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映画『君たちはどう生きるか』の伝えたいこととは?白いやつの正体などを考察解説

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2023年7月14日公開。

2013年公開『風立ちぬ』以来となる10年ぶりとなった宮崎駿監督のジブリ作品。

スタジオジブリとしては初めてテレビCMなど予告などは制作せずに公開されたことでも注目を浴びました。

映画『君たちはどう生きるか』の口コミ評判レビューには、

  • 1度見ただけだと理解が難しい
  • 深く考えさせられる作品
  • 哲学的な描写もあり大人向けの映画
  • ファンタジー要素もありそこそこ楽しめた
  • 過去のジブリ作品の寄せ集めのような感じ
  • 映像は素晴らしく美しくジブリの真髄を堪能できる
  • ストーリーは難解
  • ジブリ作品を観たことある人は絶対観た方がいい

という声が多数集まっています。

目次

映画『君たちはどう生きるか』の伝えたいことは何だったのか?

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本作『君たちはどう生きるか』は2013年に公開された『風立ちぬ』以来、10年ぶりの宮崎駿監督作品となりました。

宮崎監督は『風立ちぬ』公開後に長編映画の制作から引退するとの発表をしましたが、その引退を撤回してまで制作した本作で伝えたいことは一体何だったのでしょうか?

考察していきたいと思います。

伝えたいこと①|これからの世代に向けてのメッセージ

映画の終盤で大叔父がバランスを保っていた積み木が崩れてしまい、下の世界は崩壊してしまいますが、これらのシーンにはこれからの日本を支えていく若い世代に対しての旧時代の慣習にとらわれず、新しい時代を作ってほしいというメッセージが込められていると考察できます。

大叔父は眞人に対して、現実の世界には争いと憎しみが溢れていると伝え、その覚悟を確認し、眞人がそれでも現実の世界に戻ると告げるシーンもありますが、眞人のように何事も恐れずに挑戦してほしいというポジティブなメッセージが込められていると思います。

また、若い世代に対してのメッセージだけでなく、これからのスタジオジブリを担っていくスタッフに対して、新しいジブリ象をこれから作り上げて欲しいというメッセージが込められているとも考察できるのではないでしょうか。

伝えたいこと②|過去に囚われず、より良い未来のために行動するべき

映画の序盤に眞人は最愛の母であるヒサコを火災で失ってしまい、父親の勝一とともに東京から田舎へと疎開することになります。

それからと言うものの母親の死という辛い過去に囚われてしまい、継母となる夏子にも一切心を開かず、転校先の小学校でも友人を作ろうとしない塞ぎ込んだ生活を続け、石で自分の頭を殴るような行動をとるようになります。

そんな眞人は下の世界へ旅をすることになり、様々な経験をすることになります。

旅の中で忌み嫌っていた青サギと不思議な友情が芽生え、ヒサコの少女時代の姿であるヒミとの交流や夏子との再会によって、少しずつ成長していきます。

眞人の姿には過去にいつまでも囚われている生活をしていても仕方がない、一番大事なのはこれから自分たちが生きていく未来なのだから前向きに生きていかなければならないというメッセージが込められていると考察できます。

伝えたいこと③|宮崎駿監督の頭の中を表現した

本作には『もののけ姫』のこだまを彷彿とさせるような「わらわら」というキャラクターが登場したり、『ハウルの動く城』のカルシファーを連想させるような火の魔法を使用するヒミというキャラクターが登場したり、眞人が下の世界に最初に辿り着いた場所は『未来少年コナン』を彷彿とさせる海に囲まれた島だったりとこれまでの宮崎駿監督作品を彷彿とさせるシーンが多々あります。

このことから宮崎監督は本作を自分の集大成として作り上げ、分かりやすいストーリーにすることを考えずに自分の頭の中を表現することに徹底的にこだわったのではないかと考察できます。

そのため、様々な解釈ができる作品になっておりますが、この作品に込められた本当のメッセージは宮崎監督自身にしか分からないのかもしれません。

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考察|白いやつの正体や、なぜ夏子は塔に行ったかなど意味不明な部分を解説

今作は宮崎駿監督の10年ぶりの監督作品ということで、待ち望んでいた映画ファンが駆け付け、結果的に興行収入80億円を超える大ヒットを記録しました。

作品についてユニークなキャラクターやスタジオジブリならではの美しい映像やワクワクする冒険劇などこれまでの宮崎駿監督作品を彷彿とさせる独特の世界観に満足したという声があがる一方、内容について意味不明という感想も多くあがっています。

意味不明と言われる理由については、登場するキャラクターの正体や目的、行動について謎に包まれている部分が多いからだと考察できます。

映画の中で特に意味不明という声が多いキャラクターの正体や目的について3つ紹介していきたいと思います。

考察①|白いやつの正体

眞人が下の世界でキリコに助けられ、彼女の家で過ごす際に遭遇する白いふわふわとしたキャラクターですが、名前は「わらわら」と言います。

わらわらを含めた下の世界の住民たちは自分たちで殺生を行うことが出来ないためキリコに捕まえた魚をさばいてもらい、栄養を得ています。

そして、熟すと空を飛び、新しい命として上の世界で人間として生まれ変わります。

彼らの正体は明確に明らかにはなっておりませんが、2通りの説がありますので紹介していきたいと思います。

白いやつの正体は精子説

ふわふわはキリコに世話をしてもらい、ヒミにピンチを救ってもらっており、どちらも女性にサポートしてもらって新しい命に生まれ変わっていくことからふわふわは精子を表現しているのではないかという説があります。

ただ、この説についてはジブリがそこまでストレートな表現をするとは考えにくいので、可能は低いと思います。

白いやつの正体は人間の魂説

もう一つの説としては人間の魂を表現しているという説があります。下の世界は死後の世界に近いと考えられることから、下の世界に落ちた人間たちの魂がふわふわとなって生まれ変わる準備をしているのかもしれません。

考察②|アオサギの正体や目的

本作でもっとも印象的なキャラクターとして登場するアオサギですが、中身は実はお世辞にも二枚目とは言えない頭がハゲた背の低い中年男性です。

彼の正体についても明らかになっておりませんが、眞人に意地悪をし、性格も捻くれ曲がっていることから眞人の心の中にある悪意や邪悪な心を具現化した存在であるという説があります。

眞人は自分の中にある悪い部分を認めようとしないため、自分の悪意が具現化した存在であるアオサギを受け入れませんでしたが、旅の中で成長した眞人は自分の弱さを受け入れることが出来たため、アオサギとも友達になることが出来たのだと思います。

そんな彼の目的は、大叔父からの依頼で後継者の候補である眞人を下の世界に連れて行くことでした。

アオサギは大叔父に恩義を感じているらしく、なんとしても眞人を大叔父のもとに連れて行くために必死だったのだと思います。

考察③|夏子はなぜ塔に行ったのか?

眞人の継母となる夏子は都会から引っ越してきた眞人にいつも優しく接しますが、眞人は全く心を開きません。

そんな眞人に頭を悩ませていた夏子はなぜ下の世界へとつながる塔に行ったのでしょうか?

その理由を考察していきたいと思います。

眞人を救うため

夏子が塔に行った理由は眞人を救うためであると考察できます。

下の世界では、高齢になった大叔父が後継者を探しており、眞人に白羽の矢が立っていました。

そんな塔の状況を知っていた夏子は亡くなったヒサコの大事な子どもである眞人が後継者となって上の世界に二度と戻れなくなることが無いように身ごもった自分の子を後継者として差し出すために塔に向かったと考えられます。

眞人が産屋に入った際に強い口調で「あんたなんか大嫌い」と言ったのは、産屋に入るのは下の世界の禁忌となっていることから、危険な状況から眞人を守るためにわざと突き放すようなセリフを言ったのだと思います。

気持ち悪い?映画『君たちはどう生きるか』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

感想評価(※ネタバレ有)|日本が誇る巨匠・宮崎駿の10年ぶりとなる待望の新作

本作『君たちはどう生きるか』は、日本が誇る巨匠・宮崎駿が監督・原作・脚本を務めたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画となっております。

2013年に公開された『風立ちぬ』以来10年ぶりの新作ということで大変な話題を集めておりましたが、公開日の2023年7月14日まで予告編はおろかストーリーの概要まで明かされることは無く、演じた声優や主題歌まで謎のままという異例のプロモーションを行ったことでこれまでのジブリファンを驚かしました。

そんな異例の作品となる本作ですが、第二世界大戦による空襲で主人公・眞人の母親が亡くなってしまい、東京から父の再婚相手である母親の妹・ナツコの住む大きな屋敷へと引っ越したことから始まります。

母親を亡くして塞ぎ込んでいる眞人をまるでからかうかのように何度も現れる不思議なアオサギ。

そんなアオサギと対面した眞人はアオサギから母親は生きていると聞かされます。

そんな中、行方不明になったナツコを救出するためアオサギとともにその昔、大叔父が建築したと言われている不思議な塔に入り、異世界へと向かうことになるのでした。

菅田将暉さんが声を演じたアオサギは眞人に嘴を弓で射抜かれた途端に中年の小人男性に変身してしまうのですが、どこか憎めないこのキャラクターが今作を象徴していると言っても過言ではありません。

眞人たちが辿り着いた塔につながっている異世界は、インコたちが支配しており、大量のインコたちが現れる他、ペリカンの大群も登場するため鳥が嫌いな人は注意が必要だと思います。

恐らく、この鳥たちの登場が気持ち悪いとの声に繋がっている大きな要因かと考察できます。

異世界にはこの鳥たちの他に栄養をとると地上の世界で新しい命に転生する、まるで『もののけ姫』のこだまを彷彿とさせるような「わらわら」というキャラクターが登場したり、『ハウルの動く城』のカルシファーを連想させるような火の魔法を使用するヒミというキャラクターが登場したりとこれまでのジブリ作品を知っているファンであれば、ニヤリとしてしまうようなキャラクターが登場しますので必見です。

眞人はヒミとともナツコを救出するため禁忌とされている産屋に入ったところをインコたちに捕らえられ、世界の創造主である大叔父のもとに連れて行かれますが、石を積み上げて絶妙なバランスによって均衡を保ち続けている自らの役割を眞人に継いでほしいと告げる展開になります。

頭脳明晰であった大叔父は現実世界に絶望し、塔につながった異世界で理想郷を作ろうとしていました。

そんな大叔父からこれからも世界に争いが起きると告げられながらも、ナツコとともに現実世界に戻ってアオサギのような友人を作ると宣言します。

このシーンは塞ぎ込み誰にも心を開かなかった眞人の成長を感じさせるハイライトとも言うべきシーンだと思います。

眞人が後継ぎを断り、インコの大王が石のバランスを崩したことから異世界は崩壊し、亡くなった母親の化身であったヒミ、そして不思議な友情関係で結ばれたアオサギと別れ、現実世界に戻り新しく誕生した弟とともに家族四人で東京に帰るというハッピーエンドで映画は終わりを迎えます。

あらすじだけ読んでいると、荒唐無稽な展開に疑問を抱えてしまい、映画を楽しめなくなってしまう可能性がございます。

そのため、いらない先入観を持たないためにも無駄な知識を頭に入れずに鑑賞する方が映画を楽しめると思います。

前述したようにこれまでのジブリ作品のオマージュとも言うべきキャラクターやシーンが多数登場しますので、あれこれ考えずに宮崎駿監督が作り出す独特の世界観にどっぷり入り込んで鑑賞することをオススメします。

映画『君たちはどう生きるか』の口コミ評判レビュー

映画『君たちはどう生きるか』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。

「展開がコロコロ変わり、何を伝えたいのかがいまいち見えなかったのが残念」「考察を深めるために何度も観たい映画」「ストーリーが難解でもオマージュ部分が合致するだけでも楽しくなる」「人物の動き、効果音の使い方、宮崎駿監督の思いが感じられられた」

それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。

★★★★☆星4

常に独特の世界観と深遠なテーマで視聴者を釘付けにしてきた宮崎駿監督ですが、結論から言うと今回も宮崎ワールドが全面に押し出された作品でした。 まず、リアリティとファンタジーを見事に織り交ぜたストーリー展開に目を奪われたのと同時に、登場人物それぞれの個性がとても色濃く出ているあたりが印象的でした。 また、全体を通して物語のテンポもよく、起承転結ごとに違った様相が楽しめる点も良かったと思います。 本作品は視聴者によって様々な解釈ができるため、評価もはっきりと分かれていることが話題になっていますが、この作品を通して本当に伝えたいメッセージは何なのか、それぞれが思い描いた答えを出せるように作られていると感じました。 エンディングで流れる曲も作品の雰囲気とマッチしているので、ぜひ一度劇場に足を運んでみてほしいです。

引用:ワイブログ

30代女性

★★★☆☆星3

話題の映画でしたが、宣伝、情報か全くない状態での鑑賞となりました。

ジブリの作品は好きなので、ほぼ観ていますが最近の作品は大人向けになってしまい、どちらかというと昔の作品の方が好きです。

今回の話しは宮崎駿の話しなんだろうなという事は、何となくわかりました。お金持ちの家庭で育ち、母親が小さい時に亡くなった…というあたりから察しました。

母親が亡くなり新しい、母親の事がなかなか好きになれず、葛藤しながらも、心を通わせていく…という内容に思いましたが、古い塔で母親が小さい時にしばらくいなくなったあたりが、わかりにくかったです。

千と千尋に出てきたようなキャラクターがたくさん登場したのは、面白かったです。

結局、主人公がどう生きていくのかというのは、見た人それぞれ思う事はちがうと思いました。

50代女性

★★★☆☆星3

前情報があまりない中で視聴した映画です。

同名の小説があり、それを原作に作られたのかと思っていましたが、違ったのでびっくりしました。

戦時下の日本とい時代背景もあり、ジブリにしては終始ダークな雰囲気で進んでいきますが、ファンタジー要素もありそこそこ楽しめました。

主人公の青年は実の母を亡くし、父の再婚相手と同居することになり、複雑な気持ちを抱えていたと思いますが、そうした感情があまり見えなかったのが残念でした。

彼が不思議なアオサギと出会い、義理の母となった夏子を探すために不思議な洋館に踏み入れて…というところはジブリらしい冒険の展開で少しワクワクしました。

一方で哲学的な描写もあり、子ども向けというよりは大人向けに作られているように感じます。

展開がコロコロ変わり、何を伝えたいのかがいまいち見えなかったのが残念です。

最後のエンドロールでアオサギの声優を担当していたのが菅田将暉ということに気付き、かなり衝撃を受けました…。年配の男性だと思っていたので、彼の演技の幅には驚かされました。

30代女性

★★★★★星5

宮崎駿監督ご自身も、訳分からない映画だよと仰っています。

確かにストーリーの起承転結を理解するには考察どころがとても多くて自分の中で納得するのが難しい映画だと思います。

ですが、その考察をすることがとても楽しく映画を観た人と語り合いたい映画です。

考察を深めるために何度も観たい映画です。

映像は素晴らしく美しくジブリの真髄を堪能出来ます。

過去のジブリ作品のオマージュと思われる場面が随時にあり、ストーリーが難解でもオマージュ部分が合致するだけでも楽しくなります。

人物の動き、効果音の使い方、宮崎駿監督の思いが感じられます。

ストーリーの整合性とか鑑賞者置いてきぼりとかの意見もあるとは思いますが、ジブリ作品を観たことある人は絶対観た方がいい映画です。

制作陣の顔ぶれも豪華すぎます。宮崎駿監督へのリスペクトが凄いと思いました。

米津玄師さんの曲も素晴らしいです。出来上がった曲を宮崎駿監督に披露したら泣いて認めて下さったというのはエピソードを聞きました。私も泣きました。

50代女性

★★☆☆☆星2

ジブリ初期の作品が好きで(ラピュタ、トトロ、魔女の宅急便など)、その頃からの習慣でジブリ作品はフォローしています。

なので、鳥のかぶりものをした人なのか、半人半獣なのかよく分からないポスターがあるのは知っていました。

ただポスター一枚の情報しかなかったので、公開はまだまだ先の事なのかなと思っていました。

そしたら公開2日目になってネットニュースで公開されていることを知りました。

宮崎駿監督は80歳を超えていることもあり、今作が最後の作品になる可能性もあるかと思い、情報がなさ過ぎて内容が気になったこともあり、映画館まで足を運びました。

内容はというと、それなりに面白かったが、映画館に観に行くほどのことはなかったというのが感想です。

ストーリーは、前にどこかで見たような展開だなと思い、映画に気持ちがのめり込むことはありませんでした。

ハウルや猫の恩返しに似たような話だなと思いました。

最初に初期のジブリ作品が好きだったというのは、こういうことです。

もののけ姫がナウシカを彷彿とさせたように、以前の焼き直しのような作品に辟易して、最近はジブリ作品を映画館で観る機会は減っていました。

本作品がその一つに加わったというのが正直な感想です。

それでも、(最盛期のジブリ作品には遠く及びませんが)それなりの興収になったのは、宣伝しない戦略が成功したのだと言えると思います。

40代男性

★★★★★星5

ジブリ映画の新作というインパクトとキャラクターも声優も謎のまま興味本位で家族と一緒に初日に観に行きました。

初めて観たのにどこかで観たことがあるような背景が、これが新しい宮崎駿の作品かあと実感させられる始まりでした。

主人公の成長過程をアニメを通してみる作品が宮崎駿作品なので小学生の子供にも良さそうだなと思いました。

しかし戦争時代の背景や複雑な家庭や少し過激な印象があり理解が出来ない子もいるので中学生くらいの子から観ることをオススメします。

私は映画の中で今生きていく人と別の時を生きている人がそれぞれ自分の役割を果たしながら生きていく強さに感動しました。

オウムたちも人間感があり、今の世界を彷彿させられる印象で考えさせられました。

人生全ての尊さが描かれている宮崎駿作品が全て包まれてる印象もあって見終わった後、唸る作品でした。

配役も主題歌も何年経っても古くも思わず歴代の作品と共に魅了される作品になると確信しました。

40代女性

★★★★☆星4

宮崎駿監督作品で、事前の広報が一切ないということで、気になって公開翌日に観に行きました。

特に映画やジブリがものすごく好きというわけではない、一般人としての感想ですが、あらゆるところにこれまでの宮崎駿監督作品の要素が散りばめられており、これまでジブリ作品で育ってきたという人には楽しい映画だと感じました。

ストーリーとしては、伏線が回収されたという実感もなく、またこれまでのジブリ作品のようなわかりやすいテーマでもないので、理解できるかどうかでいうとかなり難しいと思います。

日頃から色々な作品を考察したり、哲学的な考えに触れてきた人でないとそこは理解できないのではと感じました。

映像については、アニメならではの表現が多く使用されており、特に冒頭の火事のシーンは迫力があり映画館で見た甲斐があったと思いました。

最近は細かく書き込んでより写実的に描くアニメーションがウケているような印象もありますが、あえて歪ませたり流したりすることで、子ども自身の目線で見た恐怖や焦燥感が非常によく表現されていると思います。

「君たちはどう生きるか」というタイトルについて、どの部分がその問いかけにあたるところなのかと考えながら見ていましたが、個人的には終盤に出てきた「悪意」の話なのかなと思いました。

人間は必ず自分の中の悪意や人から向けられる悪意の中で生きていく必要があり、悪意のない世界とは空想の中でしか得られません。

最近はSNSも発達し、「悪意」のバリエーションが増えていると感じることが多いのですが、その中でどう生きていくか、自分の世界(アイデンテティ)の確立、というメッセージかなと私個人は解釈しました。

あの世界はインコ大王によって壊されましたが、世界の中で無秩序に繁栄し、組織を作り、利益を求めるあまり世界を壊すインコたちは、今の人間たちを見ているようだとなんとなく思いました。

20代女性

★★★★★星5

私は両親ともにジブリが好きなので、幼い頃からジブリ作品が好きだったため、また予告や情報がほとんど公開されていなかったため、絶対に映画館へ足を運ばなければ行けないと思い観にいきました。

始まってみると、登場人物、背景、等に今までのジブリの要素が沢山詰まってい、ジブリ好きとしてはとても感動しました。

内容としては、正直1度見ただけでは何が伝えたいのか、何を思ってこの作品を描いたのかは正直理解出来ませんでした。

そのため、私はもう一度見に映画館へ足を運びました。2度目も、やはりジブリが詰まった作画に感動しました。

ストーリ的には難しいものの、何が心が掴まれるような感覚でまだ終わって欲しくない、そういう気持ちでいっぱいでした。

「君たちはどう生きるか」というタイトルにちなんで、私はこの映画を見て自分自身がどう生きたいのか、問いかけ続けながら見ました。

自分自身が新しい世界を構築はできる気がしませんでしたが、今の私たちが生きている世界で自分が何をするべきなのか考えさせられる、映画でした。

また、登場人物設定等は、とても良かったです。

おばあちゃん達も可愛く、別世界にもいることに違和感も感じながらキリコさんのかっこよさも見られました。

青鷺のキャラもとても面白くて好きでした。

この作品は正直難しいです。2回見て今なお、分からないことでいっぱいです。

しかし私は、何かに引き込まれました。

もう一度映画館へ足を運びたいと思います。

30代女性

映画『君たちはどう生きるか』の声優がひどいと言われるのはなぜ?

本作『君たちはどう生きるか』ですが、作品の感想について多く意見があがっているのが「声優がひどい」という意見です。

なぜ、こういった意見が上がってしまうのか考察したいと思います。

映画『君たちはどう生きるか』の豪華な声優陣

登場キャラクター声優
眞人山時聡真
青サギ菅田将暉
ヒミあいみょん
キリコ柴咲コウ
夏子木村佳乃
勝一木村拓哉
あいこ大竹しのぶ
ワラワラ滝沢カレン

10年ぶりの宮崎駿監督の新作は2023年7月14日に公開されましたが、公開日までタイトル以外ほとんどの情報が明かされておらず、テレビCMや予告宣伝も行われないという異例の手法で公開されました。

そのため、公開日まで声優陣や主題歌についても明かされていなかったのですが、公開されると青サギを菅田将暉さん、ヒミをシンガーソングライターのあいみょんさん、キリコを柴咲コウさん、夏子を木村佳乃さん、あいこを大竹しのぶさん、ワラワラを滝沢カレンさん、インコ大王を國村隼さん、大叔父を火野正平、老ペリカンを小林薫、そして、勝一を木村拓哉さんという豪華なキャストが声優を担当している事が分かり大変な話題を呼びました。

しかし、これらの主要キャストは見てもらうと分かるように本業が俳優や、歌手、タレントの方々だけで本業が声優の方が一切いない状況となっております。

そのため、本作での演技にぎこちなさがある方も多くおられたため「ひどい」という声につながったと考察できます。

特に「ひどい」という声が多かったのは、ヒミ役を演じたシンガーソングライダーのあいみょんさんですが、今作が本格的な声優初挑戦だったため、下手という声がが上がってしまうのは仕方ないことだと思います。

また、勝一を演じた木村拓哉さんにも一部では終始棒読みで違和感があるという意見も上がっておりました。

このように否定的な意見があがることが事前に十分予想される中でなぜ宮崎駿監督は本業が声優で無い方々を起用したのでしょうか?考察していきたいと思います。

その理由は大きく分けて3つあると予想されます。

声優がひどいと言われる理由①|自然な演技

1つ目の理由は本業が声優で無いキャストの方が「自然な演技が出来る」という理由です。

実は宮崎駿監督は1997年に公開された『もののけ姫』以降の監督作で、これまでも本業が声優でない俳優やタレントの方を数多く器用しており話題を集めております。

例を挙げると、『もののけ姫』ではサンを女優の石田ゆり子さん、『千と千尋の神隠し』では湯婆婆を女優の夏木マリさん、『ハウルの動く城』ではハウル役を木村拓哉さん、そして、『風立ちぬ』では主人公の堀越二郎を『新世紀エヴァンゲリオン』の監督として知られるアニメーターの庵野秀明さんが演じ、話題を呼びました。

このように宮崎駿さんが本業が声優で無い方を数多く起用するには、プロの声優さんは注文通りの演技が出来てしまうため、嘘に見えてしまうという考えがあるからだそうです。

プロでない方は当然本業が声優の方に比べると、ぎこちない演技になってしまいますが、それが宮崎監督にとっては自然な演技で好みなのかもしれません。

声優がひどいと言われる理由②|アニメ映画の地位の向上

2つ目の理由は「アニメ映画の地位の向上を狙っている」という理由です。

1985年に宮崎監督がスタジオジブリを設立し、『天空の城ラピュタ』や『となりのトトロ』を公開した頃はアニメというだけで差別を受けて、一本の映画として映画評論家やメディアから正当な評価を受けることが難しかった不遇の時代がありました。

そのため、宮崎監督は声優に芸能人を起用することによって、更なるアニメ映画の地位の向上を狙ったのではないかと考察出来ます。

声優がひどいと言われる理由③|集客

3つ目の理由は「集客に利用するため」という理由です。

旬の芸能人を多く出演させることによって、話題性を呼び、普段映画館に足を運ばない人たちにも訴求して集客につなげることを狙っているのではないかと考察出来ます。

特に今作は10年ぶりの宮崎監督の新作ということですから、スタジオジブリからすれば絶対にヒットさせなければならないというプレッシャーがあったと思います。

そのため、これまでの作品以上に豪華なキャストを集結させて、ヒットにつなげたいという狙いがあったのではないかと考察できます。

豪華なキャストもそうですが、主題歌を若者に絶大な支持を得る米津玄師が担当したのも大ヒットの一因を担っているのではないかと思います。

映画『君たちはどう生きるか』のあらすじ長め・内容

『君たちはどう生きるか』のあらすじ|眞人の前に現れた不思議なアオサギ

第二次世界大戦の最中、東京大空襲によって母親を失った牧眞人は父親の故郷に引っ越すことになり、父とともに再婚相手で母の妹にあたるナツコの屋敷に住むことになります。

ナツコは父との子どもを妊娠中でした。

屋敷にはたくさんのお手伝いさんがおり、眞人たちを出迎えます。

屋敷に着くやいなや、不思議なアオサギが眞人の到着を待ちわびていたように飛び回り、近くの森を探索すると古ぼけた大きな塔にそのアオサギが入っていくのが見えました。

その日の夜、眞人はナツコから塔はその昔、頭脳明晰であった大叔父が建築し居住していた建物だったが、大叔父が塔で行方不明になってから立ち入り禁止になったと聞きました。

次の日、転校先の小学校へ登校した眞人でしたが都会から来たお金持ちの息子ということでクラスに馴染めず、帰り道にいじめに遭ってしまいます。

その後、石で自らのコメカミを傷つけた眞人は大けがを負ってしまい、屋敷中が大パニックになってしまいます。

転んだと嘘をついて、休息をとっていた眞人をからかうようにアオサギが部屋の窓を叩きます。

アオサギを退治するために木刀を持った眞人は、アオサギから母親は生きていると伝えられますが、眞人はその場で気を失ってしまいました。

『君たちはどう生きるか』のあらすじ|行方不明になってしまうナツコ

体調が回復した眞人はアオサギ退治のために弓矢作りに精を出します。

そんな中、妊娠中のナツコが行方不明となり、ナツコが森の方へ向かうのを目撃した眞人はお手伝いのキリコとともに森の中にある塔へと向かいます。

塔の前に待ち構えていたアオサギに案内され、中に入ると亡くなったはずの母親の後ろ姿があり、眞人は必死に話しかけますが実はアオサギが作った偽物ですぐに溶けて無くなってしまいました。

怒った眞人がナツコさんを返せと怒鳴ると、アオサギが飛び掛かってきたため眞人は弓矢を放ちます。

すると、弓矢はアオサギのクチバシを射抜き、魔力を失ったアオサギは頭髪の薄い情けない中年男性の姿になってしまい、思わずキリコも腹を抱えて笑いました。

魔力を失ったアオサギは謎の老人の指示通りに眞人とキリコをナツコが訪れている異世界へと向かうことになります。

『君たちはどう生きるか』のあらすじ|不思議な世界に降り立った眞人たち

大海原に囲まれた島で目を覚ました眞人はペリカンの大群に食べられてしまいそうになりますが、居合わせた女漁師によって助けられ、彼女の家を訪れます。

漁師の名前はお手伝いさんと同じキリコという名前で「わらわら」という白い妖精のお世話をしていました。

わらわらは十分な栄養をとると、夜空に飛んでいき、やがて地上で新しい命に転生しますが、わらわらが夜空を飛んでいる最中にペリカンたちが現れ、わらわらたちを食べてしまいます。

そんな状況に慌てふためく中、ヒミという少女の炎の弓矢を放ちペリカンたちを追い払ってくれました。

その後、アオサギが眞人の前に現れキリコの助言もあり二人でナツコを探す旅に出ますが、巨大なインコに捕まってしまいます。

ですがヒミによって救出され、ヒミによると塔はいろんな世界へと通じており、塔の中にあるたくさんの扉は様々な時代につながっているそうです。

産屋にいるナツコを見つけた眞人とヒミは必死に彼女を救出しようとしますが、産屋を訪れるという禁忌を犯したことからインコによって二人は捕まってしまうのでした。

果たして、眞人は無事にナツコを救うことが出来るのでしょうか?

結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。

映画『君たちはどう生きるか』の原作について

本作『君たちはどう生きるか』ですが、宮崎駿監督が原作、脚本、監督を務めており、原作小説はありません。

これまでも宮崎監督は『風の谷のナウシカ』、『となりのトトロ』や『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』、『崖の上のポニョ』、そして、『風立ちぬ』などの代表作で監督、脚本、原作を兼任しており、今作も同様の形で製作をされました。

スタジオジブリでの宮崎駿監督作品で原作小説がある作品は角野栄子の同名児童小説を映画化した『魔女の宅急便』とダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説である『魔法使いハウルと火の悪魔』を映画化した『ハウルの動く城』だけになっており、ほとんどが原作も兼任しているということで一からストーリーを作り出し、形にしていく宮崎監督の凄まじいイマジネーションにはあらためて驚かされます。

ただ、今作にはタイトルの由来になった小説がありますので紹介していきたいと思います。

タイトルの由来になった吉田源三郎の同名小説

今作のタイトルの由来になった小説は1937年に小説家の吉野源三郎が発表した「君たちはどう生きるか」という作品で、2017年には漫画家の羽賀翔一さんによって漫画化され、累計200万部を超える大ヒットを記録し、近年再評価を受けた作品です。

今作と全く同じタイトルですので紛らわしいですが、原作ではありません。

今作は映画公開まで事前情報が全く明かされず、予告編も無くストーリーについてもトップシークレットにされており、謎のままでしたので公開されるまで吉田源三郎の同名小説が原作小説だと勘違いした方も多いと思いますがストーリーは全く違う作品となっております。

ただ、こちらの小説は映画本編でも主人公・眞人の母親であるヒサコが眞人のために残し、眞人が失踪した夏子を探すために下の世界へと向かうきっかけとなる重要な作品として登場します。

もし今作を鑑賞して気になった方はぜひこちらの小説を読んでみることをオススメします。

眞人が読んで涙を流した理由が分かり、作品をより深く知れるヒントをくれるかもしれません。

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