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『悪人』のラストでなぜ首を絞めた?祐一のその後についても考察解説【あらすじネタバレや感想評価も】

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映画『悪人』は、『怒り』『楽園』などの数々の名作映画の原作小説を執筆してきた吉田修一の作品を李相日監督が手掛けました。

小説版に引けを取らない素晴らしい作品で、公開年度のキネマ旬報では日本映画ランキング1位を獲得しています。

第34回日本アカデミー賞では最多となる5部門で受賞し、モントリオール世界映画祭にも出品され、深津絵里は最優秀女優賞も受賞しました。

『悪人』の口コミ評判レビューには、

  • 後味は決して良くはないが、素晴らしい映画
  • 一体誰が本当の悪人だったのだろうと考えさせられた
  • 妻夫木聡と深津絵里の演技が素晴らしかった
  • 心理描写も上手く描けていて、よく出来た作品だと思う
  • SNSなど色々なツールが普及した現代の心の闇を描いた作品
  • 原作を読んだ人でも割と楽しめる方の映画
  • 色々と考えさせられる作品
  • 現実感のありそうなストーリーだったことがとても印象的

という声が多数集まっています。

この順番でチェック
  • 『悪人』ラストでなぜ首を絞めた?祐一のその後についても考察解説
  • 『悪人』のあらすじ
  • 『悪人』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

もし、まだあなたが一度も「悪人」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。

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『悪人』のラストでなぜ首を絞めた?祐一のその後についても考察解説

ラストなぜ、祐一は光代の首を絞めたのか?

映画の最後で祐一は光代との逃避行の末に灯台へと向かい、愛を確かめ合います。

しかし、警察に捕まる寸前に「あんたが思っているような人間では無い」と光代に告げて思いっきり彼女の首を絞めます。

その表情はこれまで光代に見せていた表情とは一変し、殺意に満ちているようにも見えます。

祐一は、心から愛していたはずの光代に対しての殺意があったのでしょうか?

なぜ、彼女の首を絞めたのでしょうか?

管理人

映画本編ではその答えについては明言されていませんが結論としては、光代に対しての殺意はなかったと考察できます。

その考察の裏付けは吉田修一の原作小説で登場する祐一が通い詰めていた、風俗嬢の金子美保が語った祐一とのエピソードにあります。

祐一は母親に過去に捨てられ独りぼっちにされたという辛い仕打ちを受けているにも関わらず、彼女がそのことについての罪悪感に悩まされることがないように毎回彼女にお金を要求し、自分が悪い人間になることによって彼女の精神的負担を減らそうとしていたことを美保に語っています。

このエピソードから分かるように、祐一には自らが罪を被ってでも大切な人を救うという思考を持っており、光代に対しても殺意などは全くなく、光代が自分の逃亡の手助けをしていたことによる罪を被り、これからの生活に支障が出ることが無いように彼女を殺そうとしていたと見せかけ、すべての罪を自分が被ったのだと考察出来ます。

首を絞めているときの祐一が殺意に満ちているように見えたのは、きっと生半可な行動では警察に見破られてしまうと判断したのでしょうあ。

中途半端にならないようにしていたからだと思います。

管理人

その証拠に、警察によって彼女から引き離されて、取り押さえられている時に、いつまでも祐一は涙をためながら光代を見つめており、ずっと彼女の方に手を伸ばしています。

その姿には彼女のことを心から愛しており、叶うのであれば二人で幸せに暮らしたかったという祐一の強い思いを感じ取ることが出来ます。

光代はなぜ花を置いていかなかったのか?

祐一とのあてのない逃避行の末、祐一が警察に捕まってから光代は以前と同じく国道沿いの紳士服店で働いていました。

そして、生活に落ち着きを取り戻した後に祐一が佳乃を殺害した現場に、光代は花を供えに向かいますが、佳乃の父親が供えに来ていることを見つけます。

そこでタクシーに引き返し、そのまま花を置かずに帰っていきます。

なぜ、光代は佳乃に花を置いていかなかったのでしょうか?

管理人

そのことについて映画で明言されることは無いため、正確な答えはありません。

ただ、光代が引き返した後に、タクシー運転手に語った言葉から、祐一のことを未だに愛しているが故の行動だったと考察できます。

光代がタクシーに戻ってきた後、光代と祐一の事情を知らない運転手は祐一のことをひどい男だと言い、人の命を奪った悪人ですもんねと同意します。

しかし、頭の中では灯台から見える美しい朝日を二人で眺めているときに屈託のない笑顔を見せながら涙を流していた祐一の姿を思い出していました。

口では祐一のことを悪人だと言っていますが、光代はいまだに祐一のことを心から愛していることが分かります。

管理人

光代も、祐一が佳乃を殺害したことは大きな罪で、娘を失った残された遺族の気持ちも十分に分かってはいます。

しかし、もし佳乃と祐一が出会っていなければ、幸せに暮らしていたのかもしれないと考えると、心から佳乃を弔う気持ちにはなれなかったのでしょう。

それゆえに、花を置かずに帰ったのではないでしょうか。

光代は、生まれてから国道沿いという小さなテリトリーの中で生活していて、生きているのか死んでいるのかも分からない生活を送ってきました。

そんな生活から救い出し、愛を与えてくれた祐一が、たとえ殺人犯だったとしても、彼女の祐一への思いは揺るがなかったことが花を置かなかったという行動に感じ取ることが出来ます。

管理人

祐一のその後について

出会い系サイトで出会った佳乃を殺害した後、光代とともに逃避行をし、灯台で光代を殺害未遂した末に警察に身柄を拘束された祐一はその後、どうなってしまったのでしょうか?

映画の本編は、事件後に祐一が佳乃を殺害した現場に向かうシーンで終わっているため、祐一がその後どうなったのかは語られておりません。

祐一は佳乃を殺害したという非常に重い罪を犯しているため、初犯ということや光代との関係での情状酌量が認められたとしても、懲役刑での実刑は間違いないと思います。

管理人

また、事件後に光代が逃走援助罪などに問われることなく、これまでの職場でいつも通りに働いていることから光代への殺人未遂や誘拐の罪も重なり、たとえ死刑を免れたとしてもかなりの年数を刑務所で過ごすことになることは容易に考察できます。

祐一は自らを心から愛し、自分が返ってくるのを何年でも待っているからと伝えてくれた愛おしい光代のことや佳乃への懺悔の気持ち、そして、自らが罪を犯したことによってマスコミに追われ迷惑をかけた祖母たちへの申し訳なさを感じながら、刑務所で罪を償うことでしょう。

そんな祐一の帰りを待つ祖母の房江は、佳乃の被害現場に祐一がプレゼントし大事にしていたスカーフを供えており、自らが祐一と一緒になって罪を償っていくという強い意志を感じることが出来ます。

光代は、きっと事件後の警察の取り調べの際に自らが進んで祐一と逃げたことを証言したと思いますが、祐一がそれを全否定し自分に罪が問われることが無いように証言したことを知り、祐一が自らを心から愛してくれたことを事件後に再度実感したと思います。

光代は、一途な気持ちを捨てずに祐一の帰りをずっと待っているかもしれません。

佳乃や佳乃の残された家族のことを考えると、不謹慎な考えなのかもしれません。

しかし、祐一が罪を償った後に光代と二人で新しい人生を歩むことを願わずにはいられません。

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『悪人』のあらすじ

以下、映画「悪人」のあらすじです。

『悪人』のあらすじ|孤独な青年・祐一

長崎の田舎で祖父母と暮らす清水祐一は、仕事や介護に追われるだけの日々の孤独を癒すために、出会い系サイトを使っていました。

そこで知り合った博多に住む石橋佳乃に会いに行くため、ガソリンを入れて車を走らせます。

保険外交員をしている佳乃は、友人たちと仕事終わりに食事をしながら先日知り合った裕福な大学生の増尾の話で盛り上がります。

そして、これからデートだと友人たちに伝えていますが、実は佳乃が会う予定なのは出会い系で知り合った祐一でした。

友人たちと別れて、祐一に会いに行く途中に増尾の車が偶然通りかかり、予定をキャンセルして増尾の車に乗り込みました。

逆上した祐一は増尾の車を追いかけます。

次の日、佳乃の死体が峠で発見され、行方不明の増尾を容疑者として警察は捜査を続けます。

一方、祐一のもとに出会い系サイトで知り合った光代という女性からメールが届き、光代が住む佐賀県に会いに行くことになりました。

『悪人』のあらすじ|祐一と光代の出会い

光代は妹と2人で暮らしており、恋人もおらず、ずっと同じエリアで生きている人生に孤独を感じていました。

祐一の提案で2人はラブホテルに直行し、行為が終わった後に光代は自らの孤独を打ち明けますが、祐一はお金を渡してすぐに別れようとします。

祐一への思いが本気だった光代は深く落ち込み、別れ際にその事に気付いた祐一は自らを恥じました。

一方、警察はカプセルホテルで潜伏中の増尾を発見します。増尾は佳乃を車に乗せた後、佳乃の態度が気に食わず車から佳乃を蹴り下ろして置き去りにしたのは認めたものの殺害については否定し、警察の捜査から祐一が新たな容疑者として浮上します。

警察に真相を聞かされた佳乃の両親は、増尾の行動に強い憤りを感じました。

『悪人』のあらすじ|逃亡を始める2人

先日の無礼を謝るために長崎から車を走らせ、佐賀県の光代の職場を訪れた祐一は謝罪します。

そして、自らの気持ちを打ち明け、2人は互いに強く惹かれ合い別れ際に熱くキスを交わします。

長崎への帰り道に、母親から警察が来ていると電話があった祐一は光代のもとへ引き返します。

そして、もっと早く会いたかったと涙ながらに伝え、見かねた光代も車に乗り込みました。

翌日会社を休み、祐一と過ごせる幸せをかみしめる光代に対し、ついに祐一は佳乃を殺害したことを打ち明けます。

車から降ろされた佳乃を心配し送ろうとした祐一でしたが、ひどくプライドが傷ついた佳乃があんたにレイプされたと警察に伝えてやると言われ、パニックになり首を絞めて殺害してしまったのです。

警察に出頭しようとする祐一を何年でも待つと伝える光代でしたが、祐一が車外に出た直後にクラクションで祐一を引き留め、2人は逃亡することを決めました。

一方、祐一の実家では毎日マスコミが押し寄せ、祖母は疲弊しておりました。

以上、「悪人」のあらすじでした。

果たして、祐一と光代の行く末はどうなってしまうのか?

結末が気になる方は、実際に映画を観ることをオススメします。

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『悪人』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

以下、映画「悪人」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。

感想評価(※ネタバレ有)|人間の善悪について観るものに問う問題作

娘を失った無念から、佳乃の父親・佳男は、反省の色など微塵もなく自らの罪をまるで武勇伝のように声高に友人たちに伝える増尾に襲い掛かろうとします。

しかし、ずっと人を馬鹿にしながら生きていけばいいと伝え、手に持っていた凶器を捨てて店を後にしました。

逃亡を決意した祐一と光代は、仲良くなるきっかけとなった長崎県の灯台に向かいます。

お互いの孤独を分かち合い、毛布にくるまりながら愛し合う二人は、これまでの人生で感じたことの無かった幸せを共有します。

しかし、こんな日々が長くは続かないことを知っていました。

妹に電話をかけていたところ、光代は警察に見つかり保護されますが、なんとか逃げ出し祐一のもとへと戻り、2人は抱き合います。

その直後、祐一は覚悟を決めたように自分はあんたが思っているような人間でないと伝え、光代の首を絞めます。

乗り込んできた警察に祐一は取り押さえられますが、その表情は涙交じりで必死に光代に手を伸ばしていました。

事件からしばらく経ち、光代は事件現場に花を供えに向かいますが、佳男が来ていることに気付き、タクシーに戻りました。

運転手から犯人はひどい男ですねと言われた光代は、人を殺した悪人ですもんねと同意します。

しかし、頭の中では二人で朝焼けを見て感動し、涙する純粋な祐一の姿が思い出されていました。


本作『悪人』は吉田修一の人気小説を新潟県生まれの映画監督・李相日が実写映画化した作品です。

日本アカデミー賞にノミネートされるなど、今なお監督の代表作として人気を集めています。

出会い系サイトで出会った女性を些細なことがきっかけで殺害してしまった田舎の青年である主人公の祐一を中心に、事件にまつわるそれぞれの人々の視点から人間の善悪について徹底的に観客に問う問題作となっております。

李相日は2016年の監督作である『怒り』で殺人事件に関わった人々の姿をリアルに描き、高い評価を受けましたが、本作でも人間の内面にある優しさや残酷性、プライドなど様々な感情を生々しく表現しており、観客の心を揺さぶります。

本作では殺害を行った祐一の罪以外にも、殺人犯を心から愛し共に逃亡する光代、娘を殺された怒りから置き去りにした増尾を殺そうとする佳男、佳乃を置き去りにした上で反省もせずにのうのうと生きる増尾など様々な人間とその人間たちが犯した罪が登場しますが、罪を犯したからといって彼らは果たして本当に悪人なのでしょうか。

その答えは観た人それぞれによって違いますし、映画でも明言されることはありません。

しかし、自らの倫理観を今一度見つめ直すきっかけをくれる、凄まじい作品だと思います。

役者陣の熱演も素晴らしく、主人公の祐一を演じた妻夫木聡は今作が公開されるまでは『ウォーターボーイズ』に代表されるように爽やかなイケメン俳優というイメージが強かったですが、本作で孤独な幼少期を引きずる殺人犯の役を見事に演じ、高い評価を受けました。

その後は『渇き。』や『ミュージアム』など様々な役柄でその演技力を発揮しています。

光代を演じた深津絵里の体当たりの演技も、今作が高く評価を受ける要因になっていると思います。

後味が良い映画ではありませんが、自らの心を強く揺さぶる力を持った強い作品を観たいという方にぜひオススメしたい作品です。

『悪人』のみんなの口コミ評判レビュー

『悪人』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。

「見る人によって悪人の定義が変わってくるのも、この作品の面白いところ」「絶対に結ばれない運命であるところがとても切なく感情移入してしまうストーリー」「魅力的なストーリーはもとより、キャスト一人一人の演技力の高さにより違和感を感じない素晴らしい出来の作品」「老若男女どなたが見ても、どこかしらの視点では感情移入できる作品」

それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。

★★★★★星5

芥川賞作家・吉田修一の最高傑作として名高い作品を映画化したのが今作です。

賞の誉れに恥じぬほど主演2人(深津絵里・妻夫木聡)の演技は素晴らしいです。深津さんの揺れ動く感情はセリフがなくとも観客の胸を打ち、かき乱します。

脇を固めるサブキャラクター達も個性的な一方、妻夫木さん演じる清水はどこか所在なさげで意思の無いようにも映ります。それは監督が“悪”という存在を直接的な行為で提示するのではなく、外殻をとことん描いて私たちに伝えようとしているのだと考えました。

さらに本当に“悪”は揺らぎないものなのか?その絶対性にもメスをいれようとしていて、とても衝撃を受けました。

李監督の最高傑作と言っても過言はないと思います。

30代女性

★★★★★星5

魅力的なストーリーはもとより、キャスト一人一人の演技力の高さにより違和感を感じない素晴らしい出来の作品だと思っています。

殺人という罪を犯してしまった主人公、その主人公をかくまった女性、人の気持ちを考えられないことで各方面に怒りを買ってしまう殺されてしまった女性、主人公を小ばかにするためだけに殺された女性を利用した男性、などなど、「悪人」というタイトルに考えさせられる一方、主人公の育ての親(祖母)や殺されてしまった女性の両親などの無償の愛もまたうまく表現されており、老若男女どなたが見ても、どこかしらの視点では感情移入できる作品です。

主人公視点で考えた場合、罪を犯す前にかくまった女性と出会えていればと思う判明、罪を犯したからこそ女性との距離が縮まった要素もあると個人的には受け止めており、色んな登場人物の様々な思いが交差します。

現実感のあるストーリーだったことがとても印象的で、複数回観たいと思わせられました(実際に複数回観ました)。

30代男性

★★★★☆星4

李相日監督の作品は何作品が拝見していますが、悪人は心にズンと響いた作品のひとつでした。

テーマが、人間の本質は善と悪、とあるように、登場人物全員が善の面と悪の面を持っていたように思います。

この善は、自分のプライドとか、正義、みたいな言葉、もしくは自分の心の一番柔らかい所、に置き換えられるのではないかなと思います。

そこを攻撃されると、現実社会においても、人の悪の面はいとも簡単に出てきてしまうのではないでしょうか。

ラストにあまり救いは無いように思いましたが、妻夫木さん演じる祐一にも、樹木希林さん演じるそのおばあちゃんにも、もちろん光代さんにも、希望のある世界でありますようにと思いました。

50代女性

★★★★☆星4

主演の妻夫木聡さんと深津絵里さんのそれぞれのキャラの演技が素晴らしかったです。

しかし、それ以上に柄本明さんと樹木希林さんがそれぞれ演じていた被害者の父と加害者の母の悲惨さがよく出ていました。

この作品は、殺人犯とその男を愛してしまった女を軸に話が展開していきます。

心理描写は、うまく描けていると思います。展開自体はシンプルな構成になっており、話自体は理解し易くなっています。

主人公の2人がもっと前に出会っていたら、この作品の結末には至らず、幸せに暮らせていたのかもしれません。

運命のいたずらという言葉がありますが、この作品においては皮肉と表現しても良いでしょう。

出会い系や性犯罪などが原因で殺人に至るという題材は映画のテーマによく使われますが、シリアスさは出ていた反面、題材に飽きた人にとっては魅力的な作品に見えない可能性はあるでしょう。よく出来た作品だと思います。

40代男性

★★★★★星5

SNSなど色々なツールが普及した現代の心の闇を描いた作品。出会い系サイトで知り合った心に寂しさを抱えた男女が本当の愛をやっと見つけるのですが、絶対に結ばれない運命であるところがとても切なく感情移入してしまうストーリーです。

もっと二人が早く出会っていれば幸せになれたのにと歯がゆく感じてしまいます。

この作品のために主演の妻夫木聡さんは減量をして全く別人のようになるまで役作りに励んでいました。

その成果もあり、爽やか好青年の妻夫木さんが全てに恵まれず人生に希望を持てないやさぐれた主人公の姿を見事に演じていました。

同じく孤独を抱えた光代を演じた実力派女優の深津絵里さんの演技にも注目です。その他のキャストも豪華で作品に華を添えています。

30代女性

★★★★★星5

愛情の向け方が違うだけでこんなにも狂気的になってしまうのかと悲しみが溢れました。

出会い系で出会った女性を殺害してしまったことから始まるストーリーで、命を奪ってしまった恐怖や後悔などを愛情で埋めるために殺害後も出会い系を継続している妻夫木聡さん演じる祐一の姿は狂気に感じながらも胸が痛みました。

そこで深津絵里さん演じる光代と出会い、光代の愛情が祐一を癒し、それが偽りではなく本当の愛へと変化していく展開は胸が高鳴りつつも殺人犯であるという消せない事実が悲しみを強くさせました。

罪を償おうと一度は警察に向かう祐一を引き止めて共に逃げる覚悟をした光代の姿、また怯える祐一を愛情で包み込もうとする光代の姿は本物の愛だと強く感じます。

最後にパトカーの音が近づき、突如光代の首を絞め始める祐一が見られ、光代に自分の罪を背負わせたくないという思いの強さを感じました。

被害者として光代を遠ざけた祐一に幸せを知ってしまったからこそ、これから向き合う悲しみの大きさに気づかされます。

光代も祐一の思いをきちんと受け止めており、世間では殺人犯であっても光代にとっては最愛の相手であり、本来の「悪人」は誰なのかと考えさせられる作品でした。

30代女性

★★★★☆星4

原作が吉田修一の小説の映画化で、タイトルがとても活きていたと思います。殺人を犯した青年とその殺人犯を愛する女のストーリーです。

キャラの全員すべてが主演と思えるほどに、豪華なキャスティングでそれぞれのキャラが立っています。

妻夫木さんの役やその他の人物もいそうな人達ばかりで、リアリティがあって良かったです。博多弁や九州弁には違和感もないのも驚きでした。

柄本明と樹木希林の言葉はまるで地元なのかと思う程です。印象深いシーンは、ずっと頭を下げるところです。観ていて涙が溢れました。

誰もが悪人の心が存在してというか、その心に支配されることもある。

一歩間違えれば犯罪者になるという、娘を殺された父も復讐のためにスパナを手にする、この描写に面白さがありました。

50代女性

★★★★☆星4

元々原作者の吉田修一さん作品が好きで、小説を読んでいました。

一見どこにでもある日常感や誰でも抱いていそうな心の闇がすごくリアルで、架空や空想のものとは思えないほどでした。

1人1人の目線に立った時に、誰しもがそれぞれの立場があって悪人ではなく、その反面誰しもが悪人になり得るんだと感じて、とてもゾクゾクしました。

最後に灯台まで逃げていくシーンはとても美しく、警察に追い込まれて逮捕されていくシーンもとても切なくで好きです。

ラストはハッピーエンドではないので、すごく心残りがあるような、ズーンと重いものが来るような感覚になります。

深津絵里さん演じる光代の愛する人と出会えた瞬間失うことになる絶望感も切ないです。

30代男性

*映画「悪人」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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