『ディパーテッド』を分かりやすく解説!コステロは実は気づいていたのか?女医のマドリンが秘密にしていた理由は?ラストも考察
2007年1月20日、日本公開の映画『ディパーテッド』。
第79回アカデミー賞作品賞を受賞。
ボストンの警察とアイルランド系ギャングの抗争を描いたサスペンス映画で、マット・デイモン、レオナルド・ディカプリオ、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグと数々の映画で主演を務めている4人が出演し、それぞれが衝撃のラストを迎える展開です。
『インファナル・アフェア』という3部作で制作された香港映画をマーティン・スコセッシ監督により、1つにまとめリメイクしたものです。
『ディパーテッド』の口コミ評判レビューには、
- キャスト陣がとても豪華
- 終始ハラハラ感があった
- 衝撃のラストが何回も続くのには驚いた
- 心理戦や緊迫感に満ちたストーリー展開
- スリリングで緊張感のある、傑作の犯罪ドラマ
- 予測不可能なストーリー展開が見どころ
- スコセッシらしいギャング映画
- とにかくオススメ映画の一つ
という声が多数集まっています。
- 解説考察|コステロは実は気づていたのか?女医のマドリンが警察に秘密にしていた理由やラストについて
- 『ディパーテッド』のあらすじ
- 『ディパーテッド』の感想評価と皆んなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
もし、まだあなたが一度も「ディパーテッド」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
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目次
映画『ディパーテッド』を分かりやすく解説&考察①コステロは実は気づていたのか?
コステロはビリーの正体に気づいていた可能性が高いことについて、解説して考察していきます。
作品の中でレオナルド・ディカプリオ演じるビリー・コスティガンは犯罪者が多い家系だったことから白羽の矢が立ち、闇社会のボスであるフランク・コステロの組織にスパイ=ネズミとして潜入することになります。
ビリーは彼ら組織が敵対するプロビデンス一派のメンバーをボコボコにしたことからコステロとコンタクトを取ることに成功し、拷問にも屈しなかったことから警察のネズミではないことが認められ、無事に組織に潜入することになります。
そこで、中盤でコステロがビリーが警察官であることに気付いていたのでは?と感じるシーンがあります。
それはコステロと警察に潜入しているサリバンが密会し、ビリーがサリバンを追って路地裏を追った末に行方を見失ってしまった後にコステロと会話するシーンです。
コステロはビリーに対して「ネズミ臭いな」とまるでビリーが警察のネズミだと気付いているかのようなセリフを伝えます。
果たして、ここでコステロはビリーの正体に対して気付いていたのでしょうか?
コステロがビリーの正体について気付いていたか作品で明言されることはありませんが、コステロはビリーの正体について気付いていたと考察できます。
管理人
その理由はコステロが長年闇社会を仕切り、街を知り尽くしてることが関係しています。
ビリーはサリバンが映画館を出た後に必死に彼を追いかけますが、街を知り尽くしているコステロからすればビリーの匂いをかけば映画館の周辺にビリーがいたことは容易に想像がつくのです。
勘の鋭いコステロなので、映画館の周辺にいたということはビリーが自分とサリバンの密会現場に張り込んでいた警察官であることは容易に予想がついたと思います。
コステロは警察のスパイを組織内で捜索していましたが、組織に出入りしていたデラハントが覆面警察だということが分かると、ビリーについては一切触れずに組織内でのスパイ捜索を打ち切りました。
なぜ、コステロはビリーに気付いていたにも関わらず、気付いていないふりをしていたのでしょうか?
管理人
その理由はビリーが誠実で信用に値する人間だったからです。
コステロはサリバンが警察内部で力をどんどんと力を付けていき、横柄になっていくことから自分を裏切る日が近いと感じており、緊急の時にはサリバンがスパイであるという情報を公にしてくれる信用できる存在を探していました。
そこで白羽の矢が立ったのがビリーです。
ビリーの父親は闇社会に度々勧誘されていましたが、頑なに道を外れず荷物検査の仕事を全うしました。
そんなビリーの父親をコステロは高く評価しており、息子のビリーにもお金のためでは無く、組織のために命を張ることが出来る人間性を感じ、彼を信頼していました。
コステロはサリバンがスパイであるという証拠のCDを弁護士を通じてビリーに渡し、そのCDがビリーがサリバンの正体を知るきっかけになったのです。
管理人
子どもがいなかったコステロは、サリバンを実の息子のように接し、自分の考え方や生き方を丁寧に伝授した結果、最終的に自分の出世のためには手段を選ばない欲深い人間になってしまいました。
そんなコステロはビリーと出会ったときに、その誠実な人柄を評価し、彼のような息子が欲しかったと思ったに違いありません。
映画『ディパーテッド』を分かりやすく解説&考察②女医のマドリンはなぜ警察に言わなかったのか?
映画のヒロインとして登場するのがヴェラ・ファーミガ演じる精神科医の女医であるマドリンです。
マドリンはエリートで自信に満ち溢れたサリバンと出会い、同棲をスタートしますが、患者として現れたビリーの傷付きやすくも誠実な人柄に次第に惹かれるようになります。
そんなマドリンですが、ビリーがサリバン宛に送った郵便物の中に入っていたサリバンがコステロ一派のスパイだった証拠の音声が収録されたCDを聴いたことにより、サリバンに裏切られたことを知り、彼を拒絶し決別することを決めます。
その後、サリバンはビリーや自分がスパイであることを知る警察関係者を殺害し、自分の都合の良いストーリーをでっち上げて警察内部で英雄扱いされることになるのですが、なぜマドリンはすぐにサリバンがスパイであることを警察に言わなかったのでしょうか?
その理由は作品では明言されることはありませんが、妊娠していた子供のこと考えたからだと考察出来ます。
管理人
マドリンはサリバンが自分の過去を語りたがらないことなど、彼の言動や行動について不信感を覚えつつも彼を真剣に愛しており、結果的に彼との子どもを妊娠することになります。
しかし、いくら父親が自分を裏切った犯罪者であったことが分かったとしても子どもには罪は無く、子どもとの未来を考えた末に警察に言うのを躊躇っていたのではないでしょうか。
ただ、ビリーの葬式でサリバンと再会したマドリンでしたが、彼を睨みつけており、勇敢な警察官であったビリーを自分の出世のために殺害したサリバンへの強い憎しみを感じさせる表情を見せていたため、その後にマスコミや警察に公表した可能性も高いと思います。
その可能性を裏付けるのが、ラストでサリバンがマンションの住人に挨拶するシーンです。
愛想よく声を掛けるサリバンに対し、どこか他の住人がサリバンを軽蔑するような素振りを見せています。
このシーンを観ると、マドリンによって、サリバンの情報が公表され、住民たちが彼に疑惑の目を向けていると考察することができます。
公共奉仕の精神を信じ、立派な志を持ったマドリンにはどうにか立ち直ってもらい、お腹の子どもとともに幸せな人生を歩んで行ってもらいたいものです。
管理人
映画『ディパーテッド』を分かりやすく解説&考察③ディグナムはなぜラストで撃ったのか?
クイーナン警部とともにビリー・コスティガンにコステロ一派への潜入を命じるマーク・ウォルバーグ演じるディグナム巡査。
口は悪く、部署の他の警察官たちを衝突することもしばしばあります。
しかし、コステロの逮捕に向けて全力を尽くすプロ意識を持ったキャラクターとして描かれています。
そんなディグナムはラストシーンで登場し、サリバンの部屋に侵入して彼を射殺するという衝撃の展開で映画は終わりを迎えます。
果たして、なぜティグナムはサリバンを撃ったのでしょうか?
管理人
作品はサリバンが撃つシーンで終わってしまいますので、当然なぜ彼がサリバンを撃ったのかについて説明はありません。
しかし、おそらく彼はクイーナン警部とビリーの復讐のためにサリバンを撃ったと考察できます。前述したように、他の警察官たちに悪態をつくことも多かったディグナムでしたが、長年の上司であるクイーナン警部のことはまるで実の父親のように信頼しており、彼がサリバンの差し金によって組織に殺されてしまった際はクイーナンの尾行を支持したサリバンを強く非難し、遂には警察を辞めるという選択をとります。
大切な上司であるクイーナンを殺害したサリバンに対しての憎しみは非常に強かったのだと思います。
また、潜入捜査を命じたビリーとは衝突することもありましたが、任務を投げ出さずに最後まで遂行した彼の行動を心の底では高く評価していたに違いありません。
サリバンがコステロのスパイであったことを知ったディグナムは、組織のために命を張った二人の復讐のためにディグナムはサリバンを殺す決意をしたのだと思います。
管理人
ディグナムがどうやってサリバンがスパイであったかを知ったかについても映画では描かれておりませんが、ビリーが証拠のCDをティグナム宛に郵送した、もしくはマドリンが警察関係者から連絡先を聞きティグナムにコンタクトをとった等の方法が考えれるかと思います。
『ディパーテッド』のあらすじ
(以下、映画「ディパーテッド」のあらすじです。)
『ディパーテッド』のあらすじ|警察に潜入するサリバンと闇組織に潜入するビリー
警察官であるコリン・サリバンは警察学校を卒業後、花形の部署である特別捜査班に配属され、闇社会のボスであるフランク・コステロの捜査を任命されますが、実はサリバンはコステロに幼い頃から可愛がられており彼のスパイとして警察に潜入していたのでした。
一方、警察官のビリー・コスティガンは犯罪者が多い血筋ということで白羽の矢が立ち、クイーナン警部とディグナム巡査部長より警察のスパイとしてコステロの組織への潜入を任命されます。
コステロと敵対する組織のメンバーをボコボコにしたビリーはコステロと接触することに成功し、拷問を耐え抜いたことから信用され、潜入することに成功します。
一方、サリバンはコステロからの差し金で冤罪犯人を検挙し、出世の道を進んでいきます。
精神科医であるマドリンという女性と付き合うなど順風満帆な日々を送っていました。
『ディパーテッド』のあらすじ|スパイの存在に気付く警察とコステロ一派
コステロの組織に潜入したビリーは殺人も厭わない彼らの悪行の数々を目の当たりにし、精神不安定な状態になり、マドリン医師のもとを訪れるようになります。
コステロをいつ逮捕するのかとビリーに迫られたクイーナン警部とディグナム巡査部長はSIUの内部にコステロのスパイが潜入している疑いがあることを伝えます。
ビリーの情報によりコステロたちが盗み出した軍事用のマイクロチップを中国の組織と取引する現場を囲み、逮捕を計画するSIUのメンバーたちですが、クイーナンの指示により一部のメンバーしか計画は知らされておらず慌ててサリバンはコステロに状況を伝え、コステロは監視の目を掻い潜り取引をなんとか成功させます。
取引の情報が警察に漏れていたことから、組織の中に警察のスパイがいることをコステロは確信し、サリバンに警察のスパイの特定を命じます。
『ディパーテッド』のあらすじ|自身のボスであるコステロを逮捕することを決意するサリバン
SIUからもコステロのスパイの特定することを命じられたサリバンは、その立場を利用しクイーナン警部を部下たちに尾行させ、ビリーと密会している現場をおさえます。
サリバンは現場の情報をコステロにも伝え、警察とコステロたちの組織が鉢合わせることになります。
尾行に気付いたクイーナンはビリーを逃がし、命を落としてしまいます。ディグナムはクイーナンを尾行していたサリバンを強く非難し、スパイの正体を明かさないまま警察を辞めます。
スパイの特定のためにクイーナンのデスクを物色していたサリバンはコステロがFBIの内通者であることを知り、裏切りに強いショックを受け、組織が薬物の取引を行う際にコステロを逮捕することを決め、SIUに出動命令を出します。
一方、ビリーも組織とともに取引の現場に向かうのでした。
以上、「ディパーテッド」のあらすじでした。
果たして、ビリーとサリバンはどうなってしまうのか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
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『ディパーテッド』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「ディパーテッド」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|マーティン・スコセッシに初のオスカーをもたらした犯罪ドラマの傑作
映画『ディパーテッド』は、警察に潜入する闇組織コステロ一派の手下サリバンとクイーナン警部とディグナム巡査の指令でコステロ一派に潜入することになった警察官ビリーという二人の男を描いた犯罪ドラマ作品です。
監督を務めたのは、これまでも『グッドフェローズ』や『ギャング・オブ・ニューヨーク』など壮絶な男たちの生き様を描いていたマーティン・スコセッシ。
彼は長いキャリアの中でその手腕が高く評価されていましたが、アカデミー賞の受賞歴は無く、正当な評価が与えられていない監督として有名でした。
ですが映画『ディパーテッド』はその完成度が高く評価され、監督にとって初のアカデミー監督賞を受賞した作品となりました。
作品の最大の魅力はやはりその手に汗握るストーリー展開にあると思います。
管理人
幼い頃から闇社会のボスであるコステロに可愛がられているサリバンはスパイとして潜入するために警察官となり、コステロに情報を伝えます。
一方、犯罪者が多い家系を持つ警察官のビリーは父親がコステロと過去に親交があったことから、警察のスパイとしてコステロの組織に潜入することを命じられます。
二人が警察、そして、闇組織に潜入したことから映画がスタートしていきますが、マーティン・スコセッシらしいテンポの良い展開と軽快なロックミュージックで一気に引き込まれていきます。
サリバンはコステロからの情報などもあり、犯人を逮捕し、エリートとしてどんどんと出世していき、精神科医の美人な女医マドリンと同棲をスタートさせるなど順風満帆な日々を送ります。
一方、なんとか組織に潜入できたビリーでしたが、いつ命を奪われるか分からない緊迫した状況に精神に異常をきたし、マドリンの下を訪れ、彼女に惹かれるようになります。
元々映画『ディパーテッド』は韓国の大ヒット映画『インファナル・アフェア』をハリウッドでリメイクした作品です。
ストーリーの展開は似ているのですが、このサリバンとビリーとマドリンの奇妙な三角関係は映画『ディパーテッド』オリジナルの設定で、切ないラブストーリーとしても楽しめる点が魅力です。
管理人
警察はなかなかコステロを逮捕することが出来ない状況に、警察内部にコステロに情報を流すスパイがいることを確信し、コステロたちも自分たちの闇取引などの情報が警察に漏れていることから組織内部に警察のスパイがいることを確信します。
警察としてのポジションが高まったことにより、指令に対して素直に従わなくなったサリバンに対してコステロは苛立ちを感じ始めますが、コステロの存在が次第に疎ましくなり、彼がFBIのスパイであることを知ったサリバンは裏切りを許せず組織が薬物取引を行う情報を警察に伝え、コステロを殺害することに成功します。
サリバンを演じたジャック・ニコルソンの演技がとにかく素晴らしく、特にサリバンに銃撃されるシーンのしぶとさは映画『ディパーテッド』の中で最もインパクトの強いシーンだと言えます。
管理人
その後、ビリーはサリバンがコステロのスパイだったこと知り、情報をまとめた封筒をマドリンに渡します。
サリバンをおびき寄せたビリーはサリバンを逮捕しようとしますが、実はその場に現れた警察官バリガンもコステロのスパイであったため、ビリーを殺害し、サリバンは助かります。
すべてを自分の都合の良い状況にしたサリバンでしたが、サリバンがスパイであるという情報を知ったディグナム巡査がサリバンを殺害し、結局サリバン、ビリー、コステロの3人とも命を落とすという衝撃の展開で物語は終わりを迎えます。
二時間半と比較的長い上映時間ではありますが、繰り広げられる血なまぐさいアクションシーンと手に汗握る展開で全く時間を感じさせない内容は流石の一言です。
特にクライマックスの30分の衝撃の展開の連続は凄まじいものがあります。
管理人
マーティン・スコセッシ監督の作品を観たことがないと言う方にも自信を持ってオススメできる作品です。
『ディパーテッド』のみんなの口コミ評判レビュー
『ディパーテッド』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「緊迫感あふれるストーリーとキャスト陣の演技力で見る価値のある作品」「2人の潜入捜査官の心理戦は、圧巻の演技力で見応えがあった」「人間の心理や忠誠心、裏切りなどのテーマも巧みに描かれていた」「潜入捜査系のスリル満点を求めるなら絶対オススメの映画」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★★星5
マーティン・スコセッシ監督によるアメリカ映画であり、レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソンら結構豪華なキャストが出演しています。
ストーリーは、ボストンマフィアと警察の抗争を描いた犯罪サスペンスドラマであり、互いに敵対する二人の主人公が互いの陣営に潜入するという筋書きで展開していきます。
この映画は、タイトルから「死」を連想させる映画なため、暴力描写や残酷なシーンが多々あります。
ただし、私個人としては、非常に迫力ある演出と、キャストのさすがな演技力にとても圧倒されました。
特に、主人公ビリー・コスティガンと、もう一人の主人公コリン・サリヴァンの、互いが潜入している側の人々との心理的な葛藤が描かれている部分は、観ているこちらも緊張感を持ち続けることができました。
また、使用される音楽も素晴らしく、映像と音楽が見事にマッチして、緊張感を高める演出となっています。
この映画は暴力や残酷描写が苦手な人には向かない作品かもしれませんが、緻密なストーリー展開と、素晴らしい演出や音楽が魅力の一つでもあり、名作の部類ではないかと思います。
40代男性
★★★☆☆星3
大きな出来事の展開や、どんでん返しのようなシーンはありますが、それでスッキリすることもなく、「まぁ…ギャングですから、こんな感じでしょうね」と思わせられます。
残酷あり、裏切りありという、まさに「スコセッシのギャング映画」です。
不遇な状況から一生懸命名生きて、警察学校に入学し無事刑事になったのに途端にギャングに潜入捜査をさせられ大変な思いをする、ディカプリオ演じるビリーの映画だなとつくづく感じました。
自分の状況に狂気すれすれの感情をもつビリーに完全に感情移入させられ、可哀そうになってきます。
ですが、豪華なキャスト故、ギャングの親玉役ジャック・ニコルソンの不敵な笑みが何とも愛らしくも思えてもきます。
途中、長いな…と思う瞬間もありますが、何が善で何が悪なのか、人間そんな簡単に白黒つけられるもんではないなと思わされる渋いオトコの映画です。
30代女性
★★★★☆星4
ギャングに潜入した警察官と、警察に潜入したギャングという二人を中心に据えた映画『ディパーテッド』は、想像をはるかに超えたハラハラ、緊迫感のあるストーリー、そしてアイルランド系アメリカ人という複雑なバックグラウンドを持つキャラクターという側面を描いた映画です。
警察対ギャングというお馴染みの構図ではありながらも、意外と組織内の絆が深いのはギャングの方だったり、上司が頼りなく無能なのは警察だったりと、「果たしてどちらが悪役・敵なのか?」という人間模様が見られるのも興味深いです。
それが更に事態を混乱させるというのもまた一興です。
それ故、少々物語が複雑に感じる所もありますが、そうしたところを登場人物と一緒に頭を働かせながら見るのはとても興奮出来る経験です。
30代女性
★★★★★星5
警官に潜入したマフィアとマフィアに潜入した警官が探り合いながら各々の業務を遂行するスリル満点のアクション映画です。
レオナルド・ディカプリオとマット・デイモンという二大スターの演技はさすがでした。
私は洋画慣れしていないので展開の早さについていけなかったり、登場人物がごちゃ混ぜになりがちなのですが、有名なお二人のおかげで、なんとかストーリーを理解することができました。
ラストシーンで、レオナルド・ディカプリオ演じるビリーが仲間と共に射殺されたのは衝撃でした。
そして、そのままコリンがうまく立ち回って逃げ切るかと思いきや、上司であるディグナムに撃たれ幕を閉じるのは予想もつかない展開でした。
ストーリーの設定としてはありがちですが、とにかくスピード感があり、それぞれの視点でテンポよく話が進むので、152分があっという間に感じました。
この作品は『インファナル・アフェア』のリメイク版で感想としては賛否両論あるそうですが、レオナルド・ディカプリオファンの私としてはお気に入りな映画の一つです。
30代女性
★★★★★星5
『ディパーテッド』は潜入捜査が主題の映画です。
普通なら警察などの潜入捜査官が主役の映画は、潜入した先のマフィアなどから素性がバレるかどうかのハラハラ感が魅力なのですが、この映画の最大の特徴は逆に相手のマフィアの方でもスパイを警察に送り込んでいる点です。
どちらも正体がバレたら終わりのスパイ同士、互いの事情が複雑に絡み合いながらドロドロの汚い真実が明らかになるにつれて破滅へと向かっていく緊迫感。
もうひとつ気に入った点は登場する人物たちのシビアな世界観です。彼らは自分を守るためならなんでもします。
誰一人信じられる人間がいない極限状態が、映画を通じて自分でも体感できたので、この映画を見終わってからもし自分が潜入捜査をしてくれと頼まれても絶対に断ると思います。
40代男性
★★★★★星5
オリジナル作品の『インファナル・アフェア』も面白かったですが、この『ディパーデッド』も負けていません。
物語は、マフィアから警察に潜入する男と、警察からそのマフィアに潜入する男を主人公に進みます。
この作品の魅力の一つは俳優の豪華さです。
警察に潜入する男はマット・デイモン、マフィアに潜入する男はレオナルド・ディカプリオ、マフィアのボスはジャック・ニコルソンと、名優揃いです。
監督はマーティン・スコセッシなので、この作品がアカデミー作品賞を獲ったことも頷けます。
また、お互いの身分がバレるのではないかというスリルや、食べ方や仕草等に見られる生きてきた環境も丁寧に獲られているので、見所です。
クライマックスも衝撃的ですし、ラストシーンも絵のように印象に残るので、是非一度見てみてください。
30代男性
★★★★★星5
香港映画の最後の名作『インファナル・アフェア』シリーズは3部作もあるので手を出すのに中々勇気と時間を要しますが、リメイク版はたった2時間半なので気軽に手を出すことができました。
久しぶりのジャック・ニコルソンの悪役ギャングボス。彼の背後にうっすらジョーカーが見えてしまうのはご愛嬌。イカれた感じがイカしてました。
比較的感情移入がしやすいレオナルド・ディカプリオ演じるビリーの話が進むごとに神経衰弱していく様子に、こちらも早く助けてくれと思ってしまいます。
だんだん悪の道が板についていくマット・デイモンのザ・好青年の人相が悪役になっていくのが素晴らしかったです。
ラストの畳み掛ける感じは本当にスコセッシ節といった風で2時間半があっという間に感じられました。
30代女性
★★★★★星5
『ディパーテッド』は大好きな映画のひとつです。
レオナルドディカプリオが出演している映画が元々大好きなこともあるのですが、この映画を初めて見たとき、衝撃に涙しました。
香港映画をリメイクしたものですが、私は原作である香港映画の方は見ていません。
それでも原作も良いものなんだろうなと思わせてくれるような作品です。
レオナルドディカプリオとマッドデイモンの二人が出演しているだけで、すごく豪華な映画ですよね。
この二人の関係性がすごく良かったんです。
ネタバレになってしまうので、詳しいことは書けないのですが、最後はなんかあと少しで全部うまくいくだろうと思いながら見ていた時の裏切られる感じがたまりません。
これは最後まで見た人にしか味わえないなんとも言えない感情なんですよね。本当におすすめの映画です!
40代女性
*映画「ディパーテッド」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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