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『福田村事件』で加害者や生存者となった生き残りの子孫の現在は?映画では嘘があったのか?【あらすじネタバレ感想評価】

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2023年9月1日公開の映画『福田村事件』。

100年前の1923年に起こった関東大震災の混乱の中で朝鮮人の悪しき噂が流れ、行商人たちが朝鮮人と間違われ殺害されてしまう事件を描いた作品となっています。

製作資金はクラウドファンディングで集められ2257人により3500万円以上が集まりました。

第28回釜山国際映画祭では『1923年9月』というタイトルで新人監督部門の最優秀作品賞を受賞し、第47回日本アカデミー賞では作品賞にノミネートされています。

この順番でチェック
  • 福田村事件で加害者(犯人)の子孫の現在は?
  • 福田村事件で生き残りの生存者たちのその後について解説
  • 福田村事件には嘘がある?実話との違いについて
  • 映画『福田村事件』のあらすじ
  • 映画『福田村事件』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

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福田村事件|加害者(犯人)の子孫の現在は?

1923年の9月6日に発生した「福田村事件」は、関東大震災の混乱中に朝鮮人の悪しき噂が流れ、自警団の取り締まりが各地で行われた状況で香川県から薬の行商に訪れていた行商人たちが朝鮮人と間違われてしまい、15名のうち9人が殺害された悲惨な事件です。

加害者はその後どうなったのでしょうか?

また、加害者の子孫は現在どうなっているのでしょうか?

解説していきます。

管理人

加害者のその後

行商人たちを殺害したのは、福田村の自警団4名と隣にあった田中村の自警団4名の合計8名だったそうです。

映画では福田村の人々が殺害したと描かれていましたが、実際は田中村の自警団が扇動したという証言もあり、福田村事件ではなく、福田・田中村事件ではないかと語る人たちもいます。

検挙された8名は、映画でも描かれていたように「内閣府からの指令によって自警団を作ったことがきっかけになった」と自分たちの正当性を主張していたようです。

判事も裁判が始まる前の時点で彼らの減刑を示唆するような発言をしており、田中村の村民が弁護料金を負担、義援金や農作業を手伝ったりと全体的には加害者を支援するムードがあったことがうかがえます。

判決では、執行猶予判決が出た田中村の1名以外の7名は懲役刑の実刑判決が下されましたが、1926年に12月に昭和天皇が即位したことによる恩赦によって判決から約2年半後に釈放されたようです。

前述したように加害者を支援するようなムードがあったことが災いしてか被害に遭った遺族への謝罪もないまま、加害者たちは釈放され、出所した中心人物の中には村長となり、後に市議会議員まで務めた人物もいました。

行商団員たちが必死に自分たちが日本人であることを主張したことも無視して、棍棒などを使って何度も殴打し、最終的に死体を利根川に流したという彼らの行いは決して許される行為ではないと思います。

管理人

加害者の子孫たちの現在は?

加害者の子孫たちの現在についてですが、詳しい情報はありませんでした。

事件が発生し、加害者が釈放されてからタブーとされ語られることがなかったことから、事件の詳しい内容について加害者から語られていなかった子孫たちももしかしたらいたかもしれません。

1980年代後半からようやく語られるようになりましたが、あまりに救いようのない人間であることから世間からバッシングを受けることが容易に想像がつきますので、子孫だと名乗り出る人は今後もいないと思います。

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福田村事件|生き残りの生存者たちのその後について解説

関東大震災の直後、千葉県の福田村で発生した「福田村事件」は自警団によって、香川県から行商にやって来ていた行商人たちが朝鮮人に間違われてしまい、殺害されてしまった事件ですが、事件の生存者の方たちはその後どうなったのでしょうか?

生き残った6名について、解説します。

管理人

香川県から福田村にやって来た行商人たちは合計15名で、そのうち9名が、事件によって命を落としました。

映画で描かれていたように妊娠していた胎児を含めると、2歳、4歳、6歳という幼い子供を含めて10名が殺害されており、その遺体は全て近くの利根川に流されてしまったということで遺骨も残っていないという悲惨な状況となっています。

生き残ったのは、当時22歳だった方と当時13~14歳の少年を含む合計6名で、事件直後は彼らが部落出身であったということから、差別によって更なる被害が広がるのを考慮してか事件について多くは語られることがありませんでした。

ですが、事件発生から50年以上が経過した1979年に遺族から声が挙がり、1983年には香川県歴史教育者協議会によって細かい調査が行われていくようになり、事件について知る人が多くなっていきました。

管理人

この調査を担当していたのが、香川県歴史教育者協議会の石井雍大さんで、遺族や事件当時22歳だった方と当時13~14歳の少年の生存者の方々にも聞き取り調査を行い、事件当時22歳の方が事件の内容についての手記をまとめていたことから、事件についての詳細が明らかになっていきました。

また、13~14歳の少年だった生存者の方は、事件当時ある警察官に保護されており、二泊させてもらった経験があったようです。

少年は1994年に84歳で亡くなってしまいましたが、生前親族の方にずっと保護してくれた警察官の方にお礼が言いたいと語っていたようです。

親族の方の調査によって警察官の方の身元が判明し、事件の2年後である1925年に52歳の若さで亡くなっていたようですが、事件から85年後になる2008年の4月にお互いの親族が顔を合わせ、少年と警察官は再会することが出来たというあたたかいエピソードも残っています。

管理人

非常に救いがたい事件ですので、被害者の方々、そして、遺族の方々のことを考えると胸が苦しくなります。

しかし、保護された少年と警察官の方のエピソードを聞くと、いつの時代にも心の優しい方がいるのだと感じ、少しだけ救われたような気持ちになります。

福田村事件には嘘がある?実話との違いについて

事件発生から昨年で100年が経過した「福田村事件」を題材に、実話を基にした映画『福田村事件』。

ただ、実話を基にした映画『福田村事件』には嘘があるという噂がありますが、本当なのでしょうか?

実話との違いについてまとめていきます。

管理人

①キャラクターたち

実話と違う点の1つ目は「映画に登場するキャラクターたち」です。

事件の被害者である行商人たちの人数が15人、そして、被害者が妊娠している胎児を含めると10人いたという内容については実話です。

しかし、映画に登場するキャラクターたちについては実在していません。

悲惨な事件であったため、被害者と加害者の名前は公に発表はされていません

なので、キャラクターの設定や名前については脚本を務めた佐伯俊道さん、井上淳一さん、荒井晴彦さんによって創作されたものになります。

②エピソードについて

実話と違う点の2つ目は「映画に登場するエピソード」です。

前述したように、事件の内容については、実話に基づいて描かれています。

遺体が利根川に流されてしまったという内容や関東大震災が発生した当時、朝鮮人への悪しき噂が流され、朝鮮人の虐殺が起きたという内容も事実です。

それ以外に映画で描かれたエピソードについては、実話であるという記録は残っておらず、脚本家による創作されたエピソードになっています。

管理人

ただ、映画で描かれていたように、事件が発生した福田村だけでなく、日本中で、統治していた朝鮮で独立運動が発生し朝鮮人への恐怖心や差別心があったのは事実だと思います。

新聞記者の恩田が朝鮮人についての偏向報道を行う上司と言い争うシーンについても、創作だと思いますが、朝鮮人への偏向報道について意を唱える正しさを持った記者も当時存在したかもしれません。

このようにキャラクターや事件の内容以外のエピソードについても創作されたものになりますが、「福田村事件」という惨たらしい事件があったことは紛れもない事実となっています。

事件から100年以上が経った現在、事件を風化させないためにも、映画をきっかけに次の世代へと語り継いでいくことが大事だと感じます。

管理人

映画『福田村事件』のあらすじ

以下、映画『福田村事件』のあらすじです。

『福田村事件』のあらすじ|福田村へと帰って来た主人公・澤田と妻・静子

日本統治下の京城で教師をしていた澤田は、夫婦生活に不満を抱える妻の静子とともに故郷の千葉県にある福田村に帰ってきました。

福田村の村長である田向はデモクラシーという言葉を掲げますが、退役軍人である在郷軍人会のリーダー・長谷川を筆頭に村には排他的で保守的なムードが蔓延しており、都会暮らしの長かった澤田と静子は浮いた存在となります。

シベリア出兵によって夫が戦死してしまった咲江は、夫が不在の間に船頭の倉蔵と関係を持っており、そのことについて軍人会の集まりで指摘された倉蔵は、井草茂次と取っ組み合いのケンカをしてしまい、咲江は家から追い出され、倉蔵とともに生活をすることになります。

茂次も自分が戦争に行っている間に実の父親と妻のマスが身体の関係を持っていることを疑い、病気を患う父親の看病をマスに任せ、不満をぶちまけるのでした。

『福田村事件』のあらすじ|関東大震災直後に巻き起こる朝鮮人への悪しき噂

一方、沢辺率いる総勢15人の薬売りの行商人たちは香川県から関東方面へ行商の旅に出ており、福田村に近付いていました。

部落出身の行商人たちでしたが、家族同然の関係で力を合わせて、生活をしていました。

何も語ろうとしない澤田との関係に限界を感じた妻の静子が家を出ていくために準備をしているところ、行商人たちのメンバーである少年ののぶたちが訪れ、道後温泉の湯の花を購入するのでした。

倉蔵の船に乗った静子は倉蔵を誘惑し、船の上で関係を持ち、その様子を偶然にも咲江と澤田が目撃します。

その直後に関東大震災が発生し街は騒然となります。

地震の混乱の中で朝鮮人が放火や強姦を行っているという噂が東京中で流れ、東京から福田村に逃げてきた人々も口々に朝鮮人についての噂を口にします。

遂には内務省からの通達によって、各地で自警団が結成され、朝鮮人を取り締まり、虐殺するようになります。

『福田村事件』のあらすじ|朝鮮人と間違われてしまう行商人たち

静子が倉蔵と関係を持ったことを知りながら何も咎めることがなかった澤田でしたが、自警団が結成され虐殺が行われる様子を見て、4年前に韓国で起こった日本軍による朝鮮人虐殺事件を目の当たりにして以来、何も感じることが出来なくなったと静子に語り、同じような悲劇が日本で巻き起こっていることにショックを受けます。

新聞記者の恩田は、朝鮮人の根も葉もない悪い噂を助長するような記事を発行する上司と衝突し、真実を伝えるために取材に向かいます。

その頃、沢辺たち行商人が福田村に到着しますが、聞きなれない讃岐の方言を使っていたことから朝鮮人だと怪しまれ、自警団に取り囲まれてしまいます。

沢辺が日本人である鑑札を駐在に渡し、署に確認に向かっている間、静子が行商から湯の花を買ったと証言し、澤田も日本人で間違いないと訴えますが、事態は一向に収まりませんでした。

以上、映画『福田村事件』のあらすじでした。

果たして、沢辺たちはどうなってしまうのか?

結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。

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映画『福田村事件』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

以下、映画『福田村事件』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。

感想評価(※ネタバレ有)|関東大震災直後に起きた悲劇「福田村事件」を描いた衝撃作

映画『福田村事件』は、関東大震災が発生した直後の1923年9月1日に千葉県の福田村で起きた行商人たち9人が殺害された事件を題材にした実話を基にした作品となっています。

監督を務めたのは、オウム真理教を題材にした『A』、佐村河内守氏によるゴーストライター事件を題材にした『FAKE』など、数多くのドキュメンタリー作品を世に送り出している森達也監督です。

そして、映画『福田村事件』は森監督の記念すべき初劇映画となっています。

管理人

物語は、韓国で教師をしていた主人公の澤田が妻である静子と一緒に故郷の福田村へ帰ってくるところから始まります。

そして、先の見えない時代の中で出兵している間に妻が実の父親と関係を持っていたことに不満を持つ井草、夫が出兵している間に船頭の倉蔵と不倫していた咲江、愛国心を押し付けようとする排他的な在郷軍人会のリーダーである長谷川、そして韓国でのある出来事によって心を閉ざした澤田、そんな澤田に不満を持つ静子など福田村に住む市井の人々の姿が中盤まで描かれていきます。

第一次世界大戦の直後である当時の日本は、朝鮮を統治していましたが、朝鮮では独立の運動がさかんになり、政府への不満が噴出していた時代とのことで、そのあたりの時代の雰囲気が登場人物の姿を通してしっかりと描かれています。

また、同時進行的に香川県から薬の行商をしている沢辺率いる行商人たちや朝鮮人への差別感情を煽るような記事を書かせる上司への不満を訴える記者の恩田の姿も描かれており、部落出身の沢辺たちの窮屈さや真実を伝えることが許されなかった当時の日本の閉鎖感がしっかりと伝わっていきます。

その後、関東大震災が発生し、街が混乱していく中で放火や強姦、窃盗など朝鮮人に対する根も葉もない悪い噂が流され、内閣府からのお達しで各地で自警団が結成され、朝鮮人が処刑されていく悲惨な姿が描かれていきます。

福田村でも自警団が結成されていくわけですが、そんな状況の中で澤田は、韓国で日本政府による朝鮮人の大量虐殺を目の当たりにしてから心を閉ざすようになったことを静子に伝えます。

澤田を演じたのは、演技派俳優の井浦新ですが、心の中で様々な葛藤を抱えて苦悩する繊細な澤田の姿を見事に演じています。

また、時代にそぐわない天真爛漫なお嬢様気質なキャラクターである静子を演じた田中麗奈さんの演技もキャラクターにあっており、ハマり役だと思います。

そんな朝鮮人への敵対心がどんどんと増幅する中で、沢辺たち行商人たちが福田村を訪れたところ、朝鮮人に疑われ、澤田たちが必死で否定するにも関わらず、村人たちを抑えることは出来ず、次々と殺害されてしまいます。

殺害されるシーンでは必死で否定する行商人たちを無視して、朝鮮人と決めつけて犯行を行う村人が描かれており、人間の恐ろしさが表現されています。

管理人

9人を殺害した直後に、行商人たちは日本人だったことが明らかになり、呆気にとられる村人たちの元を記者の恩田が訪れ、村長を拒否して真実を記事にすることを誓い、映画は終わりへと向かっていきます。

恩田というキャラクターから新聞というメディアが真実を語ることが出来ない恐ろしさ、そしてメディアに流されてしまう人々の愚かさを表現していますが、現在の日本でも偏向報道と感じるものは多くあり、一人一人の情報のリテラシーが大事であるというメッセージを強く感じます。

また、自警団に襲われた際に瑛太演じる沢辺が叫ぶ「朝鮮人だったら、殺していいんか?」というセリフも胸に訴えかけてくるものがありました。

ドキュメンタリーを描いてきた森監督ということもあり、非常にメッセージ性の強いショッキングな作品ではあります。

しかし、映画『福田村事件』を機に、日本の戦前・戦後の歴史について学び直してみるのも良いのではないでしょうか?

映画『福田村事件』のみんなの口コミ評判レビュー

★★★★★星5

映画の題材としては、関東大震災当時に実際に起こった事件ということでドキュメンタリータッチで描かれています。

最近はこのようなドキュメンタリータッチの映画が少ないので、私にとっては久しぶりに見た史実に基づいた映画ということでとても貴重な作品でした。

見終わってすぐに考えたのは、実際に現在の野田市近辺で起こった事件ですから、実際の事件現場付近に今でも住み続けている人がいる中で、このような史実に基づく映画がよく作れたものだ、ということでした。

引っ越す人が出てくるとか、土地の値段が下がって住民や不動産屋さんが怒るとか、色々なことが想定されます。

事件の作品化に反対はなかったのでしょうか。

ただ、現在、事件現場となった自治体の首長らが、事件現場において当時亡くなられた方のご冥福を祈る行事を続けておられるとのことで、頭が下がります。

事件を真正面から捉え、二度とこのような事件がないようにとの祈りかと思います。

映画のクライマックスにである凄惨な殺戮シーンは人間の集団心理の恐ろしさが如実に描かれています

極限の状況においてはふだん人など殺さぬ人も殺人者に変わるのだということを思い知らされます。

とは言え、事件の舞台である利根川沿いののんびりとした風景は今でも変わらないものがあり、映画の残酷な結末に対してほっとさせる心の救いを与えてくれます。

40代男性

★★★★☆星4

大災害が直近で起きたばかりなので、関東大震災を題材にした映画に対して少しだけ心がざわつきました。

ですが、ノンフィクションの事件が核になっていることで興味を惹かれました。

不勉強でこの事件については存じませんでしたが、人智を超えた災害の前に人間が生み出した発狂する様は時代を超えても残り続けているのだろうと、教訓となりました。

同じ日本人であっても訛りや文化の違いで犯罪者のように疑われてしまったことが問題の根幹のように写しだされていましたが、本来は疑われた朝鮮人であっても不安や嫌疑を向けるべきではないです。

現代以上に情報が希薄だったことや同調圧力によって思考力が押しつぶれてしまったことが一番悲しかったです。

40代女性

★★★★★星5

出演者の東出昌大さんが舞台あいさつで、「負の遺産だからこそ、多くの方に伝えることが大切だ。」と語っていました。

100年前の関東大震災で、多くのデマが意図的に流されて、在日朝鮮人など罪ない人たちが自警団により命を奪われたという負の歴史を多くのドキュメンタリー名作を撮ってきた森達也監督が劇映画にしました。

前半は事件の舞台になる福田村の村民たちの日常を丁寧に描き出します。

平穏な日々なのですが、どこか閉鎖的で、人々は信念を持たずに流されている感じがします。

9月1日の大地震では、震源地から離れていた村は大きな被害は受けませんでした。

その代わり、自警団が中央からの情報に左右され、ついにあの傷ましい事件が起こってしまいます。

止められない人々の不信感。事件の裏に人々の差別意識があったことがよく分かります

50代女性

★★★☆☆星3

映画『福田村事件』、この映画を見るまでこのような出来事が起こっていた事実を知らなかったです。

とてもショッキングな内容でありよくぞこのお話を取り上げた作品を作ったなと思いました。

グループ倫理というものは時代がたっても変わらないもので、今も実際に同じように村八分にして誰かを犠牲にして自分を守っている社会だとは思います。

誰かを犠牲にして自己を守ろうとする、小さな火種が大きくなっていくということがよく表されていました。

声を上げても届かないむなしさ、悪とは何かと思わされました。

事件に発展するまでのその時代の描写は必要かもしれないがだらだらと長くだれてしまったのは残念です。

登場人物が多く何に焦点を当てればいいかわからなくなってしまいました。

30代女性

★★★☆☆星3

震災の折に起きた事件ということもあり、時節柄見ていてどきりとすることが多かったです。

非常時のパニックというのは集団心理においても些細なことで発生するものだと考えられているように、不安の要素さえあれば日常下でも容易く起きるといえます。

その分、本当に見ていて重いと感じる映画でした。

映画の中でそれぞれの思考から徐々に緊張感が張り詰めていく場面では息をするのも苦しくなりそうで、早く解放されたいけれど、それは惨劇を意味していると理解している分、かなりきつかったです。

守りたいという想いがあるならどんなことでも許される訳ではないけれど、自分が同じ立場になった時、その不安を冷静に処理できるとは思えません。

戒めのように見るべき作品だと思いました。

30代女性

*映画『福田村事件』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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