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「この世界の片隅に」は実話?グロいシーンが多い理由、海外の反応や傘・太極旗の考察まとめ【ネタバレあらすじと感想評価】

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2016年11月12日公開。

『君の名は。』や『聲の形』がノミネートされる中、これらの作品を抑えて第40回日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞の受賞となりました。

初めは小規模だったものの、徐々に公開規模が拡大していって日本のアニメ映画史上最長となる1133日という約3年間どこかの劇場で公開され続けるロングラン記録も打ちたてました。

また海外上映する為に、制作資金をクラウドファンディングから募りました。当初の目標金額は1080万円だったものの、最終的に3200万円もの金額が集まり世界60ヶ国で公開されました。

映画「この世界の片隅に」のまとめ
  • グロいシーンが多いのは実話だから?戦争の悲惨さを現代に伝えるアニメ映画
  • 「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は続編なの?原作について
  • 映画『この世界の片隅に』の海外の反応について
  • 考察・解説
  • 登場人物の相関図・ 声優一覧
  • この世界の片隅にのあらすじネタバレ
  • 感想評価と口コミ評判レビュー
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「この世界の片隅に」にグロいシーンが多いのは実話だから?戦争の悲惨さを現代に伝えるアニメ映画

この作品の原作はこうの史代さんの漫画ですが、実話ではないようです。実話だと思われるのは、描かれ方が実にリアルだからです。こうのさんが戦時中の暮らしを徹底的に調査し、描かれたそうです。

この作品はすずたちの日常を中心に描かれているため、映画もドラマも漫画もグロいシーンはほとんどありません。

勿論すずが片腕を失くしてしまったり、登場人物が命を落としてしまったりと悲しいシーンはありますが、淡々とした普通の生活を描くことに重きが置かれているため、グロいシーンはほぼ0。そういった描き方の中で普通の幸せを奪い去っていく戦争の恐ろしさがきちんと伝わってくる作品です。

ショッキング的な気持ちにはなるかもしれませんが、グロいのが苦手という方でも観れる戦争アニメ映画となっています。

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続編がある?「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は原作でも読める!

 

アニメ映画『この世界の片隅に』は3年もの近く、どこかの劇場で公開され続けていましたが、それが途切れた理由というのが『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が劇場公開されたからです。

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は『この世界の片隅に』の別バージョンとして出された作品です。約30分間、新たな場面が追加されています。

予算の関係で削られていた部分をクラウドファンディングなどで制作費を集めて出来た完全版となっています。

ここで追加で描かれているメインのストーリーはすずとリンの交流です。リンが第二の主人公のような存在となり、すずの悩みを聞いたり、リンのこれまでの境遇が語られたりしています。更に周作が以前リンを好きだったということも明らかになります。

原作自体は、こうの史代の漫画が元で上・中・下の全3巻となっています。原作漫画にある部分のほぼ全てを描いているのが『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』ですが、気になる方はぜひ原作漫画の方も読んでみてください。

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「この世界の片隅に」海外の反応について

この作品は海外でも高評価を集めています。ロサンゼルスのタイムズ紙では「映画の持つ世界観や細部の描写に引き付けられる」と掲載されました。北米最大の日本映画祭でもクロージング作品として上映されています。

海外の反応は以下の4つをまとめてみました。

最初から最後までまとまりがないが、死の危険の中で、ただ生き残るだけでなく、ちゃんと生きるというヒロイズムをここまで伝えた映画は、めったにない

129分は、アニメ映画には長すぎる。当時、最後のひとりになっても戦う人々として知られ、恐れられた日本人の性質が垣間見える、興味深いシーンだ

哀愁と高揚の間にあるとても独創的なシナリオ、心ひかれる登場人物が魅了する。とりわけ画のタッチには眼を見張るものがある。すずが描いたスケッチが、画面と混ざり合い、重なり合う。素晴らしい

アニメーションのスタイルがとても詩的で美しい。また日々の庶民の生活がディテールに溢れ、魅了された。その一方で、広島の原爆など歴史的な重さ、悲劇が語られていて心を動かされた

海外の映画批評家にも戦時中の日常の描写が魅力的だと高く評価されています。

「この世界の片隅に」の最後の子供、座敷わらし、傘、太極旗、その後などの考察・解説まとめ

最後の子供は誰なのか

広島の原爆によって母親が亡くなってしまった戦争孤児です。

その子供の母親はすずと同じように爆風によって右手を失ってしまいました。しばらくはその子の手を引いて広島の街を彷徨っていましたが力尽きてしまいます。腐敗していく母親から離れた子供は、同じように片腕を失ったすずに母親の姿を重ね合わせ、近寄ってきました。

太極旗の意味について

原爆が落とされたあと、すずが玉音放送を聞き、1人怒り出すシーンがあります。ここで街の中に一瞬だけ太極旗が映されます。

太曲旗とは大韓民国の国旗です。この作品で映ったのは今の韓国のものではなく朝鮮の独立旗です。日本はかつて朝鮮半島を植民地として支配してきました。すずでさえも加害者の一員であったことを暗に示していたのではないかと言われています。

座敷わらしは誰なの?正体について

幼少期におばあちゃんの家に行った際、すずは1人の少女に出会います。その少女はボロボロの服を着ており、すずたちのすいかをこっそりと食べていました。

そしてすずがおかわりを持って行くとその少女はいなくなっていました。お兄ちゃんが座敷童子だというのてすずはそれを信じていましたが、その少女の正体は白木リンでした。

リンは貧しい家庭に生まれ、おばあちゃんの家に逃げこんでこっそりと暮らしていました。おばあちゃんは気付かないふりをして食事を与えていました。

大人になったリンとすずは偶然に出会いますが、その際、リンはすずのスイカの絵に注目します。リンがすいかの思い出を語る様子がその少女がリンであったということを物語っています。

傘の意味について

すずは北條家に嫁に行く際、おばあちゃんから忠告を受けます。それは周作に傘を持ってきたかと聞かれたら持ってきたと答えなさいというものでした。

ここで言われている傘を持ってきたかという問いかけは、結婚初夜に性交渉をしてもいいかという問いかけのことだそうです。昔はお互いのことを知らずに結婚することが多く、このような会話をきっかけに性交渉を行う習慣があったようです。

右腕について

右腕を失ってからすずは自分の気持ちを言葉で表現するようになりました。

今まですずは絵を書くことで気持ちを伝え、世界と触れ合っていました。例えば、すずが広島に里帰りして呉に帰る際に広島市内をスケッチしています。広島の街を描くことで、広島に別れを告げていたのです。

また水原が訪ねてきた際には、羽ぺんで白鷺の絵を描きます。ここでも白鷺を描くことによって、故郷を懐かしむ想いを表現していたのです。右腕が作ってくれていた世界との繋がりがなくなったことで、すずは新たにこの世界の片隅に自分の居場所を見つけ出せたのです。

その後はどうなった?

周作とすずが少女と出会い、家に連れて帰ったところでストーリーは終わりました。

映画のエンドロールではその少女か成長していく様子が描かれています。すずに裁縫を習っている様子から裁縫の腕を上げたらしく、服の製作ができるまでになっていました。

すずと周作のその後は描かれていませんが、すずが生き続けていれば93歳になります。原作者は生きていれは元気にカープを応援しているでしょうと話したそうです。

登場人物の相関図・ 声優一覧

北條すず(旧姓:浦野) 役-のん

北條周作 役-細谷佳正

黒村径子 役-尾身美詞

黒村晴美 役-稲葉菜月

水原哲 役-小野大輔

白木リン 役-岩井七世

浦野すみ 役-潘めぐみ

この世界の片隅にのあらすじ

以下、映画「この世界の片隅に」のあらすじです。

この世界の片隅にのあらすじ|少年との出会い

すずは風邪をひいた兄の代わりに、街に海苔を届けにきていました。しかし、そこで人攫いにあってしまいます。人攫いの籠に入れられたすずは1人の少年に出会います。彼もすずと同じように攫われていたのです。

すずは双眼鏡を海苔で細工し、人攫いに見せました。すると夜になったと思った人攫いは眠ってしまいました。少年は人攫いの手にキャラメルを握らせ、すずにお礼を言い、去っていきました。

この世界の片隅にのネタバレ|見知らぬ少女に会うすず

昭和10年8月。すずはおばあちゃんちに行き、妹のすみと兄の要一と昼寝をしていました。

すずがぱっと目を覚ますと、ボロボロの服を着た見知らぬ女の子がスイカをかじっています。すずがもう少し食べるかと声をかけると、その女の子はうなずきました。しかしスイカを持って戻ると、その女の子は消えていました。

すずはスイカと着物をその子のために置いておばあちゃん家を後にしました。お兄ちゃんはそれはきっと座敷童子だと言い、着物を置いてきたすずを怒るのでした。

この世界の片隅にのネタバレ|水原の代わりに絵を描くすず

昭和13年2月。その日の最後の授業は図工でした。絵が得意なすずは先生から褒められ、家に帰りました。

こくば拾いに山に行くと水原が海を見ていました。恐る恐る声をかけると、水原は両親が家で飲んだくれているから帰りたくないと言います。そして海も嫌いだから書かないと言うのです。すずは水原の代わりに海の絵を書きました。水原はその間こくばをたくさん拾ってくれていました。

そしてすずの絵を見て、こんな絵じゃ海を嫌いになれないだろうがと言い去って行きました。水原の拾ったこくばの山の上には可愛い花が置かれてありました。

以上、「この世界の片隅に」のあらすじでした。

「この世界の片隅に」の感想評価と口コミ評判レビュー

以下、映画「この世界の片隅に」の感想評価と口コミ評判です。

感想評価|戦争だけでなく色んなことを教えてくれる作品

戦時中の甘酸っぱい恋愛模様を含めつつ、戦争のおそろしさを伝える作品です。主人公のすずは、天然でおっとりとした口調が特徴で、まわりの皆を和ませる存在です。絵を描くのが上手で、海の波間をウサギがはねているように表現して描いた絵は素晴らしかったです。

好きな人に好きと言えず、好きかわからないけどお見合いをした人のところに嫁ぐことになるすずにこの当時のお見合い事情の背景が少し見えた気がします。

戦時中に配給がどんどん品が減り、そんな中でも食卓をにぎやかにしようと奮闘して、タンポポやだしをとったにぼしなど、食材をあますことなく使い作る料理は、とてもおいしそうで真似をしたくなります。

周作さんの会社にすずがお化粧をしておめかしする姿にも、きゅんとします。ただあまりに白く顔がなりすぎて具合が悪いと勘違いされてしまうとこも二人のほのぼのした仲が伝わってきます。

そんな穏やかな生活の反面後半は、戦争で失う怖さを描いています。そんな失って辛い時でも戦争は終わらず、エスカレートをしていく。それでも主人公のすずは生きようと必死にもがき苦しみ、懸命な姿に心打たれる作品です。

口コミレビュー

★★★★★星5

戦時中。空襲が日常化するとともに、どんどん悪化していく日常生活。その中でも平静を保とうとするも徐々に壊されなくなっていく大切な家族や衣食住。

そして、多くの人が戦争で傷つき、亡くなって行くけれど、戦時中なので「お国のために亡くなった英霊」に対して人前で泣くことすら許されない。そんな残酷な展開が、あくまで悲観的になり過ぎずニュートラルに描かれます。

それがかえってジワジワと染み入るように重苦しさが伝わってきました。

1番印象的だったのは、すずが時限爆発する焼夷弾に巻きこまれた場面。不可抗力だったとはいえ、子供同様にかわいがっていた晴美を自らの不注意で失い、絵を描くことが大好きなすず自身も大切な右手を失い、大好きな絵を描くことができなくなった場面です。

すずは、それでも懸命に生き続けました。私たちが普段何気なくいる日常がいかに大切か深く考える映画でした。

40代女性

★★★★★星5

第二次世界大戦時の広島の呉市を舞台にした同名漫画のアニメ映画化作品で、大ヒットアニメ映画「君の名は」が同時期に公開されながらも、じわじわとSNS上で人気が広がり上映館を広げていきました。

この映画にヒーローはおらず、ただ戦禍を逞しく生きる人々の姿が描かれています。物資が不足し貧しいながらも、物を大切に知恵と共に暮らし、何気ないひと時に幸せを見いだし生活を続けている人々です。

主人公・すずは少し抜けたところがありながらも嫁ぎ先で一生懸命に生活を営んでいましたが、戦争の影響はしだいに大きくなり、すずの元へも影を落としていきます。条理な世界を悲しむすずは時に自暴自棄になりながらも、前を向き、強く生きていく覚悟を持ちます。

そんなすずを通して、私は教科書には書ききれない、戦争に暮らしや命を奪われ苦しんだたくさんの人々がいることを改めて知り、2度と起きない世界を心から願いました。

30代女性

★★★★☆星4

映画『この世界の片隅に』は第二次世界大戦中の広島での一人の女性の生活を綴った物語です。

原爆のアニメといえば「裸足のゲン」を思い出すのですが、小学生の頃道徳の時間に先生が生徒に見せショックを受けた生徒が何人もいて保護者からクレームが来たのを覚えています。

しかし『この世界の片隅に』はショッキングなシーンも後半出てきますが、それでも生きていこうと誓ったすずとその家族の物語なので子供にもみて欲しい作品です。

また興味深かったのは、当時の日本家屋の作りや生活習慣が鮮明に描かれている事、畳の上で寝たり丸い机にご飯が並んでいて正座をして食べる、the日本みたいな後継を久しぶりにみました。

主人公のすずはおっとり目の癒し系女性、旦那は勤務官で戦地には行かないのでかなりラッキーかと。仕事が終わればその日の夕方に帰ってくるというスタイル。

しかし途中不発弾によって姪っ子を失い、すず自身も右手を失ってしまい洗濯物を口を使って絞ろうとする姿は涙がでました。。。まだ傷が痛いだろうに家事なんてやらなくていいのに。右手を失ったすずに対して旦那はやさしく、すずを大好きでしょうがない様子が救いでした。

またラブラブな夫婦ですが子供ができず、最後に戦争孤児を原爆の現場から拾ってくるシーンは不思議な感覚でした。戦争中だから戸籍とか手続きとかないんだろうなぁとか、被曝している子の今後も心配とか色々考えるところがありました。

戦争というくらい題材ですが、すずの朗らかな正確と生きようとする姿にとても胸を打たれた作品でした。

30代女性

★★★★★星5

この世界の片隅には宮崎駿監督や高畑勲監督と仕事をしていた片渕須直監督が戦争を描いた傑作映画です。

第二次世界大戦を舞台にしていますが作品の優しい世界観とおっとりとした主人公のすずさんの性格のおかげか誰にでも見ることのできる間口の広い作品となっています。

すずさんの声はのんこと能年玲奈さんが当てています。おっとりとしてでも芯が強いすずさんの声にぴったりです。

序盤広島から呉の北條家にお嫁にいったすずさんですが、戦争という環境が彼女を変えていきます。戦争が激化する中ですずさんと小姑の径子さんとの間には決定的にひびの入ってしまい、関係がどうなっていくのかが見どころです。

綿密な人物描写でお嫁に行き他人と家族になっていくとはどういうことなのかとてもよく描いており是非見てほしい作品です。

20代女性

*映画「この世界の片隅に」のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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