るい作品と思えば何も問題点はないと思うので変に勘繰らず純粋な気持ちで観ることをお勧めします。

10代女性

★★★★★星5

一言で表すととても可愛らしい映画でした。宮崎駿監督の世界観がとても良かったです。

物語の始まりはポニョと宗介のとてもほほえましく観ていて思わず笑みをこぼしてしまう始まりでした。しかし、物語が進んでいくて少し怖くてひやひやしはじめました。

ここがまた宮崎駿監督らしいなと思うポイントでした。最後はとても可愛らしい2人の姿があり、心が温まりました

映画の内容はもちろんですが、主題歌の「崖の上のポニョ」もとても素敵でした。

思わず口ずさみたくなるような曲調に可愛らしい大橋のぞみちゃんの歌声と藤岡藤巻さんの落ち着いた歌声がとても合っていました。

何年経っても忘れられない名曲だと思います。とても面白い映画でした。

30代女性

*映画「崖の上のポニョ」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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