『春に散る』は実話映画?キャスト相関図解説|あらすじネタバレや感想評価も

2023年8月25日公開の映画『春に散る』。
『64-ロクヨン-』や『ラーゲリより愛を込めて』などを手がけてきた瀬々敬久監督作品です。
主演を務めた横浜流星はボクシングのプロテスとに合格するなどの役作りをし、ボクシングの試合のシーンなども見どころとなっています。
- 映画『春に散る』実話解説
- 映画『春に散る』の原作小説との違いは?
- 映画『春に散る』のキャスト相関図
- 映画『春に散る』のあらすじ
- 映画『春に散る』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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実話解説|原作小説との違いは?
映画『春に散る』について、ボクシングをリアルに描いた内容から実話という噂が流れていますが実際はどうなのでしょうか?
気になる実話なのかという真相について解説していきます。
管理人
人気小説家・沢木耕太郎さんによる原作小説
結論から言うと、映画『春に散る』は『深夜特急』などの代表作で知られる沢木耕太郎さんの同名小説を原作としており、実話ではありません。
2015年4月1日から朝日新聞で連載がスタートした原作小説は2016年8月31日まで連載されました。
その後、2016年12月31日に書籍化され、2020年2月には文庫化もされるなど人気を集めました。
沢木さんはノンフィクション作家として、プロボクサーであるカシアス内藤さんが世界チャンピオンを目指す姿を描いた『一瞬の夏』という作品を1981年に発表しており、これまでの経歴が『春に散る』にも存分に活かされていると考察できます。
管理人
そんな原作小説と映画との違いについて、いくつか紹介していきたいと思います。
原作小説と映画との違い
黒木翔吾の生い立ち
映画ではシングルマザーの家庭で育ち、母親を守るためにボクシングを始めたという設定であった黒木翔吾ですが、原作ではボクシングジム経営者の息子として生まれ、満ち足りた生活から生きる目的をなくした無気力な若者として描かれていました。
母親を守るためにボクシングを始める優しさを持っているという映画版の翔吾の方が原作版よりも親しみやすいキャラクターになっていると思います。
佳奈子の設定
映画では主人公・広岡仁一の姪っ子として登場する広岡佳菜子ですが、原作では土井佳菜子という不動産会社の事務員として登場しており、広岡との親戚関係は全くないキャラクターになっています。
原作では広岡たちが住む部屋は、不動産会社に勤める佳菜子の協力もあって、見つけることが出来ました。
そんな原作の佳菜子は映画版とは違って、幼い頃には霊感治療のような能力がどこかミステリアスな女性として描かれています。
より細かく描かれる広岡たちの姿
映画では割と序盤に黒木翔吾と広岡が出会いますが、原作では黒木と出会うのは、上巻の後半となっており、映画では細かく描かれなかった広岡が部屋探しをする姿や、ジム仲間であった藤原、佐瀬、そして映画では登場しない星弘というキャラクターが登場し、広岡と共同する生活も描かれています。
ラストシーン
映画のラストでは、翔吾と佳奈子が同棲しており、佳奈子に見送られ、スーツを着た翔吾が社会人として新しい一歩を踏み出すシーンが描かれますが、このシーンは原作にはなく、映画オリジナルとなっています。
映画『春に散る』のキャスト相関図
キャスト相関図
キャスト・登場人物
キャスト・登場人物 | |
黒木翔吾 役 | 横浜流星 |
広岡仁一 役 | 佐藤浩一 |
広岡佳菜子 役 | 橋本環奈 |
中西利男 役 | 窪田正孝 |
真田令子 役 | 山口智子 |
大塚俊 役 | 坂東龍汰 |
藤原次郎 役 | 哀川翔 |
佐瀬健三 役 | 片岡鶴太郎 |
黒木和美 役 | 坂井真紀 |
『春に散る』のあらすじ
(以下、映画『春に散る』のあらすじです。)
『春に散る』のあらすじ|40年ぶりに故郷に戻って来た元ボクサーの広岡
元ボクサーの広岡は、世界チャンピオンを目指してアメリカに渡ったものの、夢は叶わずその後はホテル事業で成功を納めました。
40年ぶりに帰国した広岡は居酒屋で若者に絡まれますが、彼らを一発でノックアウトし、その様子を見て向かってきたボクシング経験者らしき若者からもダウンを奪います。
かつて所属していたジムは、会長の娘である令子が後を引き継いでおり、令子からかつてのジム仲間であった佐瀬と藤原を行方を聞いた広岡は彼らに会いに行きますが、ボクシングを引退した後の二人は自分と同じように抜け殻のようですっかりと落ちぶれてしまっていました。
二人を自宅に招いた広岡は、みんなで一緒に住もうと提案しますが、刑務所から出所したばかりの藤原は同情しているように感じ、拒否します。
そんな三人の前にある若者が現れます。
その若者とは、居酒屋で広岡に向かっていった黒木翔吾でした。
『春に散る』のあらすじ|広岡の指導により、才能を開花させていく翔吾
プロボクサーだった翔吾は理不尽な判定負けをした経験からボクシングから遠ざかっていましたが、チャンピオンになる夢をあきらめきれずにいました。
そんな中、居酒屋で広岡の姿を見て、そのパンチに感銘を受けた翔吾は指導をお願いしたく広岡の前に現れたのです。
心臓の病を抱えていることから拒否する広岡でしたが、佐瀬からの助言、何より翔吾の熱意に押されて指導することを了承します。
後輩が経営するジムで翔吾を指導することになった広岡は、的確な指導を行い、翔吾はどんどんと才能を開花させていきます。
チャンピオンである中西への挑戦をかけて、令子のジムに所属する大塚と試合をすることになり、熱戦の末に翔吾は勝利をおさめます。
その後、父親を失った広岡の姪っ子である佳菜子が引っ越してきたことから三人での共同生活が始まります。
『春に散る』のあらすじ|危険を承知の上でチャンピオン中西との試合に挑む翔吾
ある日、佳菜子と買い物に出かけた翔吾は目の異常を訴え、病院へと向かいます。
中西と試合を行えば失明してしまう危険性もあることから広岡は猛反対しますが、せっかくのチャンスを逃したくない翔吾が納得することはありませんでした。
佳菜子はなんとか二人の間を取り持とうとしますが、広岡から怒鳴りつけられてしまったことから家を出てしまい、翔吾と佳菜子は翔吾の実家に身を寄せることとなります。
広岡は一人で初詣に行った際に心臓発作を起こして倒れてしまい、入院してしまいます。
そんな広岡の前に翔吾が現れ、自分の身体のことを第一に考えてくれる広岡に感謝をし、二人の間にはまるで本当の親子のような絆が生まれていました。
その後、翔吾は退院した広岡に指導をしてもらい、危険を承知の上で中西への試合に挑むのでした。
以上、映画『春に散る』のあらすじでした。
果たして、試合の行方はどうなってしまうのか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
『春に散る』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『春に散る』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|小説家・沢木耕太郎さんの同名小説を横浜流星・佐藤浩市主演で実写映画化
映画『春に散る』は、小説家・沢木耕太郎さんの同名小説を『MOON CHILD』や『ラーゲリより愛を込めて』で知られる瀬々敬久監督が実写映画化した作品となっています。
心臓の病を抱える元ボクサーと世界チャンピオンを目指す若きボクサーの人間模様を描いた作品となっており、ボクサーの黒木翔吾を演じた横浜流星さんは本格的にボクシングを始め、プロテストに合格するなど徹底的な役作りをしたそうです。
そんな凄まじい役作りの甲斐もあり、ボクシングの試合シーンは迫力に満ちており、まるで本物のボクシングの試合を見ているような気になります。
翔吾を演じた横浜流星さんを含め、翔吾の前に立ちはだかるチャンピオンの中西を演じた窪田正孝さん、そして翔吾のライバルである原田を演じた奥野瑛太さんらの完璧な役作りには拍手を送りたいです。
白熱した試合シーン以外にも、熱い人間ドラマも描かれており、チャンピオンになることができなかった不完全延焼を抱えたまま、40年が経ち、日本に帰国した元ボクサーの広岡は、自身が指導する事になった翔吾にかつての若かった自分を重ね、まるで本物の親子のような絆を築いていきます。
そんな二人の夢を陰ながら支える広岡の姪っ子・佳菜子、そして広岡のかつてのジム仲間である佐瀬、藤原らの人間模様もしっかりと描いており、単なるボクシング映画では無い見応えのある重厚な作品に仕上がっています。
管理人
ライバルである原田を破り、ベルトを懸けて世界チャンピオンである中西に挑むこととなった翔吾は、目の不調があったことから広岡から猛反対を受けますが、反対を押し切って試合に臨みます。
クライマックスとも言えるこの翔吾と中西との一騎打ちですが、一進一退を繰り広げる二人の姿が生々しく描かれ、手に汗握る展開となっており、息をつくのも忘れてしまうほどの迫力に満ちています。
激闘の末に中西に勝利した翔吾ですが、目に凄まじいダメージを受けてしまい、ボクシングが出来ない身体になってしまいます。
そんな絶望的な状況の中、晴れやかな表情で広岡に感謝を伝える翔吾の姿に胸が熱くなります。
そして、広岡も心臓病で命を落としてしまうという辛い展開になっていきますが、ラストでは翔吾がスーツを着て社会人として前向きに走り出す姿が描かれており、切なくもポジティブな気持ちになることが出来るシーンで締めくくられますので、後味は全く悪くない作品となっています。
スポーツのかっこよさと重厚な人間ドラマがしっかりと描かれた作品となっていますので、ボクシングに興味がないという方にもオススメしたい作品です。
『春に散る』のみんなの口コミ評判レビュー
★★★★☆星4
演技派の人気俳優が多く揃っている作品であり、実際にボクシング経験がある人や他格闘技の経験がある俳優や、過去にボクサーを演じたことのある身体能力の高い役者を取り揃えているというかなり熱の入っている作品だと思います。
翔吾役の横浜流星は中3で空手の世界大会で優勝やキックボクサー役で主演を務めており、片岡鶴太郎は元々ボクサーだった人といった感じで、とにかくこだわりを感じられます。
復活にかける描写や師弟関係を築きあげている漢字はやや昔の映画やドラマといったべたな演出にも見えますが、かなり味のある感じに映っているためなかなかいいかなと。
久々にいい感じの映画を見れたかなと思いますので、他の人にもおすすめしたいです。
30代男性
★★★★☆星4
『春に散る』は、ボクシングをテーマにした熱い映画です。
主役の横浜流星さんが、佐藤浩一さんにボクシングの教えを頼むところからストーリーは展開していきます。
ボクシングに真剣に向き合うからこそ生まれるセリフのひとことひとことが、胸に刺さりました。
自分にはこれほど情熱を傾けたものがあっただろうかと思いながら、真剣に見入ってしまいました。
主役の横浜流星さんと佐藤浩一さんはもちろん、片岡鶴太郎さんや哀川翔さんなど、長く活躍されている知名度のある役者さんが多く出演されているため、若い方だけでなく幅広い年代の方が夢中になれる映画なのではないかと思いました。
山口智子さんが出演されている点も嬉しく思い、注目しながら見ていました。
40代女性
★★★★☆星4
予告を見た段階では、あしたのジョーみたいなスポ根ものを想像していたので、正直あまり興味を持てませんでした。
でも、いざ見始めると、理不尽な試合判定に納得がいかず、ボクシング界を去った仁一が、同じ想いを抱えて燻っている翔吾と出会い、彼を通して自分の無念を晴らすという過程が、すごく丁寧に描かれていました。
スポーツがテーマでありながら、大半はヒューマンドラマに時間が割かれていたこともあり、私の先入観はすぐに吹っ飛んでしまいました。
試合のシーンが凝縮されていた分、本物の試合のような迫力とリアリティがあり、まるでその場にいるように固唾を飲んで見守っていました。
翔吾役の横浜流星さんが、この役のために、プロのライセンスを取ったというエピソードもあり、「ちゃんと本物っぽく見えるように演じないと、プロボクサーの方に失礼だから」という彼の姿勢には感心してしまいました。
橋本環奈さんというヒロインがいながら、恋愛色が強くないのも良かったし、あそこまで普段の美少女オーラを消せる橋本さんにも驚かされました。
終盤の急展開は、ちょっとモヤモヤする部分もありましたが、あえて説明を加えないラストまで含めて、すごくいいストーリーだったと思いました。
40代女性
*映画『春に散る』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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