映画『リバーズ・エッジ』のラブシーンは本当にやってる?猫を殺した犯人やタイトルの意味についても考察解説【あらすじネタバレ感想評価も】
2018年2月16日公開の映画『リバーズ・エッジ』。
『ヘルタースケルター」、『チワワちゃん』など数々実写映画化されてきた岡崎京子の原作コミックを二階堂ふみと吉沢亮が主演となって実写映画化。
1993年に連載されていた今作は、ファッションも90年代のものだったり映像も4:3のスタンダードサイズで撮影されました。
映画『リバーズ・エッジ』の口コミ評判レビューには、
- ドロドロとした青春が描かれていて、衝撃を受けた作品
- 青春モノだけど鬱描写などが多い
- 原作は岡崎ワールドの最高傑作と言われていてオススメ
- 目を塞ぎたくなるような衝撃的なシーンもいくつか
- 上手く言葉にできない複雑な気持ちになる
- 原作ファンとしては感動
- 人間が隠し持った醜い部分を描き出している
- 好き嫌いがはっきり分かれる映画
という声が多数集まっています。
- リバーズ・エッジのラブシーンは本当にやってるのか?
- リバーズ・エッジを徹底考察!猫を殺した犯人は誰?タイトルの意味についても解説
- リバーズ・エッジのあらすじ
- リバーズ・エッジの感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
リバーズ・エッジのラブシーンは本当にやってるのか?
90年代に若い女性を中心に人気を集めた岡崎京子さんの同名漫画を実写映画化した本作『リバーズ・エッジ』。
岡崎京子さんの作品ならではのショッキングなストーリー展開や繊細なキャラクター描写といった魅力の他に、非常にリアルなラブシーンも大きな魅力となっております。
特に印象的なラブシーンは2つあります。
本当にやってる?ラブシーン①
1つ目は上杉柊平演じる観音崎が親のいない間に自宅で土居志央梨演じるルミとドラッグを使用しながら身体の関係を持つというラブシーンです。
欲望のままにお互いの身体を求めあう2人の姿はまるで獣のようで観音崎とルミという虚勢を張りながらも実は何かに依存しないと生きていけない二人の姿を現しているようです。
本当にやってる?ラブシーン②
2つ目は、ラブホテルにて二階堂ふみ演じる主人公の若草ハルナと観音崎が行為をするシーンです。
こちらは1つ目のラブシーンと比べて淡白な印象があるのですが、だからこそ逆にリアルに感じられるラブシーンとなっております。
二階堂ふみはこのシーンでヌードを披露しておりますが、男女ともに惚れ惚れしてしまうような美しい身体に仕上がっているので必見だと思います。
管理人
どちらのシーンも非常にリアルなので本当にやっているのか?と疑問に思っている方も多いと思います。
そのことについての真偽が映画のスタッフ等から語られている記述は無いのですが、この作品はあくまでしっかりとしたストーリーのある映画であり、AVのようにセックスを見せるのがメインの作品ではありません。
本当にやっているのであれば、R15+ではR18指定になっているのではないかと思いますので、本当にしているとは考えにくいです。ここまでリアルなラブシーンできる俳優という職業の方々の表現力の豊かさにはあらためて驚かされます。
リバーズ・エッジを徹底考察!猫を殺した犯人は誰?タイトルの意味についても解説
猫を殺した犯人は誰なのか?
映画の中盤に保健室で休んでいたハルナを吉川こずえが呼び出して、猫の死骸を見せるシーンがあります。
こずえは、河原で見つけた死体を見て、なぜだかいつも生きる勇気を貰っており、山田とともに一緒に死体を見に行ったハルナもきっと自分と同じだと思い、ハルナを喜ばせようと良かれと思って死骸を見せたのですが、山田と一緒に可愛がっていた子猫だったので、思わずハルナは泣き崩れてしまいます。
惨たらしく猫を殺した犯人は一体誰なのでしょうか?
管理人
そのことについては、映画本編で明らかになることは一切ありません。
ですので、誰が犯人か明言することは出来ないのですが、予想をしてみるとハルナと山田の関係を怪しんでいた山田の彼女であった田島カンナの可能性が高いと思います。カンナはハルナにだけ自分には見せない表情を見せる山田を見て、ハルナに強い嫉妬心を抱いており、最終的にはハルナの自宅で焼身自殺を図るという悲劇的な最期を迎えています。
このようにカンナが悲劇的な最期を迎えたことを考えると、ハルナに送られた「お前なんか死んでしまえばいい」というメッセージが書かれた差出人不明の手紙も、猫を殺害したのも、ハルナの嫌がらせのためにカンナがやったことだと予想が出来ます。
山田が好きでもないのにカモフラージュのためにカンナと付き合っていたがために、嫉妬深いカンナを狂わせてしまったのだと思うと、原因を作った山田は罪深いなと感じてしまいます。
管理人
カモフラージュしなければいけないであれば、もう少しさっぱりとした女性を選べば良いのではと山田にアドバイスしたくなります。
タイトルの意味について
本作『リバーズ・エッジ』は30年近く前の1993年から1994年に女性向けのファッション雑誌「CUTiE」で連載された岡崎京子による漫画を原作としており、原作漫画のタイトルも映画と全く同じ「リバーズ・エッジ」というタイトルになっております。
では、このタイトルの意味は一体何なのでしょうか?
管理人
「リバーズ・エッジ」という英語を日本語に訳すと、「川のほとり」という意味になります。
今作は川原で見つけた謎の死体がきっかけとした山田とハルナとこずえの奇妙な友情を描いており、今作の重要なテーマを象徴する川のほとりで見つけた死体を表現するために「リバーズ・エッジ」というタイトルが付けられたのだと思います。
また、原作漫画が発表される前の1986年にはティム・ハンター監督、キアヌ・リーブス主演の「リバーズ・エッジ」という青春映画が公開されており、ストーリーは川のほとりで殺人を犯し死体を放置してしまった少年とその仲間たちを描いた作品となっております。
死体が大きなテーマとなっているストーリーも原作と類似している点があることから、岡崎京子先生が1986年公開の「リバーズ・エッジ」に着想を得ており、同名のタイトルを名付けたという可能性もあると思います。
管理人
1986年公開の「リバーズ・エッジ」も若かりしキアヌ・リーブスのかっこよさを堪能できる素晴らしい映画なので、気になった方は観てみることをオススメします。
『リバーズ・エッジ』のあらすじ
(以下、映画「リバーズ・エッジ」のあらすじです。)
『リバーズ・エッジ』のあらすじ|ハルナと山田の出会い
若草ハルナは、彼氏の観音崎が同級生の山田をロッカー閉じ込めたと友人から聞いて、すぐに夜中の学校に侵入し、山田を助けることが出来ました。
次の日の学校でハルナに山田に対してのいじめについて問い詰められた観音崎は山田とハルナの関係を怪しみ、ますます山田に対するいじめはエスカレートしていきました。
観音崎によって裸にされ、身動きがとれなくなってしまった山田を再びハルナは助けます。
感謝を述べた山田はお礼に宝物を見せてあげるとハルナに伝え、夜に集合すると、二人は通学路の河原へと向かいました。
道中、山田はハルナに自分は同性愛者であると打ち明け、カモフラージュとして同級生の田島カンナと付き合っていると伝えます。
河原に到着し、山田がハルナに見せたのは死後から随分と経ち、白骨化した死体でした。
『リバーズ・エッジ』のあらすじ|河原の死体
山田は生きているか死んでいるか分からないような状態の中で、この死体を見ると、生きている実感が沸き、勇気を貰えると言います。
山田は高校の後輩でモデルとしても活躍している吉川こずえもこの死体について知っていると伝えました。
ハルナが山田と河原で死体を見ている頃、彼氏の観音崎はハルナの友達である小山ルミとドラッグを使った身体の関係を行い、お互いの身体を欲望のままに求め合っていました。
次の日、学校では河原に老人が残した莫大な資産が埋まっているという噂が流れ、集団で川原を捜索しようとする生徒たちが現れます。
大事な死体が見つかってしまうことを恐れた山田は河原で遺産の捜索をしていた生徒たちに殴りかかっていき、ボコボコにされてしまいましたが、なんとか死体を守ることが出来ました。
『リバーズ・エッジ』のあらすじ|ルミの妊娠とカンナのハルナへの嫉妬
生徒たちに死体が見つかってしまうことを恐れた山田は、ハルナとこずえを集めてスコップで大きな穴を掘り、死体を埋めました。
そして、山田とハルナとこずえの3人には不思議な友情が芽生えていきました。
そんな山田とハルナの関係を怪しんでいたカンナはハルナに対して嫉妬心を抱くようになります。
一方、ハルナが知らない間にルミと何度も身体の関係をもっていた観音崎はルミから河原に呼び出され、妊娠の中絶費用として15万円を払ってほしいと言われますが、拒否し、ルミは観音崎に罵詈雑言を浴びせます。
逆上した観音崎はルミの首を強く絞めて、ルミは倒れてしまいました。
死体の様子を確認しに偶然河原に来ていた山田は観音崎がルミの命を奪ったと思い、こずえとハルナを呼んで死体を埋めようと観音崎に提案します。
スコップを準備して再び川原を訪れると、ルミの姿はそこにはありませんでした。
ルミは死んでおらず、ボロボロの状態で帰宅したところ、引きこもりで関係の悪かった姉と口論になり、カッターナイフで刺されてしまいますが、何とか一命をとりとめます。
一方、パニック状態になり、ハルナの身体を求めようとする観音崎に白けた山田とこずえが帰宅していると、ハルナの団地で放火が発生し、犯人が焼身の上、飛び降り自殺しており、団地は騒然となっておりました。
以上、「リバーズ・エッジ」のあらすじでした。
果たして、飛び降り自殺をした放火の犯人は誰だったのか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
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『リバーズ・エッジ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「リバーズ・エッジ」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
リバーズ・エッジの感想評価(※ネタバレ有)|岡崎京子先生らしい衝撃的な展開が詰まった異色の青春映画
本作『リバーズ・エッジ』は、90年代に10代~20代の女性を中心に強い人気を誇った漫画家・岡崎京子さんの同名漫画を実写映画化した作品となっております。
岡崎京子さんの作品と言えば、その衝撃的な展開やメッセージ性の強いキャラクターが印象的で今作以外にも2012年に沢尻エリカ主演で『ヘルタースケルター』、2019年に門脇麦主演で『チワワちゃん』が映画化されていますよね。
そのどれもが衝撃的な内容で観るものを惹きつける作品となっておりますが、今作『リバーズ・エッジ』も負けず劣らずのショッキングなストーリー展開となっております。
管理人
河原で見つけた身元不明の白骨化した死体をきっかけに主人公のハルナと同性愛者の山田との奇妙な友情が描かれていきますが、思春期特有の繊細な悩みを抱えております。
生きることに無気力で死体を見ることで勇気を貰うことが出来る山田、モデルとして活躍する傍らストレスから摂食障害を持つ吉川こずえ、自分が空っぽだということを認めることが出来ずいじめやドラッグに走る観音崎、不特定多数の男性と関係を持ち妊娠してしまうことで人生がくるってしまうルミ、山田との関係に悩み嫉妬に狂ってしまう田島カンナ。
それぞれが抱える悩みを繊細に描いており、思わず目を覆いたくなるようなシーンもありました。
しかし、監督を務めた行定勲監督の手腕により岡崎京子さんの作品の持つキャラクターの魅力を見事に表現できている作品だと思います。
管理人
二人の関係を怪しんだ山田がカモフラージュのために付き合っていた田島カンナはハルナに強い嫉妬心を持ち、最終的にハルナが住んでいた部屋を放火し、焼身自殺を図るという衝撃的な最期を迎えます。
死体を見ることで生きる勇気を貰っていた山田が、自殺をしたカンナの死体を見て「死んでしまった田島さんの方が好きだ」と語っているシーンは非常に印象的でした。
カンナの衝撃的な自殺の後、ハルナは街を引っ越すことになり、それぞれが別の道を歩んでいくことになるのですが、それぞれの表情はどこか晴れやかになっており、前向きなラストになっているので衝撃な展開が次々と待ち構えている映画ではありますが、後味は悪くない仕上がりになっております。
映画が連載されていた90年代が舞台になっているということで当時の雰囲気を表現した古着の衣装はスタイリッシュですし、主題歌も90年代に流行した「渋谷系」という音楽ジャンルの先駆者で原作者の岡崎京子さんとも交流のあった小沢健二が担当しているので、ファッションや音楽のカルチャーが好きな方には特にオススメしたい作品となっております。
『リバーズ・エッジ』のみんなの口コミ評判レビュー
『リバーズ・エッジ』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「二階堂ふみさんのミステリアスで意味ありげな表情とか間の取り方みたいなのがキャラクターにすごくハマっていた」「90年代をほうふつとさせるファッションや文化も見どころ」「決して良い気分になれる作品ではないが面白かった」「ストーリーは淡々と進んでいくので退屈に感じてしまう人もいると思う」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★☆星4
これは好き嫌いがはっきり分かれる映画だと思います。
嫌いな人には入口から拒否感を持たれるかもしれません。
あのザラザラしたあえて素人作品のような画面つくりや途中の一般人のインタビューもウザいと感じるかもしれませんね。
僕は割と好きな作品でした。大人の関係、喧嘩、ドラックなど意味のないことに真剣になる、いやなろうとする若者たちの何もない青春を描いているからです。
そして、何もない、その先に彼らが見つけた、最も意味のない行為、それは「死体を見に行くこと」でした。
意味のない、やっても仕方ないことで、繋がっている若者たちは、見事なまでにバラバラでした。
主演の二階堂ふみさんは、そんな虚無感を上手く表現していたと思いました。
共演の吉沢亮さんもこの頃からただものじゃない!ってことが分かる存在感でした。
50代女性
★★★★★星5
原作は岡崎京子氏の漫画の中でも傑作のひとつの作品です。
ストーリーも原作に沿って進んでいくため、原作ファンとしても満足のいく内容になっていました。
主人公・ハルカの恋人にいじめられている山田。彼はあることがきっかけでハルカに自分の「宝物」を教えます。このシーンは原作でも印象的な場面で、そちらではどちらかというと淡々と語っています。
しかし、本作では激情を交えつつ語っているのが印象的。高校生たちの物語のため、登場人物は若い方が多めです。
未熟さゆえに不器用で、どこか閉塞感のある日々を若手の俳優さんが上手く演じています。
特にハルナ役の透明感のある雰囲気がいいです。
モノローグが多めの原作をうまく映像化しているのがよい作品でした。
40代女性
★★★☆☆星3
映画「リバーズ・エッジ」は、とても衝撃的な作品でした。
何にも執着せず、ただ漠然と毎日をなんとなく過ごす主人公のハルナ。河原で偶然見つけた死体を見ることで救われていた同性愛者の山田。
そんな二人の周りにいる同級生たちもみな、何かに執着しながら、生きている。
現代の若者の「病み」を詰め込んだような物語です。
「生きるって何?」そんな誰も明確な答えを出すことができないテーマで淡々と118分間が過ぎていきます。
目を塞ぎたくなるような衝撃的なシーンもいくつかあり、上手く言葉にできない複雑な気持ちになりました。
決して良い気分ではありませんでした。それもこの作品の見どころなのかもしれません。
同性愛の行為について話すシーンは、ハルナの素直さと人間らしさ、山田の芯の強さと優しさが表れていてとても素敵なシーンでした。
成り行きで一緒にいる二人の間にもいつの間にか「友情」が生まれているのではないかと感じました。
何より、二人の会話の間や、話し方がリアル。正直、このシーンを見るだけでも価値があります。
20代女性
★★★☆☆星3
正直この映画からメッセージ性的なものはあまり感じなかったです。
グロが多くて少し後味が悪かったと思います。
猫を殺した犯人が誰か最後まで分からなくてあとでネットで調べたが、あんまり分からなかったです。
最初からエロい描写や薬物をしてるシーンがありなかなか内容は奇抜でした。
副主人公的なポジションで吉沢亮が演じてましたが、結局あの人は何をしたくてどういう人だったんだろう、という印象です。
登場人物が多くて最後まで観てもあまり関係性のようなものがまったく感じられなかったです。
この漫画の作者は好きだったのですが、あまり内容の良さが伝わってこなかったし、あとで原作を観たいなとも思わない映画でした。
ただ、刺激が欲しい人にはとても向いている作品だと思いました。
20代女性
★★★★★星5
『リバーズ・エッジ』は岡崎京子の漫画を実写映画化した作品です。
2017年の日本映画で二階堂ふみの体当たりな演技が話題になりました。
岡崎京子作品らしい少し変わった若者たちの関わり合いと別れが描かれている作品です。
ストーリーは淡々と進んでいくので退屈に感じてしまう人もいると思いますが、それぞれのキャラクターが胸の奥底に持つ異常性や攻撃性がセリフや行動の端々から感じられて私は大満足でした。
いじめ、同性愛、身体の関係、自殺など若者にとっては畏怖の対象でもありある種の憧れでもある行為を絶妙に気持ち悪くなく演じている吉沢亮と二階堂ふみには感心しました。
岡崎京子の作品は映像化するにあたりかなり際どい場面もあるので作ること自体が大変だと思いながら、リバーズ・エッジは岡崎京子の世界観を上手くスクリーンに投影しており原作ファンとしては感動でした。
30代女性
★★★★☆星4
何に対してもやる気の無さそうなハルナが、彼氏の観音崎が虐めている山田をなぜか助ける所から始まります。
そこから同じ学校の6人を中心に起こる異常な関係性を、リアルな残酷な描写や性描写を用いて、人間が隠し持った醜い部分を描き出しています。
山田が河原で見つけたものを宝物だと言ったり、軽薄な観音崎が裏で抱えるもの、華やかなモデルをしている吉川こずえの人間性、山田の彼女の田島カンナの裏の顔など、みんなそれぞれ表面に出さない異常性を隠し持っていて、それが不意にこぼれ出た時に事件に発展するのだと感じさせる作品でした。
その異常性の垣間見える部分を、物語の合間に登場人物にインタビュー形式で聞くシーンを所々挟むのですが、田島カンナが山田の好きな所を聞かれて幸せそうに話しているのに、「生きていてよかったことは?」と聞かれて、何も答えられないシーンは印象的でした。
そして同じように、所々挟まる物語には関係ない二人の男が釣りをしながら他愛もない会話をしているシーンが最後に物語の顛末に触れる感じが良かったです。
物語の作り的にも、冒頭の半分焼けたクマのぬいぐるみ、ライター、マンションの屋上から落ちる焼けた何かのシーンが最終盤に全て理解できた事はおもしろいなと感じました。
30代男性
★★★★☆星4
「リバーズ・エッジ」は原作が好きで映画を見てみました。実際に見てみると原作とは違った面白さがあって良かったです。
ドロドロとした青春が描かれていて、思わず衝撃を受けてしまう作品でした。
思春期である学生の感情やLGBTについて、クスリ、たばこ、劣等感などを抱えた人たちがどのようにして心にポッカリあいた穴を埋めていけば良いのか。そんなことを考えさせられる映画になっていました。
二階堂ふみの演技はとてもよく、彼女だからこそ成立した映画だと思います。特にタバコ吸ってるシーンは個人的にめっちゃ良かったです。
吉沢亮のダークな感じも作品にあってたし流石のビジュアルでした。
この作品は青春モノだけど鬱描写などが多いので賛否は分かれると思うが自分的にはすごくタイプでした。
20代女性
★★★★★星5
「リバーズ・エッジ」は、もともと90年代に発表されていた岡崎京子さんのコミック作品で、どこか虚無的な若い男女の青春譚でしたが、それが20数年経て映像化され、まさにエッジの効いた作品になりました。
まさにその90年代をほうふつとさせるファッションや文化が散りばめられており、当時を知る者、その頃に若かった世代には懐かしく、そして今の若い世代にはポップで新鮮に映るのではないでしょうか?
さらに、今は大河ドラマなど第一線でバリバリとお仕事をなさっている二階堂ふみさんや吉沢亮さんが、ほぼすっぴんだったり、いじめられっ子のボロボロな姿をしていたり、と、キラキラしているはずのオーラを薄めて等身大の10代を演じているところが凄いです。
ひりひりしたり、ひっかかれた痛みのようなものを感じたりするこの物語、原作コミックは岡崎ワールドの最高傑作と言われていましたが、”欲望と焦燥”という煽り文句の通り、その世界観を増幅して見せてくれる素晴らしい一本です。
40代女性
*映画「リバーズ・エッジ」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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