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『夏への扉 -キミのいる未来へ-』の意味わからない部分やピートの正体を解説【あらすじネタバレ感想評価】

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2021年6月25日公開の映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』。

ロバート・A・ハインラインの小説『夏への扉』を山崎賢人主演で実写映画化したものです。

原作小説では1970年と2000年を行き来していますが、映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』では1995年と2025年を行き来し、主人公のロボット科学者・宗一郎が義妹であった璃子を救うためにタイムスリップするという内容になっています。

この順番でチェック
  • 意味がわからないとの声やピートの正体を解説
  • 爆死した件について
  • 『夏への扉 -キミのいる未来へ-』のあらすじ
  • 『夏への扉 -キミのいる未来へ-』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

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意味がわからないとの声やピートの正体を解説

映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』を鑑賞した人の中で、多くの声があがっているのが「意味が分からない」という声です。

主人公の宗一郎が過去に行くまでの流れや過去から未来に戻るまでの流れが難しかったためにこの「意味が分からない」という声が多くあがったのだと考えられます。

そんな映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』のストーリーについて、分かりにくい箇所を解説していきます。

管理人

未来を変えたことに気付くまでの展開

伯父の和人、そして婚約者であった白石によって嵌められてしまい、開発途中のロボットやプラズマ蓄熱電池など全てを失ってしまった宗一郎は、コールドスリープによって30年後に目覚めます。

2025年に目覚めると、伯父の和人は亡くなり、白石も会社の合併に失敗・貧しい生活を送っていました。

コールドスリープに入った以前ではまだ開発途中であったヒューマノイドであるピートの開発者がなぜか自分になっていることや、ヒューマノイドの開発会社であるアラジンの社長・坪井が幼い頃に自分に会っていたことなど記憶にない出来事が多々あったことから、自分自身が何らかの方法で過去に行き、未来を変えていたと宗一郎は勘付きます。

アラジンの創業者である佐藤太郎の娘で二号機以降のピートの開発者の名前が佐藤璃子となっていたことから苗字は違えど璃子と関係していると考えた宗一郎は、白石からは爆発事故によって行方不明になって死んだと聞かされましたが、璃子は絶対に生きていると信じます。

そんな中で、頭に思い浮かんだのは、1995年当時に時間転移装置の研究を行っていた遠井教授の存在です。

彼が作り出した時間転移装置によって、2025年から1995年の過去に行き、未来を変えたのだと確信した宗一郎は遠井教授の元へ向かうと、その予定通りに遠井教授は無事に時間転移装置を開発しており、宗一郎とピートは1995年2月28へとタイムトラベルを行います。

管理人

1995年の過去から2025年の未来へ

1995年の過去から2025年の未来へ辿り着いた宗一郎とピートが、未来を変えるために行ったことは次の通りです。

  • 弁護士である佐藤太郎に事情を説明し、プラズマ蓄熱電池の開発後に特許をとり、会社を設立してもらうこと。
  • コールドスリープ状態になってしまう3月9日までにプラズマ蓄熱電池を開発すること。
  • 定食屋で幼い頃に坪井に会う事、そして、居合わせた遠井教授に開発費用を渡し、2025年までに時間転移装置を開発してもらうこと。
  • 和人と白石によって会社が乗っ取られた後に盗まれてしまった研究道具一式を回収すること。
  • 宗一郎の自宅から株券を回収、璃子を匿うために璃子の身柄を佐藤家に渡す

この5つを行わなければ、未来が変わってしまい、蓄電池等の特許は白石たちに取られたまま、璃子を守ることも出来ませんでした。

無事に全てを遂行した宗一郎がコールドスリープから目覚め、20年前にコールドスリープしていた璃子と再会する幸せな結末が待っていました。

ピートの正体

ピートは宗一郎が作り出したヒューマノイドです。

2025年から1995年にタイムスリップした宗一郎がプラズマ蓄熱電池とともに初号機の開発を行いました。

その後、優秀な科学者となった璃子が二号機以降の改良されたピートを開発しています。

宗一郎が飼っていた愛猫ピートの性格なども反映して作り出されたヒューマノイドであると考えられます。

ちなみにピートという名前は原作者であるロバート・A・ハインラインが飼っていた猫の名前が由来になっているようです。

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爆死した件について

映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』は、インターネットで検索を行うと、「爆死」というキーワードが関連キーワードとして出てきます。

この「爆死」というキーワードはどういった意味なのでしょうか?

興行的な失敗

関連キーワードである「爆死」が意味するのは、映画の内容というわけではなく、映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』の興行的な失敗を意味しています。

これまで様々な漫画や小説の実写化作品を主演してきた山崎賢人さんが主演、そして『僕等がいた』や『ソラニン』など漫画実写化作品を成功に導いてきた三木孝浩さんが監督を務めるということで、公開前から大きな興行的成功が期待されていた映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』。

しかし、蓋を開けてみると、その週の映画ランキングでは1位どころかトップ10入りすら出来ずに、全国300スクリーン以上で公開されたにも関わらず、ランキングは11位。

そして、興行収入は約5,800万円という東宝配給の映画としては近年稀に見るほどの出だしとなってしまいました。

管理人

最終的な興行収入も約1億8,000万円と2億円にも届かない散々な結果となってしまいます。

この悲惨な結果をふまえて映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』が爆死したと言われています。

では、なぜ映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』は爆死してしまったのでしょうか?考察していきます。

管理人

爆死理由①原作の知名度

映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』の原作となった『夏への扉(原題:The door into Summer)』は、アメリカの人気SF作家であるロバート・A・ハインラインが1956年に発表し、後のハリウッドSF大作に多大なる影響を与えました。

日本でも1958年に翻訳版が出版され、根強い人気を誇っていますが、若い世代やSFに興味のない方の中には原作を知らないという方も多くおり、興味をそそられなかったため興行的な失敗につながってしまったのではないかと考えられます。

一体どんな映画なのか想像がつきにくい分かりにくいタイトルにも問題があったのかもしれませんが、タイトルも原作から変更してしまうと、原作ファンからの反感が大きかったかもしれませんので、変更できない事情があったのかもしれません。

爆死理由②ありきたりなSF要素

原作小説は1950年代以降のSF映画に多大なる影響を与えましたが、ヒューマノイドやタイムトラベル、コールドスリープといった映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』でのSF要素は、公開当時の2021年にはすでにありきたりなものになっていました。

目新しい魅力がなかったため、興行的な失敗につながってしまったのではないかと考えられます。

爆死理由③難しいストーリー展開

映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』は、主人公の宗一郎が過去に行くまでの流れや過去に行ってからの流れが難しく、ストーリーがつかめないという方も多くおられました。

この難しいストーリー展開に拒否反応を示す方が多くおられ、興行的な失敗につながってしまったのではないかと考えられます。

『夏への扉 -キミのいる未来へ-』のあらすじ

以下、映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』のあらすじです。

『夏への扉 -キミのいる未来へ-』のあらすじ|裏切られ、会社を奪われてしまう主人公の高倉宗一郎

幼い頃に両親を失った主人公の高倉宗一郎は、父親の親友であった優秀な科学者の松下夫婦に引き取られ、松下夫婦の娘である璃子とともに幸せに暮らしていましたが、夫婦も事故で命を落としてしまい、璃子は伯父である和人に引き取られることになります。

ロボット開発の優秀な科学者となった宗一郎でしたが、1995年3月に共同創業者であった伯父の和人と婚約者であった白石にハメられてしまい、会社や研究機材も全て奪われてしまいます。

傷心の宗一郎は励ましてくれた璃子にもきつく当たってしまい、30年後の未来まで愛猫のピートとともにコールドスリープに入ることを計画します。

その前に決着をつけなければならないと白石のもとを訪れ、告発することを宣言しますが薬によって眠らされ、成す術のないままコールドスリープ状態にされてしまいます。

『夏への扉 -キミのいる未来へ-』のあらすじ|コールドスリープが終わり、30年後の未来で目覚めた宗一郎

30年後の2025年2月25日に目覚めた宗一郎の目の前にピートという名のヒューマノイドが現れ、サポートすると告げます。

璃子の名前を使って宗一郎を呼び出した白石は醜い老婆になっており、会社の株券が手に入らなかったことや和人が糖尿病で命を落としたため孤独な生活を送っていました。

白石から璃子は30年前の爆発事故によって、行方不明となり命を落としたと聞かされますが、あきらめきれない宗一郎はピートのサポートのもと璃子を探し始めます。

30年後の未来には不可解な点がいくつもありました。

開発途中だったはずのピートの初号機の開発者が自分になっており、アラジンという名の開発会社の社長・坪井は幼い頃に自分に会っていたと言うのです。

また、ピートの2号機以降の開発者が佐藤璃子となっており、苗字は違いますが、あの璃子との関連性を信じます。

そして、何かを閃いた宗一郎は時間転移装置の研究者である遠井教授のもとを訪れます。

『夏への扉 -キミのいる未来へ-』のあらすじ|璃子を救うために過去へとタイムスリップ

遠井教授は、宗一郎を大歓迎します。

戸惑うピートに宗一郎は、遠井教授の時間転移装置によって自身が30年前の過去に行き、未来を変えていたと伝えます。

過去に戻り、未来との辻褄を合わせ、璃子を救うためにも宗一郎はピートとともに30年前にタイムスリップします。

アラジンの創業者となる弁護士・佐藤太郎にはピートが事情を説明し、協力を取り付け、宗一郎は和人たちに会社を乗っ取られコールドスリープ状態にされてしまう3月9日までに開発中であったプラズマ蓄電池を開発させ、その特許と会社設立を佐藤に任せる必要がありました。

必死で開発を進めていく宗一郎は、その合間に幼い頃の坪井に会い、その場に居合わせた遠井教授に多額の開発資金を渡して、時間転移装置を開発を依頼します。

ピートの協力もあり、着々と開発を進めていた宗一郎は無事にプラズマ蓄電池を完成。

遂に運命の日である19995年3月9日が訪れるのでした。

以上、映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』のあらすじでした。

果たして、宗一郎は無事に璃子を救うことが出来るのか?

結末が気になる方は実際に映画を観ることオススメします。

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『夏への扉 -キミのいる未来へ-』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

(以下、映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)

感想評価(※ネタバレ有)|伝説的SF小説を日本で実写映画化

映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』は、1956年に発表されて以降、ハリウッドのSF映画に多大なる影響を与えたロバート・A・ハインラインの小説『夏への扉』を実写映画化した作品となっています。

アメリカの人気SF小説を日本で実写映画化するということで、どんな映画になるのか公開前から大変な注目を集めていました。

ストーリーは、共同創業者や婚約者の裏切りによって、会社と研究成果を全て奪われてしまった挙句、コールドスリープによって30年後に目覚めた主人公のロボット科学者・宗一郎が義妹であった璃子を救うために30年前の過去へタイムスリップするという展開になっています。

管理人

主人公の宗一郎を演じたのは、実写映画化作品にはなくてはならない存在である人気俳優の山崎賢人さんで人間的に不器用だけれど真っすぐな主人公を好演しています。

そして、インパクト大なのが宗一郎を裏切る腹黒い婚約者・白石を演じた夏奈さんで、悪女ぶりが非常にハマっています。

30年後の未来は、ヒューマノイドが活躍する社会となっており、ピートという名前のヒューマノイドを藤木直人さんが演じており、ロボットながらどこか人間味のあるユニークなキャラクターが作品を親しみやすいものにしています。

目覚めた未来では、開発途中であったものが完成していたり、身に覚えのない出来事が多々あったことから自身が過去に行き、未来を変えていたと考えた宗一郎は良い未来との辻褄を合わせるためにピートともに30年前の過去へと向かい、行方不明になった璃子を救います。

このあたりの展開については、SFをあまり観ないという方は分かりにくいと思うかもしれませんが、パラレルワールド(並行世界)がある設定ではなく、何度もタイムラインがループしているという設定が理解できればより楽しめると思います。

管理人

前半で宗一郎の身に覚えのなかった出来事が後半の過去を訪れた後に伏線回収されていき、辻褄が合っていく様子が非常に気持ち良いです。

全てを成し遂げ、再びコールドスリープによって30年後に目覚めた宗一郎が、その10年後に同じ施設でコールドスリープに入っていた璃子と無事に再会を果たすというハッピーエンドで気持ち良く映画は終わりを迎えます。

タイムトラベルというSF要素だけでなく、監督を務めた三木孝浩監督らしい美しい映像も魅力的ですので、普段SF映画を観ないという方もタイムトラベルの設定だけ理解できれば、楽しめる作品になっていると思います。

『夏への扉 -キミのいる未来へ-』のみんなの口コミ評判レビュー

★★★★☆星4

『夏への扉 -キミのいる未来へ-』を観てまず感じたのは「タイムリープものってやっぱりワクワクするな!」ということです。

山崎賢人が演じる科学者の宗一郎はどこか不器用だけど真っ直ぐで、彼のキャラクターが映画のストーリーに深みを与えてたように思います。

特に猫のピートとの絆がすごく温かくて、ほっこりした気持ちになりました。

猫好きにはたまらないんじゃないでしょうか?

タイムリープの設定も丁寧で、一緒に見たSFファンの友人も満足していました。

未来の自分に託すメッセージとか、細かい伏線がきっちり回収される感じが気持ち良かったです。

それに、ヒロイン役の清原果耶との関係性も甘すぎず絶妙でした。

切ないけど最後にはちゃんと希望があって「やっぱり未来って自分で切り開くものだよね!」って元気もらえる映画でした。

全体的には、笑いあり涙ありで、家族とか大事な人と一緒に観たらさらに楽しめそうだと思います。

30代女性

*映画『』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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